102スレ/だめ

Last-modified: 2014-05-27 (火) 18:00:24
106 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2014/05/17(土) 02:14:10.16 ID:XODmkUvR0
でも、お互い気持ちが高ぶってるのに何もしないのは健全なのか?
と思ったので書いてみた


何でもない日の昼下がり、私はほむらちゃんのお部屋で宿題を教えてもらっていました。
でも宿題なんてただの口実です。隣にいる理由が欲しかっただけでした。
「まどか、ここの計算間違えてるわ。ほら、こうして……」
「あ、本当だ」
私のノートを覗きこんで、小さな字を書き込むほむらちゃん。一生懸命な彼女は、息が当たるほど近く顔を寄せていることに気付いても居ません。
「……」
艶めく黒髪から、シャンプーの匂い。ほむらちゃんの体温まで伝わってくるみたい。
ふっ、と私の中にほむらちゃんの濃密な気配が満ちます。その一瞬、私は彼女の手を取って、何か恥ずかしいことを言いそうになりました。
「……したい」
「まどか?」
私は熱い体と、どんどん早くなる鼓動をどうにもできなくて、意味もなく首を振りました。
「え、えっと、あの、ここの式だよね? えっとね……」
ほむらちゃんは不思議そうな顔をしていましたが、やがて口元に手を当て、何事かを口走って真っ赤になってしまいました。
「ち、違うよ! そんな、あの、ほむらちゃんのエッチ!」
「そ、そうよね。まだ明るいのに……」
そんな会話をしたせいか、私はもう勉強どころではありません。
ほむらちゃんは赤い顔で、まだ教科書を睨んでいますが、気配はどんどん私に伝わってきます。
ほむらちゃんも「したい」って思ってる。
私のも、こんな風に伝わったのかと思うと、とっても恥ずかしいです。
「……」
「……」
お部屋はこんなに熱かったでしょうか。ほむらちゃんって、こんなにいい匂いで、柔らかで……
「……四問目、できる?」
ほむらちゃんは太ももに両手を挟んで、俯きながら言います。
「うん、やってみる……」
そう言った私の吐息は自分でも分かるくらいに熱を帯びていました。私は早速に公式を間違えました。
「あ、そうじゃなくて……」
そう言って身を乗り出したほむらちゃん。私の視線は、襟元から覗く真っ白な肌に。
ほむらちゃんも気付きます。
「……も、もう!」
「ち、違うもん……」
したい。思いっきり、この子を抱きしめて、全部……
駄目です。自分で駄目って言ったの。
だめだよ。いくらほむらちゃんが可愛いからって、だめ。そんなこと考えちゃだめ。

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