J-AC TOP40  2022年2月12日付けチャート

Last-modified: 2022-02-13 (日) 10:22:26


今週のチャート

20220212.png




 

ニューエントリー

今週のニューエントリーは3曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は3曲中3曲でした
全曲的中は史上2回目。やったね!



40位 POP SONG / 米津玄師                          

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初登場予想:〇


 
 今日は非常に豪華な幕開けになりました。フルコースの料理で、いきなりメインディッシュが出てきた感じ。チャートの幕開け40位を飾ったのは、J-AC最強格のアーティスト、米津玄師さんです。

 新曲「POP SONG」は2月7日にリリースされた配信シングル。米津さん自身も出演する「PlayStation」の新CMソング。プレステのCMソングということで、楽曲の先行解禁はなんとプレステで行われたそう。プレステを起動したユーザーにランダムでこの曲が配信される仕様となっていたようです。私はゲームはSwitchしか持っていないので知りませんでした笑 いち早く曲を聴けた人はよかったですね。

 米津さんも出演する新CMは現在放送中。米津さんは出演だけでなく、アイデアやキャラクターデザインの段階から参加されたそうです。幼いころからゲームを遊んできたという米津さんのプレステ愛が感じられるような、そんなクオリティーの高い映像になっています。なんだか、昨年の星野源「創造」を思い出しますね(あれは任天堂のキャンペーンソングですから、SONYにとっては完全にライバル会社ですが笑)星野源、米津玄師と、ゲーム関連で楽曲をリリースし、どちらもさすがのクオリティーに仕上がっていることは舌を巻くばかりです。

 米津さんと言えば、J-ACでは最強レベルのアーティストであることは説明するまでもありません。2018年から、年間チャートで4年連続のトップ10入りを継続しています(2018年1位「Lemon」→2019年2位「馬と鹿」→2020年3位「感電」→2021年6位「Pale Blue」)。この曲も年間入り、その中でももっと高いレベルを目指していくことになるでしょう。果たして5年連続の年間チャートトップ10入りはなるのか、まずはこの曲で狙っていくことになります。今のところ、配信のみのリリースのため、どこまで伸びるかは分かりません。ただ、最下位の40位のスタートですから、恐らく来週以降相当伸ばしていくことは間違いないでしょう。



33位 Boots / KICK THE CAN CREW                          

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初登場予想:〇


 
 先週の「ほっかほか」でオンエアされていたKICK THE CAN CREWの新曲。聴いた瞬間すごく気に入り、「これはエントリーするのでは?」という予感めいたものがありました。予感どおり、エントリーしてくれてとても嬉しいです。エントリーは2018年9月の「住所feat.岡村靖幸」以来3年5か月ぶり。長い期間エントリーしていなかったのは、純粋に新曲をリリースしていなかったからです。今回は久しぶりの新曲リリースで、しっかりとJ-ACへのカムバックを果たしたことになります。

 KICK THE CAN CREWは、3月30日に約4年7か月ぶりとなるアルバム「THE CAN」をリリース。この曲はそこからの先行配信として、2月2日にからリリースが始まっています。いい意味で肩の力が抜けた、とても心地の良いバラードだと思います。長いキャリアを積み重ねてきた彼らだから出せる余裕のようなものが感じられて、とても気に入っています。サビの「Boots」という言葉のノリが気持ちよくて、つい一緒に口ずさんでしまいますね。

 アルバムから1ヶ月以上前の先行配信曲ということで、普通ならあまり入ってこないタイプのリリースです(J-ACはCDシングルが中心のチャート)。しかし、これだけ早い時期にしっかりとエントリーしてきたという時は、それだけ曲の出来がいいということではないでしょうか。先週の「ほっかほか」で紹介されたくらいですから、番組的にも期待値は高いのでしょう。私も非常に気に入っており、ぜひヒット曲に成長してもらいたいと思っています。



