2021年9月25日付けチャートを振り返っていきます。
今週のチャート
訂正 25位の「うたかた歌」は8ランクではなく9ランクダウンです。訂正してお詫びします
ニューエントリー
今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中1曲でした(難易度が非常に高かった)。
38位 小さな幸せ / ケツメイシ
初登場予想:×
連続配信リリースの第5弾。J-ACでは、第3弾の「サンシャインガール」以来2作目のエントリーになります。5作中2作がエントリーということで、打率は4割です。
9月13日にリリースの配信シングル。この連続リリースは、芸人が企画・演出を務めていることが特色ですが、今作をプロデュースしたのはアルコ&ピースのお二人です。お二人はMVに出演したほか、企画演出も担当。何気ない日常の中での幸せに気づかせてくれる心温まる楽曲になっており、MVもストーリー仕立てになっています。一体どんな「幸せ」が待っているのか、注目の作品ですね。
楽曲も、これから秋にかけてピッタリな、ミドルテンポでスローダウンな1曲になっています。前作「サンシャインガール」も夏にぴったりな1曲ではありましたが、あちらはトータル3週と全く振るいませんでした。今作はせめて「サンシャインガール」の記録は上回りたいところ。最近振るわない成績が続いているケツメイシにとっては、反転攻勢の1曲にできるでしょうか。
37位 君といれば-complete ver.- / Little Glee Monster
初登場予想:×
Pentatonixとコラボした「Dear My Friend」以来9か月ぶり、通算では4曲目。「Dear My Friend」では初のトップ10入りを果たし、J-ACでも順調に力を付けてきたLittle Glee Monsterが新曲からのエントリーを決めました。今作は9月22日にリリースされるミニアルバム「re-union」からのリードトラック。アルバム曲、しかもミニアルバムですから、エントリーは全く予想していませんでした。今週はリトグリからコメントが寄せられており、コメント効果で「底上げ」があったのかもしれません。ミニアルバムから、リリース週にエントリーというのはなかなか立派で、実力の高まりを感じます。
この曲は「complete ver」と冠されていますが、何がコンプリートなのかというと、メンバー全員が揃ったことです。6月に配信リリースされていたのですが、この時はメンバーの一人、芹奈さんが休養中でした。今作は満を持して5人での歌唱となり、それで「complete ver.」というわけです。メンバー全員の絆を大切にしているようで、非常に好印象の楽曲ですね。6月に配信された時はエントリーしませんでしたが、メンバーが5人そろったこのタイミングで見事エントリーを果たしました。これもやはり、5人の絆による力なのかもしれませんね。アルバム曲ですから高望みはできませんが、心に残るような活躍を期待しましょう。
33位 Korekara / 岩田剛典
初登場予想:×
「歌えるんだ」それが私の第一印象でした笑
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE及びEXILEのパフォーマーである岩田剛典さん。LDH系は全く疎い私ですが、岩田さんのことはさすがに知っています。「岩ちゃん(がんちゃん)」の愛称で親しまれ、ドラマにも出演されていましたね。しかし岩田さんはダンサー。歌唱のイメージはなく、それもそのはず、こちらは9月15日にリリースされたデビューシングルです。本家のEXILEや三代目は全く入らなくなり、最近は個人メンバーや派生グループがたまに入ってくるという状態のLDHですが、岩田さんはデビューシングルでの初エントリーを決めました。さすが人気メンバーといった感じですね。
三代目と言えば、ボーカルの登坂広臣(φMI)さんが5月に「ANSWER...SHADOW」という曲でエントリーしていましたね(最高27位、4週)。この曲はφMIさんと「三代目対決」ということになりそうです。本家ボーカルのφMIさんに、歌手デビューの岩田さんがどれだけ迫れるのか、あるいは上回るのか。この曲の成績に注目したいと思います。
それにしても、普通に歌が上手い笑。岩田さんは慶應義塾大学法学部の卒業。圧倒的なダンスパフォーマンスに、俳優業に、歌手までこなすとは。天は二物を与えずとは言ったものですが、この方は例外ですね。
