J-AC TOP40  2021年11月20日付けチャート

Last-modified: 2021-11-21 (日) 12:26:05

2021年11月20日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20211120_jactop40.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中2曲でした(先週は全部入りましたが、まあ1週で元どおりでござい)。



39位 23 / eill                   

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初登場予想:×


 
 8月21日の「花のように」(4週、24位)以来3か月ぶり、通算2曲目のエントリー。「花のように」で初エントリーしたeillですが、短期間で2曲目を送り込んできたのは好感触です。11月10日にリリースした5枚目の配信シングルで、ABEMA『私の年下王子さま 100人の王子編』の主題歌。力強く刻まれるビートが心地よく、洋楽っぽいメロディーも非常に洗練されています。最初に聴いた時からかなり手応えのある、期待の楽曲だと思いましたね。

 eillはこの曲も収録されるメジャー1stアルバムのリリースが来年2022年に決定しています。J-ACには2曲がエントリーしましたし、それ以外にも竹内まりやさんの「プラスティック・ラブ」のカバーを発表したのが印象に残っていますね(いいアレンジになっていました。ぜひ聴いてみてください)。2曲目のエントリーで、俄然期待の高まってきたシンガーソングライター。来年アルバムが出るタイミングでの大ブレイクを期待したいです。



30位 Chopstick / NiziU                   

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初登場予想:×


 
 eillにつづき、こちらも今年初エントリーのアーティスト。初エントリーの「Take a picture」で大ブレークを果たしたNiziUの、通算3曲目のエントリーです。エントリーは7月の「Super Summer」以来4か月ぶり。2曲目の「Super Summer」では思わぬブレーキとなりましたが、この曲で2回目のヒットを目指していくことになります。11月11日、お箸の日にリリースされたデジタルシングルで、お箸をモチーフにしたダンスが話題(昨日のMステでも披露していましたね)。テーマパークの音楽のようなワクワクさせるようなイントロから始まり、かわいさ全開で展開されるキラーチューンです。

 11月24日には、メジャー1stアルバム「U」の発売も決定。この曲はそこからのリード曲ということにもなります。アルバムの効果も加わってのロングエントリーが期待されますね。NiziUが出てくると、私はどうしてもTWICEの話をせずにはいられません笑 TWICEといえば、今年の夏にアルバム曲からの楽曲「Perfect World」がエントリーしていました。早くから入ってきたので期待したのですが、早くから入った割にはすぐに下げてしまうという残念な結果に終わってしまいましたね(最高25位、6週)。NiziUのこの曲がどういった推移になるかに注目しています。TWICEと同じような推移をたどるのか、それとも大きく跳ねるのか。それによって、彼女たちの立ち位置が大きく変わってきそうな、大事な3曲目です。



26位 ラストシーン / 菅田将暉                   

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初登場予想:〇


 
 RADWIMPSとのコラボ曲「うたかた歌」以来3か月ぶり、通算8曲目のエントリー。昨年は4曲、今年はこれで3曲と入りまくっており、すっかり常連の位置を固めた菅田将暉です。11月24日のCDシングルで、先行配信のポイントで入ってきました。TBSの日曜劇場「日本沈没-希望のひと-」主題歌ですね。小栗旬さん主演の大作で、視聴率はここまで全話15%超え。最新話ではついにあの「ドクターX」の視聴率を上回るなど絶好調です。毎週、15%超の人がドラマの終わりにこの曲を聴くわけですから、宣伝効果は抜群でしょう。彼にとっては、劇場版「ドラえもん」の主題歌になった「虹」以来の大ヒットも期待されるような大きなタイアップです。ちなみに、今作の作詞作曲は「虹」と同じく石崎ひゅーいさん。「さよならエレジー」「虹」と彼のヒット曲を生み出してきた盟友と三度タッグを組んだということで、この点でも非常に期待が大きい。石崎ひゅーいさんは、大衆に好まれるような素直ないい曲を書かれているなと思いますね。それが、まっすぐな菅田将暉くんのボーカルと完璧に調和しているので、彼の楽曲がここまでヒットするのだろうと思います。

