J-AC TOP40  2021年11月27日付けチャート

Last-modified: 2021-11-28 (日) 11:40:12

2021年11月27日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20211127.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中2曲でした。



37位 境界線 / amazarashi                   

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初登場予想:×


 
 11月17日にリリースされた7枚目のシングルで、TVアニメ「86―エイティシックス―」第2クールOPテーマ曲。10月10日に先行配信されていましたが、CDリリースのタイミングで入ってきました。
 amazarashi(アマザラシ)は2007年結成、2010年にメジャーデビューしたロックバンドです。このバンドの特色はライブにありまして、ライブではステージ前面に紗幕を張りながら映像を投影する裏で演奏を行う、という演出が取られています。ボーカル・ギターの秋田さんの意向で、曲の雰囲気を一番感じ取ってもらえるようにということでこのような演出になったそうです。YouTubeでライブ映像を拝見しましたが、たしかに没入感があり、曲を深く感じられるような演出になっていましたね。
 過去のチャートを軽く探してみましたが、2015年以降では初エントリーではないかと思います。J-ACではまったくの未知数という状況なので、まずは来週どれほどの上げ幅を記録できるか、その勢いに注目したいと思います。



33位 ヒカレイノチ / Kitri                   

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初登場予想:〇


 
 おかえりなさい。これは心から嬉しいエントリーになりました。
 地元京都発、姉妹によるピアノ連弾ユニットのKitri(キトリ)。2015年に活動を開始し、今のユニット名になったのは2017年から。大橋トリオさんのプロデュースで発表したアルバムが大きな話題となり、2019年にメジャーデビュー。以降も活躍が続いています。J-ACには、2018年の「リズム」、そして2019年に発表したメジャーデビューアルバムからの楽曲「羅針鳥」につづく通算3曲目のエントリーです。「羅針鳥」は2019年1月にエントリーしていましたから、2年10か月ぶりというかなり久々のエントリーになりました。その間も、たくさんの楽曲をリリースしていたのですが、配信シングルやアルバムばかりだったので、なかなかエントリーの機会に恵まれませんでした。今年から、α-STATIONでのレギュラープログラムも担当している彼女たち。久々のエントリー、本当におめでとうございます。まずは一つ、報われてくれてとても嬉しいです。

 11月17日にリリースされたシングルで、TVアニメ「古見さんは、コミュ症です」のエンディング・テーマ。この作品、同時期にNHKでドラマ化、そしてテレ東でアニメ化されるという非常に面白い展開になっています。NHKのドラマ主題歌は先日までエントリーしていたaikoさんの「あたしたち」、そしてアニメの方がKitriといういうことで、非常にいい楽曲を起用したなという印象があります。最近のKitriはサウンド面で大きな広がりを見せていまして、今年リリースしたアルバムからの楽曲「青い春」ではバンドサウンドを取り込んだアレンジも披露していました(この曲、すごくいいのでぜひ聴いてみてください)。今回もその路線を引き継いでおり、連弾ピアノという彼女たちの持ち味は残しつつ、サウンドに厚みが加わってきたと思います。私の中では、一日でも早くブレイクしてほしい期待のアーティストです。J-ACでの過去の2曲を振り返ると、トータルは5週、6週、最高位は22位、20位と来ています(それなりに頑張っていますね)。今作ではぜひ、前の2曲を上回る活躍を期待します。



32位 愛しき日々の真ん中で / 平井大                   

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初登場予想:〇


 
 大みそかの紅白歌合戦に初出場が決まった平井大さん。勢い止まらず、なんと今年8曲目のエントリーです。8曲というのは、YOASOBIと並んで今年最多タイ。紅白だけでなく、J-ACでもすっかり「今年の顔」になっていますね。1年に8曲というのは、ペースに換算すれば「1か月半に1曲」入っていることになり、YOASOBI、平井大の両アーティストはとんでもないハイペースでエントリーしていることが分かります。ほとんどの曲がトップ10入りするYOASOBIと比べて、平井大は残念ながら成績が伸びない傾向にあり、トップ10入りは1曲もありません。しかし、昨年はオール30位台だったことに比べると、今年は3曲(「タカラモノ」「MIRROR MIRROR」「Anniversary」)が10位台まで行っており、明らかに成績は向上しています。大量の曲がエントリーしていることが功を奏し、J-ACでも少しずつ、それでいて確実に浸透していると感じます(今週は「Anniversary」が39位に残留しダブルエントリー。この点でも力強かったです)。1年に8曲エントリーというのは、誇っていい、素晴らしい数字だと思いますね。

