J-AC TOP40  2020年8月15日付けチャート

Last-modified: 2020-08-16 (日) 14:39:52

2020年8月15日付けJ-AC TOP40のチャートです。


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ハイライト

 8月15日付けチャートを振り返ります。

 今週は8週間ぶりに1位が交代!あいみょん「裸の心」の8連覇を阻んだのはやはり米津玄師の「感電」でした。先週はまさかの3位にダウンでしたが、アルバム「STRAY SHEEP」の圧倒的なセールスを受け、今週はついに1位を獲得。米津さんの1位は昨年9月の「馬と鹿」以来2作ぶりです。「馬と鹿」は9連覇と素晴らしい記録を打ち立てましたが、この曲も来週以降1位をぶっちぎっていくことになるのでしょうか。来週以降も大注目です。あいみょん「裸の心」は惜しくも2位。しかし、これで15週連続のトップ10となり、その全てが4位以上という非常に高水準な成績になっています。主題歌となっているドラマ「私の家政夫ナギサさん」が尻上がりに視聴率を上げており、この曲もさらなるロングヒットが期待できそうです。そしてトップ3の一角に食い込んできたのはまたしてもヒゲダンでした。先週2位の「Laughter」を押しのけ、もう1曲の新曲「HELLO」が2ランクアップで3位まで上がってきました。「HELLO」は新作EPのタイトルトラックですから、この入れ替わりは自然だと思います。来週以降は、「HELLO」が1位を争っていくことになるでしょう。今年は「I LOVE...」「パラボラ」がそれぞれ4連覇、6連覇を達成しているヒゲダンですが、今回は非常に強力なライバル、米津玄師さんが1位に座っています。1位を取るのは容易ではなさそうですが、果たして米津さんを引きずり下ろすことはできるのでしょうか。この点にも大注目です。

 トップ10入りは2組。先週11位から6位まで上がってきたのはビッケブランカ「ミラージュ」です。先週までトップ10入りしていた「Little Summer」と入れ替わるように上昇し、エントリー3週目でトップ10入りとなりました。ビッケブランカはこの曲「ミラージュ」で今年5曲目のエントリー。そして、今週のトップ10により5曲全てがトップ10入りとなりました。5曲入れるだけでも素晴らしいですが、その全てがトップ10入りというのは快挙です。ビッケブランカは今年2月に番組にゲスト出演されていたのですが、その時のトークが大変面白く、「神回」という感じの内容でした。ゲスト出演の評判が影響しているのか、その後も好成績が続いています。すっかり番組を代表するようなアーティストになりましたね。トップ10入り、もう1組はSHE'Sでした。先月のパワーミュージック、「Letter」がじわじわと順位を上げ、エントリー6週目でトップ10入りを決めています。この曲も収録されているアルバム「Tragicomedy」は1枚で様々な感情が揺さぶられる名盤で、とてもおすすめの1枚です。じわじわと順位を上げ、この曲が結果を残していることは個人的にとてもうれしいです。こういう地味ながらも上昇してくる曲は応援したくなります。

 トップ10、その他の曲を見ていきましょう。ヒゲダン「Laughter」は「HELLO」の割を食ってしまい2ランクダウンで4位。この曲の1位は厳しくなりましたが、同一アーティストが2曲でトップ3争いをしているというのは改めて凄まじいことですね。TWICE「Fanfare」は5位をキープ。10位で初登場し、初登場から5週連続でトップ10圏内の好成績です。8月5日にリリースとなったC&K「アサトヒカリ」はやはり再浮上して7位。この曲はトップ10に4週目と非常に安定していますが、最高は7位止まり。来週はもうひと越え、となるでしょうか。9位、10位はいずれも先週からダウン。2ランクダウンで9位となったのはsumikaの「絶叫セレナーデ」でした。先週トップ10入りしたばかりだったので、個人的には意外な結果でした。このままあっけなくトップ10圏外になるのか、それとも再び上昇していけるのか。来週は勝負の週になりそうです。10位はドリカム「YES AND NO」。6位で2週間頑張っていましたが、痛恨の4ランクダウン。トップ5には食い込めませんでした。ドリカムがトップ5に入れないくらい、最近の上位争いは激しくなっています。来週はトップ10への残留をかけることになりそうです。

