J-AC TOP40  2021年5月15日付けチャート

Last-modified: 2021-05-16 (日) 13:43:16

2021年5月15日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210515.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは5曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は5曲中1曲でした(最近ひどいね)。



40位 Kura Kura / TWICE             

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初登場予想:×


 
 TWICEが5月12日にリリースした日本8枚目のシングル。昨日はMステにも出演していましたね。その効果もあったのか、リリース週に40位でエントリーしてきました。これまでの傾向を見ると、TWICEはシングルのセールスポイントを受けて一気に高い位置で初登場する、というパターンが多かったです。最近の3曲を見ると、それぞれ「15位」「10位」「12位」で初登場しています。ですから、私は今回も高い位置で初登場してくるのではないかと予想していました。しかし、予想に反してリリース週に40位で滑り込む結果となりました。来週はセールスポイントが加算されるので、大ジャンプアップが確実です。いつものようにトップ10前後まで上がると仮定すると...もの凄いランクアップが見られそうですね。来週は一体TWICEが何ランク上げるのか、そこに注目したいと思います。

 曲自体も、病みつきになるようなキャッチーなメロディーで、彼女たちらしい踊れる1曲に仕上がっていますね。韓国勢といえば、現在はBTSが意外にも振るわず、NiziUも伸び切らない状況が続いています。そんな中飛び込んできた韓国勢3組目。TWICEはJ-ACで非常に安定した成績を収めており、今作でも「格の違い」を見せつけてほしいところです。



39位 夜は仄か / Eve             

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初登場予想:×


 
 ヨルシカのsuisさんとのコラボ曲「平行線」(最高24位、5週)以来3か月ぶりのエントリー。今年に入って2曲目であり、通算では3曲目となったEveさんです。前の曲はおそらく「ヨルシカ効果」でエントリーしたものと思われますが、今回はソロ曲で入ってきました。いわば「自力」で入ってきたわけですから、これは非常に大きい。常連化への道が開けた、大きな意味のあるエントリーです。

 4月30日にリリースされた8作目のデジタルシングル。4月30日リリースですから、1週遅れてのエントリーということになります。ということで、予想の片隅にも入っていませんでした。1週遅れとはいえ、入ってきたのは立派ですね。曲はEveが最も得意とする疾走感溢れるアッパー・チューンで、非常にかっこいいキラーソング。個人的にもとても気に入りました。ただ、エントリーしたからといって、安心はできません。皆さんご存じの通り、最近はエントリーしても1~2週で消える曲が非常に多いからです。「1週遅れの初登場39位」ということで、非常に危ない。かっこいい曲なので、ぜひ残留してほしいね。来週は早くも勝負を懸けた週となりそうです。



38位 Here / Homecomings             

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初登場予想:〇


 
 40位、39位、38位と3曲連続初登場。冒頭から非常に刺激的なチャートになりました。...そして、これは非常に嬉しいエントリーです。思わず拍手をしました。京都で活動するバンド、Homecomingsが5月12日にリリースしたメジャーデビューアルバム。そこからの1曲で、今月のスマッシュ・ブレイクに起用されているこちらの曲が入ってきました。Homecomingsがメジャーデビューと聞くと、「やっとか」と思う人が多いでしょう。私もその一人です。インディーズ時代からα-stationとは非常に縁が深く、J-ACには何曲もエントリーしています。ですから、この番組のリスナーさんにはすっかりおなじみのバンドでしょう。2019年には、「cakes」という曲が初めてトップ10にエントリー。地道に頑張ってきたことがついに実ったトップ10入りで、あの時も私は拍手をして祝福したのを覚えています。「cakes」はトップ10内に3週と大・大・大健闘しました。それ以来、約2年1か月ぶりのエントリー。今度はメジャーデビューをして戻ってきた。素晴らしいじゃないですか。

 もう一つ、素晴らしかったことは、今週のアルバム特集が彼らHomecomingsだったことです。今週は、彼らと同じに平井堅がアルバムをリリースしていました。ですから、私はさすがにアルバム特集は平井堅だろうと予想しました。しかし、平井堅を抑えて、彼らのメジャーデューアルバムがリリース週に特集されたのです。これは、番組スタッフの皆さんが彼らに示した「敬意」でしょう。今月は、スマッシュブレイク、アルバム特集と彼らへの力の入れようが目立ちます。ついにメジャーデビューする地元バンドを、局を挙げて応援する。これも素晴らしいことだと思いますね。今回は非常に胸が熱くなるエントリーでした。Homecomingsの皆さん、改めてメジャーデビューおめでとうございます!!



