J-AC TOP40  2021年7月31日付けチャート

Last-modified: 2021-08-01 (日) 15:26:50

2021年7月31日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

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ニューエントリー

今週のニューエントリーは7曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は7曲中1曲でした(あんた、何年チャート予想やってんだよ)。

 



39位 Merry-Go-Round / MAN WITH A MISSION                    

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初登場予想:×


  
 MAN WITH A MISSIONが9月8日にリリースするシングルで、7月17日配信リリース。アニメ「僕のヒーローアカデミア」の主題歌になっている1曲です。「INTO THE DEEP」から2か月連続、今年4曲目のエントリー。「INTO THE DEEP」とはダブルエントリーになりました。

 ...って、こんなの予想できないよ。 「INTO THE DEEP」は先週トップ10落ちしたものの、まだ13位と上位にいます。そのタイミングで、次の新曲がこんなに早く入ってくるとは思いませんでした。CDのリリースは9月8日ですし、9月になってから入ってくるというのが常識的な予想でしょう。7月17日から先行配信がスタートしており、そのポイントで入ってきたのは分かりますが、それにしてもビックリ。CDリリースの1か月以上前ですから、かなり早い時期のエントリーです。これで今年に入って4曲目。リリースが多いこともありますが、MAN WITH A MISSION、非常に好調ですね。
 このままチャートにとどまり、9月中旬にセールスポイントが加算されてジャンプアップ、というのが理想的な展開です。もしそうなれば、早くから入っているのでかなりのヒットになりそうですね。ただし、早くに入りすぎたため、いったんチャートアウトしてしまう危険もあります(sumika、宮本浩次コース)。マンウィズはどちらの道をたどるでしょうか。来週以降の、「INTO THE DEEP」との兼ね合いにも注目です。




37位 アカリ / GReeeeN                     

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初登場予想:×


  
 3月13日の「蕾」以来4ヶ月ぶり、今年3曲目のエントリーとなるGReeeeNの新曲です。「星影のエール」以来、3曲連続(「ゆらゆら」「ボクたちの電光石火」「蕾」)で低迷しており、大ヒットはすっかり遠いものとなってしまいました(まだ1年と少ししか経っていないんですが、随分前のことのように思えます)。「ゆらゆら」からの3曲は、3曲合わせても9週しかエントリーしていません。3曲合わせても、「星影のエール」(20週)の半分以下です。いかに落差が大きいかがよく分かりますね。

 しかし、今作は巻き返しの期待大といえるでしょう。何といっても、日曜劇場「TOKYO MER」の主題歌。GReeeeNで日曜劇場といえば、あの大ヒットした代表曲「キセキ」(ドラマ『ROOKIES』主題歌)を思い出しますが、なんとそれ以来となる日曜劇場の主題歌なのです。CDリリース日は9月8日で、先程のマンウィズと同じ。かなり早く入ってきたことになります。こちらは7月26日配信リリースで、リリース週に入ってきているのはマンウィズよりも早いです。かなりの好スタートであり、タイアップも考えれば、ヒットにつながることが大いに期待されます。

 ここ3曲は低迷したGReeeeNですが、さすがにこの曲はそうはならないでしょう。「星影のエール」以来となるトップ10入り、さらにその上を行く成績も十分に狙えると思います。




36位 ライフスコール / Novelbright                     

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初登場予想:×


  
 5月15の「開幕宣言」以来2ヶ月半ぶりのエントリー。通算では2曲目となるNovelbrightです。これはビックリしましたね。「開幕宣言」はたった35位1週のみで圏外になっており、チャート的には全く通用しませんでした。あまり評価されていないのかな、と思っていたら、わずか3ヶ月足らずで2曲目が入ってきましたね。これだけ短い間隔で入ってきたのは立派で、常連化への道が開けたと思います。「開幕宣言」は全くダメでしたから、この曲で仕切り直し、といきたいところでしょう。

 7月23日配信リリースで、映画「犬部!」の主題歌。来週エントリーさえすれば自己最高の2週目となり、34位以上を記録すれば自己最高位を更新です。とりあえず来週の目標はエントリー、そしてなるべくなら、順位を上げていきたいところです。最近は30位台がかなり激しいですが、この曲はその中を抜けていけるでしょうか。




35位 MIRROR MIRROR / 平井大                     

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初登場予想:×


  
 不屈の心だよ

 7月3日に「2曲同時チャートアウト」という記録を残した平井大さん。あまりにも悲しい、痛恨の記録でしたが、それからまた4週でチャートに戻ってきました。何度跳ね返されても、またすぐにチャートに戻ってくる。平井大の心は決して折れないのです。11曲連続でトップ10入りを逃していますが、そんなことは関係ない。また戻ってくるのです。不屈の精神ですね。今年に入ってすでに6曲目のエントリー。昨年も5曲と多かったですが、なんと7月時点でそれを上回ってしまいました。約14ヶ月で11曲がエントリーしており、もはや何が何の曲か分からないですね。

