今週のチャート
ニューエントリー
今週のニューエントリーは5曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は5曲中2曲でした。
39位 陽はまた昇るから / 緑黄色社会
初登場予想:×(2週早いエントリー)
「Landscape」以来3か月ぶり、通算7曲目のエントリー。緑黄色社会が4月20日にリリースする5枚目のCDシングルで、『映画クレヨンしんちゃん もののけ忍者珍風伝』主題歌。リリース週は来週ですが、早くも今週入ってきました。4月10日に先行配信されていたとはいえ、かなり早いタイミングで、CD基準で見れば2週も早いエントリーになります。ですから、絶好調のスタートを切ったとみて間違いありません。
以前、キヨピーさんが緑黄色社会を「陽」のバンドと評していましたが、これもまさに「陽」な1曲。クレヨンしんちゃんの映画主題歌ということですが、ピッタリではないかと思いますね。日々笑いの絶えない野原家をイメージし、その温もりを想って書かれた楽曲とのことです。ちなみに、昨日放送されたMステではクレヨンしんちゃんとのスペシャルコラボバージョンでこの曲を披露。しんちゃんもMステもテレ朝ですからね笑 この点、かなり強力なタイアップ効果が待っています。
クレヨンしんちゃんの映画主題歌は、明るいイメージの邦楽アーティストが毎年起用されているように思います。昨年の主題歌はマカロニえんぴつの「はしりがき」でした。この時、マカロニはまだ「なんでもないよ、」でブレイクする前でしたが、この「はしりがき」では初のトップ10入り、トータル12週という大健闘になりました。私は、このしんちゃん映画の主題歌がマカロニえんぴつブレイクのきっかけになったと思っています。ですから、今年は緑黄色社会にも大きなチャンスが来ました。「LITMUS」は大ヒットしましたが、それ以外ではどうも突き抜けられない彼ら。この曲で大ブレイクとはなるでしょうか。早いタイミングで入ってきまし、かなり期待できると思います。
38位 Trick me / 秦基博
初登場予想:×(1週早いエントリー)
今週4月13日にリリースされたばかり、秦基博さんの配信シングルです。今週はリリース週ですから、1週早いタイミングでのエントリーとなります。先程の緑黄色社会に続き、通常より早いタイミングのエントリーとなりました。これはなぜかというと、来週の有力曲が異常に多いからです(詳しくは最後の初登場予想で書きます)。来週は有力曲が大量にあります。全部入れようと思ったら、余裕で10曲は超えます。それくらい、有力曲が多いので、フライングで今週に何曲か入ってきています。そうでもしておかないと、来週は入りきらないのです。とにかく、来週はもの凄いことになります。
話がそれましたが、曲の話をしましょう。秦さんのエントリーは2020年最終週に入ってきた「泣き笑いのエピソード」以来1年4か月ぶり。「泣き笑いのエピソード」は朝ドラ主題歌という大きなタイアップにも支えられ、トータル24週の大ヒットになりました。この他にも、秦さんには多くのヒット曲がありますね。入ってくればヒットは間違いなし、J-AC最強格のアーティストの1人だと認識しています。
恋する気持ちの揺らぎや切なさをスタイリッシュに表現した楽曲。浮遊感のあるサウンドがどこかクセになります。ゲストボーカルにはmahina(マヒナ)さんが参加。mahinaさんは、J-ACへのエントリーこそありませんが、太陽のような声が印象的な、実力派ボーカリストです。mahinaさんが下支えしていることにより、これまで以上の聴きごたえも加わった楽曲だと思います。タイアップとしては、UNITED ARROWS green label relaxingとのコラボレーションソングになっています。このブランド、わりと低価格帯ですが、シンプルで洗練されたデザインがすごくいいと思っており、個人的には大好きなブランドの一つです。秦基博さんをタイアップに起用するあたりも、よく分かっているなあと思いますね。このタイアップをきっかけに、ますます好きになりそうです。
37位 ミラーチューン / ずっと真夜中でいいのに。
初登場予想:〇
2月の「袖のキルト」以来2か月ぶり、通算4曲目のエントリー。「袖のキルト」は残念な急落をしてしまいましたが、短期間ですかさず次の曲を入れてくるあたり、流れはいいですし、確実に力を付けていると感じます。「ずとまよ」こと、ずっと真夜中でいいのに。です。
