2021年10月30日付けチャートを振り返っていきます。
今週は管理人の都合によりショートバージョンでお届けします。
今週のチャート
ニューエントリー
今週のニューエントリーは6曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は6曲中4曲でした。
39位 Wonder / ONE OK ROCK
初登場予想:〇
「Renegades」「Broken Heart of Gold」につづく今年3曲目のエントリー。今年2年ぶりにJ-ACにエントリーしたワンオクですが、「Renegades」が入ってからは非常に活発です。ボーカルのTakaさんは、清水翔太とのフィーチャリング曲「Curtain Call」も入っていましたからね。それも含めれば短期間で4曲ということになります。
この楽曲「Wonder」は、彼らにとって初となった昨年10月の配信ライブで披露された新曲。1年の時を経て、10月22日に配信で全世界リリースされています。ライブは無観客で行われましたが、誰もいないはずのステージを熱狂させるような、圧巻のパワーを持つロックチューン。歌詞はポジティブな言葉で埋め尽くされており、コロナ禍の中でも前に進もうというエネルギーに満ち溢れています。彼らがこの曲に込めた思いは相当だったようですね。ライブ中、Takaさんは「お前ら!」「聴こえてるか?」「歌ってくれ」などという言葉をカメラに向かって何度も叫んでいたそうです。予定されていたツアーが途中で中断を余儀なくされ、やるせない思いは当然あったと思います。それでも、ライブの灯を消してはなるものかという、まさに「魂の叫び」を込めた曲に思えますね。
これだけのエネルギーを込めた曲ですから、ぜひJ-ACでも頑張ってほしいところ。今年の成績を振り返ると、「Renegades」はトップ10に5週というヒット、一方の「Broken Heart od Gold」はダブルエントリーの影響もあり最高17位、7週と伸びませんでした。この曲にはぜひ、「Renegades」のような成績を期待したいですね。
37位 光インザファミリー / ハルカミライ
初登場予想:×
初エントリー。先週は40位にズーカラデルが入ってきましたが、今週もまた新たなバンドが入ってきました。「ハルカミライ」は東京発の4ピースバンド。結成は2012年と結構前で、メンバーの脱退なども経て2019年1月にメジャーデビューした苦労人です。この曲は9月22日にリリースされたCDシングル。この曲1曲のみ、99円というある意味非常に潔い形でリリースされました。1曲のみとはいえ、99円というのは破格ですね(ダウンロードなら1曲250円ですから)。採算を取ろうと思ってリリースしたわけではないでしょう。「この曲を聴いてほしい、手に取ってほしい」という強い思いを感じるリリース形態です。
9月22日リリースのCDシングルが1ヶ月遅れで?と不思議に思いましたが、どうやらエントリーの理由は別のところにありそう。10月20日にこの曲も収録された4曲入りのEP「ドーナツ船-EP-」がリリースされており、EPのセールスポイントで入ってきたと見るのが自然ですね。例によって、私は全くはじめましてのバンドでしたが、これも何かのご縁。さっそく「ドーナツ船-EP-」をチェックしてみたいと思います。
29位 JSB IN BLACK / 三代目 J SOUL BROTHERS
初登場予想:×
いやあ、止まらないですね。思わずのけぞってしまいました。止まらないというのは、LDH系アーティストのエントリー。GENERATIONS、岩田剛典、φMIと来て、なんとこれで4曲目。実にチャートの10分の1を彼らが占めるという状況になりました。スタッフの中に彼らのファンの方でも加わったのかしら?笑 そう思いたくもなるような躍進劇です。
そして、彼らが入ってきたということにも驚きました。三代目 J SOUL BROTHERS。いわば「本家本元」の彼らですが、最近はすっかりエントリーから遠ざかっていました。最後にエントリーしたのは、恐らく2017年3月にエントリーした21枚目のシングル「HAPPY」だと思います(最高7位、9週)。今回入った「JSB IN BLACK」は、10月20日にエントリーした28枚目のシングル。シングルにして7作ぶり、期間にして4年7か月ぶりのエントリーですか。FUNKY MONKEY BΛBY'Sには及びませんけども、彼らもかなり久々のチャート復帰ですね。ファンモンや三代目が入っているので、チャートの顔触れが(失礼ながら)すごく懐かしく思えますね。