 菅田将暉といえば、もう一つ大きな話題が。今週、女優の小松菜奈さんとの結婚が発表されましたね。おめでたい!本当におめでとうございます。二人が連名で発表したコメントがよく、「戦友であり、心の支えであり、これからは家族」という一節にはぐっと来ました。菅田将暉くんの純粋な求愛ぶりも実に胸を打ち、本当に心から幸せを願いたい二人です。結婚して、家庭を築くことにより、ますます大きな、かっこいい男になっていく予感がしますね。俳優として、そして歌手として。今後ますますの活躍から目が離せません。



19位 こたえあわせ / JUJU                   

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初登場予想:〇


 
 待ってました!
 ドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」主題歌で、11月10日にリリースされたシングル。シングルのセールスポイントを稼ぎ、19位というかなりいい位置で初登場しました。JUJUにとっては、昨年10月の「奏(かなで)」以来1年1ヶ月ぶりと久しぶりのエントリー。昨年は「STAY'IN ALIVE」と「奏(かなで)」の2曲がエントリーし、どちらも年間入り(17位&28位)という抜群の強さを見せたJUJUですが、本作でもまずは調子のよいスタートを切りましたね。

 なんで「待ってました!」かというと、何を隠そう、私はこの「恋です!」というドラマにハマっているからです。毎週、複数回は見ています笑 1話のラストシーンが素晴らしくて、主人公のユキコ(杉咲花さん)はそこで森生(杉野遥亮さん)に恋をしてしまうわけですが、私もそこで森生に一気に惹かれましたね。ラストシーンは、森生の「ある言葉」が本当に素晴らしかったです。YouTubeで公式が公開していますので、観たことのない方は今からでもご覧になってみてください。

 そこからはもう「恋です!」にハマる日々。毎回、脚本とキャストの皆さんの演技が本当に素晴らしい。主役の2人はもちろんですが、脇役の方たちの演技も光っていて、「この人しかいなかった」と思えるような配役の数々。脚本は、笑って泣けるシーンがたくさん詰め込まれていて、毎回驚くほどテンポよく展開されていきます。私は、ドラマといえば見逃し配信で後追いしてばかりでしたが、「恋です!」は久しぶりに毎週リアルタイムで観るドラマになりました。

 JUJUさんのこの主題歌も抜群に素晴らしくて、ドラマの雰囲気に寄り添った素直で温かい曲になっています。ドラマに合わせて書き下ろされたという歌詞がよくて、今日のオンエアでも触れられていましたが、主役の2人の「こたえあわせをしなくてもいい関係」というのが歌われています。どうして2人が惹かれ合うのか、その答えが歌われている素晴らしい楽曲だと思いますね。

 というわけで、来週以降は全力応援で行かせていただきます。 「恋です!」、まだ観たことのない方はぜひご覧になってみてください。YouTubeに振り返り動画が多数ありますので、今からでも十分間に合います。



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

ハートあいみょんv24週目



 あいみょんの「ハート」が2連覇を達成しました。エントリー3週目という驚異のスピードで1位を獲得したこの曲。たった1週で滑り落ちるわけにはいきません。まずは今週、順当に連覇の実績を残しました。

 活躍目覚ましいあいみょんは今年の紅白歌合戦にも出場が決定。こちらも「順当」といったところですね。歌う曲は一体何なのでしょうか。この曲か、あるいは「愛を知るまでは」もあるかもしれません(「桜が降る夜は」は季節外れなのでさすがにないかしら)。曲の発表が楽しみですね。

 今年1位を獲得した楽曲を振り返ると、「桜が降る夜は」はv1、「愛を知るまでは」はv2でした。来週は2曲を上回るv3を目指すわけですが、今週2位には強敵のビッケブランカ「北斗七星」が控えています。激戦は必至で、大注目です。
 


