J-AC TOP40  2020年8月22日付けチャート

Last-modified: 2020-08-29 (土) 15:50:33

2020年8月22日付けJ-AC TOP40のチャートです。


スクリーンショット (214).png



ハイライト

 8月22日付けチャートを振り返ります。まずは1位、これは驚きでしたね。Official髭男dismの「HELLO」が米津玄師の「感電」をかわして初の1位。ミリオンセールスのアルバムに後押しされた米津さんを引きずり下ろせるのはもはやこのバンドだけでしょう。これで髭男は今年3曲目、通算5曲目のナンバー1となりました。初めて1位を獲得したのは昨年の「Pretender」ですから、そこから1年と少しの間で5曲も1位を獲得したことになります。凄まじい勢いですね。そして、米津さんの「感電」はまさかの2位。なかなか1位を取れなかったかと思えば、まさかの1週天下。乗り切れないアクションが続きます。とはいえ、来週以降返り咲きの可能性はかなり高いでしょう。3位はあいみょん「裸の心」。さすがに返り咲きの1位とは行きませんでしたが、今週もトップ3をキープしています。

 トップ10入りは3組。まずは8位は9ランクアップで緑黄色社会の「夏を生きる」。9月にはアルバムをリリースが決まっており、いよいよブレイク必至という感じのリョクシャカ。勢いそのままにトップ10入りしてきました。非常に爽やかな夏ソングで、まだまだ暑さが続く9月も上位を走りそうな気がします。個人的には、髭男の次にブレイクするのはこのバンドだと思っています。それくらい、長屋さんのボーカルには力を感じますね。大注目のアーティストです。そして9位はヨルシカ。先月発売のアルバムからタイトルトラックの「盗作」が初のトップ10入りです。「思想犯」や「花に亡霊」との共倒れが心配されましたが、見事トップ10入り。今年初エントリーのヨルシカですが、立て続けに3曲がエントリーし、「花に亡霊」につづく2曲目のトップ10。大躍進の年になりましたね。最後の一枠、10位を仕留めたのは菅田将暉×OKAMOTO'Sでした。ヨルシカと同じく、こちらも立て続けに新曲を送り込んでいた菅田将暉くん。3曲目の「Keep On Running」でついにトップ10をつかみました。親交のあるOKAMOTO'Sとのコラボで、非常に疾走感のある一曲です。来週以降、さらに上位に向かって走り続けることはできるでしょうか。

 トップ10、その他を見ていきましょう。4位はビッケブランカの「ミラージュ」。順調に上げ、トップ3目前の好位置です。3位のあいみょんがさすがに夏バテ気味なので、来週はトップ3入りの最有力候補でしょう。髭男のもう一曲の新曲「Laughter」は1ランクダウンの5位。ダウンはしているものの、5週連続のトップ5です。メイン曲は今週1位の「HELLO」の方だと思いますが、サブ曲でこの成績ですからね。率直に言って、強すぎです。6位はC&Kの「アサトヒカリ」がエントリー9週目でついに最高位。トップ10に5週目と非常に安定しています。ただ、トップ10の5週は全て6位以下のため、ぜひとトップ5を目指していきたいでしょう。最後に7位はTWICEの「Fanfare」。さすがに勢いは落ちており2ランクダウンですが、初登場以降6週連続のトップ10はさすがです。来週はトップ10を守れるかどうかの週になりそうですね。

 その他、全40曲のチャートは表をご確認ください。

ニューエントリー

今週のニューエントリーは曲でした。


38位 Ham / ずっと真夜中でいいのに。

loading...

最近若者を中心に人気のアーティストが続々と初登場してきますね。ヨルシカ、YOASOBIに続きJ-ACチャートへの初登場を決めたのは「ずっと真夜中でいいのに。」です。通称は「ずとまよ」。ストリーミングでは上位の常連となっており、人気急上昇のアーティストです。ヨルシカ、YOASOBIとの共通点として、アーティスト名に「夜」が入っています。不思議な共通点ですね。

2018年、YouTubeにミュージックビデオを投稿して活動開始(これも、今時という感じがしますね)。この曲は、8月5日にリリースした3枚目のミニアルバム「朗らかな皮膚とて不服」にも収録されている新曲です。初登場でどれだけ爪痕を残せるでしょうか。


33位 赤の同盟 / 東京事変

loading...