 11月14日にリリースされた配信シングル。冬にぴったりのバラードで、サビの最後の部分で歌われる曲のタイトルが印象的です。連続配信リリースの第15弾ということで、もう何が何だか分からなくなるような多作ぶりですが、そのうち半分以上がエントリーしているわけですから大したものです。ここ2作は連続で10位台まで行っており、非常にいい流れのため、この曲もそこに続きたいところです。ちなみに、気になるのは次回作のリリースですが、これは今のところ未定のようですね。今年は残り1か月。もし、平井大かYOASOBIが新曲をエントリーさせたら、今年9曲目となり、単独トップになります。最多エントリーをめぐる争いにも注目が集まりますね(ちなみに、YOASOBIは12月1日にEPのリリースを控えており、9曲目のエントリーの可能性があります。平井大ちょっとピンチ!?)。



28位  踊り子 / Vaundy                   

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初登場予想:×


 
 平井大に負けじと、この人もエントリーが止まりません。11月6日に「泣き地蔵」がエントリーしていたばかりですが、たった中2週で次なる新曲がエントリー。なんとこれで、今年6曲目のエントリーとなりました。「泣き地蔵」は40位1週のみで終わってしまい、勢いに冷や水をぶっかけてしまったところ。流れ的には最悪でしたが、たった3週後にチャートに戻ってくるのは大したものです。しかも、今作は初登場28位。エントリーのほとんどが30位台に終わっているVaundyにとって、初登場28位というのはかなりの躍進、ロケットスタートです。
 どうして初登場28位と伸びているかというと、これは小松菜奈効果といえそうですね。この曲のMVには、先日菅田将暉さんとの結婚を発表したばかりの小松菜奈さんが出演。グルービーな楽曲に乗って印象的な歌唱パフォーマンスを披露しており、これが結婚効果も相まって話題沸騰。YouTubeでは人気急上昇中の動画にランクインするくらいのバズり具合となっており、この話題ぶりが順位にも反映されたのではないかと思います。ちなみに、今週の29位は菅田将暉の「ラストシーン」。その直後に小松菜奈絡みのこの曲が流れたわけですから、思わぬ形で「夫婦共演」。図ってか図らずか分かりませんが、この並びにはニヤリとしてしまいましたね。
 小松菜奈さんの影響もありかなり高い位置からの登場となったVaundy。「早くヒット曲が欲しい」と書いてきた私ですが、この曲がブレイクへの起爆剤となれるでしょうか。初動が高いだけに、期待したくなりますね。ぜひ、J-ACチャートでも踊りに踊りまくってほしいです。



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

ハートあいみょんv35週目



 あいみょんの「ハート」が3連覇を達成しました。1位曲で3連覇を達成したのはback numberの「水平線」(9/28~10/2)以来4曲目。またあいみょん自身にとっては、昨年の「裸の心」(v7)以来の3連覇到達曲となりました。今年は「桜が降る夜は」「愛を知るまでは」の2曲が両方とも1位ながら短命に終わっていたあいみょん。しかし、この曲ではがっちりと3連覇を達成し、強いところを見せましたね。今週はビッケブランカの「北斗七星」も相当強かったと思いますが、押さえ付けての首位キープは見事。エントリー3週目という超特急で1位に到達した勢いは伊達ではなく、強敵相手に価値のある3連覇となりました。

