J-AC TOP40  2021年7月17日付けチャート

Last-modified: 2021-07-18 (日) 11:09:10

2021年7月17日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210717.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは5曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は5曲中2曲でした。

 



39位 U / millenium parade                   

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初登場予想:×


  
 King Gnu常田さんのソロプロジェクト、millenium paradeがエントリー。エントリーは昨年5月の「Fly with me」以来1年2か月ぶり、通算2曲目ですね。「Fly with me」が入ったときは、King Gnuの人気が最高潮に高まっており、その勢いでmillenium paradeも入ってきたという感じでした。ちなみに、最高位は16位、6週エントリーという最初にしてはそこそこの成績を残していましたね。

 2曲目のエントリーとなったこの曲は、7月12日にリリースされた配信シングル。細田守監督の最新作『竜とそばかすの姫』のメインテーマに起用されている1曲で、非常に強力なタイアップですね。ボーカルとして参加しているのは、作品で主演を務めている中村佳穂さん(Bell名義)。独自の世界観を構築することに定評のあるmillenium paradeが、作品の世界観に徹底的に寄り添い、本格的な楽曲に仕上がっています。

 中村さんが京都出身ということもあり、α-stationもこの映画を推しまくっていますね。7月14日には、中村佳穂さんをゲストに招いて映画の魅力に迫る特番がオンエアされました。局としてもかなり気合が入っていることが分かります。局が推しているということは、メインテーマであるこの曲も伸びる可能性「大」ということです。millenium paradeにとっては、前作を上回る、飛躍の1曲になるかもしれませんね。この絶好のチャンスを生かすことができるでしょうか。個人的には、この夏大注目の1曲です。




35位 ポリゴンウェイヴ / Perfume                 

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初登場予想:〇


  
 1週遅れですが、予想通り入ってきてくれました。Perfumeが7月2日にリリースしたデジタルシングルが、1週遅れの35位でエントリーです。エントリーは「Time Warp」(最高2位、10週)以来10か月ぶりで、リリース自体もそれ以来となります。J-ACに欠かせない、大物アーティストが久しぶりのエントリーとなりましたね。

 彼女たちらしいエレクトロなサウンドで、9月から配信されるAmazon Original番組『ザ・マスクド・シンガー』のテーマソングにも決定しています。この夏に開催するライブツアーのタイトルにも決定しており、今年のPerfumeを引っ張っていく楽曲になりそうですね。気になるのは勢いのなさ。1週遅れの35位ということで、実は勢いとしてはかなり弱いです。ここから急浮上し、いつものように上位で活躍するのか。それとも下位で燻ってしまうのか。どちらになるかは、来週以降の動きである程度見えてきそうです。遅れを挽回するようなジャンプアップを期待したいですが、果たしてどうでしょうか。




34位 花占い / Vaundy                   

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初登場予想:×


  
 今年に入って非常に勢いがありますね。なんと、今年4曲目のエントリー。通算では5曲目ですから、今年に入って急激に伸びてきたことが分かります。Aimerとのコラボ「地球儀」などで確実に存在感を高めてきたVaundyが、J-ACでもすっかり常連アーティストの一員となってきました。

 「しわあわせ」以来3か月ぶりのエントリー。7月5日配信リリースの楽曲で、日テレ系日曜ドラマ「ボクの殺意が恋をした」主題歌。今年、単独名義でエントリーした「融解sink」と「しわあわせ」はいずれもトータル2週と全く振るいませんでしたが、今作はドラマ主題歌という大きなタイアップが付いています。少なくとも、前述の2作は上回ってくるのではないかという期待が持てますね。それにしても、毎回曲調が全然違って、Vaundyの器用さには驚かされます。いろいろなタイプの曲をハイペースでリリースしているので、音楽シーンを活性化してくれる貴重な存在だと思いますね。あとは好成績が付いてくればというところ。今作でのブレイクに期待したいと思います。




