J-AC TOP40  2021年6月5日付けチャート

Last-modified: 2021-06-06 (日) 13:21:23

2021年6月5日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210605.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは3曲でした(今年最少かな?)。
ちなみに、初登場予想が的中した3曲は3曲中2曲でした。

 



33位 Pale Blue / 米津玄師                

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初登場予想:〇


  
 ずっと前から「1位候補」と書いていたこの曲がようやく入ってきました。米津玄師の新曲で、ドラマ『リコカツ』主題歌。通算ではメジャー11枚目のシングルで、6月16日にCDシングルがリリースされます。5月31日から先行配信が開始され、まずは配信のポイントで初登場しました。リリース週のエントリーは、このレベルのアーティストなら当然のことでしょう。エントリーは、昨年年間3位を獲得した「感電」以来11か月ぶり。米津さんは、2018年から3年連続で年間トップ3にランクインしており(「Lemon」「馬と鹿」「感電」)、J-AC最強格のアーティストです。今作はCDシングルということで、大きなヒットになるのは間違いないでしょう。目標は4年連続の年間トップ3入りでしょうか。あまりにも大きな目標ですが、米津さんなら十分に目指せそう。それくらいの勢いは感じますね。

 6月11日に発売されるCDシングルは、パズル盤ジャケットが付属した「パズル盤」と、7inch紙ジャケット仕様になっている「リボン盤」も合わせて発売です。相変わらず、芸術性が高く、手に取りたいと思わせるCDになっていますね。米津さんは、リリース自体はそんなに多くありません。その分、1つ1つの作品に丹念な思いが込められており、今も「CDシングル」を大事にしていることがよく分かりますね(配信解禁も遅かったですし)。今の時代、こういうタイプのアーティストは珍しく、その分応援したくなります。大ヒットを祈念しておきます。



29位 ディスタンス / flumpool                

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初登場予想:〇


  
 昨年4月11日の「ちいさな日々」以来1年2か月ぶりのエントリー。5月26日リリースのCDシングルで、セールスポイントを稼いでエントリーしてきました。これまでのバンドのイメージを覆すような曲作りをしたかったとのことで、たしかに打ち込みが中心であまり聴かない曲調になっています。この曲は、シングルの表題曲ですがタイアップはありません。一方、カップリング曲の「フリーズ」がアニメ主題歌になっています。本人たちも、普通にflumpoolらしい「フリーズ」の方を表題曲にする予定だったそうですが、予定を変更してこちらが表題曲になったようです。非常に攻めた選択をしたといえるでしょう。

 その選択は、吉と出るか凶と出るでしょうか。昨年のシングル「素晴らしき嘘」はトップ10に3週、トータル8週という成績でした。こちらの曲が比較対象になるでしょう。まずは順位を上げ、2作ぶりのトップ10入りを目指します。



27位 Broken Heart of Gold / ONE OK ROCK                

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初登場予想:×


  
 この曲は先週の初登場予想に挙げていませんでした。理由は現在「Renegades」が上位でエントリーしているから、そして「Renegades」と違って日本語詞がないから。いろいろ考えながら予想しているわけですが、予想は外れ、エントリーしてきましたね。5月28日リリース、映画『るろうに剣心 最終章 The Beginning』の主題歌。DLチャートでは、back number、BTSに続く初登場3位を記録するなど好調でした。これだけのタイアップで、ONE OK ROCKとなればさすがに入ってきますか。いやあ、大変失礼しましたですね。

 4月24日の「Renegades」からわずか1か月半と非常に短いスパンでのエントリーで、これでダブルエントリー。存在感が高まりを見せています。「Renegades」からは一転し、ピアノでしっとりと聴かせるミディアムバラードに仕上がっており、プロデューサーはダン・ランキャスター氏。「Taking Off」や「Eye of the Storm」も手掛けたプロデューサーと再びタッグを組み、新たなヒット曲に成長する予感は十分。「Renegades」と比べ、どのような成績になるのかが非常に楽しみですね。


