世界史×スポーツ風実況 前半の台本

Last-modified: 2020-04-22 (水) 22:49:35

歴史×スポーツ風実況>世界史前半の台本


さあ生中継でお送りします、第1094回ワールドヒストリーカップ。
世界の覇権争いの行方はいかに。

 

さあまずは四大文明が出現してまいりました。
まずはエジプト文明。ナイルの賜物であります。

 

そしてメソポタミアではシュメール人の都市国家が出現
さらにアッカド人のサルゴンがメソポタミアを統一した!

 

その隣、イラン高原ではエラム人の文明。
インドではインダス文明モヘンジョダロが発展。
遠く離れた中国では黄河文明が栄えている。

 

逆に西の方ではギリシアのエーゲ文明も無視できません。
はやくも熾烈な先頭争い、この中からどの民族が抜け出してくるか。

 

エジプトでは古王国が衰退したが、まもなく中王国時代が開幕しそうです。
メソポタミアではシュメール人が独立を回復しています。
しかし付近では、ミタンニ、カッシート、アッシリア、バビロニアなどの
様々な王国が並立してきた。混沌としてきたオリエント世界。

 

その中から、一歩抜け出したのはバビロニア王国だ。
絶対的エースのハンムラビが一気に中央集権、ハンムラビ法典を編纂!
目には目を、歯には歯を!!

 

さあ一方エジプトにはアジア系の民族ヒクソスが侵入し混乱。
そして小アジアでは謎の存在ヒッタイトが台頭。
驚くべき強さ!鉄の威力で、なんとバビロニアを崩壊させた!

 

一方エジプトもヒクソスを追放して盛り返す、新王国時代の幕開けだ。
そしてエース、トトメス3世が現れた!
間違いない、エジプト王国の最大領域だ!

 

一方、遠く離れた中国でも、最古の王朝・殷が青銅器の技術を独占しています。

 

おっとエジプトで、異端児アメンホテプ4世が唯一神の信仰を強制!
しかし神官勢力から大ブーイング!

 

そしてついに、エジプトとヒッタイトの首位直接対決が
カデシュの地で行われます!結果はドローだ!

 

さあここで、ギリシアのエーゲ文明が崩壊している!
何が起こったんでしょうか。海の民が暴れているとの未確認情報。
その影響か、ヒッタイトも滅亡した!そしてエジプト新王国も衰退!

 

一気に混沌とした世界の中、アッシリアが急成長してきました。
またシリアではセム語系民族が活躍。
アラム人は陸上交易、フェニキア人は地中海貿易に活路を見出した。

 

そしてヘブライ人は、他民族と一線を画す、一神教の信仰を築き上げた。
エルサレムを都にイスラエル王国が繁栄!しかしまもなく分裂を迎えます。

 

さて、ここで中国大陸に目を向けると、さまざまな勢力が分立しているものの
周という国の王が、緩やかに各国の諸侯を従属させており、その勢力範囲はかなり広大です。

 

逆に西の方も面白そうだ。
北アフリカでは、フェニキア人の植民都市カルタゴ。
その北方ギリシアでも、アテネやスパルタなど様々な都市国家ポリスが成立。
彼らは非常に個人技に優れているのでチームプレーが熟すと恐ろしいでしょう。

 

さあ、中国大陸で異変!周が異民族・けんじゅうの侵入で都を奪われている。
各地で諸侯が自立。春秋・戦国時代の到来だ!

 

さあそして、アッシリアが止まらない。イスラエルを滅ぼした。
そして、エースのアッシュールバニパル王が現れた!
なんとエジプト王国までも支配した!だがこれは一瞬のこと!
各地で反乱が勃発。そしてあっという間に衰退…
何が起こったんでしょうか。少し異民族の支配が残酷すぎたか…

 

さて、その跡地にはカルデア王国、別名新バビロニアが力を伸ばす。
ユダヤ人苦難のバビロン捕囚!
小アジアではリディア王国、さらにイラン高原ではメディア王国だ。
イラン系民族が初めて国家を打ち立てた。

 

おっと、今度はメディアの支配下から、
アケメネス朝ペルシア帝国が現れた!同じくイラン人による国家。
なんという強さだ!次々とオリエント諸国を征服!
エジプトまで征服!そしてエースのダレイオス1世が襷を受ける!
強い!これは史上空前の大帝国だ!!

