J-AC TOP40  2021年9月4日付けチャート

Last-modified: 2021-09-05 (日) 17:14:44

2021年9月4日付けチャートを振り返っていきます。


今週のチャート

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ニューエントリー

今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中2曲でした。



39位 のびしろ / Creepy Nuts                   

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初登場予想:×


  
 3月の「バレる!」以来半年ぶり、通算では5曲目のエントリー。9月1日発売のアルバム「Case」に収録されている新曲です。「バレる!」の成績が振るわず、それ以降の配信シングルはエントリーすらできなかったCreepy Nuts。個人的には、「ちょっと勢いが落ちてきたのか...」と心配していたのですが、どうやら杞憂だったようです。アルバム曲でエントリーしたのは見事で、この分ならJ-ACにも定着したとみて間違いありません。

 「Case」はこの曲含む全11曲を収録した3年半ぶりのフルアルバムです。昨年の「かつて天才だった俺たちへ」はミニアルバムでしたが、今作はフルアルバムということでより彼らの世界観を濃密に楽しむことができます。といっても、収録時間はわずか40分弱。テンポよく、そして小気味よい曲たちが次々と流れていくので、聴いていてとても心地の良い1枚です。私は1曲目の「Lazy Boy」が好きですね。彼らの生活を歌った歌ですが、リアルな生活感がたまらなくいい。演奏時間は3分ジャスト、それでいて、魅力がギュッと凝縮された最高の1曲です。

 昨年の「かつて天才だった俺たちへ」はJ-ACでもアルバム特集されていました。今作も素晴らしい一作なので、ぜひアルバム特集していただきたいですね。今週は(さすがに)ビッケブランカのアルバムでしたが、来週はこのアルバムを希望します!



36位  老人と海 / ヨルシカ                   

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初登場予想:〇
  


 「又三郎」以来4ヶ月ぶり、今年3曲目、通算では7曲目のエントリー。「又三郎」が先々週まで入っていましたから、中1週でのエントリーとなります。初エントリーだった昨年は4曲、2年目の今年は3曲。順調に実績を積み上げており、素晴らしいですね。これからの京都チャートを背負ってほしい期待の新鋭ヨルシカ。最新曲は、8月18日にリリースされた配信シングルです。

 ヘミングウェイの名作「老人と海」をオマージュにした一作で、宮沢賢治の「風の又三郎」をオマージュした前作「又三郎」から続く「文学作品シリーズ」となります。彼らは文学と非常に親和性の高いアーティストで、アルバムにはオリジナルの小説が付属しているくらいです。この文学作品シリーズは、彼らのアーティストイメージにぴったりな、素晴らしい企画だと思います。今後も続けていってもらいたいですね。曲自体も、これから夏の終わりにかけてぴったりの爽やかな楽曲。最後のサビの前には波の音がサンプリングされていて、若干の空白の後、suisさんの「ああ」という嘆息からサビが展開されていきます。とても美しく、心をつかむ構成だと思いました。

 「又三郎」と同じく配信シングルなので、当然「又三郎」の成績(10週、最高12位)が比較対象となってきます。今作はどこまで伸ばすことができるでしょうか。ただ、1週遅れで、しかも初登場36位と低い。ちょっと心配な思いもありますね(悪い予感が当たらないといいな...)。



34位 しょうもな / クリープハイプ                   

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初登場予想:×
  


 4月の「四季」以来5か月ぶり、今年2曲目のエントリー。8月23日リリースの配信シングルで、テレ東系ドラマ「八月は夜のバッティングセンターで。」主題歌。「ライフ・イズ・ベースボール」がキャッチコピーの面白いドラマで、センチメンタルさのある彼らの楽曲は主題歌にピッタリだと思います。

 前作「四季」は私の中でかなりの名曲で、ヒットを期待したのですが、残念ながら最高28位、5週と振るいませんでした。今作では2作前の「愛す」以来のヒットを目指します。ちなみに、彼らのエントリーを振り返ると、2016年から「5作連続」「2文字の曲」がエントリーしていました(鬼→ただ→イト→愛す→四季)。2文字というのはすごく短くで、それが5作も続いていたのはとても面白いですね(何かこだわりがあったのでしょうか???)ただ、今作は「しょうもな」で5文字だったので、2文字の曲はここでストップです。以上、ちょっと「しょうもな」い話題でございました。