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

不思議星野源↑3v16週目


 星野源の「不思議」がエントリー6週目で1位を獲得!初登場は39位とかなり低かったですが、13位→4位→1位と一気にブーストがかかり、颯爽と1位に上り詰めました。最近は少しずつ上がる曲ばかりですから、鮮烈さを感じる1位の取り方です。やはり、結婚の影響が非常に大きかったのでしょう。ビッケブランカに負けないくらいの大量のリクエストが読み上げられており、リクエストポイントは大きな後押しになったものと思われます。CDリリースは6月23日ですから、かなり早い1位です。勢いが持続するようなら、ここからの長期政権も十分に狙えそうでしょう。

 1位常連の星野源さんですが、1位獲得はなんと「アイデア」以来6作ぶり(!?)、日付でいうと2018年10月27日以来2年8か月ぶりとなります。これは私も驚きました。「恋」「Family Song」「ドラえもんン」など、1位を大量に量産していたアーティストですが、こんなに1位から遠ざかっていたんですね。2019年はアルバム曲や配信シングル、2020年はリモート制作の配信シングルと、1位を取りにくいような曲のリリースが続いていました。久しぶりのCDシングルということで、まさに「満を持して」定位置に戻ってきましたね。
 


WELCOME TO TOP10

8位Ado↑85週目
10位Take a pictureNiziU↑710週目


歴史が動いた!新時代到来!!

 いやあ、興奮しましたよ。皆さん、何が起こったか理解できましたか?私は出来事の大きさに最初理解が追いつきませんでした。トップ10入りしたのはAdoとNiziU。この2組は、いずれも初のトップ10入りです。初のトップ10入りと書きましたが、当たり前ですね。何しろ、エントリー自体が初めてですから。今週起こったことは、つまり、「初エントリー曲でいきなりトップ10入りを決めたアーティストが、2組同時に誕生した」ということなんです。

 これはもう、相当にすごい。初エントリーのアーティストは、上がっても10位台あたりで弾き返されるのが普通です。いきなりトップ10入りすることはかなり大変です。それが、2組同時ですよ。正直、絶叫レベルの出来事です。J-ACに新しい時代が到来したことを強く印象付ける、言ってみれば「ターニングポイント」的な、忘れられない週になるでしょう。

 Adoの「踊」はエントリー5週目でトップ10入り。あれよあれよと、止まらぬ上昇でした。先週私は、「いい意味で予想を裏切るハードパンチを期待したい」と書きましたが、まさにその通りの展開を見せてくれました。「半端ならK.O」と歌うだけありますね。チャートアクションは全然半端ではなく、非常に強いです。
 そしてNiziUの「Take a picture」も10位とトップ10入り。これは、先週のトップ10予想で名前すら挙げていませんでした。この曲の推移を紹介しましょう。「30→27→25→23→20→16→13→14→17→10」この曲がトップ10入りすることは、まず予想がつきません。じわじわ上げるものの、5週目でようやく20(NiziU?)位。13位まで上げるものの、14、17位と下げていますからね。ここからトップ10入りするなんて予想は、逆立ちしてもできません!エントリー10週目とかなり遅咲き、しかも13位からじわじわ下げていたところからの大逆転ということで、これは歴史に残るトップ10入りです。TWICEの「Kura Kura」を12位に留め置き、この曲がトップ10入りしたというのもストーリー的に熱すぎるんですよ、これが。

 ということで、今週は興奮が止まらないチャートになりました。「つまらない」「つまらない」ばかり文句を書いていたら、ここ数週で急にチャートが面白くなりましたね。何はともあれ、こういう展開は大歓迎ですよ。
 


