チクタクパニック殺人事件

Last-modified: 2022-02-15 (火) 09:09:42

チクタクパニック殺人事件とは、平成8年(1996年)8月6日に群馬県で発生した連続殺人事件。犯行現場に「ドラえもんチクタクパニック」という謎の文字列が残されたことからこの名前がついた。

概要

被害者は群馬県の会社員で、女性2人と男性1人。全員に繋がりはなく、犯人の動機も不明だった。事件現場に残された「ドラえもんチクタクパニック」という文字列から、群馬県警は「ドラえもん」をキーワードにして捜査を開始。しかし、捜査は難航し、3か月に及ぶ長期戦となった。

事件の真相

そして、群馬県警は11月14日、ついに容疑者を逮捕した。容疑者の名前は高遠遙一。「金田一耕助の孫」を自称する、自称・名探偵である。彼は事件の解決後、メディアの取材に対して「ぼくは最初からわかっていましたよ。この事件はすべて計算どおりです」と供述している。この発言により、ネット上では「こいつは頭おかしい」「サイコパスだろ」などと大きな話題になり、一時Twitterではトレンド入りする騒ぎになった。なお、「チクタクパニック」とは、彼が好んで使う言葉であり、彼自身は「『時計じかけのオレンジ』(スタンリー・キューブリック監督)に出てくるような、あの狂った世界をイメージしています」(原文ママ)と語っている。

事件後

高遠容疑者は、逮捕後も一貫して容疑を認めようとせず、犯行動機について「自分の作品へのアンチテーゼとしてやった。自分なりに精一杯考えたトリックだったが、結局うまくいかなかった」などと話している。また、被害者の遺族に対しても謝罪の言葉を述べていない。マスコミに対しては「自分は殺人鬼ではなく名探偵だから、謝る必要はないと思っている」と発言したり、「これからもずっと自分は名探偵だと主張を続ける」と発言している。そのため、ネット上を中心に批判の声が上がっている。