 

さあその勢いのまま、アケメネス朝ペルシア
ついにギリシアに侵入!ペルシア戦争のキックオフ!

 

格下のギリシアは守備的な戦術!必死で船を漕ぐ市民たち!
勝利を告げる伝令、走りぬいた42キロ!

 

だがペルシアはさらに攻撃に人数をかけスパルタを潰す!
しかしアテネが守り切った!歴史に残るジャイアントキリングだ!

 

さあアテネはデロス同盟のキャプテンに就任。
またペリクレスがアテネ民主政を完成、まさに黄金時代!

 

おっと、しかし内紛だ。スパルタを中心にペロポネソス同盟が成立。
ギリシア世界は2つに分裂、先行きはどうなる!?

 

さあ、東方も見てみましょう。
インドではナンダ朝マガタ国が繁栄。中国はまだ戦国時代だ。
北アフリカではフェニキア人のカルタゴがさらに繁栄。
そしてイタリア半島では期待の新星ローマが共和政を発展させている。

 

おっとこれはなんだ?突然姿を現したグリーンのユニフォーム!
広がっていく、広がっていく、いきなりアケメネス朝が滅亡した!
これはアレクサンドロスに間違いない、今最強の大王が降臨した!!!

 

さて、ここでCMを挟みます。
第1094回ワールドヒストリーカップです。

 

この番組は、あのアレクサンドロス大王が恩師と仰いだ
伝説の家庭教師、アリストテレスの教えを皆さんに。
学校法人リュケイオンの提供でお送りしています。

 

さあ大変です。CMの間にアレクサンドロス大王が急死!
その広大な領地をギリシア人たちが奪い合っている。
最も多くを受け継いだのはセレウコス朝シリアだ。

 

またインドではマウリヤ朝であります。仏教マニアことアショーカ王が登場だ。
西方ではローマがイタリア半島を統一。これを警戒するカルタゴ、
ここでポエニ戦争の火蓋が切られた!急ごしらえのローマ海軍、奇跡の勝利!

 

さあアジアでは、セレウコス朝の統率が早くも乱れ始めた。
バクトリアやパルティアが建国されている。

 

ここで、中国の戦国時代がついに終わりを迎えそうだ。
秦の始皇帝であります!革新的な統一政策、そびえたつ万里の長城!
しかし支配が過酷すぎたか、あっというまに崩壊、再び混沌に逆戻りか。
しかし農民出身の劉邦が現れた。項羽との決戦に勝利。
再び統一国家・前漢の誕生だ!しかし北方の匈奴は悩みの種であります。

 

さあこの間に、ローマは再びカルタゴと激戦。
カルタゴの絶対的エース・ハンニバルを
徹底的に研究したスキピオが打ち破ったそうです!
そして今、カルタゴは完全に滅ぼされました。
ローマにとってもはや、地中海は我らが海!

 

さあ一方、アジアではパルティアが帝国と呼べる繁栄ぶりだ。
また前漢では3代皇帝の武帝が即位した。東西南北、四方向へのめざましい外征!
各地でこれまでにないほどの大国が出現してきた。

 

そして西方に注目です!あの伝説の、ハゲの女たらしが現れた!
ユリウス・カエサル、圧倒的な民衆の支持を得る。
終身独裁官に就任。共和政は終わるのか。
しかし元老院の反撃だ、カエサル、無念の暗殺。ブルータス、お前もか!

