J-AC TOP40  2021年11月13日付けチャート

Last-modified: 2021-11-14 (日) 13:35:27

2021年11月13日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20211113.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは7曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は7曲中6曲でした。
先週私は初登場予想に6曲を挙げましたが、全曲エントリーしました(史上初、万歳!)
もし、優里の「ペテルギウス」も挙げていれば完全パーフェクトでしたが、これは逃しました。いつか、完全パーフェクトを達成してみたいものです。



32位 アルデバラン / AI                   

loading...

初登場予想:〇


 
 「半年に1回の最強タイアップ」といえば、そう「朝ドラ主題歌」です。11月から放送がスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」主題歌。作詞作曲は森山直太朗さんで、歌い上げるはAI。包み込むような壮大なバラードに仕上がっています。3人のヒロインがバトンをつなぐという初めての試みが話題を呼んでいる期待の朝ドラで、開始後の評判も上々といった感じですね。

 半年に1回この話をしていますが、朝ドラ主題歌は非常に強い(またかと思わないでくださいね笑)過去5作を振り返ると、「優しいあの子」(なつぞら)「フレア」(スカーレット)「星影のエール」(エール)「泣き笑いのエピソード」(おちょやん)、ここまでは全て年間トップ10レベルのヒットです。ひとつ前の主題歌、BUMP OF CHICKENの「なないろ」は、残念ながらトップ10に入ることはなかったものの、22週もエントリーし非常に強かったのは皆さんご存じのとおり。「なないろ」も年間入りは確定です。要するに、朝ドラ主題歌にハズレなし。この曲も十中八九ヒットするでしょう。11月から放送が開始され、さっそく入ってきたのだから出足としても抜群。ロングエントリーの可能性は大です。

 曲自体も非常にいいですね。朝ドラ主題歌ということで、いい意味で素直に仕上げた感じ。森山直太朗さんが紡ぐ琴線に触れるようなメロディーを、AIさんが力強く歌い上げるわけですからそれはもう素晴らしい。初回の放送を職場でながら見していたのですが、チラッと聴いただけなのに鳥肌が立ってしまいました。聴いた瞬間に名曲と確信しました。AIさんにとっては、大型タイアップとなり、2011年の「ハピネス」に並ぶような大ヒットが期待できるかもしれませんね。J-ACでも、息の長い活躍になることを願っています。



30位 ペテルギウス / 優里                   

loading...

初登場予想:×


 
 今年5曲目にして、通算5曲目のエントリー。つまり、全部今年になってから入っているということになります。これだけ活躍すれば、今年の顔と呼んで差し支えないでしょう。ストリーミングを中心に圧倒的な再生数を誇るシンガー、優里の新曲です。今週のチャートは史上まれに見る大激戦だったため、私はさすがにこの曲の入る枠はないだろうと思って予想から外しました。しかし、振り返ってみれば惜しいことをしましたね。私の予想した曲は全部エントリーしました。この曲も書いておけば、完全パーフェクトだったわけです。あと一行、書き足しておけばよかった。ああ、悔しいなあ。

 話を曲に戻しましょう。11月4日配信リリースで、フジテレビ木曜劇場「SUPER RICH」主題歌。名脇役の多かった江口のりこさんが初主演を務めるドラマで、好演ぶりが話題になっていますね。地上波ドラマの主題歌ということで、訴求力も抜群。ドラマの放送に合わせYouTubeの「THE FIRST TAKE」で初披露されると、なんと1日で200万回再生超えを記録。その後もTikTokでの先行配信で話題を集め、リリース前にしてボルテージは抜群。11月4日に満を持してリリースされると、当然のごとくヒットになりビルボードではトップ10入り。あらゆるメディアをフル回転という感じで圧巻のヒットになっています。一番すごいのは、新曲であるこの曲よりも、いまだに以前の曲「ドライフラワー」がヒットを飛ばしていること。ビルボードでは、この曲が8位で、「ドライフラワー」はいまだに3位です。よく分からないレベルで本当に強いですね。

 これだけ強いのなら、J-ACで1年に5曲入ってくるのにも納得がいきます。ああ、やっぱりこの曲も書いておくべきだったなあ(未練がましい)。 



26位 なんでもないよ、 / マカロニえんぴつ                   

loading...

初登場予想:〇


 
 大激戦のチャートの中、配信ながら初登場26位。非常にいい位置から入っており、期待が持てると思います。今年3曲目、通算6曲目となるマカロニえんぴつです。今年は「はしりがき」で初のトップ10入りも果たしたところであり、順調に実績を積み上げています。彼らの楽曲は、とても練り込まれていて、聴いていてこんなにワクワクするバンドも珍しい。個人的には、髭男と同じくらい人気になってもいいのにと思っている期待のバンドです。

 11月3日にリリースされた配信シングル。マカロニえんぴつは来年1月12日にメジャー1stアルバム「ハッピーエンドへの期待は」をリリースすることになっており、本作はそのリード曲。アルバムはJ-ACにエントリーした曲も多数収録の全14曲入り。昨年リリースしたメジャーデビュー前のアルバム「hope」が珠玉の出来でしたから、俄然期待が高まります。メジャー1stEP、2ndEP、いずれも素晴らしかったですから、今度もアルバムにも相当期待が持てますね。あまりにも気が早すぎますが、「2022年ベストアルバム」になってもおかしくない。私はそれくらい期待しています。

 この曲は、その期待を全く損ねないような素晴らしいリード曲です。有り体にいえば「愛」を歌った曲になるのですが、そのアプローチが素晴らしい。「ただ僕より先に死なないでほしい」「君といるときの僕が好きだ」。こういった歌詞が本当に好きなんですね。中心にいるのは「僕」なんですが、それがかえって「君」への愛を溢れんばかりに感じさせる。いろいろ歌って、サビの最後で「なんでもないよ、」と締めくくる構成も憎いほど上手い。もちろん、感傷を表現したようなメロディーも絶品です。「はしりがき」も相当いい曲でしたが、それを上回らんとばかりにこの曲が出てきたことには驚きます。まったく、とんでもないバンドだと思いますね。

 管理人的には、かなり、かなり期待しているマカロニえんぴつ。ぜひ、来年1月のアルバムリリースまでつながるような大ヒットをお願いします!



