イデオロギーとは
政治的イデオロギーとは、ある特定の国における社会秩序のための政治的および文化的な指針を提供する、社会運動や機関、階級、または大規模な集団の一定の倫理的理想、原則、教義、神話、または象徴を指す。
しかしイデオロギーは必ずしも明確なわけではなく、政治的、文化的、経済的条件に応じて大きく変化することがある。多くの場合、はっきりとした構造を欠いており、主に権力の表現として、または他の一連の思想に対するアンチテーゼとして存在する。
ゲーム内では、これらのイデオロギーは以下の分類に分けられており、これらのグループの一般的な立場を伝えている。
目次
社会主義イデオロギー
社会主義イデオロギーは、それぞれの国の政治や経済、社会の現状を武力行使、あるいは政治的手段によって変革することを目指している。この変革が行われている、あるいは達成した国は富の不平等の解消や階級差の縮小、または完全な排除といった社会主義的な特徴が現れる。しかしながらそうした政策は各国によってかなり異なる。
また、これらのイデオロギーは、革命の目的が国家レベルを超えて地球規模で実現されるべきであるという、共通の信念によっても特徴づけられる。
全体社会主義

全体社会主義という用語は全体社会主義憲章に由来している。この憲章はオズワルド・モズレー、ジョルジュ・ヴァロワ、ベニート・ムッソリーニらが締結した合意であり、全体社会主義思想の主要な原則を概説している。
全体社会主義はサンディカリズムの連邦的要素を放棄し、世界革命が達成されるまでは革命国家が中央集権化および軍事化され、残存する資本主義国家と戦う必要があるとしている。
全体社会主義政権によって社会が変革される度合いは非常に大きく、社会の全体主義的支配や個人崇拝の構築に向かうこともある。また「全体社会主義」という用語は、憲章とは関係がなくとも軍事化、中央集権化、全体主義的な社会変革といった特徴を示す左派政権の国家を説明するためにも使用されることがある。
現実世界での例
ソビエト連邦・北朝鮮・中華人民共和国など
サンディカリズム

サンディカリズムは、1919年のフランス革命をきっかけに世界的な注目を集めた主要な左翼革命思想である。マルクス主義や無政府主義など、他のイデオロギーの影響を受けて様々な分派が形成されたが、主流派は1906年のアミアン憲章で体系化されたフランス労働総同盟(CGT)の指導者たちの著作に基づいており、ミハイル・バクーニンとピエール=ジョセフ・プルードンを先駆者としている。
サンディカリズムは、革命的自発性や直接行動といった概念によって定義される。つまり、労働者自身が労働組合に組織され、政治政党のような外部の主体に頼ることなく資本主義と戦わなければならないという信念である。資本主義社会をサンディカリズム社会に変革するためには、全国的な資本主義的活動の拒絶と、すべての生産手段の労働組合への移転といったゼネラル・ストライキを通じて行われる必要があるとしている。
サンディカリズム国家は分権化を志向しているために連邦制を採用しており、すべての産業が連合体に組織される。これらの労働組合から選出された労働評議会が地方の統治を管理し、中央政府は労働組合代表の全国大会に委ねられるが、こうした原則がどの程度実施されるかは国によって異なる。
史実世界での例
該当国家なし
急進社会主義

急進的社会主義とは、サンディカリズムや全体社会主義のどちらでもない、多様な社会主義イデオロギーを包括する用語である。
このイデオロギーを持つ国は、社会主義経済で運営されており、普通は何らかの形の選挙で選ばれた政府を伴う。究極の目標は労働者階級の楽園を創ることだが、その詳細はそれぞれの国ごとによって異なる。
これらの急進社会主義の中で最も有名なのは、無政府主義、民主社会主義、マルクス主義であるが、これらのは状況に応じてサンディカリズム、社会民主主義、全体社会主義といったより一般的なイデオロギーに分類されることもある。
史実世界での例
ベトナム・ラオス・キューバなど
自由主義イデオロギー
自由主義イデオロギーは、国民の同意と法の下の平等の必要性を強調する民主主義的価値観を支持している。この路線に沿って樹立された国家には、常に 1 つ以上の立法機関が含まれるが、政府組織、経済政策、社会改革に対する姿勢は大きく異なる。
現在、大英帝国の崩壊とアメリカ国内の混乱が続く中、自由主義政体の本質的な安定性に疑問を抱く人が増えているようだ。
社会民主主義