 

さあ内戦だ。アントニウス、エジプトの美女と結ぶ。
しかしオクタウィアヌスがこれを破った。
共和政の復活を宣言!だがそれは建前だ。
元老院は騙せても、我々の目は騙せない、事実上の帝政ローマ開始!

 

さあここで中国、外戚の王莽が国を乗っ取った。極端な復古政策!
だが農民の反乱であっけなく滅びまして
洪武帝が漢王朝を復活!豪族の連合政権だ。

 

そしてインド北部では大月氏からクシャーナ朝が独立。
一方ローマ帝国では、先ほどのイエスの処刑と復活で話題が持ちきりだ。
それにしてもローマの発展は見事です。完成度を高めるパクスロマーナ。

 

しかしここで、自称アーティストでオリンピック金メダリスト、
ネロが本領発揮。濡れ衣を着たキリスト教徒!

 

さあここで、アジアのオアシス都市が後漢に服属。
ユーラシアの東西交易路の完成だ!ローマ、パルティア、クシャーナ、そして後漢。
美しいバトンリレーがなされる絹の道!

 

さあローマでは、混乱を乗り越え栄光の五賢帝時代に突入だ。
最強の皇帝トラヤヌス、パルティアの都クテシフォンを一時占領!
そしてハドリアヌスはディフェンスを固めます。

 

一方パルティアは衰退傾向か。
クシャーナ朝ではカニシカ王が登場、大乗仏教を保護しています。
後漢ではまたも外戚・宦官が政治を荒らす。党錮の禁だ、犠牲になった多くの官僚たち。
そして黄巾の乱。各地で軍閥が自立していく!まもなく三国志の時代に突入だ!

 

さらにローマも荒れている。哲人皇帝の健闘むなしく蛮族が侵攻。
軍事大国化は避けられない。そしてカラカラ帝が全自由民をローマ市民に認定!
徐々に変貌を遂げていくローマ帝国。

 

さあ中央アジアでは、パルティアにかわってササン朝ペルシアの登場だ。
往年のペルシア帝国復活をもくろんでいる!
ここでシャープール1世、なんとローマ皇帝ウァレリアヌスを捕らえた!
ローマ帝国は混迷の軍人皇帝時代。現れては消える皇帝たち。
まさに皇帝のバーゲンセール!世界各地が荒れている!

 

しかし、止まない雨はありません。
ここで中国三国時代が終わります。魏を乗っ取った晋が統一だ!
ローマでもディオクレティアヌス、専制君主となって国に平穏をもたらした。
テトラルキア、そしてキリスト教大迫害だ!

 

おっと、しかしコンスタンティヌスは戦術を変更!ミラノ勅令だ!
キリスト教を公認!コンスタンティノープルを新たな都に、
ローマはキリスト教国家へと変貌していくのか!

 

さあ中国ではあっというまに晋が滅亡、
今南部で復活しましたが、もはや北部は匈奴など5つの異民族が興亡。
五胡十六国時代に突入だ!そしてインドではグプタ朝が成立しています。

 

さあここで、突如謎のアジア系勢力・フン族が東欧に出現しました!
蛮族にすら恐れられる蛮族であります。たまらずゲルマン人は西に逃げる逃げる逃げる
ローマ帝国内になだれを打ってきた。ローマが東西分裂する中、
フン族最強の大王アッティラが出現、そしてゲルマン民族によって蝕まれていく西ローマ。

 

一方中国は南北朝時代に突入しています。統一へ一歩近づいたのか。

 

さあここで、西ローマ帝国は静かに終焉を迎えました。
イタリアもガリアもスペインも、もはやゲルマン民族の土地。

 

しかし、東ローマ帝国は健闘している。現れた、ユスティニアヌス大帝!
一時的にイタリアを奪回だ!一方ササン朝ペルシアも名君ホスローの登場。
宿敵の遊牧民エフタルをついに滅ぼした。組んだ相手は突厥だ。
ついにベールを脱いだトルコ民族!内陸アジア中に広がる大帝国!

