J-AC TOP40  2021年7月3日付けチャート

Last-modified: 2021-07-04 (日) 16:40:45

2021年7月3日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210703.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは3曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は3曲中1曲でした(当たらなくていいです、こんなの)。

 



36位 名前を呼ぶよ / SUPER BEAVER                  

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初登場予想:×


  
 2021年下半期、最初のニューエントリーはSUPER BEAVERでした。...驚きました。これはいきなりサプライズです。

 驚いた理由を説明します。こちらは7月7日リリースのCDシングルで、映画『東京リベンジャーズ』主題歌。7月7日リリースですから、リリース1週前にエントリーしたことになりました。リリース前のエントリーは非常に珍しいです(最近ではあいみょんが連発していますが...)。それだけでも凄いですが、SUPER BEAVERはご存じのとおり前のシングル「愛しい人」がまだエントリー中。ダブルエントリーというかなり不利な条件で入れてきたのですから、これはかなりの快挙です。この曲がリリースされることは知っていましたが、さすがに初登場予想には入れられませんでした。普通は入らないですからね。

 というわけで、かなりの好スタートということになります。「愛しい人」はCDシングルにもかかわらず、3週目から早くもダウンと期待を下回りました。しかし、この曲は全く事情が違います。リリース前のエントリーで、これからセールスが加算されていくわけですから、ロングエントリー、そして上位進出も十分に期待できます。たくさんの曲がエントリーしていますが、いまいち突き抜けられないSUPER BEAVER。この曲で2021年夏を盛り上げ、いよいよ飛躍を果たすことができるでしょうか。




31位 Malibu Girl / 平井大                  

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初登場予想:×


  
 もはや平井大ステーションだよ

 今年何曲目だと思いますか?5曲目ですよ、5曲目。下半期に入ったばかり、7月第1週でもう5曲です。このままだと年間8曲ペースです。昨年は「2週に1回」のリリースで大量5曲がエントリー。今年は「3週に1回」と少しペースダウンしました(それでも多いですが)。エントリーもそれに合わせて少し減るかなと思っていたら、増えました笑 2020年5月30日に「Life Goes On」がエントリーしてから、1年と1か月で10曲がエントリー。これは、言い換えると5~6週に1曲は入っているということです。J-AC史上、ここまで大量にアーティストは初めてではないでしょうか。もはやどれがどの曲か分からないレベルです。

 大量にエントリーして、どれか一つでも活躍しているのならいいですが、厳しい言い方をすればほぼ共倒れですからね。大量にエントリーしていることは素晴らしいですが、この1年間、ほぼ「30位台の番人」に専念しているわけであり、いいのか悪いのか、評価が難しいアーティストです。個人的には、ちょっと曲の扱いが雑な気もしますね。今週も、「Buddy」がエントリーしているところであり、果たしてこの曲をエントリーさせる必要があったのか。「Buddy」は初登場29位からズルズルとダウンしており、また「共倒れ」の匂いがプンプンしますからね。この1年間、何度もこんなことを繰り返されると、さすがにどうなのかという思いがあります。

 そして、もう一つ厳しいことを書きます。今週のニューエントリーはちょっとひどいですよ。実は、今週は「有力曲が少ない」という裏事情がありました。初登場予想をするのが難しく、もしかしたら初登場が少ないかもしれないと予想していました。その通りの展開になったわけですが、入ってきたのが「SUPER BEAVER」と「平井大」というのはさすがにちょっとひどい。どちらもダブルエントリーですからね。最近ダブルエントリーが多いですが、さらに2組も増えることになりました。エントリーさせる曲がなく、仕方なく既存曲ありのSUPER BEAVERと平井大に手が伸びた感じです。しかし、40曲という限られた枠の中でこんなことをされると非常につまらないですし、興ざめに思えてしまいます。SUPER BEAVERは早くに入りすぎですし、平井大はちょっと曲数が多すぎる。2組とも、果たして今週入れる必要があったのでしょうか。新しいアーティスト、曲を発掘するのがラジオ局の役割ではないでしょうか。私は、α-stationの意欲的な選曲が好きですし、α-stationから好きになったアーティストもたくさんいます。だからこそ、今週の保守的な、つまらない選曲は残念に思えます。プッシュポイントがあるのなら、もっと違う曲を発掘してほしかったです。今週開局30周年を迎え、心機一転というとことでこの選曲は本当に残念です。SUPER BEAVERと平井大がダメなわけではなく、この選び方がいけません。リスナーが離れていく結果にもなりかねないと思います。最近意欲的なエントリーが多かったのに、本当に本当に残念。正直、チャートを作り直してほしいレベルですね。以上、管理人の愚痴でした。

