2021年8月14日付けチャートを振り返っていきます。
※本日放送が予定されていた『Japan Airborne Camp Festival~ラジオで夏フェスやらせてくだ祭~』は大雨災害の影響により順延となりました
今週のチャート
ニューエントリー
今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中2曲でした(ビッケブランカとmiletは...?)。
27位 Love Song / Uru
初登場予想:×
2月13日の「ファーストラヴ」(10週、最高5位)以来ちょうど半年ぶりのエントリー。フジテレビ系木曜劇場「推しの王子様」主題歌で、8月25日CDリリース。8月5日に先行配信が始まっており、先行配信のポイントで早くも入ってきました。私はCDのリリースを受けて9月第1週に入ってくると予想していましたが、かなりの好スタートを切ったことになります。
この曲のように、「先行配信から入ってきた曲」というのはロングエントリーの可能性が高くなります。ドラマ主題歌、鉄板のラブソングということから見ても、ヒットの可能性はかなり高そう。あまり早くに入りすぎると、先日のsumikaや宮本浩次のように圏外になる恐れがありますが、この曲は初登場27位と比較的高く、しかもリリースは2週後とそこまで遠くありません。ですから、圏外の心配もなく、順調に上げていくと思います。9月にはトップ10入り、そこからのロングヒットが期待できますね。まとめると、「年間入り候補」です。1週目で気が早いと思われる人もいるかもしれませんが、今週27位で入ってきたというのはそれくらい大きいことなのです。
Uruさんはめきめきと力を付けており、安定の2ケタエントリーが光ります。昨年は「あなたがいることで」が大ヒットし、年間トップ10入り(7位)の快挙を果たしました。この曲では2年連続の年間入りを目指していくことになりますが、私はその可能性は「大」とみます。
25位 ラブレター / YOASOBI
初登場予想:×
今年6曲目のエントリー。「群青」「ハルカ」「優しい彗星」「もう少しだけ」「三原色」、そしてこの曲が6曲目です。これは「あの方」と並んで今年トップタイ記録になりました。とはいえ、チャートの中身が全く違います。あの方はほぼ30位台ばかりですが、YOASOBIは全部の曲がトップ10入り。年間レベルのヒットを量産していますから、まさに月とすっぽんです。YOASOBIの勢いは止まらず、今J-ACで一番勢いのあるアーティストといって差し支えないでしょう。
こちらは8月9日リリースの配信シングル。前作「三原色」からは2か月連続で、ラジオのリスナーから手紙を募集し選ばれたものを曲にする企画「レターソングプロジェクト」から誕生しました。...たくさん入ってくるのは素晴らしいですが、ちょっとやりすぎじゃないですかね、というのが私の正直な感想です。YOASOBIの今年の曲を整理すると、「ハルカ」と「もう少しだけ」が年間入りしそうです(ボーダーラインですが)。そして、「三原色」もトップ10内で安定しており、ここから急落がなければ年間入りします。つまり、現時点で3曲が年間入りの可能性「大」ということです。そんな中で、早くも次の新曲が入ってきたわけです。「三原色」と「もう少しだけ」が上位で活躍しているところにさらにこの曲が入ってくるわけですから、さすがに食傷気味になります。私がこの曲を初登場予想に書かなかったのは、正直に言うとエントリーしてほしくなかったからです(身も蓋もありませんが)。
そんなことを書いているうちに、「もう少しだけ」が19位でコールされました。...なんと、再浮上です。3曲目が入ったにもかかわらず...。
もう1回書きますわ。ちょっとやりすぎじゃないですかね。
21位 うたかた歌 / RADWIMPS feat.菅田将暉
初登場予想:〇
先週16位まで上げたいたRADWIMPSの「TWILIGHT」が、今週は10ランクの急落で26位。勘のいい方は、その時点でこの曲が入ってくることに気付いたでしょう。「TWILIGHT」急落の原因は新曲のエントリーでした。8月6日にリリースされた配信シングルで、菅田将暉とのコラボ曲。両者が共演していている映画『キネマの神様』の主題歌です。当初は昨年2020年12月、菅田将暉くんと志村けんさんの主演で公開される予定でした。しかし、志村さんが新型コロナウイルス感染症により急死。代役に沢田研二さんを立て、この度公開となりました。
志村さんの訃報を乗り越えて公開されたこの映画のことは、心から応援したいと思います。RADWIMPSの野田洋次郎氏にはいろいろと言いたいこともありますが、ソングライターとして一流であることは疑うべくもありません。菅田将暉をフィーチャリングに迎えた壮大なバラードに仕上がっており、急きょ映画の主題歌に決まったというのも納得の出来栄えです。「TWILIGHT」を押しのけて入ってきたのも納得で、断然こちらの方がいい。こちらはトップ10を狙っていく曲になるでしょう。
フィーチャリングでエントリーしている菅田将暉くんですが、「星を仰ぐ」以来半年ぶり、今年3曲目のエントリー。これで通算7曲目のエントリーですが、なんと7曲中5曲がコラボ曲です。これまでコラボしたアーティストを見ると、米津玄師、Creepy Nuts、石崎ひゅーい、OKAMOTO'S、そして今回のRADWIMPSとなります。そうそうたる顔ぶれであり、いかに彼が「アーティスト」として評価されているかがよく分かりますね。
17位 エンパシー / ASIAN KUNG-HU GENERATION
初登場予想:〇
アジカンキター!!