 この曲が入ってきたのは10月最終週で、普通なら年間にはほぼ間に合わないタイミングです。(残り全部1位としても、40ポイント×9週=360ポイント)。しかしこの曲は、いきなり13位に飛び込んできてあっという間に1位を獲得。そこからは3連覇と抜群の強さを見せており、あるいはあるいは?という可能性も出てきました。12月もがっちりと1位や2位をキープするようなら、いよいよ年間入りの可能性が出てきます。
 


WELCOME TO TOP10

8位なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑43週目
10位こたえあわせJUJU↑102週目



 トップ10入りは2曲。エントリー3週目で8位に上げてきたのはマカロニえんぴつの「なんでもないよ、」。α-stationで圧倒的なオンエアを稼いだこの曲は、オンエアが妥当に評価された感じで見事トップ10をつかみました。マカロニえんぴつのトップ10入りは5月の「はしりがき」以来2曲ぶり2曲目。今年「はしりがき」で初のトップ10入りとなったマカロニえんぴつですが、短期間で2曲目のトップ10入りを果たしたのは見事。「はしりがき」は10位1週のみでしたから、この曲では最高位も更新したことになります。躍進目覚ましいマカロニえんぴつ、私は大好きなバンドなので、J-ACでも浸透してきているのは嬉しい限りです。
 10位も嬉しい。先週19位初登場、JUJUの「こたえあわせ」が9ランクアップ、エントリー2週目でトップ10をつかみました。ライバルもゴロゴロといる中、初登場19位から2週目でトップ10入りというのは非常に早く、鮮やかなトップ10入りですね。JUJUのトップ10入りは昨年10月の「奏」以来1年1か月ぶり。昨年は2曲が年間入りし、期間はずいぶん開きましたが、この曲もその勢いのままに上がってきたという感じがします。そして、私が今季ドハマりしているドラマ「恋です!」の主題歌としても全力で推していきたいですね。本当ならドラマの感想でも書き連ねたいところですが、長くなりそうなので次に行きます笑



最も順位を上げた曲

23位アルデバランAI↑103週目



 
最も順位を下げた曲

27位光の魔人ザ・クロマニヨンズ↓98週目


最長エントリー

20週目38位蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓4
15週目20位水平線back number↓3
15週目31位夢醒めSunsetビッケブランカ↓6
15週目36位アポトーシスOfficial髭男dism↓4

 

トップ10落ち

11位BOYKing Gnu↓46週目3週
13位テーマソングポルノグラフィティ↓39週目5週

 

チャート詳細



31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31夢醒めSunsetビッケブランカ↓615w
32愛しき日々の真ん中で平井大new1w
33ヒカレイノチKitrinew1w
34LITMUS緑黄色社会↓714w
35LIVING IN THE DREAMTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE↓64w
36アポトーシスOfficial髭男dism↓415w
37境界線amazarashinew1w
38蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓420w
39Anniversary平井大↓18w
40光インザファミリーハルカミライ↓55w



 30位台は初登場以外が全てダウン曲。しかし、大ダウンは1曲もなく、既存の曲にとっては優しいチャートになりました。
 ロングエントリーから見ていきましょう。最長エントリーはビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」。先週34位からしっかり4ランクダウンにとどめ、これで大台の20週に到達。ビッケブランカは31位にも「夢醒めSunset」がエントリーし、こちらは15週目でロングエントリー2位。「北斗七星」が最上位にいる中で残りの2曲もロングエントリーしていますから、その活躍は見事なものです。今週は「蒼天」が20週、「夢醒め」が15週と区切りのいい週になりましたね。
 「夢醒めSunset」と並んで15週目となったのはOfficial髭男dismの「アポトーシス」。アルバム曲、長尺のバラードながら息が長く、15週目まで持ってきたのは見事です。34位は緑黄色社会の「LITMUS」。7ランクダウンと下げ幅が大きくなってきましたが、こちらも14週目でロングエントリーは4位と立派です。来週は残留し、ぜひ有終の美を飾ってほしいと思います。
 残りも全てダウン曲です。40位はハルカミライの「光インザファミリー」。オール30位台ではありますが、消えそうなところから再浮上し、今週も40位に踏みとどまったわけですから健闘の感があります。39位は平井大で「Anniversary」。上にも書きましたが、これはすごいですね。今週は新曲の「愛しき日々の真ん中で」が入ってきたタイミングでしたが、それにもかかわらず先週38位から残留したのは驚きです。今年の平井大は一味違うという感じがしますね。最後に36位はTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEの「LIVING IN THE DREAM」。こちらは6ランクダウンで30位台に逆戻り。LDH系としては平均よりやや低いといった感じの成績になっています。