25位 Small world / BUMP OF CHICKEN                   

loading...

初登場予想:〇


 
 今週はAIさんの朝ドラ主題歌がエントリーしましたが、こちらは前の朝ドラ主題歌アーティスト。「おかえりモネ」の主題歌でチャートを賑わせたBUMP OF CHICKENの新曲です。「Flare」「なないろ」に続く今年3曲目のエントリーで、11月1日に配信リリース。『映画 すみっコぐらし 青い月夜のまほうのコ』主題歌に起用されています。

 すみっコぐらし、かわいいですよね。今回は劇場版の第2弾ですが、私は第1弾を映画館で観てきました。上映時間は1時間少々。短いサイズの映画で、おそらく子供向けのほほんとした内容だろうと予想していたら、いい意味で期待を裏切られました。脚本が抜群によかった。全身に鳥肌が立って、終盤では涙、涙、涙。主題歌は原田知世さんの曲でしたが、これがまた温かい歌で、もうボロ泣きです。おっさん、映画館でボロ泣きです笑 皆さん引いているかもしれませんが、別に私が特別涙もろいわけではなく、本当に素晴らしい映画だったと思いますね。会場ではあちこちですすり泣きの音がこだましていました。決して子供向けの映画とあなどってはいけません。

 最近は忙しいためまだ観に行けていませんが、第2弾も素晴らしい仕上がりになっているだろうと楽しみにしています。BUMPの歌う主題歌はすみっコの温かい世界観にぴったりで、私は全幅の信頼を寄せることができますね。AIさんの「アルデバラン」と同じく、こちらも「間違いのない」主題歌だと思います。今年の冬、上位で長く聴けることを期待しましょう。



23位 YURA YURA / WANDS                   

loading...

初登場予想:〇


 
 おお、いいところに入ってきましたね!WANDSが11月3日にリリースしたシングルで、アニメ「名探偵コナン」のOP主題歌。WANDSがコナンの主題歌を担当するのは昨年の「真っ赤なLip」以来で、見事2作連続でJ-ACへのエントリーを決めました。エントリー自体は、昨年11月の「アイリメンバーU」以来、ちょうど1年ぶりになります。

 私が驚いたのは、初登場23位という順位です。前にコナンの主題歌になった「真っ赤なLip」は最高27位、4週と残念ながら伸びませんでした。この曲は初登場23位ですから、初登場にして前作を上回ったことになり、かなりの好スタートです。それも納得で、すごくいい曲だと思いますね(私は「真っ赤なLip」より断然好き)。タイトルどおり、体が自然にユラユラと揺れるナイスなチューン。サビの転調も心地よくて、何度もリピートしてしまいます。私はコナンの大ファンですが、コナンの主題歌の中でも屈指の出来かもしれません。それくらい良い曲だと思っていますので、初登場23位という好スタートはうれしい限りです。

 ちなみに、コナンの主題歌として、曲は素晴らしいですが、映像は正直どうなんだろうと思いましたね(苦笑)。「ナマコ男」というコナンの中でもかなりマニアックなキャラクターが全面に登場して推されまくっています。このキャラクターが主役になるOPができるとは、コナンファンの私でも一瞬たりとも予想できませんでした。あまりにも「ナマコ男」が主張してくるので巷ではその話題ばかりですが、私としては曲にももっと注目してほしいです。かなりの名曲だと思うので、ナマコ男ではなく、曲に注目して!と声を大にして叫びたい笑



21位 大好物 / スピッツ                   

loading...

初登場予想:〇


 
 今日は非常に豪華で、またもや朝ドラ主題歌アーティストが登場。「優しいあの子」で朝ドラ「なつぞら」を彩ったスピッツですね。先日まで、「紫の夜を越えて」がエントリーしており、トータル28週というもの凄いヒットになりました(朝ドラ主題歌である「優しいあの子」をも上回るメガヒットでしたね!)。そんな「紫の夜を越えて」以来、7か月ぶりのエントリーとなる本作は映画「きのう何食べた?」主題歌。11月3日にデジタルリリースされています。

 「きのう何食べた?」は西島秀俊さんと内野聖陽さんがW主演の映画で、テレビ東京系で放送されていたドラマが映画化されました。スピッツは主演のお二人と世代が近く、作品の雰囲気にもぴったりな主題歌起用という感じがします。こういう「何気ない日常の中にある幸せ」的なものを曲にさせたら、スピッツの右に出るアーティストはいないと思います。スピッツらしい淡いタッチで、非常にいい、大人の味を出ていますね。あと、人を幸せにするのはやっぱりおいしいご飯だなと思います笑

 デジタルリリースの1曲ですが、ここから熾烈な上位争いの中に食い込んでいくことはできるでしょうか。前の曲「紫の夜を越えて」も最初は配信のみのリリースでしたが、トップ10に定着し、そこからCDのリリースにつながり大ヒットとなりました。スピッツは配信でも普通にトップ10に入ってくるくらいの力はありますので、今作も期待できると思います。



20位 Gifeted. / BE:FIRST                   

loading...