 



23位 ドライブGO! / ザ・クロマニヨンズ                   

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初登場予想:〇


  
 今年後半の主役、ザ・クロマニヨンズの登場です。昨年11月の「暴動チャイル(BO CHILE)」以来10か月ぶりと久しぶりのエントリー。なぜ、今年後半の主役なんて書いたかというと、先週紹介したとおり、彼らはここから6か月連続でCDシングルをリリースするからです。まったく、凄い企画をぶち上げたものですね笑

 8月25日リリース、20枚目のシングル。6か月連続リリースの第1弾です。この配信全盛の時代に、CDシングルを、それも7インチシングルを6作連続でリリースするザ・クロマニヨンズ。もちろん、配信はありません!笑 思い切り時代に逆行した感じがしますが、それも彼ららしいです。「モノ」を残したいという心意気は素晴らしいと思いますね。曲も、ちょっと失礼な言い方ですが、何も考えてない感じが最高にいいです。シンプルなロックナンバーで、歌詞もほとんど「突っ走れ」「GO!」しか言っていません笑 潔いくらいにシンプルですが、ロックとは本来そういうものなのかもしれません。重たいメッセージを乗せられるよりも、こういう曲の方がよっぽどいいのかもしれない。私はすごく好きですね。

 前代未聞、前人未到の「6か月連続リリース」ということで、皆さん気になるのはチャートの動きでしょう。私も気になってたまりません(何しろ、前例がありませんからね)。クロマニヨンズはリクエストが強く、ロングエントリーが多いアーティストですが、今回は毎月新曲が出るということで、次々に曲が入れ替わる可能性があります。一体、6曲のうち何曲がエントリーするのか。ヒットするのか、共倒れになるのか。彼らの新曲から目が離せない半年になりそうです。6曲中、何曲エントリーするか。ぜひ皆さんそれぞれ予想してみてください。私の予想は...うーん...4曲で!

 
 



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

Umillennium parade×Bellev28週目


 先週初の1位を獲得したmillennium parade×Belleの「U」が2連覇を達成です。番組の最後がこの曲というのは最高にかっこいいですね。これまでのJ-ACには全くない雰囲気ですから、非常に新鮮です。初めての1位曲で連覇を達成したのは立派です。2組とも本当におめでとうございます!

 2位にはビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」が再浮上。下がると思ったら上がってきたこの曲が一番不気味で、来週は最大のライバルになるのでしょうか。back numberや髭男など、そうそうたる面々がそろったトップ5ですが、来週はそこを勝ち抜き、ぜひ3連覇を目指してもらいたいです。

 


WELCOME TO TOP10

5位アポトーシスOfficial髭男dism↑83週目
9位夢醒めSunsetビッケブランカ↑53週目



 トップ10入りはOfficial髭男dismとビッケブランカ。「イツメン」がいつも通りトップ10したという感じで、驚きは全くありません。
 Official髭男dismの「アポトーシス」は、エントリー3週目で5位まで上げてきました。アルバム曲とは思えない速さで、むしろ「Cry Baby」よりも早い上がり方です。Official髭男dismはこれが通算13曲目のエントリーですが、12曲目のトップ10入りとなりました。トップ10入りを逃したのは2018年の「ノーダウト」(通算2曲目)のみ。それ以降は全てトップ10入りですから、この曲のトップ10入りももはや当然といったところでしょう。重要なのは来週以降です。アルバム曲は4~5位で止まるイメージが強いですが、この曲はどうなるでしょうか。
 ビッケブランカの「夢醒めSunset」はエントリー3週目でトップ10入り。エントリーは遅めでしたが、23位に初登場してからは堅調に伸ばしてトップ10入りを決めました。8月のはじめ、「ポニーテイル」と「蒼天のヴァンパイア」でトップ10にダブルエントリーを決めたビッケさんですが、1か月後、今度は何と曲を変えてトップ10にダブルエントリーです。これでトップ10入りは2019年の「Ca Va?」以来10曲連続、通算では11曲目となりました。髭男と同じく、こちらもトップ10入りは当然といった風格です。