 




28位 この新しい朝に / 浜田省吾                  

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初登場予想:〇


  
 これは予想通り、そして素晴らしい。31年目の幕開けにふさわしいエントリーだと思います。浜田省吾さんが6月23日にリリースしたシングルで、セールスポイントを稼いでのエントリーになりました。前の2曲はかなりひどかったですが、この曲のエントリーで気分も上向くというものです。
 浜田さんのエントリーは2019年9月の「凱旋門」(最高10位 6週)以来1年10か月ぶりだと思います。「凱旋門」は初登場10位というかなり高い記録だったので鮮烈に覚えています(しかし、その後は急降下してしまうという推移でした...)。本作は6月23日リリースのCDシングルで、3月に初の配信でリリースした楽曲をパッケージリリース。配信の時はエントリーしませんでしたが、CDリリースのタイミングでやはり入ってきました。カップリングには76年デビューアルバム収録曲「青春の絆」、同デビューシングルのB面曲「壁にむかって」を収録。ファンの方は手が伸びそうな豪華な1枚で、非常に価値のあるCDリリースだと思います。
 α-stationの31年目にも非常にぴったりな、希望を感じさせる1曲。ぜひ、それに相応しいヒットを期待したいと思います。


 

 


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Pale Blue米津玄師↑1v15週目



 予想通り、米津玄師の「Pale Blue」がエントリー5週目で1位を獲得しました。12位→2位という(最近では珍しくなった)ジャンプアップをしていましたから、勢いは抜群。今を時めく藤井風もさすがに今週は食い止められず、この曲が首位を射止めることになりました。ドラマ主題歌になったCDシングルですから、強いことは折り紙付き。順当な1位であるといえます。
 米津さんの1位は昨年9月19日の「感電」以来約10か月ぶり。通算では6曲目の1位だと思います(調査中)。次の注目事は、1位を何週獲得できるかということになるでしょう。「感電」はv1+3で4週にわたり1位を獲得。まずはここが目標になってくると思います。今までも散々書いてきたとおり、星野源の「不思議」が最大のライバルとなっていくでしょう。
 


WELCOME TO TOP10

8位INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑53週目



 トップ10は1枠しか空かず大激戦。その1枠をつかんだのはMAN WITH A MISSIONでした。シングル曲「INTO THE DEEP」は非常に伸びがよく、初登場26位から2週目は13位に大ジャンプアップ。トップ10を狙う曲の中でも抜群に勢いがあり、やはり頭一つ抜けていました。エントリー3週目、8位でトップ10入りを果たしています。
 マンウィズのトップ10入りは昨年7月11日の「Change the World」以来ちょうど1年ぶり。1年ぶりと書くとそんなに空いていないように思えますが、作品でいうと「5作ぶり」です。ここ4作は、配信シングルやそれをまとめたEPなど小粒なリリースが続いており、最高位は「ONE WISH」の19位でした。トップ10に届かない状況が続いていましたが、久しぶりのCDシングルでトップ10入り。まだまだトップ10入りする力があることを見せつけ、マンウィズの健在ぶりを示しましたね。素晴らしいと思います。1年前にトップ10入りした「Change the World」はトップ10に3週、最高は3位まで行きました。さすがに上位が強すぎてトップ3は厳しいと思いますが、まずはトップ10への定着を狙っていきたいところです。
 