4月7日にリリースされた配信シングル。ずとまよは本日16日から2日間にわたり、さいたまスーパーアリーナで自身初となる単独公演を控えており、この曲は単独公演を控えたリリースです。ちなみに、ツアーのタイトルは「鷹は飢えても踊り忘れず」です。2月に出たミニアルバムのタイトルは「伸び仕草懲りて暇乞い」でしたが、毎回非常に難解で、妙にひっかかりのあるタイトルを掲げてきますね笑 曲の方は、いい意味で気だるさを感じるようなミドルテンポのトラック。ミラーボールがいい感じで回っている絵が目に浮かぶようです。ACAねさんの感傷的なボーカルが相変わらずよく曲に映えているなと思います。
29位 クロノスタシス / BUMP OF CHICKEN
初登場予想:×(1週早いエントリー)
今週月曜日、11日にリリースされたばかり、BUMP OF CHICKENの配信シングルです。早いタイミングで入ってきた曲「その3」であり、早くから入ってきた理由は先程秦基博さんのところで述べたところです(来週の有力曲が多いから)。
BUMPとしては、昨年11月の「Small World」以来5か月ぶりのエントリー。「Small World」は大人気アニメ、「すみっコぐらし」の劇場版主題歌でしたが、今度も大人気アニメの劇場版主題歌です。今週金曜日に公開となった「劇場版名探偵コナン ハロウィンの花嫁」主題歌。39位に「クレヨンしんちゃん」の劇場版主題歌である緑黄色社会が入っていましたが、こちらも春の風物詩となっている大人気アニメですね。昨年はコロナの影響もあり、さすがに興行成績を落としましたが(それでも70億円台!)その前の2作は興行成績90億円台を記録していました。今年はいよいよ3ケタ(100億)に行くのではないかと話題騒然の映画です。
コナンの映画主題歌は、アニメでは主題歌を担当しない意外なアーティストが抜擢されることが特徴です(スポンサーの関係)。前作は東京事変(「永遠の不在証明」)で、これにもかなり驚きましたが、今作はBUMP!東京事変と同じく、コナンのイメージは全くなかったのでかなりサプライズな主題歌でした。今年は人気キャラクターである高木刑事と佐藤刑事の恋物語、そして大人気の「警察学校組」も絡むボリューム満点の内容になっているので、ぜひ劇場に足を運んで鑑賞してきたいと思います(管理人はコナンファンです)。BUMPの主題歌がどんな風に流れてくるのか、それも非常に楽しみですね。
タイトルの「クロノスタシス」は、いわゆる「時計の針が止まって見える現象」のことを言います。時間の流れが歪んで、ゆっくりに見える現象です。音楽好きの方は、「きのこ帝国」というアーティストの楽曲を思い浮かべることでしょう。きのこ帝国の「クロノスタシス」は本当に名曲なので、知らない方はぜひこの機会に聴いてみてください。「クロノスタシス」という現象についてもよくイメージできるようになると思います。
14位 喜劇 / 星野源
初登場予想:〇
今週最も高い位置に初登場を決めたのは、星野源さんの配信シングルでした。今週は番組にプレゼントを提供してくださった星野源さん。14位という高い位置での初登場は、プレゼント効果でしょうか?いいえ、星野さんの地力だと思います笑 トップ10目前の好位置ですが、これくらいはやって当然の方です。
「Cube」以来半年ぶりのエントリー。4月8日リリースの配信シングルで、TVアニメ「SPY×FAMILY」のEDテーマです。制作陣からは、「家族」をテーマに作成してほしいとのリクエストがあったそうです。星野さんで「家族」といえば、J-ACでも10連覇した「Family Song」がすぐに思い起こされますが、「Family Song」とはまた違った曲ができたというのが星野源さんのコメントです。たしかに、「Family Song」とは全く違って聴こえるのが面白いところです。「Family Song」はとても明るく、温もりがストレートに伝わってくる曲ですよね。こちらは、それに比べると少し低いトーンですが、じんわりと温もりが広がっていく感じ。星野さんが「家族観」を綴ったという歌詞にも注目です。「いつの日も 君となら喜劇よ」歌詞にこんな一節があり、本当に素敵な言葉だなと思います。
この曲がEDテーマになっているアニメ「SPY×FAMILY」ですが、OP主題歌は誰だと思いますか?実は、Official髭男dismの「ミックスナッツ」です(これは、来週入ってきそう)。OPが髭男で、EDが星野源.........。ちょっと、贅沢すぎませんか?(予算は大丈夫なのか?笑)。主題歌が豪華すぎてあまりに驚いたので、普段あまりアニメを視聴しない私ですが、今回は視聴してみようと思います(ちなみに、同じ理由で「王様ランキング」も観始めました。主題歌をきっかけにアニメを観るタイプですね笑)。
今週のチャートアクション
★THIS WEEK'S No.1★
カメレオン | King Gnu | → | v3 | 6週目 |