 大量エントリーの要因は連続リリース。7月に入ってから毎週日曜日にリリースというとんでもない企画が始まっており、こちらはその第3弾、7月25日に配信リリースした新曲です。ちなみに私は、平井大を初登場予想していましたが、曲を間違えました笑 私がエントリー予想したのは、7月18日リリースの「Good One」でしたが、実際に入ってきたのはこちらの楽曲で、どうやら「Good One」は無視ということになりそうですね。曲を出しまくっているので、入る曲すら当たらない笑 こんなことは初めてです。怒りを通り越して呆れるとはまさにこんな気持ちをいうのでしょう。

 さて、「いつもの定位置」30位台を上回ることはできるのでしょうか。前の曲は31位から1週で圏外になっていますから、同じく1週で圏外になっても正直全く驚きません。来週は「エントリーできるか」それが最大の問題です。




31位 少年少女 / 銀杏BOYZ                     

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初登場予想:〇


  
 銀杏BOYZはかなり久しぶりのエントリーですね。峯田和伸さん個人でいうと、2019年に大森靖子さんとの楽曲がエントリーしていましたが、バンドとしてのエントリーは本当に久しぶり。おそらく、2017年10月の「恋は永遠」以来3年9ヶ月ぶりのカムバックだと思います。2017年は3ヶ月連続シングルリリースがあり、その全部がエントリーする活躍を見せていましたが、ここ最近はシングルのリリースがありませんでした(2019年には劇場限定販売のシングルをリリースしていますが、これはさすがに入っていません)。今作は久しぶりとなる11枚目のシングルで、7月21日リリース。アニメ『Sonny Boy』主題歌に起用されています。

 3年9ヶ月ぶりなので、どのくらいやってくれるか全く分かりません。参考情報として、2017年にエントリーした3曲の成績を置いておきます。第1弾の「エンジェルベイビー」は最高22位の5週、第2弾の「骨」は38位で1週のみ、そして最後、「恋は永遠」は最高16位の6週です。連続リリースということもあり、どの曲も振るっていませんね。今作は一体どうなるでしょうか。




28位 サンシャインガール / ケツメイシ                     

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初登場予想:×


  
 7月12日リリースの配信シングル。連続リリースの第3弾です。先週まではTUBEが入っていましたが、こちらも夏に欠かせないアーティスト、ケツメイシが入ってきました。エントリーは昨年11月の「スーパースター」以来8か月ぶり。連続リリースの第1弾「青空」と第2弾「雨のいたずら」はJ-ACでは完全無視されており、私はこの曲もダメと思っていましたが、1週遅れのこのタイミングで入ってきました。「夏らしい曲を入れたい」そんなノリで引っ張ってこられた感じがありますね。何はともあれ、久しぶりのエントリーになりました。

 ケツメイシらしい、コッテコテで鉄板のレゲエサウンド。しかし定番ながら心地よく、自然と体が揺れますね。コーラスやギターなどはジャマイカのミュージシャンを起用しているそうで、音作りへのこだわりはさすがだなと思います。そういえば、前作の「スーパースター」も、MVの出演者が全員インド人でした。この方たちは本場へのこだわりが強いですね。インド人もビックリですよ笑





27位 TWILIGHT / RADWIMPS                     

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初登場予想:×


  
 7月23日配信リリース。『ONE PIECE』コミックス100巻/アニメ1000話記念映像作品"WE ARE ONE"の主題歌に起用されている新曲です。「鋼の羽根」以来3か月ぶり、今年2曲目のエントリーになりました。

 事務連絡終わり。申し訳ありませんが、この曲に関しては全く応援する気になりませんし、ラジオのオンエア以外で自分から聴くこともないでしょう。

 RADWIMPS野田洋次郎「泥酔&ハグ」朝まで男だらけの泥酔誕生会

 いい加減にしてほしいですね。

 


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Pale Blue米津玄師v59週目



 米津玄師「Pale Blue」が5連覇を達成。これで7月完全制覇となり、昨年の「感電」が記録したv4(1+3)も上回りました。米津さん、おめでとうございます。
 ライバルは星野源の「不思議」とずっと書いてきましたが、結局星野源に1位を譲ることは1度もありませんでした。この曲の方が1週リリースが早く、セールスポイントでは不利になってくるのではないかと予想していましたが、蓋を開けてみれば全く寄せ付けませんでしたね。7月完全制覇は見事で、非の打ちどころがありません。