33位 蒼天のヴァンパイア / ビッケブランカ                  

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初登場予想:〇


  
 いまやJ-AC最強格アーティストになったビッケブランカさん。「ポニーテイル」がまだまだ上位で活躍中ですが、早くも次なる新曲が飛び込んできました。今週の月曜日、7月12日にリリースされた配信EP「HEY」からのリードトラック。リリース週でのエントリーということですが、これはもう当然でしょう。結束の強いファンの皆さんのリクエストに加え、番組へのプレゼントまで用意されているとなれば、これはもうエントリーさせるしかありません笑 リリース週のエントリーは予想通りで、初登場33位はむしろ低いな、という感想です。来週以上の急浮上、そしてトップ10入りは堅いでしょう。

 先週の初登場予想コーナーでも書いたとおり、ビッケブランカは今月から3か月連続リリースが控えています。7月、8月に配信EP、そして9月にアルバムがリリースされますね。この連続リリースで、一体何曲が入ってくるのかが注目ポイントです。3枚から全て入ってくるかもしれませんし、曲を絞ってエントリーするかもしれません。とりあえず、今週は第1弾のEPから新曲がエントリーしました。しばらくはこの曲がメインと見て間違いがなさそうですね。

 「ビッケブランカの3か月連続リリースといえば、前にもあったよね?」そう思った方はかなりのチャート通です笑 そう、ビッケブランカは2019年の年末から2020年のはじめにかけても3か月連続リリースをしていましたね。あの時は、3曲全てがランクインし、しかも全曲10週以上という素晴らしい結果を残しました(「白熊」「Black Catcher」「Shekebon!」)。3曲エントリーして、全て2ケタですから、あれは本当にすごかったですよ。個人的には、かなり価値の高い記録だと思っています。今年も、あの時のような快進撃を巻き起こすことができるでしょうか。ビッケブランカの熱い夏に注目です。

 



31位 シャッター / 優里                   

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初登場予想:×


  
 34位のVaundyと同じく、こちらも今年に入って急激に伸びているアーティスト、優里さんです。1月に「インフィニティ」で初エントリーし、3月には「桜晴」がエントリー。そして、この曲であっという間に3曲です。短期間で3曲ですから、非常にインパクトがありますね。ストリーミングでは圧倒的な成績を残しており、YouTubeチャンネルの登録者も50万人を突破。いわゆる「令和型」とでも呼べそうな、新たなプロモーションで支持を伸ばしてきたアーティストです。その波が、J-ACチャートにも到達してきたんですね。2021年を代表するアーティストの一人とみて間違いなさそうです。

 こちらは7月7日にリリースされた6作目の配信シングル。もともとは、YouTubeチャンネルのメンバーであるJUN MIYASAKAさんのために書き下ろした曲でしたが、今回セルフカバーでリリースということになります。リリース時期が少し違うとはいえ、ビッケブランカより上に入ってきたことには驚きました。しかも、今週の初登場曲の中で最も高い位置ということにもなりましたね。出足は非常に好調で、来週は20位台をうかがいます。「インフィニティ」の最高位が24位、「桜晴」は22位ですから、まずはこのあたりが目標になってくるでしょう。10位台より上に進出するようなら、いよいよJ-ACでもブレイクの兆し、ということになるかもしれません。


 


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Pale Blue米津玄師v37週目



 米津玄師の「Pale Blue」が3連覇。今週は私のトップ3予想が全て当たりました。これはありそうでなかなかないことです笑 曲の勢いがある程度見えてきたので、上位争いが読みやすくなってきましたね。星野源の「不思議」が思ったほど伸びず、藤井風の「きらり」も配信曲。しかも、2曲ともだいぶ前に1位を獲得していますから、ピークは過ぎているという見方もできます。というわけで、この曲の独走態勢が続く可能性も出てきました。大物アーティストがCDリリースをすればライバルになってくるでしょうが、そこまで目立った動きがありません。少なくとも来週は、引き続きの4連覇がかなり堅そうです。
 