35位 開幕宣言 / Novelbright            

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初登場予想:×


 
 初登場曲が止まりません。そして、こちらは初エントリー。2013年結成、大阪を中心に活動するNovelbrightが、ここ京都でも初エントリーを決めました。新しいアーティストが次々と入ってきて、おじさんは非常に嬉しいです。初登場予想は全然当たりませんが、まあ、そんなことはいいんですよ笑

 4月28日にリリースされたメジャーデビューアルバム「開幕宣言」に収録されているリード曲。アルバムの曲が、1週遅れで入ってくる。しかも今回が初エントリーです。Novelbrightがアルバムをリリースしたことは知っていましたが、これはさすがに予想がつきません。サプライズなエントリーで、J-ACにも華々しく「開幕宣言」となりました。
 ボーカル竹中さんの声が非常に通り、「実力派」という言葉がピッタリです。お隣大阪のチャートではすでにたくさんエントリーしており、露出も多いため、私の中ではそこまで新人という感じがしません。「ようやく入ってきたか」という感じです。ここ京都では、どれだけのチャートアクションを見せてくれるでしょうか。まずは来週、ランクアップを目指します。

 


31位 もう少しだけ / YOASOBI             

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初登場予想:×


  
 彼らはもう、「実力派」と言っても構わないでしょう。昨年初エントリーしてから勢いが目覚ましいYOASOBI。「たぶん」「群青」「ハルカ」「優しい彗星」ときて、これが5曲目になりますね。「たぶん」が初エントリーしたのは2020年8月でしたから、まだ9ヶ月しかたっていません。9ヶ月で5曲。恐るべき勢いチャートに進出していることが分かります。しかも、成績も順調に伸ばしています。「群青」で初めてトップ10入りすると、これがロングヒットになり、いきなり年間入り。今年に入ってからは、「ハルカ」「優しい彗星」が連続してトップ10入りし、安定の2ケタヒットになりました。すっかりトップ10入りが定着しており、チャートアクション的にも急伸しています。J-ACの「顔」になる日も近いかもしれません。それくらい、力を付けているアーティストというわけです。

 前置きが長くなりましたが、こちらは5月10日に配信されたデジタルシングル。来週の初登場予想に挙げようと思っていましたが、リリース週に早くも飛び込んできました。フジテレビ「めざましテレビ」のテーマソング。彼らは小説を題材に音楽を制作することで知られますが、今回の小説は5,605作品の中から選ばれたそうで、応募作品数からも彼らの勢いがうかがえます。曲の方も、非常に耳障りがよい、爽やかな仕上がりになっています。彼らの曲は、耳障りがよいというか、非常に「聴きやすい」曲が多いですね。広く支持されているのが頷けます。彼らの楽曲は、「化学調味料」「人工甘味料」的な要素が非常に強く、それが「聴きやすさ」「心地よさ」を生んでいると思います。賛否はあるかもしれませんが、私はすごく好きです。


 



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

ポニーテイルビッケブランカv7(2+5)13週目


 無人のゴールに、ビッケブランカのシュートが決まり続けます。
 ゴールキーパー(=1位を止める人)が全く見当たりません。
 11位にエースストライカーが迫ってきているので、その人との一騎打ちになるかもしれませんね。
 


WELCOME TO TOP10

10位はしりがきマカロニえんぴつ↑25週目



 マカロニえんぴつの「はしりがき」がエントリー5週目でトップ10入り。マカロニえんぴつは、昨年8月に「溶けない」で初エントリーしてからこれが4曲目。エントリー4曲目で初のトップ10入りとなりました。「溶けない」は最高13位、昨年11月のスマッシュブレイクになった「mother」は最高16位と、惜しいところまではいっていましたが、今回は見事にチャンスをつかみました。あいみょんの「愛を知るまでは」とのトップ10争いは激戦だったと思いますが、頭一つかわし、トップ10に食い込んだことは称賛に値します。本当に、おめでとうございます!
 


