J-AC TOP40  2021年12月4日付けチャート

Last-modified: 2021-12-05 (日) 11:34:01

2021年12月4日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20211204.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは6曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は6曲中1曲でした(お粗末でしたね。すみませんでした)。



40位 走り続けた日々 / ケツメイシ                    

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初登場予想:×


 
 チャートのオープニングを飾ったのはケツメイシ。9月の「小さな幸せ」以来4か月ぶり、今年4曲目のエントリー。昨年の冬、「スーパースター」で久しぶりにチャートに戻ってきたケツメイシですが、それ以来は動きが活発です。「スーパースター」以来、これで約1年で4曲をエントリーさせました。本作は、12月1日にリリースされたアルバム「ケツノポリス12」に収録された楽曲で、「第101回全国高校ラグビー大会」のテーマソング。MVビデオも公開されています。高校ラグビーの主題歌ということで、爽やかさ前回。冬の晴れ間、寒空の下で聴くのも良さそうな爽やかな楽曲に仕上がっています。アルバム曲ながらエントリーということで、師走のチャートでまずは一つ、存在感を発揮しましたね。

 1年間で4曲もエントリーしたと紹介しましたが、ケツメイシは肝心の成績が振るいません。昨年の「スーパースター」はCDシングルでクレヨンしんちゃんの主題歌という好タイアップながらトップ10を逃しました。今年に入ってからエントリーしたデジタルシングル「サンシャインガール」「小さな幸せ」はそれぞれ3週、1週と爆死。エントリーは多いものの、流れは非常に悪く、かつては常連だったトップ10に遠く及ばない状況が続いています。今作は40位と最下位からのスタートですが、前作のように1週では終わりたくないところ。来週は何としてもチャートの残留を目指してほしいと思います。12月(師走)の1曲目に流れたのが「走り続けた日々」というのも面白いですね笑。縁起もいいと思いますし、ぜひ少しでも長く、チャートを走り続けてもらいたいです。



39位 もぐらとボンゴ / ザ・クロマニヨンズ                    

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初登場予想:×


 
 ザ・クロマニヨンズ、6ヶ月連続リリースの第4弾。「ドライブGO!」「光の魔人」「大空がある」に続き4曲連続のエントリー。連続リリースはここまで「打率10割」の見事な結果を残しています。初登場予想に入れていなかったのは完全に私のミスで、頭から抜け落ちていました。クロマニヨンズは毎月最終週にシングルをリリースしているので、翌月の初めに入ってくる。ちゃんと覚えておかないといけませんね(苦笑)。備忘録的に書いておくと、第5弾の「縄文BABY」は12月22日リリース。順調にいけば、2022年一発目のチャートでお目見えということになります。ここまで4曲が全てエントリーしたので、残りの2曲も普通に入ってくるような気がしますね。

 それで、肝心の曲の感想ですが、...だんだんヤケクソになっていないか?笑 第3弾の「大空がある」はほぼ「大丈夫だ」としか言っていないすごい曲でしたが、今作もまた強烈な曲です。「ボンゴボンゴ」と連呼するインパクトのあるBGMに全て持っていかれて、その他の印象が残りません笑 「大空がある」やこの曲を聴くと、「ドライブGO!」や「光の魔人」がかなりまともに作り込まれているなと感じます。第3弾と第4弾は非常に奔放な出来で、聴きようによっては「弾切れ」感もありますね。ただ、クロマニヨンズはまじめにこういう曲を作るアーティストですから、こちらの方が真骨頂なのかもしれません。この先、第5弾と第6弾は一体どんな方向に突っ走るのか?怖いもの見たさも含めて楽しみがあります笑

 ちなみに、ミュージックビデオは前編アニメーションで制作されています。これは初めての試みだそうで、キヨピーさんと同じく、私も驚きましたね。



38位 軍艦少年 / 卓真                    

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初登場予想:×


 
 聞きなれない名前ですが、実はJ-AC的にはおなじみのアーティスト。10-FEETのボーカル・ギター、卓真(タクマ)さん初のソロ名義のシングルです。いつも「TAKUMA」さんのイメージですし、ソロでは初の作品ということで私も最初は正直どなたか分かりませんでした。しかし、聴いてみればそこにはおなじみの歌声が。10-FEETらしさはほのかに残しつつ、アコースティックギター片手にしっとりと歌い上げた1曲になっています。10-FEETは地元アーティストの中でも最強格の強さを誇っており、卓真さんがソロ曲でも入ってきたのは当然ながらもさすがといった感じですね。