WELCOME TO TOP10

9位三原色YOASOBI↑122週目



 YOASOBIの「三原色」が先週21位から一気の12ランクアップ!3月6日にaikoの「磁石」が記録して以来、実に4か月以上ぶりの「20位台からのトップ10」です。いやあ、すごいですね。米津玄師の「Pale Blue」でも21位から12位でした。米津玄師ができなかったことをやってのけたYOASOBIは本当にすごいです。
 トップ10入りは「群青」から5曲連続5曲目。2曲目のエントリーである「群青」から1度もトップ10を逃しておらず、「エントリーすればトップ10入りが確実」というレベルまで成長しましたね。「もう少しだけ」もまだ10位台にいますし、あまり上がらず17位前後ではないか、というのが私の予想でした。しかし全くの大外れ笑 想像以上に一気に上げましたね!ユニクロとのコラボ企画もありましたし、本当に勢いがすごいんでしょう。いやあ、YOASOBIの勢いを見くびっていました。脱帽です。
 


最も順位を上げた曲

13位名前を呼ぶよSUPER BEAVER↑153週目



 
最も順位を下げた曲

37位UniverseOfficial髭男dism↓1228週目


最長エントリー

28週目37位UniverseOfficial髭男dism↓12
22週目5位ポニーテイルビッケブランカ↑1
22週目18位アオ10-FEET↑5

 

トップ10落ち

11位紫の夜を越えてスピッツ↓116週目13週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31シャッター優里new1w
32Perfect WorldTWICE↑42w
33蒼天のヴァンパイアビッケブランカnew1w
34花占いVaundynew1w
35ポリゴンウェイヴPerfumenew1w
36One Last Kiss宇多田ヒカル↓718w
37UniverseOfficial髭男dism↓1228w
38NAMELYUVERworld↓116w
39Umillenium paradenew1w
40Broken Heart of GoldONE OK ROCK↓107w

 


 先週以上に大荒れだ。
 先週は色付きがほとんどで、かなり激しかったですが、なんと今週はそれを上回ってきました。初登場が5曲で、その他には大ダウンが3曲。しかも、大ダウンが全て10ランク以上ですから、これはもう、荒れに荒れまくっています。最近は2ケタ以上の大ダウンがほとんどありませんでしたが、今週はたまったものを吐き出すような、一気の大ダウンとなりました。
 憂き目にあった3組を紹介しましょう。まず40位はONE OK ROCK。先週まで2曲がエントリーしていましたが、先週は2曲とも8ランクダウン。そして今週は、「Renegades」が圏外へ、さらに「Broken Heart of Gold」が10ランクダウンという、またしてもひどい結果でした。2週連続の往復ビンタ、といった感じで、これではあまりにもかわいそうです。なんとか40位に残ったものの、「Broken Heart of Gold」はトータル7週と不振で、「Renegades」のスマッシュヒットに続くことはできませんでした。次回作以降に期待、ということになりそうです。38位はUVERworld。こちらもひどい。「NAMELY」はCDシングルでしたが、トップ10入りを逃したばかりか、全く粘れず11ランクの大ダウン。まだ6週目ですから、これは惨敗というしかありません。最近は安定した成績が続いていただけに、本当に残念ですね。
 そして37位。え?...ええっ!?なんとなんと、Official髭男dismの「Universe」が突然の大崩れで12ランクの大ダウンとなりました。これはビックリ。私と同じく、驚いた方も多いのではないでしょうか。トップ10落ち後も安定した動きを見せていただけに、突然の大崩れになりました。「Cry Baby」とのダブルエントリーの影響かと一瞬思いましたが、もう11週連続(!?)ダブルエントリーしているため、全く関係なさそうです。というわけで、本当に原因不明の急落になりました。このダウンは非常に痛く、確実と思われていた30週のエントリーが一気に絶望的になりましたね。今週で28週目。昨年の最高記録が、あいみょんの「裸の心」ですから、何とかこれには並びたいところ。来週はチャートに踏みとどまることができるか、目が離せません。
 その他、大ダウンではありませんが、宇多田ヒカルさんの「One Last Kiss」も7ランクダウンで36位。さすがにチャートの残留が厳しくなりました。元4強(髭男・ビッケ・10-FEET・宇多田)のうち、髭男と宇多田さんがついにチャートの崖っぷち。来週は、悲しいお知らせをしなくてはいけないかもしれません。
 TWICEのアルバム曲「Perfect World」はじわり4ランクアップ。かなり早くから入っていますし、前の曲「Kura Kura」もまだエントリーしていることから妥当な上昇幅でしょう。この曲については、どこかで急浮上があるかどうかに注目です。
 