WELCOME TO TOP10

4位おっさん岡崎体育↑94週目
13位大好物スピッツ↑132週目



 トップ10入りは2曲で、なかなかサプライズな動きとなりました。
 まずは岡崎体育さんの「おっさん」。私は10位くらいで何とかトップ10入りしてほしいと予想していたこの曲でしたが、なんと4位まで跳ねました!アルバム曲でこの成績は健闘どころではありません、大躍進です。岡崎体育さんのトップ10入りは昨年10月にビッケブランカとコラボした「化かし HOUR NIGHT」以来1年1ヶ月ぶり。これだけ聴くとあまり久しぶりには思いませんが、では岡崎さんのソロ曲となるといつ以来でしょうか。これは2017年6月の「感情のピクセル」以来4年5か月ぶりということになると思います。岡崎体育さんはアルバムのリリースがほとんどであり、シングル中心のJ-ACチャートではどうしてもトップ10に入りにくいという難点があります。それが、今作でついに久々の壁を突破したのです!これは本当に素晴らしい。思わず拍手をしましたね。私は常々、「地元アーティストを大切にしてほしい」と書いており、今週はその念願が叶ったという意味でも素晴らしい動きでした。岡崎体育さんは地元京都とα-STATIONが誇るアーティストです。
 もう1曲は、スピッツの「大好物」がトップ10入り。先週初登場21位から13ランクの特大ジャンプアップ、エントリー2週目にして8位に付けてきました。今週は有力曲が目白押しで、どの曲が抜け出すかというところでしたが、大御所バンドのスピッツが抜け出してきたのはさすがというより他なりません。と同時に、この曲は街中でも非常によく耳にしますし、納得という思いもあります。スピッツのトップ10入りは4月に「紫の夜を越えて」以来7か月ぶり。2016年の「みなと」以降は全曲がトップ10入りし、抜群の安定感です。本作も、配信限定とは思えない、まずは見事なスタートダッシュを見せてくれましたね。



最も順位を上げた曲

12位なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑142週目



 
最も順位を下げた曲

40位Unchained WorldGENERATIONS from EXILE TRIBE↓116週目


最長エントリー

19週目34位蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓1
14週目17位水平線back number↓3
14週目25位夢醒めSunsetビッケブランカ↓7
14週目32位アポトーシスOfficial髭男dism↓8

 

トップ10落ち

11位Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↓211週目8週
13位大正浪漫YOASOBI↓59週目6週

 

チャート詳細



31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31JSB IN BLACK三代目 J SOUL BROTHERS↑72w
32アポトーシスOfficial髭男dism↓814w
33アルデバランAI↓12w
34蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓119w
35光インザファミリーハルカミライ↑24w
36次のせ~の!で-ON THE GREEN HILL-DCT VERSIONDREAMS COME TRUE↓18w
37嘘つきあたらよ↓106w
38Anniversary平井大↓107w
3923eillnew1w
40Unchained WorldGENERATIONS from EXILE TRIBE↓116w



 最近入れ替わりが多くなっていた影響か、今週はちょっと「揺り戻し」がありましたね。具体的に言うと、圏外になると思われていた曲の再浮上がありました。まずはハルカミライ。先週37位まで下げていた「光インザファミリー」がここに来て2ランクの再浮上、35位に戻しました。オール30位台とはいえ、4週目のエントリーは健闘です。もっと驚いたのは三代目 J SOUL BROTHERSの「JSB IN BLACK」。先週は10ランクダウンの38位で、誰もがここまでと思ったでしょう。それが、まさかの7ランクも再浮上で31位とは驚きました。10ランクも大ダウンした後、7ランク戻す曲というのも相当に珍しい。全くいいところなく終わるのかと思いましたが、今週は見事な存在感を見せています。
 揺り戻しが2曲あったものの、厳しい大ダウンも相変わらず目立ちます。GENERATIONS from EXILE TRIBEの「Unchained World」は11ランクの大暴落。2週で20ランクも下げる急降下で、三代目とは今週完全に明暗が分かれました。先月のスマッシュブレイク、あたらよも力尽きて10ランクダウン。オンエアが激減したわけで、これはどうにも仕方ありません。髭男のアルバム曲「アポトーシス」は8ランクダウンで32位。トップ10で長く頑張りましたが、10位台に落ちた後は早く、シングル曲とはここで勢いに差が見られます。来週はもう1週残れるかというところになっています。そしてもう1曲、10ランクダウンの大ダウンを喫したのは平井大。今週は大ダウンで残念でしたが、平井大といえば何といっても今週は紅白初出場でしょう。ニュースを見て、本当に驚きました。J-ACのリスナーにとっては馴染みの深い彼。たくさんの曲をコンスタントにリリースしてきたことが評価されたのでしょう。紅白初出場、本当におめでとうございます。
 ビッケブランカとドリカムは粘りを見せました(これも、「揺り戻し」の一環ですね)。それぞれ1ランクダウンにとどめ、34位と36位。特にビッケブランカは、3曲も入っている中で今週もそれをキープしたのは素晴らしい。ドリカムはトータル8週に乗せ、それなりに見られる数字にしたという点で大きな価値があります。
 三代目の再浮上にもビックリしましたが、一番驚いたのは33位かもしれません。先週32位で初登場したAIの「アルデバラン」ですが、一体どうした、まさかの即落ちです。たった1ランクとはいえ、朝ドラ主題歌で相当強そうなこの曲がいきなり下げたというのは相当な衝撃ですね。さすがに再浮上はすると思いますが、果たして今までの朝ドラ主題歌のように大ヒットとなることはできるのか?一気に暗雲が漂う、不穏な2週目になってしまいました。