 しかし、非の打ちどころはありませんが、さすがに今週で打ち止めの可能性が大きいかもしれませんね。下(↓)に書いた2曲が猛烈な勢いで上がってきたからです。さすがの米津さんでも、これを食い止めるのは難しいでしょう。
 


WELCOME TO TOP10

3位蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↑133週目
4位SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↑102週目



 いやあ、今週はド派手なトップ10の入れ替えが見られました。久しぶりの2枠交代ですが、それだけではありません。どちらも2ケタ以上のジャンプアップで、一気にトップ5入り!トップ10どころか、トップ5が2枚入れ替わったのですから凄いです。こんな大味な動きは久しぶりに見ましたね。
 まずは3位。13ランクも上げてきたのはビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」です。初登場33位から、16位、3位とうなぎ上り。2週で27ランク上げたmillenium parade×Belleも凄いですが、この曲はなんと2週で30ランクも上げてきました。しかも、「ポニーテイル」がトップ10に残っている状況でこの強さですから、もう手が付けられないというか、唖然とするくらいです。リクエストも相当な量があるのでしょうね。ビッケブランカ、これは髭男やあいみょんを超えて令和の最強アーティストかもしれません。
 そんなビッケをピタリと追走。4位に付けたのは桑田佳祐さんです。こちらは順位も予想通り。抜群の配信セールスにオリンピック期間中のブーストも加わり、先週初登場14位からの10ランクアップは当然です。桑田さんのトップ10入りは昨年1月の「悲しきプロボウラー」以来1年半ぶり。夏によく似合う大物が久しぶりに上位に進出してきました。
 この抜群の勢いを見ると、来週はこの2曲による1位争いになることが濃厚です。どちらが1位になるのか...うーん、まさしく五分五分といった感じにみえます。
 


最も順位を上げた曲

12位Umillenium parade×Belle↑143週目



 
最も順位を下げた曲

40位Take a pictureNiziU↓1018週目


最長エントリー

24週目9位ポニーテイルビッケブランカ↓3
24週目16位アオ10-FEET↑2
23週目33位ただいま手嶌葵↓5

 

トップ10落ち

11位怪盗back number↓110週目6週
14位あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↓66週目3週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31少年少女銀杏BOYZnew1w
32Perfect WorldTWICE↓74w
33ただいま手嶌葵↓523w
34Pegasus布袋寅泰↓74w
35MIRROR MIRROR平井大new1w
36ライフスコールNovelbrightnew1w
37アカリGReeeeNnew1w
38Film outBTS↓617w
39Merry-Go-RoundMAN WITH A MISSIONnew1w
40Take a pictureNiziU↓1018w

 


 初登場曲が半分。先週の30位台下位が一掃され、先週の20位台も一気に落ちてきました。最近の傾向ですが、非常に激しいことになっています。
 40位はNiziUの「Take a picture」。遅咲きでトップ10入りし、トップ10に4週も入る大活躍をしたこの曲ですが、今週は10ランクのダウン。ついに40位まで来てしまい、お別れの時となったようです。しかし、今週で18週目。堂々のロングヒットであり、年間入りも確定。胸を張れる結果だと思います。問題は新曲の「Super Summer」。なんと、たった3週で圏外となっており、この曲の大ヒットに冷や水をぶっかける結果になってしまいましたね。同じく韓国勢、BTSの「Film out」もさすがにお疲れ。6ランクダウンの38位と厳しくなっていますが、こちらも17週目。再浮上もあり、かなりのロングエントリーになりました。
 NiziUやBTSを上回る驚異のロングヒットは手嶌葵さん。「ただいま」は今週で23週目となり、ロングエントリー2位をキープしました。しかし、今週は5ランクと大きく下げており、若干厳しくなってきました。キヨピーさんが生きがいにしている京都ライブはついに来週、8月8日(日)に開催です。来週のチャートに残れば、京都ライブまで残ったということになり、きれいな締めくくりになりそうですね。何とか残ってもらいたいところです。
 エントリー4週目の2曲はともに7ランクダウンと元気がありません。布袋寅泰さんの「Pegasus」は2週目に勢いよく上げましたがその後は真っ逆さまで34位。そして驚きました。順調に上げていたTWICEの「Perfect World」が7ランクダウンとまさかの急降下。アルバムリリース週に痛すぎる急落で、アルバム効果でトップ10入りと見ていた私の予想は儚く散りそうです。うーん、かなり早くから入っており、期待が持てただけにこの失速は残念。このまま下がるのでは寂しすぎますね。
 それにしても、7月10日エントリー組がひどい。7月10日にエントリーしたのは7組で、下位から順に「セカオワ・NiziU・TWICE・Dragon Ash・布袋寅泰・TUBE・YOASOBI」という皆さんでした。それがどうでしょう。今週はまだ4週目ですが、すでに4曲がチャートアウト。TWICEと布袋さんも30位台までダウンし、上位で活躍しているのはYOASOBIの「三原色」だけです。たくさん入ってきても、この成績では目も当てられません。「ほとんどが上位に進出していない」=「上位が固定化している」ということですから。チャートの活性化に全く貢献できていない。7曲も入れておいてこの結果はひどすぎます。
 