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21ChopstickNiziU↑92w
22大空があるザ・クロマニヨンズ4w
23アルデバランAI↑103w
24YURA YURAWANDS↑33w
25HADASHi NO STEPLiSA↓511w
26ツバメ(with ミドリーズ)YOASOBI↓34w
27光の魔人ザ・クロマニヨンズ↓98w
28踊り子Vaundynew1w
29ラストシーン菅田将暉↓32w
30JSB IN BLACK三代目 J SOUL BROTHERS↑15w



 20位台にはジャンプアップが2曲。朝ドラ主題歌、AIの「アルデバラン」は10ランクのジャンプアップと大きく跳ねてきました。先週は「即落ち」でまさかのつまづきをしてしまったこの曲ですが、やはりそのまま下がっていいような曲ではありません。10ランクも上げたので弾みがついた感じがしますね。来週以降はますます上がっていくと思っています(視聴率も上がり目ですよね!)。11月24日にアルバム「U」をリリースしたNiziUは表題曲の「Chopstick」が9ランクのジャンプアップ。先週初登場30位から21位という好位置に付けました。アルバムリリース効果でさらに上がると思われ、少なくとも10位台は確実でしょう。2週目の勢いがよく、アルバム曲ながら楽しみな存在になってきました。
 ザ・クロマニヨンズはこのブロックに2曲がエントリー。6ヶ月連続リリースの第2弾「光の魔人」は9ランクダウンで大崩れ。トップ10には入ったものの、「ドライブGO!」は下回りそうです。第3弾の「大空がある」はもっと厳しい。順位を下げなかったものの、22位にとどまっているようではトップ10入りが厳しく、かなり嫌なムードになってきました。もうすぐ入ってくるであろう「第4弾」で巻き返しを図ることはできるでしょうか。
 25位はLiSAで「HADASHi NO STEP」。先週は9ランクダウンと大きく下げましたが、5ランクダウンとなんとかギリギリのところで踏みとどまりました。この後粘れば年間入りもありそうな数字ですが、「明け星」が入っているので茨の道となりそうです。26位はYOASOBIで「ツバメ」。初登場から3週連続ダウンと撃沈しており、これまでのYOASOBIからは到底考えられないような冷え冷えの状況になっています。12月2日には2枚目のEPをリリースするYOASOBI。この曲が振るわないようなら、思い切って曲の入れ替えという展開もあるのかもしれませんね。29位、これは一番びっくりしましたが、菅田将暉「ラストシーン」が即落ちを食らいました。シングルセールスが加算されるのは来週ですから、来週はさすがに再浮上と思いますが、それにしても厳しい出だしとなりました。結婚でご祝儀があるのかと思いましたが、実に世知辛いチャートアクションになっています。
 アップは2曲。三代目J SOUL BROTHERSの「JSB IN BLACK」は2週前の38位から見事に息を吹き返しましたね。30位まで戻し、LDH古参の意地を存分に見せてくれています。そして一番頑張ったのは24位でしょう。先週即落ちスタートとなったWANDSの「YURA YURA」が再浮上で24位に戻しました。昨年は3曲が入りましたが、成績的には全く振るわなかったWANDS。この曲は初登場から3週連続で20位台と頑張っており、昨年の楽曲を上回る成績は確実です。いい曲だと思うので嬉しいですね。
 