 同名の映画「軍艦少年」の主題歌。青春漫画が原作で、世界文化遺産に登録されて以降初めて、軍艦島での撮影が挙行されたそうです。卓真さんが映画に寄せたコメントが大変示唆に富むものになっています。「過去に打ち勝つ」「正義を貫く」。そういったありふれた表現の裏には、後悔や過ちが隠されている。真っ白な純白よりも、「描いては消して後悔の跡が染み付いた灰色がかかったくたびれた白」の'方が美しいというコメントには感じ入りましたね。このコメントには、彼自身の、そして10-FEETというバンドの在り方が示されているのかもしれません。



34位 〇か× / 吉井和哉                    

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初登場予想:×


 
 「〇か×」。初登場予想は「×」です。...なんてくだらない冗談はこれくらいにして、随分久しぶりのエントリーとなったのは吉井和哉さんです。イエモンの曲が何曲か入っていたので吉井さんの声はそれほど久しぶりに感じませんが、ソロ曲となると一体いつ以来でしょうか。なんと、2015年10月の「超絶☆ダイナミック」(最高18位、5週)以来6年2か月ぶりのエントリーとなります。まさか、6年2か月ぶりなんて数字を書くことになるとは思いませんでした。カムバックといえば、今年はFUNKY MONKEY BΛBY'Sが2013年以来8年以上ぶりのエントリーをしたことが思い出されますが、それに続く長い期間でのカムバックということになると思います。長い間エントリーしていなかったのは、単純に作品をリリースしていなかったからです。イエモンの活動が活発だったこともあると思いますが、吉井さんソロ名義でのシングルリリースは6年前の「超絶☆ダイナミック」でストップしています。今年の8月、6年ぶりとなるデジタルシングル「みらいのうた」をリリース。残念ながらこの曲はエントリーできませんでしたが、復帰2作目となるこの曲でJ-ACチャートに戻ってきたのは見事だと思います。

 日テレ系「スッキリ!」の12月テーマソング。12月1日に配信リリースされており、リリース週に入ってきたわけですから何気に好調ということになります。オンエア初日には吉井さん自身が「スッキリ!」に出演。プロモーションに気合が入っており、そのあたりが早いタイミングでのエントリーにつながったのかもしれませんね。



29位 AVALANCHE / UVERworld                    

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初登場予想:×


 
 「NAMELY」以来半年ぶり、今年3曲目のエントリー。綾野剛さん主演、ドラマ「アバランチ」の主題歌で、11月24日にリリースされたCDシングルです。綾野剛さんのことを「ゴウ」なんて呼べるのはTAKUYA∞さんくらいでしょう笑。それが様になるくらいかっこいい主題歌になっています。CDシングルはこれで記念すべき40作目。9月の39枚目「来鳥江/SOUL」はJ-ACでエントリーを逃しており、私はちょっと苦しくなったかな、と思っていましたが、この曲ですぐさま戻ってきたのはさすがですね。ドラマ主題歌ということで話題性も抜群。前作「NAMELY」ではトップ10入りを逃していますから、今後は「HOURGLASS」以来2作ぶりのトップ10入りを目指していくことになります。

 UVERworldといえば、12月22日にはアルバム「22」のリリースも決定。J-ACにエントリーした4曲を含む、全13曲入りの豪華な1枚になっています。初回限定盤の特典は2種類あるのですが、1つは配信ライブの映像、もう一つは「オリジナルショートドラマ」(全7話)となっています。後者の「オリジナルショートドラマ」というのが圧倒的に気になりますよね。一体どのような内容になっているのでしょうか。



17位 君に夢中 / 宇多田ヒカル                    

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初登場予想:〇


 
 「PINK BLOOD」以来半年ぶり、今年3曲目のエントリー。今週の最有力曲であり、今後の1位候補になってくるでしょう。宇多田ヒカルさんの最新曲が予想どおり高い位置から飛び込んできました。11月26日リリースのデジタルシングルで、ドラマ「最愛」主題歌。「One Last Kiss」のプロデューサー、A.G.クックと再びタッグを組んだ一作で、胸を震わす珠玉のナンバー。ドラマファンを中心に話題を呼んでおり、今か今かとリリースが待ち望まれていたところ、11月26日に配信リリース。配信開始から1週間で5万以上ダウンロードされるなど絶好調で、ビルボードの最新チャートでは2位まで急上昇。佳境を迎えているドラマとともに、ますます勢いを上げてきそうであり、12月のメイン曲になることは間違いなさそうです。
 