24位 もしも、僕がいなくても。 / 平井大                          

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初登場予想:〇


 
 「もしも、僕がいなくても」? いいえ、あなたのいないJ-ACチャートなんて考えられません笑。

 驚異的な連続リリースで、昨年は全アーティスト中最多となる8曲をエントリーさせた平井大さん。最近はぱったりとエントリーが止まっていましたが、2022年初となる新曲が入ってきました。エントリーは昨年11月末の「愛しき日々の真ん中で」以来2か月半ぶり。2か月半ですからそんなに長くはありませんが、「久しぶり」と感じた人も多いかもしれません。それくらい、昨年は大量に入っていましたからね笑 1月30日にリリースされた連続配信の第16弾で、1週遅れになりましたが24位と高めの位置から飛び込んできました。

 ピアノとストリングスを中心にした壮大なバラードとなっており、美しくも儚いメロディーが奏でられています。MVでは、初めての試みとしてパラパラ漫画で有名な鉄拳さんとコラボ。鉄拳さんといえば、「泣ける」ことで有名なパラパラ漫画作家さんですね。王道のバラードに、鉄拳さんのパラパラ漫画と、かなり置きに来た感じ。いわゆる間違いのない1曲です。

 昨年末は紅白歌合戦への出場も果たし、今年はさらなる飛躍を遂げたい1年でしょう。この曲の初登場24位という位置は実はかなり高く、昨年エントリーした楽曲8曲と比較すると、すでに3曲の合計ポイントを上回り、「Romio+Juliet-Love goes on-」のポイントに並びました(17ポイント)。なんと、たった1週のエントリーで8曲中の5位タイに付けたのです(平井大は30位台で消えてしまうことがほとんどだったので、いきなり24位というのはそれくらいすごいことです)。紅白も経験して、J-ACでも一皮むけたところを見せてくれるのか、来週からが楽しみです。とりあえず目指すのはトップ20入りでしょう。昨年は8曲中3曲がトップ20入り、最高は「Anniversary」の13位です。


 


今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

残響散歌Aimerv310週目



 Aimerの「残響散歌」が3連覇を達成。2位のKing Gnu「一途」も強く、同じく3週連続の2位を記録していますが、1位は今週もAimerが譲りませんでした。抜群のCDセールスのほか、オンエア、リクエスト等その他の指標も好調。スタッフさんは「鬼滅の刃」を視聴しておられるようですから(公式ツイッターより)、いわゆるプッシュポイントの方も好調でしょう。ということで、全方位隙なし、文句なしの3連覇となりました。

 YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」ではこの曲のTHE FIRST TAKEバージョンが公開。原曲とは違うアレンジで、こちらも抜群にかっこよかったです。当然ながら話題沸騰となっており、再生回数は再生2日間でなんと驚異の800万回近く!原曲だけでも強いのに、別バージョンでもこれだけブーストしてくるわけですから、これは相当手が付けられない強さになってきましたね。J-ACは連覇が長い傾向にありますし、この曲がv4、v5と伸ばしても全く不思議ではない状況になってきました。
 


WELCOME TO TOP10

10位ごくつぶしザ・クロマニヨンズ↑23週目

 ザ・クロマニヨンズの「ごくつぶし」がトップ10入り。2ランクアップの10位と予想より控えめでしたが、それでも24位→12位→10位と見事な上昇。3週目でのトップ10入りはかなりのスピードと言えるでしょう。
 ザ・クロマニヨンズは、昨年の8月から続けてきた6か月連続リリースの楽曲が全曲エントリー。トップ10入りは、「ドライブGO!」(第1弾)「光の魔人」(第2弾)に続く3曲目となります(トップ10入り率は50%ということになりました)。第3弾の「大空がある」以降は、やはりダブルエントリーという不利な条件に苦しめられ、成績が右肩下がりになっていた彼らですが、第5弾の「縄文BABY」で少しだけ成績を伸ばし、そしてこの曲ではさらに大きく伸ばしてきました。この曲は6か月連続リリースの最終週で、この後にはリリースがありません。今週は「縄文BABY」がチャートアウトし、ますますこの曲に専念できるという状況になりました。しかも、今回はシングルとアルバムの同時リリースであり、両方のセールス効果が見込めるという点もプラスの状況です。つまり、この曲はかなりいい条件がそろっており、ヒットが期待できるということになります。
 6か月連続リリースの最高位は「ドライブGO!」の8位であり、来週以降はこれの更新を目指すことになります。上に書いたような好条件を踏まえると、今作はかなり期待できるのではないかと予想しますね。