 


最も順位を上げた曲

22位LITMUS緑黄色社会↑122週目



 
最も順位を下げた曲

35位東京マーブルにしな↓93週目
40位ワールドイズマインハンブレッダーズ↓95週目


最長エントリー

29週目32位ポニーテイルビッケブランカ↓7
23週目16位紫の夜を越えてスピッツ↑3
19週目10位不思議星野源↓4

 

トップ10落ち

12位エンパシーASIAN KUNG-FU GENERATION↓34週目2週
13位うたかた歌 feat.菅田将暉RADWIMPS↓34週目1週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31Love SongUru↑84w
32ポニーテイルビッケブランカ↓729w
33もう少しだけYOASOBI↓317w
34しょうもなクリープハイプnew1w
35東京マーブルにしな↓93w
36老人と海ヨルシカnew1w
37Jasminesumika↑35w
38アカリGReeeeN↓36w
39のびしろCreepy Nutsnew1w
40ワールドイズマインハンブレッダーズ↓95w

 


 再浮上が2曲。1曲は当然の再浮上、もう1曲は驚きの再浮上でしたね。
 当然の再浮上はUru。39位まで下げていた「Love Song」が8ランクの再浮上。31位となり息を吹き返しました。これは、8月25日にリリースされたシングルのセールスポイントが加算されたもので、予想通りの再浮上。とはいえ、消えてしまう危険もあっただけにホッと一息ですね。無事に巻き返しを果たしたUruですが、31位で満足していいアーティストではないでしょう。シングルでは安定してトップ10入りを果たしており、この曲もさらに上を目指してもらわないと困ります。
 驚きの再浮上はsumika。先週40位の「Jasmine」が3ランクの再浮上で37位に順位を戻しました。これは1秒も予想しなかったですね。新曲「リタルダンド」が控えており、「Jasmine」の方はここまで全く元気がありませんでした。今週は曲の入れ替わりで間違いなしと思っていたら、まさかの「Jasmine」再浮上でしたね。思わぬ展開でしたが、これでこの曲は5週目。さすがにここからの急上昇は望めませんが、今週は意地を見せたと思います。
 大ダウンは2曲。21位まで上げていたハンブレッダーズの「ワールドイズマイン」ですが、2週で19ランクダウンと完全に失速で40位。今作はトップ20の手前で壁にぶつかってしまいました。同じく9ランクダウンしたのはにしな。先週10ランクのジャンプアップで期待を持たせた「東京マーブル」ですが、たった1週で30位台へと逆戻り。にしなは前作「ヘビースモーク」も最高26位ということで、全く同じ順位で壁にぶつかったことになります。ブレイクは次回以降に期待ということになりそうです。
 トリプルエントリー組のビッケブランカ、YOASOBIがそれぞれ32、33位。ビッケブランカの「ポニーテイル」はさすがに下落が大きくなってきました。しかし、3曲も入っている中で残っていることが立派でしょう。今週で29週目、来週は大台の30週を目指しますが、下の順位は8つ。有終の美を飾れるかに注目ですね。一方、YOASOBIの「もう少しだけ」は安定しており3ランクダウン。これで17週目となり、自身最高記録の18週(「群青」)にあと1週と迫っています。気付けばこの曲もすごいヒットになったものですね。
 最後に38位はGReeeeNの「アカリ」。こちらは9月8日がCDリリースで、Uruと同じく「早く入りすぎた」パターンです。Uruは39位から見事に巻き返しましたが、この曲は一体どうなるでしょうか。来週がリリース週、再来週はセールス週ですが、順位は崖っぷちの38位。来週はまさに「運命の分かれ目」の週となりそうです。



 

21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21シャッター優里↓58w
22LITMUS緑黄色社会↑122w
23ドライブGO!ザ・クロマニヨンズnew1w
24怪盗back number↓715w
25神無-KANNA-miwa↑32w
26炎の聖歌隊[Choir(クワイア)]桑田佳祐↑73w
27少年少女銀杏BOYZ↓66w
28MIRROR MIRROR平井大↓56w
29会いたくてAdo↓23w
30花のようにeill↓63w



