FTL(『FTL:Faster Than Light』)とは、インディーゲームスタジオのSubset Gamesが開発した、宇宙を舞台とするゲームです。
DLC『Advanced Edition』要素の解説は(DLC)マークをつけます。
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世界観
時は宇宙世紀。宇宙に進出した人類は、他の知的生命体と出会い彼らと『連邦』(Federation)を結成し、その勢力圏を広げていました。しかし多種族主義の連邦軍に対し、人類至上主義を掲げ反旗を翻した『反乱軍』(Revel)が現れます。反乱軍は瞬く間に巨大勢力となり、各地の連邦軍は劣勢に追い込まれてしまいました。
あなたは連邦軍に所属する一隻の軍艦の艦長です。そして、反乱軍にとっては致命的となり、連邦軍にとっては起死回生の一手となる情報を持っています。あなたは宇宙を探索し、時には敵対する船を破壊して自身の船を強化し、迫り来る反乱軍の大艦隊から逃げて連邦軍の基地にまでたどり着かなければなりません。
ゲームの流れ
宇宙をビーコン*1に沿って探索→頼み事を聞いたり襲ってきた船を破壊→報酬の『スクラップ』*2で船を強化→反乱軍艦隊に追いつかれる前にその『セクター』*3からEXITビーコンを利用して脱出、次のセクターへ→それを最終セクターまで繰り返す!
船
プレイヤーや乗組員が操縦して宇宙を駆ける船です。いくつかの部屋やドアがあり、その部屋には操縦席や火器管制などのシステムがある場合もあります。
船にはHP*4(船体値とも)があり、自船であればどの船でも一律30で固定です。これが0になったら船が破壊されてゲームオーバーとなります。また、乗組員が全滅してもゲームオーバーになります。初期乗組員1人の船がイベント次第で即死するのはお約束
船の資源には『スクラップ』、『燃料』*5、『ミサイル』*6、『ドローンパーツ』*7があります。これらは敵船を破壊すれば入手出来る他、ショップのあるビーコンでの買い物*8、クエストの報酬などでも入手できます。
船の種類
船にはいくつかの種類があり、それぞれ初期武器・システムや船の外観、乗組員といった特色が異なります。例えば武器が豊富な船や、シールドが強固な船、エンジンが強力な船、ドローンで攻める船などです。シールドがない船などトリッキーなものもあり、船によって全く戦略・戦術が異なるので全ての船でクリア出来たらFTLマスターと言えるかもしれません*9。
- 『ケストレル*10』(ケストレル巡洋艦タイプA)
FTLを始めた時、最初に乗ることになる船です。何年も前に退役しただとか言われていますが初期武装が極めて優秀であり、カスタマイズの幅も広いことからまさに初心者向けの船だと言えるかもしれません。 - 『トーラス*11』(エンジ巡洋艦タイプA)
恐らくケストレルの次に乗ると思われる船です。ドーナツみたいな形をしていますがコンパクトにまとまっているため不便さはあまりありません。また初期でドローンを持っている他武装が極めて優秀なため、ドローンの使い方を学ぶにはいい船です。 - 『オスプレイ*12』(連邦巡洋艦タイプA)
我らが連邦軍の船です。シールドを貫通するご立派ビームを撃つことができ*13、また初期乗組員の種族も多彩で全体的にバランスがいいです。しかし船体が左右に長いため、艦長の腕が試される場面もあるでしょう。 - 『ネサシオ*14』(ステレス巡洋艦タイプA)
愛すべきエンジニア種族・エンジが連邦のために建造した最新鋭の巡洋艦です。初期から高額にして優秀なシステム・クロークを備えており、更に初期武器の2つは必要動力1かつ破格の効率を誇り、またエンジンが最初からLv4なため最強格……と思われますが、なんとシールドがないのです。シールドはかなり高いため、購入できるようになるまでは綱渡りとなります。広域スキャナーがありますので小惑星帯は避けて通りましょう。
システム
システムには『システム』と『サブシステム』の二種類が存在します。前者は『動力』を消費して動かすものであり、後者は基本的に電力がいりません。