最も順位を上げた曲

18位きらり藤井風↑122週目



 
最も順位を下げた曲

25位HOURGLASSUVERworld↓89週目
32位春泥棒ヨルシカ↓818週目
37位タカラモノ平井大↓87週目


最長エントリー

21週目29位泣き笑いのエピソード秦基博↓2
19週目3位UniverseOfficial髭男dism
18週目32位春泥棒ヨルシカ↓8

 

トップ10落ち

14位桜が降る夜はあいみょん↓414週目12週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31もう少しだけYOASOBInew1w
32春泥棒ヨルシカ↓818w
33ヘビースモークにしな↓55w
34永遠の不在証明東京事変↓312w(8+4)
35開幕宣言Novelbrightnew1w
36Presence I(feat.KID FRESINO)STUTS&松たか子with3exes↓44w
37タカラモノ平井大↓87w
38HereHomecomingsnew1w
39夜は仄かEvenew1w
40Kura KuraTWICEnew1w

 


 30位台は初登場曲が5曲もあったので、残りは5曲しかありません。順番に見ていきましょう。8ランクの大ダウンは2曲。平井大の「タカラモノ」はついに力尽きたようで37位。しかし今作は10位台まで上昇し、いつもとは違う存在感をみせました。もう1曲は、おっとどうした、ヨルシカの「春泥棒」です。32位まで下げてしまい一気に苦しい18週目。20週の大台を狙いたいところですが、あと2週残れるでしょうか。情勢は微妙になってしまいました。
 残り3曲も全てダウンですね。先月のスマッシュブレイク、にしなはさすがに元気がなく5ランクダウン。しかし、翌月中旬まで残って5週目のエントリーは立派です。奇跡のリエントリー曲、東京事変の「永遠の不在証明」は振るわず34位。もう1曲の新曲「緑酒」の方が強いようで、こちらは残念ながら地味な成績に終わりそうです。こちらも元気がないのは松たか子さん。ドラマ主題歌の「Presence I」ですが、オール30位台で早くも36位と寂しい成績です。この曲、毎週手打ちしているので入力するのがとても大変なんですよ(どうでもいい)。


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21緑酒東京事変↓37w
22たとえたとえ緑黄色社会8w
23創造星野源12w
24地球儀 with VaundyAimer↓38w
25HOURGLASSUVERworld↓89w
26Ado↑82w
27旅路藤井風↓211w
28閃光[Alexandros]↑112w
29泣き笑いのエピソード秦基博↓221w
30Cry BabyOfficial髭男dism↑72w