ASIAN KUNG FU-GENERATIONが8月4日にリリースしたシングルで、 映画「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」の主題歌。昨年10月の「ダイアローグ」(最高13位、6週)以来10か月ぶりのエントリー。今週はCDセールスの反映週でしたが、いきなり17位と好ポジションに飛び込んできました。セールスがかなりいいみたいですね。これは、久しぶりのトップ10も十分に期待できると思います。というか、来週早々と決めてもらいたいものですね!
アジカンのメインストリートを行くようなロックナンバーで、とにかくかっこいい。年月を経てもいい意味で全く変わらない、素晴らしいバンドだと思いますね。そんなアジカンですが、先日YouTubeチャンネル『THE FIRST TAKE』で名曲「ソラニン」の一発どりを披露しました。これがまた最高にかっこよくて、今まで聴いたどのソラニンよりもよかったかもしれません。演奏を始める前のコメントがまたよくて、ジーンときてしまいましたね。皆様もぜひご覧ください。
テンションが上がってしまいましたが、何を隠そう、アジカンは個人的に青春ど真ん中のバンドなんです笑 どうしても熱が入りますね。
今週のチャートアクション
★THIS WEEK'S No.1★
SMILE~晴れ渡る空のように~ | 桑田佳祐 | ↑1 | v1 | 4週目 |
桑田佳祐さんの「SMILE~晴れ渡る空のように~」がエントリー4週目で1位を獲得!初登場が14位と非常に高く、2週目には一気に4位まで急上昇。圧倒的な勢いで、6連覇中だった米津玄師の「Pale Blue」を引きずり下ろしました。4週目での1位は今年最速であり、抜群の速さで首位に上り詰めましたね。
桑田さんの1位獲得は、2019年1月12日付けの「レッツゴーボウリング」以来、2年7か月ぶり。去年の曲「悲しきプロボウラー」では首位を逃していましたから、2作ぶり、そして随分久しぶりの1位獲得となりました。最近は若いアーティストがチャートを制し続けていましたが、久しぶりに大御所が首位に君臨。桑田さんほどの大物が1位になると、チャートがぐっと引き締まる感じがします。
東京オリンピック2020の効果もあったでしょうが、それにしても見事な上昇で変わらぬ力を見せつけた桑田さん。本当におめでとうございます!
★WELCOME TO TOP10★
8位 | シャッター | 優里 | ↑7 | 5週目 |
9位 | 名前を呼ぶよ | SUPER BEAVER | ↑2 | 7週目 |
まずは謝罪から。
SUPER BEAVERの皆さん、誠に申し訳ございませんでした。
私がトップ10入りをあきらめ、予想から外したSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」がエントリー7週目でのトップ10入りを決めました。私は3週連続でトップ10入りを予想していましたが、3回ともダメ。あきらめて予想から外した瞬間にトップ10入りしました。 逆張り王かな?笑 これは苦笑いするしかありません。
13位→11位→13位→11位。トップ10の目前で燻ぶっていましたが、上位5週目でついにトップ10入り。ライバルと見られた清水翔太、RADWIMPSが転がり落ちていったことも幸いし、逆転でのトップ10入りを決めました。SUPER BEAVERのトップ10入りは昨年6月の「ひとりで生きていたならば」以来4作ぶり、1年2か月ぶりの出来事となります。最近はトップ10が遠く、もうトップ10は見られないのかという気持ちにすらなっていました。逆転でのトップ10入りは素晴らしいです。おめでとうございます!