最も順位を上げた曲

14位あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↑102週目



 
最も順位を下げた曲

37位I Love Youくるり↓615週目
40位Goodbye to RomanceROTTENGRAFFTY↓63週目

最大ダウンがたったの「6ランク」という異常事態です。大崩れした曲が全くなかったですね。
くるりの「I Love You」は2週連続の最大ダウン。しかし、6ランクで最大ダウンが記録されるのはあまりにもかわいそうです。


最長エントリー

26週目20位UniverseOfficial髭男dism↓3
21週目39位桜が降る夜はあいみょん↓2
20週目6位ポニーテイルビッケブランカ
20週目27位アオ10-FEET

 Awesome City Clubの「勿忘」が20週でフィニッシュ。これにより、「元・4強」のビッケブランカと10-FEETがついにロングエントリーに顔を出しました。


トップ10落ち

15位Take a pictureNiziU↓514週目4週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31Malibu Girl平井大new1w
32Balmy LifeKroi↑32w
33iri↑62w
34Buddy平井大↓23w
35はしりがきマカロニえんぴつ↓513w
36名前を呼ぶよSUPER BEAVERnew1w
37I Love Youくるり↓615w
38ディスタンスflumpool↓55w
39桜が降る夜はあいみょん↓221w
40Goodbye to RomanceROTTENGRAFFTY↓63w

 


 30位から40位までの11曲に、平井大とSUPER BEAVERが2曲ずつですからね。こんなことをされるとテンションダダ下がりですよ。

 振り返る気が起こりませんが、気を取り直して。地元京都のアーティストで、特番も担当しておきながら「J-AC TOP100」へのランクインを逃したのはROTTENGRAFFTY。ちょっとかわいそうに思えました。J-ACにエントリーしている「Goodbye to Romance」も元気がなく、40位に残るのが精いっぱい。まだ3週目ですから、アルバムとはいえ寂しい成績です。一方、「J-AC TOP100」で1位を記録したのはくるり。α-stationが一番大事にしているアーティストということがチャートによって示されましたね。誰もが納得する結果だったと思います。そんなくるりの「I Love You」はなんとか粘って37位。今週で15週目と、京都の看板に相応しいヒットになっています。
 2018年から大活躍、「マリーゴールド」がTOP100で14位にランクインしたのはあいみょん。「桜が降る夜は」はダブルエントリーにもかかわらず最後まで強かったですね。39位でしっかりと粘り21週目。下位に下がってからも崩れなかったのは非常に強いという印象。こちらは、これからのJ-ACを背負っていくアーティストになると思います。
 アップ曲を見ていきます。iriの「渦」は先週39位から6ランクアップ。最下位付近の渦に呑まれず、アップしたのは素晴らしいです。ちなみに、他局ですが、東京の「TOKIO HOT 100」では初登場8位というかなり高い成績を記録しました。こちらでも活躍が期待されます。先月のスマッシュブレイク、Kroiはじわり3ランクアップ。月が変わったので上昇は厳しいですが、本当にいい曲なので応援したいです。
 残りはダウン組。flumpoolのシングル「ディスタンス」は元気がなく38位。残るのが精いっぱいという感じで5週目です。平井大の「Buddy」は初登場から即落ちが止まらず3週目。新曲が入ってくればそりゃあこういうことになりますよ。これ以上は触れる気にもなりません。35位はマカロニえんぴつの「はしりがき」。ロングエントリーにいよいよ王手をかける12週目です。ダブルエントリーにもかかわらず、本当に頑張っていますね(新曲より旧曲が強かった)。
 


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21NAMELYUVERworld↓54w
22Broken Heart of GoldONE OK ROCK5w
23Baby, it's youYUKI↓516w
24ただいま手嶌葵↓119w
25Film OutBTS↑413w
26RenegadesONE OK ROCK11w
27アオ10-FEET20w
28浜田省吾この新しい朝にnew1w
29One Last Kiss宇多田ヒカル↓416w
30愛しい人SUPER BEAVER↓26w



