J-AC TOP40  2021年10月9日付けチャート

Last-modified: 2021-10-10 (日) 13:25:02

2021年10月9日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20211009_0.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中2曲でした。



38位 紡-TSUMUGI- / DA PUMP                   

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初登場予想:×


 
 9月22日にリリースされたニューシングル。セールスが加算されたのは先週でしたから、1週遅れのエントリーということになります。4月の「Dream on the street」以来半年ぶりのエントリーですね。しっとりとしたミディアムバラードに仕上がっており、これからの未来へ希望と愛を込めて、信じ合う勇気を歌っているそう。パーティーチューンのイメージも強い彼らですが、今回はそういった印象は封印し、大人な一面を見せてくれていますね。

 前の曲「Dream on the street」は20位台で壁にぶつかり、最高21位という成績でした。今作はそれを上回り、10位台を目指したいところです。ただ、1週遅れの38位であり、かなり厳しい立場からのスタートになりました。とはいえ、まずはエントリーしたことがよかったと思います。来週以降に急上昇し、出足の遅れを取り戻すことはできるでしょうか。

 



33位 光の魔人 / ザ・クロマニヨンズ                   

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初登場予想:〇


 
 ザ・クロマニヨンズ、6ヶ月連続リリースの第2弾。9月29日リリースのシングルです。予想どおりエントリーし、これで先週トップ10入りした「ドライブGO!」とはダブルエントリーになりました。ダブルエントリーの影響もあると思われ、33位と低めの位置からの登場ですが、これは妥当なところでしょう。

 五臓六腑にしみわたる怒涛のロック6連続、「SIX KICKS ROCK&ROLL」と題した連続リリースもいよいよこれから本格化していきます。まずは第1弾、第2弾がエントリーしさすがの力を見せていますね。このままなら、以降の曲も当たり前のように入り、6曲全部がエントリーという展開もあるいはあるのかもしれません。配信ではなく、CDでリリースしている点が強みですね(J-ACはCDセールスポイントが大きいですから)。この時代に全部CDというのが凄いし、出すたびにパッケージのコストもかかるのに、6枚も連続で出すというのはその意味でも凄いです。配信シングルなら、コストがほとんどかからない分、連続のリリースというのはそんなに珍しくないんですけどね。おっと...そんなことを書いていたら、31位に連続リリースの帝王がランクインしてきたぞ。

 



31位 Anniversary / 平井大                   

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初登場予想:×


 
 平井大とかけてマグロと解く。その心は?

連続配信リリースの第13弾(ちょっとよく分からない)。夏の7週連続リリース(お、おう)を終え、秋は3週に1度のリリースがスタート。その第1弾となる楽曲で、10月3日に配信がスタートしています。7週連続リリースで一息ついたかと思いきや、今度は3週に1度のリリースがスタート。ペースが落ちたとはいえ、これでも相当なものですし、この方のバイタリティーは相当なものですね。寝ている間も夢の中で曲を作れるのではないか?と思うようになってきました。初めて女性目線で書かれたラブソングということですが、これだけリリースしていて本当に初めてなの?と思ったのは私だけでしょうか笑

これだけ大量にリリースしているため、J-ACでも数多くの曲がエントリー。これで今年7曲目となり、これはYOASOBIと並び今年トップタイとなります。先々週、YOASOBIの「大正浪漫」がエントリーし一歩先を越されましたが、すぐさま追いついてくるあたりはさすがですね。年間最多エントリーの座は譲れない!といったところでしょうか。私としても、前の曲「MIRROR MIRROR」がそれなりに健闘しましたし、曲の出来もすごくよかったので、引き続きこの流れで頑張ってもらいたいという思いがあります。いつもどおり30位台からのスタートではありますが、この曲についてはリリース週に入ってきているのでむしろ好調という見方ができます。ぜひ、頑張ってもらいたいですね。そして、年間最多エントリー、負けるんじゃないぞ!!

