J-AC TOP40  2023年11月18日付けチャート

Last-modified: 2023-11-18 (土) 22:07:01

2023年11月18日付けのチャートを振り返ります。


今週のチャート

20231118.png





 

ニューエントリー



newentry.png

今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中3曲でした。

各指標について
CD…CDシングルの売り上げ枚数(枚)、初週順位 SS…サブスク。Spotifyでの再生回数(万回)
OA…週間オンエア(土~金)◎3回~ 〇2回 △1回 ×なし REQ…リクエスト読み上げ ◎3人~ 〇2人 △1人 ×なし



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Fancy / Maverick Mom                                                               

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初登場予想:〇


 

RELEASE11/15リリースのアルバムより 11/1先行配信 ※11月のスマッシュブレイク
ENTRY初エントリー
CD-
SS0.8
OA22(11+11)
REQ1


 今月11月のスマッシュブレイクが初登場。昨年4月に結成されたばかりの新星バンド、Maverick Mom(マーベリック・マム)です。バンド名の由来は、Maverick(異端児)+Mom(moment=瞬間)で、異端児だから奏でられる唯一無二の音楽性を表現しているそうです。今作は、11月15日にリリースされたミニアルバム「Unknown」に収録されている楽曲で、11月1日から先行配信されていました。スマッシュブレイクということで、2週連続11回という大量のオンエアを稼ぎ、見事初エントリーを決めました。
 この楽曲「Fancy」は、気まぐれで自由な空想を表現しており、気張らずもっと自由に、時に気まぐれな発想でいいんだよと背中を押してくれるメッセージが込められたアップテンポなナンバーになっています。イントロはDJのようなボイスが取り入れられていて、楽曲へのボルテージが高まっていく作りになっています。今週40位にエントリーしているKroiを彷彿とさせるような、クールでファンキーなサウンドですね。AメロからBメロでちょっとマイナーな変化をして、そのあとで開放的なサビにつながる構成もすごく気持ちいい。非常に洒落た楽曲であるという風に思います。
 月の3週目で初登場38位ですから、出足としては普通です。ここから大量オンエアでどこまで行けるか。初エントリーからチャートをかき乱す異端児になれるでしょうか。



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GO!!! / 羊文学                                                               

初登場予想:×


 

RELEASE12/6リリースのアルバムより、11/8先行リリースの配信シングル
ENTRY「more than words」から2か月連続、今年2曲目、通算6曲目のエントリー
CD-
SS31.3
OA2+1
REQ


 現在、「more than words」がブレイク中で初のトップ10入りも果たした羊文学。勢いそのまま、早くも新曲を送り込んできました。まさにGO!!!ですね。非常に勢いがあります。「呪術」以外の曲で短期間に入ってきたという事実は極めて大きく、常連化をほぼ間違いないものにしたエントリーといえるでしょう。
 12月6日にリリースされるメジャー3rdアルバム「12 hugs(like butterflies)」に収録されている楽曲で、混沌の中でも力強く進んでいくたくましさが歌われています。アニメ「平家物語」のOPテーマとしても起用されています。Spotifyの再生回数は10日間で30万回と好調で、明らかに以前より勢いがあります。「more than words」で彼女たちを知った人が、新曲も聴いてみた流れだと思いますね。非常にいい循環が生まれています。ビートのリズムと、サビで塩塚モエカさんが歌う「ding dong」の響きがとても心地よく、そしてかわいらしいですね。思わず体を揺らしながら聴いた人も多いのではないでしょうか。一歩ずつ前に進んでいく力強さがあるのですが、かといって力が入りすぎているわけでもない。非常にイージー&リラックスな、心地のよい楽曲だと思います。
 配信に加え、2週間で3回のオンエアもあり、見事エントリーを果たしました。アルバムからの先行配信という極めて入りにくい立場でありながら、こうやってエントリーしてきたことは大きな収穫です。ここからエントリーを増やしていけるでしょうか。「more than words」だけではないところを見せられるか、まさに真価が問われるところです。



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決心 / SUPER BEAVER                                                              

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初登場予想:〇


 

RELEASE11/3リリースの配信シングル
ENTRY「儚くない」以来4か月ぶり、今年4曲目、通算14曲目のエントリー
CD-
SS55.6
OA1+0
REQ