 ドラマ「最愛」、私も観ていますが、ストーリもさることながら、劇中音楽が本当に素晴らしいと思います。時には激しく、時には切なく流れる音楽は、登場人物の心情を代弁するようで見事に作品を盛り立てています。ここまで「音楽」に聴き入ったドラマというのは初めてかもしれません。サウンドトラックも購入しようと思っている、本当に素晴らしい音楽です。そして、その劇中音楽を締めくくるのは宇多田ヒカルさんというのが憎い。憎いほどいいんです。音楽界広しといえども、これだけの劇中音楽に匹敵する主題歌を書けるのは宇多田さんただ一人ではないかと思います。この曲がかかるシーンはラストとは限らず、中盤に流れることもあります。毎週、ドラマのタイトルにある「最愛」をテーマにしたシーンで印象深く使用されていますね。こんなに美しく、儚いイントロが生み出せるものかと毎週嘆息しますね。宇多田さんの中でも屈指の名曲になるのではないかと思っています。

 「One Last Kiss」が惜しくも2位止まりでしたから、この曲では2019年の「Face My Fears」以来の1位を目指していくことになります。その雰囲気は十分にある曲です。


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

ハートあいみょんv46週目



 あいみょんの「ハート」が月をまたいで4連覇を達成。今週はセールスポイントが加算されたとはいえ、2位のビッケブランカ「北斗七星」の勢いもかなりのものであり、守り切ったのはお見事。初登場13位、2週目には3位という破格のスピードでやってきたこの曲ですが、やはり勢いは伊達ではなかったですね。3週目に1位を獲得すると、勢いを落とすことなく4連覇。4連覇以上を達成したのは7月の米津玄師「Pale Blue」(7/3~8/7)以来となり、久々の長期政権となりました。先週も書きましたが、飛ぶ鳥を落とす勢いであるビッケブランカの「北斗七星」を3週連続で2位に縛り付けての4連覇は非常に価値が大きい。あいみょんの強さに磨きがかかっていると感じますね。

 先週、年間入りの可能性に触れたところですが、このまま1位をキープするようなら有り得なくもない話になってきます。年間入りのボーダー付近まで上げてくることは確実で、一体年間何位にランクインするのか、この点も大きな注目となります。
 


WELCOME TO TOP10

なし



 



最も順位を上げた曲

19位ラストシーン菅田将暉↑103週目



 
最も順位を下げた曲

25位大正浪漫YOASOBI↓811週目


最長エントリー

16週目22位水平線back number↓2
16週目36位夢醒めSunsetビッケブランカ↓5
15週目35位LITUMUS緑黄色社会↓1

 

トップ10落ち

なし

 

チャート詳細



31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31YURA YURAWANDS↓74w
32境界線amazarashi↑52w
33光の魔人ザ・クロマニヨンズ↓69w
34〇か×吉井和哉new1w
35LITMUS緑黄色社会↓115w
36夢醒めSunsetビッケブランカ↓516w
37JSB IN BLACK三代目 J SOUL BROTHERS↓76w
38軍艦少年卓真new1w
39もぐらとボンゴザ・クロマニヨンズnew1w
40走り続けた日々ケツメイシnew1w



 いきなり40位から3曲連続初登場という非常に気忙しいチャートでした。初登場が4曲、その他は6曲です。
 唯一順位を上げたのはamazarashiの「境界線」。先週初登場37位から5つ順位を上げ、激しいチャートの中でしっかりと2週目を確保しましたね。残りはいずれもダウン曲ですが、先週に引き続き大ダウンはありません。31位はWANDSの「YURA YURA」。3週連続でキープしていた20位台からは転落するものの、31位で踏みとどまり4週目。昨年エントリーした3曲の成績をすでに上回っており、それなりの成績です。今週3曲が入ったザ・クロマニヨンズですが、第2弾シングルの「光の魔人」は6ランクダウンで33位。さすがに疲れは見えているものの、これで9週目。来週は残留すれば2ケタ10週目という大事な週になります。今週「蒼天のヴァンパイア」がチャートアウト、2曲に後退したビッケブランカは「夢醒めSunset」が36位に残留。16週目のエントリーとなり、「蒼天」からバトンを受けたこの曲が最長エントリーになりました。2曲連続で最長エントリー、しかもトリプルエントリーをしながらこの記録ですから実に立派なものですね。37位は三代目 J SOUL BROTHERSの「JSB IN BLACK」。再浮上で30位まで盛り立てていましたが、今週はさすがに勢いに陰りがあり7ランクダウン。エントリー6週目ですが苦しい位置となっています。
 最後に35位は緑黄色社会の「LITMUS」。先週34位から1ランクダウンにとどめる頑張りで見事チャートに残留。15週目のチャートインを決めたのは素晴らしいですね。今週稼いだのはわずか「6ポイント(=35位)」ですが、今年の年間チャートは30位台後半から40位台前半が大激戦と予想され、この6ポイントは非常に大きな意味を持つと思います。先週34位から圏外も覚悟されたところ、35位で踏みとどまったのは本当に素晴らしいです。