11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11BOYKing Gnu↓46w(3)
12ペテルギウス優里↑93w
13テーマソングポルノグラフィティ↓39w(5)
14Gifted.BE:FIRST↑13w
15Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↓412w
16阿修羅ちゃんAdo4w
17大正浪漫YOASOBI↓410w
18Small WorldBUMP OF CHICKEN↓43w
19明け星LiSA↑56w
20水平線back number↓315w



 トップ10落ちは2曲。先週10位のポルノグラフィティと7位のKing Gnuがトップ10から外れました。ポルノグラフィティの「テーマソング」はトップ10に5週のスマッシュヒット。新しいアーティストが続々と出てくる中、この変わらぬ活躍は見事です。今後は年間入りを目指しての戦いとなります。私が「1位候補」と大きな期待を寄せいていたKing Gnuの「BOY」は失速で11位。再浮上どころか、トップ10からも落ちるようでは1位は絶望的になりました。ただ、12月1日にシングルリリースがありセールスポイントが加わります。気持ちを切らさず、トップ10への返り咲きを目指してもらいたいですね。
 来週のトップ10争いの最右翼に躍り出てきたのは優里の「ペテルギウス」。初登場30位から2週連続の9ランクアップと絶好調で、12位まで持ってきました。配信シングルにしてこの伸びは見事で、初のトップ10入りをした「シャッター」をはるかに上回る勢いがあります。来週はその「シャッター」につづく2曲目のトップ10入りが期待できそうです。そんな優里を追っていきたいのはLiSAの「明け星」。先週はまさかの急落を喫しましたが、今週はセールスポイントが加算され、さすがに順位を戻しました(とりあえず、コメントゲストが報われてよかったです)。ただ、5ランクの再浮上で19位とそこまでの伸びでもない。ライバルも多く、トップ10入りは容易ではなさそうです。
 そんな「ライバル」たちを見ていきましょう。14位はBE:FIRSTの「Gifted.」。オンエアとセールスを考慮するとすぐにトップ10入りしてもおかしくないこの曲ですが、やはり「様子見」という感じで留め置かれています。そんなに簡単にトップ10に入ってもらっては困る!という感じでしょうかね笑 スマッシュブレイクは今週まで、ということで、トップ10入りを狙うとしたら来週が最大のチャンスでしょう(予想は非常に難しいところです)。エントリー4週目、Adoの「阿修羅ちゃん」は順位変わらず16位。3週連続の10位台と悪くはありませんが、どうにも攻めあぐねている印象。こちらも来週はトップ10入りがかかっており、全力で殴り込んでくることを期待しましょう。大きく後退してしまったのはBUMP OF CHICKENの「Small World」。先週大ジャンプアップで14位に上げたにもかかわらず、すぐさま18位にダウン。痛いダウンとなってしまいましたね。トップ10に入れなかった「なないろ」の悪夢がよぎりますが、その「なないろ」とこの曲が含まれるシングルが12月22日に発売されます。そこに向けて、まだまだ巻き返しの機会はありそうです。
 最後は10位台のキープ組。先週トップ10落ちした桑田佳祐さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」とYOASOBIの「大正浪漫」はそれぞれ15位と17位。大崩れはせず、10位台をキープしてきました。桑田さんは年間入り確定、YOASOBIは年間入り濃厚という状況で、特にYOASOBIはこの後も頑張らなくてはいけません。最後に20位はback numberの「水平線」。エントリー15週目でもまだまだ安定しており、今週も10位台をキープ。ロングエントリー曲の中では一番推移が安定しており、まだまだ数週は頑張れそうな雰囲気です。

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1ハートあいみょん5w(4)2
2北斗七星ビッケブランカ5w(3)1
3おっさん岡崎体育↑15w(2)5
4大好物スピッツ↑43w(2)4
5食べた愛aiko↓28w(7)3
6燃えよ藤井風↓112w(11)6
7黄色back number↓19w(7)9
8なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑43w(1)8
9Cube星野源6w(3)×
10こたえあわせJUJU↑92w(1)×



