J-AC TOP40  2021年6月26日付けチャート

Last-modified: 2021-06-27 (日) 15:03:20

2021年6月26日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210626.png

訂正 37位 あいみょん「桜が降る夜は」は5ランクダウンの誤りです。訂正してお詫びします




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは4曲、再登場は1曲でした。
ちなみに、登場予想が的中した曲は5曲中3曲でした。

 



40位 ずっとずっとずっと / 緑黄色社会                 

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初登場予想:〇


  
 やったー!!ご存じのとおり、私が「3週連続で初登場予想していた曲」です。2回は外しましたが、3度目の正直で入ってくれました。あきらめずに書き続けてよかったなあ。私の思いが番組に届いたということにしておきます笑。

 緑黄色社会が6月4日にリリースした配信シングル。ボーカルの長屋さんも出演している「アサヒスーパードライ ザ・クール」のCMソングです。スーパードライのイメージにピッタリなキレのある1曲で、彼らの魅力が存分に発揮されています。先日公開されたMVも素晴らしかったです。「夢を追い続ける女性」がテーマになっているんでしょうか。すごく勇気をもらえる、いいストーリーになっていました。ぜひご覧いただきたいと思います。MVの前には、彼らのシンプルな演奏風景が公開されました(今も見られます)。これもまた、バンドの力を感じる素晴らしい映像でしたね。演奏風景→MVという連続公開はすごくいい展開だったと思います。緑黄色社会は先日Mステにも出演。憧れだという東京事変と共演を果たしていましたね。

 今年に入ってすでに3曲目、通算では4曲目のエントリー。ハイペースで勢いを感じますが、今作はかなり遅いエントリーです。6月4日リリースですから、2週遅れ、しかも40位と最下位からのエントリーです。条件はかなり悪いですが、ここからヒットにつなげることはできるでしょうか。右肩上がりで来ていますし、いい流れを持続してもらいたいですね。



39位 渦 / iri                  

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初登場予想:×


  
 お!随分久しぶりですね。昨年2月の「24-25」以来1年4か月ぶり、おそらく通算2曲目と思われるiriさんです。ソウルフルでパワフルな歌声、それでいて表現力も抜群という期待のシンガーソングライター。昨年リリースしたアルバム「Sparkle」はかなりの傑作だと思います。アルバムに収録されていた1曲「24-25」はJ-ACにもエントリー。最高23位、8週とそれなりに健闘しました(途中に再浮上するなどかなり健闘しています)。それ以来、なかなか2曲目が入らず、今年3月にリリースされたアルバムもこの番組では完全無視。寂しい思いをしていましたが、ついにエントリーを決めましたね。

 6月16日にリリースされた配信シングルで、国際ファッション専門職大学のテレビCMソング。MVは宇宙をイメージした壮大な世界観になっています。今日のオンエアで、キヨピーさんがiriを好きだということが判明しましたね。番組DJのお墨付きを得たところで、ぜひチャートでも活躍してもらいたいところです。



35位 Balmy Life / Kroi                  

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初登場予想:〇


  
 これも嬉しいですね。Kroi(クロイ)は今月6月のα-stationスマッシュブレイクに起用されたバンドで、6月23日に1stアルバム「Lens」をリリース。このアルバムが素晴らしくて、私は絶対にエントリーしてほしいと思っていました。緑黄色社会と同じく、願いが通じたのでしょうか。スマッシュブレイクの最終週に滑り込みでエントリーを決めました。

 バンド名Kroiの由来ですが、これはそのまま「ブラックミュージック」。メンバー全員が、ブラックミュージックを好んでいるそうです。ただ、彼らの音楽はそのままブラックミュージックをやっているわけではなくて、wikiの言葉を借りれば、「R&B/ファンク/ソウル/ロック/ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンド」なんですね。

 1stアルバム「Lens」は、その多彩な音楽性を存分に感じることができます。とにかく気持ちいい、音のシャワーを浴びている感じ。噛めば噛むほど味が出るような旨味もあって、個人的には2021年でも5本の指に入るのは間違いないいうくらいの出来栄えに思えました。スマッシュブレイクをきっかけにこんな素晴らしいアーティストを知ることができたのは本当にうれしいですね。