社会民主主義は、資本主義経済に代わる新たな社会主義経済システムを作るのではなく、資本主義的な経済体制を維持しながら社会福祉の理想に経済を合わせ、資本主義を「人間化」することを目指す。通常は多元的な政府形態と厳しく規制された市場経済を推進しているが、より急進的な流れも存在している。
史実世界での例
フィンランド・スウェーデン・ノルウェーなど
社会自由主義

社会自由主義は市場自由主義から派生したものであり、両者の主な違いは様々な市民の自由を基本的人権として含めているかどうかということにある。社会自由主義者は進歩的な社会経済政策を支持し、全ての人が地位に関係なく、自分の人生を自由に生き、完全な機会を享受できる社会の実現を目指している。
史実世界での例
イギリス・アメリカ・フランスなど
市場自由主義

市場自由主義は、規制のない自由市場と、民主的かつ金権政治的な政治体制を推進している。市場自由主義者は、市場が自由になればなるほど、人々は自由になると信じており、個人の政治的および経済的権利を断固として守ろうとする。
史実世界での例
日本・韓国・ドイツなど
保守主義イデオロギー
社会保守主義

社会保守主義は、伝統的な信念、態度、哲学、権力構造を維持することに重点を置いた政治思想であり、基本的には民主主義的な政治体制に従う。このため社会保守主義は、権威的民主主義、市場自由主義、国家大衆主義、または父権的専制主義のいずれでもない、さまざまな保守思想を包括する用語である。
保守主義者は、秩序があり安定した社会を欲しており、通常は規制された市場経済を推進する。しかしながら「急進的な」経済政策を目指す場合もある。
史実世界での例
ポーランド・ハンガリー・イタリアなど
権威的民主主義

権威的民主主義は、強力な行政府と代議制議会、そして部分的な民主政治を組み合わせたものである。権威的民主主義体制は、社会問題に対して保守的な立場を取ることが多く、国家の介入を制限した自由資本主義経済を推進している。これらの体制の目的は、国家の安定を維持し、国民に対して支持される責任政府を提供することにある。
史実世界での例
ロシア・トルコ・ベラルーシなど
反動主義イデオロギー
反動主義イデオロギーは、秩序、伝統、中央集権的な権威の必要性を主張し、自らを自由主義の不安定性と破壊的な革命に対する防壁として位置づける傾向がある。
父権的専制主義

父権的専制主義は通常の意味での政治思想ではなく、政府が国民に対して抱くこうした態度を形容した一般的な用語である。国民はすべて、国王または独裁者たる国家指導者の臣民であり、慈悲深い保護のもと国民を団結させながら、国家と社会を正義と最善の道へと導くのが指導者の義務であるとされる。これらの国は通常、非常に権威主義的な政府、保守的な社会観、および国家統制経済といった特徴を有している。
史実世界での例
サウジアラビア・ロシア帝国・フランス帝国など
国家大衆主義

国家大衆主義とは、国家への忠誠、強い指導者による統一、栄光ある過去の理想への回帰を典型的に尊ぶ、さまざまな超国家主義的、過激な宗教的、軍国主義的な運動を表す用語である。極端な政策と暴力的な美辞麗句を唱える国家大衆主義は、他の政治思想、政治政党から敵対視されている。
史実世界での例
大日本帝国(大政翼賛会)・イタリア王国(ムッソリーニ政権)・ドイツ第三帝国