CH-VA

Last-modified: 2022-06-23 (木) 00:29:44

CH-VA(ちーゔぁ)とは、カリビアンコムの管理人、坂東アキラ氏によってRPGツクール2000で作成されたホラーアドベンチャーゲーム。2015年6月30日にフリーソフトとして同サイト内で公開され、その独特な世界観とクオリティの高さから瞬く間に話題となった。

概要

廃棄された海上の人工島『シーサイト』に漂流した少女ノアが、廃墟の街をさまよう幽霊たちとともに謎解きをしながら脱出を目指すというストーリーの探索型ホラーゲームである。
基本的には謎解きがメインで時間は無制限。BGMも波の音程度だが、時折発生する逃走パートでは一転して激しいロックが流れ、一瞬の油断も許されない緊迫感を生み出す。
RPGツクールで作成されたゲームだが、本作に戦闘要素は一切なく、会話も最小限。

作者の坂東アキラ氏は芸術家を生業としており、本作にもその片鱗が見える。シーサイトの随所には象徴的なオブジェが多数置かれており、様々な考察や想像の余地を残している。
また、カリビアンコムは成人向け動画配信サイトなので、当然のことながら18歳未満のダウンロードはできないようになっている。しかし、本作は全年齢対象のゲームであるため、プレイする上での年齢制限は存在しない。なぜこのような分かりにくい仕様にしたのかについて、坂東氏曰く「このゲームは人を選ぶので、覚悟のある人にだけプレイしてほしい」とのこと。

システム

本作独自の特徴として、生存本能ゲージというものが存在する。これは文字通りゲームの中で主人公が生命の危機に陥ったときに上昇し、このゲージが上昇するほどノアが追い詰められていることを意味し、なりふり構わない行動に出るようになる。逆に言えば、生存本能ゲージの上昇に応じて謎解きのヒントを得ることにも繋がるため、時には自ら危険に飛び込むプレイングが求められる。
また、生存本能ゲージによってストーリーが分岐したり、登場人物との会話の展開が変化することがある。

登場人物

ノア

シーサイトに流れ着いた少女。記憶を無くしており、自身の名前すら思い出せない。
ノアという名前は、目が覚めたとき近くにあった冊子のタイトルを参考にカンデラによって名付けられた。

エネア

本作のヒロインにしてプレイヤーをサポートするナビゲーター役。
ノアが拾った電子端末に住み着き、さまざまなヒントを与えてくれる。
シーサイト内のオブジェクトに触れることで仕掛けを作動させることができる。

カンデラ

シーサイトを漂う幽霊の一人。常にマスクを着用しサングラスをかけており、表情を読み取ることはできないが、飄々とした喋り方で話す。
自らをモブキャラと称し、自ら行動せず他の人物たちに指示を出すことが多い。
懐中電灯を肌見放さず持ち歩いており、取り上げようとすると必死に抵抗する。

ディグ

シーサイトを彷徨う幽霊の一人。厨房で黙々と料理を作っている。
寡黙な男で、あまり人と話そうとしない。

マリー

シーサイトを彷徨う幽霊の一人。フードを被った小柄な少女。
ノアのことを『お姉ちゃん』と呼び慕っている。
言葉遣いこそ幼いものの、知識は豊富であり博識。

ヒビヤ

シーサイトを彷徨う幽霊の一人。少年のような外見をしている。
気弱な性格をしており、いつもオドオドしている。すぐに泣く。

ココロ

シーサイトを彷徨う幽霊の一人。ゴスロリファッションに身を包んだ大人の女性。世話焼き。

カゲロウデイズVIII -the deceiving-

シーサイトの各所に現れる謎の存在。幽霊やノアに対して敵対的で、見つけ次第執拗に襲い掛かってくる。
基本的に攻撃は効かず、ノア側から取れるアクションは逃げることのみ。
知能はあまり高くないらしく、ガラスや鉄格子などの障害物に引っかかることが多い。

断罪人(エゼキエル)

中盤~終盤においてシーサイト内に現れる黒ずくめの男たち。
全部で10人存在しており、全員が拳銃を所持している。
彼らと遭遇した場合、通常は逃げの一択しか取れないが…?

エンディング

※ネタバレ注意!

本作の目的は上述した通り、シーサイトからの脱出であるが、実際のところゲームクリア条件などは特に設定されていない。
というのも、本作において提示される脱出経路は何らかの要因で尽く閉ざされており、最終的にはノア自身が自ら命を絶つことでゲーム終了となるからである。
言うなれば、これこそが本作の真のエンディングである。これをゲームクリアとするかは人それぞれではあるが、本作のテーマのひとつである"生とは何か"という問いに対する一つの答えであることは間違いないだろう。


問題点

本作はフリーソフトとして公開されているため、特に法的な問題は発生していないのだが、一部のネットユーザーからは批判の声が多く上がっている。
批判の内容は主に以下の2点に集約されている。
1.カゲロウプロジェクトの作品名を無断で使用している
2.時折、HDDをクラッシュさせるような有害なウイルスが発生するプログラムが仕込まれている

上記の2点は、いずれも本作のゲーム性に直接関係するものではないが、本作を純粋に楽しんでいるファンにとっては看過できない問題であるといえる。
作者サイドとしては「本作はあくまでも『CH-VA』という作品であって、『カゲロウプロジェクト』とは何ら関係のない作品である」ということを強調しているが、それがどこまで受け入れられるかは今後の対応に期待したい。
また、こうした批判の声はカリビアンコムの知名度向上にも一役買っており、その点からも坂東氏は「自分の作品のお陰で自社コンテンツが多くの人々の目に留まる機会が増えたことは喜ばしく思っている」とコメントしている。
尚、当のカリビアンコムは2029年12月4日に閉鎖しており、現在はダウンロードすることが出来ない。どうしても遊びたい人は、坂東氏のSNSアカウントからDL先を教えてもらえるのでそちらを利用してみよう。