 J-ACではもちろん初エントリー。来週からはスマッシュブレイクの大量オンエアがなくなるので条件的には不利です。しかし、今週は待ちに待ったアルバムリリースがありました。アルバム効果で浮上を期待したいですね。



24位 あいつら全員同窓会 / ずっと真夜中でいいのに。                  

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初登場予想:×


  
 J-ACには、1994年生まれと2000年生まれの若いスタッフさんがいるそうです。もしかして、チャートを作っているのはそのお二人ですか?笑 今週は初登場組がすごくフレッシュで、若さを感じさせます。24位といい位置に入ってきたのは「ずっと真夜中でいいのに。」、通称「ずとまよ」です。初エントリー...と思われた方もいるかもしれませんが、実はそうではありません。昨年8月22日に、「Ham」という曲がたった1週だけ、38位でエントリーしていますね。すぐに圏外になったので本当に一瞬のエントリーでしたが、実に10か月ぶりにチャートに戻ってきました。通算2曲目のエントリーです。初登場24位ですから、一気に最高位を更新したことになります。これまでの実績がほとんどないことを考えるとかなりのロケットスタートですね!

 6月18日にリリースした11作目の配信限定シングル。6月16日には2ndフルアルバム「ぐされ」もリリースしています。去年あたりから、アーティスト名に「夜」の付くアーティストが若者を中心に大人気なんですね。J-ACでもすっかり強豪となった「ヨルシカ」「YOASOBI」、そして彼ら「ずっと真夜中でいいのに。」ですね。ヨルシカやYOASOBIに比べると、ずっと真夜中でいいのに。はJ-ACでの実績がなく、少し出遅れた感じがします。J-ACにほとんどエントリーしていないので、正直私も全然知りません(すみません)。

 しかし、今週は「ヨルシカ」「YOASOBI」「ずっと真夜中でいいのに。」が3組そろい踏みとなりました。いやあ、令和のチャートという感じですねえ笑 せっかくのそろい踏みですから、彼らにも頑張ってほしいです。 ちなみに、3組のそろい踏みは初めてではありません。昨年8月22日に、ヨルシカ(「花に亡霊」「盗作」)YOASOBI(「たぶん」)ずとまよ(「Ham」)でそろい踏みがあり、それ以来ですね。



19位 Sha・la・la・la / 宮本浩次 Re                  

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登場予想:〇


  
 予想どおりリエントリーしてきましたね。とはいえ、リエントリー予想は全く難しくありません。2週前のsumikaと同じく、「先行配信でエントリーした曲が、CDリリースで戻ってきた」というパターンです。sumikaは40位、宮本さんは39位で初登場するも、どちらもわずか1週で圏外へ。2組とも実力者なので、圏外になったときは飛び上がるくらい驚きました。しかし、さすがに戻ってきますよね。sumikaは6月12日に25位でリエントリー。そしてこの曲は、より高く、19位でリエントリーとなりました。エントリーは5月22日以来5週ぶり。リエントリーの原因は言うまでもなくCDシングルのリリースです。6月16日にリリースされたシングルのセールスポイントを稼ぎ、好位置にリエントリーしました。sumikaの時にも書きましたが、やはりCDは勢いが違いますね!

 先日までオンエアされていたドラマ「桜の塔」の主題歌に起用されていた1曲。ドラマは終了しましたが、この曲はセールスが加わったことで上昇していくでしょう。エントリー2週目でのトップ10入りも十分に狙えるかもしれません。
 

 


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

きらり藤井風↑1v18週目



 ついにやった!J-ACチャートに吹いた新たな風!