最も順位を上げた曲

18位なないろBUMP OF CHICKEN↑113週目
22位怪盗back number↑112週目



 
最も順位を下げた曲

20位はしりがきマカロニえんぴつ↓98週目


最長エントリー

24週目38位泣き笑いのエピソード秦基博↓3
22週目7位UniverseOfficial髭男dism↓2
17週目23位勿忘Awesome City Club↓3
17週目24位桜が降る夜はあいみょん↓2


トップ10落ち

13位RenegadesONE OK ROCK↓57週目5週
14位One Last Kiss宇多田ヒカル↓512週目10週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31ANSWER...SHADOWφMI↓43w
32Chilly Chili SauceWANIMA↓77w
33Pale Blue米津玄師new1w
34HereHomecomings↑24w
35STOP FOR NOTHINGFANTASTICS from EXILE TRIBE↑22w
361995平井堅↓83w
37Another Great Day!!LiSA↓32w
38泣き笑いのエピソード秦基博↓324w
39不思議星野源↓815w
40たとえたとえ緑黄色社会↓811w

 


 最近は初登場曲が30位台に固まる傾向にありましたが、今週は米津玄師のみ。(サイトを更新している私にとっては)久しぶりに穏やかな14時台になりました。
 大ダウンは3曲。しかし、2曲ともよく頑張っている曲です。緑黄色社会の「たとえたとえ」は40位で踏みとどまり11週目となり、自己最長エントリーを更新しました。今週は新曲「ずっとずっとずっと」をリリースし、来週は入れ替わりでのエントリーを狙います(キヨピーさんが「たとえたとえ」と「ずっとずっとずっと」を混同していましたが、後者は新曲です。まあ、ややこしいですが笑)。星野源の「創造」も仲良く8ランクダウン。ついに力尽きた格好ですが、これでダブルエントリーは6週目。よくここまで残ったと思います。36位は平井堅。...おっと、アルバム曲「1995」が3週目で早くも暴落となってしまいました。これは厳しく、アルバム特集の効果も全く感じられません。アルバム曲の成績が低いのはいつものことですが、平井堅レベルのアーティストがこの成績ではいけません。痛恨のダウンになってしまいましたね。
 その他、大ダウンではないものの、WANIMAの「Chilly Chili Sauce」が7ランクも下げ32位。全く振るわず、せっかく番組にプレゼントまで提供してくれたのに涙が出るような扱いです。LiSAの「Another Great Day!!」はエントリー2週目で早くもダウン。平井堅と同じく、こちらもアルバム曲が惨敗となりそうな雰囲気です。今年1月、「炎」で4連覇していたアーティストにもこの扱いとは、本当に厳しいですね。φMIは4ランクダウンで31位。ダウンはしたものの、3週目のエントリーを決めとりあえずは健闘といえそうです。
 アップは2曲。36位に停滞し、チャートアウトも危ぶまれたHomecomingsは息を吹き返し34位。地味なアップですが、最高位を更新し、わずかな意地をみせました(よかった、よかった)。先週37位初登場のFANTASTICSは2ランク上げ35位。最近多くなっている1週でのチャートアウトを免れ、こちらもまずは意地をみせています。
 最長エントリーは今週も秦基博。「泣き笑いのエピソード」が38位にとどまり、24週目のエントリーです。リスナーさんのメッセージにもあったとおり、ほぼ半年のエントリーになりますね。来週は40位で踏みとどまれるか、有終の美を飾れるかに注目です。


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21愛しい人SUPER BEAVER↑92w
22怪盗back number↑112w
23勿忘Awesome City Club↓317w
24桜が降る夜はあいみょん↓217w
25Eden through the rough西川貴教↓66w
26Film outBTS9w
27Broken Heart of GoldONE OK ROCKnew1w
28緑酒東京事変↓510w
29ディスタンスflumpoolnew1w
30磁石aiko↓615w