 先週初登場34位、緑黄色社会の「LITMUS」が12ランクのジャンプアップ!エントリー2週目で22位に付けています。これは31位のUruと同じく、8月25日にリリースされたシングルのセールスポイントを稼いだ形です。しかし、Uruよりも上の順位、上の上げ幅ですから、かなり好調だといえるでしょう。この出だしなら、「夏を生きる」以来のトップ10も十分に狙えそうです。先週も書きましたが、私はこの曲が大好きで、相当な傑作だと思っています。これにとどまらず、どんどん上昇していってもらいたいですね!
 緑黄色社会以外は非常に静かな20位台です。アップは2曲。エントリー3週目、桑田佳祐さんの「炎の聖歌隊」は7ランクアップで26位。あまり上がらないのかな、と予想していたら、今週は大きく上げてきましたね。桑田さんは15日に自身初となるEPをリリースします。この曲や「SMILE」も収録された全6曲入りですが、果たしてポイントはどの曲に入るのでしょうか。「SMILE」か「炎の聖歌隊」か、それとも別の新曲か。正直読めないところがあり、非常に注目しています。続いて25位はmiwaの「神無-KANNA-」。こちらは8月18日リリースのCDシングルですが、シングルにしてはあまり伸びませんでした。もしかすると、勢いがあまりないのかもしれませんね(心配です)。まあ、それは来週はっきりとするでしょう。
 残りの6曲がダウン曲。最高8位と躍進した優里の「シャッター」は少しお疲れで21位。先週「水平線」が5位まで上昇したback numberは、「怪盗」が7ランクダウン。さすがにポイントを吸い取られたようで、連続10位台は5週でストップです。しかし、年間入りはもう確定的ですし、痛いダウンではないでしょう。27位は銀杏BOYZの「少年少女」。10位台で3週と頑張りましたが、連続で6ランクダウン。やや下げ幅が大きくなっており苦しいです。
 28位は平井大の「MIRROR MIRROR」。5ランクダウンですが、20位台は4週目で、これまでの成績を考えれば健闘しています。新曲が入ってこないことが幸いしていますね。個人的にもすごくいい曲だと思っているので、どうかこのまま新曲に邪魔されず、最後までチャートを務め上げてほしいです。29位はビックリ、Adoの「会いたくて」が3週目にしてダウンを喫してしまいました。飛ぶ鳥を落とす勢いのAdo、このまま止まらないかと思っていたら、まさかの3週目でダウンです。「踊」の再来を目指しましたがどうやら厳しく、来週以降はディフェンス(残留)に専念しないといけないかもしれません。最後に30位はeill。初エントリーで24位。2週連続でキープしていましたが、3週目は残念ながら6ランクダウンという結果でした。今週は壁にぶつかっているアーティストがとても多いですね。
 


 

11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11この新しい朝に浜田省吾↑410w
12エンパシーASIAN KUNG-FU GENERATION↓34w(2)
13うたかた歌 feat.菅田将暉RADWIMPS↓34w(1)
14三原色YOASOBI↓39w
15BAD APPLEGLAY↑52w
16紫の夜を越えてスピッツ↑323w
17なないろBUMP OF CHICKEN↑516w
18名前を呼ぶよSUPER BEAVER↓610w
19離れていてもWANIMA↑102w
20Cry BabyOfficial髭男dism↓218w

 