 ついにやりましたね!!1位を獲得したのは藤井風の「きらり」。藤井風さんは2020年5月にアルバム「HELP EVER HURT NEVER」がこの番組で特集されると、5月30日に「優しさ」で初エントリー。「優しさ」はいきなりトップ10入りする活躍を見せました。この曲は通算4曲目のエントリー。これまでも安定してトップ10を記録していましたが、初エントリーから1年1か月でついに1位に上り詰めました。ちなみに、今週が通算50回目のエントリーでしたから、非常にキリのいいところで1位を獲得したことになります。

 初登場30位から、18位、10位と一気に駆け上がりトップ10入り。4週目には一気にトップ3入りし、明らかにこれまでと違う勢いがありました。いったん4位に順位を下げるものの、1ランクずつ順位を上げ、8週目にしてついに1位に上り詰めました。あいみょん、星野源、そして今週急浮上してきた米津玄師をかわしての1位は非常に価値があります。J-AC TOP40に、また新たな1位アーティストが誕生しました。新たなチャンピオンの登場を心から祝したいと思います。本当におめでとうございます!!
 


WELCOME TO TOP10

2位Pale Blue米津玄師↑104週目



 6月16日にリリースされたCDのセールスポイントが加わり、米津玄師の「Pale Blue」が10ランクのジャンプアップ。エントリー4週目で早々とトップ10入りを決めました。もし、トップ10圏外から一気に1位を獲得していたとしたら、これは2016年7月9日付けの桑田佳祐「ヨシ子さん」以来だったのではないかと思います。ちなみに、「ヨシ子さん」は初登場28位から2週目に1位を獲得しています(!?!?)今のチャートではこんなことはまず有り得ないと思います。「少しずつ上がる」が定番になっていますからね。この曲は久しぶりにトップ10圏外からの1位も狙えそうでしたが、さすがにそこは阻まれました。とはいえ、見事な上昇には違いありません。抜群の勢いで来ており、来週は1位の最有力候補でしょう。
 


最も順位を上げた曲

13位INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑132週目



 
最も順位を下げた曲

31位I Love Youくるり↓1114週目


最長エントリー

25週目17位UniverseOfficial髭男dism↓3
20週目36位勿忘Awesome City Club↓6
20週目37位桜が降る夜はあいみょん↓5


トップ10落ち

18位Baby, it's youYUKI↓915週目11週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31I Love Youくるり↓1114w
32Buddy平井大↓32w
33ディスタンスflumpool↓54w
34Goodbye to RomanceROTTENGRAFFTY↑12w
35Balmy LifeKroinew1w
36勿忘Awesome City Club↓620w
37桜が降る夜はあいみょん↓520w
38八月の陽炎マカロニえんぴつ↓53w
39irinew1w
40ずっとずっとずっと緑黄色社会new1w

 


 まずはロングエントリー組。うーん、頑張ってはいますが、今週はやや崩れています。あいみょんの「桜が降る夜は」は5ランクダウンで37位、Awesome City Clubの「勿忘」は6ランクダウンで36位でした。しかし、2曲とも大台の20週に乗せ立派ですね。そして、今日発表された上半期チャートでは、「桜が降る夜は」が4位、「勿忘」は12位でした。「勿忘」は1回もトップ10に入っていないですからね!?それで上半期12位。いかにロングヒットをしているかが分かります。
 ロングエントリーでも大崩れとなってしまったのはくるり。なんとこちらは11ランクの大暴落でした。最近は最大ダウンでも8~9ランクが多かったので、一気に11ランクはかなりのインパクトがあります。今週は力尽きてしまいましたが、こちらも上半期の大ヒット。上半期チャートでは13位と大健闘しています。
 先週初登場29位の平井大さんは即落ち。...だめじゃこりゃといった感じで、「定位置」の30位台にすぐさま足を踏み入れたのは残念です。こちらも振るわないのはflumpool。「ディスタンス」は4週目で早くも30位台。シングルっぽくない曲を選んだということですが、チャートアクションまでシングルっぽくないのは非常に残念です。ダブルエントリーとなっているマカロニえんぴつですが、後から入ってきた「八月の陽炎」は全く振るいません。3週目で早くも38位まで下げてしまい、どうやら「はしりがき」の順位を上回ることはなさそう。
 唯一アップしたのはROTTENGRAFFTY。先週35位初登場の「Goodbye to Romance」がランクアップしましたが、わずか1ランクで34位でした。こちらはアルバム曲のため、上位進出は正直厳しい状況です。
 