19位 大正浪漫 / YOASOBI
初登場予想:〇
「群青」「ハルカ」「優しい彗星」「もう少しだけ」「三原色」「ラブレター」につづく今年7曲目のエントリー。これは平井大を上回る今年最高記録です。先週までは「もう少しだけ」「三原色」「ラブレター」がトリプルエントリーしていましたが、今週は「もう少しだけ」がチャートアウトして代わりにこの曲がエントリー。なんと、曲を変えてトリプルエントリーという異例の事態になりました。新曲のリリースが止まらないYOASOBI。私はため息が止まりません。
9月15日にリリースされた配信シングル。1月のEP「THE BOOK」にも収録されていた小説「大正ロマンス」が原作で、リリースの翌日には大幅に加筆修正された原作小説もリリースされました。相変わらずストリーミングは絶好調で、初週2.8万DL、400万超再生を記録。抜群の勢いがあり、初登場19位は納得できる順位です。
しかし、私はこの曲のことは応援できません。理由は2つあります。1つは「過去の曲と似すぎている」から、もう1つは「エントリーしすぎ」だからです。
まず1つ、この曲は過去の曲とあまりに似すぎていると思います。YOASOBIは曲のパターンが少ないことが気になっていましたが、この曲はあまりにもそれが顕著です。Aメロ、Bメロはまだ新規性を感じましたが、サビが非常に過去の曲と似ている。具体的には、「夜に駆ける」と「ハルジオン」を2で割った感じです(気になる方はこの2曲と聴き比べてみてください)。ちょっとこれで「新曲」と言われてもどうなの、というのが正直な感想です。1~2か月に1曲のペースで新曲を発表していますが、曲が似ているとなると「乱発」と言わざるを得ません。今年エントリーした曲は、まだそれぞれ違う魅力があるように感じていましたが、この曲に関してはちょっと雑に思えてしまいます。
2つ目。これは単純に、エントリーしすぎです。少し前まで同じくトリプルエントリーしていたビッケブランカも、今は「ポニーテイル」が圏外となり2曲のみです。そんな中、YOASOBIは曲を変えてトリプルエントリーとなりました。40曲中「3枠」も取るというのは、いつも書いていますがチャートの多様性を狭めることであり、あまり好ましくないことだと考えています。しかも、YOASOBIに関してはどの曲も崩れず、トップ10や10位台に定着しています。上位の枠をかなり狭めており、さすがにやりすぎという領域になってきたのではないでしょうか。新曲が入ってきたら前の曲は下げる。それならば分かります。しかし、YOASOBIに関してはそうなっていないのです。どの曲も上位に定着する。この結果、一体今年の年間チャートには何曲がエントリーしてしまうのでしょうか。私は大変危惧しています。
以上の理由から、私はこの曲のことは応援できません。YOASOBIのことは嫌いではありませんが、さすがにチャートをここまでかき乱されるのはたまりません。
今週のチャートアクション
★THIS WEEK'S No.1★
水平線 | back number | → | v2 | 6週目 |
back numberの「水平線」が2連覇。今週は「U」も2位をキープし、3位にはまさかの「アポトーシス」が再浮上。2位と3位の勢いが抜群ではないため、back numberにとっては与しやすい相手だったかもしれません。まずは1つ、連覇という実績を残しました。リクエストもたくさん読まれていましたし、リスナーからの支持もあるなら文句なしではないでしょうか。
さて、来週は3連覇のかかる週となります。今週はすんなりといきましたが、来週は厳しい争いを強いられることになります。一つ下(↓)のコーナーにある楽曲がやはりというか、急伸してきましたね。この曲相手に3連覇を達成したらかなり凄いですが、果たしてどうなるでしょうか。
★WELCOME TO TOP10★
5位 | Soulコブラツイスト~魂の悶絶 | 桑田佳祐 | ↑9 | 3週目 |
桑田佳祐さんの「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」が9ランクのジャンプアップ!エントリー3週目で5位まで上昇してきました。桑田さんのトップ10入りは7月31日の「SMILE~晴れ渡る空のように~」以来2か月ぶり、2作ぶりとなります。2か月ぶり、と書きましたが、その「SMILE」が今週もまだトップ10に残っているのですから凄いですね(10位)。これで桑田さんはトップ10内にダブルエントリーを達成。私の予想では、「SMILE」がトップ10落ち(11~12位)、この曲が8位でトップ10入りと見ていましたが、どちらも予想を上回る順位になりましたね。
