J-AC TOP40  2021年9月18日付けチャート

Last-modified: 2021-09-19 (日) 13:25:53

2021年9月18日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

20210918.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは5曲でした(初登場4曲、再登場1曲)。
ちなみに、登場予想が的中した曲は5曲中4曲でした(マンウィズのリエントリーもしっかり当てたし、満足ですね!)。



39位 ガマズミ / オレンジスパイ二クラブ                   

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初登場予想:〇


  
 初エントリー。今月のα-stationスマッシュブレイクに起用されているこちらの楽曲が入ってきました。
 オレンジスパイニクラブは、2012年結成、福島発の4ピースバンドです。当初のバンド名は「ザ・童貞ズ」でしたが、2019年に現在のバンド名に改名しました。現在のバンド名の方が1億倍いいと思います笑 冗談はさておき、こちらは9月1日にリリースされた配信シングルです。10月にはメジャー1stとなるフルアルバム「アンメジャラブル」のリリースを控えており、それに向けたリリースということになります。

 いい意味ですごく素朴なサウンドで、α-station好みのバンドではないかと思いました。そんなこともあって、スマッシュブレイクに起用されたのではないでしょうか。最近は、スマッシュブレイクのエントリー率が下がり、エントリーしないことも増えました。そんな中、9月の第3週に入ってきたのは立派なことです。アルバムは10月20日発売ですが、それまでにどれだけ頑張ることができるでしょうか。
 



32位 Ordinary days / milet                   

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初登場予想:×


  
 1か月半遅れ。完全に不意打ちです。

 8月4日にリリースされたCDシングル。誤植じゃないですよ。8月4日にリリースされたCDシングルで、ドラマ「ハコヅメ」の主題歌に起用されていた楽曲。ということで、リリースから1か月半遅れのエントリーです(!?)。世間よりチャートの動きが遅めなJ-ACですが、さすがにここまで遅れて入ってくる曲はなかなかありません。かなりの珍現象で、1秒も予想していなかった私は思わず飛び上がりそうになりました。7月に先行配信され、8月にCDリリース。私は初登場予想で推しまくっており、計4回も予想に挙げていたと思います。4回とも入らず、すっかり忘れたころに入ってきました。一体どういうことだよという感じですね笑

 真面目に考察すると、エントリーの要因は最近の話題でしょう。昨年末の紅白出場からさらに躍進が続き、なんと東京オリンピックでの閉会式でもパフォーマンスを披露していましたね。それに加えて、来年1月には2ndフルアルバム「visions」のリリースも発表。この曲や、昨年J-ACでもブレイクした「Who I Am」なども収録した豪華な1枚で、こちらも大変話題を呼んでいました。先日は「Mステ」にも出演しており、この曲を披露。いろいろな要素で話題性を増やし、このタイミングでようやくエントリーということになるでしょうか。そうはいっても、かなりサプライズな出来事です。アルバムのリリースは来年の1月19日。まだまだ先の話ですから、このタイミングで入ってくるとは思ってもいませんでした。

 何はともあれ、「Who I Am」以来9か月ぶり、通算8曲目のエントリーです。miletは、「Who I Am」までは目立った成績を残していませんでしたが、「Who I Am」で最高3位、10週と躍進していましたね。すっかりアーティストパワーも大きくなり、今作ではどうなるかというところ。1か月半も遅れて入ってきたので、正直この後の動きが全く読めません。来週上がるのか下がるのかも分からないですね。というわけで、まずは来週、どちら側に動くのか注目です。
 



26位 あたしたち / aiko                   

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初登場予想:〇


  
 2月のアルバム曲「磁石」以来7か月ぶりのエントリー。9月29日に「食べた愛」との両A面シングルでリリースされる1曲で、NHKドラマ「古見さんは、コミュ症です」主題歌。先行配信がスタートしており、α-stationでは毎日のようにオンエアされていたので納得のエントリーですね。

 昨年は39枚目のシングル「青空」、40枚目のシングル「ハニーメモリー」が年間入り。今年は3月にアルバム「どうしたって伝えられないから」をリリース。そこからの楽曲「磁石」はアルバム曲ながら17週のヒットとなり、こちらも年間入りは確定的です。aikoさんは90年代から抜群の安定感でヒットを続けており、その長年の安定感はJ-ACでもトップクラスです。今作も、これから深まっていく秋にぴったりなバラードで、ここからヒットになっていくことは間違いありません。セールス加算は10月第2週ですから、そのあたりにはトップ10入り。秋の主役となりそうな曲ですね。