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21又三郎ヨルシカ↑102w
22Broken Heart of GoldONE OK ROCK↓54w
23ただいま手嶌葵18w
24あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。new1w
25One Last Kiss宇多田ヒカル↓615w
26RenegadesONE OK ROCK↓410w
27アオ10-FEET↓319w
28愛しい人SUPER BEAVER↓35w
29Film outBTS↑512w
30はしりがきマカロニえんぴつ↓311w



 先週31位初登場のヨルシカ「又三郎」が10ランクのジャンプアップ!さすがの勢いで、配信シングルですがトップ10入りも狙えそう。上半期チャートでは「春泥棒」が6位を獲得しました。おめでたいですが、年間トップ10には入れるでしょうか。まさに「ボーダーライン」で、年間チャート発表の日はドキドキしそうです。
 では、他の上半期ランクイン組を整理していきましょう。トップ10に2ケタ10週、1位も獲得した10-FEETの「アオ」は上半期5位の素晴らしい成績。今週も粘って27位です。トップ10は8週ながら、10位台で長く粘っている手嶌葵さんの「ただいま」は上半期7位。今週は順位変わらず23位と驚異の安定感ですね。10-FEETと同じくトップ10に10週、長きにわたり「4強」を務めた宇多田ヒカルさんの「One Last Kiss」は上半期8位。今週はやや大きく崩れ25位でした。ちなみに、「ただいま」と「One Last Kiss」のポイントは非常に僅差で、今週の順位で逆転したような感じです。
 ONE OK ROCKは20位台に2曲がランクイン。旧曲の「Renegades」はあまり崩れず26位。今週で2ケタの10週に乗せ、これはヒット作といえるでしょう。対して新曲の「Broken Heart of Gold」はなんと早くもダウン。4週目でのダウンは痛恨で、22位まで下降してしまいました。連続ヒットの可能性は残念ながらかなり低くなり、こちらは厳しい成績が予想されます。
 3週目から下げ続けているSUPER BEAVERは今週もじりっと3ランクダウン。大崩れはしていないとはいえ、CDシングルでこれはかなり寂しい成績です。マカロニえんぴつの「はしりがき」は非常に頑張っており30位。2週連続の3ランクダウンにとどめ、明らかに新曲より強いです。11週目で30位。頑張りにより、ロングエントリーの可能性も見えてきました。
 29位はBTSの「Film out」。先週のアルバム特集もあったのか5ランクの再浮上となりました。「Film out」はあのアルバムで初の音源化ですからね。リリース効果はおおいにあったものと思われます。29位まで戻したので、こちらはロングエントリーをほぼ確実にしました。トップ10には届いていませんが、トータルではけっこういい感じになってきました。さすが世界的アーティストに成長しただけはありますね!
 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11なないろBUMP OF CHICKEN6w
12もう少しだけYOASOBI↑17w
13INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑132w
14Shake&Shakesumika↑44w(1+3)
15Kura KuraTWICE7w
16NAMELYUVERworld↑53w
17UniverseOfficial髭男dism↓325w
18Baby, it's youYUKI↓915w
19Sla・la・la・la宮本浩次Re2w(1+1)
20閃光[Alexandros]↓48w

 