各システムはスクラップを消費することで強化することができ、性能と最大消費動力が向上します。とはいえ考え無しにあれこれ強化してしまうと後々にスクラップが足りない……という事態になりかねないのが悩ましいところです。また船によって積めるシステムの数は限られており、全てのシステムを積むことは出来ません。
なお各解説の『強化すると~』は動力を割り当てられる事前提です。強化しても元と同じ動力だけを回していたら性能は前と同じになります。
リアクター
動力(電力とも)を生産するシステムです*15。強化する毎に生産量が1増えます。
動力は各メインシステムを動かす為のリソースです。〇ワットみたいなものは無く、状況に応じてメインシステムに回す動力を臨機応変に切り替えたりすることもできます。
システム
- シールド
相手の攻撃や小惑星帯での隕石を防ぐ事ができます。一度攻撃を防ぐとシールドが一時的になくなり、数秒のチャージ状態に入ります。2枚以上あれば1枚目が無くなっても2枚目で防ぐ事ができるため、優先的に強化したいシステムです。
なお、ミサイル兵器やボム兵器は防げず、イオン兵器を受けるとシールドが威力に応じて一時的になくなってしまいます*16。
乗組員を配置するとリチャージ速度が早くなります。 - エンジン
船の航行や敵の攻撃を回避する事を可能にします。強化したらその分だけエンジンの能力が向上し、回避率が上昇します。なお、いくらエンジンのLvを上げても操縦室に誰もいないと意味がありません。
乗組員を配置すると回避率が向上します。また、動力がないと回避率が0になり、ワープもできません。 - 酸素供給
乗組員の生命線である酸素を生産するシステムです。酸素がないと乗組員のHPがどんどん減っていき、最終的には窒息して死んでしまいます。
乗組員を配置しても性能は変わりませんが、もし壊された場合はすぐに修理しないと危ない状況に陥りかねない状況にもなります。 - 兵器管制
船の兵器を動かすシステムです。どんなに強力な兵器も動力が足りなければ動かせないため、優先して強化したいシステムの一つです。
乗組員を配置することで各兵器のチャージ速度が向上します。 - ドローン制御
ドローンを動かすために必要なシステムです。大部分の船には初期で搭載されていない為ショップでの購入が必要になります。
乗組員を配置しても性能は変わりません。また、強化はドローンに回せる動力の数が変わるだけです。 - 医療ベイ
いわゆる医務室のシステムです。入るだけで乗組員のHPが回復していきます。ずっと動力を入れていても特に何も無いため動力に乗組員のHPが減った時にしか動かさない艦長も多いとの噂です。強化したら回復力が向上します。
乗組員を配置しても性能は変わりません。また、敵が乗り込みを仕掛けてきた時は上手くここに誘導してやると非常に有利になります。 - テレポーター
敵の艦内に乗組員を送り込むことができるシステムです。大部分の船には初期で搭載されていない為ショップでの購入が必要になります。
乗組員を全滅させると戦利品にボーナスがかかるため、これが輝く場面も少なくありません。なお乗組員を配置しても性能は変わりませんが、いちいちここに移動させるより最初からここに乗組員を配置させれば移動時間が省けて効率的です。強化すればテレポーターの使用クールダウンが短縮されます。 - クローク装置
起動により敵から隠れる事ができるシステムです。起動中は回避率が+60%される他、敵の兵器はチャージされません。
大部分の船には初期で搭載されていない為ショップでの購入が必要になります。値段は非常に高いですがテクニカルな運用が可能となります。
乗組員の配置で性能は変わりません。強化することでクロークの時間が延長されます。 - 弩級兵器
ビーム*17とフラック*18が存在します。他の兵器とは異なり、これ単体で独立したシステムである他、チャージが完了し次第自動で照準・発射されるという特徴があります。つまりプレイヤーは動力の割り当てを調節する事以外では自由に動かせません。
強化することで発射間隔が短くなります。 - クローンベイ(DLC)
このゲームでは乗組員の命は一つです。被弾・火災・酸欠・敵乗組員との白兵戦等やイベントで戦死してしまった場合、生き返る事はありません。……しかしクローンベイさえあれば話は別です。死んでしまった乗組員はインターバルがあるものの、クローンベイに動力が供給されている間は少しのスキルを失いつつも生き返ります。また、電源の有無に関わらずワープ毎に全ての乗組員の体力を少しずつ回復もしてくれます。