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21ツバメfeat.ミドリーズYOASOBI↑55w
22水平線back number↓216w
23アルデバランAI4w
24Small WorldBUMP OF CHICKEN↓64w
25大正浪漫YOASOBI↓811w
26踊り子Vaundy↑22w
27ヒカレイノチKitri↑62w
28大空があるザ・クロマニヨンズ↓65w
29AVALANCHUVERworldnew1w
30HADASHi NO STEPLiSA↓512w



 アップは3曲。まずは21位はYOASOBIの「ツバメ」。初登場から3週連続のダウンと精彩を欠いていたこの曲ですが、エントリー5週目にして初めてアップを記録しました。今週はこの曲も収録された2ndEP「THE BOOK2」がリリース。EPのリリース効果が加わればここから急上昇する可能性もあり、要注目の存在です。一方、10位台で粘っていた前の曲「大正浪漫」は8ランクの急落で25位。初めての大ダウンとなってしまいました。今週の動きを見るに、来週からはメインが入れ替わっていく可能性が高いですね。「大正浪漫」は一気に厳しくなりましたが、年間入りの可能性が残っており、まだまだ頑張らないといけないところです。
 先週の初登場組も順調にアップ。先週28位初登場、Vaundyの「踊り子」はじわり2ランクアップ。地味な上げ方とはいえ、これまで30位台がほとんどだったことを考えるとかなり好調です。これまで最高位はAimerとコラボした「地球儀」での18位、ソロでの最高位は「Bye by me」の21位です。この曲はどこまで上昇できるでしょうか。そして先週33位初登場のKitri「ヒカレイノチ」は6ランクアップ、2週目で27位に付けました。先週はこの曲が流れた時に全くコメントがなく、オンエアのみ。ちょっと不可解でしたが、今週は無事にキヨピーさんのコメントがありました。大切な地元アーティストですから、この後も頑張ってほしいです。
 残りはダウン曲。一番安定しているのはback numberの「水平線」で、トップ10落ち後も安定の動きが続きます。今週も2ランクダウンにとどめ、これで「夢醒めSunset」と並び最長エントリーとなりました。次に頑張っているのはLiSA。「HADASHi NO STEP」が5ランクダウンするも30位にとどまり、これで12週目のエントリー。さすがに「炎」には遠く及ばないものの、立派なスマッシュヒットとなっています。来週は何としてもチャートに残り、13週のロングエントリー、そして年間入りに向け可能性をつないでほしいですね。28位はザ・クロマニヨンズの「大空がある」。今週はトリプルエントリーということでさすがに無理がたたっています。第3弾のこの曲は全く元気がなく、前2曲から大きく下げる結果は避けられそうにありません。
 非常に厳しいことになっているのはBUMP OF CHICKEN。2週目で勢いよく14位まで上げた新曲「Small World」ですが、その後はまさかのダウン。今週は24位まで下げてしまう激痛の結果となりました。22日にシングルリリースが控えていますが、早すぎて裏目に出ているパターンでしょうか。このまま下げ続けると、シングルリリース後に戻ってくるのが難しくなります。最大の崖っぷち、踏ん張りどころを迎えているといえそうです。最後に23位は朝ドラ主題歌「アルデバラン」。今週は先週と全く順位変わらず23位でした。先週は勢いよく10ランクも上げ、「お!」と思わせたものの、今週は1回休みのような成績。この後上がるのか下がるのか、見極めが難しくなりましたね。ただ、朝ドラの主題歌は上り調子で来ており、この曲もどこかで大きく跳ねそうという予感はあります。
 


11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11ベテルギウス優里↑14w
12明け星LiSA↑77w
13BOYKing Gnu↓27w
14Gifted.BE:FIRST4w
15阿修羅ちゃんAdo↑15w
16Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↓113w
17君に夢中宇多田ヒカルnew1w
18テーマソングポルノグラフィティ↓510w
19ラストシーン菅田将暉↑103w
20ChopstickNiziU↑13w