最も順位を上げた曲

18位ショック!サカナクション↑102週目



 
最も順位を下げた曲

31位ChopstickNiziU↓713週目


最長エントリー

26週目32位水平線back number↓2
23週目17位燃えよ藤井風↓2
19週目29位食べた愛aiko↓6

 

トップ10落ち

11位君に夢中宇多田ヒカル↓111週目9週

 

チャート詳細



31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31ChopstickNiziU↓713w
32水平線back number↓226w
33BootsKICK THE CAN CREWnew1w
34支離滅裂に愛し愛されようじゃないかポップしなないで↑14w
35摩天楼iri↓43w
36ベテルギウス優里↓214w
37透明な世界Little Glee Monster↓49w
38ヒカレイノチKitri↓612w
39いけないbabyeill2w
40POP SONG米津玄師new1w



 アップは1曲で、先月のスマッシュブレイクだったポップしなないで。初登場が遅く、しかも40位と低く、かなり厳しいのかなと思っていたのですが、思いのほか健闘しています。月が変わってからも順位を上げ、じわりですが34位までやってきたのは見事です。
 初登場2曲、アップ1曲以外の7曲はダウンでした。ロングエントリー組から見ていきましょう。最長エントリーのback number「水平線」は今週も強かった。2ランクダウンと崩れず、32位にとどめました。これで26週、ちょうど半年のエントリーに乗せています。半年エントリーは、年に5曲あるかないかというレベルの大ヒットです。その他では、36位に優里の「ベテルギウス」。先週ロングエントリーに乗せましたが、14週目の今週も崩さず、2ランクダウンにとどめました。非常に腰の入ったいい粘りをしています。13週のロングエントリーに乗せたのはNiziUの「Chopstick」。しかしこちらは7ランクと大きく下げてしまいました。長らく20位前後をキープしてきましたが、ついに残留が危うい位置まで下げています。12週目に乗せたのはKitriの「ヒカレイノチ」。2週連続の6ランクダウンとかなり苦しいですが、なんとか38位に残しました。ここまで大大健闘のKitri、来週は有終の美となる13週目に乗せることができるでしょうか。厳しい状況ながらも注目しています。
 37位はLittle Glee Monsterの「透明な世界」。普通のペースで下げており、今週もそんな感じで37位。来週エントリーすれば2ケタであり、リトグリとしては何としても残留しておきたいところです。最後は私が期待している女性シンガーソングライターたち。iriの「摩天楼」は3週目にして早くもダウンし35位。先週初登場したeillの「いけないbaby」は順位変わらず39位でした。残念ながらチャートに残るのが精いっぱいという感じで、上位への道は険しそうですね。
 

 


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21アルデバランAI↓214w
22裸の勇者Vaundy↑35w
23明日きっとつじあやの↑45w
24もしも、僕がいなくても平井大new1w
25Gifted.BE:FIRST↓314w
26こたえあわせJUJU↓513w
27花束ベリーグッドマン↓13w
28Victim of Love feat.Taka絢香↑12w
29食べた愛aiko↓619w
30君に触れた時からNissy(西島隆弘)↑62w