初登場予想:〇


 
 今週は7曲も初登場。一番低い曲でも32位ですから、非常に強い曲が揃ったことになります。その7曲の中で「トリ」を務めるのはこの曲。J-AC初登場ですが、すでに風格は十分。今月のスマッシュブレイクに起用された、BE:FIRSTのメジャーデビューシングルです。いきなりトップ20に飛び込んでくるロケットスタートになりましたが、まあそれも当然でしょう。初週のCD売上が19.4万枚、それに加え、3.2万DL、さらにはストリーミングで1,400万回再生を記録するメガヒット。この時代において、CDも配信も両方強いという驚異的な数字です。さらにさらに、これだけ強い曲が、今月のα-stationのスマッシュブレイクに起用され、大量のオンエアを獲得しています。セールスだけでも強いのに、そこに大量のオンエアが加わるわけですからまさに「鬼に金棒」。今週の初登場曲で最も順位が高かったのは予想どおりで、私はトップ10の目前くらいに入ってきてもおかしくないと思っていました。

 BE:FIRSTはラッパーのSKY-HI が主催したボーイズグループオーディション『THE FIRST』から生まれた7人組ダンス・ボーカルユニット。実力は折り紙付きといったところです。アーティスト名がまたかっこよくて、読んで名のごとし、「1番になる」という意味です。ただ、かっこいいのはその後。1番になるということは、他人を蹴落とすことではない。「ほかの人が別のナンバーワンでもあることを尊重して、自分のナンバーワンに誇りを持つこと」というのがSKY-HIさんの思いで、私はここに感銘を受けました。このコンセプトは、自分も、そして他人も愛するということにつながっていきますよね。これが素晴らしいと思います。

 オーディションのテーマ曲であり、デジタルリリースされた「Shining One」はデビュー前にして大ヒット。MVはすでに2,000万回超再生を記録しています。デビュー前からの大ヒットで、すでに知名度は抜群。まさに「満を持して」といった感じのメジャーデビューです。これだけ売上の大きいアーティストがJ-ACのスマッシュブレイクになるのは珍しいと思います(スマッシュブレイクというのは、基本的にブレイクを狙う駆け出しのアーティストが選出される枠ですから)。メジャーデビューシングルから抜群の売上を誇るBE:FIRSTがスマッシュブレイクに起用されると、一体どのような成績になるのでしょうか?想像がつかないので、ワクワクするものがあります。

 売上どおり、J-ACでも圧倒的な成績を記録する可能性もありますし、最初なので控えめになる可能性もあります(リスナーからの知名度はそこまで高くないでしょうから)。アーティスト名どおり、「BE:FIRST」となれるのか、それとも「BE:TOP10」くらいなのか、あるいはあるいは...?「未知数」の彼らに、来週から大注目です。



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

ハートあいみょん↑2v13週目



 驚きました。「早すぎる」と書いていましたが、本当に1位を獲得してしまいました。あいみょんの「ハート」がエントリー3週目で1位を獲得。初登場13位から2位、1位という目にも止まらぬ速さでの奪取。エントリー3週目での1位は、桑田佳祐の「SMILE」とaikoの「食べた愛」を上回り今年最速のスピード。全体でも、相当早い記録になります(数少ないですが、エントリー2週目で1位を獲得した曲もあります。上には上がいますね)。

 あいみょんの1位は、「桜が降る夜は」「愛を知るまでは」に引き続き今年3曲目、通算では7曲目になります。通算では16曲目のエントリーですが、うち半分近くが1位まで行っていますから抜群に強い。昨年は「裸の心」1曲で7連覇しましたが、今年は3曲連続で1位を獲得するというまた違った強さを見せています。先程も書きましたが、11月24日リリースですからまだリリース前。ここから1位を固めれれば長期政権も十分視野に入ってくる、そんな1位となりました。「桜が降る夜は」は1週天下、「愛を知るまでは」はv2と意外と短かったあいみょんですが、今作ではもっと長い連覇を視野に入れてくるでしょう。

 私としては、「そうはさせまじ」と他のアーティストの奮起に期待したいところ。有力候補は、今週5位のビッケブランカ、そして7位に下げてしまいましたがKing Gnuです。
 


WELCOME TO TOP10

5位北斗七星ビッケブランカ↑63週目
10位Cube星野源↑34週目



 トップ10入りは順当に常連が2組。まずはビッケブランカの「北斗七星」が5位まで上げてきました。先週は11位でいったん止まったものの、もうトップ10入りを妨げるものはありません。秋の楽曲「夢醒めSunset」から冬の楽曲「北斗七星」へと綺麗な模様替え。今年のビッケブランカは、「ポニーテイル→蒼天のヴァンパイア→夢醒めSunset→北斗七星」とバランスよくエントリー。「春夏秋冬」の移ろいを感じさせる入れ替わりで、1年間を通じてチャートを盛り立てています。「北斗七星」も前の3曲のように活躍できるのか、そして「ポニーテイル」以来となる1位を獲得できるのかに注目です。
 エントリー4週目、星野源の「Cube」もトップ10入り。こちらは3ランクアップの10位と、これまでの爆上げから比べると控えめな上げ方でした。今のところ配信のみのリリースですから、さすがにCDがリリースされた「不思議」のような成績は難しいでしょう。とはいえ、過去の成績を見ると配信でも4~5週はしっかりと入ってくるのが星野さんです。本作でも堅実なヒットとなるでしょうか。