 7月の「儚くない」以来4か月ぶりとなるSUPER BEAVERの新曲です。森永製菓「inゼリーエネルギーブドウ糖」CMソングとして書き下ろされています。最近の彼らは非常に成績が安定しており、映画「東京リベンジャーズ」前後編の主題歌に起用された「グラデーション」「儚くない」はともにトップ10入り&12週という成績でした。その前の「ひたむき」も11週(1+10週)と健闘。つまり、ここ3作連続で2ケタエントリーをマークしています。もともといぶし銀の活躍が光った彼らですが、最近はその安定した強さにますます磨きがかかっており、充実ぶりを感じます。いつだって真っ直ぐな彼らの歌は気持ちいいですよね。
 エネルギーをチャージするinゼリーのCMソングということで、まさに彼らが歌うべき、彼らに用意されたようなタイアップといえるでしょう。今作はいつも以上に歌詞が刺さります。私が印象的なのは、1番のサビの最後、「口角を上げろ わきまえなくていいよ」という一節ですね。特徴的な歌い方も相まって、深く刻み込まれるようなインパクトがありますね。「わきまえなくていいよ」っていい言葉だなあ。社会人をやっていると、「わきまえろ」と言われることばかりですよ(苦笑)。わきまえなくていいよと言われると、背中に羽を付けてもらったような気持ちになります。この楽曲には、この他にも前向きなフレーズが随所に散りばめられており、ぜひあなたにとって刺さるフレーズを探してみてください。
 先程も述べましたが、3作連続で2ケタエントリーと絶好調なSUPER BEAVER。今作は配信限定ですから、前のシングルよりは弱い立ち位置となりますが、初登場29位と出足は上々です。ここから上位を目指し、いい流れを継続していきたいところでしょう。



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片隅 / THE RAMPAGE from EXILE TRIBE                                                               

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初登場予想:〇


 

RELEASE11/8リリースのCDシングル
ENTRY「Summer Riot~熱帯夜~」以来3か月ぶり、今年3曲目、通算8曲目のエントリー
CD2位(+40,000)
SS42.6
OA1+0
REQ



 今年8月にリリースしたシングル「Summer Riot」で初のオリコン1位を獲得し、それに連動してこのチャートでも初のトップ10入りを果たしたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBE。最高位が10位台という曲が4曲続き、最高11位も2曲ありましたから、まさに悲願のトップ10入りでした。トップ10どころか最高3位まで伸ばし、夏のチャートを大いに盛り上げてくれましたね。今回はそれ以来、約3か月ぶりの新曲で、11月8日にリリースされたシングルです。オリコンはキンプリに敗れて初週2位となりましたが、それでも高値安定の人気を誇っています。CDセールスを稼いで20位前後から入ってくるのが定番で、今作も前例どおり、安定の21位スタートとなりました。
 今作を聴いて、私は「どこかEXILEっぽくて懐かしいサウンドだな」と思いましたが、調べてみて納得がいきました。この曲はEXILEの名曲「Ti Amo」をオマージュした楽曲ということです。「Ti Amo」と並べて聴いてみたら確かに似ていますね。「Ti Amo」ってすごくセクシーなナンバーだと思っていて、今作はRAMPAGEの皆さんにもいつも以上のセクシーさを感じます。切ないメロディと歌詞が特徴で、RAMPAGEにはこういったテーマの曲は多いと思うのですが、やはり「Ti Amo」要素が乗っかっていることでちょっと違った聴こえ方がします。LDHの歴史が積み上げるメロディだからですかね。それにしても、「Ti Amo」ってもう15年も前の曲なんですよ。ちょっと頭を抱えてしまいます笑 そこまで経っている気はしなかったですけどね。15年と言われると押し黙るしかありません笑 時間が経つのが早いという話題はさておき、楽曲はメンバーの3人がトリプル主演を務める映画「MY (K)NIGHT マイ・ナイト」の主題歌になっています。ぜひこちらの方もチェックしてみてください。
 前作は初登場18位から一気にトップ10入りしました。今作は前作からセールスでは大きく下げており、さすがに前作ほどの快進撃は望めないでしょうが、それでも10位台は安定のRAMPAGEですから、これまでどおりの活躍は見せてくれるのではないかと期待しています。あるいは前作でトップ10入りしたことで、さらなるパワーアップをしているかもしれません。どこまで順位を伸ばしていけるかに注目しましょう。



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

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藤井風v25週目



 
 3度目の正直でついに連覇達成!!

