J-AC TOP40  2021年7月10日付けチャート

Last-modified: 2021-07-11 (日) 14:28:49

2021年7月10日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210710.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは7曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は7曲中3曲でした(なんとか半分近くに)。

 



40位 tears / SEKAI NO OWARI                   

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初登場予想:×


  
 最近ではすっかりおなじみとなった40位初登場。今週は大荒れとなったチャート。その幕開けを飾ったのは今月のマンスリーピックアップアーティスト、SEKAI NO OWARIです。こちらは7月2日にリリースされた配信シングルで、7月21日にリリースされるアルバム「scent of memory」からの先行配信。こちらはSEKAI NO OWARI初の大型展覧会「THE SECRET HOUSE」のテーマソングになっており、アルバムのリード曲になっていきそうな1曲です。今月はアルバムのリリースでマンスリーピックアップに選出されたセカオワですが、新曲もエントリーを決め、これで今月は「セカオワ尽くし」になりそうですね(アルバム特集も間違いなく組まれるでしょうから)。

 しかし、この曲が入ってきたのには驚きました。アルバムからの先行配信シングルというのは要するに「アルバム曲」であり、あまりエントリーしてきません。皆さんご存じのとおり、アルバムがリリースされた後に入ってくることはありますが、アルバムリリース前に先行で入ってくるのはかなり珍しいと思います。アルバムは7月21日リリースですから、まだ2週も前。かなり早く入ってきたことになりますね。先行配信のポイントもありますから、そちらでも伸ばしていくでしょう。上手くいけば、大ヒットにつながるかもしれません。年間入りを争うような活躍を期待したいと思います。




37位 Super Summer / NiziU                   

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初登場予想:×


  
 初エントリーした「Take a picture」が年間レベルのヒットを飛ばしているNiziU。勢い溢れんばかりに2曲目が飛び込んできました。7月5日にリリースされたデジタルシングルで、「Take a pictre」に続いて自身らが出演するコカ・コーラのCMソングに起用されています。ポップなキラーチューンで、2021年の夏を代表する1曲になりそうな予感があります。5日リリースですから、リリース週にエントリーしているわけで、非常に好調です。恐らくは「Take a picture」と入れ替わっていく形で上位に進出していくでしょう。2曲連続でトップ10入りするようなら、強豪アーティストの一角に仲間入りという雰囲気が出てきます。彼女たちがJ-ACチャートの中でどれくらいのポジションになるのか、それを示す大事な1曲になります。

 早いペースで2曲目が入ってきたNiziU。「いやあ、これは完全にTWICEから世代交代かな~」そう思って聴いていたら、曲が入れ替わりました。続いて36位に入ってきたのは...?




36位 Perfect World / TWICE                 

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初登場予想:×


  
 そうきたか!スタッフさん、さすがに狙ってやったでしょう。バチバチじゃないですか、これ笑

「お前らに時代は渡さん!」そう言わんばかりに入ってきたのはTWICE。NiziUの1つ上、36位のポジションで初登場してきました。早くも火花が飛び散っていますね笑 こちらは7月28日にリリースされる日本3枚目のアルバム「Perfect World」からのタイトルチューン。先程、セカオワのアルバム曲が非常に早いタイミングで入ってきたことを紹介しましたが、この曲はさらに早い。セカオワより1週後のリリースですから、なんとリリース3週前のエントリー。規格外の速さで、かなりのロケットスタートを切ったといえそうです。私なんか、8月1週目に入ってくると思ってましたからね笑 今週早くも入ってきて、さすがに驚きました。正直、NiziUと張り合わせるために早めに引っ張ってきたという気がしないでもないですが、まあいいです。この2組が争う熱い夏、非常に面白いですからね!
 
 TWICEのアルバム曲ということで、どれくらいの成績になるでしょうか。参考になりそうなのは、2018年のアルバム曲「BDZ」で、最高12位、8週という成績でした。やや強めのアルバム曲といった感じで、さすがのTWICEもアルバム曲ではトップ10入りを逃していたんですね。今作は、「BDZ」の比較で見ていきたいと思いますが、かなり早めのエントリーですから、もしかすると大きく跳ねることがあるかもしれません。「Kura Kura」では逃したトップ10入りを期待しましょう。