 平井大とかけてマグロと解く。その心は、泳ぎ続けないと死んでしまうでしょう

 



14位 食べた愛 / aiko                   

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初登場予想:〇


 
 先週のオンエアミスはやはりフラグでしたね

 先週、17位でaikoの「あたしたち」がランクインした時、間違ってこの曲がオンエアされるというハプニングがありました。かなり珍しい出来事だったので、私は「もしかしてこの曲もエントリーさせるつもりでは?」と直感で思いました。冗談半分で初登場予想に書いたのですが、本当に入ってきましたね。しかも、先にエントリーし、メインになると思われた「あたしたち」が今週はまさかのダウン(19位)。この曲が初週にして「あたしたち」を上回る位置に登場する驚きの展開になりました。aikoさんは「食べた愛/あたしたち」を9月29日に両A面シングルでリリース。今週はセールスが加算されるため、トップ10は確実と見ていました。しかし、2曲ともエントリーしたことにより、14位と19位に分散されるという、今までほとんど見たことないチャートアクションになりましたね。どちらか1曲なら間違いなくトップ10でしたが、2曲に割れたことによりどちらも10位台というのは本当に驚きました。

 両A面シングルは、「どちらがメインか問題」というのが常につきまといます。aikoさんの場合、「あたしたち」が最初に解禁されたため、J-ACでも先にランクインしました。ただ、「あたしたち」はしっとりとしたバラードで、どちらかというとB面ぽい雰囲気があったことも事実です。そのタイミングで、もう1曲の「食べた愛」が解禁。こちらはカルビーポテトチップスのCMソングで、CMには川口春奈さん、そしてaikoさん本人も出演しています。解禁されてみると、どちらかというとこの曲の方がA面ぽい曲調と感じました。全国のチャート的にもその流れがあったようで、「あたしたち」から「食べた愛」への乗り換えが多くの局で見られましたね(「あたしたち」の方はちょっとかわいそうですが...)。J-ACでもその流れにのった形となり、たった1週で2曲の関係性が入れ替わることになりました。入れ替わるときはあっという間ですね。今週の動きで、両A面のメインは「食べた愛」に決定。来週はトップ10入りでしょう。

 ポテチのCMソングに起用されたということで、aikoさんがコメントを発表しています。子供のころ、「今日は3枚」「今日は5枚食べていいかな?」と枚数を決めて大切にポテチを食べていたそうです。とてもかわいいエピソードですね。私も小さい頃はさすがにポテチ1袋は与えてもらえませんでした。aikoさんと同じように、3枚とか5枚とか、少ない枚数を大切に食べていた記憶があります。だから、大人になってポテチを1袋独り占めすると、いまだに「贅沢感」があるんですよね。ちょっと懐かしい気持ちになりました。だらしないお腹周りを見つめながら笑

 



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↑1v15週目



 先週1位のback number「水平線」が5位まで下がる大暴落。波乱のチャートを締めたのは桑田佳祐さんでした。先週2位だった「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」が、引き続き9月15日にリリースされた「ご飯EP」のセールスポイントをがっつりと稼いでいます。1ランクアップで、エントリー5週目にして1位を獲得しました。先週は「水平線」に1位を阻まれるという展開でしたが、今週は締めるところをしっかりと締めてきたという感じですね。
 桑田さんの1位は8月24日の「SMILE~晴れ渡る空のように~」以来1ヶ月半ぶり。非常に短い期間で、別の曲が1位を獲得したということになります。「ご飯EP」からは3曲がエントリーし、これで2曲目の1位獲得。同一CDから2曲が1位という点でも快挙ですね。本当におめでとうございます!
 来週は連覇に挑みます。「SMILE」は意外なことにたった1週しか首位を獲得できませんでした。前の曲では逃してしまった連覇に挑むということで、大事な週になりそうです。
 