 今週はなんとトップ10が1曲も入れ替わりませんでした。先週のトップ10が強く、全曲が守り切ったという珍しい現象です。10位台以下の曲にとっては厳しい結果で、その結果、10位台には有力曲がゴロゴロと滞留しています。
 11位に留め置かれたのは優里の「ベテルギウス」。勢いよく3週目で12位まで上げてきましたが、今週はいったん小休止の11位。私の予想では、この曲が10位、星野源の「Cube」が11位と見ていましたが、順位が逆になりましたね。あとわずかのところで涙を飲んだ格好になりますが、来週こそはトップ10を狙います。
 7ランクアップで12位と上げてきたのはLiSAの「明け星」。いったん24位まで順位を下げ、地獄を見たこの曲ですが、CDシングルのリリース効果により再び上昇。これまでの最高位である16位を更新し、いよいよトップ10が見える位置に付けてきました。一度下がった曲が巻き返してくるのは熱いですし、LiSAさんは番組にコメントも寄せてくれたわけですから、こちらもぜひトップ10入りしてほしいという思いがあります。
 有力曲はまだまだ尽きません。先月11月のスマッシュブレイク、BE:FIRSTの「Gifted.」は14位をキープ。初登場から4週連続10位台と好調ですが、こちらはどちらかというと痛いキープかもしれません。先週でスマッシュブレイクが終了。ポイント的には今週がピークと思われ、そこで伸ばしきれなかったのは痛恨です。来週はあきらめずに逆転トップ10入りとなるか、注目ですね。15位はAdoの「阿修羅ちゃん」。2週連続16位と頭打ちになっていたこの曲ですが、今週は1ランクの再浮上で15位に付けました。「うっせえわ」が今年の流行語に選ばれ、今年を代表するアーティストに成長したAdo。彼女にとってもトップ10はあきらめきれないところでしょう。このあたり、非常に熱い鍔迫り合いが続いています。
 さらにさらに、19位には菅田将暉の「ラストシーン」。ドラマ「日本沈没」の主題歌であるこの曲は、先週まさかの即落ち。LiSAと同じく地獄を見ましたが、今週はセールスポイントが加算されたことにより息を吹き返しました。大型ドラマの主題歌であり、このまま沈没してもらっては困りましたからよ笑 10ランクアップは当然で、この曲もいよいよトップ10を目指していきます。さらに、20位にはNiziUのアルバム曲「Chopstick」がランクイン。アルバム曲ながら3週目でトップ20入りと好調で、非常に不気味な存在。アルバムは当然ながら週間1位を記録しており、セールス効果が出てくるなら面白い存在となってきます。
 激戦の10位台で残留を決めたのは桑田佳祐さんとポルノグラフィティ。桑田さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」はわずか1ランクのダウンで16位。周りが有力曲ばかりの中、見事な安定ぶりです。ポルノグラフィティの「テーマソング」は5ランクダウンするものの10位台をキープ。2ケタの10週目に乗せ、好調です。このまま年末まで頑張れば年間入りの可能性もあり、勢いを保ち続けたいところですね。
 

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1ハートあいみょん6w(4)1
2北斗七星ビッケブランカ6w(4)2
3おっさん岡崎体育6w(3)4
4こたえあわせJUJU↑63w(2)8
5なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑34w(2)5
6大好物スピッツ↓24w(3)3
7燃えよ藤井風↓113w(12)7
8食べた愛aiko↓39w(8)6
9黄色back number↓210w(8)9
10Cube星野源↓17w(4)×