 個人的には、昨年「青空」でサブスクを解禁したのも非常に嬉しい(私はサブスクメインなので)。aikoさんのシングルが先行配信で聴けるとはいい時代になったものですね。サブスクも加わって、ますますチャートの強さも増してきた印象があります。それでいて、CDのセールスも変わらず安定しているのですから、本当にすごいアーティストです。
 



23位 HADASHi NO STEP / LiSA                   

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初登場予想:〇


  
 5月にエントリーしたアルバム曲「Another Great Day!!」以来4か月ぶりのエントリー。通算5曲目のエントリーで、その5曲は全て今年のチャートにエントリーしています(「炎」「再会」「dawn」「Another Great Day!!」そしてこの曲)。大ヒットした「炎」からすっかりJ-ACでも定着しましたね。

 こちらは9月8日にリリースされたCDシングルで、火曜ドラマ「プロミス・シンデレラ」主題歌。LiSAと言えばアニメ主題歌ですが、今作はドラマ主題歌です。LiSAさん本人もアニソンの枠に収まることはあまり快く思っていないそうで、いろいろなステージにステップを進めていきたいところでしょう。その意味で、この曲はまさに足がかり、ステップ的な楽曲になりそうですね。曲も、思わずステップを踏みたくなるような、軽快なマーチに仕上がっています。思わず口ずさんでしまう、とてもいい曲だと思いますね。

 初登場23位と、そこそこの位置に入ってきました。トップ20は確実で、Uruとのコラボ曲「再会」以来となるトップ10を目指していくことになります。2曲前の「dawn」は配信曲、前曲の「Another Great Day!!」はアルバム曲であり、残念ながらヒットにつながりませんでした。しかし、本作はCDシングル。俄然、ヒットの期待も高まるというものです。
 



18位 Merry-Go-Round / MAN WITH A MISSION  Re

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登場予想:〇


  
 やりましたね!9月8日にリリースされたMAN WITH A MISSIONのシングルが、セールスポイントを稼いでリエントリーを決めました。前回は、配信のセールスで7月31日、8月7日にエントリー(39位→35位)。たった2週で圏外になっていましたが、中5週空けて、6週ぶりのリエントリーを果たしました。『僕のヒーローアカデミア』TVアニメ主題歌で、9月8日にCDがリリース。セールス好調だったようで、18位と非常にいい位置に飛び込んできました。マンウィズは、先週コメントゲストで番組に登場していましたが、リエントリーの「フラグ」を立て、見事に回収していきましたね。初登場18位ということで、オール30位だった前回とは全く別物。今度は、まさに「生まれ変わった」ような成績を見せてくれそうです。

 ちなみに、今週31位にアップしたGReeeeNの「アカリ」とこの曲は、同じ9月8日リリースで、初登場の日も同じです(7月31日)。9月8日リリースなのに、1か月以上も前に入ってきたわけですから、改めて2曲とも非常に早かったことが分かりますね。GReeeeNの方は、チャートから消えることなく頑張り、今週は31位にアップ(8週目)、一方のマンウィズは、いったんチャートから消えてしまったものの、6週ぶりに18位でリエントリーを決めました。動きは違いますが、どちらも見事に実を結びましたね!どうなることかと心配していましたが、本当によかったです。
 



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

水平線back number↑3v15週目



 1位を獲得したのはmillennium parade×Belleでも、ビッケブランカでもありませんでした。1位はback numberの「水平線」。先週4位から3ランクアップで、見事初となる1位を獲得しています。back numberが1位を獲得したのは、2019年3月の「HAPPY BIRTHDAY」以来3作ぶり、期間にして2年半ぶりの出来事となります。「エメラルド」「怪盗」は配信シングルということもあったのか1位には届きませんでした。今作も同じ配信シングル。同じように「届かない」というのが私の予想でしたが、見事に1位、彼らにとっての「定位置」に返り咲きましたね。何度も触れていますが、back numberは9月29日に新曲をリリース。新曲は近いうちにエントリーが予想され、この曲が1位を獲得するには「ここしかない!」という状況でした。少ないチャンスを見事に捉えたことは見事だと思います。本当におめでとうございます!

