ラグドゥナムの道

Last-modified: 2022-09-06 (火) 01:50:30

概要

名称:ラグドゥナムの道(Via Lugdunum)
起点:ジュネーヴ(スイス)
経由:リヨン(フランス)
終点:ル・ピュイ・アン・ヴレ(フランス)
距離:324km
適期:4月~10月

概要

ジュネーブからリヨン経由でル・ピュイ・アン・ヴレに至るこの道は、中世の巡礼ガイドであるCodex Callixtinusの第5巻に記されている古のサンティアゴ巡礼路に触発されて2014年に開かれたもの。その当時ナンチュアに置かれたホスピタルは毎年500人の巡礼者を受け入れたという。この道を歩き始めてスイスを離れるとまずアイン県の豊かな観光地が目に飛び込んでくる。そして道はジュラ南部の壮大な山岳風景、ナンチュア・クリューズとその湖、セルドンのブドウ畑、アインの谷を経てローヌの川岸へと続く。その後は美しいルネサンス様式の家々の眺めながらリヨンの歴史地区を抜けて、モン・デュ・リヨネから始まる山岳地帯へ入る。この道はジュネーブからル・ピュイ・アン・ヴレへ向かう最短のルートだが、リヨンから南へ向かう巡礼路へと分岐することでアルルへ向かうこともできる。

スタート地点

ジュネーヴ市内の

  • サン・ピエール大聖堂(Cathedrale Saint-Pierre)
  • カラージュ橋(Pont de Carouge)
  • ノートルダム寺院(Basilique Notre Dame)

がスタート地点として選ばれているようだ。

アケイユ・ジャケー(ボランティアによる有償の宿泊設備提供制度)

この巡礼路ではジット(スペインで言うところのアルベルゲ)の整備があまり進んでいない代わりに、Accueil Jacquaire(アケイユ・ジャケー)と呼ばれるこの巡礼路特有のボランティアによる巡礼者への宿泊施設の提供制度が存在する:

"Accueil Jacquaire(アケイユ・ジャケー)はボランティアが自身の住居(と夕食と朝食)を巡礼者に宿として提供するものであり、車や交通機関を利用していないクレデンシャルを持つ巡礼者のみが利用することができる。またボランティアの都合に応じて提供されるものであって、基本的に17時以前には利用できない。アケイユ・ジャケーは無償で提供されるものではない。ボランティア活動に掛かる費用はいかなる場合であっても巡礼者側が負担するべきものである。巡礼者が目的地から送ってくれる葉書はこのボランティア活動に関わるものとして何よりも嬉しいものである。"

ボランティアに参加しているのはだいたいが定年を迎えたご夫婦で、昔カミーノを歩いて楽しかったから今度は色々な巡礼者を迎えてその話を聞きたいとか、敬虔なカトリックの家庭だとか参加している理由は様々だが、いずれも善良な人たちである(と、どこへ行ってもそれは保証すると言われた)。このような制度は他のカミーノにはない独特なものであり、ローヌ・アルプに住む人々の実際の生活に触れることができる、という点でとても貴重な経験ができるので、機会があるようなら積極的に利用することをおすすめする。ただし巡礼者を泊めることは彼らの仕事ではないことをまず肝に銘じてほしい。そこを理解した上でホストやこの地方の巡礼路の整備に携わる人々に感謝をしつつ利用させてもらおう。