 1位は藤井風さんの「花」。Adoの「唱」相手に守りきり、連覇を達成です。これまで1位を獲得した「きらり」「燃えよ」がいずれも一週天下だった藤井風さん(連覇以上が常道のJ-ACチャートでは非常に珍しいですね)。今作は3度目の挑戦で見事連覇を達成、自身初の連覇ということになりました。本当におめでとうございます。Spotifyのトップソングでは、現在もトップ10をキープ。これに加え、リクエストとオンエアでも高いポイントを稼いでいることが勝因です。
 藤井風さんが最近ハマっているのは、「ブロッコリーを茹でる」ことだそうです。これは、この番組とは別のチャート番組に藤井風さんがサプライズゲストで出演した際に明かしてくれたエピソードなんですね。私はその番組を聴いていたので、藤井風さんのサプライズ出演はとてもうれしかったです。しかし、そのエピソードはよくJ-ACで触れたなと思いましたね笑 ブロッコリーはとても栄養価が高く、優秀な野菜ですよね。私は、ブロッコリーの入っている「すき家」のサラダが好きです。しかし、自分で茹でる気は起きなかった笑 自らブロッコリーを茹でて食べるなんて、さすが藤井風さんだなと思いましたね。私も見習いたい(?)です。



WELCOME TO TOP10



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花になって緑黄色社会2週目2か月ぶり2曲ぶり6曲目
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 リョクシャカ、強し!

 トップ10入りは緑黄色社会の「花になって」。12月6日にリリースのCDシングルで、アニメ「薬屋のひとりごと」主題歌です。アニメの人気も手伝って再生数を伸ばしており、まだ先行配信の段階ですがトップ10入りしてきました。リリース1か月前のエントリーで、2週目にいきなりトップ10入り。というか、「LITMUS」に並びいきなりの自己最高位です。なおかつ、まだ前の曲「サマータイムシンデレラ」が20位台で粘っているという状況ですからね。この間にシングルカップリングである「マジックアワー」もエントリーさせていましたから、もう信じられない、これ以上ないくらいの奮闘ぶりです。今最も勢いに乗っているバンドと聞かれたら私は彼らを挙げます。目覚ましい活躍はお見事です。この曲は、そんな彼らの勢いを象徴するような非常にエネルギッシュなナンバーになっていますね。ここからCDシングルのリリースに向け、さらに上げていくことは間違いないでしょう。
 トップ10入りは2曲ぶり、通算6曲目。通算11曲中の6曲ですから、半分を超えてきました。いきなり自己最高位に飛び込み、これはいよいよ、はっきり頂点も見えてきたのではないでしょうか。
 




最も順位を上げた曲

4位花になって緑黄色社会↑152週目



 
最も順位を下げた曲

18位いけないfool logicUNISON SQUARE GARDEN↓57週目
39位All I Ever Wanted feat.GULF KANAWUTBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE↓56週目

最大ダウンはなんと5ランク(!)。ここまで低いのは初めてみたかもしれません。既存曲に優しいチャートでした。ちなみに、圏外になった曲も全て先週の37位以下であり、大きく下げた曲は本当に1つもありません。


最長エントリー

33週目24位愛の花あいみょん↓2
20週目37位COCONUTNiziU↓4
18週目14位地球儀米津玄師↓2

 

トップ10落ち

11位MainstreamBE:FIRST↓410週目7週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31心音中島みゆき↓19w
32夜を待つよMidnight Grand Orchestra↓45w
33Sync Of Summer山下達郎↓416w
34いってらっしゃいヒグチアイ↑12w
35GO!!羊文学new1w
36MoonPerfume↓412w
37COCONUTNiziU↓420w
38FancyMaverick Momnew1w
39All I Ever Wanted feat.GULF KANAWUTBALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE↓56w
40HyperKroi↓42w


31先週は大ダウンだったが、帳尻を合わせて1ランクダウンにとどめた。この粘りは大きく、2ケタが見える9週目
32初のダウンとなったが、しっかり残留に成功。先月のスマッシュブレイクが3週目に来ても残留。かなり強い
33レジェンドもついに30位台に突入。晩秋に聴くこの曲もまた涼やかでよきかな
34前作「悪魔の子」が1週きりだったヒグチアイ。地味ながらたしかな上昇で前作超えとなる2週目だ
36しっかり耐えた。トップ10は逃したが、中位での粘りによりロングエントリー手前まで持ってきたのはさすがだ
37凍えるような冬の始まりにもCOCONUT。アルバム曲としては快挙の大台で、これで3曲連続20週以上!
39しぶとく残留。これで前作と並ぶ6週目。最後に踏みとどまり、前作と並ぶ長さに持っていけたことは大きい
40なんとかかんとか、ギリギリ残留の2週目。前作が1週圏外だったため、最低限の顔は立った。とはいえ寂しい