 小幅な動きが目立ちます。まずはロングエントリー組から。宇多田ヒカルの「One Last Kiss」は4ランクと普通に下げ16週目。TOP100では「First Love」が7位にランクイン。貫録のトップ10入りを果たしました。10-FEETの「アオ」は先週と同じく27位。20週の大台に乗せましたが、1ランクも下げなかったのは驚異です。こちらは「RIVER」で100曲チャート2位を記録。京都の音楽シーンを引っ張ってきた第一人者に相応しい成績を残しました。手嶌葵の「ただいま」は1ランクダウンにとどめ19週目。20位~24位で4週もランクインしており、驚異の粘りです。キヨピーさんが大のお気に入りで、ライブに行くのを楽しみにしてしるそう。あるいは忖度的な要素もあるのか、チャートの中位で安定しています。このままランクインが続けば、真夏の清涼剤、ヒーリングミュージックになりそうですね。ちなみに、TOP100では「明日への手紙」が51位を記録。100曲チャートにも見事名を刻みました。先週大ダウンのYUKIさん「Baby, it's you」は何とか踏みとどまり23位。TOP100では、ソロでのランクインはなかったものの、JUDY AND MARYの「そばかす」が20位と高い順位を記録。YUKIさんも、京都チャートを語るには欠かせないアーティストです。
 先週再浮上したBTSの「Film Out」はさらに伸ばし25位。最高の形でロングエントリーを達成しています。ベストアルバムの発売が効いていますね。アルバムセールスポイントはないとはいえ、話題性は抜群。V字回復につながっています。ところで、TOP100では「Dynamite」が39位にランクインしました。...って、さすがにおかしいやろ!!「Dynamite」は日本曲ではないため、J-ACにランクインしていません。韓国勢は日本曲しか入れないというのがJ-ACの大原則。それが突然崩れ、エントリーすらしていない「Dynamite」が入ってきたものですからさすがに突っ込みました。まあ、お祭りチャートなので野暮な突っ込みはいらないのかもしれませんが、「Dynamite」がα-stationのアニバーサリーに相応しい曲かと言われれば、私は「いいえ」と答えますね。はっきり言って、浮いていました。
 ONE OK ROCKは2曲がこのブロックにランクイン。先週と2曲とも順位が変わらないという珍記録になりました。ダブルエントリーをしていて、どちらも近い順位、しかも順位が動かないというのは相当珍しいです(初めて見たかも)。「Renegades」はいい粘りをしており11週目。ロングエントリーも見えてきました。
 SUPER BEAVERの「愛しい人」は4週連続のダウン。新曲「名前を呼ぶよ」が入ってきたのでこの曲はもうお役御免でしょう。来週はいきなりの圏外もありえます。一番残念だったのはUVERworld。シングル「NAMELY」が4週目で早くも下げてしまいました。ここ最近は安定してトップ10入りしていましたが、これではさすがに脱落。UVERにとっては非常に厳しい結果となってしまいました。


 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11なないろBUMP OF CHICKEN7w
12もう少しだけYOASOBI8w
13Sha・la・la・la宮本浩次↑63w(1+2)
14あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↑102w
15Take a pictureNiziU↓514w
16Shake&Shakesumika↓25w(1+4)
17又三郎ヨルシカ↑43w
18Kura KuraTWICE↓38w
19閃光[Alexandros]↑19w
20UniverseOfficial髭男dism↓326w

 