34位 New Era / Dragon Ash                   

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初登場予想:〇


  
 4曲目にして初めて初登場予想が当たりました。ここまでの3曲、入ってくるのが早すぎて困りましたよ笑

 Dragon Ashが6月30日にリリースしたCDシングルで、セールスポイントを稼いでエントリーしてきました。エントリーは久しぶりで、恐らく2018年6月30日の「ROCKET DIVE」(最高38位、2週)以来ではないかと思います。それもそのはずで、パッケージリリース自体がかなり久しぶりですね。配信シングルはリリースしていましたが、CDシングルとなると2017年3月の「Beside you」以来4年3か月ぶり。長らくチャートから遠ざかっていましたが、久しぶりのCDシングルでちゃんと戻ってきたのは立派。健在ぶりを示したということになるでしょう。

 2019年に新ベーシストが加入。この曲は、タイトルの「New Era(新時代)」が表すように、彼らの新体制を象徴するロックナンバーに仕上がっています。先日発表された100曲チャート「J-AC TOP100」では、2002年の楽曲「FANTASISTA」が22位と高い位置を記録。彼らはコメントも寄せてくれ、J-ACに欠かせないアーティストの1組だと思います。今回はそれに相応しい活躍を期待したいところで、久しぶりのトップ10を目指してもらいたいですね。




33位 Pegasus / 布袋寅泰                   

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初登場予想:×


  
 初登場が止まりません。番組開始から8曲が流れ、なんとそのうち5曲が初登場。今週は大荒れのチャートとなりました。

 荒波を切り拓いてエントリーしてきたのは布袋寅泰さん。40周年アニバーサリーとして6月30日にリリースされたEP「Pegasus」に収録されたタイトルチューンですね。日本を代表するギタリストである布袋寅泰さん、40周年おめでとうございます!

 エントリーは2018年9月の「202X」以来2年10か月ぶり。先程のDragon Ashと同じく、シングル(EP)のリリース自体が久しぶりで、リリースがなかったので入っていなかったというタイプのアーティストです。2018年の「202X」は非常によく覚えています。30位→40位→圏外というすごい消え方をしたからです。2週目にいきなり10ランクダウンの40位ですから、かなり鮮烈な印象がありました。前の曲は残念でしたが、今度はそうはならないことでしょう。40位ならぬ、「40周年」!今作ではアニバーサリーイヤーにふさわしい暴れっぷりを期待したいところです。




26位 BLUE WINGS / TUBE                   

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初登場予想:〇


  
 まだMVがないのでツイートのリンクとなります。入ってきたのは、「日本の夏、TUBEの夏」のキャッチコピーでおなじみ。夏といえばこの人たち、日本の夏に欠かせないアーティストのTUBEです。こちらは6月30日にリリースされた62枚目のシングル。エントリーは2018年8月の「夏が来る!」(最高24位、4週)以来約3年ぶり。「夏が来る!」は前回のシングルですから、久しぶりのリリースで戻ってきたというパターン。...ここまで来ると皆さんお気付きかと思いますが、Dragon Ash、布袋寅泰さんと全く同じパターンですね。3年ぶりのシングルで、3年ぶりに戻ってきた。こんなパターンが3組も続くのは非常に面白いですね。今週はすっかり「カムバック祭り」の様相を呈してきました。アーティストページ、新たに作らないといけませんね笑

 曲ですが、非常に爽やかに、ゆったりと聴かせます。夏に吹くそよ風という感じで、こんなTUBEもいいものですね。コーラスに非常に温かみを感じました。個人的には、SMAPの楽曲を聴いているような印象を受けたのですが、同じように感じた人はいなかったでしょうか?温もりのあるコーラスがSMAPを思わせたのかもしれませんね。




21位 三原色 / YOASOBI                   

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初登場予想:〇


  
 現在「もう少しだけ」が10位台で粘りを見せているYOASOBI。それにとどまらず、新曲までエントリーさせてきました。「もう少しだけ」からは2か月もたたない非常に早いスパンで、これで通算6曲目のエントリー。今年J-ACにエントリーしたYOASOBIの楽曲は何曲だと思いますか?「群青」「ハルカ」「優しい彗星」「もう少しだけ」、そしてこの曲「三原色」。なんと5曲です。これは平井大と並び最多タイではないでしょうか。これまでの4曲は全てトップ10入りをしていますから、平井大もビックリの大活躍です。今もっとも勢いのあるアーティストといって差し支えなさそうで、YOASOBIの勢いはいよいよ本格的に止まりませんね。

 こちらは7月2日にリリースされたデジタルシングル。「もう少しだけ」につづく、記念すべき10作目のリリースになります。ドコモ「ahamo」のCMソングにも起用されており、リリース初日に約5万DLを記録。それを受け、ビルボードでも初登場4位と好調な成績を収めています。今週はCDシングルも多くエントリーしていますが、それらを抑え、配信のみのこの曲が21位と高めに登場してきたところに勢いを感じますね。