 2位はビッケブランカの「北斗七星」。今週は相当な数のリクエストが結集していたようでしたが、それでもあいみょんには及ばず、屈する結果となりました。ビッケブランカにとっては非常に悔しい週となりましたね。3作ぶりの1位に向け、来週はもう1度勝負をかけにいくことになります。
 アルバム曲ながら大躍進、先週4位まで上げた岡崎体育の「おっさん」は1ランクアップでトップ3入り!現在1位、2位は最強の面子ですから、岡崎体育さんは最大限のところまで上昇してきたという感じがありますね。素晴らしい大活躍、トップ3でコールされた時は本当に嬉しかったです。そんな岡崎体育さんのピタリと後ろに付いたのはスピッツ。先週トップ10入りした「大好物」がさらに順位を上げ、トップ3目前の4位まで上げてきました。この曲では街中でも非常によくかかっていますし、好順位は納得です。今年の「紫の夜を越えて」や昨年の「猫ちぐら」は最高4位で止まっているスピッツ。この曲はそれを上回ってトップ3に食い込めるかが注目ですが、上昇が早いため、可能性は十分にありそうです。岡崎体育、そしてスピッツにかわされたのはaikoさんの「食べた愛」。2ランクダウンの5位ですが、何とかトップ5には踏みとどまりました。岡崎体育とスピッツが予想以上に強く、トップ3にとどまり続けると思われたaikoさんはやや苦戦しているように見えます。今後、トップ10にどの程度とどまれるかによって、この曲の年間順位も変わってくることになりそうです。
 6位、7位もそれぞれ先週から1ランクダウン。6位は藤井風の「燃えよ」、7位はback numberの「黄色」で、スピッツの「大好物」に抜かされての1ランクダウンとなりました。どちらもトップ10内で非常に安定していますが、来週はマカロニえんぴつやJUJU、それに新たにトップ10入りする曲が迫ってくるでしょう。この2曲も決して安泰ではなく、踏ん張りどころを迎えています。最後に9位は星野源の「Cube」。トップ10入りしてからの伸びが鈍く、今週はトップ10落ちも危ぶまれましたが、9位にとどまってきたのは見事です。全て9位、10位とはいえ、これで3週連続のトップ10となり、それなりの成績にはまとめています。



 

さよならトップ40




先週40位「Unchained World」GENERATIONS from EXILE TRIBE 
IN【6】TOP10【0】HIGH【18】



 10月6日に発売されたシングル。LDH系が大量にエントリーする中、この曲も流れに乗って10月16日に34位に初登場しました。翌週は12ランクも上げる跳ねっぷりで22位。さらに上げ、3週目には18位まで上昇しました。上位争いに絡む一歩手前のところまで行きましたが、4週目は初めてのダウンで20位。5週目からは急落で、2週で20ランクも下げてしまい、トータルは6週でした。最後は尻切れトンボになってしまいましたが、LDH系は行っても20位台という状況が多い中、1週とはいえ18位に食い込んだのは立派で、健闘という印象があります。非常にキレのあるサビが印象的で、普段こういうジャンルは聴かない私ですが、気付けばチャートを聴きながら口ずさんでいましたね。曲の出来がよかったため、それなりに健闘できたのだと思います。



先週39位「23」eill 
IN【1】TOP10【0】HIGH【39】



 通算2曲目のeillでしたが、39位1週のみという散々の結果に終わりました。初エントリーの「花のように」からは大きく下げてしまい、せっかく色めき立ったのに残念ですね。
 今年は1週きりで圏外になる曲が非常に多い印象です。ちょっと数えてみましょうか。「40位1週」の曲は4曲。同じように見ていくと、「39位1週」はこの曲も含めて3曲、「38位1週」は3曲、「37位1週」は4曲、「36位1週」はなく、「35位1週」は2曲でした。ここまでを合計すると16曲で、やはり30位後半はかなり危ないということが分かりますね。ちなみに、1週きりのエントリーでもっとも順位が高かったのは「31位」で、31位からいきなり圏外になった曲が1曲だけありました。アーティスト名は本人の名誉のために伏せておきましょう。