 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21Sha・la・la・la宮本浩次↓17w(1+6)
22Ado↓513w
23Kura KuraTWICE↓212w
24シャッター優里↓23w
25Curtain Call feat.TAKA清水翔太↑92w
26告白MY FIRST SORY↑32w
27TWILIGHTRADWIMPSnew1w
28サンシャインガールケツメイシnew1w
29花占いVaundy↑43w
30閃光[Alexandros]↓713w



 勢いよく上げたのは今週アルバムピックアップだった清水翔太さん。ONE OK ROCKとのTAKAさんとのコラボ「Curtain Call」が9ランクのジャンプアップで25位まで上げてきました。ストリーミングも非常に好調ですし、納得のアップですね。アルバム全体の出来も素晴らしいと思います。清水さんのコメントにあったように、「彼らしさ」が高められた1枚になっていると思います。アルバム曲ながら躍進に期待。まだまだ上昇してもらいたいですね!
 その他、アップは2曲。先週29位初登場のMY FIRST STORYは3ランク上げ、まずは最低限のアップを果たしました。エントリー3週目、Vaundyの「花占い」は4ランクアップの29位。これは非常に大きいです!前の2曲は30位台2週で消えていますから、3週目で20位台に上げたのは大きな前進でしょう。ドラマ主題歌ですし、あるいはもう少し上も期待できるかもしれませんね。
 残り5曲はダウン曲となります。長らく10位台で頑張っていた[Alexandros]の「閃光」はついに力尽きたようで30位。しかし、今週で13週とロングエントリーになりました!早々とダウンしたところから、よくここまで持ち直したと思います。アレキのロングエントリーですが、実は相当久しぶりだと思います。こちらもロングエントリーはTWICEの「Kura Kura」。失速した「Perfect World」を尻目に、こちらは2ランクダウンの23位と踏ん張り、非常に頑張っています。トップ10に入れなかった時は厳しいことを書きましたが、なんだかんだこれで12週目。いつも通り、ロングエントリーの水準に持ってくるのはさすがTWICEですね。
 J-ACの夏フェスにも参戦が決定したAdoの「踊」は22位。ダウンが早いのが若干気になりますが、これで13週目。初エントリーにして、見事ロングエントリーを達成しました。番組的にも推していく気が満々なようで、今後の活躍が楽しみですね。一方、推されているのかいないのかよく分からないのは優里さん。先週勢いよく22位に上げた「シャッター」でしたが、今週は早くも24位にダウンとなりました。これが3曲目ですが、3曲とも20位台前半まで行ってから下げるという同じような動きをしています。どうやらこのあたりに明確な壁がありそうですね。
 最後に21位は宮本浩次さん。トップ10には入れなかった「Sha・la・la・la」ですが、今週は1ランクダウンにとどめ21位。順位が安定してきており、頑張っています。同じリエントリー組でも、あっという間に下げてしまったsumikaとは異なり、もう少し頑張ってくれるのではないでしょうか。
 


 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11怪盗back number↓110w(6)
12Umillemium parade×Belle↑143w
13名前を呼ぶよSUPER BEAVER↓25w
14あいつら全員同窓会ずっと真夜中でいいのに。↓66w(3)
15紫の夜を越えてスピッツ18w
16アオ10-FEET↑224w
17又三郎ヨルシカ↑27w
18なないろBUMP OF CHICKEN↓611w
19INTO THE DEEPMAN WITH A MISSION↓67w
20もう少しだけYOASOBI↑412w

 


