J-AC TOP40  2021年9月11日付けチャート

Last-modified: 2021-09-12 (日) 12:52:00

2021年9月11日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210911.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは3曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は3曲中2曲でした(yamaはさすがに当てられません)。



37位 ランニングアウト / yama                   

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初登場予想:×

 新顔登場。yama(ヤマ)さんはストリーミングを中心に支持を広げるミュージシャンで、本名や顔などのプロフィールは一切謎に包まれています(最近このようなアーティストが多いですね)。2018年から活動を開始し、昨年に発表した「春を告げる」はストリーミングで再生回数が1億回を突破する大ヒットになりました。ストリーミング中心に支持を広げ、1年遅れで入ってきたという点で、私は優里とイメージがかぶりますね。9月1日に1stアルバム「the meaning of life」をリリース。そこからのリード曲がここJ-ACでの初エントリーを決めました。まずは初エントリー、おめでとうございます。

 yamaは今年2月に初のシングル「麻痺」をリリース。この曲がJ-ACにはエントリーしなかったので、私としてはエントリーはまだまだ先なのかなと思っていました。しかし、1stアルバムリリースのこのタイミングで初エントリーを決めてきましたね。アルバムで初エントリーというのは珍しい気がしますが、今年に入ってからも着々と力を付けてきたことの証明ではないでしょうか。昨年はヨルシカやYOASOBI、今年に入ってからは優里やAdoなど、ストリーミング隆盛時代のアーティストがJ-ACにも次々と上陸していますね。今名前を挙げたアーティストは皆J-ACでも活躍しており、yamaはそこに続いていくことができるでしょうか。初エントリー曲で、まずはどこまでの爪痕を残せるのか見守りたいと思います。


  



21位 Soulコブラツイスト~魂の悶絶 /桑田佳祐                   

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初登場予想:〇

 やはり来ましたね!桑田佳祐さん3ヶ月連続配信リリースの第3弾、そして9月15日にリリースされる初のEP「ごはん味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat.梅干し」にも収録される1曲です。桑田さんはこれで「SMILE」「炎の聖歌隊」とのトリプルエントリー。「新曲のうちどの曲がEPのメインになるのか」、それが問題になっていましたが、メインはこの曲と見て間違いなさそうです。今週「炎の聖歌隊」が大ダウン。その代わりといった感じで、この曲が21位に飛び込んできました。EPは来週リリースされ、再来週からセールスが加わります。恐らく、この曲に大きなセールスポイントが加わり、「SMILE」と入れ替わっていく形になるでしょう。

 ものすごくインパクトのあるタイトルですが、曲自体は「桑田調」ど真ん中といった感じで、日本人の心に響くメロディーとなっています。この「歌謡曲調」というか、安心できるメロディーがすごくいいですね。EPのタイトルに引っ掛ければ、まさに「日本の朝ごはん」的な作品でしょうか。桑田さんも、そういうところを目指してこの曲をEPの1曲目に据えたのかもしれませんね。EPは全6曲入り。まだ公開されていない新曲もとても楽しみで、早く聴いてみたいです。何せ、桑田さん初のEPですからね。期待が高まります。

 それにしても、です。これで今週はトリプルエントリーが3組(ビッケブランカ、YOASOBI、桑田佳祐)となりました。本来、トリプルエントリーとは極めて珍しい現象なのですが、それが3組同時に現れるという異常事態になっています。3組×3曲=9曲。たったの3組で、40曲あるチャートの1割近くを占めてしまうわけです。チャートの多様性が失われるばかりか、トリプルエントリーの安売りという感じで非常によくない状況だと思いますね。来週からはもう少し改善してもらいたいと思います。アーティストに罪はありませんが、さすがにこれは多すぎです。


  



18位 燃えよ / 藤井風                   

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初登場予想:〇


  
 強い。これは強い。藤井風が日産スタジアムでの無観客公演の際に披露した新曲で、先週5日の日曜に緊急リリースされた1曲。リリース週に飛び込んできたばかりか、18位という非常に高い順位となりました。「きらり」がまだ上位にいますし、リリースされて1週間も経っていません。私は入っても30位台の後半かなと予想していましたが、いやはやとんでもない。いきなり18位というとんでもないブーストをかけてきました。「きらり」も30位→18位→10位と非常に早かったですが、それ以上の勢いで入ってきてのは驚きです。

 楽曲は魂を燃やすような非常に熱い1曲に仕上がっています。キヨピーさんの楽曲評が面白かったです。たしかに、こんな時代だからこそ生まれた曲だと思います。藤井風は、かっこつけたことはしないのに本当にかっこいい。たぶん、魂を燃やしながらいきる彼の「生き様」それ自体がかっこいいのだと思います。数少ない、「本物」のアーティストだと思いますね。J-AC的にも彼のことは高く評価しているようで、とんでもなく扱いがいいです(ファンの私でもちょっと驚くくらい)。正直うれしいです。「きらり」では初となる1位も獲得しましたし、このままJ-ACの看板アーティストに向かって突き進んでいきそうですね。期待しています!