 この曲は昨年インター杯が中止になったことをきっかけに制作され、1年越しの今年8月13日にリリースされました。リリース日は2021年のインターハイ開幕式が行われた日であり、彼らの特別な思いが感じられますね。きっと、多くの高校生がこの曲に奮い立たされたことでしょう。まだまだコロナ禍の終息が見通せない今の状況で、このような楽曲が1位を獲得したことを喜ばしく思います。
 


WELCOME TO TOP10

9位燃えよ藤井風↑92週目



 藤井風の新曲「燃えよ」がエントリー2週目でトップ10入り。先週の初登場18位から、やはりというかあっという間にトップ10入りを決めました。キヨピーさんも指摘していましたが、非常に勢いを感じる動きですね。長らくトップ10をキープしていた「きらり」に代わるタイミングで新曲がトップ10入り。これ以上ないという最高のタイミングで、藤井風の連続エントリー、そして連続トップ10が継続していくことになりました。

 今年エントリーした楽曲を見ると、「旅路」は2週目、「きらり」は3週目、そしてこの曲「燃えよ」は2週目でトップ10入りしています。昨年初エントリーした「優しさ」から5作連続のトップ10入りで、トップ10率は100%。しかも、トップ10入りが非常に早いのが特徴です。今をときめくアーティスト、藤井風。その勢いは燃えるように熱く、とどまるところを知りません。

 


最も順位を上げた曲

9位燃えよ藤井風↑92週目
31位アカリGReeeeN↑98週目



 
最も順位を下げた曲

34位名前を呼ぶよSUPER BEAVER↓812週目
37位怪盗back number↓817週目


最長エントリー

25週目24位紫の夜を越えてスピッツ↓4
21週目19位不思議星野源↓5
20週目11位きらり藤井風↓3
20週目27位Cry BabyOfficial髭男dism↓4

 

トップ10落ち

11位きらり藤井風↓320週目17週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31アカリGReeeeN↑98w
32Ordinary daysmiletnew1w
33老人と海ヨルシカ↑23w
34名前を呼ぶよSUPER BEAVER↓812w
35しょうもなクリープハイプ↓73w
36MIRROR MIRROR平井大↓58w
37怪盗back number↓817w
38会いたくてAdo↓65w
39ガマズミオレンジスパイニクラブnew1w
40もう少しだけYOASOBI↓419w

 


 31位に再浮上したのはGReeeeNの「アカリ」。先週は崖っぷちの40位でしたが、9月8日にリリースされたCDのセールスポイントを稼ぎ、9ランクのジャンプアップと息を吹き返しました。Uruも39位から31位でしたから、上げ幅はほとんど同じです。先週40位に踏みとどまったことが本当に大きかったですね。無事「上昇気流」を捉え、いよいよこの曲にもヒットのチャンスがやってきました。今週ですでに8週目ですから、ここからヒットすればロングエントリーは確実。GReeeeNにとっては、「星影のエール」以来のヒット作になるかもしれません。大注目です。
 ヨルシカの配信シングル「老人と海」は2ランクのアップで33位。オール30位台と伸びてきませんが、先週の35位から消えなかったのは立派。少しでもチャートに残りたいところです。残りは全てダウン曲となりました。大ダウンは2曲で、SUPER BEAVERとback number。ビーバーは2週連続の大ダウンと厳しく、後がない34位。ロングエントリーにはあと1週となりましたが、来週残れるかどうかは極めて微妙です。back numberの「怪盗」は、新曲の「水平線」が入ってからは大崩れ。今週はついに大ダウンで37位となりました。こちらも来週は圏外を覚悟する必要があります。
 クリープハイプの配信シングル「しょうもな」は7ランクダウンで35位。先週は6ランクアップでしたが、1週で30位台に逆戻りとなってしまいました。このまま、しょうもない成績で終わってしまうのでしょうか...。36位は平井大の「MIRROR MIRROR」こちらは非常に頑張っています。新曲が入ってこなかったのが大きく、これで8週目。これは「タカラモノ」を上回り、今年最高成績になっていますね。38位はAdoの「会いたくて」。6ランクも下げて5週目で早くも38位。「踊」に続きたいところですが、ヒットの目はなくなったを言わざるを得ません。最後に40位はYOASOBIの「もう少しだけ」。4ランクダウンで40位に踏みとどまり、これで19週目。そして、今週もトリプルエントリーを決めました。3曲も入ってきたので、さすがに1曲は崩れると思っていたのですが、全く崩れなかった。本当に強いですね。



