新桜町3番地及び附随する道路整備計画

Last-modified: 2024-08-08 (木) 00:28:43

本計画は2022年2月3月にNHK向けに公開されたものである。

現況

当該箇所は一見して、行政の公園と民間の駐車場のように見える。しかし実態は新桜町3番地は南半分を市の公園として、北半分を県有地として分割されている。北半分の県有地は一時的に駐車場として利用されている。公園部には消防貯水槽(震災用)及び旧貯水槽構造物が埋設されており、防災に関しても充分に配慮される必要がある。
周辺街路の道路ネットワークから見た認知性も図2の通り極めて良い。通称ひまわり通りでは交通量が多いが、区画街路部では從來から一方通行路が多く、自動車にとって通り易いものではない。一方でかつて市電が走っていた区画街路2606号線に関しては一方通行となっておらず道路容量が過剰であると考える。

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図1 Space Syntaxを用いた道路認知分析(半径2km)

コンセプト

本整備計画のコンセプトは以下の通りである。
・かつて市電通りとしての役割を果たしていたことを伝えるものとする。
・消防活動に支障のないものとする。
・電気ビルを眺望できるものとする。
・低層階は商業とし、中層階はオフィスとしての利用を想定する。
・公園はこれらの延長とする。
・地下に神通川・桜橋などの歴史を伝える公共施設として県が管理する。

道路整備提案

当整備提案書では主に以下の6点について整備を行う。
・区画街路2606号線の一部一方通行化及び幅員構成の変更
・区画街路2606号線の歩道整備
・新桜町公園の再整備
・新桜町3番地2号の「新御涼所」建設
・通称ひまわり通りの車線構成変更
・通称ひまわり通りの構造物変更

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図2 整備箇所・区間

整備計画補足資料

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建築物の提案

・富山大空襲で生き残ったのは富山県庁、電気ビル、旧大和デパートの3つのみ。現在は解体された大和のファサードを参考にしたらどうか。
・かつての行政機関たる富山城の北東に御涼所という特徴的な建物があった。これは立山の眺望を良くするために後から二階部分を増築したものであり、ほぼ45度傾いている。この造形を参考にできるだろうか。
・電気ビルを生かして、都心部の周回性、立山以外での観光ルートを確立できないか。

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図6 旧大和百貨店 (wikiwandより筆者編集)
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図8 富山城時代の「御涼所(おすずみしょ)」
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図9 回遊性の創出(TOYAMAnetより筆者加筆)

資料

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イメージ図(MSpp)