J-AC TOP40  2021年3月27日付けチャート

Last-modified: 2021-04-03 (土) 14:15:21

2021年3月27日付けチャートを振り返っていきます。
1位予想クイズは申し訳ありませんがお休みです。今週は仕事が忙しすぎて帰って寝るだけの日々でした...。


今週のチャート

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ニューエントリー

今週のニューエントリーは6曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中したのは6曲中3曲でした(+1曲、嬉しい誤算がありました)。



38位 Overnight / SIRUP        

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 先週のコメントゲスト、SIRUPがエントリーしてきました。期待も込めて予想していただけにうれしいですね。3月17日リリースのアルバム「Cure」からのリードトラックで、イギリスのプロデューサーとコラボした楽曲になっています。SIRUPらしい、グルーヴ感と浮遊感のある洗練されたサウンドで、心地よく体を揺らせますね。

 エントリーは昨年4月4日の「Your Love」以来ぴったり1年ぶり。「Your Love」は最高34位、3週という成績でした(初登場34位からの右肩下がりでしたね...)。まだまだJ-ACでは駆け出しのアーティストですが、久しぶりにエントリーしたのは朗報でしょう。アルバム曲ではありますが、まずは20位台を目指して頑張ってほしいところです。 
 



35位 ラッキー / 羊文学         

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 こちらも駆け出しのアーティスト。昨年12月に「あいまいでいいよ」でスマッシュブレイクを獲得した羊文学です。その「あいまいでいいよ」以来、約3か月半ぶりのエントリー。通算では「人間だった」「あいまいでいいよ」に続く3曲目となります。短いスパンで3曲目が入り、これは常連への道も見えてきたのではないでしょうか。非常に期待を持たせる初登場です!

 3月17日配信、ドコモの新料金プラン「ahamo」のプロジェクトソング。羊文学はまだそこまでメジャーでないと思いますが、ドコモは実にいいアーティストを抜擢しましたね。これは乗り換えたくもなるというものです笑 曲自体もとても軽やかで、塩塚さんのボーカルが心地よい幸せに包んでくれるようです。曲の発表にあたり、塩塚さんの寄せたコメントがまたいいんですよ。「悩み事は尽きないけれど、自分の幸せをつくれるのは、結局は自分の心だけ。」 なんていい言葉だろうと思いますね。
 
 



25位 未来永劫 / 神はサイコロを振らない         

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 今週のニューフェイス!期待の新顔が飛び込んできました。神はサイコロを振らない、通称「神サイ」は昨年あたりから急速に存在感を高めているバンドです。3月17日にメジャー1stシングル「エーテルの正体」をリリースし、そのセールスポイントを稼いでの初登場。この曲「未来永劫」は、アニメ「ワールドトリガー2ndシーズン」のエンディングテーマに起用されているリード曲となっています。
 
 初登場25位と好調ですが、それも納得、ビルボードの最新チャートでは9位に初登場しました。ラジオ1位、CDセールス2位、Twitter5位など各指標が好調で、各方面からバランスよく支持を集めていることがうかがえます。人気に火をつけたのは、2019年の楽曲「夜永唄」です。最初はほとんど注目されていなかったようですが、TikTokを中心で話題になって大ヒット。MVは1,400万再生を突破する出世作に成長しています。最近はTikTok経由のヒットが本当に増えましたね。TikTok、気にはなっているのですがおじさんはやったことがありません。流行りは後から追いかけるくらいがいいですね笑




23位 たとえたとえ / 緑黄色社会         

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 常連化決定。 今週「結証」が大ダウンし、ちょっと残念に思っていた緑黄色社会。しかし、大ダウンの原因は「新曲のエントリー」でした。「結証」に続き2か月連続、通算3曲目のエントリー。明らかに勢いが出てきており、これは常連組へのレールに乗ったといえるでしょう。緑黄色社会、実力のあるバンドですが、これからJ-ACにも定着していくことになりそうです。

 春のセンバツ甲子園、MBSのテーマソングに起用されている1曲で、3月19日にデジタルリリースされています。本当に気持ちのよい、伸びのあるボーカルで、甲子園の熱狂に全く引けを取らないパワフルな1曲に仕上がっています。初登場23位となかなかいい位置であり、伸びていきそうな勢いも感じさせます。「結証」は最高12位からダウンしてしまい、トップ10には届かなさそうですが、この曲では「夏を生きる」以来となるトップ10を目指したいとことです。
 



19位 地球儀 with Vaundy / Aimer         

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 なんと!入ってきた!それも19位!!これは驚きました。「嬉しい誤算」というやつですね。

