J-AC TOP40  2020年8月8日付けチャート

Last-modified: 2020-08-09 (日) 15:09:25

2020年8月8日付けJ-AC TOP40のチャートです。


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ハイライト

 8月8日付けチャートを振り返ります。

 正直に申しますと、今週の1位は米津玄師の「感電」で間違いないと思っていました。リスナーの方の多くの方もそうだったのではないでしょうか。今週はついにアルバムをリリースし、サブスクも全曲解禁。今週の番組ではアルバム特集があり、1位を取るだけのお膳立ては十分でした。それが、蓋を開けてみたところなんと1ランクダウンの3位。先週からダウンというのは、0.1秒も考えなかったですね。長年チャートを記録していますが、改めてチャートの予想とは難しいものです。さすがにこれは予想できず、白旗を上げるしかありません。

 1位を獲得したのはまたしてもあいみょん「裸の心」。シングルをリリースし、ドラマも好調とはいえ、恐るべき強さです。これで7連覇。髭男の「パラボラ」を上回り、今年の最多連覇記録となりました。さすがに1位は厳しいと予想していましたが、すみませんでした。堂々の7連覇、おめでとうございます。そして、2位に付けたのはその髭男。新作EPより「Laughter」が1ランクアップで2位まで持ってきました。髭男は、こちらも恐るべきことに、もう1曲の新曲「HELLO」も5位まで上昇してきており、今週はトップ5にダブルエントリーです。7連覇のあいみょんも凄いですが、トップ5に2曲の髭男も凄い。この2組が、今週は米津さんを押さえ付けたという形になります。

 トップ10入りは髭男「HELLO」の他には2組。まずは先週コメントゲストだったsumika「絶叫セレナーデ」が一気に13ランク上げての7位です。sumikaは昨年「願い」が1位を獲得し、次の曲「センス・オブ・ワンダー」も年間レベル。非常に安定しており、この曲もまずは順当にトップ10入りです。次週以降、トップ5を狙っていけそうな勢いは十分にあります。そして、10位に滑り込んだのはBTSの「Lights」。ニューアルバムが好調で、非常に激しいトップ10争いでしたが、最後のイスを仕留めました。これで、昨年の「Lights」につづき、2年連続のトップ10入り。「Lights」の最高位は9位でしたので、来週は何とかもう一越え、といきたいところです。

 トップ10、そのほかを見ていきましょう。TWICE「Fanfare」は4位をキープし初登場から4週連続のトップ10。さすがの成績ですね。6位はドリカム、9位はビッケブランカ&松本大がそれぞれ順位をキープし、トップ10記録を伸ばしました。ただし、ビッケブランカは新曲「ミラージュ」が11位まで来ています。来週あたりで、2曲の入れ替わりもあるかもしれません。8位はC&Kの「アサトヒカリ」。エントリー7週目で初のダウンとなりました。しかし、この曲のリリースは今月19日。まだまだ、再浮上してくる可能性が大きい曲といえます。

 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは6曲でした。


40位 僕のままで/ 向井太一

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 7月29日リリースのEP「Supplement」に収録の新曲。一番下、40位からの登場は久しぶりですね(最近は珍しい)。自分らしく生きることを歌った一曲で、繊細さと力強さを兼ね備えているような印象があります。ここからチャートを駆け上がっていってほしいものです。


39位 環境と心理/ META FIVE

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高橋幸宏×小山田圭吾×砂原良徳×TOWA TEI×ゴンドウトモヒコ×LEO今井によるプロジェクト、約4年ぶりの新作です。7月11日に活動再開を予告するような動画がYouTubeにUPされ、23日の夜9時にこの曲の配信が突如発表。翌24日に配信開始となりました。待ち望んでいたファンにとってはたまらない展開だったでしょうね。


29位 one stroke/ 高橋優

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お、久しぶりですね。このチャートでは上位の常連である高橋優さん、活動10周年を迎えた今年、満を持してのエントリーです。こちらは7月22日に配信リリースとなってシングルで、10月にはアルバムのリリースも控えています。アニバーサリーイヤーにアルバムをリリース、これから秋にかけてチャートの上位を盛り上げてくれそうです。