 赤色が目立ちますが、これはジャンプアップではなく再浮上。このブロックには再浮上が3曲もあり、今週は再浮上祭りとなっています。
 まず11位は浜田省吾さん。「この新しい朝に」が4ランクの再浮上です。これはでかい。非常にでかい。このまま下げていけば、年間には届かない成績だったこの曲ですが、今週の再浮上で年間入りの可能性が一気に高まりました。最高の形でエントリー10週目。大ベテランの浜田さん、素晴らしい頑張りじゃないですか。ちょっと感動しましたね。ぜひ年間に入ってもらいたいです。
 16位、17位は「不死身かな?」といいたくなるような2曲。先週1番でバッサリとオンエアを切られ、もうダメかと思いましたが、なんと2曲とも息を吹き返してきました。どちらも3回目の再浮上です。今月のマンスリーピックアップに起用されたスピッツは、その効果もあったのか3ランクアップ。これで8週連続の10位台です。このままだと年間トップ3に入りそうな、そんなレベルの曲になってきましたね(逆に、米津さんは年間トップ3入りのハードルが非情に高くなりそうです)。一方、先週12週連続の10位台がストップしたBUMPの「なないろ」は、なんと5ランクの再浮上で17位。私、この曲には厳しいことばかり書いてきましたが、これはちょっと認識を改めないといけないかもしれませんね。トップ10には入っていませんが、これはこれで強いです。今週の再浮上は見事だと思います。
 トップ10落ちは2曲。どちらも上位に定着とはいきませんでした。2週目でトップ10入り、勢いのよかったASIAN KUNG-FU GENERATION「エンパシー」ですが、下落も早かった。最高位は8位、トップ10は2週でした。アジカンはトップ10入りしても短い傾向があり、今作も残念ながらデータどおり。もう一曲ですが、RADWIMPS feat.菅田将暉の「うたかた歌」がトップ10落ち。こちらは10位1週のみとなり、残念ながら「思い出トップ10」となっています。ちなみに、この楽曲に参加している菅田将暉くんですが、10位1週のみでトップ10落ちしたのはこれで3回目。通算7曲目で、3回目です。このパターンが非常に多くなっていますね。
 YOASOBIの「三原色」は3ランクダウンにとどめ14位。この粘りは非常に大きく、年間入りに向け前進しました。トリプルエントリーなのにほとんど崩れていない点は驚異で、特筆すべき強さです。18位はSUPER BEAVERの「名前を呼ぶよ」。トップ10にも入ったこの曲がこれで10週目を迎えました。10週目で18位は大健闘でしょう。ロングエントリー、さらに頑張れば年間入りも見えてくるポイントであり、ぜひ最後まで頑張ってもらいたいです。20位はOfficial髭男dismの「Cry Baby」。新曲「アポトーシス」が上昇していますが、こちらもあまり影響はなく強い。ポイントはかなり伸びており、年間10位台、あるいはトップ10も狙えそうな好成績です。
 最後に15位はGLAYの「BAD APPLE」。先週初登場20位から5ランクアップで、トップ10を狙えそうな好位置に付けました。本日、GLAYのページに過去の楽曲を追加しましたが、トップ10入り率が非常に高く、安定していますね。2016年以降のトップ10入り率は7曲中6曲、率にして86%です。かなり高い打率ですが、さて、今作でも無事にトップ10入りを決めるでしょうか。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1Umillennium parade×Belle8w(5)1
2蒼天のヴァンパイアビッケブランカ↑28w(6)8△(怒)
3Pale Blue米津玄師14w(11)4
4水平線back number↑13w(2)3
5アポトーシスOfficial髭男dism↑83w(1)6
6SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↓47w(6)2
7ラブレターYOASOBI4w(2)5
8きらり藤井風18w(16)×
9夢醒めSunsetビッケブランカ↑53w(1)10
10不思議星野源↓419w(15)7