 そして藤井風ですが、これで44週連続エントリーとなりました。昨年11月7日に「青春病」がエントリーして以来、なんと1週も途切れるなく、1年近くもエントリーを続けているんです。この間に入った曲は4曲(「青春病」→「旅路」→「きらり」→「燃えよ」)で、上手くバトンをつないできました。今回の「燃えよ」も、「きらり」が少し落ちてきた非常にいいタイミングで入ってきたことになります(流れがよすぎますね)。新曲が入ったことで、少なくとも50週のロングエントリーは間違いなさそうで、1年(52週)も十分に狙えそうです。さあ、一体ロングエントリーはどこまで続くのか。こちらの記録も大注目です。
 



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Umillennium parade×Bellev39週目



 millennium parade×Belleの「U」が見事3連覇を達成しました。今年の1位記録を見ると、ビッケブランカの「ポニーテイル」がv8(v2+5+1)、米津玄師の「Pale Blue」がv7(6+1)で双璧をなしていますが、それ以外の曲は実は早くに入れ替わっている傾向があります。この2曲をのぞいて3連覇以上となると、2月のヨルシカ「春泥棒」(2/13~2/27)以来となります。3連覇まで伸ばしたのは立派で、本当に素晴らしいと思いますね。

 1位を争ったのはビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」。ビッケブランカは「夢醒めSunset」が伸び悩み、その分「蒼天のヴァンパイア」にポイントが流れたと思われます。それでもこの曲が1位を守ったのは見事で、その意味でも非常に価値のある3連覇になったと思います。
 


WELCOME TO TOP10

10位LITMUS緑黄色社会↑123週目



 すごい!いやー、これはうれしいです。最高ですね!!

 緑黄色社会の「LITMUS」がエントリー3週目でトップ10入り。初登場34位から2週連続で12ランクのジャンプアップ!なんと、2週連続の最大アップです。並みいるライバルをごぼう抜きし、一気にトップ10入りを決めたのは見事。私はこの曲が大好きで、初登場から推しまくっていましたが、まさかここまで急伸するとは思ってもいませんでした。前の曲「ずっとずっとずっと」がまさかの40位1週に沈んでしまった緑黄色社会。出直しの1曲となったこの曲ですが、「倍返し」とばかりに最高の結果を出しました。

 緑黄色社会のトップ10入りは、昨年初エントリーでトップ10入りした「夏を生きる」以来4作ぶり、通算2曲目となります。初エントリー以来、トップ10が遠ざかっていましたが、1年以上たって2曲目のトップ10入りを決めましたね。「夏を生きる」はトップ10に2週、最高位は7位という成績でした。この曲はその更新を目指していくことになりますが、早々とトップ10入りしたため、どちらも悠々と上回ってくるような雰囲気があります。これはいよいよ、本格的なブレイクもあるでしょうか。緑黄色社会、非常に熱いことになってきましたね!

 


最も順位を上げた曲

10位LITMUS緑黄色社会↑123週目
19位Love SongUru↑125週目



 
最も順位を下げた曲

39位花のようにeill↓94週目


最長エントリー

30週目38位ポニーテイルビッケブランカ↓6
24週目20位紫の夜を越えてスピッツ↓4
20週目14位不思議星野源↓4

 

トップ10落ち

14位不思議星野源↓420週目15週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31MIRROR MIRROR平井大↓37w
32会いたくてAdo↓34w
33少年少女銀杏BOYZ↓67w
34炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]桑田佳祐↓84w
35老人と海ヨルシカ↑12w
36もう少しだけYOASOBI↓318w
37ランニングアウトyamanew1w
38ポニーテイルビッケブランカ↓630w
39花のようにeill↓94w
40アカリGReeeeN↓27w

 