 


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21Kura KuraTWICE↓210w
22Pegasus布袋寅泰↑112w
23Take a pictureNiziU↓516w
24Film outBTS↓215w
25BLUE WINGSTUBE↑12w
26ただいま手嶌葵↓221w
27Shake&Shakesumika↓77w(1+6)
28Super SummerNiziU↑92w
29New EraDragon Ash↑52w
30tearsSEKAI NO OWARI↑102w



 30位台は大ダウンが大量にありましたが、20位台にはジャンプアップが大量にあります。先週初登場の曲たちが好調で、非常に景気がいいですね。
 先週40位初登場のセカオワ「tears」は10ランクアップの30位。最下位40位からとはいえ、いいスタートを切りました。アルバム発売、そしてマンスリーピックアップ効果もありますから、この後もかなり上げていきそうです。28位はNiziUの配信シングル「Super Summer」。こちらも9ランクアップと好調で、5ランクダウンで23位となった「Take a picture」とはだいぶ順位が近くなりました。来週あたりに入れ替わりそうで、入れ替わった後は一気に上がっていく雰囲気もあります。そして22位は布袋寅泰さんの「Pegasus」。40周年記念リリースということで、やはりドカンと大きな花火を打ち上げてきましたね!一気の11ランクアップでトップ20目前に付け、来週は10位台が狙えそうです。
 その他、Dragon Ashの「New Era」は堅調に5ランクアップ。こちらはCDシングルですから、まだまだ上げることが期待されます。TUBEの「BLUE WINGS」はじわり1ランクアップで25位。初登場曲の中では最も地味でしたが、先週の順位が高かったため、ある程度は仕方ないでしょう。夏を代表するバンドのTUBE。少しでも長く、夏のチャートを盛り上げてほしいですね。
 健闘している曲を見ていきます。TWICEの「Kura Kura」はダブルエントリーにもかかわらず安定の21位、そして2ケタの10週目に乗せました。今作はトップ10入りを逃しましたが、エントリー週は大体いつも通り(11~13週)になりそうですね。安定してエントリーする点は本当に素晴らしいです。ちなみにこの曲、10週目で初めてNiziUの「Take a picture」の順位を上回りました。ずっと「Take a picture」の後塵を拝していたわけですが、安定した動きで今週はついに順位が逆転しましたね。この点も素晴らしいです。
 BTSの「Film out」はさすがに上昇が止まりました。しかし2ランクダウンの24位で、まだまだエントリーしそうです。個人的には、現在大ヒット中の「Butter」や「Permission to Dance」にエントリーしてほしいのですが、やはり日本曲でないとダメなんでしょうね笑 手嶌葵さんの「ただいま」は同じく安定の2ランクダウンで26位。20位台中位で驚異の安定感を誇っており、年間チャートは相当伸ばしそうです。ちなみに、京都でのライブは8月8日。これが終わるまでは普通に安定が続きそうです笑
 sumikaの「Shake&Shake」は7ランクダウンの27位。トップ10入りの可能性はほぼ潰え、これまで安定してトップ10入りしていたsumikaの惨敗が決定的になりました。リエントリーして14位まで上げた時は盛り上がりましたが、そこから急失速。勢いがしぼんでしまったのは本当に残念です。


 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11紫の夜を越えてスピッツ↓116w(13)
12Ado↓111w
13名前を呼ぶよSUPER BEAVER↑153w
14なないろBUMP OF CHICKEN↓29w
15この新しい朝に浜田省吾↑13w
16又三郎ヨルシカ↓35w
17Sha・la・la・la宮本浩次↓35w(1+4)
18アオ10-FEET↑522w
19もう少しだけYOASOBI↓410w
20閃光[Alexandros]↓311w