 

さあここで、ついに長きにわたる分裂が終わったのが中国だ。
隋帝国であります。2代皇帝煬帝は大運河を建設、そして高句麗への突入!
しかし失敗!3度の決定機を外してしまいました!わずか30年で唐へとバトンタッチ。

 

さあ西方では、最後にして最大の預言者、ムハンマドの登場だ!
恐るべきイスラム帝国、何という勢いだ、ササン朝を食い尽くした。
そして内紛を乗り越え、ウマイヤ家のカリフを中心になおも拡大する。
しかし唐もすごい。中央アジア一帯を征服した。2つの大帝国が対峙しています!

 

さあ、再びCMを挟みます。
第1094回ワールドヒストリーカップです。

 

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さて、相変わらずイスラム勢と唐の二大帝国が栄えておりますが
唐では異変であります。則天武后、中国では異例の女帝が誕生している!
しかし続く玄宗が国号を戻しました、開元の治のはじまりだ!

 

そして勢い止まらぬイスラム勢、猛烈にイベリア半島に進出。
しかしフランク王国のカールマルテル食い止めた。見事なディフェンス!

 

ここでイスラム世界を継承したアッバース朝、
今度はアジアで唐と一戦を交え、ここは勝利を収めました。
敗れた唐、国内も安史の乱の影響で大混乱だ。
節度使が自立していく、全盛期は見る影もない!

 

一方、アッバース朝はハールーンのもと全盛期を謳歌しています。
そしてフランク王国もカール大帝が全盛期を築く。
ここで教皇からローマ皇帝の冠を授かった!歴史的な瞬間であります!

 

さあしかし、どこも繁栄は長くは続かない。
北ヨーロッパではノルマン人が暴れまわっている。
そしてフランク王国は3つに分裂だ。イスラム世界も細分化されていく。
唐も長き衰退の末ついに力尽きました。
現在中国は五代十国時代です。その北方には契丹族の脅威もちらついている。

 

さあ、ドイツではオットー1世が
マジャール人のハンガリーを破り、ついで戴冠を果たしました。
さらに東ローマ帝国ではバシレイオス、キエフルーシではウラディミル、
各国で優秀なリーダーが次々登場。
そして中国も久々の統一だ。文治主義の宋であります!軍事を捨て経済を取った大国です。
さらに日本からは藤原道長の、望月の歌が聞こえてくるか。

 

さあそして、中東ではトルコ系のセルジューク朝が出現しました。
久々にイスラム世界の強力な統率者となりますかどうか。
一方北ヨーロッパでは相変わらずノルマン人の活動。
ついにイングランドが征服された。ノルマンコンクェスト!

 

そして教皇権も全盛を迎えている。3日3晩裸足で跪いた皇帝ハインリヒ!
そして聖地奪回を目標に十字軍派遣も決定!長き戦いが始まります!

 

さて東アジア内陸では、女真族の金が契丹族の遼を飲み込んだ。
さらに中国の北部まで進出だ。たまらず南に逃れた宋。
混迷の東アジア、何だかさらなる大勢力の出現も予感させる雰囲気であります。

 

ここで、イスラム世界そしてクルド人の英雄、サラディンが聖地を奪回した!
ヨーロッパにも広く勇名が轟いた。イングランドの獅子心王ついに撤退。
続くジョン王はイングランドの大陸領を喪失、そしてマグナカルタの要求を認めました。

 

…おっとこれは何だ?モンゴル高原に、忽然と蒼き狼が舞い降りた!
何という機動力、何という破壊力、過去最大の大帝国だ!震撼するヨーロッパ諸国!
さらにクビライは中国をも征服、国号を元と定めました。世界征服も夢ではないのか!
しかし日本では負けじと神風が吹き荒れる!

 

っとここでハーフタイムです。勝負の行方は後半に持ち越されました。
次の中継をお楽しみにお待ちください。第1094回ワールドヒストリーカップでした。