 今日は上半期チャートの発表日でしたので、まずは上半期入りのアーティストを見ていきます。ここでは2組ですね。3ランクダウンで17位となった髭男の「Universe」は、堂々の上半期1位!まあこれは当然で、1曲だけチートみたいな数字になっていますからね笑 この曲がそのまま年間1位の椅子に座るのか、それとも「待った」をかける曲が現れるのか。これが年間チャートの大きな見どころになりそうです。
 上半期9位と大ヒットになったYUKIさんの「Baby, it's you」ですが、おっとこれはどうした、まさからの9ランクダウンです。トップ10からここまで急降下することは珍しく、ロングエントリー曲もついに力尽きてしまった格好です。今週は残念な結果になりましたが、上半期を代表する1曲には間違いありません。年間チャートの順位を1つでも上げるため、頑張ってチャートにとどまりたいところです。
 ポスト・トップ10を見ていきましょう。マンウィズの「INTO THE DEEP」は先週初登場26位から13ランクのジャンプアップ!最近はパッとしなかったマンウィズでしたが、CDシングルとあればこれくらいはやってくれますか!さすがという感じで、これだけ上げてくるようならトップ10入りはほぼ確実でしょう。14位にはsumika。リエントリーを果たした「Shake&Shake」は4ランク上げて14位。こちらもトップ10入りは常連で、安定した動きで昇格圏内に持ってきています。16位には3週目のUVERworld「NAMELY」。同じく安定の動きで16位に付けました。連続トップ10入りを懸け、こちらも負けられません。これに加え、19位にリエントリーした宮本浩次さんもトップ10をうかがっており、来週は非常に激戦。詳しくは展望のところで書きたいと思います。
 YOASOBIの「もう少しだけ」は先週13位から1ランク戻して12位。まさかの1週でトップ10落ちをしてしまいましたが、今週は意地を見せ、1ランクとはいえ順位を戻しました。もう一度トップ10へ!と言いたいところですが、上に書いたようにライバルが非常に強力で、情勢は厳しいです。15位に順位をとどめたのはTWICEの「Kura Kura」。こちらも順位を下げず、強豪としての意地を見せました。応援はしたいですが、トップ10入りは同じく厳しいです。11位に順位変わらなかったのはBUMP OF CHICKENの「なないろ」。うーん、トップ10入り間違いなしと書いていたのですが、伸びが鈍いですね。これで4週連続の10位台。出だしはよかったのですが、ここ数週伸び悩んでおり、CDリリースをしていない影響が出ているように思います。朝ドラ主題歌ですからいつかCDは出るでしょう。しかし、それまでは鈍い動きが続くかもしれません。
 [Alexandros]の「閃光」は4ランクダウンで20位。さすがにダウンに転じましたが、今週もトップ20をキープ。ここ数週間は安定した動きが光ります。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1きらり藤井風↑18w(6)2
2Pale Blue米津玄師↑104w(1)3
3愛を知るまではあいみょん↓29w(6)1
4不思議星野源↓19w(5)4
5Cry BabyOfficila髭男dism8w(3)7
6ポニーテイルビッケブランカ↓219w(18)6
7怪盗back number↑15w(2)5
8Ado↑28w(4)×
9紫の夜を越えてスピッツ↓313w(11)8
10Take a pictureNiziU↓313w(4)9