最も順位を上げた曲

12位阿修羅ちゃんAdo↑122週目



 
最も順位を下げた曲

31位月に吠えるヨルシカ↓125週目
39位Umillennium parade×Belle↓1218週目


最長エントリー

18週目33位蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓8
18週目39位Umillennium parade×Belle↓12
13週目14位水平線back number↓4
13週目18位夢醒めSunsetビッケブランカ↓4
13週目24位アポトーシスOfficial髭男dism↓7

 

トップ10落ち

11位HADASHi NO STEPLiSA↓29週目5週
14位水平線back number↓413週目11週

 

チャート詳細



31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31月に吠えるヨルシカ↓125w
32アルデバランAInew1w
33蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓818w
34LIVING IN THE DREAMTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE↑22w
35次のせ~ので-ON THE GREEN HILL-DCT VERSIONDREAMS COME TRUE↓67w
36Oz.yama↑12w
37光インザファミリーハルカミライ↓43w
38JSB IN BLACK三代目 J SOUL BROTHERS↓103w
39Umillennium parade×Belle↓1218w
40WonderONE OK ROCK↓53w



 19曲。これが何の数字かというと、ここ3週の初登場曲の合計です。先週と先々週が6曲、今週が7曲ですから合計19曲。なんと、3週で半分近くが入れ替えとなりました。かなり激しいことになっています。もっと恐ろしいことに、3週で半分が入れ替わったにもかかわらず、今週のチャートには大ダウン曲が大量に存在しています。秋の楽曲を、一気にチャートから弾き出そうとしていますね。ゆったりした動きが特徴のJ-ACチャートとしては、かなり珍しい傾向です。
 30位台は大ダウン祭り。「在庫一掃セール」と言った感じでかなり荒っぽいことになっています。今週最長エントリーとなったのはビッケブランカとmillennium parade×Belleですが(18週目)、それぞれ8ランク、12ランクの大ダウン。12ランクというのはもう泣きたくなるような大ダウンですが、なんともう1曲あります。ヨルシカの配信シングル「月に吠える」が5週目で12ランクダウンの大暴落。勢いよく10位台に上がったこの曲ですが、早くも突き落とされてしまっては厳しい。これでは「又三郎」以下は確実で、ヨルシカにとっては限りなく厳しい結果となっています。
 大ダウンはさらにもう1曲在り、三代目 J SOUL BROTHERSの「JSB IN BLACK」が10ランクダウンと撃沈。2017年以来のエントリーでしたが、LDHの波に乗ったのは一瞬のみで撃沈。以前のような活躍は難しくなっているようです。今週のLDHはボロボロで、先週の4組のうち岩田剛典さんがチャートアウト。残った3組のうち2組は大ダウンでしたが、THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの「LIVING IN THE DREAM」だけは2ランクアップと若干の伸びを見せました。
 他にもダウン曲が目立ちます。ワンオクの配信シングル「Wonder」は爆死。3週目で早くも40位に下げてしまい、今年入った前の2作には遠く及びません。来週は奇跡の再浮上となるでしょうか。ワンオクには何とか意地を見せてほしいと思います。ドリカムのシングル「次のせ~ので!」は6ランクダウンの35位。まだ7週目ですから落ちるのが早く、はっきり振るいません。エントリー3週目、ハルカミライは4ランクダウン。アップは1週止まりでしたが、この激しいチャートの中でよく残ったと思います。
 健闘はyama。先週初登場の「Oz.」が1ランクアップで36位に付けました。yamaは初エントリーだった前の曲がたった1週で圏外となっていましたから、2週入ったのは自己最高記録です。まずは1つ結果を残し、来週はさらに記録を更新する3週目を狙います。


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21大好物スピッツnew1w
22ツバメ(withミドリーズ)YOASOBI↓42w
23YURA YURAWANDSnew1w
24アポトーシスOfficial髭男dism↓713w
25Small WorldBUMP OF CHICKENnew1w
26なんでもないよ、マカロニえんぴつnew1w
27嘘つきあたらよ↓45w
28Anniversary平井大↓76w
29Unchained WorldGENERATIONS from EXILE TRIBE↓95w
30ペテルギウス優里new1w



 20位台に初登場が5曲。こんな黄色い20位台はめったに見られません。初登場曲が多く、かつ強いから起こったことですが、かなりのレアチャートになりました。
 というわけで、残りは5曲しかありません。皆さんが1番驚いたのは22位のYOASOBIでしょう。先週18位から何ランク上げるかに注目していたら、なんとまさかの4ランクダウン。22位まで下げる痛恨の出だしとなりました。これには驚いた人が多いでしょう(私もです)。これまで、新曲が入ればすぐに上昇、トップ10入りと流れが続いていたYOASOBIでしたが、今年初めてつまづいてしまいましたね。この曲の何が悪かったのか分かりませんが、とにかく急ブレーキとなりました。まあ、これまでがあまりにも順調だっただけに、さすがに1回休みといったところでしょうか。私はいろいろなアーティストに活躍してほしいと思っていますので、たまにはこんなことがあってもいいと思います。
 残りの4曲も全てがダウン曲です。初登場以外は全てダウン曲ということになりますね。10位台で健闘した平井大の「Anniversary」と、上位に長く残ったOfficial髭男dismの「アポトーシス」は息切れで7ランクダウン。髭男はロングエントリー3位となりましたが、ちょっと崩し気味であり、ここからどこまで粘れるかに真価が問われます。平井大は恐らく今年の最高成績になりそうですから、これでも大健闘です。先月のスマッシュブレイクだったあたらよはダウンですが4ランクにとどめました。オンエアも減った中、そしてチャートの動きが激しい中、よく頑張っています。最後に29位はGENERATIONS from EXILE TRIBE。ここまでは10位台でよく頑張っていましたが、今週は力尽きる形で9ランクダウン。今週はLDHがかなり下げてしまいましたが、この曲もその波にのまれる形で20位台の後半に沈みました。

