J-AC TOP40  2023年12月2日付けチャート

Last-modified: 2023-12-02 (土) 22:07:40

2023年12月2日付けのチャートを振り返ります。
今週のDJはキヨピーさんに代わりマツモトアキノリさんです。


今週のチャート

20231202.png





 

ニューエントリー



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今週のニューエントリーは4曲でした。
ちなみに、初登場予想が的中した曲は4曲中3曲でした。

各指標について
CD…CDシングルの売り上げ枚数(枚)、初週順位 SS…サブスク。Spotifyでの再生回数(万回)
OA…週間オンエア(土~金)◎3回~ 〇2回 △1回 ×なし REQ…リクエスト読み上げ ◎3人~ 〇2人 △1人 ×なし



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Mr.Sonic / QUBIT                                                               

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初登場予想:×


 

RELEASE11/22リリースのアルバムより
ENTRY初エントリー
CD-
SS1.8
OA8+1
REQ



 実力派揃いのバンド、QUBIT(キュービット)の楽曲が初エントリーです。ボーカルには聞き覚えがある方が多いでしょう。そう、DAOKOさんですね。DAOKOさんといえば、米津玄師さんとコラボした「打上花火」や岡村靖幸さんとコラボした「ステップアップLOVE」がヒットし、このチャートで年間入りを果たした実力派です。そんなDAOKOさんが、実力派のバンドマンたちと結成したバンド、それがQUBITです。11月22日、1stアルバムの「9BIT」をリリース。この曲はそこに収録されているリードトラックです。α-stationでは先週8回という抜群のオンエアを稼ぎ、見事初エントリーを決めました。DAOKOさんは最近ご無沙汰していただけに、こういった形でパワーアップしてチャートに戻ってきてくれたことはうれしいですね。
 アルバム「9BIT」は、バンド名の「QUBIT」にもかけているのでしょうか、珠玉の9曲が収録されています。本日DJのマツモリアキノリさんも言っておられましたが、サウンドの作り込みがすごいですよね。なんというか、いい意味で隙のない感じ!世界観が緻密に作り込まれていて、DAOKOさんがそこにしっかり入り込んでいます。ちょっと近未来的な感じもするサウンドですよね。また、没入感が凄いなとも思いました。この曲を聴くに、アルバムの作り込みも相当なものになっているのではないかと思います。12月7日には結成後初ライブが開催されるそうです。こちらは映像や照明など視覚的な部分にもこだわっているそうで、やはり世界観への相当なこだわりを感じさせますね。
 また1つ楽しみなニューカマー、いや、本格派が名乗りを上げてきました。初エントリーでどこまでの爪痕を残せるのか、注目してまいりましょう。
 



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Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない)2023 / 桑田佳祐&松任谷由実                                                             

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初登場予想:〇


 

RELEASE12/20リリースのCDシングルより 11/27先行配信
ENTRY(桑田)「なぎさホテル」以来1年ぶり、今年2曲目、2015年以降では12曲目のエントリー
ENTRY(ユーミン)2019年9月の「深海の街」以来4年3か月ぶりのエントリー
CD
SS8.3
OA0+4
REQ2



 キター!!