 この曲は、先週のページで紹介していました。Aimerが4月14日にリリースするアルバム「Walpurgis」に収録されている1曲で、Vaundyとのコラボ曲です。VaundyらしいリリックとサウンドにAimerが軽快に乗っていく素晴らしいコラボ。これまでのAimerの楽曲にはなかった「新機軸」の1曲となっています。とても好きな曲なので期待していましたが、アルバム曲からの先行配信のため、エントリーは微妙と予想していました(アルバム曲は入ってこないことも多いからです)。それが、こんなに早く入ってくるとは。しかも、19位とは!これは非常に面白いことになりました。

 先週まで「季路」が入っていましたが振るわなかったAimer。先々週まで「融解sink」が入っていましたがわずか2週と同じく振るわなかったVaundy。2人とも前の曲の成績は残念でしたが、2人がタッグを組み、コラボ曲を送り込んできました。初登場19位は、トップ10入りも十分に狙える位置でしょう。4月の大活躍を期待したいと思います。
 



16位 I Love You / くるり        

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 今週最も高い位置で登場したのはくるり。これは大きく頷ける結果です。この曲「I Love You」はくるりのラジオで初解禁され、その後α-STATIONでは大量のオンエアを稼ぎ、いきなりこの位置に飛び込んできました。1月の「コトコトことでん」以来2ヶ月ぶりのエントリー。4月に発売されるアルバム「天才の愛」からの先行配信曲で、先日脱退が発表されたファンファンさんの音色もたっぷりと聴くことができます。くるりで「I Love You」といえば、「Baby I Love You」という有名曲がありますね。岸田さんもそんなことも分かっているでしょう。分かったうえで、「I Love You」というもっとシンプルなタイトルを提示してきました。これは、くるり史の中でも大事な1曲になっていくのかもしれません。

 最近トップ10から遠ざかっていたくるりですが、初登場16位ということでトップ10の有力候補。4月にはアルバムリリースがありますし、その効果も加味すれば久しぶりのトップ10入りは堅いといえるでしょう。
 
 

 

今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

ポニーテイルビッケブランカ↑1v16週目



 予想通り、ビッケブランカの「ポニーテイル」が1位となりました。CDシングルのセールスポイントに加え、大量のリクエストも来ているとなれば当然この結果になります。おそらく、2位以下を大きく引き離しての1位だったでしょう。今年6曲目の1位ソングで、ビッケブランカにとっては昨年9月の「ミラージュ」、11月の「化かし HOUR NIGHT」以来となる3曲目の1位。初めて1位を獲得してから3作連続での1位で、すっかり1位も板についてきたという感じがあります。本当におめでとうございます!

 ビッケブランカの1位は既定路線として、今週は春の嵐、春の珍事が起こってしまいました。先週1位を獲得したあいみょんの「桜が降る夜は」がなんと4位に転落。J-ACは連覇が多く、1週で首位交代をすることは珍しいです。しかも、1週でいきなりトップ3圏外に下がるというのも相当に珍しい。1位が1週のみ、そしていきなりトップ3圏外に外れた曲というと、2019年8月のTWICE「HAPPY HAPPY」にまでさかのぼります。約1年7か月ぶり、相当珍しい出来事が起こった週となりました。あいみょんにとってはかなり悔しい結果ですが、恐らく先週の1位はかなり僅差での結果だったのでしょう(この曲にそこまでの勢いを感じなかったので...)。1位~4位から団子状態になっていたため、今週一気に4位にダウンするという事態になったものと想像します。
 


WELCOME TO TOP10

5位One Last Kiss宇多田ヒカル↑62週目
9位ただいま手嶌葵↑45週目

 トップ10入りは2組。宇多田ヒカルさん、手嶌葵さんで、順位も大体予想していたあたりでした(本当はもう1組入るものと思っていたんですが、どうしたんですかね...)。
 宇多田さんの「One Last Kiss」はエントリー2週目でのトップ5入り。ビルボードでは1位を獲得していましたね。他局になりますが、先週のJ-WAVE「TOKIO HOT 100」では初登場1位というとんでもない記録を打ち立てていました(番組史上3曲目の凄い記録です)。貫録を見せつけている格好で、勢いそのまま、J-ACでもさらに上を目指していきたいところです。
 手嶌葵さんの「ただいま」はエントリー5週目でのトップ10入り。主題歌となっていたドラマ「天国と地獄」が最終回を迎え、ブーストでトップ10入りした形です。手嶌さんのエントリーは「明日への手紙」(2016)以来かと思いますが、トップ10入りもそれ以来になるのではないでしょうか。久しぶりのカムバック、おめでとうございます!
 