 1位以外全外しでございます。はははっ。
 2位に再浮上したのはビッケブランカの「蒼天のヴァンパイア」。...これおかしいよ(直球)。今週は、新曲の「夢醒めSunset」がトップ10入り。普通に考えれば、この曲は順位を下げるはずです。それが、まさかの再浮上で自己最高位の2位を記録。アルバムのリリース効果があったのかもしれませんが、まさか上昇するとは夢にも思っていませんでした。来週は1位すら狙えるような勢いで、さすがにちょっとどうなのという思いがあります。トップ10の枠が限られている中で、2曲が上昇していくというのはちょっときつい。来週はどうなるか分かりませんが、も少し上手く2曲のバランスが取れてほしいものです。
 3位は米津玄師さんの「Pale Blue」がキープ。トップ10に11週目で、オールトップ3をキープです。4年連続の年間トップ3入りを目指し、まだまだ稼いでいこうというところでしょうか。1ランクアップで4位に付けたのはback numberの「水平線」。次のシングル「黄色」は9月29日リリースですから、この曲のピークは恐らく9月いっぱいということになるでしょう。9月はあと3週間、少なくともその間は上位をキープしたいところですね。
 6位は桑田佳祐さんの「SMILE~晴れ渡る空のように~」。もう1曲の「炎の聖歌隊」が7ランクも上昇したことにより、割を食っての急落です。4ランクもダウンしてトップ5から外れるようでは苦しい。上にも書きましたが、桑田佳祐さんは9月15日にEPをリリース。EPのポイントがどの曲に入るのかによって、この曲の運命が分かれることになりそうです(私は3曲目の新曲が入ってくると予想しています)。
 YOASOBIの「ラブレター」は順位変わらず7位。トップ5入りもありそうでしたが、トリプルエントリーの影響があったのか伸ばせませんでした。「ラブレター」は順位変わらず、「三原色」「もう少しだけ」は3ランクダウンという結果でしたね。どの曲もそんなに大きく動かず、いい意味でも悪い意味でもバランスよく割れている感じです。
 藤井風と星野源の熱い競り合いは今週も続きました。ここ最近は星野源の「不思議」がリードしていましたが、今週は4ランクダウンの10位とまさかの失速。8位をキープした藤井風の「きらり」が再び前に出るという展開になりました。この2曲、抜いたり抜かされたり、そんなことをもう何ヶ月も繰り返しております。本当に面白いですね!(ちなみに、ポイント差は「4」。相変わらずほとんど変わりません)。ただ、来週はさすがにトップ10落ちを覚悟しなければいけません。10位まで下げた星野源はかなり厳しく、8位の藤井風はもう1週頑張れるかというところ。ちなみに、トップ10の長さを比較すると、「不思議」は15週で、「きらり」は16週となっています。このまま「不思議」が先にトップ10落ちすれば、トップ10の長さでは「きらり」の勝利ということになりますが、さてどうなるでしょうか。
 



 

さよならトップ40




先週38位「TWILIGHT」RADWIMPS 
IN【5】TOP10【0】HIGH【16】



 27位→16位→26位。11ランクアップした翌週に10ランクダウンという激しい推移で、ここまでの波形はなかなか見られません。RADWIMPSの配信シングルでしたが、勢いよく上がったとたんに突き落とされるという珍しい動きになりました。原因は、皆さんご存じのとおり菅田将暉とのコラボ曲「うたかた歌」との入れ替わりがあったことです。「うたかた歌」が登場したとたんにこの曲が大ダウンという、かなり素早い入れ替わりでしたね(考えられる中では最速でしょう)。入れ替わった後は当然全くダメで、10ランクダウンを2回という散々な推移。その結果、トータルは5週に沈んでしまいました。いわば見切られてしまったこの曲は悲惨な結末をたどりましたが、代わりに入った「うたかた歌」がトップ10までたどり着きましたから、RADWIMPSにとっては痛み分けというところでしょうか。本来、ダブルエントリーとはこういう風になるはずなんです(どちらかが上がり、どちらかが下がる)。それなのに、トリプルエントリーで2曲がトップ10内で上昇している某アーティストはやっぱりどう考えてもやりすぎです(怒りが収まらない)。



先週37位「Curtain Call feat.TAKA」清水翔太 
IN【6】TOP10【0】HIGH【14】



 清水翔太さんが7月21日にリリースしたアルバム「HOPE」からのリード曲で、ONE OK ROCKのTAKAさんをフィーチャー。この曲も、アルバムもかなり素晴らしい出来で、上位進出を願いましたが残念ながらダメでした。リリース週に34位で初登場すると、2週で20ランクという目が覚めるような上昇で3週目には14位を記録。トップ10入りを期待しましたが、4週目は8ランクダウンの22位と叩き落されてしまいました。その後は全く元気がなく、トータルは6週。出足がよかっただけに、並みのアルバム曲の成績に収まってしまったことが残念でなりません。せめて10位台にもう少しとどまってくれれば見どころがありましたが、10位台は14位の1週のみ。この結果、ポイントも3ケタを割る寂しい成績になりました。