 今週のサプライズ枠としてエントリーを期待していたこの曲ですが、見事エントリーしてくれました。桑田佳祐さんと松任谷由実さんによる豪華コラボナンバー、「Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない)」2023年バージョンです。
 原曲が制作されたのは1986年。このJ-ACチャートが放送開始する前、37年前の出来事です。作詞は松任谷さん、作曲は桑田さん。そんな二人による楽曲は、今年新たな生命が吹き込まれ、生まれ変わりました。以前から、松任谷さんとコラボしたいという思いを抱いていた桑田さん。松任谷さんが2022年にデビュー50周年を迎えたことをきっかけに、満を持してこれを快諾。互いに忙しい合間を縫って楽曲制作が進められたそうです。桑田さんは「なぎさホテル」以来1年ぶり、松任谷さんは2019年の「深海の街」以来実に4年3か月ぶりのエントリーとなります。
 「今、この世界に必要なのは、争い傷つけ合うことではなく、互いに歩み寄り、穏やかに対話すること」。そんな平和への想いを胸に、楽曲は生まれ変わりました。原曲の世界観はそのままに、新たな歌割り、デュエット、そして大胆なアイデアが取り入れられています(オンエアを聴いた方は分かられたでしょうが、お互いの楽曲の一節をカバーするという仕掛けですね)。この楽曲の原曲は、桑田佳祐さんが2012年にリリースしたベストアルバム「I LOVE YOU -now&forever-」に収録されており、私はそちらの方でかなり聴き込んでいたので、今回新たなアレンジに触れた時は大きな驚き、そして喜びがありました。名曲を新たな形でこうやって2023年に聴くことができ、本当にうれしいです。夢と希望の灯火が宿る、新たなクリスマス・アンセムとなっています。
 CDシングルは12月20日リリースですが、クリスマス・ソングという性質上、ピークは3週後の12月23日週になると思われます。しかし、back numberの「クリスマスソング」のように、翌年1月以降もヒットするパターンもあることにはありますから、今のところ何ともいえないですね。本当に素晴らしい名曲ですから、クリスマスの頃にはぜひ上位でオンエアされていてほしいものです。ここから急上昇を期待しましょう。



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MY夢中 /  ハナレグミ                                                              

初登場予想:〇


 

RELEASE11/17リリースの配信シングル
ENTRY2016年5月の「深呼吸」以来7年7か月ぶりのエントリー
CD-
SS4.9
OA6+0
REQ



 ハナレグミの新曲がエントリー。しれっと入ってきたハナレグミですが、なんと2016年の「深呼吸」以来7年7か月ぶりのエントリーとなるようです。実力派のアーティストで、α-stationではそこそこオンエアされている印象なので、ここまでエントリーしていなかったことには驚きました。今作はドラマ主題歌という好タイアップを得たこと、そして先週6回のオンエアを稼いだことがエントリーの要因です。カムバックのエントリー、おめでとうございます。
 11月17日にリリースされた配信シングルで、NHKの「夜ドラ」、「ミワさんなりすます」の主題歌に起用されています。ハナレグミがドラマ主題歌を担当するのはなんとキャリア初ということです(7年7か月ぶりのエントリーに続き、こちらも信じられないなあ)。番組スタッフからの熱烈なオファーを受け、主題歌が実現したそうです。NHKのドラマというのは、派手さはないものの、地に足の着いた良作・名作が多いイメージです。この曲もまさにそこにフィットした感じで、聴けば聴くほど深く染みていくような名バラードとなっています。心地良い独特の浮遊感と永積の柔らかなボーカルが、リスナーを”夢中の宇宙”へといざなってくれる。そんな楽曲となっています。「夢中」と「宇宙」が緩やかに掛かっているのが妙に心地よくて、浮遊感を生み出していますよね。さすがNHKドラマ主題歌、そう思わせる名曲となっています。
 7年7か月ぶりのエントリーなので現時点での実力はまったくの未知数ですが、2016年の「深呼吸」はトップ10内に3週とヒットを記録していました。今作はオンエアが好調で、配信シングルながらその点で期待できるのではないかと思います。曲調のように、じわじわとチャートに浸透してほしいものです。



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UP TO ME! / Little Glee Monster                                                                

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初登場予想:〇


 

RELEASE11/22リリースのCDシングル ※アニメ主題歌
ENTRY「今この瞬間を」以来3か月ぶり、今年2曲目、通算10曲目のエントリー
CD4位(+18,000)
SS66.3
OA-
REQ