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21ペテルギウス優里↑92w
22大空があるザ・クロマニヨンズ↓33w
23ツバメ(withミドリーズ)YOASOBI↓13w
24明け星LiSA↓85w
25夢醒めSunsetビッケブランカ↓714w
26ラストシーン菅田将暉new1w
27LITMUS緑黄色社会↓1013w
28YURA YURAWANDS↓52w
29LIVING IN THE DREAMTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE↑53w
30ChopstickNiziUnew1w



 一番驚いたのはLiSA。今週は番組にLiSAからのコメントが届きました。それを知ったとき、私は、「(ははーん、今週は「明け星」がトップ10入りして、そこでコメントが流れるわけね)」と想像しました。しかし、コメントが流れたのは16時台の前半。「ん?」と耳を疑いましたよ。順位は24位。今週はリリース週だったわけですが、まさかの8ランクダウンです。コメントゲストの週にここまで痛恨のダウンを見たのは初めてかもしれませんね。J-ACの「ガチ」な部分が分かったのはよかったですが、それにしてもLiSAはかわいそうでした。今週は「HADASHi NO STEP」も大ダウンですからね。コメントが届いた週に2曲も大ダウンというのはちょっとあんまりです。来週はぜひ報われてくれることを祈ります(「明け星」にはセールスポイントが加わりますから、恐らく再浮上してくれるでしょう)。
 その他の曲です。ダウン曲は5曲で、これは先週の初登場曲が強かった影響ですね。どれも手痛いダウンになっています。最も下げたのは緑黄色社会の「LITMUS」で、10位台で頑張っていたものの力尽きて10ランクダウン。年間には入ってくれると信じています。他の曲も非常に痛い。ザ・クロマニヨンズは6ヶ月連続リリースの第3弾「大空がある」が3週目でダウン。これまでの2曲は順調に来ていましたが、初めてつまづきました。ちっとも大丈夫ではありません。こちらもつまづいたのはYOASOBI。初登場18位だった「ツバメ」がまさかの2週連続ダウン。今年は出す曲出す曲がトップ10入りしていたYOASOBIですが、この曲ではついにそれが止まるかもしれません。2021年、初めての停滞にぶつかっています。そして28位はWANDS。先週23位に初登場し、それなりに高かったため期待を持たせた「YURA YURA」ですが、今週は即落ちで28位でした。先週の初登場曲は非常に強かったため、AIとWANDSが即落ち。厳しい目を見ることになっています。ビッケブランカの「夢醒めSunset」は7ランクダウンの25位。やや大きい下げですが、これは「北斗七星」が上がったので仕方ないところです。
 アップ曲は2曲。THE RAMPAGE from EXILE TRIBEの「LIVING IN THE DREAM」は5ランクアップの29位。30位台の壁を越えてきたのは見事です。そして9ランクのジャンプアップとなったのは優里の「ペテルギウス」。先程も書きましたが、先週の初登場がかなり強い中、配信のこの曲が9ランクも上げてきたのはかなり立派です。この出足なら、「シャッター」につづく2曲目のトップ10入りも十分に期待できるかもしれませんね。俄然、期待が高まりました。