 ジャンプアップや急落はなく、のんびりとした20位台になっています。そんな中、アップは4曲と多いです。先週までじりじりと順位を下げていたVaundyの「裸の勇者」は、5週目にして巻き返しの再浮上。23日にEPのリリースを控えていますから、これに向けての動きだと思います。30位台がほとんどだったこれまでの曲と違い、この曲は20位前後に定着しています。ヒットの期待はかなり大きそうです。続いて23位はつじあやのさん。先週のジャンプアップには驚きましたが、なんとさらに4ランク上げてきました。先月はオール30位台だったことを思うと、23位は大躍進です。Kitriのように、結構息の長いヒットになるかもしれませんね。そして30位はNissy(西島隆弘)さん。先週36位だった「君に触れた時から」は6ランクアップ。好調な滑り出しで20位台に食い込み、今後に期待を持たせる動きです。同じく先週の初登場組、絢香の「Victim of Love feat.Taka」はじわり1ランクアップで28位。こちらはアルバム曲ということもあり、控えめな伸びでした。最高位をどこまで伸ばせるか、来週あたりが勝負になってきそうです。
 残り5曲はダウン曲です。上位から下げてきた曲としては、21位にAIの「アルデバラン」、25位にBE:FIRSTの「Gifted.」がランクイン。それぞれ14週目のエントリーを決めました。さすがに順位は下げていますが、下げ幅が小さく、今後も粘りそうな雰囲気があります。一方、大きく下げているのはJUJUの「こたえあわせ」とaikoの「食べた愛」。JUJUは2週で12ランク、aikoは2週で11ランクと大きめの下げ方で、息切れの傾向が目立ちます。それぞれかなり長く、aikoさんはロングエントリー3位の19週目まで伸ばしてきましたが、踏ん張りどころを迎えていますね。最後に27位はベリーグッドマンの「花束」。27位→26位→27位とほとんど変わらない動きですが、20位台後半で踏ん張っているという見方もできます。勢いを落とさず、どこまでエントリーを伸ばせるかが見ものです。
 


11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11君に夢中宇多田ヒカル↓111w(9)
12Landscape緑黄色社会↓15w
13スパークル幾田りら↑73w
14BADモード宇多田ヒカル↑33w
15大好物スピッツ↓114w
16おっさん岡崎体育16w
17燃えよ藤井風↓223w
18ショック!サカナクション↑102w
19DoughnutTWICE↓69w
20BOYKing Gnu↓217w



 トップ10落ちは1曲のみで、宇多田ヒカルさんの「君に夢中」。新曲の「BADモード」も入った影響でしょう、じりじりと順位を下げながらついにトップ10から外れてしまいました。とはいえ、トップ10は9週とこれでも十分長い記録で、昨年の「One Last Kiss」と同じような成績。安定したヒットで、今後のロングランが期待されます。その「BADモード」ですが、今週は3ランクダウンの14位とやはり控えめ。17位→17位→14位と、出だしの割には静かな推移になっています。これは「君に夢中」の影響と思われ、2曲とも強いがゆえに引っ張り合っているような状態です。
 勢いよく上げてきたのは2曲。13位は幾田りらの「スパークル」。いやあ、スパークしてますね!初登場33位から、2週で20ランクの大スパーク。一気にトップ10を狙える位置まで伸ばしてきました。「ソロ曲では弱くなる」の法則も、この方には当てはまらないのかもしれません。目覚ましい上昇で、これははっきりとトップ10入り候補になりました。続いて18位はサカナクションの「ショック!」。こちらは先週初登場28位から10ランクアップ、たった2週で消えてしまった前の曲「プラトー」のショックを振り払うように大きく上げてきましたね。サカナクションにとっては、「忘れられないの」以来となる久々の10位台で、こちらもさらなる上昇が楽しみです。
 残り6曲はダウン及びステイです。痛恨のダウンを喫したのは緑黄色社会。初登場40位から3週で29ランクもアップ、トップ10入りは確実と思われた「Landscape」でしたが、痛恨の1ランクダウンで12位。これは思わずため息が出てしまいました。やはりアルバム曲ということで、そこに壁があるかあ...。来週はもう一度チャンスに懸けることになりそうです。TWICEの「Doughnut」は6ランクと大きめに下げ19位。9週目でこの位置ですから、何とかロングエントリーを目指したいという立ち位置です。
 残りは10位台定着組。先週は大きく動きましたが、それでもまだ残っている強い曲たちです。先週トップ10落ちをしたスピッツの「大好物」は1ランクダウンの15位。まだまだ堅い曲となりそうです。岡崎体育の「おっさん」は16位をキープし、10位台に6週目とかなり粘っています。King Gnuの「BOY」は2ランクダウン。20位まで来ましたが、「一途」が上位にいる中でここまで全く崩れていないのは見事です。10位台定着組の中で最も強いのは藤井風の「燃えよ」。こちらは2ランクダウンしたものの、なんと8週目の10位台。次の曲が来るまでは相当崩れないかもしれません。まあ、彼の勢いを思うとこれは納得の動きですね。