先週36位「閃光」[Alexandros] 
IN【17】TOP10【0】HIGH【12】



 本当にお疲れさまでした。[Alexandros]が5月5日にリリースしたシングル。セールスを受け、順調に上昇していきますが、4週目の12位でストップ。5週目は7ランクも急落してしまい、トップ10入りを逃しました。このままなら見どころなく終わったこの曲でしたが、ここからが本当に素晴らしかった。なんと、5週目に力なくさげたところからあと12週もランクインしたのです。6週目に再浮上して、いったん下げるものの、9週目に再び再浮上。この結果、10位台を9週にわたって記録する敢闘になりました。11週目からは大きく下げていき、15週目には39位。さすがに終わりかと思いましたが、16週目になんと3度目の再浮上を果たしました。チャートの歴史に残る頑張りで、新生[Alexandros]の存在感を十分に見せつけたと思います。トップ10がなく、年間入りは厳しいかもしれませんが、この曲の頑張りはリスナーの記録と記憶に刻まれたことでしょう。次回作では、トップ10への復帰と、さらなるヒットを期待したいと思います。



先週32位「愛を知るまでは」あいみょん 
IN【18】TOP10【11】HIGH【1】



 5月26日にリリースされた11枚目のシングル。5月1日に30位で早々と初登場しました。あいみょんはエントリーのタイミングが非常に早く、しかもこの時は前の曲「桜が降る夜は」がまだまだヒットしていました。さすがにひどすぎる、と感じた私は、5月1日のチャートでは過去一番にキレ散らかしてしまいました(閲覧注意)。
 その後は当然のように強く、4週目にはトップ10入り。ただ、5週目にはいったん順位を下げています。小休止があったものの、CDのセールスが加わり急上昇、7週目に1位を獲得しました。「桜が降る夜は」から2曲連続、通算では6曲目の1位となり、2連覇を記録しています。1位から下がった後も安定しており、トップ5前後を長きにわたってキープ。このままかなりのヒットになるかと思われましたが、14週目から突然異変が起こりました。5位から10位に下げると、翌週にはまさかの19位まで急降下。その後も下げ止まらず、17週目にはさらに11ランクの大ダウン。最後は32位で姿を消してしまいました。トップ10落ち後は4週しかチャートに残っておらず、1位曲にしてはかなり早い消え方です。この結果、トータルは18週で、トップ10は11週。大ヒットには違いありませんが、いずれも「桜が降る夜は」から下げてしまいました(「桜が降る夜は」はトータル21週、トップ10に12週)。あいみょんにとっては、よもやの急失速。年間チャートですが、正直年間トップ10入りは厳しいかなという成績です(今年はレベルが高い)。
 私はこの曲とあいみょんにかなりきついことを書いてしまいましたが、正直反省しています。なぜなら、今思えばあいみょんはかなりましだからです。「桜が降る夜は」と「愛を知るまでは」は一度も同時にトップ10入りしていません。5月15日に「桜が降る夜は」がトップ10落ちし、22日に「愛を知るまでは」がトップ10入りしています。つまり、しっかりすみ分けが図られていたのです。あいみょんは強すぎると思っていましたが、今思えばかなりまともなチャートアクションをしていました。この3か月後、2曲が同時にトップ10入りし、さらに曲を変えてまた2曲が同時にトップ10入りする、そんなとんでもないアーティストが現れるわけですから(怒りが収まらない)。あいみょんさん、申し訳ありませんでした。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1Umillennium parade×Belle
2蒼天のヴァンパイアビッケブランカ
3水平線back number↑1
4Pale Blue米津玄師↓1
5アポトーシスOfficial髭男dism
6ラブレターYOASOBI↑1
7夢醒めSunsetビッケブランカ↑2
8SMILE~晴れ渡る空のように~桑田佳祐↓2
9BAD APPLEGLAY↑6
10きらり藤井風↓2