もう1曲は、優里の「シャッター」がトップ10入りしました。これも本当に驚きましたね。3週目に24位へとダウン。これは、これまでの2作と同じような動きで、同じように下げていくのだろうと思い込んでいました。しかし、そこから9ランク、7ランクと急浮上。エントリー5週目にしてトップ10入りを掴みとりましたね。優里はこれで3曲目、通算では13週目で初のトップ10入りを決めました。1月30日に「インフィニティ」で初エントリー。少しずつ浸透していくのかと思いきや、この曲であっという間に大ブレイクでしたね。3曲目での大躍進、こちらも本当におめでとうございます!
今週はトップ10入りを2曲とも外しました。派手にやらかしてしまいましたが、正直かなり難しかったですね。2曲とも当てた人がいたとしたらお見事です。
最も順位を上げた曲
16位 | MIRROR MIRROR | 平井大 | ↑11 | 3週目 |
最も順位を下げた曲
26位 | TWILIGHT | RADWIMPS | ↓10 | 3週目 |
31位 | Sha・la・la・la | 宮本浩次 | ↓10 | 9週目(1+8) |
40位 | Kura Kura | TWICE | ↓10 | 14週目 |
最長エントリー
① | 26週目 | 12位 | ポニーテイル | ビッケブランカ | ↓2 |
① | 26週目 | 34位 | アオ | 10-FEET | ↓8 |
② | 25週目 | 37位 | ただいま | 手嶌葵 | → |
トップ10落ち
11位 | この新しい朝に | 浜田省吾 | ↓3 | 7週目 | 3週 |
12位 | ポニーテイル | ビッケブランカ | ↓2 | 26週目 | 24週 |
チャート詳細
31-40位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
31 | Sha・la・la・la | 宮本浩次 | ↓10 | 9w(1+8) |
32 | INTO THE DEEP | MAN WITH A MISSION | ↓8 | 9w |
33 | サンシャインガール | ケツメイシ | ↓8 | 3w |
34 | アオ | 10-FEET | ↓8 | 26w |
35 | 踊 | Ado | ↓4 | 15w |
36 | Perfect World | TWICE | → | 5w |
37 | ただいま | 手嶌葵 | → | 25w |
38 | 告白 | MY FIRST STORY | ↓4 | 4w |
39 | 閃光 | [Alexandros] | ↓6 | 15w |
40 | Kura Kura | TWICE | ↓10 | 14w |
初登場&アップ曲1曲もなし。
こんなことは初めてではないでしょうか。30位台に初登場がないのは相当珍しく、その上アップ曲すら1曲もありません。今週は予定されていたJ-ACの夏フェスが大雨災害により「中止」(純粋に楽しめませんし、大雨報道をしなくてはいけませんからね)。その結果、急きょ通常チャートに切り替えとなりました。キヨピーさん、そしてスタッフの皆さんの沈んだ気持ちを反映したような、非常に「暗い」30位台です。
なんと、大ダウンが半分となる5曲。そのうち、31位から34位までは何と4曲連続の大ダウンでした。降りしきる大雨のように青色が乱れうちとなっています。31位は宮本浩次さん。20位台前半で頑張っていましたが今週は大崩れ。来週残ればリエントリー前と合わせて2ケタで、これが目標になるでしょう。32位はマンウィズ。新曲が早くに入ってきたのでこれは仕方ありません。33位はケツメイシ。ここ数日はすっかり気温も下がってしまい、夏はどこへやらという感じ。この曲をかける雰囲気ではなく、あえなく大ダウンとなりました。こういう曲は「季節感」が命。季節感が外れるとこうなってしまいますね。そして34位は10-FEETの「アオ」。2週連続の大ダウン、2週で18ランクダウンとチャートを転げ落ちていますが、ロングエントリーですしこれは仕方ないでしょう。今週で半年となる26週エントリー、こちらを祝福したいと思います。少し空いて、40位はTWICEの「Kura Kura」。こちらも2週で17ランクのダウン。40位まで急落してしまいましたが、すでにロングエントリーを達成していますし、もう1曲の「Perfect World」がステイで36位に残留。2曲ともチャートに残ったのは立派で、こちらも大健闘といえると思います。
MY FIRST STORYの「告白」は38位。何とかチャートに残ったことは評価できますが、まだ4週目で非常に早い。これまでの曲より下げる厳しい成績となりそうです。39位は[Alexandros]の「閃光」。6ランクダウンながら見事残留し、15週目のチャートインを決めました。目立った急落もなく、最後まで満点に近いチャートアクションだと思います。35位はAdoの「踊」。こちらも15週目ですね。夏フェス順延の悔しさを晴らすように今週も踊ってくれました。
最後に、37位はついに京都ライブを終えた手嶌葵さんの「ただいま」。キヨピーさん、念願のライブに行けて本当に満足だったようです。「胃と腸が浄化されるような」素晴らしいライブだったそうですね笑 キヨピーさんは昨日の「CHUMMY TRAIN」でもライブの感想を話されていて、ラストの曲は「エーデルワイス」だったそうです(なんて崇高な...)