 2連覇中だったあいみょんの「愛を知るまでは」は3位まで降下。CDセールスのない藤井風に1位を奪われ、CDセールスの加わった米津玄師にも抜かされてしまいました。両A面シングル「愛を知るまでは/桜が降る夜は」は2曲とも1位を獲得。素晴らしい結果ですが、「桜が降る夜は」は1週天下、この曲はv2止まりと、連覇記録を伸ばすことができませんでした。そのあたりは、ダブルエントリーの影響が出ているのだと思います。1位返り咲きは厳しい状況ですが、強い曲には違いありません。今後もトップ10内は問題なくキープしていくでしょう。
 星野源の「不思議」は1ランクダウンの4位。1位を獲得した後、2→3→4位と1ランクずつ下げています。一見非常に嫌な流れですが、これはある程度読み通り。配信のポイントで早めに1位を取っていますからね。「創造」との両A面シングルは今週23日にリリース。恐らく、今後は上昇に転じていくでしょう。そして皆さん、気付かれましたか?星野源の「不思議」と藤井風の「きらり」は、この4週間、綺麗に交差しています。「不思議」は1→2→3→4位、「きらり」は4→3→2→1位ですから、全く対称的な動きで綺麗に交わっているんですね。これは面白い。そして、さらに面白いことに、この2曲はここから逆向きにもう1回交差するかもしれません(「不思議」が少しずつ上がっていき、「きらり」が少しずつ下がっていけばそうなります)。逆の動きで2回も交差したら珍しすぎますね。見てみたい気もするなあ笑
 5位争いを制したのは髭男の「Cry Baby」。髭男・ビッケブランカ・back numberの三つ巴という私の予想は当たりましたが、5位と7位の順番が逆になりました。上がってきたback numberに意外と勢いがなく、「Cry Baby」がトップ5をキープするという形になりました。「Universe」で上半期チャートを制した髭男は、この曲「Cry Baby」で2曲目の年間入りを狙います。このままトップ10に定着するようなら十分に狙えるでしょう。転調を繰り返す「変態曲」で、最初はどうかなと思ったんですが、なんだか聴けば聴くほどいい曲に思えてきました。正直、個人的には「Universe」より刺さっているかもしれません。一方、あまり伸ばせなかったのはback number。配信シングルなのでこんなものかという思いもありますが、やはりこのままでは寂しい。来週以降はトップ5を狙ってもらわないと困ります。
 驚いたのは8位。なんと、10位に下げていたAdoが再浮上を果たしました。十中八九トップ10落ちと思っていましたが、この曲は一味違うなあ。リングの端に追い込まれたところからのカウンターパンチ!いやあ、魅せてくれますね。これでトップ10は4週目。来週も残るようなら、これはいよいよ年間入りということも見えてきます。エントリーした時は驚きましたが、まさかここまで活躍するとは。本当にチャートを盛り上げてくれています。
 9位、10位はそれぞれ3ランクダウン。5~6位で異常なまでに安定したスピッツの「紫の夜を越えて」はついに下がり目。とはいえ、これでトップ10は11週目と素晴らしい活躍になり、上半期チャートでは見事10位とトップ10入りしました(トップ10に11週も入ってやっと上半期10位。やはり今年はかなりレベルが高いです)。遅咲きの雄、NiziUは3ランクダウンで10位。同じく今週は下がり目に入りましたが、こちらも上半期では17位にランクイン。上半期で17位ということは、すでに年間35位相当になっているということです。今まで隠していましたが、実ははっきりと年間レベルになっていました(すみません笑)。この後もポイントの上積みがありますから、NiziU初の年間入りはほぼ間違いがありません。最初は地味な動きでしたが、じわじわと上げ、いつの間にか押しも押されぬ強豪曲になりました。



 

さよならトップ40


先週40位「磁石」aiko 
IN【17】TOP10【7】HIGH【5】



 aikoさんが3月3日にリリースしたアルバム「どうしたって伝えられないから」に収録されたリード曲。リリース前週の2月27日に24位で初登場すると、アルバムリリース週である翌週には一気に8位とトップ10入りしました。出だしから凄い勢いでしたね(今のところ、この曲が「20位台からトップ10入りした」最後の曲だと思います)。その後もやはり強く、トップ10に定着しました。トップ10内では地味で、7位から9位がほとんど。最高位は5位という成績です。しかし、これアルバム曲ですからね。アルバム曲でこの成績というのは、恐るべき水準です。近いところでいうと、同じくトップ10内で安定してた曲にはミスチルの「Brand new planet」がありますが、それよりも強いです。さすがaikoさん、見事な成績でした。
 トップ10落ち後もしっかりと粘り、大きな下落もありません。トータルは17週で、最初から最後まで安定の見事なチャートアクションでした。気になる上半期チャートですが、惜しくもトップ10入りを逃して上半期11位でした(今年は去年よりレベルが高い)。年間チャートでは、20位台前半でのランクインが予想されます。