今年活動10周年を迎えた彼ら。こちらは活動10周年記念第2弾となるシングルで、オリコンでは週間2位と健在。セールスを稼いでのエントリーだと思います。個人としての活動も活発ですが、グループとしてのリリースもコンスタントに続けており、今回はそれが報われた形ですね。ちなみに、今週ソロ曲がエントリーしている岩田剛典、φMI(登坂広臣)は三代目のメンバーですから、2人にとっては紛れもない「ダブルエントリー」ということになります。まさか三代目のメンバーがダブルエントリーをするような時代が来るとは...。最近の躍進には本当にビックリです。一体何が起こっているのでしょうか。
24位 おっさん / 岡崎体育
初登場予想:〇
この曲は3回も初登場に予想していましたが、「3度目の正直」でようやく入ってきました。岡崎体育さんは、地元京都出身であり、開局30周年記念特番「J-AC TOP100」ではキヨピーさんといっしょにパーソナリティーも務めてくれた特別なアーティストです。これだけ貢献度が大きい彼ですから、やはり「いい扱い」をしてほしいと思います。その思いが届いたのか、最新アルバム「FIGHT CLUB」に収録されているこの曲が見事エントリーを決めました。エントリーは「ふしぎなふしぎな生きもの feat. トータス松本」以来9ヶ月ぶり、今年3曲目。初登場24位と、アルバム曲にしては破格の好位置ですが、これは大いに納得。α-stationでは、スマッシュブレイクに肩を並べるくらい大量にオンエアされていました。主にオンエアポイントを稼いでのエントリーだと思います。
最近はシングルよりもアルバムのリリースが多い岡崎体育。昨年12月にはポケモンのテーマソング集、今年5月にはコンセプトアルバム「OT WORKS Ⅱ」、そして10月には先程紹介したオリジナルアバム「FIGHT CLUB」と、驚異のハイペースでリリースを続けています。これ、シングルではなくてアルバムですからね(=まとまった曲数がある)。アルバムでこのペースというのは驚異的で、彼の創作意欲には目を見張るばかりです。ちなみにこの3枚のアルバムですが、全て今年の「ALBUM LISTENING STATION」で特集されています。いい扱いですね(にっこり)。1年間に3枚もアルバム特集というのはこれまた驚異的な記録で、史上最高記録でも不思議はありません。活発なリリースが実を結び、今年2曲目となるアルバム曲からのエントリーとなったことは実に素晴らしいと思います。
16位 北斗七星 / ビッケブランカ
初登場予想:〇
今年4曲目、通算14曲目のエントリー。今やJ-ACトップ格となったビッケブランカが、休む間もなくといった感じで新曲を送り込んできました。10月22日にリリースされたデジタルシングルで、NHKドラマ10「群青領域」主題歌。これから始まる冬の季節にぴったりなバラードで、いわゆる「置きに行った曲(=間違いがない曲)」。バラード系の曲は昨年の「ミラージュ」以来5作ぶりでしょうか。心に染み入る楽曲に仕上がっており、これから年の暮れにかけ、トップ10内に長くとどまる星になることは間違いなさそう。言うまでもなく、超有力曲です。
それにしても、ビッケブランカは非常に強いですね。この曲のエントリーは予想していましたが、「蒼天のヴァンパイア」「夢醒めSunset」が入っている状況でしたから、30位くらいの低い位置からのスタートを予想していました。それが初登場16位ですからもはや破格の扱い。今年の夏、「ポニーテイル」に前述の2曲を加えてトリプルエントリーをしていたビッケブランカでしたが、今度は曲を変えてトリプルエントリー。しかも、前の2曲もまだ上の方に残っており、トップ20内にトリプルエントリーというのだからとんでもない話です。ファンの方からの熱心なリクエストが分厚く、昨年の「ミラージュ」以降の作品は全て年間レベル。この曲もそこに連なりそうな雰囲気が十分にあります。
13位 ハート / あいみょん
初登場予想:〇