1位はKing Gnuの「カメレオン」。急伸してきた藤井風の「まつり」の頭を押さえ付け、見事3連覇を達成しました。King Gnuは前回の1位「Teenager Forever」が2連覇ですから、これで連覇記録で自己最高記録をマークしたことになります。Aimerから1位を奪い、そして藤井風やビッケブランカを相手に守り抜いての3連覇というのは抜群の価値があります。本当におめでとうございます。
18日に放送される「CDTVライブライブ」にKing Gnuの出演が発表。この曲「カメレオン」をフルサイズで披露するそうで、楽しみです。他にも、「SUMMER SONIC 2022」や「NUMBER SHOT2022」といったライブへの出演情報も今週になって発表されました。この先の季節に向けてもますます加速していきそうで、King Gnuから目が離せません。
★WELCOME TO TOP10★
10位 | 永遠 | Mr.Children | ↑1 | 3週目 |
トップ10入りは1組のみ。Mr.Childrenの「永遠」がエントリー3週目でトップ10入りを決めています。
2週前に18位で初登場。18位→11位→10位という推移になっています。初登場が高い割には落ち着いた推移ですが、それでも3週目にトップ10入りしてくるあたりはさすが。私の手元に残っている記録では、2014年の「足音~Be strong~」以来1度もトップ10入りを逃したことがありません(これで10曲連続)。数少ない、トップ10入り率100%のアーティストで、今週はまず当然のノルマを達成したというところでしょう。
当然のトップ10入りを決めましたが、1ランクアップの10位と意外と伸び悩んだことが気になります。本作はNetflixの映画主題歌、かつ配信限定ということで、もしかするとCDシングルに比べると控えめな成績になるのかもしれません。しかし、配信面はかなり好調であり、来週から大化けしてくる可能性も残されています。来週の順位が、この曲の勢いを見極めるうえでのポイントになってきそうです。
最も順位を上げた曲
11位 | 微熱 | UA | ↑7 | 4週目 |
最も順位を下げた曲
32位 | おもかげ(produced by Vaundy) | milet×Aimer×幾田りら | ↓7 | 17週目 |
最長エントリー
① | 25週目 | 20位 | ハート | あいみょん | ↓1 |
① | 25週目 | 24位 | 北斗七星 | ビッケブランカ | ↓2 |
① | 25週目 | 34位 | おっさん | 岡崎体育 | ↓3 |
トップ10落ち
12位 | As long as i love(with稲葉浩志) | TK from凛として時雨 | ↓5 | 4週目 | 2週 |
チャート詳細
31-40位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
31 | アルデバラン | AI | ↓1 | 23w |
32 | おもかげ(produced by Vaundy) | milet×Aimer×幾田りら | ↓7 | 17w |
33 | うるうびと | RADWIMPS | ↓1 | 6w |
34 | おっさん | 岡崎体育 | ↓3 | 25w |
35 | 大人になって | アイナ・ジ・エンド | ↓1 | 2w |
36 | 裸の勇者 | Vaundy | ↓3 | 14w |
37 | ミラーチューン | ずっと真夜中でいいのに。 | new | 1w |
38 | Trick me | 秦基博 | new | 1w |
39 | 陽はまた昇るから | 緑黄色社会 | new | 1w |
40 | サンタモニカ・ロリポップ | FANTASTICS from EXILE TRIBE | ↓5 | 5w |
初登場3曲以外は色なし、全てダウン曲となっています。
ロングエントリーでは、岡崎体育、そしてAI。この2曲が20週超えとなっています。岡崎体育の「おっさん」は3ランクダウンにとどめ34位。これで25週目となり、来週の半年エントリーに望みをつなげました。朝ドラが放送終了したAIの「アルデバラン」は1ランクダウンの31位。今週も変わらぬ安定ぶりで、23週目のエントリーを記録しました。20位台から外れてしまったものの、先週まで実に9週連続で20位台にエントリー。地味ながらとんでもないロングヒットになりました。朝ドラ効果がなくなった来週からはどうなるでしょうか。
ついでコラボ曲の「おもかげ」、そしてVaundyと続きます。「おもかげ」はさすがに大きく崩してしまい7ランクダウン。今週で17週目は立派ですが、20週はさすがに厳しくなりました。先週得ロングエントリーに乗せたVaundyは3ランクダウンにとどめ34位。「恋風邪にのせて」が上位にいる中、今週も安定で14週目のエントリーを記録したのは立派の一言です。