 ジャンプアップ曲が2曲。先週初登場39位の[Alexandros]は11ランクアップ!これは、「閃光」のCDシングルが5月5日にリリースされたことにより、セールスポイントが加算されたものです。もっと上げてもおかしくなかったですが、まずは11ランクの上昇と気を吐いています。もう1曲はAdoの「踊(オド)」。圏外になるかも...?と心配していたら(すみません)、そんなことはなく、逆に8ランクのジャンプアップとなりました。新人アーティストがJ-ACにハードパンチを放っています。このまま定着していくようなら非常に面白くなりますね。
 ジャンプアップとはならなかったのがOfficial髭男dism。新曲「Cry Baby」はアップしたもののわずか7ランク。37位→30位というのはかなり控えめな上昇です。これまでは10位台に初登場→翌週にはトップ10入りという流れが定着していましたから、それを思うと驚くくらい控えめです。これだけ控えめだと、好印象を持ちますね(強すぎないから)。髭男がこれだけ控えめだと、「あの人」の異常なチャートアクションが悪目立ちしますね。私はまだ怒っていますので。
 ダウン組です。UVERworldの「HOURGLASS」はついに大崩れで25位。ここまで健闘していましたが、年間は厳しそうになりました。逆に年間に向け大きく前進したのは藤井風。先週大ダウンを喫した「旅路」ですが、今週はわずか2ランクのダウンで27位。この粘りは大きく、年間に届く可能性が出てきました。先週再浮上を果たした2曲はそろって3ランクのダウン。Aimer×Vaundyの「地球儀」は24位、東京事変の「緑酒」
は21位に収まっています。大きく上げた反動で少し下げましたが、大崩れはしていません。どちらも2ケタのエントリーが狙えそうであり、健闘しているといえます。
 22位、23位は変わらず。ダブルエントリーしているにもかかわらず、星野源の「創造」は1ランクも下げず23位。これは凄いですね。「不思議」と合わせてシングルリリースが決まりましたが、2曲とも年間入りする可能性がかなり高そうです。緑黄色社会の「たとえたとえ」も22位にとどまり非常に頑張っています。彼らはまだ2ケタエントリーがありませんが、どうやら今作で狙えそう。自己最長エントリーは確実です。
 今週の最長エントリーは相変わらず秦基博の「泣き笑いのエピソード」。2ランクのダウンにとどめ29位。いやあ、強いですねえ。最近はヨルシカの「春泥棒」に抜かされていましたが、今週の踏ん張りでもう一度抜き返しました。強い曲は最後まで強い。こうなったら、行けるところまで行って欲しいですね。

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11愛を知るまではあいみょん↑93w
12Eden through the rough西川貴教↓13w
13Take a pictureNiziU↑37w
14桜が降る夜はあいみょん↓414w
15勿忘Awesome City Club↓214w
16Chilly Chili SauceWANIMA↓24w
17磁石aiko↓212w
18きらり藤井風↑122w
19不思議星野源↑73w
20Film outBTS↓16w

 


 素晴らしいです。何が素晴らしいって、あいみょんの「愛を知るまでは」が11位にとどめられたことです。もし、今週この曲がトップ10入りしていたと仮定しましょう。そうすると、あいみょんは「桜が降る夜は」から1週も空けず、トップ10内に連続エントリーをすることになります。今年に入って、あいみょんがトップ10に入っていない週は何週あったと思いますか?4週です。それ以外は、「スーパーガール」と「桜が降る夜は」で全部入っているんです(15週/19週)。もし、今週この曲がトップ10入りしていたら、あいみょんの連続トップ10入りが継続し、おそらく半年を超えるような連続トップ10入りになっていたでしょう。そんなの滅茶苦茶だと思います。今週、この曲が11位にとどまったことで、連続トップ10入りがいったんストップした。それだけでも随分ましです。印象が全く違います。来週からはトップ10入りし、また大ヒットになるんですから、今週1週くらいは11位でいいんです。いろんなアーティストがトップ10に入って、上位争いの活発なチャートの方が絶対面白いに決まっています。大げさな言い方ですが、この11位という結果には救われましたね。それくらい、大きな出来事でした。