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21片隅THE RAMPAGE from EXILE TRIBEnew1w
22GloriousBE:FIRST↑92w
23うれしくていきものがかり↓38w
24愛の花あいみょん↓232w
25クラクラAdo↓46w
26なごり雪JUJU↓34w
27ピラミッドダンスfeat.ケンモチヒデフミ夜の本気ダンス4w
28サマータイムシンデレラ緑黄色社会↓317w
29決心SUPER BEAVERnew1w
30Workin' Hard藤井風↓412w


22初登場31位から大きくボールを蹴り上げトップ20手前。「Mainstream」が待つ上位へ斬り込んでいく
23トップ20落ちだが、大崩れはせず。ポイントは今週で3ケタ超え。大ヒットとまではいかないが、「プチ復活」と言える
24ほぼ無傷の耐えっぷりで32週目。新曲「あのね」は12月6日リリース。新曲を前にいつまで耐えられるか
25「唱」が恨めしくて仕方ないだろう。この位置まで下げては、SPY×FAMILYの神通力もこれまでか。非常に厳しい立場
26カバー曲ということでさすがに火力不足は否めない。初のダウンとなったが、ここから雪が降る時期まで粘りたいところ
2727位をキープし健闘。4週目に突入し、これは2021年以降では最長。最下位40位初登場からよくやっている
28新曲が高い位置に初登場し、それでもなお崩れない強さ。今年を代表する夏ソングは粘り続け、ついに冬の入口へ
30ダブルエントリー&もう1曲が1位という厳しい条件でも健闘。しっかりとした足取りで年間入りが見えてきている


11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11MainstreamBE:FIRST↓410w(7)
12CarnivalMAZZEL↓14w
13ラジオaiko↑112w
14地球儀米津玄師↓218w
15Re方程式10-FEET↑33w
16生命体星野源↓213w
17Relay~杜の詩サザンオールスターズ↓18w
18いけないfool logicUNISON SQUARE GARDEN↓57w
19Snakeビッケブランカ↓412w
20No more cryエレファントカシマシ↓33w


11先週7位から大きめの下げでトップ10落ち。新曲「Glorious」がジャンプアップしており、原因は明白
12トップ10落ちが早かった分、10位台では頑張りたいところ。最低限の下げにとどめ、巻き返しを誓う4週目
13いわばラジオが「ホームグラウンド」なこの曲。貫録のジャンプアップだ。シングルが来る前にトップ10を確保したい
14先週のトップ10落ちからゆるりと後退。ロングエントリーは3位に浮上。大台、そしてその先を目指す
15初登場20位からかなりのスロースタート。「第ゼロ感」の記憶が鮮烈だけに、やや心配になる出足ではある
1610位台でも衰えぬ生命力!17時台後半で5週粘るスタミナを披露し、貫録のロングエントリーに到達
17なんと3週連続の1ランクダウン。ほとんど崩れない見事な立て直しで、来週で「盆ギリ」のポイントを超えそうだ
18先週は再浮上したが、揺り戻しで大きめのダウン。10位台は4週目であり、それなりにはイケているか
1910位台に残留。v2含むトップ10内6週に加え、10位台で4週エントリー。どうやら最低限のハードル「年間」は大丈夫そうだ
2014ランクも急上昇した先週の躍進は全てフイに。最高12位まで行った前作超えが極めて難しくなる痛恨のダウン



トップ10


top10.png

順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1藤井風5w(4)1
2Ado10w(8)2
3SPECIALZKing Gnu10w(9)4
4花になって緑黄色社会↑152w(1)8
5最高到達点SEKAI NO OWARI↓19w(2)3
6勇者YOASOBI↓17w(6)5
7Bitterビッケブランカ↑17w(4)7
8日常Official髭男dism↓29w(8)6
9more than words羊文学7w(5)×
10ノット・オーケーあいみょん6w(4)10


2中1週での首位復帰ならず。新曲「unravel」がリリースだが、まさかの「2度目のトリプルエントリー」はあるか
3各方面で安定したポイントを稼ぎ、3週連続の3位。トップ3は8週連続で、年間チャートは上位が確実だ
5最高到達点まで一気に駆け抜けていくことに失敗。トップ10入りが8週目とかなり遅く、それが響いてしまったか
6トップ5からじりっと後退。トップ5は4週だった。十分強いのだが、「アイドル」で目が肥えているだけにかなり大人しく映る
7再浮上は立派だが、7位と8位を往復しかなり地味。1位や2位が常連だった最近の彼にしては、かなり控えめな推移だ
82→4→6→8位とジリジリ降下。「Chessboard」が圏外になった割にはやや粘りを欠いている印象は否めない
9新曲が入ったにも関わらず、見事な粘りで残留。崎山蒼志に並び、「呪術」楽曲最低ラインである5週目のトップ10だ
10期待通り、またしても10位。トップ10内4週がなんと全て10位。空前絶後の珍記録だろう。トップ10の番人か!