21-30位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
21 | うたかた歌 | RADWIMPS faat.菅田将暉 | new | 1w |
22 | Curtain Call feat.taka | 清水翔太 | ↓8 | 4w |
23 | ワールドイズマイン | ハンブレッダーズ | ↑6 | 2w |
24 | アカリ | GReeeeN | ↑4 | 3w |
25 | ラブレター | YOASOBI | new | 1w |
26 | TWILIGHT | RADWIMPS | ↓10 | 3w |
27 | Love Song | Uru | new | 1w |
28 | あいつら全員同窓会 | ずっと真夜中でいいのに。 | ↓6 | 8w |
29 | 又三郎 | ヨルシカ | ↓6 | 9w |
30 | Jasmine | sumika | ↑2 | 2w |
30位台に全く初登場がなく、20位台に固まるという珍しい展開になりました。こちらはアップ曲も多く、なかなかに盛り上がっています。
アップは3曲。先週29位初登場のハンブレッダーズ「ワールドイズマイン」は6ランクアップと好調で、23位まで持ってきました。前作「COLORS」の最高位は27位ですから、早くもこれを上回る出だし。来週は久々の10位台を目指します。エントリー3週目、GReeeeNの「アカリ」は堅調な動きで24位。ここまで来れば、すぐに圏外になる心配もないでしょう。9月のリリースに向けて順調に上げると思われ、とても楽しみです。30位はsumikaの「Jasmine」。順位を上げたものの2ランクと控えめで、配信シングルということも考えると厳しいか。sumikaはさらなる新曲もリリースしており、こちらとの兼ね合いも気になります。
残りはダウン曲。まず大ダウンが2曲で、先週10位台にいた2曲が急落となりました。26位のRADWIMPS「TWILIGHT」は先程紹介したとおり(まさかここまで下げるとは思いませんでしたが...)。非常に残念だったのは清水翔太さん。ワンオクのtakaとのコラボ曲で、私がトップ10予想に挙げていた「Curtain Call」が8ランクの急落となってしまいました。やはり、アルバム曲では厳しかったか...。10位台が限界なんですかね。2018年以来のトップ10入りを狙った清水翔太さんでしたが、残念ながら8月の雨に呑まれる結果になりました。本当に残念です。
先週22位&23位は仲良く6ランクダウン。元トップ10のずっと真夜中でいいのに。は6ランクダウン。3週で20ランクダウンと下げ止まりませんが、何とか2ケタのエントリーを目指したいところ。今週は8週目で、2ケタまではあと1週です。23位はヨルシカの「又三郎」。こちらも2週で12ランクダウンとやや厳しくなってきました。しかし、こちらはずとまよ。より1週多い9週目。よほどのことがなければ、来週は2ケタエントリーを決めることができそうですね。
11-20位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
11 | この新しい朝に | 浜田省吾 | ↓3 | 7w(3) |
12 | ポニーテイル | ビッケブランカ | ↓2 | 26w(24) |
13 | 怪盗 | back number | → | 12w |
14 | なないろ | BUMP OF CHICKEN | ↓2 | 13w |
15 | 少年少女 | 銀杏BOYZ | ↑3 | 3w |
16 | MIRROR MIRROR | 平井大 | ↑11 | 3w |
17 | エンパシー | ASIAN KUNG-HU GENERATION | new | 1w |
18 | 紫の夜を越えて | スピッツ | ↓1 | 20w |
19 | もう少しだけ | YOASOBI | ↑1 | 14w |
20 | 愛を知るまでは | あいみょん | ↓1 | 16w |
トップ10落ちは2曲。トップ10で頑張っていた浜田省吾さん「この新しい朝に」は3ランクダウン。今週は踏ん張り切れず、惜しくもトップ10落ちとなりました。トップ10は3週で、最高は7位。大ベテランが素晴らしい活躍を見せてくれたと思います。そしてもう1曲はビッケブランカ。大ヒットの「ポニーテイル」がついにトップ10から去ることになりました。トップ10入りは2月27日(!?)。そこからなんと24週、実に半年近くにわたりトップ10にエントリーし続けました。その中で1位を8回獲得。文句の付け所のない成績で、まさに圧倒的でした。新曲が入ったので仕方なくトップ10落ちしたという感じで、勢いが衰えたという印象は受けませんね。それくらい、本当に強いです。
さて、その他ですが...。
「あの方」キター!!