 その他、全40曲のランキングは表をご覧ください。

ニューエントリー

今週のニューエントリーは5曲でした。


36位 足跡 / Little Glee Monster

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リトグリ、今年2曲目のエントリー。この曲は、Nコン中学生の部の課題曲となっている1曲です。Nコン、今年はできるのか?と思ったら、やはり今年度は開催中止になっていたんですね。しかしこの曲は、翌2021年度の課題曲になるとのことです。『先の見えない時代、変えられない今をもどかしく思う気持ちを、「無駄なんてなかった」と思える日がくると、自らの作詞によってリトグリが想いを込めた楽曲』とのことです(公式サイト)より。

今の時代にすごく必要な曲だと思いますし、来年まで歌い継がれるということで、ぜひロングヒットしてほしいですね。Nコンの課題曲というのは大変強力なタイアップで、アンジェラアキさんの「手紙」やいきものがかりの「YELL」などヒット曲が多数です。この曲も、それに続けるでしょうか。


35位 Breakdown feat. Daichi Yamamoto / Michael Kaneko

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今月のスマッシュブレイク、Michael Kaneko(マイケル・カネコ)さんです。湘南生まれ、南カリフォルニア育ちの日本人シンガーソングライター。こちらの楽曲は、8月19日にリリースされる1stアルバム「ESTRO」からのリードトラック。英語と日本語がシームレスに行き来するこの夏必聴のダンサブルチューンに仕上がっています。スマッシュブレイク+アルバムということで、8月末から9月はじめにかけて上げていくでしょう。楽しみです。


33位 Thus spoke gentle machine / the perfect me

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福岡出身のサウンドクリエイター、西村匠さんによるソロユニット。失礼ながら、初めて存じ上げました。今月5日に同名の2ndアルバムをリリースしており、この曲は今月のパワーミュージックに選ばれています。芸術性の高い、非常に玄人向けの音楽という印象を受けました。ブラックミュージックからインディーロックやジャズ、ファンク等あらゆるジャンルの音楽を巧みにミクスチャーした独特の世界観が持ち味だそうです。このアルバム、非常に気になるので、一度聴いてみてまた感想を述べたいと思います。


23位 夏のせい/ RADWIMPS

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「猫じゃらし」「新世界」につづく今年3曲目のエントリー。RADWIMPS、今年は非常に精力的なリリースとなっています。こちらはApple MusicのCMソングで、7月24日からApple Musicで限定配信(私はSpotify派なので悲しい...)。これまでになかった「季節もの」の1曲となっています。言われて思い返してみましたが、たしかにRADWIMPSで季節ソングというのは思い浮かばないですね。こちらの夏ソングは、これから夏のチャートを盛り上げていけるでしょうか。「猫じゃらし」「新世界」はいずれも8週のエントリーでした。まずはそこを越えていきたいですね。



14位 Keep On Running / 菅田将暉×OKAMOTO'S

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 菅田将暉くん、凄いですね。Creepy Nutsとコラボした「サントラ」(7月11日)、石崎ひゅーいとコラボした「糸」(7月25日)に続き、1ヶ月ほどの間に次々と3曲がエントリー!これまであまりエントリーしてこなかったのですが、力を付けているようか、明らかに勢いが違います。立て続けに新曲がエントリーしたので、菅田くんのwikiも作らないといけませんね(来週あたりに...笑)。
 コラボソング3曲目はかねてより親交のあったOKAMOTO'Sとのコラボで、「トヨタ自動車 カローラツーリング」のCMソングとなっています。リリースは8月7日。いきなり14位という、これまでの2曲よりもかなり高い位置から飛び込んできました。これは、トップ10も大いに期待できるかもしれません。 


今週のチャートアクション

最も順位を上げた曲
28位 環境と心理/ META FIVE  ↑11(先週39位)



7月に突如再始動し、7月23日にこちらの新曲をリリースしたMETA FIVE。エントリー2週目、まずは11ランクの大幅アップで勢いよく20位台に持ってきました。

その他注目曲


17位 夏を生きる/ 緑黄色社会  ↑8


先週初登場の緑黄色社会。今勢いのあるバンドで、夏らしい一曲ということでいい伸びを見せています。

最も順位を下げた曲
29位 思想犯/ ヨルシカ  ↓12(先週17位)
30位 Change the World/ MAN WITH A MISSION ↓12(先週18位)



最大ダウンは同率で2曲。まずヨルシカですが、先週もう1曲の新曲「盗作」がエントリーしたため、「思想犯」が入れ替わりで下がるのは仕方ありません。しかし、ヨルシカは今週も3曲同時エントリーと素晴らしい記録です。来週はこの3曲がどうなるでしょうか。そしてもう1組はマンウィズ。先月はベストアルバムも発売し期待の夏でしたが、トップ10から下落後も全く粘れず急降下。昨年「Remember me」が年間入りした時の強さが感じられません。かなり寂しいアクションになっています。