 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21Love SongUru↓26w
22なないろBUMP OF CHICKEN18w
23HADASHi NO STEPLiSAnew1w
24紫の夜を越えてスピッツ↓425w
25神無-KANNA-miwa4w
26あたしたちaikonew1w
27Cry BabyOfficial髭男dism↓420w
28離れていてもWANIMA↓44w
29のびしろCreepy Nuts↑13w
30シャッター優里↓310w



 初登場以外は色なし。最大でも4ランクの移動と非常に静かなブロックになりました。アップ曲はCreepy Nutsの「のびしろ」だけで、これもわずか1ランクのアップ。残りは全て小幅のダウンかステイですから、本当に地味なブロックです。Creepy Nutsは3週目にあまり伸ばせませんでしたね...。先週のアルバム特集からの流れで期待しましたが、今週は壁にぶつかりました。
 ダウン曲の中で一番残念だったのはUruの「Love Song」でしょう。先週ジャンプアップで19位。トップ10も狙えそうに思えそうなこの曲でしたが、まさかの2ランクダウンで撃沈となってしまいました。39位からの大逆転を狙ったものの、今週で一気に冷や水。やはり、一度ダウンした曲は厳しいのかなあ...。GReeeeN(31位)やマンウィズ(18位)はこの後どうなるでしょうか。
 残りの曲は大体順当です。マンスリーピックアップのスピッツは4ランクダウンにとどめ24位。今週、ビッケブランカの「ポニーテイル」がチャートアウトしたことにより、この曲がついに最長エントリーになりました。本当におめでとうございます!トップ10入りを逃したWANIMAの「離れていても」は4ランクダウンの28位。いつの間にか、トップ10が随分と遠いアーティストになりましたね。非常に寂しいです。同じく4週目で寂しいのはmiwaの「神無-KANNA-」。3週連続で25位をキープしましたが、次なる新曲も控えており、上がり目は薄そう。WANIMAやmiwaが(このままでは)トップ10に入れない。大変厳しい時代になりました。
 時代を塗り替えたバンド、Official髭男dismの「Cry Baby」は4ランクダウンにとどめ27位。安定のチャートインで、これで20週の大台に乗せた。挑戦的なこの曲で20週に乗せるのは本当に強い。強さに磨きがかかってきましたね。同じく、ストリーミング全盛の新たな時代を引っ張る優里も健闘。「シャッター」が30位にとどまり、これで自身初となる2ケタのエントリーを達成しました。」
 最後に、BUMP OF CHICKENの「なないろ」はがっちりと22位をキープ。さすがに10位台に復帰とはなりませんでしたが、安定のアクションが続きます。今週で18週目となり、20週の大台は堅そうな状況です。


 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11きらり藤井風↓320w(17)
12ドライブGO!ザ・クロマニヨンズ3w
13この新しい朝に浜田省吾↓212w
14Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↑72w
15BAD APPLEGRAY↓24w
16うたかた歌 feat.菅田将暉RADWIMPS↓16w
17三原色YOASOBI↓111w
18Merry-Go-RoundMAN WITH A MISSIONRe3w(1+2)
19不思議星野源↓521w
20エンパシーASIAN KUNG-FU GENERATION↓36w

 