WELCOME TO TOP10

3位大正浪漫YOASOBI↑83週目
9位HADASHi NO STEPLiSA↑44週目



 トップ10入りは2曲。まずはYOASOBI。先週11位の「大正浪漫」が8ランクのジャンプアップ。エントリー3週目にして一気にトップ3まで持ってきました。いやあ、ちょっと上がりすぎだなあ。3曲も入っているのにこの強さ。恐れ入るような強さが続きます。
 ただし、YOASOBIにとってはここからが力の見せどころでしょう。というのも、YOASOBIはこの3位が自己最高位だからです。過去に2曲(「ハルカ」「三原色」)で3位まで行っていますが、これまではここで壁にぶつかっており、1位、2位は獲得したことがありません。「3度目の正直」で来週はこの壁を超えられるかが見どころになりそうです。
 もう1曲はLiSA!2週連続で13位だった「HADASHi NO STEP」がエントリー4週目で見事トップ10をつかみました。トップ10入りは今年1月2日にUruとのコラボ曲「再会」が記録して以来9ヶ月ぶり、通算では3曲目となります。これは非常に意味の大きなトップ10入りだと思いますね。というのも、LiSAは1月の配信シングル「dawn」でトップ10入りを逃しています(最高15位)。「再会」はトップ10入りしていますが、あれはコラボ曲。個人名義では、「炎」以来トップ10入りがなく、早く「2曲目」が欲しかったところなのです。今回、この曲でトップ10入りしたことは大きな実績になり、あるいは今後トップ10の常連になるための足がかりにできたかもしれません。自らの力でつかみ取ったトップ10、おめでとうございます。
 


最も順位を上げた曲

13位黄色back number↑152週目



 
最も順位を下げた曲

24位アカリGReeeeN↓911週目


最長エントリー

28週目36位紫の夜を越えてスピッツ↓3
24週目29位不思議星野源↓6
23週目23位きらり藤井風↓4

 

トップ10落ち

11位Merry-Go-RoundMAN WITH A MISSION↓36週目(2+4)1週
12位蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓313週目10週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31Anniversary平井大new1w
32次のせーの!で-ON THE GREEEN HILL-DCT VERSIONDREAMS COME TRUE2w
33光の魔人ザ・クロマニヨンズnew1w
34神無-KANNA-miwa↓87w
35エンパシーASIAN KUNG-FU GENERATION↓49w
36紫の夜を越えてスピッツ↓328w
37なないろBUMP OF CHICKEN↓321w
38紡-TSUMUGI-DA PUMPnew1w
39君といれば-complete ver.-Little Glee Monster↓43w
40Ordinary daysmilet↓24w



 初登場以外は比較的静かなブロックです。大ダウンしたのはmiwaの「神無-KANNA-」だけですが、これは明らかに先週エントリーした「アイヲトウ」の影響です。むしろよく残っているともいえ、ダブルエントリーは健闘だと思います。
 その他の曲を見ていきます。40位はmiletの「Ordinary days」。先週38位からよく残しましたが、4週目で40位というのは実に寂しい成績。エントリーの遅れがもろに影響した形で、どうして8月にエントリーしなかったのか、私は不思議でなりません。39位はリトグリ。「君といれば-complete ver.-」ですが、やはりアルバム曲ということもあり伸ばせません。1週早くエントリーした時は多少期待したのですが、あの週はかなりスカスカでしたから(岩田剛典、リトグリ、ケツメイシ)、1週入ったことは運が良かっただけかもしれませんね。こちらも寂しい限りです。
 36、37位はロングエントリー組がそれぞれ3ランクダウン。長い曲ということで、30位台でもしっかり粘ってきます。BUMPの「なないろ」が21週目、そして今週も最長エントリー、スピッツの「紫の夜を越えて」は見事28週目のエントリーを決めました。来週はどちらも40位に残れるかどうかという成績で、どちらが残るか、どちらも残るか、あるいはどちらも残らないか、最下位付近が大注目になりそうですね。そして、35位はアジカンの「エンパシー」。4ランクダウンにとどめ、9週目のエントリーを決めました。こちらも来週は40位に残留を目指しますが、後ろが非常に強いスピッツとBUMPのため厳しいか。スピッツは30週、アジカンは2ケタの10週がかかっており、残留争いは本当に熱いことになりそうです。
 最後に32位はDREAMS COME TRUE。先週初登場の「次のせーの!で」ですが、たったの1ランクも伸ばすことができませんでした。やはりタイトルが長いのと、サビの盛り上がりにもいまいち欠けているような気がします。大御所バンドなので、何とか私の予想を裏切って浮上してもらいたいところですが。