さよならトップ40



goodbye.png

 


先週40位「聖徳太子」水曜日のカンパネラ 
IN【2】TOP10【0】HIGH【39】



 水曜日のカンパネラが10月18日にリリースした配信シングル。彼らが得意とする「歴史シリーズ」で、10人の話を一度に聞くと言われた聖徳太子を面白く歌った楽曲でした。1週遅れのタイミングで先々週39位に初登場しますが、先週は即落ちで40位に残すのが精いっぱい。トータル2週で圏外と全く振るわない結果に終わりました。詩羽さんになってから初エントリーの「赤ずきん」では5週、次の「マーメイド」は7週と順調に伸ばしていましたから、3作目となった今作は大ブレーキ。同時期に、ケンモチさんが制作した夜の本気ダンスとのコラボ曲「ピラミッドダンス」がエントリーしていたことも不運で、「ピラミッドダンス」が大きく順位を上げた一方、この曲は埋没することになりました。急ブレーキとなったことはとても残念ですが、4曲目ではまた面白い題材でチャートを盛り立ててくれることを期待してやみません。



先週39位「プラネタリア」フジファブリック 
IN【1】TOP10【0】HIGH【39】



 フジファブリックが10月25日にリリースしたCDシングルで、アニメ主題歌。先週、CDセールスを獲得して39位に初登場しましたが、1週遅れでしかも39位という厳しい立場でした。いわば吹けば飛ぶような位置であり、懸念どおり吹いて飛ばされてしまいました。これでフジファブリックは、約2年前の前作「君を見つけてしまったから」(36位)に続く2作連続の1週圏外となりました。36位1週だった前作からさらに下げているわけですから、屈辱も屈辱というしかありません。約2年ぶりに入ってきて、再び1週どまりというのはあまりにも悲しすぎますね。これより下は40位1週しかなく、いよいよ追い詰められるところまで追い詰められた感がります。ここからの巻き返しはあるでしょうか。



先週38位「With」幾田りら 
IN【4】TOP10【0】HIGH【30】



 幾田りらが10月6日にリリースした配信シングルで、映画のインスパイアソング。10月21日に33位で初登場しました。翌週は6ランクアップの27位とそれなりの伸びでしたが、3週目には早くも30位にダウン。先週は8ランクも急落してしまい、そのまま圏外へ。トータルは4週に終わりました。トータル4週は、前の曲「P.S」と全く同じで、少しだけ順位を上げてからすぐに下げていった流れも同じですね。今年に入ってからは、配信シングルが4曲ランクインしていますが、全て3~5週であり、こじんまりとした成績に収まっています。まあ、YOASOBIとしての活躍があまりにも立派ですから、ソロの方では小粒になっても仕方ないですし、定期的にエントリーして来るだけでも十分すごいという感じがします。ソロ単独で最大のヒットは昨年の「JUMP」ですが、いつかこれを上回るようなヒットを見てみたいですね。YOASOBIの楽曲がいないタイミングなら、十分に期待もできるのではないでしょうか。



先週37位「アイコトバ」アイナ・ジ・エンド 
IN【2】TOP10【0】HIGH【34】



 アイナ・ジ・エンドが10月28日にリリースした配信シングルで、アニメ「薬屋のひとりごと」主題歌。昨年の「大人になって」以来1年7か月ぶり、2曲ぶりのエントリーということになりました。アニメは大人気を誇っており、その余波もあったのでしょうが、2曲目が入ってきたことはお見事でした。とはいえ、まだまだ上位に進出するだけの力は付いていません。前作は34→35位の2週。一方の今作も、34→37位の2週でほとんど変わりませんでした(微妙に2ポイント下げていますね)。オール30位台の成績が続きますが、2週連続で1週圏外を回避したのは意地を感じますし、この頑張りをぜひ3曲目につなげてほしいところです。なお、この曲がEDに起用されているアニメ「薬屋のひとりごと」のOPは緑黄色社会の「花になって」です。この曲は2週でチャートを去りましたが、緑黄色社会が非常に速くチャートに入ってきたため、先週1週だけとはいえ「共演」が実現しましたね。 