25位 夏を生きる/ 緑黄色社会

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お、ついに登場ですね!他局ではすでに多くの曲がエントリーしている緑黄色社会ですが、、満を持してJ-ACチャートにエントリーとなりました。こちらは、7月31日に配信開始となって新曲で、神奈川県の高校野球中継のテーマソングとなっています。夏らしい、非常に爽快で広がりのあるナンバーとなっています。緑黄色社会は9月にオリジナルフルアルバムをリリース。ヒット曲がたまっており、待望のリリースといえそうです。アルバムのリリースもあり、これから非常に「化ける」予感のあるアーティストです。


22位 たぶん/ YOASOBI

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こちらも、緑黄色社会につづき、「やっと入ってきたな」という感じのアーティストですね。昨年の曲「夜に駆ける」が今年に入ってから大ヒットしたYOASOBI(ヨアソビ)。「夜に駆ける」やその後の新曲はこのチャートにエントリーしていませんでしたが、このタイミングでようやく新曲が入ってきました。5月の新曲「ハルジオン」もエントリーしていなかったので、このチャートでは入ってこないのかなと思っていましたが、ついにお目見えとなりました。こちらは7月20日配信開始の新曲で、別れの朝を描いたミドルテンポナンバー。YOASOBIは「小説を音楽にする」がコンセプトで、この曲にもやはり「原作小説」があります。


14位 盗作/ ヨルシカ

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これは驚きました。先月29日、ニューアルバム「盗作」をリリースしたヨルシカ。前作を早々と上回る好調な売り上げとなっており、非常に勢いがあります。勢いそのままに、なんとアルバムから3曲目のエントリー。これで今週は、「花に亡霊」(26位)「思想犯」(17位)とのトリプルエントリーになりました。まさかこの曲まで入ってくるとは思わなかったので、思わず声が出ました。40曲チャートに3曲を送り込んだヨルシカ。間違いなく、このチャートにおける2020年の最大ブレイクアーティストといえるでしょう。


今週のチャートアクション

最も順位を上げた曲
7位 絶叫セレナーデ/ sumika ↑13(先週20位)



一気にトップ10入りしたsumikaが最大アップを達成です。


その他注目曲


21位 P.S I love you/ 宮本浩次 ↑11
23位 ティーンエイジサンセット/ Hump Back ↑11
28位 溶けない/ マカロニえんぴつ ↑10


先週30位台で初登場した3曲が2ケタのジャンプアップ!どれもいい伸びで、さらに上位に絡んでいけるか、非常に期待です。3週目となる来週の動きに大注目です。

最も順位を下げた曲
38位 太陽 / Lucky Kilimanjaro  ↓11(先週27位)



ああ、ラッキリさん...。先週「エモめの夏」がチャートアウトし、もう1曲のこちらの新曲に期待したいと書いたばかりですが、大きく崩れてしまいました。まだ4週目なんですが...。

最長エントリー
①31位 DADDY! DADDY! DO!feat.鈴木愛理 / 鈴木雅之 16 週目(4/25~)
②26位 花に亡霊/ ヨルシカ 15 週目(5/2~)
③ 1位 裸の心 / あいみょん 15週目(5/2~)



先週まで24週エントリーしていたUruがついにチャートアウト。鈴木雅之さんが16週で最長エントリーとなりました。後ろは9つ。あと何週粘れるでしょうか。大躍進のヨルシカ「花に亡霊」も気付けば15週で2番目の古参になりました。改めて立派な成績ですね。そして、えーっと...