 元気いっぱい、リトグリの新曲が入ってきました。11月22日にリリースされたCDシングルで、アニメ「七つの大罪 黙示録の四騎士」主題歌。CDセールスは初週1.8万枚を獲得し、初登場4位を記録。これは、同日リリースだったaikoさんの「星の降る日に」(16,000枚、5位)を若干上回っており、かなり好調なセールスだと思います。セールスが反映され、20位台前半である24位で初登場。前作「今この瞬間を」の最高位が23位でしたから、いきなりその手前、好位置に付けました。
 「UP TO ME!」は「自分次第」。「僕ら自由自在 自分次第だから物語をはじめよう」という力強い言葉から始まる応援ソングです。人生という映画の主役は自分なんだという熱いメッセージを、6人がポップに弾けるように、疾走感溢れるように歌う楽曲となっています。前作でも書きましたが、メンバーが変わってますますパワフルに、エネルギッシュになりましたよね。今作の曲調はそんな新たなボーカルにぴったりで、強く背中を押してくれる感じがします。カップリングの「CELEBRATE」という曲は、高校対抗eスポーツ大会のコラボレーションソングになっており、こちらも前向きな熱いアンセムソングとなっています。今作は「陽」×「陽」のもの凄く明るい1枚で、冬の寒さを吹き飛ばしてくれるようなエネルギーに満ち溢れています。
 メンバーが交代してからなかなか振るわないリトグリ。ここ3作は最高でも6週と元気のない成績が続きますが、元気いっぱいの今作でぜひ前を向いていきたいところです。そんなリトグリですが、心強いデータがあり、「12月」とは結構相性がいいんですよね。初めてトップ10入りした「Dear My Friend」(2020)は12月リリースの楽曲で、年末年始のタイミングでトップ10入りしました。翌年も、12月リリースの「透明な世界」が最高11位まで行っています(昨年の「Join Us!」はいけませんでしたけども...)。年末年始はリリースが少なくなる事情で上位が狙いやすい傾向にあります。成功した前例もありますので、ぜひ上位を目指してもらいたいです。最低でも10位台、できればトップ10を期待です。



今週のチャートアクション



THIS WEEK'S No.1

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藤井風v47週目



 
 頂点で花を咲かせたのはまたしてもこの曲。百花繚乱、藤井風さんの「花」が見事4連覇達成となりました。配信シングルで4連覇は驚異の一言。今週は次の1位候補とみられた緑黄色社会が順位を下げましたから、来週はもう1回、つまり5連覇のチャンスも広がったかもしれません。藤井風さん史上最高なのはもちろん、今年の楽曲の中でも指折りのヒットに成長する予感がしてきました。
 今週、Spotifyが年末の恒例となっている「Spotifyまとめ」を発表。それによると、海外の人に最もよく聴かれた日本の曲で、藤井風さんの「死ぬのがいいわ」が2年連続の1位に輝きました。藤井風さんは、「まつり」も同ランキングの10位にランクイン。これは本当にすごいことだと思います。「まつり」はアニメの主題歌だったわけでもないですし、他に大きなタイアップが付いていたわけでもありません。つまり、「曲の良さ」1本で支持を広げているんですよね。ランキングの大多数をアニソンが占める中、これは本当にすごいことだと思いました。「死ぬのがいいわ」と「まつり」。どちらも大好きな楽曲です。



WELCOME TO TOP10



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ハッピー☆ブギ中納良恵,さかいゆう,趣里↑72週目
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 放送中の朝ドラ「ブギウギ」の主題歌に起用されている「ハッピー☆ブギ」。抜群のオンエアとCDセールスを稼ぎ、先週15位という好位置で初登場。今週は順当に7ランクアップし、2週目でのトップ10入りを決めてきました。この曲が初エントリーの趣里さんはもちろん初のトップ10入りです。中納良恵さんとさかいゆうさんについては、2014年以前のデータを調査できていないので分かりませんが、少なくとも2015年以降では初のトップ10入りとなります。皆様方、おめでとうございます。
 朝ドラ主題歌のトップ10入りですが、これは三浦大知さんの「燦燦」以来4作連続となります。「燦燦」の前は「なないろ」「アルデバラン」と最高10位台の曲が2曲続きました。朝ドラ曲とはいえ必ずトップ10入りできるわけではありません。このお三方はJ-ACでのエントリーが少ない(もしくは初)なので、エントリー前は心配していましたが、よくトップ10入りしたと思いますね。まずは1つの目標をクリアし、次なる目標はトップ5でしょう。CDセールスは1,000枚台だったため、CDセールスによる大きな突き上げは望めません。オンエア、そして朝ドラの盛り上がり効果でどこまで上げてもらえるかというところです。