 トップ10予想と結果は下記のとおり。

順位曲名アーティスト予想結果
1ポニーテイルビッケブランカ1
2アオ10-FEET3
3UniverseOfficial髭男dism4
4桜が降る夜はあいみょん2
5One Last Kiss宇多田ヒカル6
6創造星野源8
7磁石aiko5
8旅路藤井風7
9ただいま手嶌葵10
10春泥棒ヨルシカ×

〇(的中) △(順位違い) ×(予想外)



 1位意外全外しですか。はははっ。あいみょんの4位は相当予想しづらいですし、その他も微妙に順位を外してしまいました。ヨルシカの「春泥棒」は私の予想に反し、10位にとどまりました。これでトップ10には9週目であり、「花に亡霊」(10週)に迫る大型ヒットになっており、本当にすごいですね!トータルでも、「花に亡霊」くらいのポイントになるかもしれません。年間チャートが本当に楽しみです。
 ヨルシカがトップ10に残ったということは、その分トップ10に入り損ねたアーティストがいたということです。いやあ、驚きましたねえ。これは後のコーナーで触れましょう。
 


最も順位を上げた曲

27位Backwards三浦大知↑102週目



 三浦大知さんの「Backwards」が10ランクのジャンプアップ。初登場37位と低かったとはいえ、非常にいい伸びを見せました。今週唯一の2ケタアップとなっています。
 ミラーボールが回るようなイントロから始まり、シリアスに展開するキラーチューン。そこに三浦大知さんのキレッキレのダンスが絡むのですからもう極上です。やはり三浦さんといえばダンスの人。こういったダンスチューンの方が伸びていくというイメージがあります。さて、3週目となる来週以降はどうでしょうか。



注目曲
 

GOOD SONGS

18位勿忘Awesome City Club↑27週目
20位Baby, it's youYUKI↑82週目
26位空と青家入レオ↓310週目

 先週再浮上を果たしたAwesome City Clubの「勿忘」はさらに2ランクアップ!18位まで戻す力強い動きを見せています。ここ5週の推移は「17位→19位→21位→20位→18位」であり、17位から21位を1回ずつ獲得したことになります。こうやって再浮上をする曲がたまにありますが、やはり印象に残りますし、応援したくなりますね。ロングエントリーの13週あたりまで伸ばすと大変面白いのですが、それには後6週が必要です。さて、ここからどこまで頑張れるでしょうか。
 先週28位に初登場のYUKIさんは8ランクアップ。3月24日リリースのシングルですから、今週はリリース週。普通より2週早く入ってきていることになります。リリース週で20位ですから、かなり好調であることは間違いがありません。来月にはアルバム発売も控えていますし、いずれはトップ10に入るでしょう。来週は12位あたりを予想、上手くいけばいきなりトップ10入りもあるかもしれません。
 家入レオさんの「空と青」は3ランクダウンにとどめ、2ケタの10週目。年間入りに向け、今週は非常に大きな粘りをみせました。トップ10は5週ですから、トータルでは12週~13週くらいが欲しいところ。きわどいボーダーラインにいることが分かりますね。ここでもうひと踏ん張りできるか、それとも崩れてしまうか。今週の頑張りにつなげることができるのか、非常に注目ですね。
 


SAD SONGS

14位King Gnu↓23週目
32位桜晴優里↓83週目
36位ウルトラマン・ゼンブ小沢健二↓62週目

 


 今週一番残念だった曲と言えば、衆目の一致するところでしょう。King Gnuの「泡」がまさかのトップ10入りを逃すという結果になりました。何度か書いているとおり、King GnuはJ-ACでは右肩上がりで成績を上げてきたバンドです。しかし、ここで下げてしまうようだとその記録の継続は限りなく厳しい。ほぼ絶望的になったといっていいでしょう。まだ14位ですから、トップ10の可能性は潰えたわけではありません。右肩上がりは絶望的ですが、「飛行艇」から続いている4作連続でトップ10入りしており、それをここで途絶えさせるわけにはいきません。来週は意地を見せられるでしょうか。
 優里の「桜晴」は急降下。短期間に2曲入ってきたので俄然期待しましたが、これではまだ上位争いは厳しいと言わざるを得ません。卒業シーズンのまっただなかに、チャートを真っ逆さまに下っているわけですからね...。
 36位はこちらもショッキング。先週初登場した小沢健二さんの新曲ですが、なんといきなりカラータイマー点滅。うーん、3か月連続リリースの影響を心配していましたが、今週はそれが最悪の形で影響してしまったようですね。2作目、3作目が入ってくる前にこの結果はかなり厳しい。これまで安定の成績を残していた小沢さんですが、今週は悪夢を見せられることになります。

最も順位を下げた曲

30位結証緑黄色社会↓117週目


 