11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↓211w(8)
12なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑142w
13大正浪漫YOASOBI↓59w(6)
14Small WorldBUMP OF CHICKEN↑112w
15Gifted.BE:FIRST↑52w
16阿修羅ちゃんAdo↓43w
17水平線back number↓314w
18光の魔人ザ・クロマニヨンズ↓37w
19こたえあわせJUJUnew1w
20HADASHi NO STEPLiSA↓910w



 トップ10落ちは2組。YOASOBIの「大正浪漫」は5ランクダウンで13位。トップ10内は6週となりました。今週は「ツバメ」がダウンでこちらもトップ10落ちと散々なYOASOBIですが、来週は立て直していけるでしょうか。「大正浪漫」はトップ10に6週と上昇で、これは「三原色」と同じ。すでに年間チャートに複数ランクインは間違いないYOASOBIですが、この曲でさらにもう1曲増やすことはできるでしょうか。11位は桑田佳祐さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」。2連覇するなど強かったこの曲ですが、トップ10内ではあまり粘れず8週。これは「SMILE」を1週下回ったということで、やや意外な結果でしたね。ただ、年間チャートには余裕で入ってきます。桑田さんも年間チャートに複数エントリーは間違いなさそうです。
 来週以降のトップ10争いが過熱しています。2ケタのジャンプアップで10位台前半に食い込んできたのは2組。まず、マカロニえんぴつの「なんでもないよ、」は先週初登場26位からなんと14ランクの特大ジャンプアップです!意外に思われた人もいたかもしれませんが、実は私は10ランク以上は上げると予想していました。なぜなら、この曲は先週α-STATIONでオンエアされまくっていたからです。あるいは、スマッシュブレイクのBE:FIRSTを上回っていたのではないでしょうか?それくらい大量のオンエアがありましたから、特大ジャンプアップは当然。オンエアでも紹介されましたが、マカロニえんぴつはレコード大賞で新人賞も受賞しましたね。注目度が高まっており、本当にうれしいです。この勢いのままに来週はトップ10を目指してほしいと思います。もう1曲、BUMP OF CHICKENの「Small World」も11ランクのジャンプアップで14位でした。BUMPの実力を考えればまあこれは当然かというところ。BUMPにとって心強いのは、この曲のCDリリースが決まったことです。「なないろ」「Flare」「Small World」の3曲が入ったCDシングルが12月22日にリリースされることが決まりました。3曲ともJ-ACにエントリーした、非常に豪華な1枚です。もし「Small World」がCDのセールスポイントも稼ぐことになれば、これはかなりの大ヒットが期待できそうですね。
 先週20位初登場、実力が未知数だったBE:FIRSTの「Gifted.」は5ランクアップの15位でした。すぐにトップ10入りしてもおかしくはない勢いですが、J-ACではまだまだ「新参者」。様子見という感じで納得の順位でしたね。すんなりトップ10入りする可能性もありますし、10位台で止まる可能性もある。正直まだ全く分からない曲です。
 10位台後半はダウン組。粘っているのはクロマニヨンズとback number、痛恨はAdoとLiSAです。ザ・クロマニヨンズの「光の魔人」は3ランクダウンにとどめ、後から入ってきた「大空がある」の順位を上回りました。この「逆転現象」は初めての出来事です。back numberの「水平線」も3ランクダウンと安定の動き。下位でも頑張れば、年間の順位がかなりよいものになりそうです。
 Adoの「阿修羅」は痛恨ですね。トップ10入りを予想しましたが、先週12位からまさかの張り手を食らい4ランクダウン。「踊」のようにすんなりいくかと思いましたが、今回は周囲もかなり強く、厳しかった。Adoにとっては試練の展開で、来週は再起を懸ける週になります。最後に20位はLiSAの「HADASHi NO STEP」。こちらは9ランクダウンの20位と大暴落でした。9ランクダウンはただでさえ痛いですが、年間入りを狙うという意味でも非常に痛い。LiSAは今週2曲とも大ダウンで、「往復ビンタ」のような展開です。コメントゲストに出た週でこの扱いというのは、あまりにも酷すぎますね。重ね重ね、来週は報われてほしいものです。