 21位、22位にジャンプアップしてきたのは先週初登場の2組。先週初登場30位のSUPER BEAVER「愛しい人」は9ランクアップで21位、そしてback numberの「怪盗」は11ランクとさらに勢いよく伸ばし、22位に付けました。特にback numberは今週の最大アップ(タイ)であり、まずは順当に伸ばしてきましたね。2曲とも、トップ10入りに向けまずはいいスタートを切ったといえそうです。
 23位、24位はロングエントリー組。大ヒットとなったAwesome City Clubの「勿忘」とあいみょんが「桜が降る夜は」が17週目に乗せました。両曲ともほとんど下げておらず、さすがロングヒットというような強さです。特にあいみょんは、もう1曲がトップ10入りしているというのに全く崩れないですね。「愛を知るまでは」が思ったより伸びなかった分、旧曲が粘っているようです。ロングエントリー組では30位にaikoの「磁石」。こちらも15週目と立派なヒットです。今週の平井堅、LiSAの動きをみると、アルバム曲で15週もエントリーするということがいかに凄いか分かっていただけるでしょう。
 今週のマンスリーピックアップに起用された東京事変は「緑酒」が28位。やや下げましたが、20位台をキープしました。今週で2ケタ到達ということで、東京事変にとっては久しぶりの2ケタ曲になりましたね。今月のピックアップでどこまで残れるか、今後の動きに注目です。西川貴教さんは6ランク下げて25位。さすがに2ケタは厳しくなりました。最後に26位はBTS。おっと、1ランクも下げずに26位をキープしていますね。25位→25位→26位とここ最近「安定期」に入ったようで、非常にいい頑張りです。この頑張りをキープできれば、あるいは13週のロングヒットも十分に狙えるでしょう。期待していた曲ですから、せめてロングエントリーに乗せてほしいなというのが個人的な思いです。
 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11もう少しだけYOASOBI↑34w
12Kura KuraTWICE↑94w
13RenegadesONE OK ROCK↓57w
14One Last Kiss宇多田ヒカル↓512w
15アオ10-FEET↓216w
16Cry BabyOfficial髭男dism↑25w
17ただいま手嶌葵↓215w
18なないろBUMP OF CHICKEN↑113w
19閃光[Alexandros]↓75w
20はしりがきマカロニえんぴつ↓98w

 


 赤やら青やら、色付きの曲がたくさん。これは大きな動きがあったことを意味します。順にみていきましょう。
 大きく上げてきたのは2曲。BUMP OF CHICKENの「なないろ」は18位。2週連続の11ランクアップであり、これで2週連続の最大アップ獲得となりました。最下位40位からのスタートとはいえ、これは素晴らしい。私の予想より早く上げており、すぐにでもトップ10入りしそうな勢いです。9ランク上げて12位に付けたのはTWICE。先週「トップ10入りに黄色信号」と書いたところですが、底力を見せてさらに伸ばしてきました。街中でもよく流れており、順調な上昇は納得です。来週はいよいよトップ10を狙う週となり、12位に付けたのでかなり有力でしょう(しかし、まさか彼女たちに負けるとは...)。
 その他上昇組です。ハイペースに上げていたYOASOBIの「もう少しだけ」はまさかの「一旦停止」。11位にとどめられるとは夢にも思いませんでした。今週のトップ10は非常に大きな出来事があり、その割を食ってしまった格好です。そして16位はOfficial髭男dismの「Cry Baby」。...これ、トップ10入り大丈夫ですか???これまで破竹の強さを誇っていた髭男ですが、わずか2ランクのアップにとどまり、明らかに「変調」。私がこのサイトであいみょんと髭男に文句を書いて以来、2組ともやや勢いを落としていますね。このままだと、ただの逆ギレおじさんになってしまう。ちょっとバツが悪くなってきました。それにしても、一体どうしたのでしょうか。
 10-FEETの「アオ」、そして今日アルバム特集があった手嶌葵の「ただいま」は2ランクダウンにとどめ安定。元トップ10組はさすがに強いです。一方、暴落してしまったのはマカロニえんぴつ。「はしりがき」が9ランクも下げてしまいました。新曲が入って下げるのなら分かりますが、新曲が入らないのにこんなに下げるとは...。先週11位にとどまった頑張りを台無しにしてしまいました。もう1組、暴落したのは[Alexandros]。私がトップ10入りと予想していた「閃光」は、なんと7ランクも下げ19位となりました。逆の方向にスパークしてどうするんだ...。今週は、新しいアーティストが2組もトップ10入りしました。実力者の[Alexandros]も、時代の変化の中で厳しいものを突き付けられています。
 トップ10落ちは2組。トップ10に激震が走り、その影響で2曲とも5ランクと大きく下げてしまいました。新曲が入ってきたONE OK ROCKはさすがに踏みとどまれず13位。「Renegades」の年間入りは今後の粘りにかかっていますが、今週新曲が入ってきたことを考慮すると厳しいか。そして、長きにわたり「4強」を務めた宇多田ヒカルの「One Last Kiss」もついにトップ10を去りました。1位を獲得できず、いろいろ厳しいことも書きましたが、エントリー2週目から10週連続でトップ10をキープしたのはさすがの成績でした。トップ10内に10週は2019年の「Face My Fears」と同じ。あの曲はトータル14週でしたから、あと3週入れば上回ることができます。
 