今年4曲目、通算16曲目のエントリー。先程16位のビッケブランカは最強レベルですが、この人も間違いなく最強レベル。2018年の「マリーゴールド」で大ブレイクして以来、出す曲出す曲が大ヒットになっているあいみょんです。ビッケブランカを上回り、初登場13位というとんでもない位置で入ってきました。11月24日にリリースされる12枚目のシングルで、TBSの火曜ドラマ「婚姻届に判を捺しただけですが」主題歌。あいみょんでTBSの火曜ドラマといえば、「真夏の夜の匂いがする」(『Heaven?~ご苦楽レストラン~』)、「裸の心」(『私の家政夫ナギサさん』)につづく3回目の主題歌。特に「裸の心」は昨年の年間1位曲ですからね。ビッケブランカと同じく、こちらも「置きに行った曲」という感じがします。
CDシングルのリリースは11月24日ですが、10月20日に先行配信がスタート。先行配信のポイントで入ってきたのはもはや当然ですが、それにしても初登場13位というのはべらぼうに高い。こちらも破格の扱いですね。今年の初登場最高位は宇多田ヒカルの「One Last Kiss」の11位で、実はトップ10デビューソングはありません。この曲は、宇多田ヒカルの初登場11位に迫る、かなり高い位置でデビューしたことになります。ここからのトップ10入りは約束されており、CDシングルが加わる12月は1位の有力候補です。
なお、今週ロケットスタートを決めたビッケブランカの「北斗七星」とあいみょんの「ハート」ですが、年間チャートに間に合うかと言われると微妙な状況です。なぜなら、今年の土曜日は今日を含めて残り9回しかないからです(ビックリしますね!私はカレンダーを二度見しました)。仮に、来週から残り8週で全部1位を獲得したとしても、40×8=320ポイントです(年間30位台後半相当)。ですから、いくらこの2曲が強くても、年間に間に合うかと言われるとかなり厳しいです。もし、ずっと上位に定着するようならギリギリ間に合うかもしれません(その可能性も残されています)。ついでに言うと、来週以降に入ってきた曲は年間チャートにはほぼ間に合わないということになりますので、ぜひご参考に。
今週のチャートアクション
★THIS WEEK'S No.1★
食べた愛 | aiko | ↑3 | v1 | 4週目 |
強豪ひしめき合う先週の上位4曲でしたが、1位を獲得したのはなんと先週4位のaiko「食べた愛」!先週トップ3の藤井風、back number、桑田佳祐をそれぞれ1ランクずつ引きずりおろし、3ランクアップで一気に首位を獲得しましたね。14位という非常に高い位置で初登場すると、勢い止まらず4週目で早くも1位。エントリー4週目での1位は、桑田佳祐の「SMILE~晴れ渡る空のように~」と並び今年最速という圧巻のスピードです。そして、aikoさんの1位獲得は昨年10月31日の「ハニーメモリー」以来ぴったり1年ぶり。ぴったり1年というのもなかなか凄く、非常にいいタイミングでの1位となりました。
CDシングルを出せばほぼ必ず1位を獲得していたaikoさん。そういう意味で言えばこの曲の1位は当然ですが、私は驚きの方が大きかったです。理由は2つあります。1つは1週早くリリースされたいたback numberの「黄色」より先に1位を獲得したから(back number→aikoの順番と思っていました)。もう1つは、両A面のもう1曲、「あたしたち」がエントリーしていながら、このように早いタイミングで1位を獲得したからです。先にエントリーし、順調に順位を上げていたのは「あたしたち」でした。私はてっきり、「あたしたち」がトップ10に定着し、この曲はエントリーしないのではないかと思っていました。それが、CDリリースのタイミングでこの曲「食べた愛」が14位に初登場。いきなり「あたしたち」の順位を上回り、その3週後には1位を獲得しているというのですから急展開です。チャートというのは分からないものですね。
何はともあれ、aikoさんはお見事でした。昨年は「青空」「ハニーメモリー」の2曲で1位を獲得。今年もこの曲でしっかりと1位を獲得、2年連続の1位となったことをお祝いしたいと思います。
★WELCOME TO TOP10★
9位 | 光の魔人 | ザ・クロマニヨンズ | ↑3 | 4週目 |
平井大の奇跡を期待した私ですが、さすがに現実はそんなに甘くなく...。蓋を開けてみれば、トップ10の入れ替わりは1組のみ。こちらは予想どおり、先週12位のザ・クロマニヨンズ「光の魔人」が入ってくるという展開でした。非常に「渋い」入れ替えという印象です。
