巨人症

Last-modified: 2006-12-14 (木) 19:34:37

概要

  • 下垂体疾患の一つ。
  • 下垂体前葉より分泌されるGH(成長ホルモン)の分泌過剰による小児の発育異常であるが、成人で同様にGHの分泌過剰がみられた場合には先端巨大症(末端肥大症)となる。
  • 殆どの場合が下垂体腺腫によるもの。

症状

  • 症状としては、典型的な容姿(先端肥大では手足の容積の増大や特徴的な顔貌)を示す。
  • また、組織の肥大像として巨大舌がみられる。
  • 視神経が圧迫されることによる視野障害もみられることがある。
  • GHには抗インスリン作用があるため、耐糖能?に異常がみられる。

検査

  • 血中および尿中のホルモン測定(GH上昇、ソマトメジンC上昇)
  • 75gOGTT(グルコースによるGH放出抑制がみられない)など。

治療

  • 第一選択として手術が挙げられる。
  • 手術の術式はHardy法が一般的。
  • 残存した腫瘍に対してはγナイフによる治療も選択枝として存在する。
  • 薬物療法も効果を示す。