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21この新しい朝に浜田省吾↓315w
22アイヲトウmiwa↑72w
23きらり藤井風↓423w
24アカリGReeeeN↓911w
25Love SongUru↓59w
26Korekara岩田剛典↑13w
27BAD APPLEGLAY↓57w
28ガマズミオレンジスパイニクラブ↑24w
29不思議星野源↓624w
30三原色YOASOBI↓514w



 アップは3曲。7ランクアップの22位と勢いよく上げたのはmiwaの「アイヲトウ」です。「神無」も残っていながらこの成績ですからかなり好調、というか、「神無」の最高位を2週目で悠々と上回っています。トップ10入りも期待できそうないい伸びですね。続いて26位は岩田剛典さん。先週27位からさらに伸ばし、最高位を更新。2週目の20位台となり、初エントリーでこれなら健闘と言えるでしょう。同じく健闘はオレンジスパイニクラブ。先月のスマッシュブレイクだった「ガマズミ」がさらに2ランク順位を上げ、28位に付けました。スマッシュブレイクは月が変わると一気に圏外になることも多いですが、今週さらに上げたのは立派。「ガマズミ」凄くいい曲だと思いますね。私この曲好きです。10月20日にアルバムがリリースということで、スマッシュブレイクの枠に関係なく1週でも多く入ってもらいたいです。
 残りのダウン曲を見ていきます。上位で長く活躍していた曲が目立ちますね。トリプルエントリーのYOASOBIは「三原色」が30位にエントリー。5ランクダウンしていますが、今週も大ダウンはしません。上にもう2曲も入っていることを考慮すれば健闘ですね。ロングエントリー2位、星野源の「不思議」は29位。24週目のエントリーとなりましたが、今週は6ランクと大きく下げました。「永遠のライバル」藤井風の「きらり」は4ランクダウンの23位で、少しだけ差が付いている印象です。藤井風は「燃えよ」とのダブルエントリーがありながら安定していますから、それも考慮すると「きらり」の方が強いと思いますね。とはいえ、ここからも順位の逆転があるかもしれません。2曲の推移は最後まで見逃せなさそうです。
 今週アルバムがピックアップされたGLAYは「BAD APPLE」が27位。アルバムは重厚感とGLAYの歴史を感じるさすがの1枚でしたね。最も古い曲は1997年から作られていたそうで、本当に驚きました。レジェンドバンドの歴史を存分に感じられる1枚になっていますが、肝心の「BAD APPLE」がパッとしません。7週目で27位まで来ており、2ケタはやや厳しくなったでしょうか。25位はUruの「Love Song」。5ランクのダウンでトップ10には完全に届かない状況になりました。とはいえ、何だかんだ9週目まで持ってきたのはさすが。2ケタは確実で、ロングエントリーを狙います。そして21位は浜田省吾さん。8週にわたって10位台をキープした「この新しい朝に」がついにトップ20圏外となりましたが、今週も3ランクダウンと全く崩れていません。年間上位に向けてまだまだポイントの上積みが狙えそうです。
 最後に24位はGReeeeNの「アカリ」。いやー、これは今週1番の「残念賞」になってしまいましたね。40位まで下げてからの大逆転、15位まで上げていたこの曲が11週目でついに力尽きてしまいました。奇跡のようなトップ10入りはならず、逆に9ランクも大ダウンとは非常に厳しい。ただ、この曲ももう11週目ですので、気を取り直して13週のロングエントリーに向け頑張ってもらいたいです。



