7スレ/246

Last-modified: 2014-04-03 (木) 23:48:02
246 : 名無しさん@お腹いっぱい。 : 2011/09/27(火) 23:58:02.71
世界改変から長い時が過ぎ
ほむほむの魔力は日を追う毎に増大していき、
彼女は魔獣を消す為に、特別な所作を必要としなくなっていた
その目で見つめるだけで、手を振るうだけで、翼をなびかせるだけで
魔獣だったものはその場から消え去り、後にはグリーフシードだけが残される
それは最早、魔獣を消す概念と言っても差し支えない程であった
「普通、魔法少女の力は時と共に衰えていくものなんだ。
 だが君は衰えるどころか、むしろ日に日に力を増している。これは一体、どういう事なんだい?」
「さあ。あなたに分からない事は、私にも分からないわ」
「長い間、この星で魔法少女達を見てきたけど、君のような存在は初めてだよ。…ええと」
「暁美ほむら」
「そう、そうだった、すまない。何故だろう、最近、君の記憶を維持するのが困難になってきているんだ」
「そう。…ふふっ」
「何がおかしいんだい?」
「いえ…少し、嬉しいだけよ」
(もう少し、もう少しであなたに手が届くわ、まどか)
「みたいなのはどうかしら、暁美さん」
「夜中に思いついたお話しを聞かせるのに、いちいち人を起こすのはやめて頂戴…」

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