 ちなみに、この楽曲の英語版「RGB」は7月16日にリリース。なるほど、「三原色」の英語版だから「RGB」ですか。洒落たリリース戦略をみせてくれますね。


 


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Pale Blue米津玄師v26週目



 米津玄師の「Pale Blue」が首位を堅持。まだまだ6週目と若いですし、目下最大のライバルと見られていた星野源が今週4位にランクダウン。ということで、長期政権になりそうな雰囲気も出てきましたね。

 2位にぴったりと張り付いている藤井風の「きらり」が不気味ですが、向こうは配信曲のためさすがにこちらの分がよさそうです。3位以下に一気に上がってきそうな曲は見当たらず、このまま星野源が振るわなければ、やはり連覇が伸びていくということになりそうですね。「絶対王者」に向けて、まずは来週、しっかりと首位固めをできるかどうかに注目です。
 


WELCOME TO TOP10

8位あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↑63週目



 ずっと真夜中でいいのに。の「あいつら全員同窓会」がエントリー3週目でトップ10入り!これまでのエントリーは1曲で、その曲はたった1週でチャートアウト。ということで、過去の実績は皆無という状態でした。しかし、24位に初登場してから目が覚めるような急上昇でしたね!2週目に14位まで上げると、勢いは止まらず、一気に8位とトップ10入りしました。Adoが一気にトップ10した前例もあったので、私は正直「半信半疑」でトップ10入りを予想しました。それが、蓋を開けてみれば予想を上回る8位まで上昇しましたね。勢いは私が思っている以上だったようです。
 昔はこういった新参者のアーティストは10位台前半で止まるのが定番でした。今年も最初のころはその傾向がありましたね(秋山黄色など)。しかし最近は、一気に突き抜けトップ10入りする傾向が目立ちます。やはり、若いスタッフの方に入れ替わったということが関係しているのかもしれませんね。何はともあれ、ずとまよの皆さんにおかれましては、初のトップ10入りおめでとうございます!
 


最も順位を上げた曲

16位この新しい朝に浜田省吾↑122週目



 
最も順位を下げた曲

32位Baby, it's youYUKI↓917週目
35位RenegadesONE OK ROCK↓912週目


最長エントリー

27週目25位UniverseOfficial髭男dism↓5
21週目6位ポニーテイルビッケブランカ
21週目23位アオ10-FEET↑4

 

トップ10落ち

11位Ado↓210週目5週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31Balmy LifeKroi↑13w
32Baby, it's youYUKI↓917w
33Pegasus布袋寅泰new1w
34New EraDragon Ashnew1w
35RenegadesONE OK ROCK↓912w
36Perfect WorldTWICEnew1w
37Super SummerNiziUnew1w
38愛しい人SUPER BEAVER↓87w
39iri↓63w
40tearsSEKAI NO OWARInew1w

 


 大荒れですわ。10曲中5曲が初登場。残った5曲のうち、3曲が青色(大ダウン)。ここまで色が付くチャートも珍しく、嵐が吹き荒れています。先週は初登場が3曲と少なく、最大ダウンもわずか6ランクでした。その反動がもろに来た感じですね。
 大ダウンの3曲をみていきます。YUKIさんの「Baby, it's you」はトップ10からダウンした後に下げ止まらず今週も9ランクダウン。3週前は9位だったのに、あっという間に32位まで来てしまいました。トップ10で長く頑張っていた分、もうポイントが残っていない感じですね。同じく9ランクダウンはONE OK ROCK。中位で頑張っていた「Renegades」でしたが今週は大崩れ。一気に35位と追い込まれました。もう少し粘れば年間入りも見えてきそうだったところ、これはあまりにも痛い急落です。つづいて、8ランク下げたのはSUPER BEAVERの「愛しい人」。しかし、こちらは仕方ないでしょう。先週新曲「名前を呼ぶよ」が入ってきたところであり、入れ替わりは想定済み。むしろ、今週はよく残ったという感じで、大荒れのチャートの中でもダブルエントリーを決めたのはさすがでした。
 エントリー3週目の2曲は明暗が分かれています。先週6ランクアップと好調だったiriの「渦」は6ランクダウン。39位→33位→39位と逆戻りで、上昇は一瞬に終わってしまいました。ブレイクはまた自作以降に期待、ということになりそうです。一方、今週も順位を上げたのは先月のスマッシュブレイクだったKroi。「Balmy Life」、これまでも書いていますがすごくかっこいい曲ですね。今週はじわり1ランクアップで31位。スマッシュブレイクが終了した後も順位を上げるのは珍しく、健闘しているといえそうです。来週は初の20位台を獲得するか、それともここで頭打ちとなるのか、非常に大事な週となります。
 