 


 トップ10落ちは1組でスピッツ。今週はセールスポイント加算の週でしたが、その週にトップ10落ちという残酷な結果になってしまいました。すでに長期間トップ10しており、さすがにこれ以上は、というところだったでしょう。どうやらセールスポイントは低めに抑えられ、トップ10落ちとなったようです。とはいえ、4月17日にトップ10入りしてから丸3ヶ月、13週にもわたるトップ10入りは本当に立派でした。最初は配信のみだった曲で、ここまでの大ヒットになったのはすごい。さすがスピッツというほかありません。
 トップ10争いを見ていきます。まずはなんといってもSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」。なんと、15ランクのスーパージャンプアップで13位まで上昇しました。今週はセールスポイント加算週で、セールスがかなり好調だったようです。早くからエントリーしており、期待していましたが、予想以上の勢いを見せてくれました。トップ10の目前に付け、来週はいよいよ「一人で生きていたならば」以来となるトップ10が狙えそうです。
 私がトップ10入りを予想した浜田省吾さんは1ランクアップにとどまり15位。一気にトップ10入りしたかったところですが、壁にぶつかってしまいました。来週もう一週勝負ということになりそうです。一方、かなり苦しくなってしまったのはヨルシカと宮本浩次さん。それぞれ3ランクダウンで16、17位に下げ、トップ10入りが厳しくなりました。ヨルシカは昨年の「風を食む」と同じような推移で、配信限定曲だとまだトップ10には壁がありそうですね。今週はYOASOBIとずよまよ。がトップ10入り。ライバルに後れを取ってしまい、非常に悔しい結果でしたね。宮本浩次さんも、決して悪くはありませんが、トップ10が遠くなりました。sumikaと同じく、リエントリーで入ってきたものの伸びないというパターンです。
 Adoの「踊」は1ランクダウンにとどめ、10位台前半をキープ。年間入りに向けては非常に大きく、かなり前進したといえるでしょう。YOASOBIの「もう少しだけ」は4ランクダウンで19位。トップ10は1週のみですが、10位台で安定しており、2ケタ10週に乗せたのはさすがです。とはいえ、今週は新曲「もう少しだけ」がジャンプアップ。来週以降は苦しくなるでしょう。14位はBUMP OF CHICKENの「なないろ」。トップ10入りどころかじりじり後退しており、立場的には非常に苦しい。正直、朝ドラ曲としてはかなり低い成績です(1週もトップ10入りしていませんからね)。CDが発売されなければ、このままじりじり後退という可能性も十分にあるでしょう。さて、果たしてCDは発売されるのでしょうか...。そこが問題です。
 [Alexandros]の「閃光」は3ランクダウンにとどめ、今週も10位台を死守。素晴らしい頑張りです。そして最後、18位は10-FEETの「アオ」!京都大作戦の中止で話題を集めた効果だと思います。先週から突如再浮上し、なんと10位台まで戻しました。理由が理由だけに手放しでは喜べませんが、再浮上で10位台まで戻すというのは素晴らしい頑張りです(しかも、もう22週目ですからね!)。こうなったら、行けるところまで行って欲しい。半年(26週)を超え、30週を目指してもらいたいと思います。

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Pale Blue米津玄師7w(4)1
2きらり藤井風11w(9)2
3不思議星野源↑112w(8)3
4Cry BabyOfficial髭男dism↑111w(6)6
5ポニーテイルビッケブランカ↑122w(21)8
6愛を知るまではあいみょん↓312w(9)4
7怪盗back number↑28w(5)×
8あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。4w(2)7
9三原色YOASOBI↑122w(1)×
10INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↓35w(3)5



