J-AC TOP40  2020年11月28日付けチャート

Last-modified: 2020-11-29 (日) 16:59:27

2020年11月28日付けJ-AC TOP40のチャートです。

1位予想クイズ

曲名アーティスト先週順位ツイWiki合計割合
化かし HOUR NIGHTビッケブランカvs岡崎体育1位4614790.4%
ハニーメモリーaiko2位0000.0%
LiSA3位3259.6%
その他0000.0%
49352

さて、今週からはツイッターの他にこのサイトでも1位予想クイズを行うことにしました(今週は3票しか入ってないけど...)。
訪問のついでに、ぜひ投票をお願いします(今週は3票しか入ってないから...
今週から、1位予想クイズは「ツイッター+wiki」の合計で発表していきますので、よろしくお願いします!

そんなわけで、今週の1位予想です。先週初となる1位を獲得した「化かし HOUR NIGHT」が圧倒的な得票率で1位を獲得。得票率は2週連続の90%超えです。
リクエストという圧倒的な追い風に支えられ、今週も番組の一番最後にゴールテープを切ることができるでしょうか。
2番手はLiSAの「炎」。先週3位まで上がってきたこの曲が10%弱で2番手となりました。初エントリーで1位まで行ったらすごいですね。
J-ACチャートに新たな時代を到来させることはできるでしょうか。やはりこの2組を中心とした争いになりそうです。では、今週のチャートを見ていきましょう。


今週のチャート

20201128.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中したのは4曲中3曲です(今週はいい感じ♪)。


30位 アカツキ / Hakubi 

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 これはうれしい。先週初登場予想で期待の1曲として挙げていたこの曲が、見事エントリーを決めました。

 京都発の3ピースバンド、Hakubi。今作「アカツキ」は、16日に配信がスタートした新曲で、ドラマ「浜の朝日の嘘つきどもと」主題歌。これは、福島中央テレビ開局50周年記念として制作された単発ドラマで、Hakubiにとっては初のドラマ主題歌です。
 やはり、ボーカル・ギターの片桐さんの魂のこもった歌唱が素晴らしいですね。歌詞もストレートで、非常に刺さる。地元京都期待の新星ですし、J-ACチャートで新たな常連になっていってほしいものです(くるりや、10-FEETのように...!)。そして、主題歌になっていたドラマですが、2021年に映画化が決定しているとのこと。もしかすると、映画の主題歌も彼らが担当するのでしょうか。これも楽しみな話題ですね。


23位 Antelope / 三浦大知 

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 あーよかった。なぜか1週遅いタイミングですが、ちゃんと入ってきましたね。11日に発売された三浦大知さんの最新シングルで、「Colorless」「I'm Here」に続く今年3曲目のエントリーになります。

 タイトルの「Antelope」はアメリカ・アリゾナ州にあるアンテロープ・キャニオンから着想を得ています。岩が流れるように形作られた絶景ですね。コロナ禍の中でネガティブなことばかりが飛び交った2020年。ヘイトや誹謗中傷ばかりが目立つ世の中ですが、そんな中でも裏には必ず「愛」が流れている。その愛を歌いたいという三浦大知さんの思いが込められた渾身のバラードです。「I Love you」から始まり1番はアカペラ。そこから力強く盛り上げていく圧巻の進行となっています。圧倒的なダンスがフォーカスされやすい三浦大知さんですが、歌唱力も素晴らしいですね。これから年末に入っていきますが、2020年の苦難を優しく包み込むような曲にも聞こえます。年末に向けて上げていってほしい楽曲です。


21位 大きな愛の木の下で / MISIA 

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 おー、これが入りますか。アルバム、しかも季節ものということで、あまり予想していませんでしたが、見事にエントリーしたのはMISIA。皆さんも記憶に新しいと思いますが、9月・10月・11月とこれで3か月連続のエントリーとなります。さすが、デビュー曲がいきなりJ-ACで年間1位を獲得しただけありますね(今日仕入れた知識笑)。1年の後半、非常に存在感を見せています。

 こちらは18日に発売されたクリスマス・チャリティーアルバムからの1曲。医療従事者の支援を目的に制作され、MISIAがハートフルにクリスマスソングを歌い上げる1枚です。クリスマスソングということで、ピークは12月26日(4週後)、これは決まりです笑。12月、クリスマスムードに乗せて上昇していきたいところです。初登場21位とわりと高く、期待できるでしょう。