 マンウィズが18位にカムバックした10位台ですが、やはりそれ以外は静かな動きになっています。トップ10落ちは1曲のみで、藤井風の「きらり」がついにトップ10を去りました。ただ、トップ10落ちの原因は言うまでもなく新曲の「燃えよ」ですから、勢いが落ちてという感じではありません。今週で大台の20週。トップ10は17週と、とんでもないレベルのヒットになっています。
 トップ10争いを振り返りましょう。まず、敗れてしまったのはGLAY。15位→13位と来てトップ10入りを狙った「BAD APPLE」でしたが、痛恨の2ランクダウンで再び15位。トップ10に入るどころか、順位も下げてしまうようでは非常に厳しい。安定してトップ10入りを続けていたGRAYですが、本作では崖っぷちに追い込まれました。そして、12位にとどまったのはザ・クロマニヨンズ。先週勢いよく12位まで上げた「ドライブGO!」ですが、今週は思わぬステイとなりました。GO!GO!と歌っているのに伸びなかったですね。エンストかしら?...とまあ、冗談はさておき、こちらは来週もチャンスがありそうです。
 7ランクアップで14位に付けたのは桑田佳祐さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」です。さすがに「SMILE」と一気に入れ替わりとはなりませんでしたが、順調にトップ10の目前に付けてきました。今週はついにEPがリリースされ、来週セールスポイントが加算されます。トップ10をキープした「SMILE」とどちらにセールスポイントが入るかが注目ですが、十中八九、勢いがあるこちらの曲でしょう。来週は「SMILE」との入れ替わりの可能性が大きいです。
 2週連続で11位だった浜田省吾さんの「この新しい朝に」は2ランクダウンしましたが13位。トップ10に復帰できなかったのは残念ですが、今週も10位台前半に安定し、これは大きな「年間固め」になりそうです。16位と17位はそれぞれ1ランクダウン。16位はRADWIMPS feat.菅田将暉の「うたかた歌」でした。RADWIMPSといえば、ギターの桑原さんに関する残念な報道がありました。今後は2人体制での活動となりそうです。BUMPもRADも、本当に残念ですね...。いい音楽を作っていても、これではいけないと思います。そして、17位はYOASOBIの「三原色」。いやあ、相変わらず3曲とも残り、どれも崩れない。驚異の安定感になっていますね。「三原色」はしっかりと10位台に安定し、これは浜田省吾さんと同じく「年間固め」になります。
 ASIAN KUNG-FU GENERATIONの「エンパシー」は3ランクダウンするもののトップ20をキープ。トップ10落ちは早かったものの、ここから2ケタを目指したいところです(あと4週)。最後に19位は星野源の「不思議」。先週トップ10落ちし、今週も5ランクダウンとやや下げ幅が大きいですね。ここからが踏ん張りどころで、こちらが目指すのは半年となる26週のエントリーでしょう(あと5週)。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1水平線back number↑35w(4)5
2Umillennium parade×Belle↓110w(7)2
3蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓110w(8)1
4LITMUS緑黄色社会↑64w(2)3
5Pale Blue米津玄師16w(13)6
6夢醒めSunsetビッケブランカ↑35w(3)×
7SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐9w(8)10
8アポトーシスOfficial髭男dism↓55w(3)4
9燃えよ藤井風↑92w(1)9
10ラブレターYOASOBI↓46w(4)8