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11HADASHi NO STEPLiSA↓29w(5)
12阿修羅ちゃんAdo↑122w
13おっさん岡崎体育↑93w
14水平線back number↓413w(11)
15光の魔人ザ・クロマニヨンズ↓36w
16明け星LiSA4w
17LITMUS緑黄色社会↓212w
18夢醒めSunsetビッケブランカ↓413w
19大空があるザ・クロマニヨンズ↑72w
20Gifted.BE:FIRSTnew1w



 ジャンプアップが2曲(今週のジャンプアップはこの2曲しかありません)。まずはAdoの「阿修羅ちゃん」。ドラマ「ドクターX」の主題歌という巨大タイアップをつかみ取ったこの曲ですが、高視聴率のドラマと連動するように12ランクもジャンプアップしてきました。ここまで上げてくるようなら、「踊」以来2作ぶりのトップ10は確実です。またトップ10で思う暴れ回るAdoの雄姿を期待しましょう。続いては岡崎体育の「おっさん」。先週は2ランクアップと控えめでしたが、エントリー3週目で9ランクアップとかなり大きく伸ばしました。アルバム曲ながらこの伸びは素晴らしい!!いい曲だと思うので、岡崎体育の健闘は嬉しい限りです。13位というのは、今年1月にエントリーした「ふしぎなふしぎな生きもの」と同じ数字。あの曲は、トップ10を逃してしまいましたから、今度は同じアルバム曲でも一皮むけたところを見せたいですね。来週はぜひトップ10に入ってもらいたいと思います。
 他に大きく上げたのはザ・クロマニヨンズ。6ヶ月連続リリースの第3弾「大空がある」が初登場26位から7ランク上げてきました。前の2曲よりは低い伸びですが、それでも2週目で10位台ですから順調な伸びです。前の2曲はトップ10入りしており、ここはぜひとも流れを継続したいところ。来週、再来週が勝負になってきそうですね。そのクロマニヨンズですが、第2弾の「光の魔人」は15位。ダブルエントリーにもかかわらず3ランクダウンにとどめ、まだ「大空がある」より上の順位にいるのだから健闘しています。
 先週の16位、トップ10もありえると予想していたLiSAの「明け星」は1ランクも伸ばせずステイ。今週は思わぬ1回休みとなってしまいました。シングルは11月17日リリースですから、セールスが加算されるのは2週後のチャートになります。このタイミングでのトップ10入りを狙って、今は力をためたというところでしょう。そのLiSAですが、もう1曲は「HADASHi NO STEP」が先週9位からトップ10落ち。今週は散々な週になってしまいましたね。とはいえ、「HADASHi NO STEP」のはトップ10に5週、最高5位という立派なヒットになり、「炎」より後では最高成績になったのですから見事です。
 その他の曲を見ていきます。back numberの「水平線」はついにトップ10落ちして14位。しかし、配信シングルながら3連覇を含むトップ10に11週と圧巻の数字でした。トップ10の下位に下がった後の粘りも力強く、「黄色」がいた中でこの成績というのは目を見張りましたね。18位はビッケブランカの「夢醒めSunset」。「北斗七星」がトップ10入りした週でしたが4ランクダウンにとどめ、10位台をキープ。今週もトリプルエントリーという過酷な状況の中、この曲は10位台と安定しています。そんな中、最も頑張っているのは緑黄色社会でしょう。「LITMUS」は2ランクダウンにとどめ、10位台に3週目の17位。初の年間入りに向けて1ポイントでも上積みを図りたい状況で、ここ2週はかなり大きな頑張りをしています。毎週書いていますが、何としても年間をつかみ取ってほしいです。

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1ハートあいみょん↑23w(2)3
2食べた愛aiko↓16w(5)2
3黄色back number↓17w(5)1
4燃えよ藤井風10w(9)5
5北斗七星ビッケブランカ↑63w(1)6
6テーマソングポルノグラフィティ↑17w(4)9
7BOYKing Gnu↓24w(2)4
8大正浪漫YOASOBI↓28w(6)8
9Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↓110w(8)×
10Cube星野源↑34w(1)7