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21三原色YOASOBInew1w
22Film OutBTS↑314w
23アオ10-FEET↑421w
24ただいま手嶌葵20w
25UniverseOfficial髭男dism↓527w
26BLUE WINGSTUBEnew1w
27NAMELYUVERworld↓65w
28名前を呼ぶよSUPER BEAVER↑82w
29One Last Kiss宇多田ヒカル17w
30Broken Heart of GoldONE OK ROCK↓86w



 まず、触れなければいけないのは23位の10-FEET。彼らの主催するフェス「京都大作戦」の2週目が中止となりました。ロッキンの中止、オリンピックの無観客の決定、そして週末の悪天候と強烈な逆風が吹き、中止に追い込まれましたね。絶対に中止にはしたくないという彼らの思いを知っているだけに、言葉もありません。本当に残念です。ヒット中の「アオ」は、京都大作戦関連で注目が集まった影響もあったと思われ、4ランクの再浮上を果たしました。再浮上は素晴らしいですが、事情が事情だけに、あまり祝福するという感じにもなれませんね。重ね重ね、残念です。
 10-FEETと同じく、ロングエントリー組が健闘。29位の宇多田ヒカル、24位の手嶌葵は先週と順位変わらず、20位台にとどまっています。特に手嶌さんは20位前半で素晴らしい安定感。番組のDJが手嶌さんのライブに行くことを毎週心待ちにしているんだから、そりゃあ安定するわという感じですね。ねえ、大谷口キヨ子さん?笑
 最長エントリーは今週もOfficial髭男dismの「Universe」。先週半年となる26週のエントリーを記録し、さあここからどこまで伸ばせるかといったところですが、今週は5ランクのダウンでした。やや大きく下げ、不安もよぎりますね。一方、チャートを駆け上がるのはBTS。再浮上をしてからこれで3週目、勢い止まらず22位まで戻しました。売れ行き好調な日本版ベストが完全に追い風となっており、いよいよ年間も見えてきそうな非常に面白い成績になってきましたね。世間的には最新曲「Butter」がメインですが、この曲「Film out」がずっと入っているのが実にJ-ACらしいです笑
 UVERworldの「NAMELY」は全く元気がなく6ランクダウン。連続トップ10がかかっていましたが、トップ10どころか10位台でも粘れず、これでは惨敗というほかありません。ONE OK ROCKの「Broken Heart of Gold」は8ランクの大ダウンで30位。...いやいや、今週は「Renegades」も大ダウンしたんですが。「ダブルエントリーで2曲とも大ダウン」、ちょっと記憶にないですね。泣きっ面に蜂、2曲合わせて17ランクのダウンはさすがにかわいそうです。
 このブロックで気を吐いたのはSUPER BEAVER。先週1週早く入ってきた「名前を呼ぶよ」は今週がリリース週でした。結果は8ランクのジャンプアップで非常に好調でしたね。来週はセールスが加算され、この調子なら今度こそトップ10入りが期待できそうです。ちなみに、SUPER BEAVERもダブルエントリーですが、8ランクダウン(「愛しい人」)と8ランクアップ(「名前を呼ぶよ」)で痛み分けトントンでした。やはりONE OK ROCKがあまりにもかわいそうだなあ。


 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11Ado↓210w(5)
12なないろBUMP OF CHICKEN↓19w
13又三郎ヨルシカ↑44w
14Sha・la・la・la宮本浩次↓14w(1+3)
15もう少しだけYOASOBI↓39w
16この新しい朝に浜田省吾↑122w
17閃光[Alexandros]↑210w
18Take a pictureNiziU↓315w
19Kura KuraTWICE↓19w
20Shake&SHakesumika↓46w(1+5)

 