 MISIAさんと言えば、心配なのがケガの状態。大晦日は紅白への出場が決まっていますが、落馬によるケガが深刻なようです。大変心配ですが、1日も早い回復を心よりお祈りしています。


12位 BETTER / TWICE 

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 今週最も高い位置で初登場したのはやはりこの人たち。TWICEの日本7枚目となるシングルが初登場12位と好調な滑り出しを決めました。エントリーは7月の「Fanfare」以来4か月ぶり。「Fanfare」は初登場10位という快進撃でしたが、この曲も初登場12位という高さ。TWICEは圧倒的なセールスに支えられ、非常に安定したチャートアクションをしています。後輩グループも力を付けてきましたが、まだまだ第一線、J-ACではかなりの有力アーティストです。

 11月18日にリリースされた本作「BETTER」は「今」をテーマにした1曲。繋がりが強く意識され、MVでは9人がパフォーマンス。これも、メンバーはいつも一緒という思いが込められているそうです。シンプルながら非常にかっこよく、TWICEの高いパフォーマンス性を味わえる1曲。日本シングルはいずれも年間レベルの好成績で安定しており、来週のトップ10入りはほぼ間違いないでしょう。



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

化かし HOUR NIGHTビッケブランカvs岡崎体育v27週目


 「化かし HOUR NIGHT」が見事2連覇を達成!というわけで、ファンの皆様、今週もおめでとうございます。LiSAの「炎」にも結構リクエストがあったようで、たくさんの方の名前が読まれていました。セールス好調のLiSAにリクエストポイントもそれなりに入りましたが、それでもこの曲が首位をキープ!いやー、強いですね。番組の最後に読まれたリクエストの多さには舌を巻きました。ファンの皆さんの団結力に支えられ、勢いのあるLiSAを押さえつけての2連覇です。この大量のリクエストがキープされるようなら、長期政権も見えてくるかもしれません。来週も1位を獲得すれば、ビッケブランカにとっては「ミラージュ」を上回り自己ベスト、もちろん岡崎体育さんにとっても同様に自己ベストになりますが、果たしてどうでしょうか。

 LiSAの「炎」は及ばなかったもののついに2位まで来ました。上にも書きましたが、今週はけっこうリクエストが届いていましたね。リクエストが届いているということは、それだけリスナーから支持されているということで、α-stationでもすっかりLiSAが浸透してきたなという感じがします。このくらいのリクエストで、セールスもキープできるなら、来週は十分勝機があるでしょう。来週もこの「2強」を中心にした争いになりそうですね。
 


WELCOME TO TOP10

10位青春病藤井風↑14週目


よかったよかった。藤井風さんの新曲「青春病」がエントリー4週目でトップ10入り。先週は11位でストップしてしまい、少しまごついたものの、しっかりとトップ10入りを決めました。これで初エントリーの「優しさ」から2曲連続のトップ10入り。着実に実績を積み重ねていますね。来週は言うまでもなく、トップ10に定着できるか、すぐにトップ10落ちになるか、非常に大事な週となります。「優しさ」は4週もトップ10に入りましたから、この曲も定着してほしいものですね。



最も順位を上げた曲

24位菅田将暉↑92週目



今週はおとなしめのチャートで、アップした曲も小幅なものばかりでした。その中で、一人気を吐いたのが菅田将暉さんでした。先週33位で初登場した「虹」が9ランクアップ。24位と好位置に付けています。今年4曲目のエントリーであり、映画ドラえもんの主題歌という大きなタイアップにも恵まれました。ヒットするならここ、という感じがしますね。この曲は25日リリースですから、来週セールスポイントが入ります。さらなるランクアップは確実、セールスは非常に好調なようですし、いきなりトップ10付近まで伸ばす可能性もあるかもしれません。