33位はRADWIMPSの「うるうびと」。1ランクダウンにとどめたものの、上位に浮上する感じはなく、チャートに残るのが精いっぱい。映画のヒットとは連動しない低水準が続いています。先週初登場34位のアイナ・ジ・エンドの「大人になって」は即落ち35位。厳しい成績となりましたが、初エントリーですし、カバー曲ですし、仕方ないのかなと思います。むしろ、1週で圏外が連発している昨今では、むしろよく残ったなという印象すらあります。最後に40位はFANTASTICS。初登場28位から即落ちとなり、結局ダウンを食い止めることはできませんでしたが、5週入ったのは立派だと思います。前の曲は30位台の2週のみでしたから、かなり伸ばしたということになります。今週もしっかり40位にとどまっていますしね。
21-30位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
21 | 青いの。 | go!go!vanillas | ↑3 | 2w |
22 | Anarchy | Official髭男dism | ↓5 | 14w |
23 | なんでもないよ、 | マカロニえんぴつ | ↓2 | 23w |
24 | 北斗七星 | ビッケブランカ | ↓2 | 25w |
25 | 魔法にかけられて | Saucy dog | ↑2 | 3w |
26 | Diary | SEKAI NO OWARI | ↓6 | 12w |
27 | ばかまじめ | Creepy Nuts×Ayase×幾田りら | ↑1 | 3w |
28 | 大好物 | スピッツ | ↓2 | 23w |
29 | クロノスタシス | BUMP OF CHICKEN | new | 1w |
30 | ごくつぶし | ザ・クロマニヨンズ | ↓1 | 12w |
こちらも初登場のBUMP以外は色なし。しかし、アップ曲が3曲とそれなりに活気のあるブロックです。
アップ曲を見ていきます。先週初登場24位、go!go!vanillasの「青いの。」はじわり3ランクアップでトップ20目前に付けました。2015年以降、これで10曲目のエントリーとなったバニラズですが、残念なことにまだトップ10には入っていません。10位までは行くものの、すぐに下がってしまうという推移を繰り返しています(詳しくは今秋オープンしたバニラズのページをご確認ください)。今作は何とかそこを打破してもらいたいですね。まずは10位台への食い込みを目指します。
エントリー3曲目の2曲はじわりアップ。Creepy NutsとYOASOBIの2人によるコラボ曲「ばかまじめ」は27位、Saucy dogの「魔法にかけられて」は25位でした。特にSaucy dog。強豪曲も多く入ってきた中、自己最高位の25位とはかなり好調ではないでしょうか。ようやく、世間の評価にJ-ACも追いついてきた感じ。これは期待が持てそうです。
残り6曲はダウン曲です。エントリーが長い順に書いていきます。ビッケブランカの「北斗七星」が25週目。今週も2ランクダウンにとどめる安定ぶりでした。LiSAの「明け星」がついにチャートアウトしたため、今週はこの曲を含む3曲が最長エントリーになりました。「ハート」「北斗七星」、そして「おっさん」。昨年の10月最終週からチャートを盛り上げてきた最強の3曲ですね。その「北斗七星」を2週差で追うのが、マカロニえんぴつの「なんでもないよ、」とスピッツの「大好物」。今週もいずれも2ランクしか下げておらず、相変わらずの安定ぶりです。ちなみに、23週はAIの「アルデバラン」も含めて3曲。25週が3曲で、23週が3曲ですから、昨年の10月末~11月上旬の曲は本当に強かったということがよく分かります。
22位はOfficial髭男dismの「Anarchy」。2週連続の5ランクダウンとやや大きめで、新曲も入ってきたため今後はかなり厳しそうです。ロングエントリーまであと1週、12週目を迎えた曲は2曲あります。リエントリーから最高4位まで伸ばしたSEKAI NO OWARIの「Diary」は26位、6ヶ月連続リリースの締めくくりだったザ・クロマニヨンズの「ごくつぶし」は30位でした。セカオワは季節が変わり、ダウンが大きくなってきましたが必死に残しています。クロマニヨンズは2週連続で大きく下げ、同じくかなり苦しい状況ですが今週は1ランクダウンにとどめました。どちらも、来週残ればロングエントリーを達成です。ここまでの頑張りをぜひ生かしてもらいたいですね。
11-20位
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN |
---|---|---|---|---|
11 | 微熱 | UA | ↑7 | 4w |