 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11Merry-Go-RoundMAN WITH A MISSION↓36w(1)
12蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓313w(10)
13黄色back number↑152w
14食べた愛aikonew1w
15Pale Blue米津玄師↓319w
16SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↓212w
17テーマソングポルノグラフィティ↑72w
18エールFUNKY MONKEY BΛBY'S↑32w
19あたしたちaiko↓24w
20ラブレターYOASOBI↓49w

 


 トップ10の入れ替わりが2曲。ともに先週から3ランクダウンでトップ10落ちとなりました。11位はマンウィズの「Merry-Go-Round」。リエントリーからの逆転でトップ10入りしましたが、残念ながら1週きり、先週1位からの陥落となってしまいました。もう1曲はビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」。こちらは先週9位からのダウンで、トップ10は2ケタの10週でストップです。非常に強い1曲でしたね。1位こそなかったものの、4位以上を長きにわたってキープ。自分の新曲「夢醒めSunset」が入ってきてもなお6週間トップ10に残り、「夢醒め」とトップ10内でダブルエントリー。抜群の強さだったと思います。最後になって、やっと「夢醒め」と順位が逆転。引導を渡される形でトップ10から先に姿を消すことになりました。
 来週以降のトップ10を狙う有力曲を見ていきます。まずは何といってもback numberの「黄色」。先週の初登場28位からなんと15ランクの特大ジャンプアップ。一気に13位まで持ってくる圧巻のチャートアクションとなりました。この伸びを見るに、1位はもう間違いなさそう。揺るぎないものになった気がします。続いて17位はポルノグラフィティの「テーマソング」。こちらも先週24位から7ランクのアップと好調です。今週はポルノグラフィティのページを開設しましたが、彼らは2015年から全曲がトップ10入りしていましたね。今作もその流れを継続できるでしょうか。約2年ぶりのエントリーですが、変わらずトップ10入りできるかに注目です。その2曲に続きそうなのはFUNKY MONKEY BΛBY’Sの「エール」。こちらはポルノグラフィティ以上、なんと8年以上のブランクがあります。これだけのブランクを経てトップ10入りできるか、大注目ですね。ただし、今週は18位とあまり伸びませんでした。back numberやポルノ、aikoがライバルとなりますので、ここからは正直かなり厳しいです。
 残り4曲はダウン曲です。15位は米津玄師の「Pale Blue」。先週特に粘りもなくトップ10落ちし、今週もじわり3ランクダウン。ちょっと嫌な流れになっており、ここから粘りを発揮できるかどうかに懸かっています。16位は桑田さんの「SMILE」。こちらは「Soulコブラツイスト」が1位を取ったにも関わらずわずか2ランクダウン。ほとんど下げておらず、EPのリリース効果がこの曲にも波及しているような感じがします。
 19位はaikoさんの「あたしたち」。これは「食べた愛」がエントリーしたことによるダウンで、もう仕方ないとしかいいようがありません。いやあ、この曲がダウンした時は一瞬本当に驚きましたが、「あ、『食べた愛』が入るのか」とすぐに察しましたね。案の定、14位に出てきてくれたのでほっとしました。最後に20位はYOASOBIの「ラブレター」。...普通に下がっていますね。実情を話しますと、年間にはちょっと届かないようなペースです。...今週は「大正浪漫」が3位までランクアップ。毎週書いていますが、向こうを上げるなら、こちらはしっかり下げてほしいです。よろしくお願いいたします。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↑15w(4)1
2燃えよ藤井風↑25w(4)3
3大正浪漫YOASOBI↑83w(1)6
4アポトーシスOfficial髭男dism↓18w(6)4
5水平線back number↓48w(7)2
6LITMUS緑黄色社会7w(5)7
7夢醒めSunsetビッケブランカ↓28w(6)5
8ドライブGO!ザ・クロマニヨンズ↑26w(2)×
9HADASHi NO STEPLiSA↑44w(1)×
10Umillennium parade×Belle↓313w(10)10



