高木&高木

Last-modified: 2024-01-24 (水) 21:42:04

「高木さん!!・・どういうことだよ。急に別れようって!!」

いつもの放課後の帰り道だった。西片は最近恋人になった高木さんと一緒に帰っている時に、突然彼女の方から大切な話があると言われた。
珍しく真面目な顔をしている彼女に西片は只事じゃないことだと察し、素直に彼女が話すのを待った。
少し間を開けてから、彼女の口から出た言葉に思考が停止した。

“別れよっか”

本当に突然だった。たった一言で西片は目の前が真っ暗になった。
気づけば、言いたいことを言ったからか高木さんは西片の反応を見ることなく背を向けて歩き始める。
慌てて呼び止めた西片の言葉に足を止めた高木さんは、彼の方を無表情で振り向くと、

「悪いけどあなたよりももっと好きな人ができたから・・」

そう言って、彼女は再び足を動かし始めた。
彼女が去った後も西片は一歩も動けず立ち尽くしていた。

高木さんが家に帰ると、早足で自室へ向かう。
そして豪快に部屋の扉を開ける。

「ただいま!」

いつもの笑顔で部屋に入った彼女を出迎えたのは、

「おかえり!」

同じ笑顔をした高木さんだった。

彼女が二人に増えた原因は謎である。気づいたら二人になっていた。初めは戸惑った彼女たちだが、不思議ともう一人の自分とは仲良く過ごせていた。
そのうち彼女たちは思い始めた。
自分のことをなんでも理解してくれる、自分自身の方が一緒にいた方が楽しいのではないかと?

そう思い始めると,もう一人への気持ちが徐々に強くなるのを感じてきた。
それから二人は自分の気持ちに正直になろうと決め、告白した。
もちろん、自分同士なためどちらも受け取った。
そして西片と別れた彼女は、正式にもう一人の自分と交際することができるようになったのである。

「西片とは別れを済ませてきたよ」
「ありがとね私。辛い思いさせて・・」
「気にしなくていいよ。今思うと、どうして彼のことが好きだったのか自分でもわからなくなってるしさ」

床に座った二人は仲良く寄り添いながら、話をする。
密着し、頬を擦り付け合うと相方の匂いがしてくる。それがとても良い匂いで、気分がよくなってくる。
もう一人の自分の声が、重なった素肌が彼女の心を満たしていってくれる。

「私・・大好きだよ」
「私も大好き」

重ねた掌を握り合い愛を囁く。
胸の鼓動がドキドキしてきて、自分への愛が止まらなくなってきた。

次の瞬間、片方の高木さんがもう一人の高木さんを押し倒した。
上と下で見つめ合う二人の同じ顔をした少女たち。

静寂が室内を包み込む。

「私我慢できないよ・・」
「私もだよ。私のこと好きすぎておかしくなってきそう」
「「だから・・気持ちよくなろ♪」」

衣類を脱ぎ、生まれたままの姿へと変わった二人はベットの上で指を絡ませながら唇を合わせる。

「「んむぅ」」

上唇と下唇をピッタリと重ね、柔らかい唇の感触を満喫する。
次第にお互いに唇をもごもごと動かし始めると、ゆっくりと唾液を纏った舌を口腔から出す。
出てきた舌は、相手の柔らかな防壁を無理やり突き破り中へと侵入を果たす。

「んっ・・ぴちゃ、ちゅうう、くはっ・・んん・・ちゅ・・」
「ちゅっ、はぁ・・んん・・はぁ・・ちゅる・・んむっ・・」

一直線にぶつかり合った二枚の舌は、先端を当てるとゆっくりと横に移動して相手を拘束しようと襲い掛かる。
紐のように絡まり合った二人の舌は、口と口の間でくんずほぐれつしながら相手の口内を刺激していた。
淫らな音が鳴り響き、漏れる声で顔が熱くなる。
熱で滲み始めた瞳を向け合う。その顔が、いつもよりもかわいく見え、もっと弄りたくなるという悪戯心が出てくる。

「「んはぁ・・わたしぃ・・可愛いね・・はぁ・・ん・・!!」」

速まる舌の動き。
もっと快楽が欲しい彼女たちは、絡めていた指を解くと小さな相手の胸を揉み始める。

「んぁ・・ちゅ・・くはっ・・むちゅ・・ちゅるっ・・!?」
「あっ・・ふぁ、んひぃ・・ぴちゃ・・ちゅ・・!?」

送られてくる刺激に、悶えた身体をよじり威力を弱める。
口から吐息といっしょに喘ぎ声まで出てくる。
それでも相手に触られているという感触が、彼女たちの気分を上昇させやめることなく乳首を強く握り締める。

「「んああああああああ!!!」」

舌が解け、離れた口から高い嬌声が発せられる。
快感を証明するように、秘所が濡れてくるのが分かる。
下から漂ってくる異臭の正体が分かった二人は、呼吸を整えながら笑顔を向け合う。

「いいよ・・」
「私に私の想いを全てぶつけて・・」
「それで一緒にイこ」

大好きな相方のやりたいことなど、見ただけで瞬時に理解できる。

「「・・・きて」」

身体を寝転がせ、足を絡ませ合った二人は合図と共に近づけていた陰部を押し付け合った。

「「くはああああああああっ!?」」

下半身に電流が走ったような感覚が伝わる。
強烈な刺激と蕩けるような快楽が合わさり、絶妙な感じになって二人の中を巡り回る。

「はぁ・・ぎぃ・・気持ちいい・・伝わってくるよ、私の・・愛が・・!!」
「こっちも・・だよ!・・ん・・もっと強く・・私を求めて・・!!」

満足だが、もっと欲しい。
刺激が収まるのを待つことなく、二人は腰を動かし始める。

「ひゃあ、くしゅって鳴ってる!!私の中に、私の熱いのが入ってくるぅ!!」
「頭が蕩けそうだよぉ・・熱い、熱くて・・汗がとまらないいいい!!」
「「出して!!私の中に溜まったモノ・・一気に流し込んできてえええええ!!!!」」

絶頂を向かえるのは早かった。下半身から込み上げてくる熱い液体を、二人は声と共に勢いよく噴射した。

「「イ、イクううううううううううううううううううううううッ!!!!!」」

塞がった穴から洩れる程の強さ。
膣内が自分と相手の愛液で混じわり、顔が幸せで染まる。
全身の力が抜けてしまい、意識がうっすらと消えていく。

二人は愛液でベットを汚したまま仲良く眠りについたのだった。