9月15日に発売された「ご飯味噌汁海苔お漬物卵焼きfeat.梅干し」が初週10万枚に迫る売上を記録し絶好調。ラジオでもこの曲を聴かない日はないというくらいにオンエアされており、それらの要素を加味すればこの上昇も大いに頷けるところです。勢い抜群で来ており、来週は有力な1位候補となるでしょう。
最も順位を上げた曲
13位 | HADASHi NO STEP | LiSA | ↑10 | 2週目 |
最も順位を下げた曲
25位 | うたかた歌 feat.菅田将暉 | RADWIMPS | ↓9 | 7週目 |
最長エントリー
① | 26週目 | 28位 | 紫の夜を越えて | スピッツ | ↓4 |
② | 22週目 | 21位 | 不思議 | 星野源 | ↓2 |
③ | 21週目 | 15位 | きらり | 藤井風 | ↓4 |
③ | 21週目 | 32位 | Cry Baby | Official髭男dism | ↓5 |
トップ10落ち
11位 | ラブレター | YOASOBI | ↓1 | 7週目 | 4週 |
チャート詳細
31-40位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
31 | 離れていても | WANIMA | ↓3 | 5w |
32 | Cry Baby | Official髭男dism | ↓5 | 21w |
33 | Korekara | 岩田剛典 | new | 1w |
34 | のびしろ | Creepy Nuts | ↓5 | 4w |
35 | 名前を呼ぶよ | SUPER BEAVER | ↓1 | 13w |
36 | シャッター | 優里 | ↓6 | 11w |
37 | 君といれば-complete ver.- | Little Glee Monster | new | 1w |
38 | 小さな幸せ | ケツメイシ | new | 1w |
39 | 老人と海 | ヨルシカ | ↓6 | 4w |
40 | しょうもな | クリープハイプ | ↓5 | 4w |
初登場の3曲以外は全てダウンですね。ただし、大ダウンはなし。中くらいのダウンが目立つブロックになりました。
最古参はSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」。先週34位から、わずか1ランクのダウンで35位。これは非常によく頑張りましたね!最後にいい粘りをみせ、これでこの曲は無事ロングエントリー(13週)となりました。SUPER BEAVERにとっては、昨年の「ひとりで生きていたならば」(11週)も上回る好記録。非常にいい成績を残しましたね。そして、36位は優里のシャッター。こちらは6ランクと大きく下げましたが、これで11週目。通算3曲目のエントリーで、十分すぎるほどの結果を残しました。ダブルエントリーとなっているOfficial髭男dismの「Cry Baby」は5ランダウン。大崩れしていないのは立派ですが、この曲もついに30位台に突入。あと何週頑張れるかというところになっています。
残りは若い楽曲で、いずれもあまり振るいません。クリープハイプの配信シングル「しょうもな」は4ランクダウンの40位。何とか残留しましたが、残留するのが精一杯という感じでした。ヨルシカの配信シングル「老人と海」は6ランクダウンで39位。このダウンは非常に痛く、30位台の海に沈みました。ヨルシカにとっては残念ながら最低成績となりそうで、やはり初動の低さがそのまま響いています。34位はCreepy Nutsのアルバム曲「のびしろ」。躍進を期待しましが、やはりアルバム曲ということで頭打ち。4週目にして初のダウンで、残念ながらこれ以上ののびしろはなさそうです。最後に31位はWANIMAの「離れていても」。他の曲と違い、CDシングルにも関わらずこの成績では寂しい。最近のWANIMA、すっかりトップ10が遠く離れてしまいましたね。
21-30位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
21 | 不思議 | 星野源 | ↓2 | 22w |
22 | 三原色 | YOASOBI | ↓5 | 12w |
23 | アカリ | GReeeeN | ↑8 | 9w |