 だいぶ話が長くなりましたが、その他の楽曲です。同じくあいみょんの「桜が降る夜は」は14位とトップ10落ち。トップ10は12週と新曲が上がってきていますし、さすがにそろそろ下がらないとおかしいところでした。もう5月です。ここは北海道ではなく、京都のチャートなのです。桜はそろそろ散らないといけません。
 西川貴教さんの「Eden through the rough」はトップ10争いに敗れ12位。期待も込めて10位に予想しましたが残念です。WANIMAの「Chilly Chili Sauce」は痛恨の2ランクダウンで16位。もう1曲の新曲「旅立ちの前に」の方がよくかかっているので、当然のことだと思います。今週はWANIMAからプレゼントがあり、それは「旅立ちの前に」に関するグッズでした。コメントゲストの時に紹介された楽曲も「旅立ちの前に」。それなのに、エントリーしている曲は「Chilly Chili Sauce」というよく分からないことになっています。エントリーさせる曲を誤り、引っ込みがつかなくなったかのような動きです。来週あたり、「旅立ちの前に」がエントリーしてきたりして...ははは。BTSの「Film out」はやはり再浮上できず20位。勢いは失っており、来週TWICEに抜かされてもおかしくありません。
 粘っているのはAwesome City Clubとaiko。共に年間入りを確実にしています。「勿忘」は9週連続の10位台と驚異の安定感。年間チャートでどこまで行けるかが見どころになってきます。aikoの「磁石」も非常に安定しており、トップ10落ちした後も4週連続の10位台。こちらは年間20位前後を狙えそうな情勢です。一方、NiziUの「Take a picture」はついに13位まで上昇しました。トップ10は無理と早々に見切っていたら、その後も上がり続けて13位。気付けばトップ10まであと3つという位置に付けています。来週は、もしかするとトップ10がつかめるかもしれません。
 勢いよく10位台まで上がってきたのは2曲。藤井風の「きらり」は12ランクのジャンプアップで最大アップを獲得です。星野源でも、髭男でも、あいみょんでもなく「藤井風」。これは予想していませんでした。一気に18位まで上げ、私が思う以上に勢いがあるようです。これで一気にトップ10入り候補に躍り出たでしょう。19位まで上げてきたのは星野源の「不思議」。現在は配信のポイントでランクインしていますが、6月23日にCDシングルが発売されることが発表されましたね。2018年の「ドラえもん」以来3年4か月ぶりだそうです。皆さんご存じのとおり、J-ACはCDシングル重視のチャートですから、これでこの曲の1位は「確定」(言い切ってもいいです)。セールスが反映される7月3日付けでは間違いなく1位だと思いますし、それ以前からトップ10に定着していてもおかしくありません。CDリリースが決まったことで、年間トップ10に入るようなヒットは確定と言っていいと思います。2019年~2020年の星野源さんは伸び悩んでいましたが、その原因は「CDをリリースしていない」ことにありましたからね。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1ポニーテイルビッケブランカ13w(12)2
2I Love Youくるり↑38w(4)4
3UniverseOfficial髭男dism19w(17)5
4Baby, it's youYUKI↑29w(6)6
5RenegadesONE OK ROCK↑34w(3)7
6One Last Kiss宇多田ヒカル↓49w(8)1
7アオ10-FEET13w(9)10
8紫の夜を越えてスピッツ↓47w(5)3
9ただいま手嶌葵12w(8)×
10はしりがきマカロニえんぴつ↑25w(1)9



 トップ10全外し。初登場曲が5分の1しか当たらず、トップ10を全外しする管理人に存在価値はあるのか?いや、やめましょう笑
 1位に予想した宇多田ヒカルの「One Last Kiss」は6位と大暴落。この曲を1位に予想したのは2回目でしたが、2回とも外しました。先週ついに2位まで上げたと思ったら、4ランクも下げる急降下で「4強」からも転落。今度こそ力尽きたといえそうです。トップ10内は8週目であり、客観的に見ればかなり強いのですが、1位に届かないのでどうも印象がよくないんですね...。
 そんな宇多田ヒカルを尻目に、全く崩れないのはOfficial髭男dism。新曲「Cry Baby」があまり上がらず、「Universe」がそのまま3位とは...。乾いた笑いが出るような強さです。800ポイントくらい行くのではないでしょうか。「ポニーテイル」と「Universe」が全く崩れずに上位を占拠。その他のアーティストにはさすがにそろそろ奮起してもらいたいところです。
 奮起してトップ5まで食い込んできたアーティストが3組いました。くるりの「I Love You」が2位。...2位!?!?これは驚きました。16位で初登場するも、4週連続の10位台と地味だったこの曲。トップ10に入ってからも、9位→10位と地味な動きでした。そこから5位→2位と急上昇していく流れはさすがに予想ができませんでした。アルバム特集の効果もあり、リクエストやプッシュポイントを稼いでいるのでしょうか。地元バンドのくるりが久しぶりに大きな存在感を発揮し、1位に王手をかけるところまで来ました。もし1位を獲得したら、一体いつ以来になるんでしょうか。来週は期待が高まりますね。こちらもアルバム特集効果でしょう、YUKIの「Baby, it's you」が4位まで浮上し、なんとトップ10内6週目で最高位を更新しました(これまでの最高位は5位)。YUKIさんの場合は、アルバム効果に加えて、マンスリーピックアップの効果もありますからね。一度は無理と思われたトップ3入りですが、これは見えてきたのでは?面白いことになってきました。先週私が「あまり上がらないかも」と書いていたONE OK ROCKの「Renegades」はトップ5入り!大変失礼いたしました。エントリー自体が久しぶりでしたが、変わらない強さを見せてくれています。
 トップ10の下位は主にダウン組。大崩れの宇多田さんに加え、スピッツの「紫の夜を越えて」も崩落。エントリー7週目で初のダウンとなってしまい、8位まで下降しました。先週「4強」の一角を崩したのは立派でしたが、一瞬でダウンし、抜かしたはずの10-FEETに抜き返されているのは残念の極みです。これでは、トップ10のキープも難しいでしょう。10-FEET、手嶌葵はそれぞれ7位、9位をキープ。トップ10を死守する力強さを見せました。ビッケブランカ、髭男に隠れてはいますが、この2組も相当強いですからね。トップ10はそれぞれ9週、8週ですから、年間チャートではかなり上位が予想されます。