トップ10


順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1残響散歌Aimer10w(8)1
2一途King Gnu9w(5)3
3ハートあいみょん↑116w(15)4
4AnarchyOfficial髭男dism↓15w(4)2
5心という名の不可解Ado↑23w(2)5
6北斗七星ビッケブランカ16w(14)7
7おもかげ(produced by Vaundy)milet×Aimer×幾田りら↓28w(6)8
8なんでもないよ、マカロニえんぴつ↑114w(12)10
9明け星LiSA↓117w(10)×
10ごくつぶしザ・クロマニヨンズ↑23w(1)6

 



 トップ10内は全て2ランク以内の移動と、小幅な動きになりました。トップ10落ちした宇多田さんが1ランクダウン、上がってきたクロマニヨンズが2ランクアップですから、本当に全て2ランク以内。J-ACらしい、非常に穏やかな展開ではあります笑
 2位は3週連続でKing Gnuの「一途」。3週連続の2位ですから抜群に強いのですが、Aimerに頭を押さえ付けられ、悔しい展開が続きます。3位はあいみょんの「ハート」が再浮上。先週4位から、再びトップ3に返り咲いたのは見事で、これは8連覇した曲の底力としか言いようがありません。4位にダウンしたのはOfficial髭男dismの「Anarchy」。先週はトップ3入り、さらに上位を狙いましたが、エントリー5週目で初のダウンを喫してしまいました。今週のダウンを見ると、ちょっと1位は厳しくなったかなという印象ですね(このあとCDシングルが出れば話は別ですが)。そして5位に食い込んできたのはAdoの「心という名の不可解」。先週7位でトップ10入り、自己最高位を更新したAdoですが、今週はさらに2ランクアップ。自身初のトップ5入りを3週目という爆速の速さで達成しました。飛ぶ鳥を落とす勢いで上がってきたAdoですが、現在の1~4位は非常に強く、全員が1位経験者です。ここが最高位のAdoが、この壁をいかに突き破っていけるかに注目です。
 6位はビッケブランカの「北斗七星」。なんと4週連続の6位となりました。3週連続ならまだありますが、4週連続はかなり珍しい。上がりもせず下がりもせず、6位をキープし続けており、トップ10は驚異の14週目となりました。7位は2ランクダウンで「おもかげ」。Aimerが1位、Vaundyと幾田りらの新曲も上がってきており、この曲はさすがに下がり目という感じがします。2ランクダウンの7位にとどめましたが、来週はあるいはトップ10の残留も危うくなってくるかもしれませんね。
 8位はマカロニえんぴつの「なんでもないよ、」。いやあ、強い。なんと、トップ10に12週目にしてまたもや再浮上。10位で残留するのかと予想していたら、8位に上げてくるのは予想外で、相当な体力があります。私は最初、この曲の年間入りは厳しいかと思っていました(年をまたいでいるため)。しかし、2022年に入ってからもこれで7週間トップ10をキープしています。つまり、今年の年間チャートにも十分エントリーの可能性があるということです。素晴らしい曲なので、ぜひ年間チャートに名を残してほしい。最後に9位はLiSAの「明け星」。こちらは1ランクダウンながらトップ10を死守。これでトップ10を2ケタに乗せたわけですから相当大きな残留になりました。現在はAimerの「残響散歌」が1位を取っており、前の主題歌だったこの曲は普通なら厳しくなるはずです。しかし、こうやってトップ10をキープし続けるわけですから、これはLiSAの「意地」というよりないですね。今週、「残響散歌ではなくこの曲を!」というリクエストが読まれていましたが、こういう熱心なファンの方に支えられ、この曲のヒットがあるのかなと思いました。



 

さよならトップ40




先週40位「飛行する君と僕のために」小沢健二 
IN【6】TOP10【0】HIGH【20】



 小沢健二さん3年10か月ぶりのCDシングルでしたが、結果は非常に厳しいものに終わりました。以前のシングルを振り返ると、「流動体について」は3連覇を達成していましたし、前回のシングル「アルペジオ」は最高3位で12週ランクインしていました。それに比べると、この曲の成績がいかに厳しいものかということが分かってもらえるかと思います。配信シングルなら「仕方ないね」とも言えそうですが、CDシングルでこの成績はかなり厳しいと言わざるを得ません。
 2週目に20位を記録するものの、トップ10入りはこの1週のみ。後はずるずると順位を下げていき、見せ場を作れませんでした。次回作での巻き返しを期待するより他ありません。