 1位争いは、「U」と「蒼天のヴァンパイア」の一騎打ちではないかと思います。8月18日にリリースしたシングルポイントを持続させる「U」と、アルバムリリース効果が期待される「蒼天のヴァンパイア」の争いです。どちらを応援するかは言うまでもなく、上の表のとおりです。ビッケブランカはもう1曲の「夢醒めSunset」もまだまだ上昇してくると思われ、さすがにポイント割れの影響はあると思われます(そう思わないとやってられない)。「蒼天のヴァンパイア」は2位、「夢醒めSunset」は7位という予想です。
 トップ5の顔触れは変わらないかもしれません。トップ5の有力候補はYOASOBIの「ラブレター」でしたが、今週は順位変わらず。こちらはトリプルエントリーの影響を受けているようで、来週もそんなに伸ばしてこないと予想します。というわけで、「ラブレター」は6位に予想。3位から5位の顔触れは今週と変わらず、back numberが米津さんをわずかにかわすと予想します。Official髭男dismの「アポトーシス」はかなり勢いよく上げてきましたが、アルバム曲ということを加味して5位にステイとしました。私の予想では、4位~5位でしばらく安定するのではないかと思っています(ミスチルの「Brand new planet」やaikoの「磁石」を思い出してください)。ただ、髭男はかなり強いので、さらに上位に進出する可能性も十分にあります。
 今週6位まで下げた桑田佳祐さんの「SMILE」は、さすがに下降トレンドに乗ってしまったか。私の予想では新曲との入れ替わり、来週は8位です。藤井風と星野源の仁義なき争いですが、来週は星野源が1週早くトップ10を去り、藤井風が10位で最後の粘りを見せると予想します。藤井風はリクエストも多いようですから、この後も安定の動きが続くかもしれません。
 トップ10の入れ替わりは1組で、今週15位のGLAY「BAD APPLE」を推します。過去7作のうち6作がトップ10入りしており、安定の実績を買いました。今作でもぜひ継続してもらいたいところですね。ただし、トップ10入り候補はこの曲だけでなく、かなりの激戦になっています。今週の順位が高い順に挙げると、WANIMA(19位)、緑黄色社会(22位)、ザ・クロマニヨンズ(23位)、Uru(31位)、この4組はトップ10入りの有力候補です(4組ともCDシングルですからね)。この中で、クロマニヨンズは間違いなくトップ10入りしそうで、2週目で12ランクも上げた緑黄色社会もかなり有望です。そこに、19位と高い位置に付けたWANIMAと、39位からの大逆転を狙うUruが控えており、これはかなりの激戦です。この中でGLAYをかわしてトップ10入りするアーティストがいるかもしれませんし、2組以上が入れ替わる可能性もあります。来週のトップ10争いはかなり面白く、期待ができそうです。
 
 
 

初登場曲予想(9/11)


「来鳥江」UVERworld feat. 山田孝之/愛笑む from 徳川eq.9/1リリースの両A面シングル
「SOUL」UVERworld feat. 青山テルマ/愛笑む from 徳川eq.9/1リリースの両A面シングル
「Soulコブラツイスト~魂の悶絶」桑田佳祐9/15リリースのEPより 8/10先行配信
「Just」04 Limited Sazabys9/1リリースの配信シングル 「fade」との両A面
「ナイトダンサー」秋山黄色9/1リリースの配信シングル
「燃えよ」藤井風9/4リリースの配信シングル

 私は非常に迷っています。...UVERworldが9月1日にCDシングルをリリースしました。当然入ってくるとは思うのですが、これが両A面コラボシングルで、2枚同時リリースというのだから迷っているのです。一方は、山田孝之、もう一方は青山テルマが参加ということで、どちらが入るかは全く分かりません。今年の1月2日にMy Hair is Badが2曲同時エントリーという快挙を果たしましたが、それ以来の同時エントリーはなるでしょうか。2曲?1曲?それとも0曲?来週は目が離せません。

 04 Limited Sazabysは配信で2年ぶりの新曲を発表。「fade」と「Just」の両A面です。私は「Just」の方がいい曲だと思ったのでこちらを推します。もし「fade」が入ったらその時は思い切り笑ってやってください。逆張り王なんで。
 2月に「アイデンティティ」で初エントリーを果たした秋山黄色は配信シングル「ナイトダンサー」をリリース。2曲目のエントリーを狙います。その他では、何度も触れている桑田さんの新曲もセレクト。最後は藤井風。ライブで披露した新曲「燃えよ」を緊急デジタルリリースです。これはまた楽しみな曲が来ましたね!

 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!