 先週1位だったback numberの「水平線」はなんと5位まで下げました。「黄色」が大ジャンプアップをしたことによる影響ですが、それにしてもここまで下げるのは相当珍しいです。1位から4位に下げる曲は割とありますが、5位まで下げるとなるとちょっと近年では記憶がないですね。私は2位予想だったので驚きの出来事でした。
 2位は藤井風の「燃えよ」。急きょリリースされた配信シングルですが、あれよあれよと2位までやってきました。非常に伸びが良く、やはり「きらり」以降パワーアップしたとみて間違いないですね。来週はその「きらり」に続く1位を狙いますが、1位はCDがリリースされた桑田さん。かなりの強敵ということになりそうです。
 Official髭男dismの「アポトーシス」は1ランクダウンしたもののトップ5をキープ。これで6週目のトップ5となり、上位が多いので年間入りは堅そうです。1回8位まで大ダウンした週がありましたが、あれは一体何だったのかという気になりますね笑 
 緑黄色社会の「LITMUS」は6位をキープ。これで3週連続の6位、そして5週目のトップ10となりました。チャートマニアの方は分かると思いますが、これは非常にデカい。トップ10に5週ということで、この曲もはっきり年間が見えてきました。もちろん、ここからもトップ10や10位台で頑張る必要はありますが、年間が十分に狙えるところには来たということです。初めてトップ10に定着することができた緑黄色社会。この曲にはぜひ大仕事をやってもらいたいですね。
 「蒼天のヴァンパイア」がトップ10落ちしたビッケブランカは、「夢醒めSunset」が7位。トップ10には残留したものの、こちらも2ランクダウンとなりました。2曲とも下げたのはもしかすると初めてでしょうか?9月にリリースされたアルバムですが、1ヶ月以上たち、そろそろポイントが目減りしてきたかもしれません。来週は「夢醒め」が残留を懸ける週になります。
 今週「光の魔人」がエントリーしダブルエントリーになったのはザ・クロマニヨンズ。先週トップ10入りした「ドライブGO!」はさすがに厳しいのかなと思っていましたが、先週からさらに上げ、8位に付けました。ダブルエントリーにもかかわらず、トップ10内で順位を上げてきたのはさすがでしたね。とはいえ、来週からは「光の魔人」も上げてくるでしょうし、さすがに苦しくなってくると見ます。
 最後に10位はmillennium parade×Belleの「U」。先々週の2位からの急降下、2週で10位まで下げてしまったのは痛いですが、今週は何とかトップ10をキープしました。これで2ケタ10週目のトップ10入りとなったわけですから、この粘りは非常に大きいです。来週はさすがに厳しいですが、年間上位を目指しての戦いはここからも続いていきます。



 

さよならトップ40




先週40位「離れていても」WANIMA 
IN【6】TOP10【0】HIGH【19】



 トップ10の常連アーティストだったWANIMAですが、気付けば随分とトップ10が遠くなってしまったように思います。最後にトップ10入りしたのは昨年6月の「Milk」で、それ以降はこれで3作連続でトップ10を逃すことになりました。前の曲(「Chilly Chili Sauce」)はまだ10位台で少し粘っていましたが、この曲にいたってはそれもありません。2週目はジャンプアップで19位に上げましたが、翌週はすぐに24位にダウン。全く覇気がありませんでした。CDシングルでこの成績というのは見た目以上に深刻なことが起こっていると思いますね。
 チャート的には「冬の時代」に突入してしまったWANIMAですが、ここからの巻き返しはあるのでしょうか。トップ10から離れていても、腐らずに頑張ってほしいものですが。