24 | エンパシー | ASIAN KUNG-FU GENERATION | ↓4 | 7w |
25 | うたかた歌 feat. 菅田将暉 | RADWIMPS | ↓9 | 7w |
26 | なないろ | BUMP OF CHICKEN | ↓4 | 19w |
27 | 神無-KANNA- | miwa | ↓2 | 5w |
28 | 紫の夜を越えて | スピッツ | ↓4 | 26w |
29 | Ordinary days | milet | ↑3 | 2w |
30 | ガマズミ | オレンジスパイニクラブ | ↑9 | 2w |
ジャンプアップが2曲。まず、先々週の40位、GReeeeNの「アカリ」は8ランクの上昇。2週で17ランクのアップという躍進で、23位に付けました。やはりシングルセールスの勢いは絶大で、これで最高位を更新です。ただ、ここまではむしろ当然、この曲にとってはここからが本番といってもいいでしょう。どこまで上昇できるか、来週は大勝負の週となります。続いて、30位は今月のスマッシュブレイクであるオレンジスパイニクラブ。「ガマズミ」すごくいい曲ですよね(今週の平日、一番聴いていたかもしれません)。オンエア効果もあり9ランクの上昇となりました。来週がピークの週と思われ、こちらどこまで上昇できるかに注目です。
大ダウンは1曲。RADWIMPSと菅田将暉のコラボ曲「うたかた歌」が7週目にして大崩れ。初の大ダウンで失速となってしまいました。不〇の影響かな(自粛)。あんなニュースがあっては、応援したいとも思えないものです。菅田将暉くんはかわいそうですね。
その他は小幅な動きでした。先週32位初登場、だいぶ遅くになって入ってきたmiletの「Ordinary days」は3ランクアップの29位。やはり、入ってくるのがかなり遅めなのでそこまで伸びませんでした。この後の動きも読みづらく、ある種不気味な1曲となっています。アジカンの「エンパシー」は4ランクダウンの24位。順位は下げているものの、安定期に入っており、同期である「うたかた歌」の順位を上回りました。
YOASOBIの「三原色」は5ランクダウンで22位。トリプルエントリーにもかかわらず、相変わらず動きは安定。今週も年間に向けて足固めをしました。27位はmiwaの「神無-KANNA-」。こちらはパッとせず、3週連続の25位から今週はダウンでした。今週はmiwaからコメントが届き、新曲がプッシュされていましたね。新曲が紹介されたことから、来週以降は入れ替わりが濃厚ではないかと思います。
最後に、今週も非常に頑張るロングエントリー勢です。最長エントリー、スピッツの「紫の夜を越えて」は28位。さすがに30位台が迫ってきましたが、これで半年となる26週に到達しました。今年の最長エントリーは先週圏外になった「ポニーテイル」(30週)ですが、あと4週というところまで迫っており、今後は記録の更新がかかります。21位は星野源の「不思議」。こちらはわずか2ランクダウンにとどめ、安定感を保ったまま22週目。スピッツの陰に隠れていますが、これでもかなりのロングエントリーです。この曲は半年エントリーを目指すことになりそうですね。最後に26位はBUMP OF CHICKENの「なないろ」。20位台の中位まで下がってきましたが、大崩れなく19週目です。朝ドラ「おかえりモネ」はいよいよあと1か月ですが、あるいは朝ドラ期間中の「完走」も狙えるかもしれませんね。
11-20位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
11 | ラブレター | YOASOBI | ↓1 | 7w(4) |
12 | Merry-Go-Round | MAN WITH A MISSION | ↑6 | 4w |
13 | HADASHi NO STEP | LiSA | ↑10 | 2w |
14 | ドライブGO! | ザ・クロマニヨンズ | ↓2 | 4w |
15 | きらり | 藤井風 | ↓4 | 21w |
16 | この新しい朝に | 浜田省吾 | ↓3 | 13w |
17 | Love Song | Uru | ↑4 | 7w |
18 | あたしたち | aiko | ↑8 | 2w |
19 | 大正浪漫 | YOASOBI | new | 1w |
20 | BAD APPLE | GLAY | ↓5 | 5w |