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1不思議星野源↑36w(2)3
2愛を知るまではあいみょん↑86w(3)4
3ポニーテイルビッケブランカ↓216w(15)2
4きらり藤井風↓15w(3)1
5Baby, it's youYUKI12w(9)5
6紫の夜を越えてスピッツ10w(8)7
7UniverseOfficial髭男dism↓222w(20)6
8Ado↑85w(1)×
9I Love Youくるり↓211w(7)10
10Take a pictureNiziU↑710w(1)×



 2位はあいみょんの「愛を知るまでは」。今週はシングルセールス加算週だったので、ジャンプアップは予想通り。しかし、予想の4位を上回り、一気に2位まで上げてきましたね。いったん10位まで下げた後、2位まで急上昇。トップ10内でジャンプアップ(8ランク以上)というのは相当難しいですが、それを達成した曲となりました。1位の星野源は強敵ですが、こちらも勢いは十分。先にCDがリリースされていることから、チャンスは十分にあるとみます。来週の1位争いはほぼこの2曲に絞られたと思われ、白熱した競り合いが期待できるでしょう。
 ビッケブランカの「ポニーテイル」はついに尽き果てて3位。なんと、2位以上を11週連続できーぷしていましたから、3位まで下がるのは実に12週ぶりです(強すぎて訳が分からない)。セールス加算のあいみょん、自身と同じくリクエスト大量の星野源が相手ということで、さすがに守り切れませんでしたが、この後も大崩れはないでしょう。強い曲には間違いありません。
 先週3位まで上げた藤井風は惜しくも1ランクダウン。私は「藤井風ドリーム」で1位に予想しましたが、さすがに相手が強すぎた...。来週はトップ3帰り咲きを目指します。5位はYUKI。3ランクのダウンですが、こちらも原因は同じ。上位が強すぎるので押し出されてしまった格好です。トップ5のキープは立派だと思います。
 6位は3週連続でスピッツ。この曲、配信シングルなわけですが、地味ながら非常に強いですね!いったん8位まで下げた時はこれまでかと思いましたが、6位まで上げて3週間キープ。これでトップ10は8週目と、かなり本格的な強さになってきました。この曲は7月7日にCDシングルが発売されます。CDセールス加算は「6週後」。最初は絶対に間に合わないと思っていたのですが、これはもしかすると、もしかするのでは?大注目の1曲となっています。7位はOfficial髭男dismの「Universe」。トップ5から外れたのは何週ぶりでしょうか。えーと、...18週ぶりでした(頭がおかしくなる)。これでトップ10は20週目、強すぎて最近は頭が回らないです。トップ5に17週って何だよそれ...。
 9位に踏みとどまったのはくるり。こちらもスピッツと同じく「地味強」カテゴリの曲ですね。気付けばトップ10は7週と立派な数字になり、初登場16位から11週連続でそれ以上の順位をキープしています。年間チャートは非常にいいところまで行きそうで、くるりとしては随分久しぶりに上位をうかがう勢いです。