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Biri BiriYOASOBI↑142週目2か月ぶり5曲連続14曲目
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 先週まで安定して上位にランクインしていた「勇者」に強烈な電撃を食らわし、「勇者」がいた位置まで一気に上がってきたのはYOASOBIの新曲「Biri Biri」でした。先週20位に初登場すると、配信の好成績を武器に14ランクの特大アップ。2週目にして6位まで上がってきました。トップ10入りは「アドベンチャー」以来5曲連続で、今年エントリーした楽曲は全てトップ10入りを達成。最近は息をするようにトップ10に入ってくるイメージです。しかも、初動がとても強いんですよね。初登場10位台→2週目が定番化していますが、それを当たり前のように続けるのがどれだけ大変なことか。彼らの高アベレージには目を見張るしかありません。
 一気にトップ10入りしたこの曲ですが、再生数ではさすがにアニメ主題歌の「アイドル」「勇者」に大きく及びません。このあたりの、(彼ら比での)再生数の少なさがどう反映されてくるか。個人的には、トップ3前後の勝負になってくる曲かと思っています。



最も順位を上げた曲

12位星の降る日にaiko↑172週目



 
最も順位を下げた曲

37位愛の花あいみょん↓634週目
40位サマータイムシンデレラ緑黄色社会↓619週目


最長エントリー

34週目37位愛の花あいみょん↓6
20週目23位地球儀米津玄師↓2
19週目40位サマータイムシンデレラ緑黄色社会↓6

 

トップ10落ち

11位勇者YOASOBI↓49週目7週
13位more than words羊文学↓39週目6週

 

チャート詳細


31-40位


順位曲名アーティスト推移IN
31クラクラAdo↓48w
32ピラミッドダンスfeat.ケンモチヒデフミ夜の本気ダンス↓46w
33FancyMaverick Mom↑23w
34MY夢中ハナレグミnew1w
35決心SUPER BEAVER↓33w
36GO!!!羊文学↑23w
37愛の花あいみょん↓634w
38Kissin' Christmas(クリスマスだからじゃない)2023桑田佳祐&松任谷由実new1w
39Mr.SonicQUBITnew1w
40サマータイムシンデレラ緑黄色社会↓619w


31じりじり下げ続け、ついに30位台へ。「SPY×FAMILY」3代目OPは大滑り。これでは「失敗×FAMILY」だ
3230位台に下げるも、大崩れはしない。トータル6週目は2016年以降で2位タイの好成績!健闘が続く
33先月のスマッシュブレイクはじわじわ上げて3週目でこの位置。ピークは来週までと思われ、ここで20位台を狙えるか
35過去2曲がいずれも12週と好調だったSUPER BEAVER。今作は即落ち続きで全く元気がなく、ピンチに追い込まれた
36即落ち状態から立て直し、再浮上の3週目。ただでは転ばない、やはり「more than words」のヒットで力を付けている
37痛恨の6ランクダウンで最下位付近まで降下。しかし「ミックスナッツ」に並ぶ34週は立派だ。来週は有終の美なるか
4040位で耐え、月をまたいで12月までチャートイン。トータル19週は自己最長、万感のフィニッシュだ


21-30位


順位曲名アーティスト推移IN
21生命体星野源↓315w
22Relay~杜の詩サザンオールスターズ↓310w
23地球儀米津玄師↓220w
24UP TO ME!Little Glee Monsternew1w
25Snakeビッケブランカ↓314w
26No more cryエレファントカシマシ5w
2701女王蜂↑62w
28うれしくていきものがかり↓310w
29いけないfool logicUNISON SQUARE GARDEN↓59w
30なごり雪JUJU6w