ただし、医療ベイとの併用はできない点と傷付いた乗組員の即時回復はできない点、そして依然として一部のイベントではクローンベイでも復活させられない点に注意が必要です。また動力が供給されていない場合は若干の猶予こそあれ死にます。2番目のデメリットに関しては、復活時の乗組員は体力がMAXになるという点を利用して酸欠で一旦殺してから復活させるという非道な艦長がいるとかいないとか……
強化する事でワープ毎の体力回復量や乗組員復活時間が改善します。 - ハッキング(DLC)
ドローンパーツを消費して狙った部屋をハッキングするドローンを射出するシステムです(ドローンは勿論迎撃される事もありますが即時再射出可)。
ハッキングしたシステムによって影響は様々です。例えば火器管制であればチャージ進捗を低下させ、シールドであればシールドをゆっくり解除し、酸素室であれば船の酸素を急速に抜く等の効果があります。またハッキングした部屋は乗組員配置ボーナスが無くなる他、ドアが強制的に閉ざされ通り抜けるには無理やりこじ開ける必要があります。これはハッキングのクールタイム中でも発動するため、単純に敵乗組員の分断や妨害にも一役買ってくれることもあるでしょう。
強化するとハッキングの効果時間が延長されます(より長く妨害できるようになるということ)。 - 洗脳システム(DLC)
指定した部屋の敵乗組員を洗脳します。洗脳とは言っても味方になったり好きに動かせたりする訳ではなく、一時的に敵乗組員にのみ敵対する乗組員として好き勝手に暴れるだけです。
乗組員は敵対者がいる場合、体力が低い時や致命的なシステムにダメージが入っている時を除いて敵対者の排除を優先しようとします。また乗組員の種族によって性能も異なるため、敵にマンティスやロックの乗組員がいた場合、洗脳の標的として目星を付けておいた方がいいでしょう。
その他の特徴として無人機には全く効かない事、敵に洗脳された味方乗組員に自分の洗脳システムで洗脳をかけ直すと即座に回復する事などが挙げられます。テレポーターとの相性は抜群です。
サブシステム
- 操縦システム
文字通り船を航行させるためのシステムです。乗組員を配置することでエンジンと合わせて攻撃の回避が可能になります*19。また人がいることによって初めてビーコン間の移動が可能となります。
強化することによっての回避率変動はありませんが、無人の場合は自動操縦をしてくれるようになります(人が居るのに越したことはないですが、どうしても離れなければならない時や乗組員が殺されて配置が間に合わない時に有用です)。またこのシステムは回避全般を司っているため、システムの全損を招くと状況が不利になりがちです。そのため単純な耐久力目的の強化も視野に入れるべきでしょう。 - センサー
自艦・敵艦の船内を把握するためのシステムです。センサーがなければプレイヤーは乗組員がいる部屋の状況しかわかりません。また強化する毎に敵船内の把握・敵兵器のチャージ状況・敵船の動力配分など得ることができる情報が増えていきます(最大強化には乗組員を配置する必要があります)。 - ドア制御
プレイヤーがドアを開閉するのに必要なシステムです(システム全損状態でも通り抜けは可能ですが敵にも通り抜けられてしまいます)。強化することでドアの耐久力が向上し、敵に突破されにくくなる他火災が隣の部屋に延焼しにくくなります。
このプレイヤーのドア開閉という部分が重要であり、エアロックと直結したドアの操作等によって上手く誘導すれば乗り込んできた敵を酸欠で苦しめる事も可能です。 - 予備電源(DLC)
AEで追加されたシステムです。起動すると一定時間だけリアクターに追加動力を送り込むことができます。強化すると送り込める量が増えます。
基本的にシステムを最大強化しても動力が足りないと本来の性能を発揮できないため(また、このゲームはリアクターを最大強化しても最大強化されたシステム全てに完全に動力を行き渡らせることはできません)、一時的とはいえ自艦を強化できます。
乗組員
『世界観』の項で連邦は多種族国家だとお話しました。その名の通りFTLには様々な特色を持った種族が登場します。そして雇用したり奴隷船から解放したりすることで仲間にもできます。