とはいえ、ここはしっかりとトップ10に食い込んできたクロマニヨンズをほめるところでしょう。この曲は6ヶ月連続リリースの第2弾ですが、第1弾の「ドライブGO!」に続きトップ10に到達。どうなるか心配していた連続リリースですが、開幕2曲が連続でトップ10入りと、まずは最高の結果を残しています。このあたりはさすがにクロマニヨンズですね。しかし、連続リリースの影響でさすがに入れ替わりは早くなっており、「ドライブGO!」のトップ10は2週でした。この曲も、第3弾の楽曲が入ってくるとすぐに下げてしまう危険があるので、あまり安心もしていられません。来週は順位を上げ、「ドライブGO!」の最高8位を上回ることができるかに注目です。
最も順位を上げた曲
19位 | Cube | 星野源 | ↑17 | 2週目 |
最も順位を下げた曲
26位 | Merry-Go-Round | MAN WITH A MISSION | ↓9 | 9週目 |
28位 | あたしたち | aiko | ↓9 | 7週目 |
30位 | SMILE~晴れ渡る空のように~ | 桑田佳祐 | ↓9 | 15週目 |
34位 | ラブレター | YOASOBI | ↓9 | 12週目 |
36位 | アイヲトウ | miwa | ↓9 | 5週目 |
40位 | この新しい朝に | 浜田省吾 | ↓9 | 18週目 |
なんと、最大ダウンは9ランクで同率6曲です。前代未聞ではないでしょうか。
最長エントリー
① | 26週目 | 38位 | きらり | 藤井風 | ↓6 |
② | 22週目 | 31位 | Pale Blue | 米津玄師 | ↓7 |
③ | 18週目 | 40位 | この新しい朝に | 浜田省吾 | ↓9 |
トップ10落ち
12位 | LITMUS | 緑黄色社会 | ↓3 | 10週目 | 7週 |
チャート詳細
トップ10
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN(うちトップ10) | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 食べた愛 | aiko | ↑3 | 4w(3) | 3 | △ |
2 | 燃えよ | 藤井風 | ↓1 | 8w(7) | 2 | 〇 |
3 | 黄色 | back number | ↓1 | 5w(3) | 1 | △ |
4 | Soulコブラツイスト~魂の悶絶 | 桑田佳祐 | ↓1 | 8w(6) | 4 | 〇 |
5 | HADASHi NO STEP | LiSA | ↑2 | 7w(4) | 9 | △ |
6 | 大正浪漫 | YOASOBI | ↓1 | 6w(4) | 5 | △ |
7 | テーマソング | ポルノグラフィティ | ↑3 | 5w(2) | 7 | 〇 |
8 | 水平線 | back number | ↓2 | 11w(10) | 8 | 〇 |
9 | 光の魔人 | ザ・クロマニヨンズ | ↑3 | 4w(1) | 6 | △ |
10 | 夢醒めSunset | ビッケブランカ | ↓2 | 11w(9) | 外 | × |
今週は管理人の仕事の都合によりショートバージョンでお送りしています。11位~40位の振り返りはお休みです。どうかご了承ください。
トップ10の振り返りだけ、簡単に書いておきます。10曲中4曲が的中と悪くありませんが、肝心の1位を外したのでピリッとしませんね。2位から4位はいずれも先週から1ランクダウン。先週1位を獲得した藤井風の「燃えよ」は2位で、「きらり」につづきまたしても一週天下。なかなか連覇に届かないのは残念ですが、「燃えよ」は先週1位を獲得したことに大きな意味があります。連覇のチャンスは、次曲以降にどれだけでもあるでしょう。3位はback numberの「黄色」。勢いよく上げ、早くの1位は間違いなしと思われたこの曲ですが、リリースが1週遅いaikoさんに先に1位を取られるという意外な結果になっています。理由は皆さんお分かりかと思いますが、前の曲「水平線」は思いのほか頑張っていることです。1位から5位まで下げた時はこのまま急落かと思いましたが、その後も地味ながらよく頑張っており、これが「黄色」の足を引っ張る結果になっていますね。ポイント分散はback numberにとって誤算だったと思いますが、これで「水平線」はトップ10に10週というかなりの大ヒットになりました。配信シングルでここまで伸ばすのは驚異的で、これまでとは一味違うヒットになっています。「黄色」の1位は来週以降にも十分チャンスがありそうですから、今週は「水平線」をたたえるべきところでししょう。4位は桑田佳祐さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」。勢いは保っていると思いますが、aikoさんが一気に伸ばしたので割を食って1ランクダウン。これは仕方なかったと思います。