 先週の1位、2位はそれぞれ1ランクダウン。aikoの「食べた愛」は2位にダウンしてしまい、連覇は2でストップしました。今週は「あたしたち」が圏外になり、「食べた愛」もあいみょんにかわされて首位からダウン。aikoさんにとってはほろ苦の週となりましたね。3位はback numberの「黄色」。こちらはほろ苦どころか「激痛」です。あいみょんが来る前に何としても1位を確保したいこの曲でしたが、3位→2位→3位→2位→3位という非常に煮え切らないステップ。配信シングルの「水平線」が3連覇し、CDシングルのこちらは1位になれないのですからよく分からないですね(リリースのタイミング、周囲の強さにもよるんでしょうね)。元1位の藤井風「燃えよ」は4位をキープ。チャートが活気づいてきた中、先週の順位をキープしたのは見事です。これから寒い季節に突入しますが、トップ10の中でどれだけ燃え続けられるのか、来週以降の粘りにも期待します。
 6位から9位は先週の残留組ですが、明暗が分かれました。まず、非常に頑張っているのはポルノグラフィティ。さすがに厳しくなってくるかと予想していたポルノグラフィティの「テーマソング」ですが、なんとさらに順位を上げ最高位を更新。実はまだ順位を下げておらず、先週7位からさらに上げてきたのは素晴らしい結果です。トップ10に4週目とスマッシュヒットになり、ここから頑張ればあるいは年間入りも狙える水準になってきました。2年前の「VS」を上回る結果であり、ブランクを感じさせず、それどころか成績を伸ばしているのですから最大限の称賛をしたいと思います。
 対照的につまづいたのはKing Gnu。先週勢いよく5位まで上げた「BOY」ですが、今週は2ランクダウンの7位。4週目にして早くもつまづいてしまい、今後に暗雲が漂いました。12月1日リリースなので、「さすがに早すぎだろう」と諫められた感じですね。とはいえ、同じくらい早いあいみょんは今週早々と1位を取ったので、King Gnuにとってはかなり悔しい。来週はなんとしても再浮上し、ポストあいみょんの立場を死守したいところでしょう。
 8位、9位は先週からのダウン。今週新曲の「ツバメ」がまさかのダウンを喫してしまったYOASOBIですが、「大正浪漫」はトップ10をキープ。2ランクダウンの8位ながらトップ10に6週目と好調で、この曲はどうやら(大崩れしない限り)年間入りを確保しそうな状況です。YOASOBI、一体何曲が年間入りするのでしょうか...?最後に9位は桑田佳祐さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」。先週8位からトップ10を死守し、8週目のトップ10を確保しました。大体「SMILE」と同じような成績ですが、「SMILE」はトップ10に9週入りましたからこの曲よりあと1週多い。来週は「SMILE」に並ぶ9週目のトップ10を狙いますが、状況はかなり厳しいかもしれませんね。



 

さよならトップ40




先週40位「泣き地蔵」Vaundy 
IN【1】TOP10【0】HIGH【40】



 残酷にも、1週での圏外となりました。私は、今週の入れ替わりは最大6曲と思っていました。この曲はさすがに残るだろうと思っていたからです。しかし、現実は血も涙もなく、1週での圏外となったのは厳しい限りです。Vaundyにとっては、6曲目のエントリーにして初めて1週切りを食らいました。これまで、「融解sink」「しわあわせ」の2週が最低でしたが、今回はそれすら下回ってしまう40位1週ということで、まさに泣きたい気分でしょう。
 今年に入ってから5曲もエントリーしたのは立派ですが、Aimerとのコラボ曲「地球儀」をのぞいた4曲は全くチャートで通用していません。最高でも、「花占い」の30ポイントですからね。これではさすがにブレイクとも呼び難いでしょう。多くの曲がエントリーしたことを生かすためにも、とにかくヒット曲が欲しいという状況です。



先週39位「Pale Blue」米津玄師 
IN【23】TOP10【14】HIGH【1】



 米津玄師が6月16日にリリースしたシングルで、ドラマ「リコカツ」主題歌。配信セールスにより6月5日に初登場すると、当然ながら急上昇。4週目に12位から一気に2位まで上げトップ10すると、5週目にはそのまま1位の座に付きました。トップアーティストですからこれくらいは当然ですが、それにつけても見事な上昇でしたね。1位を取った後はもう盤石で、なんと6連覇。7月のチャート5週間を完全制覇してみせました。それにとどまらず、いったん2位にダウンした後、8月21日には再び1位に返り咲き。通算7度目の1位を獲得したのも見事でした。
 トップ10には14週もランクインしており、うち半分の7週が1位。14週のうち13週がトップ5という抜群の強さです。トップ10が14週というだけでも強いですが、そのほとんどが上位に固まっているわけですから、ポイントはかなり高くなっています。この曲が年間1位でも全くおかしくないですが、何度か述べているように、今年は非常にレベルが高い。ポイントの高い曲がたくさんありますので、その中でこの曲は年間何位に食い込むことができるかに注目です。トップ10から落ちた後が意外と早く、半年エントリーは余裕かと思っていましたが、トータルは23週で打ち止めとなりました。これが、年間チャートにどこまで響いてくるでしょうか。