最長エントリー
①40位 DADDY! DADDY! DO!feat.鈴木愛理 / 鈴木雅之 17 週目(4/25~)
②2位 裸の心 / あいみょん 16週目(5/2~)
③34位 花に亡霊/ ヨルシカ 16 週目(5/2~)



先週の上位3曲は今週もエントリー。それぞれ1週ずつ伸ばしています。しかし、鈴木雅之さんは痛すぎる9ランクダウンで崖っぷち。来週は奇跡を起こせるでしょうか。ヨルシカ「花に亡霊」も他に2曲入っているため来週以降は厳しいです。そんな中、16週目でまだ2位のあいみょん。20週は確実として、一体どこまで伸ばせるでしょうか。

トップ10入り
6位 ミラージュ/ビッケブランカ  ↑5 3週目
8位 Letter/ SHE'S ↑5 6週目


トップ10落ち
11位 Stay Gold/ BTS ↓1 4週目(トップ10:1週)
18位 Little Summer/ ビッケブランカ&松本大  ↓9 6週目(トップ10:2週)



先週トップ10入りしたBTSは惜しくも1週でダウン。昨年の「Lights」はトップ10に2週ですからそれを下回ってしまいました。しかし、まだ11位ですから再浮上の可能性も残っています。来週どうなるか注目です。そして18位にはビッケブランカ&松本大。これはびっくり、9ランクの急降下です。「ミラージュ」との入れ替わりは予想していましたがここまで一気に下がったのは意外でしたね。この急降下により、この曲の年間入りは極めて厳しくなりました。


さよならトップ40

先週38位 太陽/ Lucky Kilimanjaro
IN【4】TOP10【0】HIGH【27】



この夏、2曲の新曲をチャートに送り込み、ダブルエントリーを果たしたLucky Kilimanjaroですが、「エモめの夏」は3週、こちらは4週とまさに共倒れになってしまいました。どちらか1曲だけなら、もっと上位も狙えたのかもしれません。とはいえ、積極的な新曲リリースでこの夏存在感を見せたことは間違いありません。

先週37位 IVORY / クレイジーケンド
IN【5】TOP10【0】HIGH【17】



19位と高い位置から登場し期待されましたが、4週目にいきなり11ランクもダウンしてしまい5週で終了。うーん、寂しい結果です。夏の夜にぴったりな曲で、個人的にはもっと遅い時間(上位)でたくさん聴きたかったのですが。

先週35位 優しさ/ 藤井風
IN【11】TOP10【4】HIGH【6】



この曲は大健闘といえるでしょう。ニューアルバム「HELP EVER HURT NEVER」が5月23日の番組で特集されると、翌30日に初エントリー。そこから伸ばし、初エントリーで見事トップ10入りを決めました。トップ10も一瞬ではなく、しっかり4週入っているので立派な成績です。今年大注目のアーティスト、藤井風さん。顔見せとしては十分すぎる結果を残しました。これからJ-ACのチャートでも大活躍の予感がします。

先週33位 サントラ/ Creepy Nuts×菅田将暉
IN【5】TOP10【0】HIGH【21】



5週でチャートアウトになりましたが、これは仕方ありません。菅田将暉くんは今週OKAMOTO'Sとのコラボシングルが14位に初登場しており、この曲は押し出されてしまった格好です。「糸」もエントリー中なので、この曲が入っていればトリプルエントリーでしたが、さすがにそうはいきませんでした。来週以降は、今週14位に初登場した「Keep On Running」に期待しましょう!

先週32位 ひとりで生きていたならば/ SUPER BEAVER
IN【11】TOP10【4】HIGH【4】



メジャー再契約のSUPER BEAVER、「ハイライト」とこの曲が両A面でしたが、「ハイライト」は6週、こちらはCDのセールスが加わったこともあり11週のエントリー。見事2曲ともチャートインしました。トップ10には4週と、メジャー再契約にふさわしい活躍を見せたのではないでしょうか。ちなみに、この曲は藤井風さんの「優しさ」と同じ週にエントリーし、最終週も同じでした。なんと、トップ10内も4週で全く同じ。非常に似通った成績になりましたね。非常に頑張った2曲が、今週は残念ながら圏外へ。さて、年間には届くでしょうか。