一番驚いたのは5位です。何とLiSAの「HADASHi NO STEP」がここに来てトップ5に食い込んできました。先週「明け星」がエントリーし、今週は9ランクのジャンプアップと好調。その状況で前のシングルであるこの曲が伸ばしてきたというのはちょっと衝撃です。ダブルエントリーというとポイント割れが一般的ですが、思わぬ「相乗効果」があるのかもしれませんね。何はともあれ、アニメソングではないこの曲で5位まで来たというのはLiSAにとっても非常に大きいでしょう。「思い出トップ10」かな?と思っていましたがとんでもない。これでトップ10に4週目となり、これは年間も見えてくるような好調な推移です。
YOASOBIの「大正浪漫」は6位。3→4→5→6位と一つずつ下げてはいるものの、今作もトップ10に安定しているのはさすがです。7位はポルノグラフィティの「テーマソング」。先週10位でトップ10入りしたこの曲ですが、「思い出」にとどまらず今週さらに伸ばしたのは素晴らしい。予想と同じ、7位まで上げてくれたのはよかったです。最後に10位はビッケブランカの「夢醒めSunset」。今週は新曲の「北斗七星」が16位と高い位置にエントリー。この曲はトップ10が厳しいかな?と予想していましたが、2ランクダウンにとどめトップ10を死守したのはたいしたものです。トップ10は9週目と、この曲もかなりの大ヒットになりましたね。とはいえ、来週はさすがに「北斗七星」との入れ替わりが濃厚でしょう。
簡単に振り返るなどと言いながら、結局はいつもと同じ文量なのでは?全く、何やってんだか笑
さよならトップ40
先週40位「ノエル」ズーカラデル
IN【1】TOP10【0】HIGH【40】
先週初エントリーを決めましたが、たった1週で消えてしまい、「40位、1週」という最低成績に終わりました。何か話題を広げたいところですが、これではさすがに広げようがありません。非常に残念です。
話題がなさすぎるので、1つクイズを出しましょう。今年、「40位、1週」という最低成績に終わった曲は一体何曲あるでしょうか?.........答えはこの曲も含めて「3曲」です。あとの2曲も挙げることができた方は相当なチャート通だと思います(だって、たった1週しか入っていないですから)。皆さん、ぜひ記憶を振り絞ってみてください。
先週39位「アカリ」GReeeeN
IN【13】TOP10【0】HIGH【15】
昨年年間8位を獲得した「星影のエール」以来4作ぶりとなるロングエントリー。「星影のエール」の後は、2週→3週→4週という散々な成績が続いていたGReeeeNでしたが、この曲では意地を見せ、久しぶりのロングエントリーとなったことに拍手を送りたいと思います。
日曜劇場「TOKYO MER」主題歌で、9月8日にリリースされたCDシングル。先行配信により、7月31日に早くもエントリーしました。最初は先行配信のポイントしかなかったため、3週目の24位で早くもストップ。じりじりと下げ、7週目には40位と崖っぷちに追い込まれてしまいました。ここで消えたら残念な曲で終わっていましたが、ここで救世主、つまり「CDシングルのセールスポイント」が加わったことにより急上昇。みるみる順位を上げ、最高位だった24位を更新すると、10週目には15位まで上昇。残念ながら翌週から力尽きましたが、40位から15位まで、最下位から25ランクランクの巻き返しは実に見事なものでした。
7週目で40位と踏ん張ったことにより、CDのセールスが間に合い、その結果ロングエントリーの13週に到達した。配信の時からの地道なエントリーが実を結んだ、非常によいチャートアクションでした。年間チャートに入るような成績ではありませんが、ロングエントリー曲としてしっかりその名を刻んでおきたいと思います。
先週38位「三原色」YOASOBI
IN【16】TOP10【6】HIGH【3】