注目曲

14位Brand new planetMr.Children↑53週目
15位スーパースターケツメイシ↓33週目


 ミスチルの新曲「Brand new planet」が3週目で14位。20枚目となるニューアルバム「SOUNDTRACKS」は来週12月2日リリース。リリース前週に14位ですから、かなりいい伸びをみせています。「turn over?」が予想よりも早く下がり、この曲が予想より早く上がってきた感じですね。ミスチルの桜井さんは、「このアルバムで最後にしたい」という衝撃の発言をされたみたいですね。それだけの自信作、ということだと思います。どんなアルバムが届くのか、本当に楽しみです。

 さて、次はケツメイシの「スーパースター」。この曲は今週15位とダウンしてしまいました。ケツメイシがトップ10に届かない。なかなか衝撃的な結果でしたので、少し解説していきましょう。

 ケツメイシはJ-ACチャートでは非常に強豪で、年間チャートでは常連アーティスト「でした」。2005年の年間2位だった「さくら」を筆頭に、シングルは年間レベルのヒットを連発。この勢いは長年続いていたのですが、2016年の「さらば涙」が最後の年間入り(40位)。この次の曲から右肩下がりで成績を落としており、最近はシングルのリリースがなかったことからエントリーも途絶えていました。今作は、久しぶりのシングルで、見事エントリー。この曲は、「ケツメイシの勢いがどれほど持続しているのか」、それを見極めるうえで非常に重要な曲でした。

 しかし、今週トップ10に入れずダウン。ケツメイシにとってはあまりにも厳しい結果となりました。年間常連だったケツメイシですが、このままトップ10に入れないようですと、これは勢いが落ちてしまったと言わざるを得ません。音楽界も、次々と新勢力が台頭しているので、トップ10に入り続けるような活躍を続けるのは本当に大変なことです。もちろん、ここから再浮上する可能性もありますので、まだあきらめるには早いですが、今週のダウンはそれくらい、衝撃的なものでした。

 ※ケツメイシの過去作について詳しく知りたい方は、アーティストページをオープンしましたので、そちらをご覧ください。


最も順位を下げた曲

37位突破口SUPER BEAVER↓155週目


 11位の天井を突き破り、ぜひともトップ10に入ってほしいと願っていましたが、残念ながら突き破ってしまったのは天井ではなく、「床」だったようです。床が抜け落ちるような急落で一気に37位。まだ5週目であり、落ちるにしても早すぎます。突破は突破でも、こんな突破を見たかったわけじゃないんですよ...。 


最長エントリー

18週目22位P.S.I love you宮本浩次↓9
18週目31位ミラージュビッケブランカ↓8
13週目19位群青YOASOBI↓1
13週目38位きらきらにひかるいきものがかり↓7



 今週は大きな動きがありました。先週ロングエントリーに名を連ねていた5組のうち、半数以上の3組が圏外へ。C&K(40位)、米津玄師(39位)、ヒゲダン(37位)と強かった曲たちが一斉にチャートを去りました。非常に寂しくなりますね。

 彼らが去り、代わって1位になったのはビッケブランカ&宮本浩次!大ヒットした彼らのナンバーが、それぞれ18週目を迎えています。しかし、喜んでばかりもいられません。「P.S.I love you」は9ランク、「ミラージュ」は8ランクといずれも大きなダウンでした。この2曲には、なんとか20週を目指してほしいところ。そのためにはあと2週、耐えることはできるでしょうか。来週が正念場です。

 3位に顔を出してきたのは2曲。いきものがかりの「きらきらにひかる」は、わずか1週でトップ10落ちしたものの、その後は長く粘り、気付けばロングエントリーの13週に乗せました。この粘りはさすがいきものがかりといった感じで、お見事ですね。しかし今週は38位。来週は圏外になっても文句は言えません。もう1曲、13週目を迎えたのはYOASOBIの「群青」。いやー強い。今週も崩れず、これでトップ10から下落した後、7週連続の10位台。素晴らしい粘りで、今年の顔にふさわしい活躍になっています。ロングエントリーの中ではこの曲が一番安定しており、もしかするといつか最長エントリーになるかもしれませんね。本当に、予想を上回る、素晴らしい活躍をみせています。


トップ10落ち

11位シエラのように10-FEET↓36週目5週



 トップ10落ちは1組のみ。先週8位の10-FEETが涙を飲みました。5位という今年1番高い位置からの登場で、1位は間違いなしかと思われましたが、あと一歩及ばず。トップ10には5週入っており、決して悪い成績ではないのですが、1位を取れなかった点で、どうしても悔いが残りますね。