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1ハートあいみょん4w(3)1
2北斗七星ビッケブランカ↑34w(2)3
3食べた愛aiko↓17w(6)2
4おっさん岡崎体育↑94w(1)10
5燃えよ藤井風↓111w(10)6
6黄色back number↓38w(6)4
7BOYKing Gnu5w(3)5
8大好物スピッツ↑132w(1)×
9Cube星野源↑15w(2)9
10テーマソングポルノグラフィティ↓48w(5)7



 2位はビッケブランカの「北斗七星」。3ランクアップで2位に付け、あいみょんの「ハート」に追走。背中はしっかりと捉えた感じで、はっきり次の1位候補になりましたね。トリプルエントリーとはいえ、「夢醒めSunset」と「蒼天のヴァンパイア」はだいぶ下げてきており、ポイント割れの影響はもはや微々たるものでしょう。来週は「ポニーテイル」以来の1位を狙う週となり、雰囲気は十分に出てきた感じがあります。
 aikoさんの「食べた愛」はビッケブランカにかわされて1ランクダウンするもののトップ3をキープ。先週も書きましたが、「あたしたち」が圏外になったのでこの曲は少しでも長く頑張りたいところ。周囲のメンバーはかなり強くなっていますが、上位死守を図ります。同じく上位死守は藤井風の「燃えよ」。強敵揃いの中、今週もトップ5をキープする見事な強さでした。これでトップ10には2ケタの10週目であり、それでいてまだ5位ですからとんでもない強さです。「きらり」に負けじとも劣らないようなビッグヒットであり、2曲連続でこの成績というのは最大の称賛に値しますね。
 トップ10の下位を見ていきましょう。back numberの「黄色」は3ランクダウンで6位。熾烈な上位争いの中で弾き出され、これはさすがに1位争いから脱落です。これも先週書きましたが、配信シングルの「水平線」がv3を達成したのにこの曲が1位に届かないというのは実に不思議です。「水平線」とのダブルエントリー効果、そして周囲の曲の強さにも影響され、どうやら一歩届かない曲となりそうです。7位はKing Gnuの「BOY」。先週はまさかのダウンをしてしまい、これ以上下げてはおしまいといったところ。今週は上げもせず、下げもせず、崖っぷちのところで踏みとどまるような結果になりました。1位を取るためには、これ以上は下げられないでしょう。12月1日にCDシングルが発売されますので、セールス加算までどこまで踏みとどまれるか。まさに踏ん張りどころです。
 9位は星野源で「Cube」。先週10位から1ランクアップとほとんど伸びず、これは予想どおりの順位でした。マニアックな曲ということで、どうしても伸びにくい面はあります。「創造」はそれでもトップ10に5週とヒットしましたが、この曲はどうでしょうか。下からの突き上げも激しいため、来週は残留争いの週となります。最後に10位はポルノグラフィティで「テーマソング」。ここ3週、6位から7位で頑張っていたこの曲ですが、今週は力尽きて4ランクダウンという結果でした。残念ですが、トップ10に5週ですからこの後も頑張れば年間レベル。気持ちを切らさず、この後も頑張ってほしいと思います。 



 

さよならトップ40




先週40位「Wonder」ONE OK ROCK 
IN【3】TOP10【0】HIGH【35】



 今年3曲目のワンオクでしたが、「Renegades」「Broken Heart of Gold」から大きく下げました。オール30位台のトータル3週ということで、惨敗です。3曲は見事に右肩下がりになっており、下げ幅が激しい。「Renegades」で2年ぶりにチャートに戻ってきた時には盛り上がったものですが、そのパワーも減退してしまったということでしょうか。前の2曲は「るろうに剣心」という大きなタイアップがありましたが、この曲にはそれがなかったということも響いたかもしれません。次の楽曲では巻き返しを期すことになります。