乗組員は前述の特殊能力の他に『スキル』と言うものを持ちます。スキルは例えば操縦なら操縦室で敵の攻撃を避ける度に上がり、火器なら攻撃する度に上がり、修理なら壊れたシステムを1段階修復することで少しずつ上昇していきます。各分野のエキスパートとそうでない乗組員の差は意外にもかなり大きいため、育成にも気を配る必要があるかもしれません。
- 人間(Human)
反乱軍の殆どを占める種族であり、連邦軍にも相当数が存在する種族です。特殊能力や得意・不得意はなく、極めて平凡でありふれた性能をしています。雇用時も費用が一番安いのがHumanです。
各スキルが他の種族より若干早く成長するという地味な特徴を持ちます。 - エンジ(Engi)
ナノマシンで構成された機械生命体の種族です。彼らは非力な代わりに極めて優秀なエンジニアであり、連邦にも忠実なため各地で重宝されています。
特徴としては人間に比べて修理速度がかなり早く*20、そして白兵戦での与ダメージが大幅に減少する点です。このゲームは修理の速度が船の生存時間に直結する場合も多いため、とりあえず見かけたら雇用しておいて損は無いかもしれません。 - ゾルタン(Zoltan)
高密度の純エネルギー体からなるエンジの同盟種族です。彼らは公正さを重んじますが融通が利かず、しばしばトラブルの種にもなり得ます。しかし総じて信頼のおける種族です。ゾルタン船はイオン・ビーム・チートシールドの3拍子揃っており敵に回すとだいぶ厄介です
特徴としては人間に比べて体力が低い代わりにいる場所に動力を1供給、そして死亡時に自爆し、同じ部屋にいる敵乗組員にダメージを与えるという点です。
カツカツのエネルギー事情では頼もしい味方となり得ます。また、DLCのクローンベイと死亡時に自爆するという特性を組み合わせた爆弾戦法などという非道な戦術をとる艦長も存在します。 - マンティス(Mantis)
通称カマキリです。彼らはその名の通りカマキリのような身体を持ち、性格はその外見通り非常に残忍かつ好戦的です。かつて人類の故郷である地球を侵略した事もありました。そんな具合なので宇宙海賊に身を落としているマンティスが多数存在し、脆しと思えば連邦軍・反乱軍に関係なく襲い掛かります。しかしその反面、受けた恩義は二度と忘れないという義理堅い面もあります。
特徴としては見た目通り白兵戦を非常に得意とし(人間の1.5倍のダメージ)、移動速度も速いというまさに切り込み隊長のような能力を持ちますが、修理速度が非常に遅いという欠点を抱えています。つまりエンジの真逆です。マンティスもその欠点を理解しているのか、彼らの操る海賊船ではしばしばエンジが奴隷として働かされています。 - スラッグ(Slug)
通称ナメクジです。彼らは視覚をほとんど持たず、代わりにある種のテレパシー能力に依存しています。そのせいか極めて狡猾かつ不誠実・疑り深い上、粘液を撒き散らすため他の生命体からは嫌われているようです。
センサーシステムが無い状態や動作しない状態でも敵乗組員を探知でき、また隣の部屋の様子も確認できるようにします。また、AEで追加されるシステムであるマインドコントロールも効きません。
総じて欠点もない上雇う際の値段が同じなため、スキルさえ育ってしまえば人間の上位互換的存在と言えるかもしれません。
彼らの宇宙船は様々なシステムを搭載しかつシールドや兵器も揃えているため、戦闘になると苦戦を強いられる事も多いでしょう。 - ロック(Rockman)
通称岩男です(性別は一応存在するようです)。戦士としての誇りを重んじ、マンティスとは対照的に話は聞きますし比較的正々堂々としています。しかし排他的でもあり、他種族の訪問者をあまり歓迎していません。
彼らの特徴は何と言ってもその岩の頑丈な身体です。そのおかげで火災から一切ダメージを受けない上に、体力の最大値も高くなっています。しかしデメリットとして移動速度の低下が重くのしかかります。体力が高いため乗り込み戦術に向きますが、仲間と足並みが揃えにくいです。しかし火災からダメージを受けないことから敵船を燃え上がらせた上での乗り込み・体力の多さを活かして無人船などに乗り込み(窒息で死ぬ前に戻らせる)などと活躍の機会は少なくないでしょう。