 

さよならトップ40


先週40位「地球儀 with Vaundy」Aimer 
IN【10】TOP10【0】HIGH【18】



 4月14日にリリースされたAimerのアルバム曲からの1曲で、今をときめくVaundyとのコラボでした。「Aimerらしくない楽曲」とのコンセプトで制作が進められ、そのコンセプトどおりの軽快な1曲になっていたと思います。3月27日とアルバムのリリース前に19位(!)で初登場しました。リリース前に19位ですから、ロケットスタートを切ったといえるでしょう。期待値は高かったですが、翌週は18位に上げたのみで、なんとこれが最高位になってしまいました。
 3週目から順位を下げていき、このままだと「残念曲」でした。しかし、7週目に29位から21位に再浮上(!!)。再浮上で、しかもジャンプアップですから、非常に価値の大きい上昇でした。この頑張りが生きて、トータルは2ケタの10週となりました。アルバム曲ということを考慮すれば大健闘の部類に入るでしょう。途中の再浮上もあり、印象に残る1曲となりました。


先週39位「都心の窓から」湧 
IN【1】TOP10【0】HIGH【39】



 最近の流れならこうなりますわな...。
 先週初登場39位でしたが、チャートに残れず1週でチャートアウト。最近は1週圏外が続出しており、その中の1つになってしまいました。米津・flumpool・ワンオクと強めのアーティストが3組入ってきてはさすがに残れません。1週のエントリーでしたが、まずはJ-ACのチャートに名前を刻んだことに意味があったと思います。

 アルバム『Train Pop』を聴いてみました。この曲はしっとりとしたナンバーですが、アルバムの中には弾けるように歌う楽曲も収録されていて、いい意味で予想を裏切る多彩な1枚になっていたと思います。アルバムを聴いて予習していただけに、今週のチャートでオンエアされなかったのはつくづく残念です。


先週38位「旅路」藤井風 
IN【13】TOP10【5】HIGH【7】



 通算3曲目のエントリー。17位と高い位置で初登場し、翌週には8位とすぐさまトップ10入りしました。貫録すら感じさせるような素早いトップ10入りでしたね。トップ10内には5週ランクインするヒットでしたが、全てが7位~10位でした。「優しさ」(4週)「青春病」(7週)「旅路」(5週)とトップ10に入っていますが、全てが6位以下(16週連続)という謎の記録が生まれました。最新曲「きらり」も10位でトップ10入りし、記録は17週にまで伸びましたが、「きらり」が先週3位まで上昇したことでこの記録はストップ。今後はさらに上位で活躍するアーティストになるのでしょう。
 曲の話に戻りましょう。7週目にトップ10落ちしますが、その後も12位→12位→15位と粘り、ポイントを伸ばしました。「きらり」が入ってきて、10ランクダウンが1回、8ランクダウンが1回とさすがに落ち込みましたが、それでもトータルは13週。ロングエントリーの水準に乗せたことは素晴らしいです。年間チャートでは30位台でのエントリーが濃厚ですが、今年は非常にレベルが高くなっており、正直年間入りの断言はできません。年間入りできるかどうか、ドキドキしながら待つことになるでしょう。




来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1愛を知るまではあいみょん↑1
2不思議星野源↓1
3きらり藤井風↑1
4ポニーテイルビッケブランカ↓1
5Ado↑3
6Kura KuraTWICE↑6
7紫の夜を越えてスピッツ↓1
8Baby, it's youYUKI↓3
9UniverseOfficial髭男dism↓2
10もう少しだけYOASOBI↑1