 4連覇を狙ったmillennium parade×Belleの「U」は惜しくも2位となりました。しかし、負けた相手はビッケブランカではなくback number。これが意外な展開でしたね。
 そのビッケブランカですが、今週は非常に読みにくい動きでしたね。私の予想では、「夢醒めSunset」が下げていき、「蒼天のヴァンパイア」にポイントが集中するとみていました。しかし、蓋を開けてみれば、「夢醒めSunset」はなんと6位に上げ最高位を更新、「蒼天のヴァンパイア」はその影響で1ランクダウンの3位という結果になりました。いやあ、これはなかなか読めません。1つのアルバムから2曲がトップ10にランクインというかなり珍しい展開で、2曲が実にバランスよくポイントを稼いでいます。普通は、強い曲と弱い曲に分かれていくものですが、2曲とも安定しているのがかなり珍しいです。3位と6位ですから、この2曲が来週どう動くのか、いよいよ全く分からなくなってきました。
 6ランクアップで4位に上げてきたのは緑黄色社会の「LITMUS」。先週、私は3位という大胆予想をしましたが、結果はニアピンの4位。予想に近いところまで上がってきたのは本当にうれしかったですね。初登場34位からうなぎ上り、4週目で早くも4位まで持ってきており、これまでの曲とは全く別物の勢いです。これで緑黄色社会は「夏を生きる」の7位を上回り、自己最高位を更新。まだまだ通過点という感じもあり、来週はいよいよトップ3を狙います。5位は米津玄師の「Pale Blue」がキープ。2週連続で5位に踏みとどまり、トップ10内の13週は全てトップ5を継続しています。年間1ケタは間違いなさそうですが、そこからどこまで行けるか。米津さんにとっては、まだまだ稼げるだけポイントを稼いでおきたいところです。
 7位は桑田佳祐さんの「SMILE~晴れ渡る空のように~」が同じくキープ。新曲の「Soulコブラツイスト」が上がってきたため、下げるというのが私の予想でしたが、順位をキープしたのは立派です。9月15日にリリースされたEPはいよいよ来週セールスポイントが加算されます。恐らく「Soulコブラツイスト」にポイントが入りそうですが、この曲も「余波」で頑張りたいところです。
 8位と10位は大崩れの2曲。まず8位ですが、先週3位のOfficial髭男dism「アポトーシス」が5ランクダウン。まさかの大崩れで、一気にトップ10は崖っぷちとなりました。髭男がトップ10の3週目でここまで崩れるのは相当珍しいですが、やはり「アルバム曲」ということでその弱点が露呈してしまった格好です。このまま下げていけば、年間には届かなさそうな成績。この曲については一気にピンチとなりましたね。そして10位はYOASOBIの「ラブレター」。先週6位まで上げていましたが、こちらは「もう少しだけ」と「三原色」に足を引っ張られたようで、10位まで下落となりました。トップ10は4週目で、7位→7位→6位→10位ですからトップ10内では下位ばかり。つまり、この曲も年間入りはかなり怪しくなりました。というわけで、今週の8位と10位は年間が厳しくなるかなり痛いダウンです。ただ、髭男もYOASOBIも、すでに年間入り確定の曲が何曲か出ています。これ以上年間チャートに曲を送り込まれると、年間チャートから多様性が失われ、チャートがつまらなくなってしまいます。そういった意味では今週のダウンは非常に「健全」でしたね。私は正直ホッとしたところもあります。



 

さよならトップ40




先週39位「花のように」eill 
IN【4】TOP10【0】HIGH【24】



 この曲が初エントリーでした。初登場24位とそれなりに高く、期待したものの、そこから順位を伸ばすことはできませんでしたね。3週目から急落し、トータルは4週。2週連続の24位と頑張りましたが、勢いが持続しなかったという結果です。
 ちなみに、eillは9月8日に竹内まりやさんの名曲「プラスティック・ラブ」のカバーを配信でリリースしました。これがよい出来で、個人的にはとても気に入っています。皆さんもぜひ聴いてみてください。eillの「プラスティック・ラブ」、もしかしてエントリーしないかなーと思って聴いていましたが、さすがにエントリーはしませんでした。しかし、アルバム特集のコーナーで、クレイジーケンバンドのカバーで「プラスティック・ラブ」がオンエアされましたね。「あ、違うプラスティック・ラブだ」と思いました笑 ここ最近のシティポップのブームで、「プラスティック・ラブ」のカバーが非常に流行っているようです。いろいろなアーティストがカバーしているので、聴き比べても面白そうですね。



先週38位「ポニーテイル」ビッケブランカ 
IN【30】TOP10【24】HIGH【1】



 今年を代表するヒット曲がついにチャートを去りました。ビッケブランカ5枚目のシングルで、3月17日にリリース。2月20日に早々とエントリーすると、2週目には9位とトップ10入り。そこからは実に24週にわたりトップ10にランクインしました。順調に順位を上げ、初の1位を獲得したのは6週目。最初の1位はv2でしたが、中1週で1位に返り咲き。今度は5連覇を達成しました。2位に下げますが、そこで終わらなかったのがすごい。15週目にしてさらに1位に返り咲いたのですから、本当に驚異的でした。この結果、合計8回(2+5+1)の1位を獲得。昨年の12月から今年の1月にかけて8連覇したLiSAの「炎」以来となる、1位を8回獲得した楽曲となりました。7月に入ると、EPから「蒼天のヴァンパイア」がランクイン。しかしすぐには崩れず、「蒼天」と2曲同時トップ10入りを達成したのも立派でしたね。今年3曲目となる新曲「夢醒めSunset」が入ってくるとさすがにこの曲も粘れず、最後は大きく順位を下げましたが、トータルは30週という超大台に乗せました。これは、先週も書きましたが、昨年の年間1位、あいみょんの「裸の心」(29週)を1週上回り、2018年の年間1位、米津玄師の「Lemon」以来となる30週到達曲となりました。昨年、「ミラージュ」で初の1位を獲得し、順調に成績を伸ばしてきたビッケブランカが、ついに達成した爆発的ヒットということになりました。
 年間1位を獲得した「裸の心」や「Lemon」に匹敵する成績ということは、つまり...そういうことです。年間チャートでは、28週にわたりエントリーした「あの曲」とトップを争うことになるでしょう。