15週エントリーしているのにまだ1位にいるちょっとおかしな曲があるんですが。...いやー、どこまで伸ばすんでしょうかね、この曲は。

トップ10入り
5位 HELLO/ Official髭男dism ↑9 2週目
7位 絶叫セレナーデ/ sumika ↑13 4週目
10位 Stay Gold/ BTS ↑6 3週目


トップ10落ち
12位 猫ちぐら/ スピッツ ↓7 6週目(トップ10: 4週)
15位 星影のエール/ GReeeN ↓5 13週目(トップ10:11週)
16位 折り合い/ 星野源 7週目(トップ10:5週)



星野源さん「折り合い」は急降下。トップ10は5週で最高は2位でした。普通は立派な成績ですが、年間チャート1位と2位を同時に獲得したこともある星野源さんですから、物足りなくさえ思えてしまうものです。GReeeeNの「星影のエール」はさすが朝ドラ主題歌、トップ10は11週で1位も獲得する大ヒットでした。久しぶりの年間入り、それも上位は確実です。驚きだったのはスピッツ「猫ちぐら」。先週5位から7ポイントの急降下でした。5位というのは普通はトップ10圏外に落ちない順位ですが、上位陣の激しい争いの中、割を食ってしまった格好です。



さよならトップ40

先週40位 あなたがいることで/ Uru
IN【24】TOP10【10】HIGH【3】



ついにチャートアウト。これまで本当にお疲れ様でした。2月22日にエントリーし、約半年間ロングエントリー。トップ10も10週と長く、Uru史上最高のヒットです。ドラマ「テセウスの船」の主題歌として大きな話題を呼び、上半期の音楽シーンを代表する1曲となりました。年間チャートは相当上が期待できるでしょう。

先週39位 アメイジングレース/ go!go!vanillas
IN【8】TOP10【0】HIGH【17】



コロナ禍の中でも前向きな活動を続け、リモートセッション曲のアルバムも発売したバニラズ。この曲は、4月に配信開始となった時にはエントリーしましたが、6月3日にCDがリリースされたことによりエントリー。最高17位と上位には絡めなかったものの、10位台に3週、トータルは8週とそれなりの成績になりました。

先週37位 aranami/ tacica
IN【13】TOP10【0】HIGH【11】



トップ10にこそ入れなかったものの、大健闘の1曲となりました。5月9日の初登場から徐々に順位を上げ続け、8週目には11位まで上昇。トップ10まであと一歩の位置でしたが、翌週から残念ながら下落となってしまいました。個人的には、一瞬でもトップ10に食い込んでほしかったです。とはいえ、トータル13週は見事なロングヒットです。

先週36位 パラボラ/ Official髭男dism
IN【16】TOP10【11】HIGH【1】



4月18日に15位と高めで初登場すると、翌週は一気に2位。3週目には当然のように1位の椅子に座り、そこから圧巻の6連覇。6連覇は自身最長記録であり、存分に強さを見せつける結果となりました。長くトップ10内をキープしていましたが、新作EPから新曲が次々とエントリーしてきたことにより急落。トータルは16週と過去曲より少なめでした。36位で残っていた先週は、EPからこの曲を含む3曲が同時エントリーするという快挙でした。3曲同時エントリーはさすがに1週でストップ。

先週35位 シーグラス/ Saucy dog
IN【2】TOP10【0】HIGH【35】



期待の初登場バンドでしたが、初登場35位から伸ばせず、2週でチャートアウト。しかし、エントリーの実績は作りました。今回エントリーしたことで過去の曲も聴いてみて、爽やかで素晴らしいサウンドだと思いました。次のエントリーで躍進を期待しましょう!

先週33位 Lonely Beachy Story/ 平井大
IN【2】TOP10【0】HIGH【30】



30位→33位→圏外。絶句するような成績に終わりました。しかし、大変驚きの事実があります。この曲、前の曲より成績を伸ばしているんです。これより下の成績があるのかって?それが、あるんですね。前の曲「Life goes on」の成績は38位→37位→圏外。同じく2週ですが、今回の方が順位が高いです。
昨年「GIFT」が年間入りした平井大さんが、まさかの「2週アーティスト」になってしまった。記録を付けながら、その衝撃は相当なものがあります。