 トップ10争いを見ていきます。空いた枠は「1つ」(辛いですねえ...)。トップ10落ちはNiziUの「Take a picture」で、5ランクダウンの15位となりました。トップ10は4週でしたが、上がってくるのが遅かったことを考えるとこれはかなりの記録だと思います。
 枠が1つしか空かなかったので、有力曲が10位台に固まりました。一番目立ったのは「ずとまよ」ことずっと真夜中でいいのに。先週初登場の「あいつら全員同窓会」が、なんと10ランクもジャンプアップ!14位に付け、トップ10争いに一気に名乗りを上げました。実力は未知数でしたが、予想以上に上がってきましたね!ヨルシカ、YOASOBIにはだいぶ遅れを取りましたが、「私たちを忘れるな!」とばかり、今週は一気のアップを見せています。
 BUMP OF CHICKENの「なないろ」は3週連続の11位。トップ10入りに規制でもかかっているのかという動きです。5週連続の10位台で、3週連続の11位と非常にもどかしい動き。このまま上がるのか、それとも下がってしまうのか、来週はいよいよ動かす場所がありません。あるいは...4週連続の11位?いやいや、まさかね。12位も先週と変わらずYOASOBIの「もう少しだけ」。11位、12位が先週と変わらないってどんなチャートだよ、という感じですね。1週でトップ10落ちとなったこの曲ですが、13位→12位→12位とさすがの頑張りを見せています。
 リエントリー組は明暗が分かれました。sumikaのShake&Shakeは先週14位から痛恨のダウン。トップ10の常連で、TOP100では「願い」がランクイン。α-stationからの期待も高い彼らですが、今週はまさかのつまづきとなってしまいました。一方、堅調に伸ばしてきたのは宮本浩次さん。19位と非常に高い位置にリエントリーした「Sha・la・la・la」が13位まで伸ばしてきました。こちらはトップ10入りに向け極めて順調。来週のトップ10候補1番手でしょう。
 ヨルシカの配信シングル「又三郎」は4ランクアップの17位。こちらも順調に上げていますが、10位台前半には有力曲がたくさん。トップ10入りには茨の道で、真価の問われる展開になりそうです。18位はTWICE。3ランクダウンの18位で、これで5週連続の10位台です。決して悪くはないのですが、やはりこれまでの実績を考えると寂しいところ。NiziUの「Take a picture」の後塵を拝し続けていますが、来週以降順位を逆転することはできるでしょうか。19位は[Alexandros]の「閃光」。なんと、2度目の再浮上です。この曲、動きは地味なんですが、これで7週連続の10位台になりますね。その途中には2度の再浮上があり、非常に価値がある粘りです。こういう曲は応援したくなるなあ。ロングエントリー目指して、ぜひ頑張ってください!
 最後に20位は今週も最長エントリー、Official髭男dismの「Universe」です。今週も崩れず、これで半年となる26週目。年間1位に向け、安定したポイントの上積みが続いています。そんな髭男ですが、「J-AC TOP100」では「Pretender」が28位にランクインしました。2019年にエントリーした、彼らの大ブレイクのきっかけとなった曲ですね。彼らも、あいみょんと同じく今後のJ-ACチャートの顔になっていくアーティストでしょう。あいみょんと髭男がTOP100にランクインしたことには、「これからは彼らの時代」というα-stationのメッセージが込められていると思います。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Pale Blue米津玄師↑15w(2)1
2きらり藤井風↓19w(7)3
3不思議星野源↑110w(6)2
4愛を知るまではあいみょん↓110w(7)4
5Cry BabyOfficial髭男dism9w(4)6
6ポニーテイルビッケブランカ20w(19)7
7怪盗back number6w(3)5
8INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑53w(1)8
9Ado↓19w(5)10
10紫の夜を越えてスピッツ↓114w(12)×


