19スレ/534

Last-modified: 2014-04-15 (火) 19:03:56
534 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/05/04(金) 11:29:20.17 ID:dU6F5bn0O
まどかに膝枕をされ頭をなでられているほむら
その表情には普段の凛々しさは無く、まるで日向ぼっこしている猫のように穏やかに目を細めている
「まどかの手……しあわせ…」
「大げさだよ、ほむらちゃん」
「だって…私にとって、まどかの手がここにあるって事が奇跡なんだもの…」
ほむらがまどかの手をそっと取る
そうするとまどかは何も言わずに指を絡め、にこっと微笑む
「そんなの奇跡なんかじゃないよ、ほむらちゃん」
「まどか……」
温かい手、大切な手、愛おしい手
幾度も離されてきた手
ようやくまた結ばれた自分とまどかの手と手
それを見つめるほむらの視界が歪む
「…っ……ぅぅ…」
「ほむらちゃんって結構泣き虫さんだよね」
「だって…っ…」
頬を伝ってポタポタと零れ落ちた涙がまどかのスカートを濡らす
「いつもわたしが泣かせちゃってたんだよね…本当に…」
『ごめんね』
そう言いかけたのを飲み込み、空いている手で再びほむらの頭を撫でる
それはまるで不安で泣いている子供をあやす母親のようだった
「大丈夫、ずっと一緒だよ」
「ずっと…?」
「うん、ずっと」
「ずっと…ずっと?」
「ずっとずっと、ずーーっと、明日の明日のずっと明日の明日もだよ!」
「…ぅん」

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