 ところで、どうして今週はトップ10が1組しか入れ替わらなかったのでしょうか。それは、トップ10入りの有力候補たちにいずれも元気がなかったからです。ちょっと見ていきましょうか。

スーパースターケツメイシ先週12位→15位
silentSEKAI NO OWARI先週14位→13位
motherマカロニえんぴつ先週16位→17位
心音福山雅治先週17位→16位

 微妙すぎる...。皆さんそろって元気がなかったため、トップ10内でback numberの「エメラルド」が再浮上し、JUJUの「奏」もさらに上昇するという結果になったんですね。

 まあ、セカオワと福山さんはこれからピークがあると思うのでまだよいですが、ケツメイシとマカロニえんぴつにとっては痛すぎるダウンです。特にマカロニえんぴつ...。期待は非常に大きかったので、非常に残念だなあ。



さよならトップ40


今週の圏外組は非常に豪華です。ロングエントリー曲が3曲、そのうち1位獲得曲が2曲。大活躍した曲たちが師走を前にチャートを去ります...。

先週40位「アサトヒカリ」C&K  
IN【22】TOP10【8】HIGH【6】



 映画「朝が来る」主題歌。α-stationではおなじみの河瀨直美監督作品とあり、公開前から猛プッシュされていましたね。この曲のリリースは8月5日でしたが、先行配信は6月22日。先行配信を受け、6月27日にいきなり18位で初登場しました。リリースの1ヶ月以上前に18位ですから、破格の扱いであったことが分かります。じわりじわりと上げていき、5週目に10位とようやくトップ10入り。そこからはトップ10で安定し、セールスも反映された9週目には最高位の6位を記録しました。トップ10内の8週は全て6位以下と地味でしたが、特筆すべき安定感がありましたね。9月19日についにトップ10から外れてしまうものの、そこからも安定しており、10月23日に映画が公開された後はオンエア効果もあり23位まで再浮上するなど、最後まで内容の濃いチャートアクションでした。残念ながら年末までは持ちませんでしたが、この曲は4週間後の12月26日にもう一度オンエアされることでしょう。時間帯は、すっかり日も暮れた頃だと思います。

先週39位「感電」米津玄師  
IN【20】TOP10【14】HIGH【1】



 8月5日に発売された5枚目のアルバム「STRAY SHEEP」がCD売り上げで150万枚を超える大ヒット。CDが売れない今の時代では驚異的な数字であり、音楽界の歴史に残る1枚になりました。この曲はアルバムのリード曲であり、ドラマ「MIU404」の主題歌。7月6日に先行配信されると、その週に17位で初登場。翌週はいきなり5位に伸ばし、そのまま上位に定着しました。トップ3でやや足止めされ、6週目でようやく1位獲得。しかも、わずか1週で陥落してしまい、最初はどうなることかと思いました(ちなみに、米津さんから1位を奪ったのは1つ下の曲です↓)。しかし、2週空けて再び1位にカムバック!そこからは3連覇し、通算では4週1位を獲得しました。アルバムの爆発的ヒットにも支えられ、トップ10内で安定。トップ10は14週、トータルでも大台の20週と今年を代表する曲にふさわしい成績でした。素晴らしい成績ですが、「Lemon」や「馬と鹿」はこの曲をさらに上回る成績なのが恐ろしいところ。

先週37位「HELLO」Official髭男dism  
IN【17】TOP10【10】HIGH【1】



 2020年5曲目のエントリーだったヒゲダン。8月5日にリリースされた「HELLO EP」に収録された表題曲でした。このEPは4曲入りですが、なんと1枚のEPから「パラボラ」「Laughter」そしてこの曲と3曲同時エントリー。J-ACでは、先に「Laughter」がエントリーしていたのですが、この曲は2周遅れ、8月1日にエントリー。ダブルエントリーの影響などなんのその、「Laughter」とトップ5内にダブルエントリーするという圧倒的な強さでした。米津さんの「感電」に先に1位を奪われ、さすがに分が悪いかと思われましたが、4週目に首位を奪還!そこからV2を達成し、意地を見せました。米津さんのアルバムとヒゲダンのEPは同日リリースだったわけですが、この曲がV2、「感電」がV4(1+3)と激しく競り合い、夏のチャートを盛り上げましたね。10月に入ってトップ10落ちした後は、普通に下げていきトータルは17週。「Laughter」とのダブルエントリー、強敵の「感電」など厳しい条件は多かったですが、それをはねのける見事な大ヒットでした。激しく1位を争った「感電」と同じ日にチャートアウトしたことになり、因果を感じますね。