 ビッケブランカの「ポニーテイル」が38位に残留。これでエントリー30週の大台に到達しました。これは、昨年の最高記録であるあいみょん「裸の心」(29週)を1週上回り、2018年の米津玄師「Lemon」(32週)以来3年ぶりとなる30週到達です。30週以上のエントリーは極めて少なく、大記録といえると思います。大活躍の続くビッケブランカが、まだ一つ大きな勲章を手にしましたね。本当におめでとうございます。
 その他。チャートに残れるかどうかが注目されたGReeeeNの「アカリ」は2ランクダウンで40位。かろうじてチャートには残りましたが、Uruのようにセールスポイントで再浮上という展開に持ち込めるかどうか。リリース週で40位というのは非常に寂しいです。まさに崖っぷちの立場となったこの曲ですが、来週から息を吹き返すことはできるのでしょうか。
 大ダウンは2曲。初エントリーだったeillの「花のように」は元気がなく9ランクダウン。初エントリーは24位とそこそこでしたが、3週目から崩してしまった格好です。桑田佳祐さんが3ヶ月連続でリリースしたうちの2曲目、「炎の聖歌隊」は8ランクの大ダウンで34位。EPのセールスがどの曲に加わるのか注目していましたが、これでこの曲は「脱落」。「SMILE」か、新曲のどちらかということになりそうです。さすがの桑田さんでも、3曲同時ヒットは難しかったということですね。
 31位の平井大、33位の銀杏BOYZはともに7週目。下げてはいますが、どちらも10位台に絡みました。平井大としては久々のミドルラン、銀杏BOYZも久々のエントリーでそれなりの成績になっており、どちらも健闘と言ってよいと思います。32位はAdoの「会いたくて」。こちらはとても健闘とは言えません。「踊」につづくヒットを狙った2曲目でしたが、どうもパンチが弱かったのか、最高27位から力なくダウンが続いています。
 35位に1ランクアップしたのはヨルシカの「老人と海」。アップはしたものの、たったの1ランク。1週遅れで入ってきてこの上昇では非常に厳しく、ヨルシカとしては大ピンチを迎えています。ここから巻き返し、せめて「又三郎」くらいにはなってもらいたいですが、正直かなり望みは薄い。来週消えてしまっても文句は言えない状況です。
 最後に36位はYOASOBIの「もう少しだけ」。今週も3ランクダウンにとどめ、これで「群青」に並ぶ自己最高の18週に到達しました。3曲もエントリーする中で、一番古くなったこの曲が崩れなかったのは本当にすごいですね。トップ10は10位の1週のみですが、10位台が非常に多く、年間入りは確実です。



 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21Soulコブラツイスト~魂の悶絶~桑田佳祐new1w
22なないろBUMP OF CHICKEN↓517w
23Cry BabyOfficial髭男dism↓319w
24離れていてもWANIMA↓53w
25神無-KANNA-miwa3w
26名前を呼ぶよSUPER BEAVER↓811w
27シャッター優里↓69w
28しょうもなクリープハイプ↑62w
29怪盗back number↓516w
30のびしろCreepy Nuts↑92w



 ジャンプアップで30位まで上げてきたのはCreepy Nuts。ニューアルバムからの1曲「のびしろ」がまさにいいのびしろを見せてきました。私が先週希望していたとおり、今週のアルバム特集はCreepy Nutsでしたね。昨年のミニアルバムも特集されましたから、これで2作連続で選出。アルバム曲がランクインし、しかもジャンプアップですから非常に流れがいい。Creepy Nuts、相当来ている感じがしますね。
 その他では、トップ10や10位台を盛り上げてきた曲たちのダウンが目立ちます。トップ10に2週と盛り上げた優里とSUPER BEAVERはそれぞれ27、26位。優里はこれで9週目となり、初の2ケタに王手をかけました。一方のSUPER BEAVERは、大ダウンとなり厳しいものの26位。何とかあと2週頑張り、ロングエントリーをつかみ取ってもらいたいです。
 トップ10に6週、10位台も5週と長かったback numberの「怪盗」ですが、さすがにバテてきて29位。「水平線」とのダブルエントリーが影響して下降線をたどっています。一方、ダブルエントリーでも非常に安定しているのはOfficial髭男dism。「アポトーシス」が上位に進出しましたが、「Cry Baby」も容易には崩れず23位。小幅なダウンにとどめているのはさすがで、こちらは年間トップ10も狙えそうな勢いです。そして、22位はBUMP OF CHICKENの「なないろ」。先週10位台に戻しましたが、今週は1週で前の順位に逆戻りです。強いのか弱いのか、弱いのか強いのか...。今週で17週目だから十分強いんです。しかし、煮え切らない笑
 エントリー2週目のクリープハイプ「しょうもな」は6ランクアップで28位。6ランクですから、出足としてはそれなり、しょうもなくはありません。一方、しょうもなくなってしまったのは24位と25位。先週ジャンプアップで19位、トップ10もうかがうかと思われたWANIMAの「離れていても」は24位と大暴落。トップ10は極めて厳しくなりました。WANIMAといえばトップ10の常連でしたが、今年に入ってからは全くダメで、正直立場的にはかなり厳しい。瀬戸際を迎えているといえるでしょう。25位はmiwaの「神無-KANNA-」。CDシングルですから、本来の力を持ってすれば急上昇しなければいけないところ。それが、先週25位から1ランクも上げられないのだから厳しいです。こちらも来週は瀬戸際の週となります。