最長エントリー

22週目39位LiSA↓4
14週目12位泣き笑いのエピソード秦基博↓3
12週目3位UniverseOfficial髭男dism



 

トップ10落ち

12位泣き笑いのエピソード秦基博↓314週目11週
13位Bluetooth LoveヤバイTシャツ屋さん↓36週目4週



 


さよならトップ40


先週40位「季路」Aimer 
IN【9】TOP10【2】HIGH【8】



 昨年初の年間入りを果たしたAimerさん。勢いを持続させたいところでしたが、本作は不調でした。3週目に早くもダウン(11位→12位)。いきなりのつまづきで心配させましたが、その後再浮上し、トップ10入りしたのはさすが。ただし、見せ場はそこだけで、トップ10はわずか2週という成績。あっけなくトップ10圏外に下がると、そのままチャートを下っていきました。トータル1ケタと伸びませんでしたが、今週Vaundyとのコラボ曲「地球儀」が入ってきたので、そこまで落ち込むことはないでしょう。「地球儀」の好成績を期待したいと思います。

先週39位「Not the End」安田レイ 
IN【6】TOP10【0】HIGH【21】



 日テレ日曜ドラマ「君と世界が終わる日に」挿入歌。主題歌の菅田将暉「星を仰ぐ」と同じようなタイミングで入ってきたのはやはりドラマ効果だったのでしょうか。エントリー2週目に21位まで上げましたが、上昇はこの1週のみ。3週目からは下げていきトータル6週という成績でした。主題歌の「星を仰ぐ」も好成績とはいえず、ドラマ関連の2曲は残念ながら存在感を発揮することができていません。

先週38位「ハルカ」YOASOBI 
IN【13】TOP10【6】HIGH【3】



 こちらは昨年から存在感抜群のYOASOBI。「群青」がロングヒットとなりJ-AC初エントリーの年に年間入り。その「群青」からバトンを受けたこの曲も、勢いを生かし好成績となりました。2020年の最終週に初登場。EP「THE BOOK」のリリース効果もあり、順調に順位を上げていきました。3週目にトップ10入り、5週目にはトップ3入り(3位)を記録。トップ10には6週間滞在し、これは「群青」を上回り自己最高記録になります。3月終盤まで残り、非常に安定したチャート成績だと思います。年をまたいでエントリーしていますが、13週のうち12週は2021年です。ということで、今年の年間チャートに入ってくる可能性は十分にあります。

先週36位「本音」sumika 
IN【14】TOP10【5】HIGH【3】



 こちらはYOASOBIより1週早い2020年12月19日に初登場。そしてYOASOBIと同時にチャートアウトしました。つまり、エントリーはYOASOBIより1週長い14週ということになります。「ハルカ」と「本音」は非常に似通った成績で、最高位も同じ。トップ10にいた時期が重なっており、2曲とも月間ランキングに2か月連続でランクインしました(1月・2月)。なんだか兄弟みたいですね笑 「ハルカ」が年間入りしそうということは、この曲も当然そうだということです。年間チャート予想の参考にしてみてください。
 それにしても、sumikaの安定ぶりはすごい。「願い」以来の推移を見ると、16週→15週→13週→14週となっています。私は13週以上を「ロングエントリー」としていますが、その基準でいえばsumikaはロングエントリー率驚異の100%です。ここまで安定しているアーティストはなかなかいません。

先週34位「走れ!withヤマサキセイヤ(キュウソネコカミ)」POLYSICS 
IN【3】TOP10【0】HIGH【30】



 オール30位台の3週。特にコメントはありません。

先週33位「アイデンティティ」秋山黄色 
IN【7】TOP10【0】HIGH【12】



 2月6日に18位で初登場。新人アーティストで初登場10位台という鮮烈な幕開けで、あの時は随分盛り上がったものです。
 いきなりトップ10は難しそう、と書きましたら、残念ながらその通りの展開になってしまいました。2週目から4週目まで、13位→12位→13位と非常に惜しい推移であと一歩トップ10に届きませんでした。このあたり、トップ10の壁というものを感じさせる出来事だったと思います。5週目以降は崩れてしまい、トータル7週となりましたが、10位台が多く、全体的には健闘したでしょう。次回作のエントリーはそんなに遠くない未来だと思います。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1ポニーテイルビッケブランカ
2アオ10-FEET
3One Last Kiss宇多田ヒカル↑2
4UniverseOfficial髭男dism↓1
5桜が降る夜はあいみょん↓1
6創造星野源
7Baby, it's youYUKI↑13
8旅路藤井風
9磁石aiko↓2
10HOURGLASSUVERworld↑1

 

初登場曲予想(4/3)


「」

休止
 

 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!