今年元日に「再生」を果たした東京事変。再生と共にリリースされた「選ばれざる国民」、名探偵コナンの映画主題歌(延期)となった「永遠の不在証明」につづく今年3曲目のエントリーです。日テレ系水曜ドラマ「私たちはどうかしている」の主題歌となっており、3曲入りのシングルとして今月12日にリリースされています。艶やかなミュージックビデオも公開となっていますね。

前の2曲はいずれも8週とあまり伸ばせませんでした。3曲目のこの曲で年間チャートを目指していけるでしょうか。


27位 ヒカリナキセカイ / WOMCADOLE

loading...

WOMCADOLE(ウォンカドーレ)、滋賀県初の4人組バンドです。2011年活動開始で、「閃光ライオット」などのライブに出演してきました。何度かメンバの入れ替えがあり、今年6月にはギターのマツムラユウスケさんが新加入。本作は、新体制となって以来初のリリース。8月5日発売の3rdシングルとなっています。

調べてみないと分かりませんが、初エントリーかもしれません。J-ACチャートでヒカリを掴むことはできるでしょうか。


24位 公私混同 / ゆず

loading...

「花咲ク街」「そのときには」につづく今年3曲目のエントリー。8月17日リリースで、ドラマ「親バカ青春白書」の主題歌です。コミカルなドラマにぴったりな楽しい曲に仕上がっています。そして、この曲は北川さんと岩沢さんによる約5年ぶりの共作曲でもあるんですね。共作にちなんで、ジャケットはお二人が半分ずつ文字を書いているそうです。

リリース週に入ってきたので、通常より1週早いタイミングといえます。ドラマ主題歌でもありますし、これはヒットに期待でしょう。東京事変と同じく、前の2曲は今一つだったゆず。この曲で年間入りを目指したいところです。



11位 ROCK ACADEMIA / GLAY

loading...

昨年11月30日付けの「BLACK MONEY」(最高15位、8週)以来、約9か月ぶりのエントリー。今作は、8月12日に発売された通算58枚目のシングルからの1曲です。メンバー4人がそれぞれ作詞・作曲した4曲など、全7曲が収録されています(さらっと書きましたが、メンバー全員が作詞・作曲というのはすごいですね)こちらの作詞・作曲はギターのHISASHIさん。ポップな1曲に仕上がっています。今週11位という大変高い位置で飛び込んできたので、来週のトップ10入りは堅いでしょう。どこまで上げられるかに注目です。


今週のチャートアクション

最も順位を上げた曲
13位 溶けない / マカロニえんぴつ  ↑11(先週24位)



初エントリーのマカロニえんぴつが大変存在感を見せています。エントリー2週目に10ランクのジャンプアップがありましたが、4週目の今週はそれを上回る11ランクのジャンプアップ!トップ10目前に付け一気にトップ10争いに名乗りを上げました。王道とトリッキーさを合わせ持った完成度の高い1曲で、今回の躍進も納得ですね。来週はトップ10に入れるかどうか、勝負の週になります。

最も順位を下げた曲
39位 スターダム / Mrs. GREEN APPLE  ↓12(先週27位)



ミセスが大変残念な急落となりました。トップ10直前の11位で止められ、そこからは急落。これまで数多くの曲がトップ10入りし、昨年は年間入りも果たしたミセス。活動休止前最後に発売したベストアルバムでこの結果というのは大変残念です。全国の他のチャートを見ても同様に散々な扱いを受けていますね。一体何がいけなかったのでしょうか。

最長エントリー
①3位 裸の心 / あいみょん 17週目(5/2~)
①36位 花に亡霊/ ヨルシカ 17週目(5/2~)
③17位 星影のエール/ GReeeeN 15週目(5/16~)



鈴木雅之さんが17週でチャートアウト。代わってあいみょんとヨルシカが最長エントリーとなりました。ヨルシカ「花に亡霊」はよく粘って36位。もう1週いけるでしょうか。あいみょんは3位ですからまだまだ伸ばしていくことになりそうです。最長エントリー、3位に顔を出したのはGReeeeNです。朝ドラ主題歌が堂々の15週目。20週を目指してここから頑張りたいところです。