 先週の「5強」のうち、唯一崩れたのはあいみょんでした。「愛を知るまでは」が3位から6位まで急降下。上位曲の中では「一人負け」となってしまいました。先週3位まで再浮上したところだったので、さすがにこの結果は読めません。まさか「ポニーテイル」にまで抜かされるとは。あいみょんにとっては、大変厳しい週になりましたね。
 あいみょんが崩れたことにより、先週の4位から6位までの3曲がそれぞれ1ランクずつ順位を上げました。星野源の「不思議」は中1週でトップ3に復帰。ちなみにここ5週の推移は「3→4→3→4→3」です。3位と4位の往復運動じゃないですか笑 Official髭男dismの「Cry Baby」は4週連続の5位からついに4位に浮上。今週は「Universe」が急落してしまい、その影響もあったのか、「Cry Baby」が最高位を更新しました。 トップ5で安定しており、この曲の年間入りも問題なさそうですね。そして5位はビッケブランカの「ポニーテイル」。え?えええ!?今週は新曲がエントリーしたにもかかわらず、なんと「ポニーテイル」が再浮上で、4週ぶりのトップ5入りとなりました。一体どういう理屈になっているんだよ笑 この動きはさすがに予想できませんし、もはや分かりません。何はともあれ、トップ5に復帰した「ポニーテイル」。今週は「Universe」が急落したため、2曲のポイント差が一気に縮まりました。年間1位を巡る争いも非常に面白くなっています。
 7位にアップしたのはback numberの「怪盗」。先週9位から息を吹き返し、意地を見せた格好です。もし今週、トップ10落ちしていればトップ10は4週。これでは年間入りには厳しい成績でした。しかし、今週息を吹き返したことでトップ10に5週目。これで、年間入りに向けて大きく前進しました。今週の再浮上がいかに大きかったかが分かりますね。そういえば、昨年の曲「エメラルド」もトップ10の下位から再浮上し、年間入りを決めていました。こういうところで踏みとどまれるのが強者の証。トップ10落ちという予想をしていましたが、私が見くびっていましたね。back number、強かったです。
 先週トップ10入りを果たしたずっと真夜中でいいのに。は8位をキープ。まずはトップ10に残留という結果を残しました。上がりもせず、下がりもしなかったので勢いが読みづらいところ。来週が運命を決める週になりそうですね。最後に10位はMAN WITH A MISSIONの「INTO THE DEEP」。私は期待も込めて5位に予想しましたが、現実は厳しく、3ランクダウンの10位でした。とはいえ久しぶりにトップ10に戻ってきてこれで3週目。健闘をしていることには違いありません。



 

さよならトップ40




先週39位「渦」iri 
IN【3】TOP10【0】HIGH【33】



 通算2曲目のエントリー。配信シングルでチャートに戻ってきたのは立派でしたが、成績は振るいませんでした。2週目に6ランク上げて33位に付けたものの、3週目は39位に逆戻り。30位台の壁にぶつかり、オール30位台の3週に沈んでいます。今回は残念でしたが、キヨピーさんもお気に入りのアーティストのようですし、次回以降に活躍が期待できると思います。ここまでのハスキーボイスは唯一無二の武器ですからね。ブレイクの日はそう遠くないと思います。




先週38位「愛しい人」SUPER BEAVER 
IN【7】TOP10【0】HIGH【21】



 SUPER BEAVERが5月19日にリリースしたシングルでドラマ主題歌。初登場30位から2週目は21位に上げ、順調かと思われましたが、3週目には早くもダウンしてしまい大コケとなりました。じりじりと下げてしまい、しまいには新曲「名前を呼ぶよ」が入ってきたこともあり急落。結局、アップしたのは2週目だけで、以降は全てダウンという悲しい推移でトータル7週に終わりました。ただ、代わりに入ってきた新曲「名前を呼ぶよ」はかなり勢いがあり、トップ10をうかがおうとしています。前の曲に早々と見切りを付け、「名前を呼ぶよ」に切り替えた、ということでしょう。この曲は残念でしたが、新曲の好成績に期待が高まっています。