 トップ10落ちは2組。ずっと真夜中でいいのに。は大崩れで14位となり、初めてのトップ10入りは3週でストップしました。3週連続の8位と頑張っていましたが、今週は強い曲が上がってきたこともあり、さすがにトップ10の家賃が高くなりましたね。とはいえ、初のトップ10入りにしては見事な安定感でした。この先もロングエントリー目指して頑張ってほしいと思います。11位はトップ10の常連、back numberの「怪盗」。さすがに先週10位からのキープはならず、トップ10は6週でストップです。昨年の「エメラルド」より1週少なく、彼らにしては物足りないですが、再浮上もあり立派でした。今後の展開にもよりますが、年間入りは確実とみてほぼ間違いありません。
 トップ10争いを見ていきます。まずはなんといってもmillenium parade×Belleの「U」。なんと、14ランクのジャンプアップ!先々週の初登場39位から、2週で27ランクの特大ジャンプアップです。ここまでの上げっぷりは、最近では記憶にない凄さですね。大ヒットしている細田守監督の映画主題歌で、α-stationでも特番が組まれるなど推されていました。活躍は予想できましたが、まさかここまでとは...!10位前半があまり強くないこともあり、来週のトップ10入りはほぼ確定の状況となりました。ここまで一気に来るとワクワクしますね!
 そんな「U」を尻目に、大爆死はSUPER BEAVERとBUMP OF CHICKEN。ビーバーの「名前を呼ぶよ」は先週11位からまさかのダウン。トップ10が遠ざかる痛恨の結果となりました。28位から13位までジャンプアップした時は、もうトップ10は確実と思い、そう書いたはずです。ジャンプアップからここまで失速する曲は珍しく、心底残念です。一応、ここから巻き返す可能性もないことはありません。ラストチャンスの来週に全てを懸けることになりそうです。BUMPの「なないろ」は、6ランクダウンの18位。意地でもトップ10に入れないという鉄の意志を感じますね(トップ10入り予想に入れていたら大恥でした)。トップ10どころか、18位まで急降下。このままトップ10入りしないことが濃厚になってきましたね。10位台が長く(9週)、年間入りはすると思いますが、印象としてはかなり残念。10位台で粘ったというよりは、「トップ10に入れなかった」という印象が強すぎますからね。その他、マンウィズの「INTO THE DEEP」は6ランクダウンで19位。やや早いですが、今週は新曲もエントリーしましたから、これくらいは仕方ないでしょう。
 10位台後半は粘りの光る曲が目立ちました。ロングエントリー1位、10-FEETの「アオ」はなんとさらに順位を上げ16位。24週目でこの位置ですから、半年超えが確実になりました。京都大作戦は残念なことになりましたが、曲を挙げて慰めのオンエアが増えており、その効果で再浮上しているようです。30週も十分に狙えます。頑張ってほしいですね。スピッツの「紫の夜を越えて」は15位をキープ。7月7日にリリースしたCDのセールス効果もあるのでしょうが、10位台をキープしているのは立派です。
 そして、再浮上を果たしたのは2曲。ライバル(?)のヨルシカとYOASOBIですね。ヨルシカの「又三郎」は2ランクの再浮上で再び17位。トップ10には届いていませんが、すぐに下がっていかないあたりはさすがで、昨年の配信シングル「風を食む」とは違います。確実に力を付けていますね。そしてそして、凄いのはYOASOBI。現在ダブルエントリー中、今週は急落を予想していた「もう少しだけ」ですが、なんと4ランクの再浮上でトップ20に復帰しました(!?)これは本当に驚きましたね。ダブルエントリーにも関わらず戻してくるとは。この曲は10位1週しかトップ10入りしていませんが、10位台が長く、今週でトータル12週目。今週の再浮上により、年間入りの可能性がかなり高まりました。今週の再浮上が持つ意味はかなり大きいです。

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Pale Blue米津玄師9w(6)2
2不思議星野源14w(10)1
3蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↑133w(1)8
4SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↑102w(1)4
5三原色YOASOBI↓24w(3)3
6きらり藤井風↓213w(11)5
7Cry BabyOfficial髭男dism13w(8)×
8この新しい朝に浜田省吾↑15w(2)10
9ポニーテイルビッケブランカ↓324w(23)9
10愛を知るまではあいみょん↓514w(11)6