10位台は来週以降のトップ10争いに向け非常に面白くなっています。まず12位はマンウィズの「Merry-Go-Round」。先週18位にカムバックし、今週は6ランクの上昇となりました。私はいきなりトップ10入りの予想でしたが、惜しくもあと2つ届かず。来週は「INTO THE DEEP」につづく2作連続のトップ10入りを懸けることになります。続いて13位はLiSAの「HADAShi NO STEP」。いやあ、これは思ったより上げてきましたね。先週初登場23位から2ケタ10ランクのジャンプアップ!これでトップ10がかなり有力になりました。Uruとのコラボ曲「再会」以来トップ10が遠ざかっているLiSAですが、今作は非常に親しみやすいいい曲ですし、ぜひトップ10入りをつかみ取ってもらいたいですね。
そのUruの楽曲「Love Song」ですが、今週は再浮上で17位まで戻しました。先週21位に下げた時はがっかりしましたが、1週で戻してきたのは地力を感じさせますね。ライバルが多く、トップ10へは茨の道ですが、10位台に定着するようなら面白くなってきます。今後の健闘を期待したいと思います。そして、18位はaikoの「あたしたち」。先週26位初登場から8ランクのジャンプアップで、aikoさんらしい堅調な出だしとなりました。この曲は29日リリースで、再来週にセールスポイントが入ります。そのタイミングでのトップ10入りは間違いなさそうですね。
というわけで、来週以降のトップ10候補が目白押し。そんな中で敗れ去ってしまったのはザ・クロマニヨンズでした。トップ10入りを予想した「ドライブGO!」がまさかの2ランクダウン。タイヤに穴でも空いてパンクしたのか、トップ10目前で思わぬ失速となってしまいました。6か月連続リリースの第2弾、「光の魔人」は9月29日リリースで、この曲とは入れ替わりの可能性があります。トップ10常連のクロマニヨンズですが、一気にピンチに追い込まれたといってよいでしょう。同じく弾かれたのはGLAY。「BAD APPLE」は5ランクダウンで20位となり、これでトップ10争いからは完全に脱落です。5週連続の10位台と悪くはありませんが、GLAYにとって本望の結果とは到底言えないでしょう。
厳しい争いの中でもしっかり安定したのは浜田省吾さん。「この新しい朝に」は16位で踏ん張り、これで7週連続の10位台です。もう年間入りは確定ランプを出してよさそうですね。こういう風に、地味でも頑張って年間に持っていく曲は応援したくなります。素晴らしいですね。
最後にトップ10落ちは1曲で、YOASOBIの「ラブレター」。新曲も入ったのに、たったの1ランクダウンか...。もしトップ10に残っていたら大暴れしているところでしたよ。この曲のトップ10は4週で、低め(7→7→6→10位)のため、このままなら年間には届かないところです。ただし、「三原色」のように10位台で粘れば年間入りの可能性も出てきます。私としては、申し訳ないですが一刻も早く下がってもらいたい。「大正浪漫」を上げるなら「ラブレター」はしっかり下げてください。これは強く要望したいと思います。最低限、これが守られないとチャートが壊れてしまうからです。
トップ10
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN(うちトップ10) | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 水平線 | back number | → | 6w(5) | 1 | 〇 |
2 | U | millennium parade×Belle | → | 11w(8) | 3 | △ |
3 | アポトーシス | Official髭男dism | ↑5 | 6w(4) | 外 | ×(!?) |
4 | 蒼天のヴァンパイア | ビッケブランカ | ↓1 | 11w(9) | 4 | 〇 |
5 | Soulコブラツイスト~魂の悶絶 | 桑田佳祐 | ↑9 | 3w(1) | 8 | △ |
6 | LITMUS | 緑黄色社会 | ↓2 | 5w(3) | 2 | △ |
7 | 夢醒めSunset | ビッケブランカ | ↓1 | 6w(4) | 5 | △ |
8 | Pale Blue | 米津玄師 | ↓3 | 17w(14) | 6 | △ |
9 | 燃えよ | 藤井風 | → | 3w(2) | 7 | △ |
10 | SMILE~晴れ渡る空のように~ | 桑田佳祐 | ↓3 | 10w(9) | 外 | × |