先週まで長らくトリプルエントリーが続いていたYOASOBI。トリプルエントリーにもかかわらず、大ダウンがないという以上に安定した状況が続いていましたが、今週はついに崩れましたね。この曲「三原色」がついにチャートアウト。「ラブレター」も9ランク下げてついに崩れましたから、ようやくチャートの「正常化」が図られたということになります(来週、早くも新曲が入ってくる可能性がありますが...)。
あまりにも新曲が多いため、YOASOBIにはかなり苦言を呈してしまいましたが、この曲は非常に出来のいい良曲だったと思います(今年大量に入った曲の中で、「もう少しだけ」とこの曲は結構好きです)。成績もかなりよいです。ネタバレになりますが、YOASOBIがこれまでにエントリーさせた8曲の中では最高成績です。トップ10に6週、最高位が3位というのは「ハルカ」に並んで最高タイ。この曲が「ハルカ」よりも優れているのは、10位台でもしっかり粘ったことです。トップ10落ち後、10位台には4週エントリー。一見普通の数字に見えますが、前述のとおり、トリプルエントリーしているにもかかわらずこれだけ粘ったのだから強い。地味ながら非常に強い、そういった印象です。
10位台での粘りも利いて、自己最高成績をマーク。年間チャートへのランクインは確定で、中位台には行くと思われ、どこまで伸ばすかに注目ですね。ちなみに年間チャートの最高位は、昨年「群青」が記録した24位です。
先週35位「BAD APPLE」GLAY
IN【9】TOP10【0】HIGH【13】
昨年の「ROCK ACADEMIA」に続くトップ10入りを狙ったGLAYでしたが、及びませんでした。8月18日にリリースされた59枚目のシングル。初登場が20位と高く、トップ10入りに期待を持たせましたが、2週目からが伸ばせません。じわりと上げるものの、3週目の13位でストップ。これが最高位となり、4週目からは順位を下げました。10位台に5週と決して悪くありませんが、やはりトップ10に入れなかったことが痛恨だったと思います。10月6日にはアルバム「FREEDOM ONLY」がリリース。J-ACでも特集され、アルバム特集効果を期待しましたが、すでに順位を下げていたため時すでに遅しといった感じ。この結果、トータルでも9週と1ケタに終わり、2ケタに届かなかった点は二重に残念です。
ただ、昨年の「ROCK ACADEMIA」については、トップ10入りはしたものの、その後の急落がひどく、トータルは7週という結果に終わっています。トータルはこの曲の方が長いですし、ポイントはほぼ同じ。ですから、ぱっと見の印象は悪いのですが、大きく勢いを下げたわけではなく、昨年から横ばいという風になっています。
先週33位「UNITE」B'z
IN【2】TOP10【0】HIGH【33】
...これは......。衝撃ですね。レジェンドのB'zが、2017年の「声明」以来4年4ヶ月ぶりに入ってきたB'zが、なんとたったの2週で圏外となりました。
客観的に見れば、今週の圏外は不思議ではありません。1週遅れで入ってきて33位ですから、この曲の勢いはかなり低い。1ランクも上げられず圏外というのも納得いきますが、他でもない「B'z」ですからね。B'zほどのバンドが2週で圏外になるのは信じられないです。とはいえ、名前だけでチャートに残れるわけもないですし、J-ACもそのあたりは「ガチ」でやっているのでしょう。勢いが足りなければ圏外になる。ただそれだけのことで、忖度のない「ガチ」なチャートになっていますね(その点は非常によいと思いますね)。
原因は言うまでもなく配信限定だったこと。じゃあ、B'zもCDシングルを出せばいいじゃないか。そう言いたくなりますが、B'zは2017年の「声明」以来CDシングルをリリースしていません。CDシングルを簡単に出せない理由は、恐らく連続1位記録がかかっているからだと思います(現在49作連続1位)。下手に出して、1位が止まると悔やんでも悔やみきれないですからね。ただ、これは私の推測で、B'zが1位記録をどこまで気にしているかは分かりません。単に、CDシングルという売り方が時代にそぐわなくなったので見切りを付けただけかもしれません。
先週30位「Love Song」Uru
IN【11】TOP10【0】HIGH【17】
ロングエントリーも十分に狙えそうと思っていたこの曲ですが、タコ糸が切れてしまったかのように、30位でぷつりと力尽きてしまいました。非常に消化不良なチャートアクションですね。Uruは前のシングル「ファーストラヴ」も31位から圏外になっており、これで2曲連続最後がぶつ切り。安定して2ケタエントリーを重ねていることは素晴らしいですが、30位台での最後の粘りに課題があるといえそうです。