先週38位「SMILE~晴れ渡る空のように~」桑田佳祐 
IN【16】TOP10【9】HIGH【1】



 桑田佳祐さん記念すべき1枚目の配信シングルで、7月12日にデジタルリリース。桑田佳祐さん初の配信リリースで、どれくらいの強さになるのか注目していましたが、終わってみればCDと同じくらい強かったですね。民放系列の東京オリンピック共同企画「一緒にやろう2020」のテーマソングになっており、オリンピック関連ソングとして大量のオンエアを獲得。初登場から14位と抜群に高く、2週目には早くも4位。3週目には2位に付けると、4週目は早くも1位を獲得しました。先程紹介した米津玄師の「Pale Blue」よりもさらに1週早い、圧巻のスピードでしたね(まあ、今週の1位はそれよりさらに早いわけですが...)。
 1位は意外なほど短く、たった1週のみ。このあたりは配信の影響が出てしまったかなという感じです。ただ、2位が計3週と上位で頑張っており、トップ10は9週と配信にしてはかなり高い水準。9月に入ると、この曲も収録された1stEP(ごはんEP)がリリースされました。EPのポイントは、この曲の後に入ってきた「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」に多くが流れてしまいましたが、この曲にも多少の「おこぼれ」があったようです。ダブルエントリーにもかかわらず、EPの影響によりトップ10の下位や10位台にもそれなりにとどまり、ポイントを伸ばしました。この結果、トータルは16週でこちらも非常によい数字になりました。桑田さんは、「SMILE」と「Soulコブラツイスト」が(今のところ)同じような成績になっていますね。ポイント割れがあったにもかかわらず、両方とも年間入りの水準に持ってきているのは見事で、抜群の安定感があります。非の打ちどころのない、さすがの活躍だと思いますね。




先週34位「Korekara」岩田剛典 
IN【7】TOP10【0】HIGH【26】



 初エントリー、そしてデビュー曲ながら大変健闘したと思います。岩ちゃんこと岩田剛典さんの1stシングルで、9月15日にリリース。セールスを受け20位台に上昇すると、そこからはしばらく20位台に定着。最高位は26位ながら、20位台に計4週もランクインしたのは立派でした。その後も安定した動きでしたが、今週は動きの激しいチャートに呑まれ、先週34位からの圏外となってしまいました。それでも、初エントリーでトータル7週というのはそれなりの成績ですし、意味のある爪痕を残したと思います。それに、彼がエントリーしてからLDHのエントリーラッシュが続き、「流れ」を作ったという点でも大きな役割を果たしてくれましたね。



先週32位「ドライブGO!」ザ・クロマニヨンズ 
IN【10】TOP10【2】HIGH【8】



 ザ・クロマニヨンズ、8月から始まった6ヶ月連続リリースの記念すべき第1弾で、8月リリース。6ヶ月も連続でリリースしたら共倒れで悲惨なことになるのではないか?と心配していましたが、結果を見るとさすがの強さですね。途中から「光の魔人」(第2弾)、さらには「大空がある」(第3弾)がエントリーしてくるという悪条件でしたが、それでも2ケタの10週エントリーしたのは地力の高さを感じさせます。先週からトリプルエントリーになったため、今週はさすがに残れず圏外となりましたが、これは仕方ないでしょう。10位台で2曲が頑張っていますから、思い残すこともありません。
 「光の魔人」が入ってきたことにより、トップ10は最高8位の2週とそんなに高くありませんが、その他にも10位台が計5週と多く、上位に寄っていることからなかなかいい成績です。ただ、さすがに年間に入れるレベルの成績ではありません。このあたりは、6ヶ月連続リリースの悪い面が出てしまったかもしれませんね(もしこの曲だけリリースしていれば、もっと上位が長くなり、年間に入っていた可能性もありますから)。ただ、仮定の話をしても仕方ありません。かなり厳しい条件の中でこれだけ頑張ったこの曲をたたえたいと思います。そして、第2弾以降の楽曲も成績に注目です。まず何曲が入るのか、そしてそれぞれはどのような成績になるのか。来週以降も、ザ・クロマニヨンズの活躍から目が離せないチャートになりそうです。




先週31位「Merry-Go-Round」MAN WITH A MISSION 
IN【10】TOP10【1】HIGH【8】



 9月8日にリリースされたシングルでアニメ主題歌。7月に先行配信されるといち早く39位で初登場しました。しかし、この時はたった2週で圏外となってしまいます。CDリリースまでは1ヶ月ほど空いており、果たしてチャートに戻ってこられるのか心配されましたが、中5週空けて見事18位にカムバックしました。戻ってこられないアーティストも多い中、しっかりと戻ってきたのはさすがマンウィズという感じでしたね。そこからがさらに見事で、順位を上げると通算5週目に8位と見事トップ10入りしました。今年カムバックしたアーティストはマンウィズが4組目でしたが、これまでの3組(東京事変、宮本浩次、sumika)はトップ10に入ることができませんでした。マンウィズは、カムバック組で初めてトップ10入りしたわけで、これも大きな功績となりました。その後は普通に下げ、リエントリー後は8週エントリー。トータルは、最初の2週と合わせて2ケタの10週となりました。トータル10週は、前作「INTO THE DEEP」と同じ数字で、手堅い数字にまとめてきたのはさすがです。31位から圏外になってしまったことだけは残念ですが、それ以外は非常に素晴らしい結果でした。



先週30位「あたしたち」aiko 
IN【8】TOP10【0】HIGH【16】



 aikoさんが9月29日にリリースした両A面シングルの1曲で、ドラマ主題歌。両A面シングルのうち、こちらが先に配信されたため、9月18日にいちはやくエントリーしました。じわじわ順位を上げ、3週目には17位。4週目はセールスが加算され、普通ならジャンプアップする週でしたが、なんと19位にダウン。理由は、両A面のもう1曲「食べた愛」がいきなり14位に初登場したからです。ここが運命の分かれ目で、シングルのポイントは全て「食べた愛」に吸い取られてしまいました。先に入っていたのに見捨てられたような形になったのはこの曲にとって非常に不運でしたね。ただ、ダブルエントリーになった後もしばらくはチャートにとどまりました。5週目には16位に再浮上するなど一抹の意地を見せ、10位台には5週エントリー。トータル8週はaikoさんにとってはあまりにも寂しい数字ですが、厳しい条件の中でそれなりにはまとめてくれました。「食べた愛」はまだまだ上位に残っており、来週からは1曲に専念するわけですから、「食べた愛」の長い活躍に期待しましょう。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1ハートあいみょん
2食べた愛aiko
3北斗七星ビッケブランカ↑2
4黄色back number↓1
5BOYKing Gnu↑2
6燃えよ藤井風↓2
7テーマソングポルノグラフィティ↓1
8阿修羅ちゃんAdo↑4
9Cube星野源↑1
10おっさん岡崎体育↑3