彼らの宇宙船は船体ダメージを一定確率で無効化する他、回避する以外に対応策がないミサイル兵器を配備している場合が多いです。防衛ドローンやクローク抜きで挑むのは自殺行為かもしれません。 - クリスタル(Crystal)
ロックの遠い祖先ともいわれている種族です。暴力を嫌って銀河の辺境へ隠れ住んでいるとされ、その姿を見た者はほとんど存在しません。ただし、彼らが我々異星人に対して閉鎖的かと言われるとそうでも無く、個々人で見解が異なるようです。彼らの住むセクターへ行くには運とそれなりの実力が要求されます。
彼らはクリスタルの身体を持ち、最大体力がロック程では無いにしても高くなります。そのため移動速度もそこまで遅くはありません。また酸欠にも強い耐性を持ちます。そして最大の特徴として『ロックダウン』という特殊能力が使えるという点が挙げられます。この能力は自分がいる部屋のドアを封鎖し、一定時間通行できなくするというものです。侵入者の足止めや乗り込みの際の敵の逃亡・援軍阻止など様々な面で活用できます。 - ラニウス(Lanius)DLC
金属の身体を持つ正体不明の種族です。彼らは長い間冬眠していましたが、連邦と反乱軍の戦争の余波で目覚め、食料となる金属を求めて誰彼構わず襲い掛かります。……敵意故の行動ではないため、上手くやり取りができれば取引も不可能ではないようですが。
彼らの最大の特徴は酸欠無効、それどころか区画内の酸素を吸い取ることです。代償として移動速度がやや低下しますが、酸素吸い取り能力を活用して乗り込ませたり、亀裂が発生した際にノーリスクで修理が可能だったりと活用の幅は広いです。無酸素が基本の無人船にノーリスクで乗り込めるというのは非常に大きいと言えるでしょう。……ただし酸素を吸収するということは他の好気性クルーとの共存が難しいという事でもあり、活用には少しばかりのテクニックが必要です。また向こうから乗り込みしてこられた場合も非常に厄介です。
彼らの宇宙船はAEのシステムがふんだんに詰め込まれており、場合によってはかなりの苦戦を強いられるかもしれません。
兵器
兵器には『レーザー』『ミサイル』『イオン』『ビーム』『ボム』『フラック』(DLC)『クリスタル』の6種類が存在します。またその中でも数々のバリエーションがあり、それぞれ運用方法や対策方法も異なります。
レーザー兵器
FTL世界の中では最もオーソドックスな兵器です。船体ダメージを与え、命中部位には火災を発生させる可能性もあります。
基本的に1発あたり1枚のシールドと相殺されます。つまり3連射できるレーザー兵器をシールド2枚の船に撃った時、敵船に届くのは最後の1発のみとなります。
また基本的にドローンには迎撃されませんが、回避率によっては敵船に回避される可能性もあります。
ミサイル兵器
資源『ミサイル』を消費して放つ中速度の実体兵器です。船体ダメージを与え、命中部位には亀裂や火災を発生させる可能性もあります。
利点としては一般的なシールドを全て貫通するため、迎撃や回避がされない限り確実に命中するという点です。ただしレーザーと違い手数に乏しいため、前述の通り回避や迎撃をされてしまうと苦しくなりがちです。
イオン兵器
なんだかエコそうな名前の兵器です。基本的にはゆっくりと飛ぶ水色の弾を発射します。
イオン弾は直接的なダメージではなく、システムの機能を低下させるイオンダメージを与えます。機能低下とは命中システムの機能をイオンダメージ分低下させる事、そしてそのシステムの動力調節を行えなくする事を指します。なお、照準箇所に関わらずシールドに命中した場合はシールドにイオンダメージを与えます。
低速度なのがネックですが安価で燃費がいいものが多いです。
ビーム兵器
ビームを撃ちます。今までの兵器と違う点は、照準を点で指定するのではなく線で指定するという点です。そのため一度に複数の部屋を薙ぎ払うことが可能です。
ビームはシールドによって防がれますが、ビームの威力がシールドの枚数を上回っていた場合はシールド枚数分を引いたダメージを敵船に与えることができます*21。
また、ビーム兵器はシールドに防がれない限り確実に命中するという利点もあります。そのため前述のレーザーやイオンでシールドを削ってやれば……?
