就職活動

Last-modified: 2023-02-18 (土) 15:12:26

希望する企業に入るための活動全般。「就活」と略されがちである。民間企業を目指す場合に使われることが多いが、公務員?を目指す場合も筆記試験の負担が大きいことを除けば根本的な違いはない。大学院に行かない場合は遅くとも大学3年生の夏までには始めることが多い。

やるべきこと

ここではやるべきことについて簡単に説明するが、以下の通りにして就活が成功することを保証するものではない。あくまでも参考程度として読んでほしい。なお、2年までは勉強、課外活動、アルバイト、ボランティアなどに積極的に取り組むことで、面接で話せるネタを作ったり対人能力を高めたりすることをお勧めする。

企業研究

志望する業界(金融、商社、メーカーなどなど)と、その中でも志望する企業に明確にする必要がある。企業は国内だけでも数百万社あるため、行きたいと思う企業を絞るためにはかなりの時間を要する。気になる企業が参加する説明会*1に参加したり、四季報*2を見たりするなどして対策を進めると良い。サークルの先輩から情報を得ることも有効である(ただし先輩による)。

説明会への参加は面接まで続くため、手帳を用いてスケジュール管理を徹底する必要がある。また、就活は情報戦であるため、どれだけ正確な情報を集められるかが成功への鍵となる。

自己分析

企業の研究と同じくらい自分自身の分析も必要不可欠である。ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)や自己PRは面接で聞かれることの定番である。自己分析が企業選びの助けになることも多く、十分な時間をかけてこれまでの人生を振り返る必要がある。
・どのような状況で
・どのように考えて
・どう行動したのか
・どういうことを学び、入社後どのように活かすのか
などについて明確にする必要がある。また、面接で話せるネタを勉強関係、サークル活動関係、アルバイト関係で1つずつ用意することが望ましい。

インターン

大学3年の夏から本格的に始まる。会社のことを詳しく知ることができる貴重な機会である。有給のものと無給のものがある。企業によってはインターンに参加した学生を選考において優遇する場合がある(「選考には一切関係ありません」とある場合には選考に関係あるという暗黙の了解がある。)

ES

説明会、インターンなどを経て選考に臨むことになる。情報解禁は3月1日となっており(2023年時点)、ここからES(エントリーシート)の提出などが本格的に始まる。したがって、2月までに企業研究・自己分析を一通り終え、ESの添削を受けている状態にしておくことが望ましい。ESの内容としては、
・志望動機
・入社したらどのようなことに取り組みたいか
・学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)
・自己PR
・長所、短所
などが挙げられる。自分で満足できる内容であっても客観的に見ると不備があることがほとんどであるため、添削を受けるべきである(特に志望度が高い場合)。また、志望動機は企業ごとに考える必要があり、平均エントリー数が20社程度であることを考えると相当時間をかけて作成する必要がある。自己PRや長所、短所については志望動機と矛盾がなければ使い回せることが多い。

SPI

応募者が多い場合、筆記試験で絞ることがある。就活における筆記試験ではSPIが主流である*3。SPIには、主に国語・数学(どちらかと言えば算数に近い)・英語の能力を測る能力適性検査と性格を推測して面接の際に参考とする性格適性検査がある。能力適性検査は共通テストより易しい問題が多いが、知識が抜けていたり出題形式になれていなかったりすると得点が伸びないため、対策本を1冊買って問題に触れることをお勧めする(広大生であれば高校時代に身につけた知識を思い出せるかが鍵)。また、性格適性検査は面接対策と並行して行うべきである。性格適性検査だけで面接が不合格になる訳ではないが、検査結果と面接の内容には一貫性があることが望ましい。検査では性格を取り繕ろうとしてもボロが出てしまうため、自己分析を正確に行ってから面接対策を行うことをお勧めする。

面接

2023年時点における面接解禁日は6月1日となっているが、春には事実上の選考を行っている企業も多い。大学4年の春~夏にかけて内々定が出ることが多い。面接ではESに書いたことについて深堀りされることが多いが、学生の対応力を試すためか想定外の質問をされることがあるかもしれない。また、グループディスカッション(GD)を課す企業もある。

面接は事前の準備が明暗を分けることが多い。模擬面接を受け、客観的に見たアドバイスをもらうと良い。志望度の低い企業に応募して場数を踏むことも効果的である。話す内容も重要だが、見た目や話し方の非言語コミュニケーションの重要であり、身だしなみを整えたり笑顔でハキハキ話したりすると高評価に繋がることがある。

やはりコミュニケーションを苦手とする学生(いわゆるコミュ障)は面接において不利であるが、決して希望する企業に就職できない訳ではない。対人経験や面接対策を人一倍行うことで可能性が上がる。また、模擬面接を録画し後で見返すと直すべきところが見えてくるため、特にコミュ障にはお勧めである(抵抗があるが、このような対策を行わずに面接で落ちるよりマシである)。

内定承諾

面接などを通して採用が決まると内定となる(解禁前の9月までは事実上の内定である内々定が出される)。内定先には入社する意思を表示する内定承諾書を提出する。法律上は入社2週間前まで内定を辞退することができるが、より志望度の高い企業から内定を得た場合など内定先に入社しないことが確定したら速やかに辞退するべきである。

内定や内々定が一つもない状態をNNT(無い内定)と呼ぶが、公務員試験?全落ち組を拾ったり内定辞退枠を埋めたりするために、秋以降に採用を行う企業も存在する。いわゆる優良企業の枠は狭くなるが、就職したいと考えるNNTは決して諦めずに就活を続ける必要がある。民間企業の採用において、職歴なしの既卒は不利になりやすい。

グローバルキャリアデザインセンター

いわゆる就職課に相当する。学生プラザの中にある。ESの添削や模擬面接など就活に関するサポート全般を行っている。相談については全てオンラインで行っている。詳細はこちら

関連項目

公務員講座?


*1 マイナビをはじめとする就活サイトや広大生協からの案内などに載っている。
*2 上場企業のデータなどが載っている分厚いハンドブック。コープショップで販売されている。
*3 地方公務員の試験でも導入している自治体がある。