millennium parade×Belleの「U」は2位をキープ。1位復帰はなりませんでしたが、2位をキープしポイントを伸ばしました。...それはともかく、です。3位はOfficial髭男dismの「アポトーシス」。ええっ...ええっ!?!?なんと、先週8位から再浮上。3位→8位→3位という見たこともないような動きになりました。あっけなくトップ10落ちするかと思いきや、こんなところで終わる髭男ではなかったということですね。まさに「V字回復」。これで年間入りに向けても大きく前進となりました。それにしても、先週のダウンは一体何だったのか。うーん、謎ですねえ。
注目されたビッケブランカの2曲はどちらもダウン。これもまた意外な動きでした。「蒼天のヴァンパイア」は1ランクダウンで4位、「夢醒めSunset」も1ランクダウンで7位となっています。トップ10に2曲も入れているので勢いは相当ですが、それゆえに伸びが中途半端になっている感じがしますね。とはいえ、「蒼天のヴァンパイア」はトップ10内の9週が全て4位以上という強さで、年間でも相当いいところに行きそう。「夢醒めSunset」の方も、トップ10が4週目と安定。このまま安定すれば3曲目の年間入りが狙えそうな状況です。
先週4位、躍進の続いていた緑黄色社会の「LITMUS」はついにダウン。2ランクダウンで6位となってしまいました。一気に上げてきた桑田さん、そしてまさかの再浮上をした髭男にかわされた形で、たった1週でトップ5からダウンしてしまいました。1位もあるかと期待したんですが、さすがにトップ5は家賃が高かったですね。今後はトップ10への定着を期待します。
髭男とは逆に、思わぬ失速となってしまったのは米津玄師さん。13週連続でトップ5をキープしていた「Pale Blue」が、ついに3ランクダウンの8位と崩れました。このダウンは非常に痛く、来週は一気にトップ10の「下を見る戦い」に突入。トップ10残留に向け、俄然ピンチの情勢となってきました。そして9位は藤井風の「燃えよ」。こちらもやや意外で、先週9位から順位変わらずという結果でした。「きらり」はあっという間にトップ3に進出しましたが、この曲はいったんここでストップ。ダブルエントリーの影響もあると思われ、この曲に関してはちょっと苦労するかもしれません。
さよならトップ40
先週40位「もう少しだけ」YOASOBI
IN【19】TOP10【1】HIGH【10】
先週までトリプルエントリーしていたうちの1曲がついにチャートアウトとなりました。しかし、上で紹介したとおり、すかさず新曲の「大正浪漫」がエントリー。YOASOBIのトリプルエントリーは曲を変えて継続していくことになりました。
さて、この曲ですがトータル19週のロングヒットになりました。これは、「群青」の18週を上回り自己最高記録となります。初登場は5月11日の31位。順調に順位を上げ、いったん11位で足踏みするものの、5週目に10位とトップ10入りしました。しかし、トップ10はこの1週のみ(「思い出トップ10」)。最近のYOASOBIの勢いからするとかなり物足りず、このまま年間入りは無理かと思われましたが、そこから見事に立ち直りましたね。再浮上もあり、10位台に安定。24位まで下げるものの、14週目には再び20位に戻すという非常に粘り強い動きを見せました。トップ10は1週のみでしたが、20位前後を長きにわたってキープ。この結果、トータルでは十分年間に届くようなポイントになっています。
新曲の「三原色」「ラブレター」が入ってきてトリプルエントリーになったわけですが、それでも崩れず、結局大ダウンは一度もありませんでした。驚異の安定感だったといえるでしょう。非常に中身の濃い、充実したエントリーだったと思います。今年に入ってから負けなしのYOASOBI。さて、新曲の「大正浪漫」はどうなるでしょうか。
先週38位「会いたくて」Ado
IN【5】TOP10【0】HIGH【27】
よくプロ野球などで「2年目のジンクス」という言葉がありますね。1年目は大活躍しても、対策された2年目は活躍できなくなってしまう。J-ACでも、1曲目は大ヒットしても、2曲目につまづくアーティストは多いように思います。野球と違って何か対策をされたわけではありませんが笑、1曲目からハードルが上がりすぎると2曲目以降が大変ということですね。