先週34位「ダイアローグ」ASIAN KUNG-FU GENERATION  
IN【6】TOP10【0】HIGH【13】



 上の3曲は「お化けヒット」ですが、最後はこの曲は残念ながら不発に終わってしまいました...。アジカン1年2か月ぶりのシングルで、10月7日にリリース。「触れたい 確かめたい」との両A面でした。アジカンらしい王道の両A面で、個人的には青春を思い出すような素晴らしい1枚でしたが、チャート成績は伸ばせず。3週目に13位に付けるのが精いっぱいで、そこからは力なく下落してしまいました。ちなみに、今週の放送ではアジカンの後藤さんがコメントゲストで登場。コメントゲストで登場する週に圏外はないだろうと思っていましたが、そんなことは関係なく普通に圏外でしたね。J-ACチャートに忖度なし。ポイントが足りなければ、普通に圏外です。仕方ないので次回作に期待しましょう。

来週の展望


 チャートも11月まで終了。来週からは1年締めくくりの12月に突入です。今年のJ-ACチャートは、なんとあと「4週」しかありません。こうやって書くと、一気に年末が迫ってきた感じがしますね。年間チャートに向け、来週からはいよいよ最終コーナー。40曲の限られた枠を巡って、最後まで熱い争いが繰り広げられることでしょう。師走のチャートからも目が離せません。

 さて、1位予想ですが、これは上にも書いたようにビッケvs体育とLiSAの一騎打ちでしょう。3番手を挙げるなら4位までじわりと上げてきたUruですが、トップ3入りは濃厚なものの、1位を奪うほどの勢いには欠けるでしょうか。5位のクロマニヨンズ、7位のKing Gnuは今週順位が上がらず足踏み。10位の藤井風は1ランク上げてギリギリのトップ10ということで、トップ10にそこまで勢いのある曲がありません。というわけで、ますます2曲の一騎打ちという感じがします。鍵を握るのは「リクエスト」。2曲にどれだけのポイントが入るかが勝敗を分けそうですね。

 続いてはトップ10予想。入れ替わりは2組前後でしょう。トップ10入りですが、今週12位に初登場したTWICEはほぼ間違いなく確実。これまでJ-ACにエントリーしたTWICEの曲は全てトップ10入りしています。問題は残りの1~2枠。今週は10位台の曲に元気がなかったため、これは難しい予想になります。16位→14位→13位とトップ10目前で静かに足踏みしているセカオワの「silent」、来週がアルバムリリース週のミスチル「Brand new planet」、そしてアルバムリリース週を控えた福山雅治の「心音」はトップ10入りを狙います。しかし、実はそれ以上に勢いがありそうなのが、今週24位だった菅田将暉の「虹」です。来週はセールスポイントが加算され、そのセールスですが、オリコンでは初週トップ5入りが確実な情勢。ダウンロードも好調で、トップ3をキープしています。セールスポイントで行けば、LiSAの「炎」に次いで2位でしょう。一体どこまで上昇できるかというところで、非常に楽しみです。10位台の曲に元気がないようなら、一気にゴボウ抜き!ということも考えられます。来週は「虹」が一番の注目曲ですね。
 
 最後に初登場曲予想です。

初登場曲予想(12/5)


「ストーリー」スカート ◎(12/16発売のアルバムより 11/25先行配信)
「透ケルトン」大原櫻子 〇(11/25配信のデジタルシングル)
「再会 produced by Ayase」LiSA×Uru 〇(11/16配信のデジタルシングル)
「鏡」go!go!vanillas 〇(11/18発売のEP)
「サービスエリア」吉澤嘉代子 ▲(11/25発売のCDシングル)
「言えない」iri ▲(11/25配信のデジタルシングル)

 ◎確実 〇有力 ▲微妙

and more...?