 10位台です。まず、思わず真っ赤にしてしまったのが[Alexandros]の「閃光」です。いやあ、もう、素晴らしいですね。素晴らしい粘りを発揮しています。17→12→19→17→16→20→19→17位。2度の再浮上で、なんと3回目の17位。これで8週連続の10位台となり、驚異の安定感です。ほぼ2か月、このブロック(11-20位)にいるわけですからね。これは本当にすごい。早々と順位を下げた時は全くダメかと思いましたが、素晴らしい頑張りじゃないですか。最高の形で2ケタ10週目を迎え、もうこうなったら年間に入るまで頑張ってほしいです。
 16位は浜田省吾さん「この新しい朝に」。...ハマショー!!!と叫びたくなるような大躍進で、一気に12ランクのジャンプアップ。久しぶりのエントリーでしたが、いきなり強さを見せつけました。これだけ上げてくるようならこれは完全にトップ10候補。最近は若い人たちが強いですが、レジェンド浜田省吾さんが上がってくればチャートも俄然面白くなります。来週に期待ですね!
 トップ10争いを見ていきましょう。ヨルシカの「又三郎」は4ランクアップの13位。順調ですが、前の配信シングル「風を食む」は12位でストップしているので、ここが大事なところです。トップ10入りできるのかどうか、いよいよ来週が勝負の週になりますね。「リエントリー組」の2組は撃沈。sumikaは16位から20位に下げ、トップ10入りは絶望的に。まあ、これは先週も下げていたので分かります。驚いたのがこちら。宮本浩次さんの「Sha・la・la・la」がなんと先週13位から14位に下げてしまいました(!?)昨年2曲を年間入りさせた強豪が思わぬブレーキ。一体どうしたという感じですね。sumikaと宮本浩次、共通するのは「リエントリー(=一度チャート圏外に下がっている)」ということです。珍しい動きでしたが、一度圏外になっている時点で、もしかしたらかなり厳しいのかもしれません。BUMP OF CHICKENの「なないろ」は爆死。3週連続の11位から、今週はついにダウンを喫しました。朝ドラ主題歌は、ここ最近「最高1位」「年間トップレベル」が標準の成績。それが、トップ10にも入れないようでは「爆死」と書くしかありません。このまま下がるようなら非常に厳しいですが、巻き返しはあるのでしょうか。「CDのリリース」に全てが懸かっているいる気がします。
 ダブルエントリー組はTWICE、NiziU、YOASOBI。今週新曲が入ってきて3組ともダブルエントリーになりました。しかし、ほとんど下げなかったですね。NiziUとYOASOBIが3ランクダウン、TWICEはわずか1ランクダウンという頑張りでした。NiziUとTWICEは36位と37位でニアピンし、18位と19位でもニアピン。スタッフさん、これはさすがに狙ったでしょう笑 順位の合計は2組とも「55」。互いに全く譲らず、史上まれに見る激戦になりました。来週以降にどうなるか、ますます目が離せませんね。
 トップ10落ちは1組で、Adoの「踊」が2ランクダウン。トップ10は5週で、初のトップ10入りにしては素晴らしい活躍でした。今週で2ケタの10週目に乗せ、ここからは年間チャートも狙った戦いとなります。トップ10は全て下位(8~10位)だったので、年間入りに向けては10位台での粘りが欠かせないと言えるでしょう。Adoにとってはここから数週が大事な展開になってきます。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Pale Blue米津玄師6w(3)1
2きらり藤井風10w(8)3
3愛を知るまではあいみょん↑111w(8)4
4不思議星野源↓111w(7)2
5Cry BabyOfficilal髭男dism10w(5)5
6ポニーテイルビッケブランカ21w(20)7
7INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑14w(2)6
8あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↑63w(1)10
9怪盗back number↓27w(4)8
10紫の夜を越えてスピッツ15w(13)×



