PM6:00
「で?お前たちが隠していたのはそこまでか?」
夜の司令室。残っているのはサジタリウスと、タカミネ。
タカミネは司令室で怒っていた。自分が寝ている間に五十嵐を出撃させ、
さらに数々の報告書類を隠されていたからだ。怒るのも当たり前である。
「資材もないのに、なんで言わないかな?」微笑しているが、声に怒りがこもっている。
「・・・」
沈黙。
・・・そしてタカミネはぼやいた。
「そうだなあ・・・資材も足りなくなってきた。ここに永住する可能性も否定できないし、俺も資材補給のために働くよ」
<正気!?>富勇が突然光の輪を輝かせながら、タカミネの前に現れた。
触れられないが、今にも襟元を掴みかかりそうなぐらい近づき、
「タカミネ!ほんと気をつけてよ!・・・富勇!全員に告ぐ!資材補給のための遠征を行う!
ナビゲーターも同行のため援護を!」
『『了解』』
「分かってるじゃん。富勇、もう俺のそばで叫ぶなよ。鼓膜が痛い」
タカミネはそう呟くと、席をたち、ドアノブに触れた。
<わ、ごめん。今後は気をつけるよ>
「そのホログラム解除してとっとと旋回、そうだな・・・向かい岸。東へ行くぞ」
それを聞くと、富勇は光の輪を灯し、ぽっと消えた。続いて、サイレンが鳴り、声だけが響く。
<全機伝達!東へ進路を!資材確保のための作戦、始め!>
『了解』『りょーかいっ!』それぞれの自信に満ちた了解、の返事が続く。
そんなうるさく、けたたましいサイレンの中、
サジタリウスが静かに自分を目で追っていることに気付いたタカミネは、いつもの表情で立ち止まった。
「よし。行くぞ」
「・・・」サジタリウスは静かに敬礼した。
「隊列は五十嵐、虚空、富勇!各人体兵器は五十嵐の援護及び周りに警戒されたし!
ステルス装備あるなら出来るだけぶっこんで隠せ!何があっても警戒と確認を怠るな!」
『『了解!!』』
4 ムーングレーへ続く