21こちらもトップ20からダウン。しかし、トップ10落ち後7週目でまだ21位(-11ランク)という驚異の粘り腰だ
22長くキープした10位台は外れたものの、安定の推移が続く。「盆ギリ」超え、連続リリース最大のヒットとなることは確定!
23微減にとどめ、さすがの安定感で大台の20週到達。年内完走、そしてその先にある半年エントリーを目指す
25安定した推移で20位台中位を刻む。v2達成の実力曲。粘れば年間上位が見えてくる
262週目の17位から急落していたが、今週は何とか踏みとどまった。涙を拭いて2ケタ10週を目指す
27鋭いサウンドでまずは20位台に斬り込み。「メフィスト」の再来なるか。さらなる上昇が期待される
28微減にとどめ、これで2ケタ10週に到達。前作は大きく沈んだいきものがかり。2ケタ復帰は大きく、さすがの地力だ
29やや大きめの下げが続きこの位置。2ケタは何とか確保できそうだが、ロングエントリーはややいけない感じか
30順位変わらず30位と健闘。小雪もちらつきそうな今日この頃。初春の歌だが、冬のはじめにも染み入る味わいだ


11-20位


順位曲名アーティスト推移IN
11勇者YOASOBI↓49w(7)
12星の降る日にaiko↑172w
13more than words羊文学↓39w(6)
14MainstreamBE:FIRST↓212w
15片隅THE RAMPAGE from EXILE TRIBE↓43w
16ノット・オーケーあいみょん↓38w
17Re方程式10-FEET↓15w
18GloriousBE:FIRST↓14w
19CarnivalMAZZEL↓56w
20あのねあいみょん↑32w


11新曲に強烈な電撃を食らい、無念のトップ10陥落。しかし、それでも配信シングルで7週トップ10入りするのだから大したものだ
121.6万枚のCDセールスを獲得し、17ランクの特大アップ!「ラジオ」が上位にいながらこの伸びはさすがと言うしかない
13ついにトップ10陥落。しかしトップ10後半での粘り腰は驚異的で、気付けばトップ10は6週。堂々と胸を張れる大ヒットだ
14「Glorious」にメインは譲らんとばかりの力強い粘りで10位台前半に残留。トップ10内7週に加えこの粘りで、自己最高成績は確定的
15前作からCDセールスが大きく下がっており、そのあたりを厳しく見られた。連続トップ10入りが絶望的になる痛恨のダウン
16「あのね」に上位を譲らず、なかなか力強い粘りだ。この調子ならロングエントリーも望めるかもしれない
17じりじりと1ランクずつダウン。トップ10入り率100%だった10-FEETだが、このままでは「大爆死」と言わざるをえない
183作連続負けなしのBE:FIRSTだったが、久しぶりの躓きとなるまさかのダウン。高校サッカーの時期に復権となるか
19やや大きめの下げで10位台崖っぷち。しかし、スマッシュブレイクの後押しなしでもこれだけやれるのは立派なものだ
20「ノット・オーケー」の影響か、「あれれ」な伸びとなった。昨日のMステでは歌詞の一部が飛んでしまったそうだ



トップ10


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順位曲名アーティスト推移IN(うちトップ10)予想結果
1藤井風7w(6)1
2SPECIALZKing Gnu↑112w(11)3
3花になって緑黄色社会↓14w(3)2
4Bitterビッケブランカ↑29w(6)7
5Ado↓112w(10)4
6Biri BiriYOASOBI↑142w(1)10
7ラジオaiko↑14w(2)×
8ハッピー☆ブギ中納良恵 さかいゆう 趣里↑72w(1)5
9最高到達点SEKAI NO OWARI↓411w(4)6
10日常Official髭男dism↓111w(10)10