先週39位「Eden through the rough」西川貴教 
IN【8】TOP10【0】HIGH【11】



 5月1日に21位で初登場。翌週には一気に11位まで伸ばす快進撃を見せました。まさにトップ10は目前、王手をかけた形でしたが、3週目は12位へとダウン。以降はじりじりとダウン。10位台に4週ランクインしており、決して悪くはないのですが、やはりトップ10に入れなかったことに悔いが残ります。西川さんは昨年「REAL×EYES」という曲でも同じように11位で弾き返されていました。2年連続でこのような成績はかなり悔しいですね。最後のトップ10入りは2018年。ここ2年半はなかなか届かなくなっています。
 ただ、今年1月にチャートインしていた「As a route of ray」はわずか2週という成績でした。そこから巻き返し、おおむねいつもの水準に戻したことは収穫だったでしょう。



先週38位「緑酒」東京事変 
IN【12】TOP10【0】HIGH【18】



 新年度1発目、4月3日に40位で初登場。新年度最初にオンエアされた曲ということで、非常に縁起がよかったですね。その「縁起の良さ」にふさわしい活躍をしたと思います。12週にわたりエントリーしたことも素晴らしいですが、特筆すべきは再浮上を2回記録していることです。6週目に7ランクの再浮上(25位→18位)、8週目に1ランクの再浮上(21位→20位)ですね。20位前後で非常に頑張り、その結果なかなかの成績になりました。東京事変は2020年の元日に再始動してからJ-ACに8曲もエントリーしていますが、この曲以外は全てトータル8週以下。この曲だけ頭一つ飛び出しており、12週もエントリーしたのは非常に立派です。この曲のほかに、「永遠の不在証明」では1年ぶりのリエントリーという快挙もやってのけましたから、非常に存在感が高まっています。年間レベルはありませんが、個人的には「特別賞」をあげたい。それくらいの活躍です。
 惜しむべくは、ロングエントリーにあと1週足りなかったことです。13週以上はこのサイトで記録に残しているので、載せられないのは非常に残念。「永遠の不在証明」みたいに戻ってこないかな。今度はさすがにないよなあ笑



先週37位「PINK BLOOD」宇多田ヒカル 
IN【2】TOP10【0】HIGH【37】



 宇多田さんにも容赦なし

 これは...結構な衝撃ですね。強豪アーティストの宇多田ヒカルさんが、ここまでのレベルで散ってしまったことは過去に記憶がありません。昨年「誰にも言わない」が5週で消えていますが、あの曲だって10位1週とはいえトップ10に入っていますからね。そもそも、トップ10入りを逃した曲がいつ以来か分かりません。私が記録を付けた2016年以降は全て入っていると思います。はっきりしたことは言えませんが、相当さかのぼることになると思います。これまでトップ10入りが当たり前だった宇多田さんが、37位2週という考えられないような低い成績で消えてしまった。これは大事件です。なにせ、新人アーティストみたいな消え方ですからね。
 sumikaや宮本浩次さんのようにCDリリースが決まっているのなら事情は全く変わりますが、今のところ配信限定シングルみたいです。ということは、本当にこれっきり...?



先週36位「3分29秒」ヒトリエ 
IN【2】TOP10【0】HIGH【32】



 32位からの即落ちで2週のみ。よくある「シングルセールスしかなかった」というタイプの曲でした。昔はこのタイプでも4~5週は入ったものですが、最近は2~3週ですぐにチャートアウトするパターンが目立ちます。CDシングル中心のチャートとはいえ、最近は配信曲も多いので、CDシングルのセールスだけでは残れないということを示していますね。





来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1Pale Blue米津玄師↑1
2不思議星野源↑2
3きらり藤井風↓2
4愛を知るまではあいみょん↓1
5怪盗back number↑2
6Cry BabyOfficial髭男dism↓1
7ポニーテイルビッケブランカ↓1
8INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑5
9なないろBUMP OF CHICKEN↑2
10Ado↓2