 
 1位争いは星野源vsあいみょんのほぼ2択でしょう。非常に悩ましいですが、私はあいみょんのCDシングルが先にリリースされていることを重視してあいみょんを1位に予想しました。あいみょんは「桜が降る夜は」でも1週とはいえ1位を獲得していますから、締めるところはしっかり締めてくるのではないかとの予想です。私の予想では、1位の流れは「星野→あいみょん→星野(返り咲き)→米津」だとみています。このとおりになるのか、どこかで予想外の出来事が起こるのか、非常に楽しみにしています。
 来週のもう一つの注目は「5位問題」。上位4組はあいみょん・星野・ビッケ・藤井風でほぼ間違いないと思いますが、5位のYUKIさんはダウンが必至。そこで、誰がトップ5入りするか?ということが大きな見どころになってきます。非常に悩んだのですが、Adoの「踊」が5位という大胆めの予想にしました。ここまで上がってきた勢いがありますし、周りの曲に元気がなく、抜け出せるのではないかと予想しました。本当にAdoがトップ5入りしたら、もう興奮して踊ってしまいそうです笑
 7~9位はダウン曲の残留組。順番は前後するかもしれません。「Universe」は7位まで下げており、いよいよ残留に向け踏ん張りどころとなりました。とりあえず来週は大丈夫と思いますが、2週後が大勝負の週になりそうです。
 最後にトップ10の入れ替えですが、これは2組を予想。今週11位のYOASOBI、12位のTWICEが上がるという、極めて保守的な予想です笑 TWICEはCDシングルで、12位まで上げていますから、これまでの実績を加味してもさすがに入ってくるでしょう。後は今週11位にとどめらたYOASOBIですが、まだ4週目であり、順調に上げていることには違いありません。こちらもトップ10入りは堅そうです。今週10位と奇跡のトップ10入りを果たしたNiziUですが、冷静に見れば10週目であり、相当消耗は激しくなっています。少々残酷ながら、1週でトップ10落ちという予想にさせてもらいました。その他トップ10をうかがいそうなのは髭男、BUMPでしょうか。髭男は今週2ランクしか伸ばせず、トップ10入りは危機的な状況。連続トップ10入りに向け、非常に厳しい正念場を迎えています。2週連続で11ランクアップのBUMPは普通ならすぐにでもトップ10入りする状況ですが、ちょっと枠が空かないかなという状況で、11位~12位を予想しています。

 

初登場曲予想(6/12)


「Shake&Shake」※リエントリーsumika6/2リリースのCDシングル
「NAMELY」UVERworld6/2リリースのCDシングル
「PINK BLOOD」宇多田ヒカル6/4リリースの配信シングル
「ずっとずっとずっと」緑黄色社会6/4リリースの配信シングル
「アイミル」中村佳穂6/2リリースの配信シングル
「Balmy life」KROI6月のスマッシュブレイク、6/23アルバム
「いない」tricot6/2配信リリース、今週のコメントゲスト

 有力曲が非常に多く、しかも30位台の曲が弱っている(今週初登場が少なかったから)。そのため、大量入れ替わりもあるとみます(7~8曲)。というわけで、初登場予想は多めです。

 大注目はsumika。この前、1週でチャートアウトしてしまった「Shake&Shake」についにセールスポイントが加算されます。普通ならさすがにリエントリーしてくるでしょう。ただし、「ナイトウォーカー」との両A面ですから、もしかすると「Shake&Shake」が見捨てられ、もう片方が入るかもしれません。
 宇多田ヒカルさんの配信曲「PINK BLOOD」もかなり楽しみ。「One Last Kiss」との入れ替わりになりそうです。
 中村佳穂さんの「アイミル」は細田守監督の映画主題歌で話題になっています。これ、非常にいい曲で、私は最近大のお気に入りです。ぜひエントリーしてもらいたいですね。過去には「きっとね」という曲でエントリーしており、実績はあり。

 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!