先週37位「嘘つき」あたらよ 
IN【6】TOP10【0】HIGH【21】



 先月10月のスマッシュブレイク。2週目に13ランクという素晴らしい上昇で23位に付けると、3週目にはさらに上げて21位。トップ20を狙えるところに付けましたが、4週目は初めてのダウンで23位に下げてしまい壁にぶつかりました。11月に入るとオンエアが激減したためやはり急落。6週目に大ダウンからそのまま圏外になりましたが、これはスマッシュブレイクの性質上仕方のないことです。
 全体的には、20位台に4週も入っているので十分健闘でしょう。スマッシュブレイクの曲は「トータル5週、最高位20位台後半」くらいが標準的な成績で、そこから見ればどちらも標準レベルを上回っています。次回作に期待が持てる、十分な健闘だったと思いますね。ちなみに、今月のスマッシュブレイクであるBE:FIRSTは10位台前半まで行っていますが、彼らはセールスが抜群で、他のスマッシュブレイクと比べるとちょっと「規格外」なのであまり参考になりません。



先週36位「次のせ~ので!-ON THE GREEN HILL-DCT VERSION-」DREAMS COME TRUE 
IN【8】TOP10【0】HIGH【20】



 9月22日にリリースされたドリカムのシングルですが、振るいませんでした。トータル8週は昨年のシングル「YES AND NO」と同じですが、あの曲はトップ10に4週も入るヒットでした。こちらは最高位20位であり、トップ10には全く絡めなかったため、残念ながら成績的には大きく下げたということになります。
 成績が振るわなかった原因ですが、単刀直入に言って申し訳ないですが、「売れなかった」からです。シングルセールスは初登場20位で、トータルは1万枚も行っていない模様。ドリカムの中村正人さんはツイッターでCDが売れていないことに悲壮感の漂うつぶやきをしておられました(「CDショップから返品となる前に購入してほしい」というあまりに悲惨なものでしたね)。ドリカムレベルでもここまで売れないのか、という衝撃的な出来事でしたね。ただ、「CDを買う意味」というのはどんどん薄れており、ある意味致し方ない面もあるのかなと思います。
 これだけCDセールスが振るわないと、当然J-ACチャートでも伸び悩むということになります。J-ACでの最高位は20位で、悲しいかな、これはオリコンの最高位と全く同じ順位でした。



来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1ハートあいみょん
2北斗七星ビッケブランカ
3大好物スピッツ↑1
4おっさん岡崎体育↓1
5なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑3
6食べた愛aiko↓1
7燃えよ藤井風↓1
8こたえあわせJUJU↑2
9黄色back number↓2
10ベテルギウス優里↑2