 上位5組の顔触れは3週連続で変わりませんでした。これは4強ならぬ「5強」と呼んで差し支えなさそうです。米津玄師・藤井風・あいみょん・星野源・髭男、この5組を「5強」として扱うことにします。
 米津玄師最大のライバルになると思われた星野源がまさかのダウンで4位。4位以上をずっとキープしており、決して悪くはありませんが、早めに1位を獲得した後に順位が伸びません。私の予想では、今週は2位、悪くても3位と見ていました。それが4位ですから、かなり雲行きが怪しくなっています。そんな星野源を上回ったのが藤井風、そしてあいみょんでした。藤井風の「きらり」は2位をキープ。米津・あいみょん・星野はCD曲ですから、その中でこうやって2位をキープしているのは素晴らしいです。完全に一皮むけ、強豪アーティストから最強アーティストに格上げされつつありますね。あいみょんの「愛を知るまでは」は2週ぶりにトップ3に復帰。1位は2週連続にとどまりましたが、こちらも安定して4位以上をキープしています。「桜が降る夜は」を上回るヒットになってもおかしくない勢いです。そして5位はOfficial髭男dismの「Cry Baby」。これはさすがに笑いました。4週連続の5位、こんな現象はなかなか見られません。上位4曲がかなり強く、一方で下から勢いよく上がってくる曲もない。というわけで、この曲は動く場所がなく、4週連続の5位という結果になっていますね。
 5位は4週連続ですが、6位は3週連続。ビッケブランカの「ポニーテイル」が今週もキープしました。これでこの曲は20週目のトップ10となり、髭男の「Universe」と並び、今年のトップ10最多記録となりました。今週も6位にとどめたので、来週の残留はほぼ確実。来週残留すれば、この曲が最多トップ10の単独1位になります。年間1位は確実と思われた「Universe」を、現在この曲が猛追しているという状況です。2曲ともチャートに残っているので、争いはまだまだ分かりませんね。注目して見守りたいと思います。それにしても、順位が動きません。最初に上位5組と書きましたが、実はビッケブランカも加えると6組です。上位6組が、3週間全く動かない。一昔前の「4強」時代のようなことになってきました。来週も動かないようだと、管理人もイライラしてくると思います笑 7位以下の曲には頑張ってほしいものです。
 動かない上位6組の1つ下に付けたのはMAN WITH A MISSION。「INTO THE DEEP」がトップ10をキープし、順位を上げてきたのは立派で、来週はトップ10への定着を占う週になりそうです。一方、伸び悩んでいるのはback number。「怪盗」ですが、2ランク下げての9位となり、トップ10に4週目で早くも崖っぷちになりました。はっきり言って、上位6組が全く動かない最大の原因は彼らです。最高7位と、彼らにしてはかなり不振な成績になっていますね。「配信限定だから」という擁護の声が聞こえてきそうですが、同じ配信限定でも、藤井風や髭男はトップ5をキープし続けています。配信限定は言い訳にならず、この曲の成績はかなり厳しいと言わざるを得ません。
 最後に10位はスピッツの「紫の夜を越えて」。なんと先週10位から踏みとどまり、トップ10をキープしてみせました。そして、何度も書いていますが、7月7日についにこの曲のCDがリリースされました。今週はリリース週だったので、その効果もあり踏みとどまったのだと思います。4月にエントリーした時は、まさかCDリリースの7月までトップ10に残留するとは思いませんでした。トップ10に3か月(13週)も残留する必要がありましたからね、普通は無理だと思います。しかし、この曲はそれをやってのけました。今週がリリース週ということは、来週はついにセールス週。今週トップ10に踏みとどまったので、ここから再浮上する可能性も十分にあります。いやはや、とんでもない曲になりました。
 



 

さよならトップ40




先週40位「Goodbye to Romance」ROTTENGRAFFTY 
IN【3】TOP10【0】HIGH【34】



 京都を代表するバンドの一つ、ROTTENGRAFFTYのアルバム曲。いつもと違うアコースティックなアレンジを取り入れ、個人的にはとても気に入りました。アルバム曲がエントリーしているので扱いは悪くはないのですが、残念ながらチャート成績が伴いません。最高34位の3週、2週目に34位に上げたのみで、平均よりやや低いアルバム曲という感じに終わってしまいました。しかし、最近では平井堅、LiSAのアルバム曲が同じような成績でどちらも3週でしたから、アルバム曲の成績自体が下がっているのかもしれません。
 α-stationの開局30周年では、10-FEETとともに特番を務めました。しかし、「J-AC TOP100」ではランクインせず、本家のチャートでも振るいませんでした。ちょっと10-FEETと差を付けすぎじゃない?というのが率直な感想です。




先週39位「桜が降る夜は」あいみょん 
IN【21】TOP10【12】HIGH【1】



 2月17日に配信リリースされた楽曲。初登場は2月13日で、リリース前の登場にもかかわらず、14位と非常に高い位置でした。「一体何のポイントで入ってきたんだ!?」と当時はキレ散らかしましたね。今思えば、この曲にキレたのは間違いでした。今週3位にランクインしている「次の曲」がもっとひどかったですからね。上には上がいるものです、悪い意味で笑
 話を戻します。早くからエントリーしたのでやはり強く、2週目には当然のようにトップ10入り。4→3→2→1とじわじわ上げ、エントリー6週目に1位を獲得しました。意外なことに、1位は1週のみで、翌週はいきなり4位まで下げました。そのまま崩れてもおかしくなかったですが、今度はトップ10の中位~下位で安定。非常に粘り強いところを見せました。そんな中、「次の曲」がエントリー。さすがに終わりかと思いましたが、それでも10位に残留しました。あの週は、私が今年一番怒り狂った週になりました。閲覧注意です笑
 そんなわけで、管理人の怒りを浴びたこの曲でしたが、トップ10落ち後も安定し、さらに8週チャートインを伸ばしました。ダブルエントリーの影響は微塵も感じさせず、桜の季節を超え、梅雨の季節まで入り続けましたね。ここまでくると、さすがに怒る気にもなりません。トータルは21週の大記録で、活躍をたたえたいと思います。年間チャートでは6位~8位を予想します。普通なら年間トップ5レベルですが、今年は非常にレベルが高いため、これくらいの順位になると思います。自分の新曲に抜かされる可能性もありますね。