先週37位「ランニングアウト」yama 
IN【1】TOP10【0】HIGH【37】



 あっ............。
 ちょっと言葉がないですね。先週37位に初登場、J-ACデビューを果たしたyamaでしたが、たった1週で圏外となってしまいました。1週のみとは非常に厳しい。アルバム曲なので弱めになるとはいえ、それでも厳しい。たった1週のエントリーでは、何のyama場、いえ、山場もあったものではありません。
 非常に厳しい顔見世になってしまいましたが、入るのと入らないのでは大違い。近いうちに2曲目が入ってくることを願いましょう。



先週34位「炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]」桑田佳祐 
IN【4】TOP10【0】HIGH【26】



 桑田さん3か月連続リリースの第2弾で、8月にリリースされた2枚目の配信シングル。3ヶ月連続リリースが3曲とも入ってきたのは立派でしたが、さすがに3曲とも活躍というわけにはいきませんでした。3か月連続リリースは、どうしても「真ん中」が苦しくなる。大活躍している「SMILE」と、これから活躍しそうな「Soulコブラツイスト」に挟まれてはさすがに粘れません。その結果、トータル4週、最高26位という成績に終わってしまいました。
 桑田さんにとっては恐らく自身最低レベルの成績になると思いますが、上述の事情があるため、全く気にするところではないでしょう。焦点は、来週以降の「SMILE」「Soulコブラツイスト」の動きに移っていきます。いよいよ来週はセールスポイントが反映、2曲の動きが見逃せません。



先週33位「少年少女」銀杏BOYZ 
IN【7】TOP10【0】HIGH【15】



 銀杏BOYZは2017年10月以来約4年ぶりのエントリーでした。久しぶりのエントリーでどこまでやれるかに注目していましたが、結果はそれなりに健闘と言えると思います。2017年にエントリーした3曲のうち、最高成績は「恋は永遠」のトータル6週、最高16位です(104ポイント)。この曲は、トータル7週、最高15位、総合ポイントは126ですから、全てにおいて「恋は永遠」を上回っています。4年ぶりのエントリーで勢いを落とさず、これだけの成績を残したのは立派だと思います。
 10位台に3週とそれなりに健闘しましたが、やはりトップ10は遠かった印象ですね。18位→15位→16位という動きで、4年前と同じところで壁にぶつかってしまいました。トップ10入りの夢は次作以降に託すことになります。



来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1水平線back number
2LITMUS緑黄色社会↑2
3Umillennium parade×Belle↓1
4蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↓1
5夢醒めSunsetビッケブランカ↑1
6Pale Blue米津玄師↓1
7燃えよ藤井風↑2
8Soulコブラツイスト~魂の悶絶桑田佳祐↑6
9ドライブGO!ザ・クロマニヨンズ↑3
10Merry-Go-RoundMAN WITH A MISSION↑8