来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1藤井風
2Ado
3花になって緑黄色社会↑1
4SPECIALZKing Gnu↓1
5最高到達点SEKAI NO OWARI
6勇者YOASOBI
7ラジオaiko↑6
8Bitterビッケブランカ↓1
9日常Official髭男dism↓1
10Re方程式10-FEET↑5

<トップ10落ち>
羊文学(9)あいみょん(10)



1位争い

1藤井風(1)60%
2Ado(2)30%
3緑黄色社会(4)10%

 連覇をした藤井風さんが少し抜け出したような気がします。Adoの「唱」はハロウィンがピークであり、この後の再奪首は難しいとみます。緑黄色社会の「花になって」は凄まじい勢いで来ましたが、CDリリースはもう少し先の12月6日。さすがに来週いきなりの1位は難しいと思います。
 


トップ10入り

1aiko(13)90%
210-FEET(15)60%
3BE:FIRST(20)20%
4THE RAMPAGE from EXILE TRIBE(21)10%

 オンエアが絶好調なaikoさんの「ラジオ」はトップ10入りが確実です。ただしピークは来週まで。「新曲が出たから」という厳しい指摘がキヨピーさんからもありましたが、そのとおりです笑 11月22日にCDシングルをリリースするため、トップ10は短いことが予想されます。昨年秋にエントリーしていた「夏恋のライフ」と立ち位置が近く、似たような成績になるのではないでしょうか(「夏恋のライフ」は、直後に「果てしない二人」が来た)。来週は上げるところまで上げたいところですね。私は7位を予想します。
 2番手は10-FEET。1週遅れの20位→18位→15位と、正直かなり鈍い動きです。不安要素でいっぱいですが、消去法的なところもあります。紅白出場も決めた彼らが10位台で燻ぶっていては格好がつかないですからね。来週は頼みますよ。
 後は、今週「Mainstream」がトップ10落ちして新曲の枠が空いたBE:FIRSTと、前作で2週目トップ10入りを決めたRAMPAGEがどうなるかですが、可能性は低めでしょう。



その他
 
 今週4位まで一気に上がってきた緑黄色社会。トップ10に激震が走りましたね。はっきり1位候補になったと思います。とはいえ、藤井風、Adoはまだまだ強く、来週は3位が限界でしょうか(先週、セカオワにも同じことを言ったような...)。
 他の曲は滞留気味で、小幅な動きを予想します。不気味なのはビッケブランカの「Bitter」で、この曲が上がるのか下がるのか。最近のビッケさんにしては極めて控えめで、これが仮の姿なのか、それとも真の姿なのか、私にはよく分かっていません。よく分からないまま、結局7位と8位の往復が続く予想で8位へ...。
 


初登場曲予想(11/25)


ハッピー☆ブギ中納良恵,さかいゆう,趣里11/15リリースのCDシングルOA◎6
あのねあいみょん12/6リリースのCDシングルより11/15先行配信OA◎4
星の降る日にaiko11/22リリースのCDシングルより、11/15先行配信OA◎4
カラタチの夢大橋トリオ11/8リリースのEPよりOA〇2
01女王蜂11/15リリースのCDシングル



 CDシングルではなんといっても「ハッピー☆ブギ」。半年に1回の最強タイアップこと朝ドラの主題歌です(前の主題歌がまだ残っているくらいですからね)。先行配信ではエントリーしませんでしたが、CDシングルのリリース、そして好調なオンエアも合わさり、満を持してのエントリーが期待されます。
 配信でメインになりそうなのはあいみょん。映画「窓ぎわのトットちゃん」主題歌に起用されている「あのね」です。リリースは12月6日ですが、先行配信後のオンエアが好調であり、早めに入ってくることでしょう。お次はaikoさん。「ラジオ」がエントリーしたばかりのaikoさんですが、今度はCDシングルがリリースです。来週22日リリースの「星の降る日に」で、オンエアが好調なことから早めのエントリーが見込めそうです。
 最後は女王蜂。「推しの子」EDの「メフィスト」が大ヒット、このチャートでも活躍した彼らですが、新曲もアニメ主題歌!アニメ「アンデッドアンラック」の主題歌に起用されている「01」です。CDセールスに加え、配信も好調なためエントリーを期待します。