先週38位「縄文BABY」ザ・クロマニヨンズ 
IN【6】TOP10【0】HIGH【26】



 この曲は今年の元日に40位で初登場。つまり、2022年最初に番組でオンエアされた1曲であり、2022年最初の初登場曲でした。非常に縁起のいい曲でしたが、残念ながら成績は振るいません。ただ、これは仕方ないところが大きいでしょう。この曲は連続リリースの第5弾でしたが、1月19日には早くも第6弾の「ごくつぶし」が控えていました。どう見てもメインになりそうなのは「ごくつぶし」で、最初から厳しい戦いになることはある程度予想されましたね。
 案の定というか、事前に予想していたような推移をたどりました。「ごくつぶし」が入るまでは上昇を続け、3週連続の上昇で4週目には26位を記録。しかし、「ごくつぶし」が入ってきてからは急落という流れです。最初からメインになれないことが見えていた、悲運の曲ということができます(あんまりめでたくはなかったというわけです)。ただ、悪いことばかりでもありませんでした。第3弾の「大空がある」、第4弾の「もぐらとボンゴ」とひどい右肩下がりが続いていましたが、この曲ではそれをストップさせました。「縄文BABY」と「ごくつぶし」は右肩上がりの成績になるでしょうから、まさに「終わりよければ全てよし」。来週からは「ごくつぶし」の大活躍に期待しましょう。
 
 


先週37位「原罪と福音」東京事変 
IN【6】TOP10【0】HIGH【19】



 東京事変が昨年12月22日にリリースしたオールタイムベスト「総合」に収録された新曲。アルバムのリリース効果があったのか、年明けに28位で初登場を果たしました。翌週は19位までジャンプアップし、さらなる上昇が期待されましたが、残念ながらここが最高位。翌週からじりじりと2ランクずつ下げてしまい、5週目からは急落。トータルは6週という成績になりました。10位台が1週のみであまりいい成績とは言えませんが、アルバム曲と考えればまあ仕方ないというか、標準的な成績に収まったという感じです(同じような成績でも、小沢健二さんとは事情が違います)。

 なお、皆さん気付かれたかもしれませんが、今週チャートアウトした曲は全てトータル6週、つまり今年の1月1日にエントリーした楽曲ということになりました。同じ日にエントリーした3曲が、ほとんど同じような成績で同じ日にチャートアウトするという珍しい現象になりましたね。なお、今年の1月1日は合計4曲がエントリーしていました。もう1曲は吉岡聖恵さんの「まっさら」で、こちらは残念ながら2週前にチャートアウトしています(トータル4週)。元日は4曲がエントリーし、どれもそれなりに強そうでしたが、全て6週以内で姿を消すという、残念な結末となってしまいましたね。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1残響散歌Aimer
2一途King Gnu
3心という名の不可解Ado↑2
4ハートあいみょん↓1
5AnarchyOfficial髭男dism↓1
6ごくつぶしザ・クロマニヨンズ↑4
7北斗七星ビッケブランカ↓1
8スパークル幾田りら↑5
9なんでもないよ、マカロニえんぴつ↓1
10BADモード宇多田ヒカル↑4