 上にも書きましたが、トップ10が1曲も変わらないという珍しい週でした。それに加え、トップ3も全く動かず。先週の上位陣が順位そのままにキープするという展開になっています。
 ビッケブランカの「北斗七星」は3週連続の2位。いつ1位を取ってもおかしくない曲ですが、相手のあいみょんはセールスポイントも加わりますますパワーアップ。上には上がいたという展開で今週も涙を飲みました。3位は岡崎体育の「おっさん」がキープ。アルバム曲で2週連続の3位は見事で、万々歳の活躍が続いています。今年のアルバム曲でいえば、aikoの「磁石」や髭男の「アポトーシス」に並ぶ、トップクラスの活躍ではないでしょうか。
 4位、5位は先週からアップしてトップ5入り。まず4位はJUJUの「こたえあわせ」。先週10位とトップ10入りしたばかりですが、勢い止まらずさらに6ランクアップ。3週目で4位という見事なスピードで、昨年2曲が年間入りした勢いをそのままキープしています。トップ3入りは時間の問題という感じですね。そして5位はマカロニえんぴつの「なんでもないよ、」。先週8位からさらに3ランク上げ、初のトップ5入りを果たしました。トップ5はこの曲にとって初めてですが、マカロニえんぴつにとっても初めてです。今年「はしりがき」で初のトップ10入りをし、この曲で2曲目のトップ10入りを果たしたマカロニえんぴつ。トップ5にまで食い込んできたのは目覚ましい成長ぶりで、胸が熱くなりますね。ファンの私としては本当に嬉しい活躍です。この曲はマカロニえんぴつの曲の中でもトップクラスに素晴らしい曲だと思うので、この曲が(正当に評価されて)これだけ伸びたという点でも嬉しいですね。
 6位から10位は全てダウン曲。とはいえ、よく頑張った曲、つまづいた曲と明暗が分かれています。まずつまづいた曲でいえば、これは6位と8位でしょう。先週4位まで上げ、トップ3は目前と思われたスピッツの「大好物」はまさかの2ランクダウン。JUJUとマカロニえんぴつに抜かされ、あまりにも痛いダウンになりました。スピッツは昨年の「猫ちぐら」、今年の「紫の夜を越えて」がいずれも最高4位であり、またしてもトップ3の目前で弾かれたことになります。来週以降、巻き返しはあるのでしょうか。もう1曲、aikoの「食べた愛」が3ランクダウンで8位。これも非常に痛いダウンです。トップ3からすぐにダウンし、トップ5からもすぐにダウンしてしまいました。2連覇でトップ10に8週目。決して悪いわけではないですが、「思ったよりは」と感じでピリッとしない動きが続きます。
 残りはダウンとはいえ健闘でしょう。藤井風の「燃えよ」は1ランクダウンと引き続き安定で7位。トップ10で12週目はトップ10内最長であり、安定の動きが続きます。「きらり」は年間チャートでかなり上位に行くでしょうが、この曲も中位~あるいは上位とかなりいいところまで伸ばしそうです。back numberの「黄色」は2ランクダウンで9位。トップ10内は8週目と相変わらず堅調なヒットです。1位は獲得できませんでしたが、「水平線」も安定し続ける中、崩れずにトップ10をキープしているのはさすがですね。最後に10位は星野源の「Cube」。この曲が1番頑張ったと思います。今週はトップ10から下がっても仕方のなかったところ、10位をキープしたのは圧巻というほかありません。何だかんだトップ10に4週となり、スマッシュヒットの水準に持ってきたのは見事。私は正直、「マニアックな曲だし、すぐにトップ10から下がりそう」と予想していました。星野源さんには謝らないといけませんね。



 

さよならトップ40




先週40位「光インザファミリー」ハルカミライ 
IN【5】TOP10【0】HIGH【33】



 オール30位台ですが、健闘の印象を持った人が多いのではないでしょうか。5週にわたりチャートインしましたし、3週目に37位に下げたところから再浮上がありました。最後もしっかりと40位に残りましたし、印象が非常によい。2曲目が入ってくる日は近いのではないでしょうか。そういった意味で、きらりと「光」を残したチャートアクションでした。



先週39位「Anniversary」平井大 
IN【8】TOP10【0】HIGH【13】



 今年8曲がエントリーしている平井大ですが、トータル8週、最高位13位、総合ポイント(126ポイント)はいずれも最高成績。全ての指標において最高の数字を記録しましたね。10月9日に31位で初登場すると、2週目は14ランクと目の覚めるようなジャンプアップで17位。そこから3週連続で10位台を記録し、存在感を発揮しました。トップ10に入れなかったことは残念でしたが、それなりの成績にまとめ、オール30位台を連発していた今年前半とは別人のような頑張りだったと思います。前の曲「MIRROR MIRROR」から2曲連続で健闘。流れがいいですし、ちょっと雰囲気も変わってきたのではないでしょうか。

 そう思っていた時期が私にもありました




先週38位「蒼天のヴァンパイア」ビッケブランカ 
IN【20】TOP10【10】HIGH【2】



 今年は春夏秋冬、1年にわたり大活躍のビッケブランカです。春は「ポニーテイル」、夏はこの曲、秋は「夢醒めSunset」、そして冬は「北斗七星」と、活躍の時期がバランスよく分かれていることが分かります。この曲はアルバム「FATE」からの先行EPとして7月17日にエントリー。初登場から2週で30ランクという驚異的な上昇で3週目にしてトップ3入りしました。すぐにでも1位を取るのかなと思っていましたが、そこからはなぜか3位にストップ。4週連続で3位という不思議な推移になっています。4位にダウンしてしまい、ここまでかと思われましたが、そこからは再浮上で2位に上昇。8週目にして最高位を記録したのは見事でしたね。ただ、ついに1位には届きませんでした。2位が2回、3位を5回、4位を2回も記録しており、常に惜しいところにいた印象。1位には届かなかったものの、「ほぼ1位」という感じで非常に強かったです。
 トップ10落ちした後も安定しており、8週にわたりチャートにとどまりました。トリプルエントリーという非常に悪い条件の中でも大崩れせず、この点でも力強かった印象があります。10位台での粘りがよく効いて、トータルでも20週の大台に到達。トータル20週、トップ10に10週と非常に区切りが良く、1位を取れなかったこと以外は完璧に近いチャートアクションでしたね。さすがに「ポニーテイル」には及びませんが、この曲も相当な好成績には違いありません。年間チャートではかなりの好順位が期待されます。