11枚目のシングルで、ドラマ主題歌として8月25日にリリース。先行配信のおかげで8月14日からエントリーしていました。配信のポイントが伸びず、3週目には早くも39位。早くも崖っぷちに立たされますが、ここでCDシングルのポイントが加わり急上昇。2週で20ランクも伸ばす急伸で、5週目には19位まで上昇しました(先程のGReeeeN「アカリ」と同じパターンですね)。いったん順位を落とすものの、もうひと頑張りで再浮上。最高位の17位を記録したという点も非常に立派だったと思います。その後も20位台で頑張っており、前述のようにこのままいけばロングエントリー...と期待を持たせたところで突然の幕切れとなってしまいました。GReeeeNの「アカリ」のように、ロングエントリーに到達すればまた評価も変わったところ。その点は非常に残念です。
トータル11週と決して悪くはありませんが、トップ10の常連であるUruにとっては、やはり最高位17位というのは寂しい成績でしょう。
来週の展望
トップ10予想
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | TOP10入り |
---|---|---|---|---|
1 | 食べた愛 | aiko | → | |
2 | 黄色 | back number | ↑1 | |
3 | 燃えよ | 藤井風 | ↓1 | |
4 | ハート | あいみょん | ↑9 | ★ |
5 | BOY | King Gnu | ↑6 | ★ |
6 | Soulコブラツイスト~魂の悶絶 | 桑田佳祐 | ↓2 | |
7 | 大正浪漫 | YOASOBI | ↓2 | |
8 | HADASHi NO STEP | LiSA | ↓3 | |
9 | 北斗七星 | ビッケブランカ | ↑7 | ★ |
10 | テーマソング | ポルノグラフィティ | ↓3 |
コメントは省略します。
ただし一言だけ。あいみょん、King Gnu、ビッケブランカと非常に強い曲が入ってきそうであり、恐らく「チャートの変わり目」、大激戦です。
初登場曲予想(10/30)
「Re:Pray」 | KANA-BOON | 10/27リリースのCDシングル |
「LIVING IN THE DREAM」 | THE RAMPAGE from EXILE TRIBE | 10/27リリースのCDシングル |
「大空がある」 | ザ・クロマニヨンズ | 10/27リリースのCDシングル 6か月連続リリースの第3弾 |
「阿修羅ちゃん」 | Ado | 10/28リリースの配信シングル |
「ツバメ(withミドリーズ)」 | YOASOBI | 10/25リリースの配信シングル |
KANA-BOONが1年ぶりの新作「Re:Pray」を発表。休養していたボーカル谷口鮪さんの復帰作になります。そして最近やたらとよく入るLDHからは、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEがシングルをリリース。最近のエントリー実績を見て候補に入れましたが、私が名前を挙げたとたんに入らなかったりする笑 そうならないようにと祈っております。そして、またしてもやってきたのはザ・クロマニヨンズ。6ヶ月連続リリースの第3弾「大空がある」がリリースで、さあこれがどうなるか。来週はトリプルエントリーの可能性すらありそうですね。こうなったら6曲全部入れてほしいです笑 そして配信では、Adoの「阿修羅ちゃん」が最有力。この曲、なんとあの人気ドラマ「ドクターX」最新シリーズの主題歌に起用されました。AdoがドクターXとは、全く予想しなかったですし、とんでもない大抜擢ですね!強力タイアップのため、ヒットが期待されます。YOASOBIは新曲「ツバメ」をリリース。絶句につきこれ以上は触れたくありません。仕方ないから書いた。
明日は早朝から仕事なのでもう寝ます。31日(日)は終日不在のため更新はありません。2週連続同じことを書きますが、皆さん、選挙に行きましょう!何卒よろしくお願いいたします。
それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!