2アルバムリリース効果もあってか、ここに来て再浮上!4週連続3位のあと、再び上げての2位。強い
3いきなり百花繚乱とはいかず、いったんの小休止。来週はCDがリリース。これを起点に頂点を目指す
4やはりトップ10下位で燻ぶっている男ではなかった。じりっと上げ、トップ10内6週目でついにトップ5入りだ
5トップ5を堅持。5位という好位置でトップ10内10週に到達。「新時代」に続くメガヒットの誕生だ
7ラジオ愛に背中を押され、じりっとアップしたのは立派だ。しかしシングルが急上昇。来週は苦しくなる可能性が大
9「トップ10遅咲きの曲はトップ10内短命」の法則が発動。息切れのダウンで、最高到達点は4位になりそうだ
1010位でしっかりと耐え、これで大ヒットの証であるトップ10内2ケタに到達。トップ10は彼らの「日常」


さよならトップ40



goodbye.png

 


先週40位「夜を待つよ」Midnight Grand Orchestra 
IN【6】TOP10【0】HIGH【28】



 先々月10月のスマッシュブレイク。「先々月」というワードが出てきた時点で分かると思いますが、かなりの健闘です。初エントリーにして見事な実績を作りました。
 スマッシュブレイクのオンエアを受け、10月21日に39位でエントリー。翌週は37位と伸びませんでしたが、3週目は一気に跳ねて29位まで上昇。見事20位台入りを果たしました。この時は月が変わり11月。スマッシュブレイクの性質上、ここからは順位を下げていくのが普通ですが、4週目はさらにじりっと上げて28位。このあたりの動きからも、かなり強かった印象です。オンエアが激減した11月3週目以降はさすがにダウン。しかし、先週は40位に踏みとどまるなど、最後の最後まで踏ん張っていました。この結果、最高位は28位、トータル6週となっています。
 このサイトでは、今年からスマッシュブレイク楽曲の一覧ページを作成しました。せっかくですから、この曲の立ち位置を確認してみましょう。トータルの6週は、MAZZEL(11週)、Lay(7週)に次いで単独3位、トータルポイントは41で、これも前述の2曲につづく3位という結果になっています。つまり、今年のスマッシュブレイクで3番目の好成績だったということですね。どこか中毒性のある非常に高クオリティーな楽曲だったと思います。好成績を引っ提げ、ぜひ2曲目のエントリーに期待です。



先週39位「心音」中島みゆき 
IN【10】TOP10【0】HIGH【14】



 昨年冬にリリースした「倶に」がトータル20週のメガヒット。今年の年間チャートへのランクインも確実となっている中島みゆきさんですが、CDセールスの減少が響き、連続ヒットとはなりませんでした。しかし、悪いなりにとでもいいましょうか、中位でしっかりと頑張ったことが生き、トータルは2ケタの10週。このあたり、さすがレジェンドという地力の高さをみせました。
 9月23日に28位で初登場。翌週はジャンプアップの19位とさすがの出足で、3週目は14位。ここまでは順調でしたが、やはりセールスダウンによる火力不足が足を引っ張り、4週目は18位にダウンしました。5週目は20位台に下げますが、7週目には22位に戻し、力強いところを見せていましたね(この再浮上が2ケタ到達の要因です)。8週目は大ダウン、先週も大ダウンとかなり息切れ気味でしたが、何とか10週に乗せ、面子を保ってのフィニッシュとなりました。
 大ヒットした「倶に」と比べれば半分の長さですが、それでも連続2ケタは立派です。また、「倶に」の前の楽曲はトータル6週、5週という推移でしたから、「倶に」以降で成績を上げていることが分かります。全体的には、レジェンド健在、こういう風に総括してもいいような成績ではないかと思います。中島さんほどのアーティストが鎮座しているとやはりチャートが締まるというものですから、今後もますますご健在で、チャートを賑わせていただきたいものです。