 今週は大好きな藤井風くんが1位を取ってくれて本当にうれしかったです。番組最後に聴く「きらり」は格別でした。先週も書きましたが、1位を取るなら「ここしかない」という週でしたからね。限られたチャンスをものにしてくれたことは本当に素晴らしいです。
 景気よく連覇!といきたいところですが、さすがに厳しい。星野源の「不思議」についにセールスポイントがのっかり、今週セールスが加算された米津さんもさらにポイントを伸ばすでしょう。来週以降は、この2曲の一騎打ちになるのではないでしょうか。今週一気に2位まで上げた「Pale Blue」が順当に1位、そして「不思議」が次の1位を狙って2位に付け、「きらり」は大変残念ながら3位という予想です。あいみょんの「愛を知るまでは」もまだまだ急落する曲ではなく、4位~5位あたりにはとどめるでしょう。トップ5最後の一枠は引き続きback number対Official髭男dismの対決になると予想します。どちらもJ-ACでは最強レベルの強豪で、非常に難しい争いですが、さすがにback numberが上げてくると予想。この2曲は激戦になりそうです。そして、ここに続くのはまだまだリクエストが堅調な「ポニーテイル」でしょう。
 7位までは15秒くらいで予想しました笑 しかし、問題はここからです。来週はトップ10争いが非常に激戦で、予想が難しくなっています。今週3ランクずつ下げたスピッツとNiziUの残留が厳しいことは分かりますが、一体誰がトップ10入りするのか。10人に聞いたら、10通りの答えが返ってきそうな激戦です。
 私的には、1番手はMAN WITH A MISSIONです。シングル「INTO THE DEEP」は今週13ランクアップと素晴らしい伸びを見せました。CDシングルでこうやって勢いよく上げた曲はそのままトップ10入りすることが多いです。最後のトップ10入りは昨年7月の「Change the World」。以降は配信シングルやEPのリリースでエントリーしていましたが、今作はCDシングル。問題なくトップ10入りしてくれるものと思われます。トップ10入り2枠目が非常に難しく、11位のBUMPか、14位のsumikaか、16位のUVERかというところ。BUMPは配信のみ、sumikaとUVERはCDシングルですから、普通は後者を上にしたものです。しかし、BUMPの「なないろ」は2週連続の11位ですから、正直に書くと「持っていく場所がない」。私は「朝ドラ主題歌」を重視しており、それゆえにトップ10入りするという予想にしています。この曲にどれほど勢いがあるのか、まだ見えてこないところがあり、正直困っているんですよ笑。おそらく、昨年のC&K「アサトヒカリ」のような推移(トップ10下位~10位台で安定)になるのではないかというのが私の予想ですが、さてどうなるでしょうか。思ったより勢いがないようならsumikaやUVERが2枠目を掴めるかもしれません。
 今週19位にリエントリーした宮本浩次さんもCDシングルのため、近いうちのトップ10入りは確実。ヨルシカの「又三郎」は、配信曲ながら勢いがよく、21位といい位置で構えます。今週12位に再浮上したYOAOSBIや、15位に踏みとどまったTWICEもまだまだトップ10をあきらめきれないでしょう。トップ10争いは非常に激戦で、「3枠目」が生じる可能性もあります。その場合、今週再浮上したAdoも決して安泰とは言えません。

 

初登場曲予想(7/3)


「この新しい朝に」浜田省吾6/23リリースのCDシングル
「真夏のダイナソー」日食なつこ6/23リリースのCDシングル
「オリオン座」中納良恵6/30リリースのアルバムより、6/30特番
「NOSTALGIC」HYDE6/23リリースの配信シングル
「U+(ユーアンド)」にしな6/23リリースの配信シングル

 来週7月1日にはα-station開局30周年アニバーサリー!おめでとうございます!!
 開局記念日の7月1日(木)には特番「J-AC TOP100」が放送されますね。楽しみで仕方ないです。私は残念ながら仕事なのでリアタイできませんが、radikoで後からたっぷり楽しみたいと思います。
 (「J-AC TOP100」についてはまた別記事を作ります)

 せっかくですから、30周年関連のエントリーがあるといいですね。上から3番目の中納良恵さんがそれで、6月30日のアルバムリリース日に30周年アニバーサリープラグラムがオンエアされます。番組効果で入ってきてくれるとうれしいですね。
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!