不思議12343
きらり43212

 美しい対称

 藤井風の「きらり」はさすがに首位を守れず2位。セールスポイントの加算された星野源の「不思議」ですが、意外と伸ばせず1ランクアップの3位でした。この結果により、先週私が触れていた通り、「不思議」と「きらり」が綺麗に対称的な成績を記録することになりましたね。「不思議」は1位からじわじわダウンした後で今週再浮上、一方の「きらり」は、4位からじわじわアップして、今週ついにダウンとなりました。両者の順位合計は5週連続で「5」となっており、非常に美しいですね。この法則が継続すると、来週は「不思議」が2位、「きらり」が3位ということになりますが...これ、十分にあり得そうですよ笑
 あいみょんの「愛を知るまでは」は4位。勢いは落ちていないと思いますが、星野源にセールスポイントが加わったため1ランクダウン。5位はOfficial髭男dismの「Cry Baby」で、これで3週連続の5位となりました(上位4曲が非常に強く、上が詰まっていることが分かりますね)。この結果、上位5組の顔触れは先週と全く変わりませんでした。来週以降もこの状況が続くようなら、これは4強ならぬ「5強」の誕生になりそうです。誰がこのトップ5の一角を破るのか、来週からはそれが見どころになってきそうです。
 6位はビッケブランカの「ポニーテイル」、7位はback numberの「怪盗」でいずれも変わらず。ビッケブランカさんは素晴らしい安定感でトップ10に19週目。トップ10に20週という大記録に王手をかけ、それは確実な状況です。7位のback numberは、安定していると言えば聞こえがいいですが、やや伸び悩んでいる印象。もしかすると、ここに来てドラマの不調が地味に響いているのかもしれません。
 9位、10位はトップ10を死守した2組。Adoの「踊」、スピッツの「紫の夜を越えて」が1ランクダウンにとどめ、トップ10記録を伸ばしました。Adoはトップ10に5週と立派な数字になり、もはや一線級。エントリー1曲目でこの成績ですから、本当に今後が楽しみです。スピッツは驚異の粘りで踏みとどまり、トップ10に12週目。何度か書いていたCDシングルはいよいよ来週リリースです。もし、セールスポイントが加算されて再浮上したら???その時はとんでもない成績になりそうですが、さてどうでしょうか。



 

さよならトップ40




先週40位「ずっとずっとずっと」緑黄色社会 
IN【1】TOP10【0】HIGH【40】



 7週→9週→11週→1週

 いい感じで成長を続けていた緑黄色社会ですが、この曲でまさかの大暴落。2週遅れのエントリー、しかも初登場40位でしたから、かなりギリギリの水準で入ってきたことが分かります。嫌な予感がしていたのですが、それが当たってしまい、わずか1週での圏外となりました。エントリーしたことはよかったですが、これではエントリーしない方がましというような成績です。個人的にはもっと評価されるべきアーティストだと思うのですが、どうにも突き抜けられないのが非常に残念。せっかくのいい流れもこれで台無しになってしまいました。




先週位「八月の陽炎」マカロニえんぴつ 
IN【3】TOP10【0】HIGH【33】



 現在「はしりがき」がチャートにエントリー中のマカロニえんぴつ。こちらの新曲は、そんな「はしりがき」がエントリーしていたところにダブルエントリーを果たしました。J-ACの常連になったことを示す意味のあるエントリーでしたが、さすがに2匹目のドジョウは掴ませてもらえません。「はしりがき」の成績を1週も上回ることができず、オール30位台の3週という成績に終わっています。残念ながら、マカロニえんぴつの曲では最低成績ということになりますね。新曲が旧曲を1週も上回ることができない、という非常に珍しいパターンになりました(普通は入れ替わっていきます)。
 ただ、「はしりがき」が大変健闘しているので、落ち込むことはないでしょう。もし、この曲が入ってきたことにより「はしりがき」が急落していたら共倒れということになりますが、「はしりがき」はここ3週全く
崩れませんでした(24位→27位→30位)。ダブルエントリーの影響は、全くなかったといっていいでしょう。



先週36位「勿忘」Awesome City Club 
IN【20】TOP10【0】HIGH【11】



 2021年上半期を代表するヒット曲がチャートを去りました。最後は36位からの圏外。若干寂しいですが、先週大台の20週に乗せており、綺麗な成績で締めた形になります。
 この曲の特異な点は、なんといってもトップ10に入っていないこと。最高位は2週連続で記録した11位で、信じられないことに1度もトップ10に入っていません。それにもかかわらず、トータルはかなり長い20週(年間で10曲もないくらいのロングヒットです)。20週の内訳を見ると、トップ10はないものの、10位台が非常に多く、20週のうち13週を占めています(65%)。途中には2回再浮上しており、13週目というかなり遅いタイミングでの再浮上もありました。映画の主題歌として息の長いヒットになり、J-ACでもそれを反映した見事なロングランとなりました。ビルボードでは現在も上位にランクインしていますし、納得の結果ですね。
 先週発表された上半期チャートでは11位を記録。上半期11位ですから、年間入りは確定といって構いません。トップ10に入っていないにもかかわらず年間入りする曲が誕生することになります。一体年間何位になるのか、順位の方も楽しみですね。