先週38位「ディスタンス」flumpool 
IN【5】TOP10【0】HIGH【27】



 flumpoolのCDシングルで、本人たちも認める「シングルらしくない」1曲。かなり攻めた選択でA面に抜擢しましたが、パンチ力が足りなかったようで成績は伸びませんでした。2週目に27位に上げたのが最高で、トータル5週ではあまりにも寂しい。昨年のシングル「素晴らしき嘘」は最高7位、トップ10に3週チャートインしましたから、かなり下げたと言わざるを得ません。ただ、チャート成績で曲の価値が決まるわけではありません。これはこれで、彼らにとっては大切なシングル曲になったと思います。



先週37位「I Love You」くるり 
IN【15】TOP10【7】HIGH【2】



 30周年チャートで見事1位を獲得したくるり。こちらは最新アルバム「天才の愛」に収録された1曲で、アルバムリリース前に16位で初登場。かなり高く、破格の扱いと言えます。入るのが早すぎたため、最初はさすがに10位台に留め置かれました。4週連続の10位台となりますが、5週目に9位とトップ10入り。翌週は10位に下げ、トップ10は2週のみか?と思われましたが、ここから大きく上昇。8週目には最高位となる2位を記録し、「あわや」というところまで行きました。トップ10は7週で、アルバム曲としては破格の好成績。30周年1位に相応しい活躍になったと思います。
 大活躍したアルバム曲ということで、aikoの「磁石」を思い浮かべた方もいるのではないでしょうか。大変鋭いです。どちらもトップ10に7週で、トータルポイントもほぼ同じでした。果たしてどちらがわずかに上回ったのか、それは年間チャートをお楽しみに。



先週35位「はしりがき」マカロニえんぴつ 
IN【12】TOP10【1】HIGH【10】



 大・大・大健闘。マカロニえんぴつは私が昨年から期待していたバンドですが、どうにも突き抜けられないところがありました。それが、この曲でついにやってくれましたね。初登場から順調に伸ばし、エントリー5週目で10位とトップ10入り。トップ10入りはこの1週のみ(いわゆる「思い出トップ10」)でしたが、いつも書いているとおり、トップ10に入ると入らないでは全く印象が違いますから。エントリー4曲目で初のトップ10入り、本当に素晴らしかったです。8週目に11位から20位へ大ダウン。それに加え、新曲の「八月の陽炎」もエントリーしたため、この曲の立場はかなり苦しくなりました。それでも崩れず、20~30位台で粘り、トータルは12週まで伸ばしました。これも素晴らしい点でしたね。ホップ、ステップ、ジャンプでいえば「ステップ」にあたる、立派な成績を残したと思います。さあ、次は「ジャンプ」だ!マカロニえんぴつの躍進に期待します。



先週34位「Buddy」平井大 
IN【3】TOP10【0】HIGH【29】



 3週に1回リリースの第4弾。29位に初登場しましたが、32位、34位と力なく下げ、トータル3週に終わりました。前作「タカラモノ」では健闘しましたが、1作ですっかり逆戻りといった感じです。

 でも仕方ないですよ。先週新曲「Malibu Life」が入ってきましたら、入れ替わりでチャートアウトするのは仕方ないです。新曲に期待しましょう。...ん?もう1曲チャートアウトがあるぞ。







先週31位「Malibu Life」平井大 
IN【1】TOP10【0】HIGH【31】



 なに!?

 噓でしょ?前の曲が消えるのは分かりますが、新曲も一緒にチャートアウトしてるじゃないですか。頭の整理がつきませんが、起こったことを整理するとこうなります。「同一週に同一アーティストが複数曲チャートアウト」。...こんなことは初めて見ましたし、普通有り得ません。エントリー1週目の新曲と、まだエントリー3週目の前曲が、ポイントを同時に失ってチャートアウト。あまりにお粗末というか、かわいそうで、思わず目を覆いたくなります。1週で消えたこの楽曲に何の意味があったのでしょうか。意味があるとすれば、前の曲「Buddy」からポイントを奪い、圏外に落としたことですね。「Buddyを消し、そして私も消えよう」ってか。...全く笑えません。ひどい、ひどすぎますね。

 何度も書いていますが、この番組の平井大に対する扱いは本当にひどい。たくさんエントリーしていますが、ほとんどが1~3週、オール30位台で消えていますからね。辛辣な言い方をすれば、チャートの貴重な「枠」を奪い、30位台の可能性を狭め、チャートをつまらなくしている存在でしかありません。平井大さんはリリースが非常にハイペースで、だからこそこういう成績になるのでしょう。しかし、いつまでもこんなことを続けていたらチャートの質が下がりますよ。連続リリースに飛びつかず、曲を絞り、その曲を応援する。必要なのはその姿勢ではないでしょうか。もうこんな「惨劇」は二度と見たくありません。
 