先週39位「U」millennium parade×Belle 
IN【18】TOP10【10】HIGH【1】



 細田守監督の劇場版最新作「竜とそばかすの姫」主題歌。millennium paradeとBelle(中村佳穂さん)という、当世代屈指の実力派がタッグを組んだ主題歌となりました。既存のJ-POPの枠を超越した衝撃的なサウンドで、初めて聴いた時は鮮烈でしたね。「これだけ攻めた曲が、J-ACではどれだけ受け入れられるのか」と思ったものですが、結果は今年を代表する大ヒットになりました。先行配信により7月に39位で初登場すると、チャートをうなぎ上りして4週目にはトップ10入り。8月18日にCDシングルがリリースされたことも非常に大きく、セールスのポイントが加算されたことによりトップ10内でも順調に上昇。エントリー7週目にはついに1位にたどり着き、見事3連覇を達成しました。この曲が1位まで行ったというのは本当に驚きましたね。番組のラストがこの曲で鮮烈に締めくくられるのは今までに体験したことのないかっこよさがあり、実に素晴らしい3週間でした。首位からダウンした後も、4週間トップ10をキープ。この結果、トップ10は2ケタの10週に乗せたわけですから、文句なしの大ヒットです。トータルは18週と、こちらも立派な数字になりました。満点のチャート成績と言えるでしょう。
 残念ながら今週のチャートに名前はありませんでしたが、今週はこの2組が紅白歌合戦に出場することが発表されましたね!本当におめでたいことです。紅白は現代においても抜群の影響力があり、ヒット曲にさらに火が付くということも珍しくありません。突き抜けてかっこいいこの曲でお茶の間の度肝を抜いてほしいです。



先週36位「Oz.」yama 
IN【2】TOP10【0】HIGH【36】



 今年9月の「ランニングアウト」で初エントリーしたyama。この曲は2曲目でした。「ランニングアウト」は39位の1週のみでしたから、この曲ではエントリー週、最高位のいずれもわずかに伸ばしたことになります。わずかでも上昇の跡を残したとはいえ、最高36位の2週というのはまだまだ及ばない成績であり、2曲合わせても全てが30位台後半と通用していません。今は種まきの段階であり、今後のヒット曲が待たれますね。次の楽曲では、トータル3週以上、そして30位台の突破を期待したいと思います。



先週31位「月に吠える」ヨルシカ 
IN【5】TOP10【0】HIGH【17】



 今年文学作品シリーズとして3作をリリースしたヨルシカ。3曲ともエントリーしたのは立派ですが、成績は伸び切りませんでした。この曲の成績は、第2弾の「老人と海」は上回ったものの、第1弾の「又三郎」よりは下。2週目に13ランクのジャンプアップで18位まで上昇した時は湧き上がりましたが、そこから伸ばすことができません。3週目は1ランクアップの17位と頭打ちで、これが最高位でした。5週目にはなんと12ランクも急降下して31位、そのまま圏外になってしまうという幕切れでした。19位の2週後には圏外になっている衝撃の下げ方で、印象的には最悪です。
 昨年は「花に亡霊」、今年は「春泥棒」が大ヒットしたヨルシカ。それだけでも十分そうですが、どうしても直近の曲の印象というのは残ってしまうものです。「又三郎」はそれなりに健闘しましたが、「老人と海」「月に吠える」がここまで悪い成績に沈んでしまったのは苦しく、だいぶ雰囲気が悪くなってしまいました。次のヒット曲が待たれるという状況です。個人的には、文学作品シリーズは非常に気に入っているので、成績が伸び悩んでいることは残念でなりません。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1北斗七星ビッケブランカ↑1
2ハートあいみょん↓1
3食べた愛aiko
4大好物スピッツ↑4
5おっさん岡崎体育↓1
6燃えよ藤井風↓1
7BOYKing Gnu
8なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑4
9黄色back number↓3
10Small WorldBUMP OF CHICKEN↑4