「あの方」こと平井大さんの「MIRROR MIRROR」が11ランクの急上昇。エントリー3週目で16位まで持ってきました。YOASOBIの「ラブレター」のところでコケにしていたら、「馬鹿にすんな!」とばかりに急上昇してきましたね。10位台に上げたのは「タカラモノ」以来3作ぶりで、「タカラモノ」の最高17位を一気に更新。ついに本気を出したか!?と思わせる勢いで、トップ10をうかがうところまで伸ばしてきました。2019年の「タカラモノ」以来、11作連続でトップ10を逃している平井大さん。逃しているというか、かすりもしていなかったわけですが(失敬)、これでいよいよ盛り上がってきました。来週は12作ぶりのトップ10を狙いますが、果たしてどうでしょうか。彼の場合、毎週新曲をリリースしているので、それがややこしいんですよ。また新曲が入ってくるようなら、その時はダメでしょう。新曲に邪魔されなければあるいはあるかもしれません。さあ、どうなるどうなる!?来週はこの曲が一番の注目です。
お祭り騒ぎ終わり。その他の曲に行きましょう。13位はback number。トップ10後落ち後の粘りは素晴らしく、これで11→13→13位。これが非常に大きく、年間入りは確定的です。14位はBUMP OF CHICKENの「なないろ」。...触れませんよ、何も触れませんから。トップ10予想に入れていた?さあ、記憶にないですね。
銀杏BOYZの「少年少女」は3ランクアップで15位。いいところに付けており、11位~14位は下がってきた曲ということも加味すれば大チャンスです。しかし、今週は強い曲がたくさん入ってきたため、トップ10入りは近いようで遠いでしょう。来週は熾烈な争いを制さなければいけません。
18位、20位はロングエントリー組。スピッツの「紫の夜を越えて」は10位台でも非常に安定しており、これで10位台に5週目です。今週で20週の大台に乗せ、ほとんど上位に定着していますから、ポイントはかなり高くなっています。「地味に強い」イメージのあったこの曲ですが、正直今のポイントは全く地味どころではありません。そして20位はあいみょん。2週で14ランクと信じられない下げ方をされた「愛を知るまでは」ですが、今週はさすがに下げ止まり、トップ20を死守しました。まだ16週目で、意外と若い。こちらは20週を目指すチャートアクションになりそうです。
最後に、19位はYOASOBIの「もう少しだけ」。20位台まで再浮上したこの曲が今週はさらに戻し19位。...これで、ボーダーラインから完全に年間確定レベルになったと思います。この曲が粘って年間レベルまで持って行ったことは素晴らしいのですが、それならば「三原色」や新曲の「ラブレター」はやはりもう少し控えめにするべきではないでしょうか。ちょっとチャートのバランスがおかしくなる。「壊し屋」の雰囲気が出てきましたね。
トップ10
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN(うちトップ10) | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | SMILE~晴れ渡る空のように~ | 桑田佳祐 | ↑1 | 4w(3) | 1 | 〇 |
2 | Pale Blue | 米津玄師 | ↓1 | 11w(8) | 3 | △ |
3 | 蒼天のヴァンパイア | ビッケブランカ | → | 5w(3) | 2 | △ |
4 | U | millennium parade×Belle | ↑3 | 5w(2) | 5 | △ |
5 | 不思議 | 星野源 | ↓1 | 16w(12) | 4 | △ |
6 | きらり | 藤井風 | ↓1 | 15w(13) | 6 | 〇 |
7 | 三原色 | YOASOBI | ↓1 | 6w(5) | 7 | 〇 |
8 | シャッター | 優里 | ↑7 | 5w(1) | 外 | × |
9 | 名前を呼ぶよ | SUPER BEAVER | ↑2 | 7w(1) | 外 | × |
10 | Cry Baby | Official髭男dism | ↓1 | 15w(10) | 外 | × |
米津玄師の「Pale Blue」は連覇記録が6でストップしました。さすがに「馬と鹿」のv9には届きませんでしたが、それでも規格外に強かった。米津さんは2018年から3年連続で年間トップ3入りしており、今年は4年連続のトップ3入りを目指します。この曲は6連覇しておりすでに11週目。普通なら「楽勝」といいたいところですが、そうとも言えません。今年の年間トップ3(特に1位と2位)はかなり強く、そこに食い込むのは米津さんとはいえ簡単ではありません。年間トップ3入りに向けては、この後も相当頑張らないといけない。それだけは間違いありません。
ビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」は3週連続で3位をキープ。しかし、厳しい言い方をすれば、これは「ダウンに近い」ステイですね。なぜなら、「ポニーテイル」がトップ10落ちし、新曲もエントリーしてきてないから。この曲にポイントが集まりそうな状況で、順位が上がらないというのはよろしくありません。昨年の「ミラージュ」から3作連続で1位のビッケブランカですが、この曲の1位は怪しくなってきました。
4位まで上げてきたのはmillennium parade×Belleの「U」。先週7位でトップ10入りすると、今週は勢いそのままにトップ5の壁を破りました。星野源の「不思議」をかわしているのは非常に大きく、かなり強い曲とみて間違いがなさそうです。他の曲とは次元の違う雰囲気があって、毎週オンエアされるたびに引き締まる感じがしますね。ここまで作り込まれた楽曲というのもそうないと思います。私としては行けるところまで行ってほしいです。その「U」にかわされる形で「不思議」が5位。同じく、押し出されるような形で藤井風の「きらり」が6位となりました。この2曲は本当に安定しており、ほとんど順位が変わらない。かなりレベルの高いライバル関係にあります。え、ポイント差?ポイント差は「5」です。ほぼ同じですね。今後どちらが抜け出すのか注目です。
トップ10残留組、7位と10位もそれぞれ1ランクダウンです。YOASOBIの「三原色」は1ランクずつ下げて7位。トップ10に5週目であり、今作も安定の好成績になりました。これでYOASOBIは今週3曲同時エントリー。3曲同時エントリーは、昨年8月1日に髭男(「パラボラ」「HELLO」「Laughter」)、そして8月8日~15日にヨルシカ(「花に亡霊」「思想犯」「盗作」)が達成していましたが、恐らくそれ以来かと思います。次に達成するとしたらビッケブランカに間違いないと思っていましたが、ビッケブランカが3曲目を送り込めず、YOASOBIが先に達成するという動きになりました。3曲同時というのはなかなかできることではなく、今のYOASOBIの類まれなる勢いを象徴する結果になりました。とはいえ、過去の例を見ても、3曲全部が勢いをキープするということはちょっと考えられません。来週は、3曲のうち少なくともどれかが崩れることになるでしょう。「三原色」か、「もう少しだけ」か、あるいは新曲か。それは正直分かりません。
1年前に3曲同時エントリーを達成したのはOfficial髭男dism。「Cry Baby」はさすがの粘りを発揮し、トップ10をキープしました。今週10位を死守したことは非常に大きく、これでトップ10は10週と2ケタに乗せました。出だしは悪かったこの曲ですが、今や押しも押されぬ大ヒット。さすがに「Universe」ほどではありませんが、この曲も年間チャートのかなりいいところにいくのは間違いありません。そんな髭男ですが、近いうちにどうやら「2曲目」が来そうですね。詳しくは初登場曲予想にて。
さよならトップ40
先週40位「Pegasus」布袋寅泰
IN【5】TOP10【0】HIGH【22】
2018年以来のエントリーだった布袋寅泰さん。こちらは活動40周年を記念して6月30日にリリースされたシングルでした。33位で初登場すると、2週目は11ランクのジャンプアップ。期待を持たせましたが、残念ながらこれが最高位、唯一の見せ場となりました。3週目以降は力なく下げ、トータルは5週。2016年以来のトップ10には遠く届きませんでした。しかし、2018年にエントリーしていた「202X」はたった2週のエントリーでしたから、3年ぶりのエントリーで大きく伸ばしたという見方もできます。
先週36位「ライフスコール」Novelbright
IN【2】TOP10【0】HIGH【36】
5月15日に「開幕宣言」で初エントリー。しかし、この曲は35位1週のみで圏外となり、開幕即閉幕という結果でした。リベンジとなった2曲目。36位で初登場しましたが、2週目には39位に即落ちしてしまい、そのまま圏外へ。今度は1週多い2週のエントリーでしたが、最高位は前回を下回っており、成績を伸ばしたとは言い難いでしょう。2曲合わせて3週、13ポイントですから、正直現在は全く通用している状態ではありません。ただ、短期間で2曲入ったことは注目すべきポイントです。3曲目のエントリーと、さらなる上位進出が待たれます。
先週38位「花占い」Vaundy
IN【4】TOP10【0】HIGH【29】
今年4曲目のエントリーとなったVaundy。8月ですでに4曲も入っており、こちらは完全にチャートの常連になったと見て間違いありません。ただ、成績がなかなか伴ってきません。Aimerとのコラボ曲「地球儀」は2ケタの10週エントリーしましたが、あの曲は大変失礼ながらAimerの力を借りたところが大きいでしょう。彼のソロ曲だと、「融解sink」「しわあわせ」がエントリーしましたが、残念ながらどちらもオール30位台の2週。Novelbrightと同じく、最下位付近で弾き出されるという結果になっていました。