先週39位「Cry Baby」Official髭男dism 
IN【22】TOP10【10】HIGH【4】



 この曲を初めて聞いたとき、正直ヒットするとは全く思えませんでした。異常なほどに転調を繰り返し、本人たちも「問題作」というくらい攻めた曲でしたからね。チャートの伸びも最初は鈍く、5週目で16位という彼らにしてはかなりのスローペースでした。「やはり厳しいか?」と思いましたが、6週目に9位とトップ10入りしてからは上位に定着。7週目からはなんと4週連続で5位を記録し、トップ5にしっかりと名を刻みました。4週連続で5位を記録しましたが、最高位は5位ではありません。その後にさらに1ランク上げ、最高位を更新した点も非常に強かったですね。トップ3こそありませんでしたが、4位や5位が多く、トップ10は2ケタの10週。非常に腰の入ったヒット曲という印象があります。アルバム曲「アポトーシス」が入るとさすがに下げていきましたが、トータルも22週という堂々たる数字になりました。トータル28週の「Universe」にはさすがに及びませんが、28週の後に22週ですからもう抜群に強い。これだけ攻めた楽曲でも上位に安定できたということで、彼らの立場を揺るぎないものにした楽曲だと思います。かなり攻めた曲ですが、聴いているうちにその良さが分かり、お気に入りの曲になりました。人気に胡坐をかかない、藤原さんの妥協しない曲作りは素晴らしいと思います。



先週37位「夏音」優里 
IN【1】TOP10【0】HIGH【37】



 これは...。 「シャッター」の頑張りをふいにしてしまいましたね...。トップ10入りもしたヒット曲「シャッター」との入れ替わりで入ってきた曲ですが、たった1週で消えてしまいました。申し訳ないですが、どう見ても「入ってこなかった方がまし」と言わざるを得ない曲です。先週の37位は「シャッター」がよかったですね(「シャッター」は2週前が36位でした。36位→37位→圏外ならば自然です)。新曲が入っても、1週で圏外になっているようでは何をしたかったのか分かりません。
 Spotifyで優里の人気曲を見ると、「シャッター」は現在2位で計1,300万再生(すごいな)。この曲は5位で再生数は約160万回でした。この曲はまだリリースされたばかりなので単純比較はできませんが、「シャッター」程の勢いはないと見て間違いはなさそうです。夏の終わりを歌った曲ですが、もう夏の終わりという感じの気候でもないことも響いてしまった感じがします(いつまでもオンエアできませんからね...)。



先週36位「うたかた歌feat.菅田将暉」RADWIMPS 
IN【8】TOP10【1】HIGH【10】



 RADWIMPSと菅田将暉のコラボ曲で映画主題歌。話題性抜群だったこともあり、順調に上昇。3週目には10位とトップ10入りを決めたのはさすがでした。思い出トップ10に終わったものの、その後は10位台で粘りに入ります。途中までは非常に順調だったと思いますね。しかし、7週目から突然異変が起きました。16位→25位→36位→圏外。なんと、2週で20ランクの特大ダウンを喫し、そのまま圏外になってしまいました。2週連続の最大ダウンという不名誉な記録も残してしまい、あまりにも突然の幕切れでした。まるで、「一刻も早くチャートから消してしまいたい」という力が働いたように見えてしまいます。
 RADWIMPSのギター桑原さんが不倫により活動休止を発表したのは9月17日。この曲が急落したのは、その翌週、9月26日からでした。2つが関係しているというのは私の単なる邪推ですから、参考程度にとどめておいてください。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐
2燃えよ藤井風
3黄色back number↑10
4大正浪漫YOASOBI↓1
5食べた愛aiko↑9
6アポトーシスOfficial髭男dism↓2
7LITMUS緑黄色社会↓1
8夢醒めSunsetビッケブランカ↓1
9テーマソングポルノグラフィティ↑8
10水平線back number↓5