 星野源の「不思議」は(おそらく)ラストだった1位のチャンスを逃しました。先に書いたとおり、来週はビッケブランカ&桑田佳祐が上げてくるため、1位はとてつもなく厳しい。今週は絶対に1位を取っておきたい週でした。2位をキープし、トップ10に2ケタの10週目は立派ですが、今のところ1位は1週のみ。これが驚くほど少なく、ピリッとしないんですよねえ...。
 先週一気に3位に付けたYOASOBI「三原色」は2ランクダウンで5位。「ハルカ」で記録した自己最高位の更新はなりませんでした。この曲の勢いは全く衰えていないと思いますが、3位と4位があまりにも急浮上してきたため、割りを食った格好です。また、今週は「もう少しだけ」がまさかの再浮上をしており、ポイント割れの効果も若干あったかもしれません。 
 同じく、3位と4位に押し出されたのは藤井風の「きらり」。2ランクダウンの6位となり、連続トップ5は9週でストップしました。しかし、これで11週目のトップ10であり、この位置でロングエントリーを迎えたのはすごい。今週のダウンはもらい事故みたいなものでしょう。
 ヒゲダンの「Cry Baby」は7位をキープ。私はSUPER BEAVERに押し出されて11位を予想していたのですが、彼らを見くびっていましたね。本当に申し訳ありませんでした。そんなに簡単に土俵を割るわけはなく、これで8週目のトップ10。この曲もかなりの大型ヒットになってきました。
 浜田省吾さんの「この新しい朝に」は1ランクアップで8位。堅調にトップ10をキープしました。2年前の「凱旋門」は、10位→10位で2週トップ10入りし、その後は急落していました。今作は9位→8位ですから2年前よりも上で、来週も残留すれば完全に上回ったといっていいでしょう。大ベテランの浜田さん、素晴らしい頑張りを見せています。
 9位はビッケブランカの「ポニーテイル」。「蒼天のヴァンパイア」が3位まで急上昇していますから、普通ならこの曲はトップ10落ちしてもおかしくはありません。3ランクダウンの9位にとどめているのは驚異で、これでトップ10にダブルエントリー。ファンの人は、2曲両方にリクエストしているのでしょうか?それにしても強いですね。
 最後に10位はあいみょん。「愛を知るまでは」が5ランクのダウンと大きく崩れ、トップ10に崖っぷちです。藤井風やYOASOBIと違い、この曲は曲自体のパワーが大分落ちてきたみたいですね。前の曲「桜が降る夜は」を上回るのは確実と思っていましたが、今週の急落でそれはかなり厳しくなりました。「桜が降る夜は」はトップ10に12週。この曲は来週残らなければそれに並ぶことができず、かなり厳しいです。ただ、来週はトップ10残留の可能性もありそうな状況ですね(後述)。



 

さよならトップ40




先週40位「One Last Kiss」宇多田ヒカル 
IN【19】TOP10【10】HIGH【2】



 昨年2020年は年間入りを逃した宇多田さんですが、この曲では大活躍。2019年の「Face My Fears」以来、2年ぶりの年間入りを確定的にしました。3月20日に11位で初登場。これは、今年最も高かった初登場の順位です(今年はまだトップ10デビューソングがありません)。2週目には早くもトップ5入りし、そこからはトップ10に定着しました。7週連続のトップ5を含め、トップ10は2ケタの堂々たる成績で、上位が多いことからも非常に価値があります。惜しむべくは1位を獲得できなかったことで、最高位は8週目に獲得した2位でした。1位がないどころか、2位もこの1週のみと、意外なほど少なくなっています。原因は他の曲が強かったことでしょう。この曲にヒゲダン、ビッケブランカ、10-FEETを加えて「4強」と呼んでいましたが、4強の他の3組に1位を阻まれ、この曲は惜しくも1位に届かないことになりました。
 とはいえ、立派な成績には違いありません。トップ10落ち後もさらに8週エントリーし、最後まで粘り強さが光りました。トータルは19週。20週にはあと1週届かず、この点も非常に惜しかったですね。




先週39位「tears」SEKAI NO OWARI 
IN【3】TOP10【0】HIGH【30】



 ちょっと、信じられませんね。セカオワの最新アルバムからの1曲。セカオワは、今月マンスリーピックアップ、そしてアルバム特集も組まれ、最大限の形でもてなされました。この曲はアルバムリリース前の7月10日に初登場し、時期も早かったことから、私はかなりの活躍をするものと予想していました。それが、蓋を開けてみればまさかのトータル3週。2週目に10ランクのジャンプアップをしたときには、このまま上がっていくと信じて疑わなかったですよ。それが、まさかの急落、そしてあっという間の圏外へ。特集されておきながら、ここまで派手に散った曲というのはちょっと記憶にないですね。何がいけなかったんでしょうか。血もtears(涙)もないな、という感想です。




先週38位「New Era」Dragon Ash 
IN【3】TOP10【0】HIGH【29】



 2018年以来のエントリーでしたが、こちらも派手に散りました。2週目に29位に上げたところまでは同じですが、3週目に急落してドボン。先程のセカオワと同じパターンでのチャートアウトです。今作はCDシングルでしたし、さすがにこの成績では寂しすぎるでしょう。令和というNew Eraで、彼らの楽曲は活躍することができませんでした。この先、巻き返していけるのか、エントリーできるのか、非常に厳しい立場に置かれたと思います。代表曲の「Fantasista」は「J-AC TOP100」にもランクインしていました。決して番組から見放されたわけではないと思いますし、今後のチャートにも顔を出してほしいと願っています。