来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1Pale Blue米津玄師
2きらり藤井風
3不思議星野源↑1
4愛を知るまではあいみょん↓1
5INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑2
6Cry BabyOfficial髭男dism↓1
7あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↑1
8ポニーテイルビッケブランカ↓2
9紫の夜を越えてスピッツ↑1
10この新しい朝に浜田省吾↑6

 トップ10予想です。星野源が今週4位にダウンしたため、米津玄師の1位は堅そうです。3連覇に向け、視界を遮るものはないように思えます。2~4位も、まだ崩れるイメージはなく、顔触れは変わらなさそうです。星野源の「不思議」はさすがに上げてくるでしょう。2位か3位になると思いますが、藤井風の「きらり」が予想以上に強いため、2位をキープと予想。星野源とあいみょんが入れ替わり、3位と4位に収まる感じでしょうか。
 「5強」の中で入れ替わる可能性がありそうなのは5位のOfficial髭男dism。「Cry Baby」は4週連続の5位で全く動かず、トップ5の門番を務めています。さすがに下の曲には頑張ってほしいところで、私はMAN WITH A MISSIONに期待することにします。まだ4週目ですが7位まで上がっており、かなりの勢いをみせています。トップ10入りは久しぶりですが、昨年の「Change the World」は最高3位まで行っており、それに迫る成績を期待したくなります。髭男は強敵ですが、4週連続の5位でそろそろ弱ってもおかしくはないところ。マンウィズには奮起をしてほしいです。
 今週トップ10入りしたずとまよ。は注目。参考曲はAdoの「踊」になりそうですね。Adoはトップ10に安定しましたが、最高位は8位でストップ。この曲はそれを上回れるかというところですが、私はAdoより早く上昇していることを評価し、その勢いを買いました。順位をさらに上げ、7位と予想します。「ポニーテイル」より上にしたのだから、かなり期待していますよ。ぜひ頑張ってほしいところです。
 不気味なのはスピッツの「紫の夜を越えて」。来週はセールスポイントが加算されますが、すでにランクインしまくっており、果たしてどこまで影響があるか。セールスポイントが遅いと、ポイントが思ったより伸びない例もあります(最近ではいきものがかりの「BAKU」など)。普通にトップ10落ちの可能性もありますし、再浮上の可能性もあります。非常に迷うところですが、1ランクの再浮上で9位に置きました。もしトップ5入りがこの曲だったらさすがに笑ってしまいそうですが、セールスポイントが入るわけですから、全くないわけではありません。
 トップ10入りは1組で、今週16位の浜田省吾さんを予想。初登場28位から12ランクも上げており、CDシングルですからかなり有力です。最新アーティストのずとまよ。とレジェンドの浜田省吾さんが同時にトップ10入りしたら非常に面白いで、ぜひそんなトップ10を見てみたいものです。他のトップ10入り候補はBUMP(12位)、ヨルシカ(13位)、宮本浩次(14位)など。彼らのトップ10入りはスピッツに左右されそうで、スピッツが下がるようなら芽が出てきます。今週28位のSUPER BEAVER「名前を呼ぶよ」も注目で、来週はセールスポイントが入ります。早くからエントリーし、2週目にジャンプアップですから、かなり期待ができます。かなりいいところまで上げてきてもおかしくありません。
 
 

初登場曲予想(7/17)


「両忘」コブクロ7/7リリースのCDシングル
「蒼天のヴァンパイア」ビッケブランカ7/12リリースの配信EPより
「Curtain Call」清水翔太 feat.Taka7/21リリースのアルバムより、7/7先行配信
「ポリゴンウェイヴ」Perfume7/2リリースの配信シングル
「アイヲ」UAα-station開局30周年アニバーサリーソング

 CDシングルのメインはコブクロ。シングル「両忘」をリリースです。普通なら間違いなくエントリーしますが、彼らは年間曲多数にもかかわらず、なぜか「J-AC TOP100」にエントリーしませんでした。もしかすると、不〇の影響が出ているのかもしれません(ゲスの勘繰りだといいのですが...)。今作は無事エントリーすることができるのでしょうか。
 「ポニーテイル」が好調をキープしているビッケブランカは9月にアルバムのリリースが決定。アルバムに向け、7月、8月に連続でEPをリリースします。今の勢いを考えると、7月、8月、9月と連続でエントリーしてきても全くおかしくありませんね。
 
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!