そんな「2曲目のジンクス」にはまってしまったのはAdo。1曲目の「踊」が大ヒット。夏フェスにも抜擢されて勢いは抜群でしたが、2曲目は思わぬ小休止となってしまいました。最高27位の5週ということで、新人アーティストにありがちな成績です。「踊」がなければこの成績でも普通でしたが、やはり1曲目の大ヒットを見ているだけに物足りなさを感じてしまいますね。
原因についてはよく分かりませんが、「普通に」いいバラードだったことでしょうか。この曲も非常にいい曲だと思いますが、Adoに求められているのはやはり強烈なパンチ力だと思います。次に強烈な楽曲が出てきたらまたヒットすると思いますね。
先週37位「怪盗」back number
IN【17】TOP10【6】HIGH【7】
5月24日にリリースされた配信シングルでドラマ主題歌。back numberらしい安定の推移で、非の打ちどころがない成績だったと思います。
リリース週に33位に初登場し、あっという間に伸ばして4週目にトップ10入り。トップ10には6週にわたりエントリーしましたが、配信シングルということもあったのか最高7位とあまり伸びませんでした。ただ、トップ10には6週にわたり滞在し、落ちそうなところから持ち直すなど充実していた印象があります。その後、10位台でも粘りに入ったのはさすがでしたね。5週連続で10位台をキープし、これによりトップ10のポイントと合わせて年間入りを確実なものにしました。8月21日に新曲の「水平線」が入ってからはさすがに急落。しかし、「水平線」は1位まで獲得したわけですし、思い残すことはないでしょう。
昨年の「エメラルド」、そしてこの曲と、1位には届きませんでしたがどちらも最後まで安定した動きが光りました。「back numberにハズレなし」そのことを強く印象付けます。
先週36位「MIRROR MIRROR」平井大
IN【8】TOP10【0】HIGH【16】
よく頑張りました。今年6曲目のエントリーだった平井大。昨年から、エントリーしても3週以下ばかりというひどい状態でしたが、この曲はよく頑張ったと思います。トータル8週は「タカラモノ」を上回る今年最高成績、それどころか2019年の大ヒット曲「THE GIFT」以降の12曲でみても最高成績です(※ただし、トータルポイントでは「タカラモノ」の方が上)。この曲がエントリーして以来、なぜか新曲がぱったりと入らなくなり、それでこの曲がチャートに安定することになりました。これは非常によかったと思います。新曲が次々と入って消えるよりは、1曲が頑張る方がいいに決まっています。10位台に1週のみと非常に地味ですが、大きな急落もなく、8週というそれなりの成績を残りました。平井大にとっては、非常に実りのある楽曲になったのではないでしょうか。地味でもこういう成績を続けていけば、きっといつか大ヒットに結び付くと思います。いろいろ厳しいことも書きましたが、これくらいの成績が残せるなら今後も期待していいでしょう。応援しています。
来週の展望
トップ10予想
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | TOP10入り |
---|---|---|---|---|
1 | Soulコブラツイスト~魂の悶絶 | 桑田佳祐 | ↑4 | |
2 | 水平線 | back number | ↓1 | |
3 | U | millennium parade×Belle | ↓1 | |
4 | 蒼天のヴァンパイア | ビッケブランカ | → | |
5 | アポトーシス | Official髭男dism | ↓2 | |
6 | LITMUS | 緑黄色社会 | → | |
7 | 燃えよ | 藤井風 | ↑2 | |
8 | 夢醒めSunset | ビッケブランカ | ↓1 | |
9 | Pale Blue | 米津玄師 | ↓1 | |
10 | Merry-Go-Round | MAN WITH A MISSION | ↑2 | ★ |
まず1位予想ですが、流れは完全に桑田佳祐さん。トップ10入りでいきなりトップ5まで来る曲はかなり強いです。今週5位まで上げてきた「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」はこれではっきりと1位候補になりました。現在1位のback number「水平線」は配信曲であり、次のCDシングルが来週リリースされることからも、ここからは下げていくことが予想されます。早ければ来週にも2曲の首位交代が見られそうで、その可能性は高めだと思います。「水平線」と「U」は1ランクずつ下げてそれぞれ2位、3位。まさかの3位再浮上だった「アポトーシス」はさすがに上げすぎだろう!?ということで5位に予想です。「アポトーシス」ははっきり言って謎でしかないですね笑 2曲がトップ10入りしているビッケブランカも引き続き読みづらいですが、蒼天>夢醒めの関係は今後も変わらないのではないでしょうか。「蒼天のヴァンパイア」は安定して4位。「夢醒めSunset」は引き続き頭打ち傾向で1ランクダウンの8位とみます。