ボム兵器
敵船内部に爆弾を転送して攻撃する兵器です。ミサイルを消費し、また船体ダメージを与える事はできずシステムダメージのみを与えますが、直接転送するため一般的なシールドをすり抜け、ドローン等での迎撃の対象になりません。
他の兵器と違い、性質上補助的な役割をする場合が多いです。また、自分の船に撃つことができる唯一の兵器であり、所持するボム兵器の種類によっては様々な使い方ができるでしょう。
フラック兵器(DLC)
敵船に向けて低速の実体弾を多数射出する兵器です。発射頻度やダメージ効率は良好ですがレーザーのようにシールドに阻まれ、また照準は『円状範囲』を指定するためレーザーとは違いばらけて着弾します。
その性質上狙った部屋に命中してくれない事もありますが、多数の弾がほぼ同時に着弾するためシールド剥がし役としては優秀な兵器といえるかもしれません。
クリスタル兵器
隠し種族『クリスタル』が主に運用する兵器です。性質はミサイルに似ていますがミサイル資源は消費せず、またシールドにも阻まれますがそのシールドをいくつか貫通するという特性も兼ね備えています。全体的に回転が悪く、ドローンに迎撃されるのがやや難点と言えるかもしれません。
ドローン
ドローンとはいわゆる無人機です。プレイヤーは動力によって起動する事しかできず、それぞれが自由に動き、攻撃ドローンだったらその照準、防衛ドローンだったらその迎撃対象は無人機によって決定されます*22。
ドローンは基本的に『設計図』という形で保管されており、起動には資源の『ドローンパーツ』を消費します*23。
攻撃ドローン
その名の通り敵船を攻撃するためのドローンです。レーザーとビームの2種類が存在し、自由に移動しながら敵船を攻撃します。稀に敵の弾に当たって破壊されてしまうこともあります*24。
防衛ドローン
船を守るためのドローンです。飛んできたミサイル・ドローン等をレーザーで迎撃します。なお、ドローンのみを迎撃*25するドローンとドローン・ミサイルを迎撃する一般的なドローンの2種類が存在します。照準は意外にも正確であり、迎撃が間に合わない場合以外に外すことはほとんどありません。
突入ドローン
敵船へと射出し、その内部で破壊活動や妨害活動を行うドローンです。どこの部屋に命中してそこから活動するのかはわかりません。射出途中に防衛ドローンによって撃墜されたり不運にも敵の弾に当たってしまったりすることもありますが、命中した部屋には亀裂が発生し、更にはドローンは酸欠の影響を受けないため比較的時間を稼ぐ事が容易です。
船内活動ドローン
自船の内部で構成して活動するドローンです。修理ドローンと対人ドローンの2種が存在します。このドローンは他のドローンと違い、『ドローン自体が残っているなら再起動にドローンパーツを消費しない』という利点があります。
拡張パーツ
各船に3つまで載せることができる装備品のようなものです。周辺ビーコンの簡易的な調査をしてくれるものやスクラップ入手量の増加、ミサイルの消費確率の低下、シールドリチャージ時間の減少、FTLチャージ所要時間の低減など様々な機能を持った拡張パーツが存在します。初期で持っている船もあります。中には貫通不能シールド*26を初期で5枚展開するものや全兵器のチャージが完了した状態で戦闘を開始できるものといったレアかつ恐ろしい性能を誇る拡張パーツもあったりします。
宇宙環境
宇宙環境とは、ビーコン毎に時々生成されるマップの環境のことです。基本的に自艦・敵艦双方に影響を及ぼすため、運次第では一気に不利になることも、逆に格上を倒す助けになることもあります。また、基本的に危険な環境のため、戦闘が終わっても船のメニューは開くことができません(星雲・味方ASB・戦闘後イオン嵐を除く)。
- 小惑星帯