 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11この新しい朝に浜田省吾11w
12ドライブGO!ザ・クロマニヨンズ↑112w
13BAD APPLEGLAY↑23w
14不思議星野源↓420w(15)
15うたかた歌 feat.菅田将暉RADWIMPS↓25w
16三原色YOASOBI↓210w
17エンパシーASIAN KUNG-FU GENERATION↓55w
18燃えよ藤井風new1w
19Love SongUru↑125w
20紫の夜を越えてスピッツ↓424w

 


 ジャンプアップが2曲。まず19位はUruの「Love Song」です。早くから入りすぎて、いったんは39位まで落としたこの曲ですが、セールスが加算されてまさに息を吹き返しました。2週で20ランクのジャンプアップ、39位からの大逆転という非常に熱い展開です。圏外に落ちず、39位で踏みとどまったことが最高の形で実を結びましたね。成績が安定しているUruですから、ここからも期待できそう。来週以降はトップ10争いに絡んでいきたいところです。そして12位はザ・クロマニヨンズの「ドライブGO!」。先週初登場23位からGO!GO!の11ランクアップです。クロマニヨンズはトップ10の常連で、この曲もさっそく軌道に乗せましたね。来週のトップ10入りは間違いないと思います。ただ、問題は先週も書いたとおり「6か月連続リリース」。これがどういう形で影響してくるのか、正直読めないところがあります。
 15位~17位はダウン曲。RAD×菅田将暉の「うたかた歌」とアジカンの「エンパシー」はそれぞれ5週目。トップ10には入ったものの、下落が早くなっていますね。このままずるずると落ちるか、それとも中位をキープするのか、来週からは踏ん張りどころです。16位はYOAOSBIの「三原色」。2ランクダウンにとどめ、トリプルエントリーとは思えないくらいの安定ぶりです(あれ、さっきも書いたような...)。トップ10が6週とそこそこで、10位台にもこれで3週目。どうやら、年間入りがほぼ間違いなくなったとみて間違いなさそうです。そして20位はスピッツの「紫の夜を越えて」。先週の再浮上が大きく、今週も10位台をキープ。これで10位台は9週連続と抜群の強さです。
 トップ10争い。私がトップ10入りを予想したGLAYの「BAD APPLE」ですが、アップはしたものの13位にとどまりました。私は先週「激戦」「誰かがGLAYをかわずかもしれない」と書きましたが、残念ながらそのとおりの展開になりましたね。GLAYは「緑黄色社会」に敗れてトップ10を逃しました。来週も有力曲が控えており、トップ10入りは一気に赤信号です。
 浜田省吾さんの「この新しい朝に」は11位をキープ。トップ10復帰は逃したもののこれで10位台前半を5週にわたりキープしています。この頑張りは非常に大きく、トップ10の3週も合わせれば年間入りがかなり有力になりました。大ベテランの浜田さんが年間復帰となったら、一体何年ぶり何だろう。胸が熱くなりますね。ぜひこのまま頑張り、年間入りしてもらいたいです。
 トップ10落ちは1曲で、星野源の「不思議」がついに土俵を割りました。先々週は6位であり、まだまだ行けそうでしたが、2週連続の4ランクダウンで少し早く崩しましたね。この結果、長きにわたってトップ10を争った藤井風の「きらり」より早くトップ10から後退することになりました。星野さんファンは残念かもしれませんが、よく考えればこの曲もトップ10は15週ととんでもないレベルのヒットです。この後も頑張れば、年間トップ10入りの有力候補になると思います。

トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Umillennium parade×Belle9w(6)1
2蒼天のヴァンパイアビッケブランカ9w(7)2
3アポトーシスOfficial髭男dism↑24w(2)5
4水平線back number4w(3)3
5Pale Blue米津玄師↓215w(12)4
6ラブレターYOASOBI↑15w(3)6
7SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↓18w(7)8
8きらり藤井風19w(17)10
9夢醒めSunsetビッケブランカ4w(2)7
10LITMUS緑黄色社会↑123w(1)×



 トップ5の顔触れは変わらず。これは予想どおりでしたが、3位から5位は順番を全外ししました。実に私らしいと思います笑
 9月1日にアルバムをリリースしたビッケブランカ。リリース効果が加わり、メインになるのはどちらの曲か。今週は見極めの週でしたが、どうやら「蒼天のヴァンパイア」で決まりのようですね。後から入ってきた楽曲「夢醒めSunset」は、トップ10をキープしたものの順位を上げることができませんでした。一方の「蒼天のヴァンパイア」は、こちらも順位変わらずなものの堅調に2位をキープ。ということで、アルバムのメインは後者ということになりそうです。「アルバムからさらに新曲」とか、「どちらもメインに」とか、そういう可能性もないわけではないですが、さすがにないと信じたいものです。「蒼天のヴァンパイア」がこの先もメインになり、来週は1位を狙ってくるのではないでしょうか。
 3位争いを制したのは髭男。アルバム曲の「アポトーシス」がエントリー4週目でトップ3にたどり着きました。先週、ミスチルの「Brand new planet」(最高4位)やaikoの「磁石」(最高5位)が参考になると書いていましたが、その2曲の最高位を悠々と上回りましたね。アルバム曲とは思えない勢いで来ていますが、まだまだ突き進むのか、このあたりでストップするのか、まだ見えてこないところがあります。
 4位はback numberの「水平線」。「怪盗」とのダブルエントリーが影響しているのか、はたまた配信限定のため勢いがないのか、4位をキープという結果でした。1位常連アーティストのback numberですが、最近は配信のリリースが続いているためか1位に届かなくなっています(「エメラルド」→「怪盗」→「水平線」)。この曲は早くから上昇しており、せめてトップ3には入っておきたいところですね。来週、もう一度勝負をかけることになりそうです。髭男とback numberにかわされ、5位にダウンしたのは米津玄師の「Pale Blue」。4週目に2位を記録して以来続けていた連続トップ3が11週連続でついにストップしました。トップ3に11週でも十分凄い記録ですが、トップ10内ではどれだけ頑張れるか。来週以降の踏ん張り具合が年間の順位を決めることになりそうです。
 抜群の安定感を誇るYOASOBIは「ラブレター」が1ランクアップで6位。今週は「もう少しだけ」が3ランクダウン、「三原色」が2ランクダウン、そしてこの曲は1ランクアップでした。3曲も入れば、普通どれかが大崩れしそうなものですが、そういった傾向が全くないのがすごいですね。その代わり、「ラブレター」がいまいち伸び切りません。7位→7位→6位と足踏みしており、このままトップ5を逃す可能性も出てきました。
 7位は桑田佳祐さんの「SMILE~晴れ渡る空のように~」。じわり1ポイントの後退で7位となりました。ビッケブランカと同じく、こちらも「メイン問題」があります。つまり、9月15日にEPがリリースされるわけですが、どの曲がメインになるのかということです。ですが、これはあまり迷う余地はなく、今週入ってきた新曲「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」でほぼ決まりでしょう。来週以降は入れ替わりが予想され、この曲は7位ながらトップ10落ちの可能性もあります(新曲の伸び次第)。ただ、すでにトップ10に7週なので年間入りは問題なさそうです。
 最後に8位は藤井風の「きらり」。...今週はちょっと寂しいですね。いつも一緒に並べていたあの曲がトップ10にいないわけですから、ちょっと不思議な気持ちになります。「きらり」の方はしっかりと8位をキープ。これで3週連続の8位となり、新曲が入りながらこの安定感は素晴らしいです。ただ、来週はさすがに新曲「燃えよ」との入れ替わりがありそう。長くキープしてきたトップ10を譲る先は、自分の新曲かもしれません。

 



 