 

さよならトップ40


先週40位「鋼の羽根」RADWIMPS 
IN【5】TOP10【0】HIGH【28】



 2019年に年間3位を獲得したRADWIMPSですが、これはどうした、厳しい成績になりました。昨年は2曲がトップ10入りし、どちらもトップ10内に4週と悪くはありませんでした。しかし、「夏のせい」ではトップ10入りを逃し、この曲にいたっては最高28位の5週と全く振るいませんでした。配信シングルですし、そこまで伸びないといえばそれまでですが、しかし2019年からの「落差」が非常に気になります。これは一時的な不調なのか、それともアーティストパワーが減退しているのか。判断は次回作まで保留したいと思います。


先週38位「Dream on the street」DA PUMP 
IN【6】TOP10【0】HIGH【21】



 いつ以来か分からない久しぶりのエントリー。3月17日にリリースされた34枚目のシングルでした。大ヒットした「U.S.A」はエントリーすらしないのに、だいぶ空けてこの曲がエントリーするあたり、J-ACチャートはよく分かりません(しかし、よくあるパターンでもあります)。成績の方は残念ながら伸び悩んでしまい、最高21位の6週でした。うち20位台前半が4週と、かなり凝り固まったチャートアクションでした。初登場24位からトップ20入りもできなかったのは非常に残念ですね。


先週36位「Backwards」三浦大知 
IN【8】TOP10【0】HIGH【22】



 先週再浮上(38位→36位)を果たしたこの曲でしたが、それは最後のひと踏ん張りだったようです。4月21日にリリースされたシングルで、3月から先行配信されていたため、3月20日に初登場。3週目には22位まで上昇しましたが、そこからは下落してしまいました。CDシングルのセールスが反映される頃には38位まで下降。すっかり勢いを失っており、頼みの綱であるセールスポイントもほとんどなかったものと思われます(2ランクしか上がらなかったため)。かっこいい曲ですし、リリースのタイミングが違えばまた結果も変わったのかもしれません。残念です。

先週35位「四季」クリープハイプ 
IN【5】TOP10【0】HIGH【28】



 RADWIMPSの「鋼の羽根」と非常に似ていますね。昨年「愛す」で年間入りを果たしたクリープハイプですが、本作では惨敗。非常にいい曲で、個人的にはかなり気に入っていただけに残念です。最高位28位、トータル5週というのは「鋼の羽根」と全く同じ。RADWIMPSやクリープハイプといったアーティストでも、配信オンリーでは厳しいということがよく分かりますね(配信オンリーでトップ10に12週も入ったあいみょんの「桜が降る夜は」は何なんだという話になりますが)。CDシングルをリリースすれば、また息を吹き返すのではないでしょうか。