先週37位「Workin' Hard」藤井風 
IN【13】TOP10【5】HIGH【2】



 8月25日にリリースされた配信シングルで、バスケW杯のテーマソング。「めっちゃ頑張っとる」と私たちの背中を優しく押してくれる楽曲でした。スポーツ大会のテーマソングといえば、エネルギーに満ち溢れた直球の応援ソングが多い中、この曲は「ゆるっと」、まるでクールダウンのような感じで励ましてくれるのが斬新で、さすが風さんだと思いましたね。
 9月2日に15位と抜群の好位置で初登場。翌週は11ランクの急上昇で4位に付け、圧巻の出だしとなりました。3週目は2位に付け、1位も狙える勢いでしたが、配信シングルだったこともあり、1位には惜しくも届きません。しかし、この直後にリリースされた「花」がご存じのとおり1位を獲得しましたから、その悔しさは結果的にすぐに晴らされることとなりました。この曲の方は、2位→3位→6位→8位と普通にダウン。トップ10内では特に踏みとどまることもなく、普通に下げて5週という成績でした。最初の勢い、また藤井風さんの実力にしてはやや物足りないですが、配信限定シングルということを踏まえればこれでもそれなりの好成績ということにはなるでしょう。
 トップ10落ち後は前述の「花」がエントリー。この曲はいっそう厳しい戦いを強いられたわけですが、そんな状況でそれなりの頑張りを続けました。10位台に3週、20位台に2週、30位台には2週という推移で、計7週にわたってエントリー。ダブルエントリー、しかももう片方が1位という逆風の中よく耐えていたと思います。「めっちゃ頑張っとる」とまでは行きませんが、いぶし銀の頑張りを続け、結果的にロングエントリーの13週にしっかりと乗せているのはさすがです。
 トップ10内に5週、トータル13週ということで、一昔前でいうところの「年間40位水準」です。過去作では「旅路」が全く同じ(トップ10内に5週、トータル13週)成績で、ポイントも当然似たような感じですが、こちらの方が少し上回ってはいます(大ヒント?)。近年は年間入りのボーダーが上がっており、この成績ですと年間入りは五分五分、ボーダー付近ではないかと思われます。風さんファンの私としては、ぜひこの曲と「花」の両方が年間入りしてほしいものですが、さてどうなるでしょうか。年間チャートを楽しみに待ちたいと思います。



先週36位「はなにあらしfeat.yama」DURDN 
IN【1】TOP10【0】HIGH【36】



 日韓をルーツにする3人で構成されるバンドDURDN。今作は今を時めくyamaを迎えた配信シングルで、記念すべきJ-AC初エントリーとなりました。しかし、初エントリーだけでご祝儀をくれるほどぬくぬくなJ-ACチャートではなく、あえなく1週圏外。入ってきたタイミングが遅く、吹けば飛ぶような立ち位置の曲だったので仕方ありませんが、それにしても嵐のように去ってしまったことは残念です。
 1週圏外の曲ですが、今年はやや絞られている傾向にあります(昨年27曲→今年17曲)。まあ、昨年があまりにも多すぎるだけで、今年の曲数も少ないわけではないと思いますね。やはり、初登場で紹介した翌週にお別れのコメントを書くというのはどうにも寂しい傾向があります。1週で圏外になると、曲の印象が薄すぎますし、チャートの動き的にも非常に淡泊ですからね。私としては、「最低でも2週」ということは求めていきたいものです。1週圏外曲が減ることを願っています。


来週の展望


トップ10予想

順位曲名アーティスト推移TOP10入り
1藤井風
2花になって緑黄色社会↑1
3SPECIALZKing Gnu↓1
4Biri BiriYOASOBI↑2
5Bitterビッケブランカ↓1
6Ado↓1
7ハッピー☆ブギ中納良恵 さかいゆう 趣里↑1
8星の降る日にaiko↑4
9ラジオaiko↓2
10日常Official髭男dism

<トップ10落ち>
SEKAI NO OWARI(9)



1位争い

1藤井風(1)60%
2緑黄色社会(3)30%
3King Gnu(2)10%

 緑黄色社会の「花になって」が3位に下げたことにより、藤井風さん5連覇の目が大きくなったと思います。緑黄色社会は来週がCDのリリース週で、再来週にセールスが加算されます。再浮上してくるのは間違いないと思いますが、今週のダウンを見るに、来週はもう1回藤井風さんが1位ではないでしょうか。
 King Gnuの「SPECIALZ」は、2位まで再浮上して非常に気になる存在ですが、私は新曲の「):阿修羅:(」がエントリーしてくると見ており、さすがにここから下げのフェーズに入るのではないかと予想しています。
 