 1位はAimerの「残響散歌」の4連覇と予想します。CDシングルをはじめ、各種ポイントが堅すぎるうえに、THE FIRST TAKEバージョンが出てくるなど話題に事欠かないからです。また、2位以下に突き抜けるような曲がないこともv4を予想する理由です。King Gnuの「一途」は3週連続2位と立派ですが、やはりAimerより2週前のリリースというのが痛く、追い抜くには至らないか。しかし曲は流行っていると思いますので、来週も動かずの2位と予想しました。トップ5内での注目はAdoで、今週の5位からさらに順位を上げられるかが見どころです。アルバムの売上が好調で、ドラマ主題歌で露出も多いため、まだ上昇するのではないかと予想。2ランクアップの3位、初のトップ3入りと予想します。今週3位のあいみょん、4位の髭男はそれぞれ1ランクダウンの予想です。髭男は今週トップ3以内をキープしていれば1位候補になれそうでしたが、4位にダウンしたため1位はかなり遠くなったと思います。
 トップ10の入れ替わりは2組を予想します。圏外は「おもかげ」と「明け星」。「おもかげ」は今週7位ですが、Aimer、幾田りら、Vaundyと新曲に力があり、ちょっと苦しくなってくるのではないかという予想です。代わりにトップ10に入ってくる2曲ですが、まずはその幾田りらさんで「スパークル」。初登場33位から2週で20ランクという素晴らしい上昇を見せ、トップ10入りを十分に狙える13位に付けています。YOASOBIの新曲がまだ入っておらず、「おもかげ」も下がってきているということで、ここがトップ10入りの大チャンスでしょう。勢いよく上げてきても、10位台前半でストップする曲は非常に多いです(今週の緑黄色社会のように)。来週はソロでもトップ10入りできるか、勝負の週となります。もう1曲は宇多田ヒカルさんの「BADモード」。初登場17位から、こちらは予想とは異なりゆっくり上げてきました。「君に夢中」がいますし、アルバムのリリースは23日ともう1週ありますから、引き続きゆっくりと上昇するのではないかと予想します。とはいえ、トップ10には食い込んできそうということで、4ランクアップの10位を予想です。残留組では、今週6位のビッケブランカと8位のマカロニえんぴつ。この2曲は、すぐにトップ10圏外となるようなイメージはなく、1ランクダウンで粘るのかなと思います。そして今週10位とトップ10入りしたザ・クロマニヨンズの「ごくつぶし」。こちらは今週控えめな上昇でしたが、「縄文BABY」もいなくなり1曲になったため、もっと上げてもらわないと困ります。4ランクアップの6位と予想し、ぜひトップ5をうかがってもらいたいです。

 
 
 

初登場曲予想(2/19)


「Diary」(Re)SEKAI NO OWARI2/9リリースのCDシングル
「Fly High」milet2/2リリースのアルバムより
「ミスター」YOASOBI2/16リリースの配信シングル
「見て呉れ」秋山黄色3/9リリースのアルバムより 2/6先行配信
「IN THIS WORLD FEAT.坂本龍一 [VOCAL:満島ひかり]」MONDO GROSSO2/8リリースのアルバムより

 
 来週のCDシングルで最有力はSEKAI NO OWARIの「Diary」。皆さん覚えておられると思いますが、これは昨年の12月から今年の1月にかけて配信セールスで3週だけエントリーした楽曲です。あえなく圏外となってしまいましたが、CDリリースということでリエントリーのチャンスが巡ってきました。CDリリースからのリエントリーは昨年4曲の実績があり、十分に狙えるでしょう。久々に見てみたいものです。
 miletの「Fly High」は2週連続の予想。NHK冬季五輪のテーマ曲であり、今週のアルバム特集効果も見込んでエントリーを予想します。3曲目のYOASOBI「ミスター」は今週の「ほっかほか」でオンエアされた楽曲です。来週16日火曜のリリースで、エントリーの早いYOASOBIならすぐにでも入ってきそう。ただし、幾田りらさんの曲「スパークル」との兼ね合いもあるのでどうなるでしょうか。4曲目は秋山黄色。3月にアルバムをリリースすることになっており、「見て呉れ」はそこからの先行配信です。「アイデンティティ」以来2曲目のエントリーを狙いますが、どうでしょうか。
 最後はMONDO GROSSO。8日にアルバム「BIG WORLD」をリリースし、23日にはα-stationで特番がオンエアされます。このアルバム、ボーカルが本当に多彩で豪華な1枚です。ぜひアルバム特集してもらいたいですね。このアルバムからぜひ1曲入ってほしいということで、坂本龍一さんとのコラボ「IN THIS WORLD」を予想。ボーカルは女優の満島ひかりさんです。満島さんとMONDO GROSSOといえば、2017年でシングル「ラビリンス」でコラボしており、この曲はJ-ACにもエントリーしました。エントリーの再来を期待します。
 
 それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!