先週35位「Renegades」ONE OK ROCK 
IN【12】TOP10【5】HIGH【5】



 劇場版『るろうに剣心 最終章』主題歌。あのエド・シーランとの共作という豪華な作品で、4月16日に全世界に一挙リリースしました。J-ACにエントリーしたのは、2番の歌詞に日本語が出てくるJapanese ver.でしたね。豪華な作品ということもあり、16位という非常に高い位置で初登場。2週目には9位とトップ10入りし、久しぶりのエントリーでしたが健在ぶりを見せつけました。順調に上昇し、4週目と5週目に2週連続で5位と記録。これが最高位になっています。後半には次なる新曲「Broken Heart of Gold」がエントリーし、ピンチに陥りましたが、すぐには崩れませんでした。22位→26位→26位と踏ん張り、この結果トータルも12週といい数字にまとめています。トータル12週、トップ10に5週ということで、勘のいい方は気付かれるかもしれませんが、「年間チャートボーダーライン」の成績です。年間入りできるかは極めて微妙なところで、年末のオンエアをドキドキしながら聴くことになりそうです。




先週32位「Baby, it's you」YUKI 
IN【17】TOP10【11】HIGH【1】



 YUKIさんの中でもトップレベルのヒットになったのではないでしょうか。3月24日にリリースされたCDシングルで、翌4月にはこの曲も収録されたアルバム「Terminal」が発売されました。順調に上昇し、4週目には8位とトップ10入り。そこからはトップ10で安定したエントリーを続けました。7週目には5位から7位に下げ、さすがに1位は無理かと思われました。しかし、マンスリーピックアップの効果もあったのか、そこから驚異の巻き返し。ぐんぐん順位を上げ、10週目にはついに1位を獲得しました。1週だけとはいえ、1位の価値はとてつもなく大きく、光り輝いています。トップ10内も2ケタの11週と申し分なく、押しも押されぬ大ヒットです。
 残念だったのは、トップ10落ち後に急落してしまったこと。15週目に9位から一気に18位まで下げると、そのまま下げ止まらず、トータル17週で姿を消しました。トップ10落ち後はわずか3週しかチャートに残っておらず、かなり短いですね。長く残っていれば年間トップ10に入っていたと思いますが、この急落ではどうやら難しそう。年間チャートは10位台が濃厚です。




先週31位「Balmy Life」Kroi 
IN【3】TOP10【0】HIGH【31】



 1度もダウンすることなくチャートから姿を消してしまいました。35位→32位→31位→圏外。不思議な推移に思えますが、この曲は6月のスマッシュブレイクでしたか、7月に入ってしばらくするとポイントが尽きてしまいます。ですから、このような消え方をするのもおかしくはありません。スマッシュブレイクは30位前後からそのまま消えることも多いので、実は予想はしていました。
 6月23日にリリースされたアルバム「LENS」からのリードトラック。アーティスト名どおり、ブラックミュージックが彼らの原点なのですが、そこから派生したミクスチャーなサウンドが本当に素晴らしかったです。個人的には今年リリースされたアルバムの中でもかなり上位に入ります。それだけに、もう少し長くエントリーしてもらいたかったですね。まあ、エントリーしてくれただけ幸せと思うことにします。



来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1Pale Blue米津玄師
2不思議星野源↑1
3きらり藤井風↓1
4Cry BabyOfficial髭男dism
5三原色YOASOBI↑4
6愛を知るまではあいみょん
7名前を呼ぶよSUPER BEAVER↑6
8ポニーテイルビッケブランカ↓3
9怪盗back number↓2
10あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↓2