 来週はback numberの「水平線」が連覇に挑みます。ただ、この曲は配信シングルであり、back numberは29日にCDシングルをリリースするわけですから、正直「賞味期限」はそこまで長くないと思います。最長でも3連覇くらいと思われ、まずは来週、1位をキープできるかが見どころです。首位争いのライバルですが、今週「水平線」に抜かされてしまった「U」が再度巻き返すのは難しそう。ビッケブランカも有力ですが、彼の場合は2曲がトップ10にランクインしていますので、1位に届くだけの爆発力がなさそうです(1曲だけなら間違いなく1位だったでしょう)。むしろその2組より勢いがありそうなのは緑黄色社会の「LITMUS」です。初登場から3週で30ランクのアップ。破竹の勢いで来ており、少なくともトップ3には食い込んできそうな状況です。先程も書きましたが、この曲は今までの緑黄色社会とは全く別物。J-ACでのブレイク曲になることは間違いありません。私の予想は2位ですが、back numberの勢い次第ではもしや...ということもありそうです。もし、番組のラストでこの曲が流れたら、その時は感動で泣いてしまうかもしれないなあ。
 ビッケブランカの2曲は非常に読みにくい。正直予想屋泣かせです笑 どちらが上がり、あるいは下がるのか、かなり読みにくいところですが、私は「蒼天」を4位、「夢醒め」を5位に予想しました。この2曲の予想は本当に難解なので、皆さんもぜひ、それぞれで予想を立ててみてください。どちらの予想が当たるか、来週のチャートで勝負をしましょう笑
 6位は相変わらず安定すると思われる米津玄師の「Pale Blue」、7位には今週トップ10入りした藤井風の「燃えよ」を予想。藤井風ですが、「きらり」からかなり勢いが増しており、あるいは一気にトップ5に食い込んでくる可能性もあります。来週はこの曲の勢いが見えてくる週となりそうですね。
 トップ10の入れ替えは3曲と予想。メインは9月15日にEPがリリースされた桑田佳祐さんです。来週はセールス加算週ですが、恐らく今週14位に上げてきた「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」がセールスポイントをゲットしてトップ10入りでしょう。もし、「Soulコブラツイスト」にセールスが入るようなら、この曲は「SMILE」に続く1位候補ということになりそうです。ただ、「SMILE」もまだまだ7位と頑張っており、多少のポイント割れがあるかもしれません。「SMILE」が踏みとどまり、「Soulコブラツイスト」があまり伸びないという展開もあり得ないことはなさそうです。
 もう2曲ですが、今週12位で足踏みしてしまったザ・クロマニヨンズの「ドライブGO!」はかなり有力。来週は2度目の正直を目指し、その可能性は高そうです。もう1曲があるとすれば、今週18位にリエントリーを果たしたMAN WITH A MISSIONです。いったん圏外になったこの曲ですが、今週18位と高い位置に戻ってきた勢いを買いました。セールスが強めと思われ、来週はトップ10入りを期待したいと思います。ただ、同じくリエントリー組のsumikaと宮本浩次は、リエントリー後にトップ10入りができませんでした(宮本浩次は最高13位、sumikaは最高14位ですね)。マンウィズにとっては嫌なデータですが、果たして前例を打ち破ることができるか注目です。おそらく、今週8位のOfficial髭男dism「アポトーシス」との残留争いが予想され、髭男が意地を見せて踏ん張るか、マンウィズが打ち破るかという争いが見られそうです。
 

初登場曲予想(9/25)


「大正浪漫」YOASOBI9/15リリースの配信シングル
「僕的地」奥田民生9/15リリースの配信シングル
「囮囚」BLUE ENCOUNT9/8リリースのCDシングル
「Amulet」SHE'S10/6リリースのアルバムから 9/12先行配信
「サイドストーリー」山崎まさよし9/22リリースのアルバムから 9/15先行配信

 来週ですが、正直スカスカです。有力なCDシングルが見当たらないので、配信曲やアルバム曲にもチャンスが巡ってきそうです。
 配信では、YOASOBIの「大正浪漫」と奥田民生の「僕的地」は有力。というか、YOASOBIはまた新曲を出したのか...。ちょっと多すぎやしませんかねえ。奥田民生さんにはぜひ入ってもらいたいです。
 今週エントリーできなかったのBLUE ENCOUNTの「囮囚(ばけもの)」はもう1回チャンスがありそう。ドラマ主題歌ですし、入らないのでは寂しすぎます。久々のエントリーを期待しましょう。残りの2曲は、アルバムからの先行配信曲を選んでみました。SHE'Sの「Amulet」は10月のアルバムより。さすがSHE'Sという美しいアルバムになっています。そして、活動25周年を迎えた山崎まさよしさん。集大成となるアルバムから新曲「サイドストーリー」の先行配信が始まっています。
 今週は5曲中4曲も当てましたが、来週はかなり難しいです。全く予想もしていなかった曲が入ってくる可能性があります。そういう意味ではとても楽しみです。 

 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!