先週33位「5月のシンフォニー」堀込泰行 
IN【2】TOP10【0】HIGH【33】



 アルバム特集を受けてエントリーした堀込泰行さんのアルバム曲。しかし、アルバム曲ということで2週のエントリーに終わってしまいました。初登場の際には違う曲(「Stars」)をオンエアされるハプニングがありましたね。オンエア間違いがあり、翌週はさすがにこの曲がオンエアされましたが、そのままチャートアウト。あまりにも不憫な曲になってしまいました。せめて5月中は残ってもらいたかったです。
 ちなみに、今年に入って「2週」でチャートアウトしてしまった曲は何曲あると思いますか?「11曲」です。これは、非常に多い数字だと思いますね。5月中旬で11曲ですから、このペースだと年間では25曲ぐらいになります。強い曲と弱い曲の格差が非常に大きくなっていますね。



来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1ポニーテイルビッケブランカ
2I Love Youくるり
3Baby, it's youYUKI↑1
4愛を知るまではあいみょん↑7
5UniverseOfficial髭男dism↓2
6RenegadesONE OK ROCK↓1
7きらり藤井風↑11
8はしりがきマカロニえんぴつ↑2
9アオ10-FEET↓2
10One Last Kiss宇多田ヒカル↓4

 相変わらずトップ10の入れ替わりは少ないですが、今週はくるり、YUKI、ONE OK ROCKが頑張ってくれたおかげで少しは面白くなりました。とにかく、「ポニーテイル」と「Universe」が鬼のように強い。この2曲に引導を渡すのは誰かというのが目下最大の見どころです。
 次の1位ということでいくと、あいみょんの「愛を知るまでは」が最有力でしょう。いろいろとボロクソに書いていたこの曲ですが、今週11位にとどまってくれたことで怒りはかなり収まりました。来週はトップ10入りが100%確実ですが、どこまでランクアップするでしょうか。勢いが段違いなので、私は4位まで行くと予想しました。CDが5月26日にリリースされるので、6月5日付け(3週後)の1位はほぼ間違いないでしょう。しかし、2週後のリリース週(5/29)にはすでに1位を獲っているかもしれません。その見極めは、来週の上がり具合を見て判断したいと思います。
 もう1曲、トップ10入りしそうなのは藤井風。今週12ランクも上げた「きらり」は、週間4万近いダウンロードがあり、かなり好調です。配信とはいえ、ここまで好調だと強いと思います。前の曲「旅路」はエントリー2週目でトップ10入りしました。この曲「きらり」は1週早く入っており、同じくらいの勢いなら来週にはトップ10入りする見込みです。下位に元気がないので、7位まで上昇するとみました。
 くるり、YUKI、ONE OKE ROCKのトップ5組はそこまで変わらない順位になると思います。最大の見どころは、くるりが1位を獲れるかどうか。くるりの1位はぜひ見てみたいですが、「I Love You」はアルバム曲なのでさすがにどうか。私はくるりを信じきれず、2位にとどめる予想にしました。くるりへのリクエストが大量にあれば、無敵の王者ビッケブランカに対抗できるかもしれませんね。くるりファンの皆さんは今こそ力の見せどころです。その他、今週トップ10入りを決めたマカロニえんぴつはトップ10に残留と予想。私、この曲がかなり好きなんですよ笑 来週も頑張れ!
 最後にもう一つの見どころは13位のNiziUです。13位まで来ましたが、来週はトップ10入りすることができるでしょうか。私の予想だと、10-FEETや宇多田ヒカルと枠を争うことになりますが、やや厳しめの戦いとなりそうです。2曲とも「元・4強」ですからね。底力でトップ10に残留してくるのではないでしょうか。
 
 

初登場曲予想(5/22)


「1995」平井堅5/12リリースのアルバムより
「sha・la・la・la」宮本浩次6/16リリースのシングル、5/13先行配信
「Hero」平井大5/9リリースの配信シングル
「愛しい人」SUPER BEAVER5/19リリースのCDシングル
「旅立ちの前に」WANIMA4/28リリースの配信シングル

 来週のアルバム特集は平井堅さんでしょう。新曲「1995」はオンエア好調ですし、最近はアルバム曲がよく入る流れがあります。
 一番最後は大胆予想。4/28リリースと遅く、すでに1曲入っているので、普通ならエントリーはしません。なぜ予想したかというと、今週のチャートでかなり「WANIMA推し」があったからです。もし入ったら褒めてください笑

 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!