トップ10入り
8位 夏を生きる/ 緑黄色社会  ↑9 3週目
9位 盗作/ ヨルシカ 3↑ 3週目
10位 Keep On Running/ 菅田将暉×OKAMOTO'S ↑4 2週目


トップ10落ち
12位 絶叫セレナーデ / sumika ↓3 6週目(トップ10:2週)
14位 Letter / SHE’S ↓6 7週目(トップ10:1週)
21位 YES AND NO / DREAMS COME TRUE  ↓11 7週目(トップ10:5週)



sumikaはわずか2週でトップ10落ち。「願い」「センス・オブ・ワンダー」が素晴らしい成績だっただけに早すぎるトップ10落ちに思えます。そして、先週ついにトップ10入りを果たしたSHE'Sも6ランクダウン。トップ10は1週どまりでした。アルバムの発売は7月1日であり、トップ10入りが遅かったためこれは仕方ありません。リリースからしばらくしてトップ10に入ったことが立派だったといえるでしょう。
そしてこれはビックリ。ドリカムが11ランクの急落で21位です。トップ10から一気に20位台に行くのは相当珍しいですね。こちらもSHE'Sと同じく7月1日のリリースで、セールス・オンエアともに尽きてしまったでしょうか。


さよならトップ40

先週40位 DADDY! DADDY! DO! feat.鈴木愛理 /鈴木雅之 
IN【17】TOP10【5】HIGH【6】



4月25日にエントリー。エントリー4週目にトップ10入りすると、1週でトップ10落ちしてしまうものの、粘って中2週で返り咲き。そこからトップ10を4週増やし、最高位6位を記録しました。昨年の伊原六花さんとのコラボ「ラブ・ドラマティック」(年間7位!)には及ばないものの、今作もトータル17週と堂々のヒットで年間入りは間違いありません。鈴木雅之さんと互角に渡り合う鈴木愛理さんのパフォーマンスが素晴らしかったですね。今回もナイスコラボでした。

先週39位 僕のままで / 向井太一 
IN【2】TOP10【0】HIGH【39】



40位→39位→圏外。エントリーできたことはよかったですが、残念な結果に終わりました。7月29日リリースですが、セールスポイントがあまりなかったものと思われます。向井太一さんは非常に高いパフォーマンスをされる方で、ブレイクが待たれます。

先週38位 1,000,000TIMES feat.chelly / MY FIRST STORY 
IN【6】TOP10【0】HIGH【22】



32位で初登場、翌週10ランクのジャンプアップをしたところまではよかったですが、残念ながらそこがハイライト。以降は下落してしまいました。MY FIRST STORYはいつも5週前後のエントリーといった感じで、今作もいつも通りの結果でした。今月9日にアルバムを発売して再浮上の可能性もあったのですが、チャートアウトしてしまったのは残念です。

先週32位 MILK / WANIMA 
IN【9】TOP10【4】HIGH【3】



うーん。2ケタに届かず9週で終了。最近のWANIMAはこんな感じの成績が続いていますね。トップ10に5週前後入り、それは素晴らしいのですが、その後の下落が早く、10週前後で終わってしまう。去年の「アゲイン」から4曲連続で同じような結果となっています。勢いよく上がるのですが、燃え尽きるのも早く、最後は30位前後で消えることが多いです。年間トップ10入りしたこともあるアーティストですから、やや物足りない結果といえます。WANIMAの成績について詳しく見たい方は、アーティストのページをご覧ください。

先週29位 思想犯 / ヨルシカ 
IN【7】TOP10【0】HIGH【13】



7月29日に発売されたアルバム「盗作」からの先行配信で、6月24日に先行配信。直後にエントリーし、順調に上げて5週目に13位まで上昇します。ここまではよかったのですが、このタイミングでアルバムからタイトルトラック「盗作」がエントリー。まさにバトンを渡す形でこの曲は急落となりました。この曲を引き継いだ「盗作」は今週見事トップ10入りしていますので、結果オーライというところでしょうか。先週、先々週はこの曲と「盗作」「花に亡霊」がトリプルエントリーしており、ヨルシカは初エントリーの年とは思えない素晴らしい結果を残しています。