12 | As long as i love(with稲葉浩志) | TK from凛として時雨 | ↓5 | 4w(2) |
13 | Bye-Good-Bye | BE:FIRST | → | 6w |
14 | 喜劇 | 星野源 | new | 1w |
15 | 一途 | King Gnu | ↓3 | 18w |
16 | ミスター | YOASOBI | ↓1 | 8w |
17 | Rock the World | [Alexandros] | ↓3 | 9w |
18 | Your Name | Little Glee Monster | ↓2 | 6w |
19 | ショック! | サカナクション | ↑4 | 11w |
20 | ハート | あいみょん | ↓1 | 25w |
先週まで2週連続で「3枚替え」という激しい状況でしたが、今週はいったん落ち着き「1枚替え」でした。トップ10落ちはTKと稲葉浩志さんのコラボシングル。2週連続の7位から5ランクダウンで12位。早くもトップ10落ちになったのは残念ですが、初登場から抜群に高かったですし、トップ10前後で4週入っていますから立派なヒットです。気を取り直し、2ケタのエントリーを目指してもらいたいと思います。
7ランクのアップで11位に付けたのはUAの「微熱」。初登場39位から急上昇が止まらず、4週目にしてトップ10に王手というところまで来ました。「微熱」というか、「激アツ」です。久しぶりの新曲リリースとなったUAさん。いつ以来か分からないトップ10が、いよいよ目の前まで迫っています。13位にはBE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」。こちらは先週と順位が変わりませんでした。前の曲「Gifted.」に続き、なかなかトップ10に入れてもらえず、トップ10に留め置かれますねえ。5月にCDシングルが出るまでは我慢の展開でしょうか。それまでに崩さず、チャンスを待ちたいところです。
19位にはサカナクションの「ショック!」。3月30日にリリースされたアルバムの効果でしょう。4ランクの再浮上で、4週ぶりに10位台に戻ってきました。トップ10はありませんが、10位台~20位台の前半でよく頑張っており、これで11週目。ロングエントリーも確実という状況です。地味ながら、こうやって中位で頑張る曲は大好きですね。
残りのダウン曲を見ておきましょう。あいみょんの「ハート」は1ランクダウンするもトップ20をキープ。これで、「北斗七星」「おっさん」に並ぶ最長の25週目です。新曲もトップ10入りする中、よくやっています。同じくよくやっているのはKing Gnuの「一途」。こちらは3ランクダウンにとどめ15位でした。新曲「カメレオン」が1位まで獲った中でこの安定ぶりですから、もう抜群に強いです。16位から18位は小幅なダウン。16位はYOASOBIの「ミスター」、17位は[Alexandros]の「Rock the World」でした。先週トップ10落ちした2曲ですが、今週は踏みとどまり大崩れはしませんでした。それぞれ8週目、9週目ですから、ここからはロングエントリーに向けて粘れるかに注目です。最後に18位はLittle Glee Monsterの「Your Name」。こちらも2ランクダウンと踏ん張り、18位にとどめたのは健闘です。最近は2ケタ前後のエントリーが多いリトグリ、今作もどうやらそうなりそうですが、1ケタと2ケタでは印象が大違いです。ぜひ、あと4週ランクインできるように頑張ってもらいたいと思います。
トップ10
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | IN(うちトップ10) | 予想 | 結果 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | カメレオン | King Gnu | → | 6w(5) | 1 | 〇 |
2 | まつり | 藤井風 | ↑1 | 4w(2) | 2 | 〇 |
3 | 残響散歌 | Aimer | ↓1 | 19w(17) | 3 | 〇 |
4 | アイライキュー | ビッケブランカ | ↑1 | 5w(2) | 4 | 〇 |
5 | 恋風邪にのせて | Vaundy | ↑3 | 5w(3) | 10 | △ |
6 | 心という名の不可解 | Ado | ↓2 | 12w(11) | 6 | 〇 |
7 | 双葉 | あいみょん | ↑3 | 3w(2) | 5 | △ |
8 | Flow | Perfume | ↓2 | 5w(3) | 8 | 〇 |
9 | POP SONG | 米津玄師 | → | 10w(6) | 外 | × |