先週37位「ポリゴンウェイヴ」Perfume 
IN【2】TOP10【0】HIGH【35】



 うわっ...。最近は有力アーティストにも容赦ないJ-ACですが、その影響をもろに受けましたね。最近はこういう曲が増えましたが、それでもまだ衝撃を受けます。年間常連アーティストのPerfumeがわずか2週、チャートの最下位付近で消えてしまうという衝撃。もう、名前だけでチャートに残れる時代ではないのでしょう。こういったこともあると、これからは覚悟してチャートを聴かなければいけません。
 まあ、2週で消える匂いは十分にありました。配信リリースのみだったこと、そしてエントリーが1週遅れだったこと、1週遅れにもかかわらず、35位と非常に低かったこと。これだけ悪条件がそろいましたので、勢いがないことは見え見え。「もしかすると、すぐに消えるかも」と思っていたことは事実です。残念ながら、そのとおりになってしまいましたね。




先週36位「Shake&Shake」sumika 
IN【8(1+7)】TOP10【0】HIGH【14】



 初エントリーの「願い」から4曲連続で13週以上&トップ10入り。sumikaの最大の売りはその「安定感」で、これまでは全ての楽曲がロングエントリーを記録していました。そんなsumikaが、5曲目にして初めてつまづき、ロングエントリーもトップ10入りも止まってしまいました。非常に残念な1曲になりましたね。
 今思えば、出だしからおかしかったですね。CDリリースは6月でしたが、配信のポイントを受け5月1日に40位で初登場。このまま6月に向けて順位を上げていくのかと思いきや、なんと1週でチャートアウトしました(今年一番驚いたかもしれません)。CDがリリースされた後は、さすがにセールスポイントが加わりチャートに戻ってきました。中5週も空けて、25位でリエントリーしたのは立派でしたが、その後の成績も振るいませんでした。最初は順調に上げていくものの、14位でストップ。そこからは力なく下げており、リエントリー分のエントリーはたった7週。やはり、配信のポイントでチャートに残れなかったというのがこの曲の勢いを物語っていたと思います。リエントリーでは盛り上がりましたが、1度消えてしまう時点で勢いに欠けていた、というところです。
 最大の売りである安定感が崩れてしまったsumika。次回作での巻き返しが待たれます。




先週35位「Super Summer」NiziU 
IN【3】TOP10【0】HIGH【28】



 初エントリーの「Take a picture」が大活躍を記録したNiziU。売り出し中の勢いそのままとばかりに送り込んできた2曲目でしたが、灼熱のJ-ACチャートの中であっという間に溶けてしまいました。何が「Super Summer」だよという感じで、夏真っ盛りでのチャートアウトは非常に残念ですね。結果的には「Super Summer」よりも先に消えているわけですから、厳しい言い方をすれば目も当てられない成績です。
 とはいえ、短期間に2曲もエントリーしたのですから、番組からも一定の期待は受けているのでしょう。これから、TWICEのように常連強豪アーティストに成長していくのか、それともそこまでには至らないのか。次に入ってくる3曲目がそれを占う曲になりそうです。




先週31位「BLUE WINGS」TUBE 
IN【3】TOP10【0】HIGH【25】



 ひどい、ひどい、ひどい、ひどい。何で4回も書いたかって?なぜなら、今週は7月10日にエントリーした曲が4曲同時にチャートアウトしているからです(セカオワ、Dragon Ash、NiziU、TUBE)。7曲エントリーして、そのうち半分以上が同時にチャートアウトするっていったいどういうことですか。しかも、たったの3週。2週目に上げたのみで、3週目に下げてあっけなく圏外という推移も共通しており、これでは「4強」ならぬ「4弱」です。7月10日は悪夢の週として私の記憶の中に刻まれることになりそうです。
 日本の夏を代表するアーティストであるTUBEが、2018年の夏以来のエントリー。2018年の「夏が来る!」はたったの4週でしたが、今作はそれをさらに下回る3週のエントリーに終わりました。エントリーしたことは立派ですが、爪痕を残すことに至っていません。夏は夏でも、セミの命のようなチャートアクションですね。さすがにもう少し鳴いてもらわないと寂しいです。



来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↑2
2SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↑2
3Pale Blue米津玄師↓2
4不思議星野源↓2
5三原色YOASOBI
6Umillenium parade×Belle↑6
7きらり藤井風↓1
8この新しい朝に浜田省吾
9Cry BabyOfficial髭男dism↓2
10名前を呼ぶよSUPER BEAVER↑3