さよならトップ40




先週40位「ワールドイズマイン」ハンブレッダーズ 
IN【5】TOP10【0】HIGH【21】



 メジャー2枚目のシングルで、J-ACでは通算4曲目のエントリーでした。初登場は29位で、3週目には21位まで上昇。10位台をうかがいましたが、4週目は10ランクダウンの大暴落。そのまま下げ止まらず、トータルは5週に終わっています。
 初エントリーの「ユースレスマシン」ではいきなりトップ10入りを果たした彼らですが、2作目以降は3曲連続でトータル5週となりました。ただ、「ライブハウスで会おうぜ」は最高29位、「COLORS」は最高27位でしたから、この曲は最高位を伸ばしたという見方もできます。ポイントも前の2曲より高く、エントリーした意味は十分にあったと思いますね。もう一度「ユースレスマシン」に並ぶようなヒットを目指し、少しずつ実績を積み上げていってほしいものです。



先週37位「Jasmine」sumika 
IN【5】TOP10【0】HIGH【34】



 どうしたsumika。2作前までは全曲2ケタエントリーを達成し、抜群の安定感を誇っていた彼らですが、最近はどうもおかしくなっています。前作「Shake&Shake」はいったん圏外になるなど不調で、トータル8週。初めての1ケタエントリーに終わってしまいました。すぐさまエントリーし、巻き返しの1曲にしたかったこの曲ですが、配信シングルということもあったのか全く伸ばせません。終わってみれば、オール30位台でトータル5週という低調な成績に沈んでしまいました。トータル5週は過去最低成績で、総合ポイント(34ポイント)もぶっちぎりの最低成績。sumikaのポイントが100ポイントを割り込んだのはこれが初めてです。
 散々な成績に終わったこの曲ですが、5週目には40位から37位に再浮上するというわずかな意地を見せました。最下位まで下げた曲が再浮上するなどということは滅多になく、「このままでは終われない」という彼らの叫びを聞いたような気がしました。最後の1週に見せた意地を、ぜひ次の楽曲につなげてほしいところ。次回作では3作ぶりのヒットを目指すことになります。



先週35位「東京マーブル」にしな 
IN【3】TOP10【0】HIGH【26】



 4月にスマッシュブレイクに起用された「ヘビースモーク」以来2曲目のエントリーでした。スマッシュブレイクは1度きりで終わるアーティストもいる中、半年以内で戻ってきたのは立派なことです。2週目には10ランクのジャンプアップで26位を記録。一気に「ヘビースモーク」の最高位に並び、俄然期待が高まりましたが、3週目は9ランクダウンの35位と真っ逆さま。36位→26位→35位というジェットコースターのような推移で、まさに「山場」は1つだけでしたね。
 ただ、2曲目が入ってきたということで、番組的にもそれなりに期待はしているのだと思います。3曲目が入ってくる日を楽しみに待ちたいですね。ちなみに、皆さんお気付きかと思いますが、このサイトでは楽曲が3曲エントリーしたらアーティストのページを作成するようにしています。ぜひ、もう1曲エントリーしてもらい、にしなのページを作成したいものですね。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↑1
2Umillennium parade×Belle↓1
3LITMUS緑黄色社会↑7
4アポトーシスOfficial髭男dism↓1
5水平線back number↓1
6Pale Blue米津玄師↓1
7ドライブGO!ザ・クロマニヨンズ↑5
8ラブレターYOASOBI↓2
9燃えよ藤井風↑9
10SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↓3