問題はトップ10の入れ替わりで、これが非常に難しい。トップ10に入りそうな曲はたくさんありますが、確実に下がりそうなのは桑田さんの「SMILE」くらいです。ということで、確定1枠、2枠目以降あるかということで非常に狭き門になっています。その確定1枠を巡る争いは激しく、MAN WITH A MISSION(今週12位)のLiSA(13位)の一騎打ちにaiko(18位)やYOASOBI(19位)が絡んでいく流れです。その中で、私はコメントゲストとしても登場してくれたマンウィズに一票を投じることにしましたが、正直どうなるか分かりません。19位のYOASOBIは、「三原色」や「ラブレター」で早々とトップ10入りしており、ごぼう抜きでトップ10ということもあるかもしれません(そうなってほしくないですが...)。トップ10の2枠目があるとすれば、米津玄師の「Pale Blue」やビッケブランカの「夢醒めSunset」との争いではないでしょうか。どちらも言うまでもなく強いので、トップ10を目指すアーティストにとっては厳しい争いとなります。
いろいろ悩みましたが、入れ替えは1組のみでマンウィズと予想。「Pale Blue」と「夢醒めSunset」は下げながらもトップ10をキープとみます。2週連続9位の藤井風「燃えよ」は勢いが読みにくいですが、リクエストも多いと思いますし、さすがにまだ上がり目があると思います。「燃えよ」は7位の予想です。
初登場曲予想(10/2)
「アイヲトウ」 | miwa | 9/22リリースのCDシングル |
「テーマソング」 | ポルノグラフィティ | 9/22リリースのCDシングル |
「エール」 | FUNKY MONKEY BΛBY’S | 9/22リリースのCDシングル ※8年7か月ぶり! |
「次のせーので! -ON THE GREEN HILL-」 | DREAMS COME TRUE | 9/22リリースのCDシングル |
「紡-TSUMUGI-」 | DA PUMP | 9/22リリースのCDシングル |
「ポリゴンウェイヴ」 | Perfume | 9/22リリースのEPより ※入ればリエントリー |
先週9月15日はシングルがスカスカで、岩田剛典さんのデビューシングルやリトグリのアルバム曲が入ってくるという驚きの展開になりました。しかし、翌22日の週は非常に豪華です。差が激しすぎてビックリします。来週はベテランアーティストたちが次々に入ってくる週になると思います。
最有力は今週コメントゲストだったmiwa。現在入っている「神無」が振るわないので、早いうちの入れ替わりとなりそうです。続いて、ポルノグラフィティの「テーマソング」。2019年の「VS」以来2年2か月ぶり、51枚目となるシングルです。ポルノ以上に久しぶりなのはファンモン。2人体制になった彼らですが、なんと8年7か月ぶりのシングル「エール」をリリースです。相当なブランクですが、ファンモンは昔J-ACでも相当強かったみたいです(私が聴いていた時代ではありませんが、年間チャートに名前が出てくるので)。それに、モン吉さんのソロ時代もエントリーするくらいなので、J-ACではかなり強めのアーティストだと思います。復帰を決めることができるでしょうか。さらにはドリカム、そしてDA PUMP!なんと、CDシングルだけで5曲です。
大穴はPerfume。7月に2週だけエントリーしていた「ポリゴンウェイヴ」が、この度EPでリリースされました。セールスが入ればリエントリーのチャンスがあります。皆さんご存じのように今年はリエントリーがかなり流行っている年です。2か月以上空いていますが、強豪のPerfumeですから十分にあり得そうな展開です。いやあ、CDが強すぎて配信曲が入れられなかった。こんなことは今までなかったですね。今週と差がありすぎる笑 今週入ってきた4曲のうち、ケツメイシ、リトグリ、岩田剛典さんは果たして生き残れるのでしょうか...。
それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!