周囲を小惑星に囲まれ、またしばしば岩が船に衝突する危険な環境です。飛んでくる岩はシールド1枚で相殺することができます。飛んでくるタイミングはランダムですが、基本的に双方の攻撃の手数が増えたと捉えても相違ないでしょう。
時々1枚目のシールドが再生する前に2発目の岩が飛んでくる事があるため、シールドがあるからと言って安心はできません。特にシールドがない状態では尚更です(岩は亀裂と火災を発生させます)。 - パルサー
パルサーから一定の周期で放たれるイオン波が船のシステムにランダムで1~3のイオンダメージを与えてきます(武器でのイオン効果と同じ)。なおこれは最外部のシールドから先に適用される他、周期がかなり短いため戦いを長引かせればシールドがない状態に突入しかねません(それは相手も同じですが……)。
またイオンダメージが入る場所もランダムなため、エンジンを止められたり武器が動かせなかったりと総じて厳しい環境です。 - 恒星
恒星に非常に近く、定期的に太陽フレアによって船の部屋に火がつき、また時々システムや船体にもダメージを受けます。なおこの影響はシールドによって軽減することが可能です。
太陽フレアの頻度はそう高くなく、またそこまで直接的な被害を受けるという訳ではありませんが、戦闘が長引いたり消火が遅れるなどすれば船内に地獄絵図が広がるでしょう。 - 星雲
セクターマップで見るとビーコンのところに薄紫の靄がかかっているような場所があります。そこが星雲です。基本的には安全です。中にいる間はセンサーが機能しませんが、反乱軍艦隊の追跡が遅れるというメリットもあります。また、セクター全体が星雲のセクターも存在します。その場合反乱軍艦隊の速度は星雲ビーコンよりは早くなってしまいます。- イオン(磁気)嵐
星雲ビーコンで時折生成される環境です。リアクターの動力供給がなんと半分になってしまいます*27。これは敵船も同じことですが、今までギリギリの状態で操業していたりすると恐ろしい事になりかねません(ただ、繰り返しますが敵船も同じ影響を受けるため、こちらがシールド1枚張るのがやっとの状況でも向こうはビーム1本とかしか出せない場合もありえます)。必要であればエンジンや酸素供給などから動力を捻出するという荒業も視野に入れるべきでしょう。
- イオン(磁気)嵐
- Anti Ship Battery(対艦砲台)
略称はASB。一部のイベント、また反乱軍艦隊に掌握されたビーコンで生成される環境です*28。『友軍ASB』、『敵軍ASB』、『無差別ASB』の3種類があり、敵艦だけを攻撃する友軍ASBのみ安全な環境です。
定期的に警告音が鳴り、その数秒(4~6秒?)後に砲弾が艦のランダムな場所に直撃し、3のダメージと亀裂を発生させます*29。なおこれはシールドの類では防ぐことができませんが必中では無いため、回避率に頼るかクロークに頼るかすれば回避が可能です。とはいえ、基本的に極めて危険なため着弾前に逃げる事が最善ではあるでしょう。
イベント・クエスト
FTLは戦争だけで構成されている訳ではありません。背景には各種族や難民・政府の思惑が渦巻いています。その一端を垣間見る事が可能なのが大量に存在するイベントやクエストです。
イベントには感染症が広がるコロニーから救援を求められたり、人喰いクモのエイリアンに襲われているコロニーに遭遇したりといったどこのセクターでも発生するものから、何やら困っているらしきエンジの艦隊と鉢合わせしたり、伝説のマンティス海賊と遭遇したりといったユニークなものまであります。その種類はここでは語り尽くせません。
クエストは主に前述のイベントに付属して生成されるものです。依頼者の願いを叶えることで報酬がもらえますが罠の可能性もあります。また前払いの場合は達成せずにトンズラすることも可能です。
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