 今週は2ケタ以上のアップとダウンが大量で、チャートが激しく動きましたね。しかし、上位はあまり動いていません。これはいつも通りで、J-ACとはそういうチャートです笑 来週も上位が一気に動くということはないでしょう。最近はトップ10の入れ替わりも1組が定番になり、気付けばまたチャートの硬直化が進んでいます。あまりいい傾向ではありませんね。
 というわけで、トップ10予想も保守的なものになりました。1位は米津玄師の「Pale Blue」で、これは相当に動かなさそう。2位と3位は引き続き藤井風と星野源の争いでしょうか。この2曲は、実はポイント差が「3」しかありません(!?)2曲とも上位4位内をキープしており、ほとんど動かないため、ポイントが変わらないということですね。非常に見ごたえのあるライバル関係になっています。普通なら、CDをリリースしている星野源が有利なはずですが、思ったほど伸びず、そして藤井風が思った以上に強い。私は藤井風のファンですが、まさかここまで成長するとは思いませんでした。CDシングルに囲まれながら上位をキープし、素晴らしい成績が続いています。
 少し話がそれました。2位・3位は引き続き2曲の争いで、4位も髭男の「Cry Baby」が最有力でしょうか。「Universe」が急落した分、この曲にポイントが集まればまだまだ頑張れそうです。問題は5位。今週の5位はビッケブランカの「ポニーテイル」でしたが、新曲「蒼天のヴァンパイア」が入ってきており、さすがに下げるでしょう(そもそも、今週アップしたことがあまりにも謎です)。トップ10はキープすると思いますが、7~8位を予想。空いた一枠に入るのは誰か。一番有力なのは、今週20位台から一気にトップ10入りしたYOASOBIの「三原色」です。20位台からのトップ10入りは久しぶりで、かなりの勢いがあります。その勢いのままトップ5に到達できるのではないでしょうか。
 あいみょんの「愛を知るまでは」は今週思わぬ急落がありましたが、反動で来週は踏ん張れそう。順位変わらずの6位と予想しています。今週7位に上げ意地を見せたback numberは、その上昇の効果が大きくトップ10をキープできそう。2週連続8位のずとまよ。の予想は難しいですが、下げながらもなんとかトップ10をキープできるか。踏みとどまって10位という予想です。
 トップ10入れ替えは1組と予想。最有力は今週13位に付けたSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」でしょう。前作「愛しい人」は残念な成績に沈みましたが、今作は早い時期にエントリーし、今週は28位→13位と凄まじいランクアップをしました。勢いが段違いで、これなら久しぶりのトップ10は十分に狙えそうです。そこまで強力なライバルもおらず、正直かなりのチャンスですね。2番手は15位の浜田省吾さんかと思いますが、今週1ランクのアップにとどまったので微妙でしょうか。それ以降は実はスカスカで、トップ10に入れそうな曲があまり見当たりません。これはつまり、下位の曲がチャンスを迎えているということです。28位のNiziU、30位のセカオワ、そして33位のビッケブランカ(最有力)などが近いうちに急上昇し、夏のチャートを盛り上げてくれると思います。
 
 

初登場曲予想(7/24)


「告白」MY FIRST STORY7/14リリースのCDシングル
「SMILE~晴れ渡る空のように~」桑田佳祐7/12リリースの配信シングル
「初恋」神はサイコロを振らない × アユニ・D(BiSH/PEDRO) × n-buna from ヨルシカ7/16リリースの配信シングル
「Take it Easy」SHE'S7/14リリースの配信シングル
「3時12分」TAKU INOUE&星街すいせい7/14リリースの配信シングル 7月のスマッシュブレイク

 CDシングルではMY FIRST STORY。1年ぶりの新曲で、CDシングルでは安定のエントリーが続いています。
 配信シングルで大注目は桑田佳祐さん。なんと、初の配信シングルです。9月には初のEPリリースが決まり、それに向けてリリースが続いていきます。「SMILE」は昨年の曲で、民放各局の合同企画「一緒にやろう」の応援ソング。EPからの先行配信、しかも発表済みの曲ですが、入ってくる可能性は十分にあります。少なくとも、9月のEPからは間違いなく入ってきますね。
 個人的な注目は、神はサイコロを振らない!今年初エントリーしたばかりですが、7月16日にコラボレーションシングル「初恋」をリリース。これはヨルシカのn-bunaさんも参加しており、ヨルシカが強いJ-ACではエントリーのチャンスです。聴いてみたらすごくいい曲で、n-bunaさんはさすがだなと思いました。

 え、コブクロ?7月7日リリースのCDシングルがエントリーしませんでしたね。CDシングルですからね。オリコン4位でそこそこには売れていますからね。これは異常事態です。来週はどうなるんでしょうか。無事に戻ってこられるか、それとも「追放」か。来週は運命の分かれ目かもしれません。
 
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!