 
 10位台以下の曲が一気にトップ5に入ってくるようだとチャートは面白くなります。来週は恐らくそうなりそうです。1曲は確実で、トップ5の2枚替えも十分にあり得そうです。
 1位は桑田佳祐さんが連覇とみます。EPのセールスポイントが手厚く、「SMILE」以上に強くなりそうというのが見立てです。今週2位の藤井風と3位のYOASOBIは配信曲ということで、さすがに桑田さんのEP相手には分が悪いように見えます。むしろ、「ポスト桑田」になりそうなのは、今週10位台にいる2曲でしょう。まずは今週13位まで急上昇したback numberの「黄色」。来週のトップ10入りは確実で、今週の勢いを見るといきなりトップ3に来てもおかしくありません。この曲は9月22日リリースということで、桑田さんの1週後になります。「ポスト桑田」に収まるには一番しっくりくる気がしますね。もう1曲は、今週14位に初登場したaikoの「食べた愛」。「あたしたち」との急な入れ替わりには驚きましたが、初登場14位というのは抜群に高いですから、来週からのメインはこの曲でしょう。同じくトップ10は確実で、こちらはトップ5くらいは入ってもおかしくありません。ちなみにリリース日は9月29日で、桑田さんの2週後、back numberの1週後になります。こちらも激しい1位争いに加わってきそうな感じがしますね。藤井風とYOASOBIは分が悪そうですが、来週はまだトップ5で頑張れそうです。というわけで、予想どおりなら来週は非常に強いトップ5の並びとなりそうです。
 トップ10の入れ替わりは、上の2曲は確実として、もう1枠があるかもしれません。というのも、今週17位のポルノグラフィティ「テーマソング」はかなり強そうで、過去の動きを見てもトップ10入りはほぼ確実だと思うからです。トップ10争いですが、今週10位の「U」はまず厳しく、新曲が入ってきたクロマニヨンズも苦しそう。もう1枠があるとしたら、今週9位のLiSAか、5位のback number「水平線」ということになりそうです。非常に迷いましたが、先週の1位だった「水平線」がたった2週後にトップ10落ちするとなるとそれはかなり衝撃的な出来事になります。さすがに「水平線」は落としきれず、5ランクダウンの10位にとどめました。代わりにLiSAに涙を飲んでもらい、ポルノグラフィティをトップ10入りという予想にしています。
 6位から8位は安定すると思われる残留曲。髭男の「アポトーシス」はさすがにback number&aikoのシングルには分が悪そうですが、まだまだ頑張れそうです(6位)。3週連続6位の緑黄色社会も、大崩れということは考えにくいので7位(というか、ぜひ頑張ってほしい)。今週「蒼天のヴァンパイア」がトップ10落ちし、トップ10内に1曲のみとなってしまったのはビッケブランカ。2週連続でトップ10落ちとなると寂しいので、「夢醒めSunset」は踏ん張らないといけません(予想は8位)。このような予想にしましたが、もし予想に反して崩れる曲があればまた事情も変わってきそうです。来週の予想は、トップ5は自信がありますが、6位から10位はかなり迷い、正直自信は持てませんでした。一体どのような顔ぶれになるでしょうか。
 

初登場曲予想(10/16)


「月に吠える」ヨルシカ10/6リリースの配信シングル
「NOSTALGIC」HYDE10/6リリースのCDシングル
「Nihil Pip Viper」UNISON SQUARE GARDEN10/6リリースの配信シングル
「おっさん」岡崎体育10/20リリースのアルバムより 10/7先行配信
「嘘つき」あたらよ10/4リリースのEPより 10月のスマッシュブレイク

 ヨルシカが文学作品シリーズの第3弾「月に吠える」をリリース。今度は萩原朔太郎の詩集からですね。これが今までに聴いたことのないような、非常にミステリアスな1曲になっています。「老人と海」は振るいませんでしたが、ぜひ活躍してもらいたいところです。
 その他、CDシングルではHYDE。配信では2年ぶりのリリースとなるUNISON SQUARE GARDENは有力です。4曲目の岡崎体育「おっさん」は10月20日リリースのアルバムからの先行配信。「おっさん讃歌」となっており、MVがさっそく話題になっています(私も大変楽しみながら観ました)。地元京都が誇るアーティストですし、「J-AC TOP100」で司会を務めてくれたアーティストでもあります。今回のアルバムは地元局として全力で推してもらいたいですね。最後のあたらよは10月のスマッシュブレイク。4日にEPがリリースされており、大量のオンエアと合わせてエントリーのチャンスになっています。
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!