先週36位「アポトーシス」Official髭男dism 
IN【15】TOP10【7】HIGH【3】



 8月18日にリリースされたアルバム「Editorial」からのリードトラック。今年は「Universe」「Cry baby」が大ヒット。相変わらず飛ぶ鳥を落とす勢いのOfficial髭男dismでしたが、この曲もアルバム曲としては存分の成績を残し、勢いを持続させたと思います。どっしりとした、そして6分半もある壮大なバラードで、最初に聴いた時は正直「あまりヒットしないのでは?」と思いました(ラジオは長尺の曲を嫌う傾向にありますからね)。しかし、そんな私の下馬評を覆しての活躍は見事で、さすが髭男としか言いようがありません。
 3週目に5位とトップ5入りすると、4週目には3位まで上昇。翌週は8位まで急落してしまい、「これまでか!?」と思われましたが、ここから持ち直したのが彼らの真骨頂でした。なんと、8位まで下げたところから再び3位まで上昇。見たことのない「V字回復」で持ち直し、この頑張りが効いてトップ10は7週とアルバム曲にしては破格の数字になりました。
 最終的には11月最終週までエントリーしトータル15週。非の打ちどころのない成績で、年間チャート「3枠目」の確保は間違いないでしょう。Official髭男dism、2021年も見事な活躍ぶりでした。




先週35位「LIVING IN THE DREAMS」THE RAMPAGE from EXILE TRIBE 
IN【4】TOP10【0】HIGH【29】



 10月から始まったLDH系のエントリーラッシュ。その流れに乗る形で11月6日に初登場しました。ダンサブルな楽曲が多い彼らですが、この楽曲は「リラックス」をテーマにした非常にゆったりとした1曲で、彼らのいつもとは違う面を見せてくれたと思います。残念ながら成績的にはあまり振るわず、3週目に29位と一瞬20位台に食い込んだのみでした。ただ、昨年の楽曲「Fears」からは伸ばしており、実績を積み上げたという見方もできます。今後チャートの常連になっていけるのかが注目で、早いうちに次の曲が入ってくるようなら雰囲気も出てくると思いますね。
 LDH系が大量にエントリーしたので、ちょっと成績を整理してみることにしましょう。トータル週を振り返ると、岩ちゃんこと岩田剛典さんは7週(最高成績)、GENERATIONS from EXILE TRIBEが6週、三代目 J SOUL BROTHERSが今週で6週目、この曲は4週、そしてφMIが2週(最低成績)でした。φMIはあまりにも短かったですが、その他の曲は予想以上に頑張ったなという印象があります。皆さんの印象はどうでしょうか。




先週32位「愛しき日々の真ん中で」平井大 
IN【1】TOP10【0】HIGH【32】



 こっちも消えるのかよ

 最近よく頑張っているなと印象を持ち直していたところですが、これではまさに「水の泡」「元の木阿弥」。先週初登場のこの曲が1週で圏外となり、2曲同時チャートアウトとなっているようではお話になりません。平井大さんには期待を大きくしていただけに本当に残念。こんなことなら入ってこない方がよかった。最多エントリーには貢献しましたが、それ以外に何の見どころも残らない曲になってしまいました。
 「2曲同時チャートアウト」というのはなかなか見られないレアな記録ですが、平井大は何と今年2回目の記録になります。7月3日に「Buddy」(3週目)と「Malibu Girl」(1週目)が同時にチャートアウトしており、その時以来5か月ぶりの「2曲同時チャートアウト」となります。ちょっと信じられない出来事ですね。1年で2回もこんな記録を叩き出すなんて、後にも先にも見られないでしょう(ほめていません)。いやあ、残念。つくづく残念です。
 


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1ハートあいみょん
2北斗七星ビッケブランカ
3こたえあわせJUJU↑1
4なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑1
5おっさん岡崎体育↓2
6君に夢中宇多田ヒカル↑11
7大好物スピッツ↓1
8ベテルギウス優里↑3
9燃えよ藤井風↓2
10明け星LiSA↑2