トップ10入り

1aiko(12)90%
2あいみょん(20)40%

 今週17ランクの特大アップをしたaikoさんの「星の降る日に」はトップ10入りが確実。2枠目があるとすればあいみょんの「あのね」ですが、こちらは今週3ランクアップの20位とかなり控えめでした。CDセールスが加算されるのは再来週なので、来週は10位台にとどめる可能性があります(「ノット・オーケー」がいることも考慮)。トップ10入りの可能性は40%程度、私は入らない予想で行きます。
 aikoさんと入れ替わる曲ですが、これがまた難しい。aiko(「ラジオ」)、セカオワ、髭男の3択でしょう。普通ならaikoさんの曲どうしが入れ替わるとしたものですが、「ラジオ」は今週1ランクアップで7位まで上がっていました。来週はもう1週残すと予想し、トップ10落ちは今週4ランクダウンで元気がなくなってきたセカオワと予想します。
 



その他
 
 争点としては、今週トップ10入りした「Biri Biri」と「ハッピー☆ブギ」がどこまで上げてくるかでしょう。前者はトップ3、後者はトップ5入りを巡る争いになりそうですが、どちらも微妙に届かないか。それぞれ4位、6位の予想です。「Biri Biri」は配信がそこまで強いわけではないので、現在のトップ3とはまだ差があると思います。「ハッピー☆ブギ」ですが、何度も書いていますがCDセールスはそこまで高くありません(1,000枚台)。ということで、「過信はできない」というのが私の見立てです。最高位5位前後ではないかと見ており、来週は6位予想です。ここでさらに上げてくるようなら、大化けもあるでしょうね。


初登場曲予想(12/9)


):阿修羅:(King Gnu11/29リリースのアルバムよりOA△1
消えるまでHana Hope11/29リリースのCDシングル
トドメの一撃feat.Cory WongVaundy11/15リリースのアルバムよりOA◎4
華奢な心アイナ・ジ・エンド11/28リリースの配信シングル
アイノロイ矢井田瞳10/19リリースの配信シングルOA◎3



 今週特集されたKing Gnuのアルバム「THE GREATEST UNKNOWN」から、新曲の「):阿修羅:(」を1番手に推します。阿修羅をかたどっているのか、かわいい顔文字の付いたこの曲ですが、曲調はもう滅茶苦茶にかっこいい!絶対に入ってほしいと思っているアルバム曲です。
 CDシングルではHana Hope。私が強力に推したいアーティストです。弱冠17歳ですが、聴いて驚け、本格派のシンガーソングライターです。この度初のパッケージシングルとなる「消えるまで」をリリース。アニメ主題歌となっています。ぜひエントリーしてもらいたいと思い、期待の2曲目に表示しています。
 3曲目は非常にしつこいですがVaundy。「SPY×FAMILY」EDの「トドメの一撃」です。なぜもう一度リストアップしたかというと、今週のOAが4回と好調だったからです。Vaundyのアルバムから1曲も入ってこないのはあまりにも寂しいので、この曲は、あるいは別の曲で入ってほしいです。4曲目はアイナ・ジ・エンド。先日「アイコトバ」が入ったばかりですが、再びこれを予想してみました。立て続けに入ってくるようなら面白い存在になりますが、どうでしょうか。この曲はネトフリのシリーズものの主題歌になっており、私はそのシリーズの名前を見て予想に加えることにしました(気になる方はぜひ検索してください)。
 最後はヤイコこと矢井田瞳さん。私がどうして入ってこないのだろうとずっと思っていた曲です。テレ朝木曜ドラマの主題歌に起用されている「アイノロイ」で、10月から配信されています。普通ならもう入ってこないとあきらめるところですが、今週のOAが3回あり、ドラマも最終回に向けて盛り上がってきたということでピックアップしました。矢井田さんは昨年アルバム曲の「駒沢公園」がエントリーしていますし、この番組とのつながりはまだまだ深いと思いますので期待です。