この曲は、リベンジをかけたソロ3曲目。初登場34位から地味ながら上げ、3週目に29位を記録しました。4週目に力尽きてそのまま圏外でしたが、今年エントリーしたソロ曲では初の20位台で、トータルもこれまでの倍である4週。爪痕を残した、意味のある1曲だったと思います。今年残り4.5ヶ月で、あと何曲をエントリーさせることができるでしょうか。5曲、6曲と入ってくるようなら、その時はいよいよブレイクが期待されるでしょう。
先週35位「Merry-Go-Round」MAN WITH A MISSION
IN【2】TOP10【0】HIGH【35】
またこのパターンか...。
最近おなじみになった、「早くから入りすぎて爆死」というパターンです。昔はこんな簡単に消えることはなかったのですが、最近はチャート争いも激しくなっており、先行配信のポイントだけでは普通に弾き出されます。この曲のリリースは9月8日。それまでにチャートに残りたいところですが、あっけなく土俵の外へ。トータル2週では、入ってきたことの意味が見つかりません。むしろ、前の曲「INTO THE DEEP」を急落させてしまったあたり、入ってきたことはむしろマイナスと言われても仕方ありませんね。
今回はこれで幕切れですが、この曲にはリエントリーのチャンスが残っています。CDのセールスが反映されるのは9月18日付けのチャートですが、そこで戻ってくることができるでしょうか。最近ではsumika、宮本浩次がこのパターンでリエントリーを決めており、マンウィズにもチャンスはありそう。トータル2週ではあまりにも浮かばれない。何とか戻ってきてほしいものです。
来週の展望
トップ10予想
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | TOP10入り |
---|---|---|---|---|
1 | SMILE~晴れ渡る空のように~ | 桑田佳祐 | → | |
2 | U | millennium parade×Belle | ↑2 | |
3 | Pale Blue | 米津玄師 | ↓1 | |
4 | 蒼天のヴァンパイア | ビッケブランカ | ↓1 | |
5 | 不思議 | 星野源 | → | |
6 | きらり | 藤井風 | → | |
7 | シャッター | 優里 | ↑1 | |
8 | エンパシー | ASIAN KUNG-FU GENERATION | ↑8 | ★ |
9 | うたかた歌 | RADWIMPS feat.菅田将暉 | ↑12 | ★ |
10 | 名前を呼ぶよ | SUPER BEAVER | ↓1 |
今週1位を獲得した桑田佳祐さん。ついに米津玄師のセールスポイントも弱ってきたようですし、今週の放送を聴く限り、リクエストも多く寄せられているようです。来週は連覇の可能性が大とみます。最大のライバルと見られたのはビッケブランカですが、こちらは3週連続3位とどうも伸び切らない。ロングエントリーをしている「ポニーテイル」に引っ張られているという側面があるのかもしれません。そんなビッケブランカよりむしろ勢いを感じるのはmillennium parade×Belleの「U」。全国の他のチャートでも軒並み上位にランクインしており、α-stationは映画を推してきた曲ですから、まだまだ上がり目はあるとみます。一気の1位はさすがに難しそうですが、2位は十分にありそう。というわけで、この曲を2位に予想しました。下がっては来ているもののまだまだ堅調な米津さんは3位。前述のとおり、「ポニーテイル」に足を引っ張られているビッケブランカは1ランクダウンの4位としました。
トップ5の残り1枠は非常に難しい。今週トップ10入りしたのは優里とSUPER BEAVERですが、優里は初めてのトップ10入りで未知数、SUPER BEAVERは10位台前半で足踏みしたためすでに7週目と時間が経っています。つまり、どちらの曲もここから急上昇していくとは考えにくいのです。今週5位は星野源、6位は藤井風ですが、非常に強いこれらの曲を崩せるだけの力はあるかと言われると、そうは思えませんでした。というわけで、星野源と藤井風は堅調に今週の順位をキープ。優里は上げても1ランクくらいだろうということで7位、SUPER BEAVERはピークが過ぎているのではないかとの読みから1ランクダウンの10位としました(何とかトップ10には残留してほしいですが)。