 今週はトップ10の入れ替わりが1組もありませんでした。そのため、「滞留組」が大量に生じており、必然的に来週は激戦になります。
 今週入れ替わらなかった分、来週の入れ替わりは多めと予想します。具体的には今週8位~10位の3組です。では誰が入ってくるのか。10位台だけに絞って候補を出すと、順位の高い順に「①優里②LiSA③King Gnu④宇多田ヒカル⑤菅田将暉」ということになります。3組入れ替わるとしても、まだ枠が足りない。つまり大激戦です。この中で最も有力そうなのは今週17位に初登場した宇多田ヒカルさんの「君に夢中」でしょう。他のチャートを見ても、2週目に大きく跳ねて一気に上位に来る傾向があります。J-ACでは初登場17位とすでに高く、ますます一気に上げてきそうな雰囲気があります。
私の予想では11ランクアップの6位としました。近いうちの1位候補と思われ、来週はまずはトップ10入りを目指してもらいたいです。他に有力なのは優里の「ベテルギウス」。今週はまさかの11位で途中下車となりましたが、順位を下げたわけではありません。まだ4週目と若いこともあり、順当にトップ10入りが予想されるでしょう。3枠目は激戦で、私はLiSAの「明け星」を推します。24位まで転落し、地獄を見たこの曲ですが、CDリリースに伴い12位まで順位を伸ばしてきました。前作「HADASHi NO STEP」もトップ10で5週と健闘しており、メキメキと力を伸ばしているLiSA。今作でもトップ10入りをしてくれると期待しています。ただし、LiSAは安泰ではなく、不気味な存在としては今週13位のKing Gnu「BOY」があります。トップ10陥落の憂き目を見たこの曲でしたが、来週はついにセールスポイントが加算。巻き返してくることは必至で、再浮上してくる可能性が大きいです。LiSAや今週19位の菅田将暉「ラストシーン」と合わせ、熱いトップ10入り争いが期待できそうです。
 先にトップ10入りを予想しましたが、残留組も見ていきます。1位は引き続きあいみょんの「ハート」とビッケブランカの「北斗七星」の争いでしょう。今週CDセールスが乗っかったあいみょんが引き続き有利と見ますが、3週連続でピタリと2位に追走する「北斗七星」も実に強力です。先週と同じく、「あいみょん有利だが、逆転も有り得る」という風に予想します。3位に上げてきそうなのはJUJUの「こたえあわせ」。2週目で10位、3週目で4位と勢いは抜群で、トップ3の最有力候補でしょう(ただし、スピッツが同じようなパターンで下がってしまったので自信がなくなります)。マカロニえんぴつの「なんでもないよ、」も引き続き好調で、ここまでダウンなく5位まで来ました。来週は期待も込め、さらにアップの4位を予想です。岡崎体育さんは引き続き好調ながらJUJU&マカロニが強そう。ダウンするもののトップ5はキープで5位と予想します。
 今週まさかの2ランクダウンを喫したスピッツの「大好物」は1ランクダウンの7位を予想。このまま大崩れせず、トップ10に長くとどまりたいところです。そして最後、9位には藤井風の「燃えよ」を予想。来週はトップ10の入れ替わり多めの予想ですが、今週7位なら何とか粘ってくれるでしょうか。トップ10に13週目の9位を予想しました。
 
 

初登場曲予想(12/11)


「プラトー」サカナクション12/3リリースの配信シングル
「Babel」sumika12/1リリースのCDシングル
「No Limit」THE RAMPAGE from EXILE TRIBE12/1リリースのCDシングル
「まっさら」吉岡聖恵11/29リリースの配信シングル
「藍才」Eve12/3リリースの配信シングル

 来週一番有力なのはサカナクション。J-ACでは「忘れられないの」以来エントリーしていませんが、2年半ぶりとなる待望の新曲「プラトー」を配信でリリースです。疾走感あふれるサカナらしい1曲となっており、これは他の何を差し置いても入ってくるでしょう。本当に楽しみです。
 CDでは、sumikaが12月1日に4枚入りのシングル(EP)「SOUND VILLAGE」をリリース。そこからの楽曲「Babel」を初登場に予想します。今年はトップ10入りがなく、振るわないsumikaですが、この作品で年末に存在感を発揮したいところです。今週圏外になってしまったばかりのTHE RAMPAGE from TRIBEは12月1日にさっそく次のシングルをリリースです。EXILE20周年を記念した1枚で、リード曲の「No Limit」はEXILEが2013年にリリースした曲のカバーです。連続で入ってくるようなら面白い存在となりますね。
 配信では、いきものがかりのボーカル吉岡聖恵さんが新曲「まっさら」をリリース。作詞作曲は秦基博さんで、秦節全開、そして吉岡さんのイメージにピッタリな爽やかな楽曲です。J-ACはいきものがかりも秦基博も大好きですから、これは入ってきそうですね。最後はEveの「藍才」。こちらはSpotifyのCMソングという大変よいタイアップです。Eveと言えば、今年はヨルシカsuisさんとのコラボ曲「水平線」でチャートに入っていましたが、そろそろソロ曲のエントリーも欲しいですね。期待も込めてラインナップしました。
 
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!