来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1Pale Blue米津玄師
2不思議星野源↑1
3きらり藤井風↓1
4愛を知るまではあいみょん
5Cry BabyOfficilal髭男dism
6INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↑2
7ポニーテイルビッケブランカ↓1
8怪盗back number↓1
9Sha・la・la・la宮本浩次↑4
10あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↑4

 トップ10予想です。上位はかなり堅そう。6位以下でこれを打ち破れそうな曲が見当たらず、結局今週と変わらない顔触れになりました。1位争いは米津玄師と星野源のほぼ2択だと思いますが、星野源の「不思議」が今週3位にとどまったことを考えると、「Pale Blue」がやや有利かと思います。ここに続くのは藤井風、あいみょんで、まだまだ上位を張れるだけの勢いはあります。5位も変わらず(動かせず)Official髭男dismの「Cry Baby」。私の予想が当たると、4週連続の5位ということになりますが、果たしてそんなことはあるのでしょうか笑 トップ5を狙うのは今週8位のMAN WITH A MISSIONですが、まだ「Cry Baby」の勢いを和回っていないというのが私の感覚です。というわけで、マンウィズが6位。そして、今週6位、7位だったビッケブランカとback numberは一歩ずつ後退という予想です。
 トップ10入りは1組か2組でしょう。ほぼ確実といえるのは今週13位の宮本浩次さん。「Sha・la・la・la」はCDのセールスポイントが加わっており、今週13位からさらに上昇してくることは間違いありません。私の予想は4ランクアップの9位ですが、あるいはもっと勢いがあってもおかしくはありません。宮本さんはJ-ACでは非常に強く、昨年は2曲が年間入り。今回の新曲も、やはりヒットになると思います。近い将来、トップ5に加わる曲としてはこの曲が1番手です。トップ10入りの2枠目ですが、いろいろと候補があり激戦になりそうです。その中で、私は今週14位のずっと真夜中でいいのに。を推します。以前なら、こういった「新参者」のアーティストは10位台で止まることが多かったです。しかし、最近はAdoがいきなりトップ10入りするなど、潮目が変わっているような傾向も感じます。「ずとまよ」も、この流れでトップ10をつかめるのではないでしょうか。曲自体も、すごくキャッチーで何度も聴きたくなる仕上がりだと思いますね。
 え、BUMPの「なないろ」がないって?2週連続でトップ10入り予想したのに、連続で「11位」だったので、腹が立って外しました笑 腹が立ってトップ10予想から外したものの、一体何位になるのでしょうか。4週連続の11位? 笑 もしそうなったら、番組初の記録かもしれません。まあ、さすがにそろそろ上がるだろうというのが普通の感覚で、トップ10入りは十分に考えられます。
 YOASOBIの「もう少しだけ」は連続で12位と安定していますが、新曲もリリースされるので厳しいと思われます。16位はsumikaですが、今週ダウンしたことでかなり厳しくなりました。逆転でのトップ10入りは果たしてあるのでしょうか。
 
 

初登場曲予想(7/10)


「NEW ERA」Dragon Ash6/30リリースのCDシングル
「アイヲ」UA7/1解禁 α-station30周年アニバーサリーソング
「BLUE WINGS」TUBE6/30リリースのCDシングル
「color」Awesome City Club6/29リリースの配信シングル
「三原色」YOASOBI7/2リリースの配信シングル
「ポリゴンウェイヴ」Perfume7/2リリースの配信シングル

 今週は有力曲が少なかったですが、来週は反動が来たのか非常に豪華です。5~6曲の入れ替わりになると思います。
 UA「アイヲ」はα-staitonの30周年アニバーサリーソング!「J-AC TOP100」で独占初解禁され、オンエアを稼ぎまくっています。その他、日本の夏といえばこの人たち、TUBEがCDシングルをリリース。さらにさらに、配信組も非常に豪華です。YOASOBI、Perfumeという強豪に加え、「勿忘」が大ヒットしたAwesome City Clubも新曲でエントリーを狙います。
 
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!