10 | 永遠 | Mr.Children | ↑1 | 3w(1) | 7 | △ |
先週鳴り物入りでトップ10入りした藤井風とビッケブランカのアルバム曲は、やはりといいいますか、さらに順位を上げてきました。藤井風の「まつり」は1ランクアップの2位。エントリー4週目にして、早くも1位に王手をかけました。来週は引き続き「カメレオン」との1位争いになるでしょう。そしてビッケブランカの「アイライキュー」は同じく1ランクアップで4位。ビッケさんは4月のマンスリーDJを担当しており、少なくとも4月中はまだ上げてくると思います。来週はトップ3入りが濃厚、そして勢いがあるようなら、King Gnu、藤井風との1位争いです。2曲に挟まれ、3位はAimerの「残響散歌」。順位は下げたものの、キヨピーさんの言うようによくこの順位で踏ん張っているという印象です。下からの突き上げがかなり激しい中、今週もトップ3に踏みとどまったのは見事でした。
今週最大のサプライズは5位でしょう。先週8位に下げていたVaundyの「恋風邪にのせて」が、なんとトップ10内で再浮上。逆転でのトップ5入りを決めました。Vaundyはこれが初のトップ5入り。今週はぎりぎりトップ10にとどまるかどうかと踏んでいましたから、再浮上で5位まで来たのは躍進です。この曲、配信がかなり好調ですし、シンプルに曲の出来も抜群にいいんですよね。ようやくVaundyが日の目を見ることになり、本当にうれしいです。なかなかトップ10に入れてもらえませんでしたが、今週は5位ですからね。地道に曲をエントリーさせてきたことが、大きな実を結びました。
6位から9位は残留曲。先週4位、Adoの「心という名の不可解」は2ランクダウンの4位でした。伏兵Vaundyにやられ、長らくキープしてきたトップ5からは外れたものの、11週目のトップ10でまだ6位にいるのは立派です。7位はあいみょんの「双葉」。先週10位でトップ10入りし、今週は3ランクアップでした。まずは順調というところで、来週はトップ5を目指します。同日リリースで、再生数が似通っているライバルのミスチルとの競り合いも見どころで、どちらが上に行けるでしょうか。
8位はPerfumeの「Flow」。先週から2ランクダウンとなりました。勢いよく5位まで上げたものの、ずるずると下がり、元気がありません。トップ10に3週目とまだまだ若いはずですが、頼みのシングルセールスも切れてくるようではトップ10残留に赤信号です。最後に9位は米津玄師の「POP SONG」。先週9位まで急落し、並みの曲ならそのままトップ10落ちをするところですが、さすがは米津さん、今週は踏みとどまって見せています。通算10週目を何とかトップ10で迎えましたが、いつもより苦しんでいることは確かでしょう。さすがにロングエントリーは確実でしょうが、その後どこまで粘れるかに注目したいと思います。
さよならトップ40
先週40位「Doughnut」TWICE
IN【17】TOP10【2】HIGH【9】
TWICEが昨年12月15日にリリースした日本9枚目のシングル。始めてのバラード曲で冬にピッタリの楽曲でしたね。
季節感に合っていたことがよかったのか、かなりのロングヒットになりました。トップ10は2週、最高9位と地味でしたが、トップ10落ち後に10位台に4週、さらに20位台に4週とよく残りました。これが通算12曲目のエントリーだったTWICEですが、トータル17週は「One More Time」「Candy Pop」に並び自己最長記録です。最近はやや伸び悩みの傾向があり、昨年はシングル「Kura Kura」でトップ10入りすら逃してしまったTWICE。嫌なムードが漂っていましたが、しっかり巻き返し、自己最長記録を再びマークしたのは立派な頑張りです。これからも、一線を貼り続けてもらいたいと思います。
なお、ポイントですが、トップ10が少なかったためそこまで伸びていません(300ポイント弱)。全て入っていれば年間40位レベルの成績ですが、年をまたいでいることもあり、さすがに年間入りは厳しいでしょう。
先週39位「願いごと」平井大
IN【2】TOP10【0】HIGH【36】
今年3曲目のエントリーだった平井大。前の2曲はいきなり20位台に初登場。それなりに20位台に入る健闘を見せていましたが、この曲では元の木阿弥。オール30位の2週と、近年すっかりに見慣れた低空飛行となってしまいました。原因は新曲のリリースが多すぎるからです。
36位→39位というどうしようもない成績ですが、「1週で消えなくてよかった」とどこかホッとしている自分がいます。それくらい、最近は1週で圏外になる曲が多いですからね。
先週38位「MoonWalker」yama
IN【2】TOP10【0】HIGH【35】