 ...ちょっと大胆な予想をしました。ビックリした方もいるかもしれませんね。大胆な予想というのは、緑黄色社会の「LITMUS」を3位に挙げたことです。
 これまで最高7位の緑黄色社会ですが、今作は34位→22位→10位という目覚ましい伸びを見せています。この勢いがあれば、最高位は悠々と更新するのではないかというのが私の予想です。トップ5入りは十分にありそうで、もうひと越えでトップ3と予想しました。髭男もback numberも米津もごぼう抜きという大胆予想ですが、それなりに流れは踏まえています。髭男はアルバム曲、back numberは配信曲、米津玄師はだいぶ弱ってきた6月のシングル曲ということで、抜かせないこともないのではないでしょうか。私はそれくらいこの曲が素晴らしい出来だと思いますし、緑黄色社会には期待しています。この曲にはぜひ年間入りをつかみ取ってもらいたいです。
 1位争いは、引き続き今週と同じ2組ではないかと思います。個人的には「U」を推したいですが、ビッケブランカの方に流れが来ている気もします。というのも、「夢醒めSunset」が伸び切らなかったので、「蒼天ヴァンパイア」にポイントが集約されそうな気配があるのです。ポイントが集約されるとなれば、この曲が1位の有力候補。その代わり、「夢醒めSunset」はトップ10落ちという予想です。4連覇を狙う「U」ですが、ビッケブランカ次第というところ。惜しくも1ランクダウンで2位と予想しました。4位から6位は、先程書いた髭男・back number・米津が1ランクずつダウンという予想です。今週と同じく、また順番を外す可能性もありますが笑 そして、YOASOBIの「ラブレター」を8位に予想。「三原色」も強いため、さすがにここらへんでダウンの可能性が大でしょう。ただ、トップ10は問題なくキープすると思います。
 トップ10の入れ替えですが、引き続き非常に面白い状態が続きます。状況を整理しましょう。トップ10入りの可能性がありそうなのは6組かなと思います(多い!)。可能性が高そうな順に、①ザ・クロマニヨンズ(12位)②藤井風(18位)③GLAY(13位)④Uru(19位)⑤桑田佳祐(21位)⑥浜田省吾(11位)です。このうち「当確」と言えそうななのはザ・クロマニヨンズ。「ドライブGO!」はCDシングルですし、まだダブルエントリーもないため悠々と行きそう。クロマニヨンズは安定して最高4~5位を記録するアーティストです。2番手は藤井風の「燃えよ」。藤井風は最近トップ10が非常に早く、「旅路」は2週目、「きらり」は3週目でトップ10入りしてします。まさに風のような速さでトップ10入りしているわけですね。今作も初登場18位と高く、前例に続くと予想します。入れ替わるとすれば、自分の楽曲「きらり」との入れ替えではないでしょうか。
 この2組をトップ10入りと予想しましたが、3組目以降にも可能性があります。桑田さんの「SMILE」がだいぶ弱ってきており、新曲の影響も考慮するとトップ10落ちはあり得ます。私は辛くも10位に予想しましたが、ここに食い込む曲があるかもしれません。桑田さんの新曲がそのまま収まるかもしれませんし、そうはさせまいと別のアーティストが割り込む可能性も残っています。13位に付けたGLAYか、大逆転で19位まで持ってきたUruか、あるいは11位で不気味に粘る浜田省吾さんの復帰か。どれもそれなりにありそうで、本当に楽しみです。
 
 

初登場曲予想(9/18)


「Merry-Go-Round」(リエントリー)MAN WITH A MISSION9/8リリースのCDシングル
「HADASHi NO STEP」LiSA9/8リリースのCDシングル
「あたしたち」aiko9/29リリースのEPより、9/8先行配信
「囮囚」BLUE ENCOUNT9/8リリースのCDシングル
「ガマズミ」オレンジスパイニクラブ9/1リリースの配信シングル 9月のスマッシュブレイク

 来週はCDシングルが強めのため激戦です。一番の注目はMAN WITH A MISSION。エントリー2週でチャートアウトしてしまった「Merry-Go-Round」ですが、来週ついにセールスポイントが加算されます。sumikaや宮本浩次のように戻ってこられるのか、来週は大注目ですね。ちなみに、今週はMAN WITH A MISSIONからのコメントが届き、この曲がオンエアされていました。一度圏外になった曲がコメントゲストで紹介されるなんて相当珍しいのでビックリしましたね。せっかくコメントまで届いたのに、このままリエントリーしなかったら寂しすぎます。来週はぜひリエントリーをお願いしたいものです。
 LiSAとBLUE ENCOUNTはそれぞれドラマ主題歌を9月8日にリリースしました。LiSAは大ヒットした「炎」以来エントリーするようになっており、今作で常連の位置を固められるか。ブルエンはドラマ「ボイス」の主題歌ですが、前シリーズの主題歌「バッドパラドックス」は最高3位、14週と大ヒットしました(年間チャートは惜しくも43位)。縁起がよく、今作もそれに続きたいですね。
 非常に強いCDシングル勢にからみそうなのはaikoさん。9月29日にEPをリリースしますが、そこからの先行配信が始まっています。「あたしたち」はさっそくα-stationでもよく流れており、早めのエントリーがありそうです。最後に書いたオレンジスパイニクラブは今月のスマッシュブレイク。素朴な音が気に入っており、ぜひ入ってもらいたいです。
 
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!