 α-stationでDJを務めているスカートのアルバムが12月16日にリリース。そこから楽曲「ストーリー」が先行配信されています。スカートの黎明期から存在していた原点を感じさせる1曲です。「ホームグラウンド」であるα-stationでは非常にオンエア好調。これまで、アルバム曲でもエントリーしており、今作も入ってくるでしょう。続いては大原櫻子さん。デジタルシングル「透ケルトン」をリリース。最近の成績は振るわないですが、エントリーはしっかりと継続しており、今作も入ってきそうです。3曲目、4曲目は今週入らなかった曲です。ダウンロードで「炎」に続く2位と好調なLiSA×Uruのコラボ曲、そして今週大阪のチャートでは1位を獲得したgo!go!vanillasの新曲を予想しました(大阪で1位、京都で圏外って激しいな...)。どうしてエントリーしなかったのかは分かりませんが、来週もまだ有力でしょう。
 期待組としては若手女性アーティストを2人挙げます。これまでJ-ACにも複数曲がエントリーしている吉澤嘉代子さんはシングル「サービスエリア」をリリース。CDシングルですし、エントリーが狙えそうです。3月にアルバムがヒットしたiriさんも新曲「言えない」をデジタルリリース。2月にJ-ACにエントリーした「24-25」はトータル8週と健闘しましたので、本作も期待できると思います。

 そして、本日はもう1曲あります。

初登場曲予想(one more)


「オレンジ/ pray」赤い公園 ?(11/25リリースのシングル)

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 ギターの津野米咲さんが先月急逝したバンド・赤い公園。両A面シングル「オレンジ/ pray」が25日にリリースされました。

 赤い公園は、1月にリリースした「絶対零度」、そして4月にリリースしたアルバム「THE PARK」がいずれも素晴らしく、新たなボーカル・石野理子さんを迎えてのこれからが本当に楽しみなバンドでした。それだけに、突然の訃報は本当に残念でなりません。津野さんは、作詞・作曲を担当し、バンドをけん引する存在でした。この1ヶ月、赤い公園の音楽をたくさん聴き、津野さんの持つ類まれなる才能に改めて気付かされました。石野さんという言わば「ダイヤの原石」をここまで輝かせたのは、津野さんの曲があったからです。ハードなロック、ポップス、バラード、あらゆるジャンルをこなし、あっと言わせるような曲の展開がたまりません。津野さんがDJを務めていたラジオも亡くなってから再放送で聴き、その優しく包み込むような人柄に惚れ込みました。亡くなった後に気付くというのが本当に悔しいです。

 悲しい出来事を経た赤い公園ですが、歩みを止めたわけではありません。こちらの両A面シングルをリリースし、年末はカウントダウンジャパンへの出演が決定。悲しみをこらえ、再び歩き出した赤い公園に心から敬意を表し、全力で応援していきたいと思います。本作「オレンジ/ pray」は、ドラマ「時をかけるバンド」の主題歌。劇中で駆け出しのバンドが歌っている曲という設定で、津野さんが2曲とも書き下ろしています。駆け出しバンドが歌う曲ということで、非常にシンプルでストレートなポップス。それでいて、赤い公園の演奏力の高さ、石野さんの感情を帯びた素晴らしいボーカルは存分に生かされています。津野さんは、ドラマのリクエストに完璧に応えつつ、バンドの魅力も最大限に引き出す素晴らしい曲を残しました。

 発売日の25日には2曲のMVが公開。「オレンジ」は、これまでありそうでなかった、バンドの演奏だけを前面に押し出したシンプルなビデオ。津野さんがかき鳴らすギターに胸をかきむしられます。「pray」は4人が旅をする映像になっています。優しく捧げられる祈りが津野さんの魂に注がれているようで、涙が出ました。リンクを貼りましたのでぜひご覧ください。

 この曲がエントリーするかは分かりませんが、私としては絶対にエントリーしてほしい。これは予想というより希望だったので、これだけ別枠にしました。津野さんの残した音楽が1人でも多くの方に届いてほしいと思います。リスナーの方で、感じるものがあった方は、ぜひこの曲へのリクエストをお願いいたします(おそらく、入るとすれば「オレンジ」)。私からのささやかなお願いです。

 それでは、今週もありがとうございました。来週もまたお会いしましょう!