通算3曲目のエントリーだったyamaですが、またしても伸び悩みました。1曲目の「ランニングアウト」は37位→圏外。2曲目の「Oz.」は37位→36位→圏外。この曲は35位→38位→圏外という成績です。3曲入って、最高でも2週、全て30位台の後半ですから、辛辣な言い方をすれば全く通用していないという状況です。ただ、低い成績でもエントリーを重ねることには意味があると思います。30位台の壁はかなり厚いですが、今は未来のヒットに向けた種まきの時期です。
35位→38位というどうしようもない成績ですが、「1週で消えなくてよかった」とどこかホッとしている自分がいます。それくらい、最近は1週で圏外になる曲が多いですからね。
先週37位「Let it beat」BIGMAMA
IN【1】TOP10【0】HIGH【37】
出たよ。
今週も「1週曲」あり。今年12曲目。毎週のように出ており、もうどうしようもありません。
BIGMAMAが3月23日にリリースしたシングルでしたが、37位1週と一瞬のみでした。これ以上、何をコメントしろというのでしょう。先週、初登場のコメントを書いたばかりなのに、翌週に圏外のコメントを書くというのはちょっとやりようがありません。こんなことを、もう今年12回もやっていますからね。
文句ばかり書いてしまいますが、この曲に関してはちょっと仕方ないかなという感じもします。先週は初登場曲が3曲しかなく、有力曲が乏しい穴場の週でした。そんな状況で何とか37位に顔を出すことができましたが、今週は強い曲が続々と入ってきたため、一瞬で圏外になった。流れとしてはまあ自然なところではあります。
先週36位「明け星」LiSA
IN【25】TOP10【12】HIGH【2】
LiSAが昨年11月17日にリリースした20枚目のシングル。劇場版主題歌だった「炎」に引き続き、大人気アニメ「鬼滅の刃」のタイアップでした。こちらはテレビアニメ『鬼滅の刃 無限列車編』のオープニングです。
先行配信を受け、昨年の10月23日にエントリー。順調に上げていきますが、配信限定ということもあったのでしょう、最初は16位でストップしました。5週目にはまさかの大ダウンで24位(しかも、コメントゲストに来てくれたタイミングで大ダウンというあまりにかわいそうな週でした)。これは終わりかと思いましたが、ここでCDシングルがリリース。見事に息を吹き返し、再浮上していきましたね。トップ10は8週目とかなり遅く、大ダウンから逆転でトップ10入りを果たしたかなりの苦労人です。
普通、こうやって苦労してトップ10にたどり着いたタイプの曲は、トップ10が短くなる傾向にあります(すでに長く入っているから)。しかし、この曲は実にトップ10に12週もランクインしました。トップ10が8週目と遅いにもかかわらず、トップ10に2ケタの12週も入ったのはかなり驚異的です。最高位は2位ですが、トップ5には7週エントリー、トップ10の下位でもしっかり残していました。「鬼滅の刃」の新シリーズ主題歌であるAimerの「残響散歌」が入ってきてもなお、トップ10にしばらく残っており、2曲の共演が続いていたのも印象的です。Aimerに主役を奪われてたまるか、というLiSAさんの意地を見ているような推移でした。
トータルは半年近い25週で、実は「炎」の22週を上回っています。ポイントは8連覇した「炎」の方が上ですが、この曲もかなり高いです。年をまたいでエントリーしていますが、今年に入ってからも長くトップ10入りしたため、年間入りの可能性は十分にあります。
来週の展望
トップ10予想
順位 | 曲名 | アーティスト | 推移 | TOP10入り |
---|---|---|---|---|
1 | まつり | 藤井風 | ↑1 | |
2 | カメレオン | King Gnu | ↓1 | |
3 | アイライキュー | ビッケブランカ | ↑1 | |
4 | 残響散歌 | Aimer | ↓1 | |
5 | 双葉 | あいみょん | ↑2 | |
6 | 恋風邪にのせて | Vaundy | ↓1 | |
7 | 永遠 | Mr.Children | ↑3 | |
8 | 心という名の不可解 | Ado | ↓2 | |
9 | 喜劇 | 星野源 | ↑5 | ★ |
10 | 微熱 | UA | ↑1 | ★ |
1位は引き続きKing Gnu VS 藤井風でしょう。来週もKing Gnuが守り切るか、藤井風が奪い去るかというところですが、私は首位交代と思います。普通ならアルバム曲がここまで急速に伸びてくることは有り得ないのですが、それをやっているのが藤井風。勢いが段違いだからです。「きらり」「燃えよ」と2曲連続で1位を獲っている流れもあります。来週は3曲連続となる1位を予想します。トップ3に絡んできそうなのはビッケブランカ。上にも書きましたが、4月のマンスリーDJを務めており、少なくとも4月中は上げてくるのではないかという読みがあります。来週はトップ3入りが濃厚です。ビッケさんのベストアルバムは、藤井風より1週後のリリースです(藤井風→3/23 ビッケ→3/30)。ですから、藤井風が1位を獲った後、ビッケブランカが続くという展開はあるかもしれません。ここまでは藤井風に一歩遅れを取っていますが、今後はどうなるでしょうか。