 1位はビッケブランカの「北斗七星」を予想します。あいみょんの「ハート」とはほぼ間違いなく一騎打ちの状況でしょう。ただ、上にも書いたように、ビッケブランカはポイント割れが気にならなくなったことが好転していると思います。「夢醒めSunset」が10位台で粘っているとポイント割れがあったと思いますが、今週は25位までがっつりと下がりました。いわば、「北斗七星」に「専念」できる状況で、ここがプラスになってきそうです。いつもの通り、リクエストも大量に入るでしょうから、あいみょんが守り切るのはかなり大変。奪い取るかビッケブランカ、守り切るかあいみょんということで白熱の展開が予想されますね。
 3位以下は激戦で、誰がどうなってもおかしくありません。上げてきそうなのは今週トップ10入りしたスピッツの「大好物」。昨年の配信シングル「猫ちぐら」、それに今年の「紫の夜を越えて」はともに最高4位まで行っています。配信のみのポイントでも、これくらいは上げてくるかなという予想で4位にしました。aikoの「食べた愛」は3位を死守し、今週大躍進を果たした岡崎体育の「おっさん」はダウンしつつもトップ5をキープする5位と予想しました。岡崎体育さんについては、今週9ランクアップとかなり伸ばしたため、来週さらに伸ばしてくる可能性もあります。トップ3に食い込んでくる可能性も十分にあり、アルバム曲としてどこまで行けるか、注目、そして期待しています。
 6位は惜しくも1ランクダウンで藤井風の「燃えよ」、そして7位は順位変わらずKing Gnuの「BOY」と予想。特にKing Gnuは上がるか下がるか全く分からないところで、ここでどの目がでるかが今後の運命を決めることになりそうです。先にも書きましたが、1位を取るためにはこれ以上の後退は許されないところ。瀬戸際です。9位はback numberの「黄色」を予想。周りが強いので、ダウンは避けられない状況でしょうか。下げ幅をどこまで食い止められるかが大事になってきます。
 トップ10入りは相変わらず大激戦で、枠は1つか2つでしょう。その少ない枠を巡って、10位台だけ見ても「①マカロニ②BUMP③BE:FIRST④Ado⑤JUJU」とトップ10に入りそうな曲が少なくとも5曲はあります。今週24位まで下げたLiSAの「明け星」も、来週はセールスポイントが加算されるため再浮上が予想され、このまま黙ってはいないでしょう。大激戦の状況ですが、ここは今週ジャンプアップで10位台前半に上げてきたマカロニえんぴつとBUMP OF CHICKENを順当にトップ10入りと予想します。ともに4ランクアップで、8位、10位と予想しました。特にマカロニえんぴつには期待で、これまでの最高位は「はしりがき」の10位ですから、9位以上になれば自己最高位を更新します。大きなチャンスが到来しており、来週は勢いそのままに自己最高位を期待します。
 
 

初登場曲予想(11/27)


「ヒカレイノチ」Kitri11/17リリースのCDシングル
「沈丁花」DISH//11/17リリースのCDシングル
「debbie」にしな11/17リリースの配信シングル
「yoake」MAN WITH A MISSION11/24リリースのアルバムより 11/17先行配信
「愛しき日々の真ん中で」平井大11/14リリースの配信シングル

 最近は初登場アーティストが異常に強い状況が続いていましたが、ようやく一呼吸といったところでしょうか。来週は期待の若手、新顔中心の顔触れにしました。
 個人的に絶対に入ってほしいのはKitri。シングル「ヒカレイノチ」はNHKドラマ「古見さんは、コミュ障です」のED主題歌です。Kitriは地元京都のアーティストで、α-stationではレギュラープログラムも担当しています。去年、今年とたくさん曲をリリースしているのに、J-ACには全然エントリーせず、私は非常に残念に思っています。今作はNHKドラマの主題歌といういいタイアップで、シングルまでリリースされるわけですから、何としてもエントリーしてほしいと思います。
 他にCDシングルではDISH//。過去のエントリーはありませんが、紅白初出演が決まり勢いがあります。最新シングルの「沈丁花」はドラマ主題歌で、作詞作曲はマカロニえんぴつのはっとりさん。皆さんご存じのとおり、マカロニえんぴつは今週のチャートでも大変勢いがありましたから、相乗効果でエントリーを期待します。配信シングルではにしなの「debbie」。スマッシュブレイク発、今年2曲がエントリーしている期待の新顔で、3曲目でチャートの常連を目指します。今年はCDシングル2曲で存在感のあるMAN WITH A MISSIONは11月24日にアルバムをリリース。来週のアルバム特集ではぜひ特集してもらいたいですね。リード曲の「yoake」は先行配信されており、エントリーの可能性があります。最後は紅白初出場歌手さん。今週は入りませんでしたが、前の曲「Anniversary」がそろそろ圏外になりそうなタイミングであり、入れ替わりでのエントリーを狙います。

 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!