 1位はあいみょんの「ハート」の連覇を予想。3週目で1位と抜群の勢いであり、今からaikoやback numberが引きずり下ろすのはさすがに難しそう。盤石の連覇になると予想します。「あたしたち」が圏外となり、「食べた愛」に専念となったaikoさんは息長く上位で頑張りたいところ。勢いはさすがにあいみょんに劣りますが、まずは2位のキープ、そして可能性があれば返り咲きを目指します。今週3位に下げたback numberは、1位がかなり厳しくなってきたでしょうか。来週は、そのback numberをかわしてビッケブランカの「北斗七星」が3位に上げてくると予想します。「蒼天のヴァンパイア」「夢醒めSunset」が下げてきており、この曲にポイントが集中しそうな雰囲気があります。ポストあいみょんとして名乗りを上げるためにも、まずはトップ3に食い込みたいところです。同じく、ポストあいみょんとなりたいのがKing Gnu。今週はまさかのダウンを喫しましたが、1位を獲得するためにはこれ以上ダウンするわけにはいきません。叱咤激励の意味も込めて、来週はトップ5に返り咲きと予想します。今週4位をキープした藤井風は、引き続き好調ですが、ビッケブランカとKing Gnuにかわされての6位あたりが相場でしょうか。King Gnuが伸び悩めばトップ5のキープも有り得ます。
 トップ10の入れ替わりは2組を予想。確実、1番手と言えそうなのはAdoの「阿修羅ちゃん」です。2週目に12ランクのアップで12位ですから勢いは頭一つ抜けています。「絶対に失敗しない」ドラマにあやかり、この曲もまずはトップ10入りの成功を収めてもらいたいです。2枠目は激戦で、可能性が高い順に岡崎体育、ザ・クロマニヨンズ(「大空がある」)、LiSAの争いになると思います。岡崎体育の「おっさん」はアルバム曲ながらかなりいい伸びで好調。アルバム曲ながらトップ10入りすればかなりかっこいい展開で、来週は腕の見せどころです。「J-AC TOP100」でも司会を務めた岡崎体育さんですから、ここは一つ、見せ場を作ってほしいという意味で10位に予想しました。ザ・クロマニヨンズの「大空がある」のトップ10入りは前の曲「光の魔人」の下げ具合にかかっています。「光の魔人」が大きく下げるようならトップ10入りも有り得るでしょう。LiSAの「明け星」も、同じく「HADASHi NO STEP」との兼ね合い。この2組は10位台に2曲が入っているので、その分不利になり、岡崎体育が上回るのではないかというのが私の予想です。
 トップ10の残留組はポルノグラフィティと星野源。2組とも残留は堅そうですが、順位は読めないところがあります。ポルノグラフィティは非常に好調なのでダウンするものの7位、星野源は今週あまり伸びずにギリギリのトップ10だったためその流れが続いて9位と予想しました。特に注目は星野源で、ここから大きく跳ねるのか、それともあまり伸びないのか、運命の分かれ目の週となります。
 
 

初登場曲予想(11/20)


「こたえあわせ」JUJU11/10リリースのCDシングル
「声」遥海11/10リリースのCDシングル
「ラストシーン」菅田将暉11/24リリースのCDシングルより 11/10先行配信
「Higher Love」MISIA12/1リリースのアルバムより 11/12先行配信
「愛しき日々の真ん中で」平井大11/14リリースの配信シングル

 CDシングルの最有力はJUJUさん。ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白状ガール~」の主題歌「こたえあわせ」をリリースです。前にも書きましたが、私はこのドラマが好きなので何としても入ってほしい。そして毎週歌いたい笑 同じくCDでは遥海(はるみ)さん。最新シングルの「声」はドラマ「科捜研の女」主題歌で、映画主題歌から引き続きドラマ主題歌に起用された有力曲。以前「Pride」という曲でエントリーしていたので、それ以来のエントリーを目指します。ドラマ主題歌が続きます。配信では、菅田将暉の「ラストシーン」の先行配信がスタート。こちらは高視聴率を記録しているTBSの日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」主題歌です。
 続いての曲も非常に豪華です。MISIAが12月1日にリリースするアルバムから先行配信された「Higher Love」。こちらの曲、なんと楽曲提供は藤井風!藤井風にとって初の楽曲提供となる本作は、MISIAとの豪華コラボになりました。今藤井風はJ-ACでもトップクラスに強いアーティストですから、楽曲提供効果で早くから入ってくる可能性があります。
 最後は大量エントリーの雄、平井大さんを予想しました。YOASOBIとの最多エントリー争いが過熱しており、現在は1曲差で負けている平井大としてはぜひエントリーしたいところ。3週に1度のリリースが続いており、「Anniversary」も下がってきたこのタイミングはチャンス。最新曲「愛しき日々の真ん中で」は染み入るようなバラード。この曲でぜひYOASOBIに並びましょう!
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!