4位は「残響散歌」を予想。トップ3以外で1番強い曲は引き続きこの曲かと思いますので、この順位になります。トップ5最後の一枠はどうなるでしょうか。今週逆転でトップ5入りしたVaundyに期待したい向きもありますが、最有力はあいみょんの「双葉」でしょう。3週目で7位まで上げてきており、抜群に速いのでまだ上がっていきそうです。まずは2ランクアップで5位と予想します。Vaundyは惜しくも1ランクダウンの6位、そして7位はミスチルの「永遠」を予想します。10位→7位というのはあいみょんの「双葉」と同じ推移です。上にも書きましたが、あいみょんとミスチルは勢いが似通っており、来週もミスチルがあいみょんの少し後ろを追いかけていく展開ではないかと予想します。8位はAdoの「心という名の不可解」。今週に続き2ランクダウンの予想ですが、大分時間もたってきたため仕方ないです。トップ10の残留はまだ大丈夫かなと思います。
トップ10の入れ替わりは2組を予想。まず、今週14位で初登場した星野源の「喜劇」は当確でしょう。星野さんは配信シングルでも確実にトップ10入りしてきますし、初登場14位から10位台でつまづく展開は考えにくいです。2番手は今週11位のUAさん。8位のPerfumeとの入れ替わり争いになりそうですが、初登場39位から3週で28ランクも上げた勢いを買いたいと思います。11位で止まるか、トップ10に入るか。運命の分かれ目ですが、抜群の貢献度があるUAさんなら大丈夫と信じたいと思います。今週13位にステイしたBE:FIRSTの「Bye-Good-Bye」も引き続き有力ですが、上にも書いたように、CDシングルリリースまでは我慢の展開でしょうか(トップ10入りしたら謝ります)。あと、ここには名前が出てきませんが、来週は初登場曲がかなり強力です。いきなり上位に飛び込んでくる曲もあると思われ、注目です。
初登場曲予想(4/23)
「燦燦」 | 三浦大知 | 6/8リリースのCDシングルより 4/11先行配信 |
「kaleido proud fiesta」 | UNISON SQUARE GARDEN | 4/13リリースのCDシングル |
「ミックスナッツ」 | Official髭男dism | 4/15リリースの配信シングル |
「星が泳ぐ」 | マカロニえんぴつ | 4/15リリースの配信シングル |
「Changes」 | ビッケブランカ | 4/13リリースの配信シングル |
「鳴り響く限り」 | YUKI | 4/13リリースの配信シングル |
「ASOBO」 | NiziU | 4/12リリースの配信シングル |
「ねがう夜」 | aiko | 4/27リリースのCDシングルより 4/13先行配信 |
来週は史上最強レベルです。いつもこの欄に書く曲は「5曲」を基本にしています(たくさん書くと的中しやすいですが、「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」状態になり、面白くありませんから)。今週も5曲にしようと思ったのですが、ちょっと無理ですね。強い曲が多すぎる。ここに書いた曲のほかに、今週入った緑黄色社会、秦基博、BUMP OF CHICKENも候補にありましたからね(フライングで入ったから外れましたけど)。ということで、8曲も書いてしまいましたが、こればかりはご容赦ください。
今週から放送開始、「ほっかほか」でもオンエアされた三浦大知さんの朝ドラ主題歌「燦燦」はロングエントリーが期待です。CDシングルでは、UNISON SQUARE GARDENが17枚目のシングル「kaleido proud fiesta」をリリース。アニメ主題歌です。配信では、今週のほっかほかで紹介されたYUKIさんのほかに、NiziU、すでに2曲入っているビッケブランカ、そして15日金曜にはさらに髭男とマカロニえんぴつが新曲をリリースしました。さらにはaikoさん。4月27日にシングル「ねがう夜」をリリースしますが、先行配信がスタート。すでにオンエアが好調です。
...ちょっと、ヤバいですね(語彙力)。
来週は、今週の30位台がほぼ総入れ替えという展開すらありえます。滅多に見られない、もの凄い週になると思われますので、皆様、ぜひお聞き逃しなく。
それでは、今週もありがとうございました。また来週お会いしましょう!