 
 来週は8月1週目。灼熱にふさわしい1位争いが期待できそうです。7月は米津玄師が完全制覇の5連覇。全く揺らがなかったわけですが、今週は3位と4位に活きのいい曲が上がってきました。皆さんご存じのとおり、ビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」と、桑田佳祐の「SMILE~晴れ渡る空のように~」ですね。来週はこの2曲による首位争いとみます。米津さんが貫録の6連覇をする可能性もありますが、さすがに低いでしょう。ビッケvs桑田、灼熱の1位争いになると思います。
 この1位予想は非常に難しいです。ビッケブランカは初登場33位から2週で30ランクといううなぎ上り。対する桑田さんは、初登場14位と高いところから2週目での4位。勢いには甲乙つけがたく、互角の争いとみます。両方とも配信シングルであり、配信、CDという優劣はありません。さらに、2組とも1位の常連アーティスト。桑田さんはもう数えきれないくらい1位があります。対するビッケブランカは昨年の「ミラージュ」が初の1位ですが、そこから3曲連続1位と止まらず、勢いでは分がありそう。こうやって並べれば並べるほど互角で、迷ってしまいますが、迷ったあげくにビッケブランカを1位予想としました。やはり最近の勢いと、尋常でないリクエストを重視した結果です。2位は桑田さん、3位は5連覇がストップした米津さんという予想です。星野源の「きらり」はずっと安定していますがさすがにこの3曲を上回ることは難しそうで4位。まだトップ10入りして3週目と若いYOASOBIは5位をキープという予想になりました(悪夢の7月10日エントリー組で、この曲のみがトップ10入り。頑張ってもらいたいところです)
 続いてはトップ10入り争いで、これは1枠か2枠でしょう。ビッケブランカは8月2日にさらなるリリースが控えており、3曲エントリーの可能性があります。そうなるとさすがに「ポニーテイル」は厳しいでしょう。その代わりに上がってくる曲ということで、これは今週12位のmillenium parade×Belleがほぼ確定です。「蒼天のヴァンパイア」に負けじとこちらも2週で27ランクというとんでもないアップをしており、抜群の勢いがあります。トップ10入りは問題なさそうで、どこまで上がるかが見どころになってきます。私は6位というやや高めの予想にしましたが、さてどうなるでしょうか。どこまで上がるかが今後の勢いを占うことになりそうです。もう1枠は、今週10位のあいみょんとその他の曲の争いでしょう。普通なら、あいみょんのトップ10落ちなりますが、10位台の曲で「U」以外にそこまで突き抜けた曲がありません(再浮上が3曲もありますが、さすがに今からトップ10というのも考えにくいですね)。一番有力そうなのは、今週13位に下げてしまったSUPER BAEVERでしょうか。普通なら、13位に下げた時点でゲームオーバーですが、来週はもう一度チャンスが巡ってきそうです。逆転でのトップ10入りを期待し、10位に置きました。これまで2週連続でトップ10予想するも裏切られており、さすがに3連続で外すのは悲しすぎます。来週は絶対に決めてほしいと思いますね。もちろん、SUPER BEAVERに勢いがあるとは言い難いので、あいみょんが残留する可能性もありますし、まさかの「ポニーテイル」が残留するという可能性もわずかにあります。
 その他、藤井風と髭男は下げながらもさらにトップ10記録を伸ばし、浜田省吾さんは8位をキープして3週目のトップ10という予想にしました。特に大ベテランの浜田さんにはぜひ頑張ってもらいたいところで、最低でもトップ10への残留を期待します。順位を上げてくれたら最高ですね。
 
 

初登場曲予想(8/7)


「爆ぜる心臓 feat.Awich」KIRINJI7/28リリースのCDシングル
「夢醒めsunset」ビッケブランカ8/2リリースの配信EPより
「We'll Be OK」倖田來未7/28リリースの配信シングル
「Jasmine」sumika7/30リリースの配信シングル
「掃除」瑛人7/28リリースの配信シングル

 CDシングルではKIRINJI。「爆ぜる心臓」は映画主題歌で、緊迫感のある構成がたまりません。絶対に入ってほしいかっこいい1曲です。
 配信の見どころはビッケブランカ。現在、トップ10に2曲がエントリー中ですが、なんと8月2日に次なるEPをリリース。そこからのリード曲「夢醒めsunset」がエントリーの可能性ありとみます。これが入ればなんと3曲同時エントリーで、そんなことありえる!?と思いたくなりますが、昨年髭男が3曲同時エントリーを達成した実績があります。ビッケブランカがこれに続けるかが注目です。
 その他、今週コメントゲストで効果が期待できそうな倖田來未、さっそく巻き返しを図りたいsumika、「僕はバカ」以来、久しぶりに戻ってきたい瑛人をセレクトしました。
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!