さて、残り2曲はトップ10の入れ替わり。10位まで下げた「Cry Baby」はさすがに厳しそうですし、今週7位のYOASOBI「三原色」は、恐らく新曲の「ラブレター」が急上昇してくるため、割を食ってトップ10落ちするのではないかと予想しました(「三原色」→12位「ラブレター」→15位くらいでしょうか?)。ということで、空いた枠は2つ。トップ10入り候補で一番有力なのは、今週17位と高い位置で初登場したアジカンでしょう。昨年の「ダイアローグ」は最高13位でトップ10を逃しましたが、今回は初登場の順位が高い。10位台の前半が弱っていることも加味すれば、2週目でのトップ10入りは十分に期待できると思います。もう1枠は難しいですが、ここには今週21位で初登場のRADWIMPS×菅田将暉を予想したいと思います。今週、RADWIMPSの「TWILIGHT」を10ランクも下げてまで、この曲が21位にエントリーしました。初登場1週目に入れ替わるパターンは非常に珍しく、これは一気に上昇する予兆だと思います。α-stationでのオンエアも複数回あることから、少々大胆ながら一気のトップ10入りを予想しました。ライバルとなるのはYOASOBI、銀杏BOYZ、平井大で、一番強いのはYOASOBIです。「三原色」が残留するか、「ラブレター」が一気にトップ10入りする可能性は十分にあり、この2曲との戦いになりそうですね。え、「三原色」と「ラブレター」がどちらもトップ10入りしたらどうするか?ははは。その時はブチ切れているでしょう笑
個人的には、今週16位まで上げた平井大さんにも期待したいものです。もしトップ10入りしたら、「THE GIFT」以来12作ぶり、約2年半ぶりのトップ10入りとなります。そんな展開が見られたら、興奮して叫んでしまいそうですね。
初登場曲予想(8/21)
「アポトーシス」 | Official髭男dism | 8/18リリースのアルバムより 8/11先行配信 |
「水平線」 | back number | 8/13リリースの配信シングル |
「IN THE MIDDLE」 | AI feat.三浦大知 | 8/13リリースの配信シングル |
「離れていても」 | WANIMA | 8/18リリースのCDシングルより 8/11先行配信 |
「Ordinary days」 | milet | 8/4リリースのEPより |
「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」 | 桑田佳祐 | 8/11配信リリース 3ヶ月連続リリースの第2弾 |
今週、先週と初登場曲が少なめで、その結果今週の30位台はかなり弱っています(青色ばかりですね)。ということで、来週は多めの入れ替わり(6~7曲)を予想します。有力曲も非常に多いですから、チャート入りを巡っては非常に熱いバトルが予想されます。
いまやJ-AC最強バンドのOfficial髭男dismはいよいよ来週、メジャー2ndアルバムをリリースです。夏フェスが来週放送されない限り、アルバム特集はこの1枚で決まりでしょう。リード曲の「アポトーシス」は8月11日から先行配信。アルバム曲とはいえ、彼らの強さなら当然入ってくると思います。ちなみに、髭男のアルバム曲というのはどれくらいの強さになるのでしょうか?前回のアルバム「Traveler」のアルバム曲というと、「イエスタデイ」ですね。それで、「イエスタデイ」の成績はどうだったかというと...「トータル22週、年間8位」ですね。化け物かよ!
同じく化け物のように強いバンド、back numberは「水平線」を配信リリース。YouTubeでは昨年から公開されていた、昨年のインターハイ中止を受けて制作された楽曲です。J-ACの常連組、AIと三浦大知は初のコラボ曲をリリース。重なり合うボーカルが圧巻で、これはぜひ入ってもらいたいです。常連組といえば、WANIMAも18日にシングルをリリース。リード曲の「離れていても」は先行配信がスタートしています。コロナ禍を励ますような力強い楽曲で、こちらもぜひ入ってほしい。
その他、恐らく4回目の予想となるmilet(なんでエントリーしない...?前作がヒットしたのに切られた??)、そして桑田さんの3ヶ月連続リリース第2弾をセレクト。桑田さんを6番手と低いところに置いたのは、現在1位の曲があり、9月にはEPもリリースされるから。9月のEPが本命になるのでは?という読みです。とはいえ、エントリーの可能性は十分にあります。
ちなみに、コブクロは7月にシングル、8月4日にアルバムをリリースしましたが、今のところJ-ACでは「完全無視」です。これまで最強レベルのアーティストだったコブクロがこの扱い。理由はなんとなく想像できますが、ここでは触れません。今後「復活」はあるのでしょうか...。
それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!