 
 来週はあいみょんの「ハート」にセールスポイントが加算されます。今週の1位曲にセールスが加わるのですから、普通に考えれば来週も1位(4連覇)です。ただ、ビッケブランカの「北斗七星」も相当に手強い。「蒼天のヴァンパイア」や「夢醒めSunset」がそろそろ圏外になりそうで、そうなるとこの曲にますますポイントが集中するでしょう。来週は普通ならあいみょん、しかしビッケブランカもそれなりに有力という状況で、確率的には7:3くらいかなと思っています。
 この2曲に続きそうなのはスピッツの「大好物」。エントリー3週目で4位と勢い抜群であり、これまであった「3位の壁」は上回ってきそうな雰囲気があります。岡崎体育さんの「おっさん」はスピッツにかわされるものの引き続き好調で4位と予想です。問題は5位です。今週の5位はaikoですが、aikoが守るか、それとも誰かが上がってくるかに注目です。私は期待も込め、マカロニえんぴつの「なんでもないよ、」をここに予想します。圧倒的なオンエアに支えられ、3週目で8位まで上昇してきた勢いを買いたい。マカロニえんぴつは今週の8位が自己最高位ですから、ここから先は未知の領域。普通ならトップ10の残留ラインで考えてもおかしくない曲です。しかし、将来的には1位の常連になってほしいくらい期待しているバンドです。さらに実績を積み上げてほしいという思いを込めて5位に予想しました。マカロニえんぴつのライバルになりそうなのはJUJU。こちらは2週目で10位とさらに驚異的な速さです。順位を上げることは確実で、トップ5を狙ってくる曲になると思います。来週は4位~8位くらいでどれもありそうですが、まだ2週目ということで、とりあえず8位に予想。ただし、大きく跳ねてくる可能性はあります。
 残留組はaiko、藤井風、back number。3曲ともトップ10が長く、安定しているため、来週はまだ残留圏内とみます。aikoと藤井風はさらに1ランクずつダウンで6位、7位、back numberの「黄色」は「水平線」も健闘している影響でいつものシングルよりやや低めですが、それでも9位くらいにはとどめてくるでしょうか。
 というわけで、トップ10の入れ替えは非常に少なくなりそう。残りは今週9位の星野源「Cube」で、この曲が10位台以下の曲と入れ替え争いを繰り広げていくことになりそうです。10位台以降に目を向けると、最有力は12位の優里「べテルギウス」でしょう。初めてトップ10入りした「シャッター」をはるかに上回る勢いがあり、配信ながら3週目で12位と驚異的な上げっぷりを見せています。星野源がこの曲相手に守り切れるかということですが、優里が上回ってきそうな状況ではないでしょうか。というわけで、数少ない入れ替え枠を勝ち取るのは優里ではないかと思っています。もう1組、注目はBE:FIRSTの「Gifted.」です。スマッシュブレイクが今月30日で終了するため、ポイント的には来週がピークになりそう。ということで、今週14位から来週はトップ10入りがかかる週となります。こちらは「2枠目」があればチャンスがありそうで、back numberとの入れ替え戦になるのではないかと思います。back numberが予想以上に下げればあるいは、という状況です。「BE:TOP10」があるかどうか、注目ですね。
 

初登場曲予想(12/4)


「君に夢中」宇多田ヒカル11/26リリースの配信シングル
「seeker」Noverbright11/24リリースのメジャー1stシングル
「君を見つけてしまったから」フジファブリック11/24リリースのCDシングル
「yoake」MAN WITH A MISSION11/24リリースのアルバムより
「仏だけ徒歩」東京事変12/22リリースのベストアルバムより 11/22先行配信

 来週からは1年の最終節、12月チャートがスタートです。今年のチャートは残り4回。最終週は年間チャートですから、レギュラーチャートは残り3回!いやあ、1年間はあっという間ですね。
 来週最大の目玉は宇多田ヒカルさんでしょう。ドラマ「最愛」の主題歌、「君に夢中」の配信がスタートしています。このドラマ、劇中音楽がとにかく素晴らしいんですが、それを締めくくるように流れる主題歌がこの曲。宇多田さんでなければ務まらなかったでしょうね。今作も珠玉の出来になっており、ヒットを確信しています。
 CDシングル(11/24リリース組)は非常に豪華で、すでに入っている曲でいうとあいみょんの「ハート」と菅田将暉の「ラストシーン」にセールスが加算されます。新しく入ってきそうなところでいうと、Novelbrightがメジャー1stシングルをリリースです。今年配信で2曲が入り、J-ACでも少し名前が売れてきた彼ら。メジャー1stということで、満を持してエントリーできるでしょうか。他にはフジファブリック。シングル「君を見つけてしまったから」をリリースしており、2月の「楽園」以来のエントリーを目指します。
 今週コメントゲストで登場してくれたMAN WITH A MISSIONの新曲「yoake」はもう一度予想します。今週はエントリーできませんでしたが、アルバムリリース&コメントゲスト効果でエントリーを期待です。最後は東京事変。12月22日にオールタイムベストのリリースが決まっており、そこからの新曲「仏だけ徒歩」が配信開始です。今年は「緑酒」の活躍や「永遠の不在証明」のリエントリーで大いに盛り上げてくれた彼ら。1年締めくくりのエントリーを期待しましょう。
 
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!