概要
- 下垂体疾患の一つ。
- 下垂体前葉より分泌されるGH(成長ホルモン)の分泌過剰による小児の発育異常であるが、成人で同様にGHの分泌過剰がみられた場合には先端巨大症(末端肥大症)となる。
- 殆どの場合が下垂体腺腫によるもの。
症状
- 症状としては、典型的な容姿(先端肥大では手足の容積の増大や特徴的な顔貌)を示す。
- また、組織の肥大像として巨大舌がみられる。
- 視神経が圧迫されることによる視野障害もみられることがある。
- GHには抗インスリン作用があるため、耐糖能?に異常がみられる。
検査
- 血中および尿中のホルモン測定(GH上昇、ソマトメジンC上昇)
- 75gOGTT(グルコースによるGH放出抑制がみられない)など。
治療
- 第一選択として手術が挙げられる。
- 手術の術式はHardy法が一般的。
- 残存した腫瘍に対してはγナイフによる治療も選択枝として存在する。
- 薬物療法も効果を示す。