2017年10月の結果発表です。
なお、点数は評価提出者による点数です。
赤字は講評対象者になります。
席次 | 曲名 | 作者 | 点数 | 平均 | 主催コメント |
1 | 恋夏 | てけ | 10 10 10 9 7 | 9.20 | (講評にてコメント) |
2 | Dependence Intension | 蛇輔 | 10 9 8 7 7 | 8.20 | とにかく譜面の軸がよく見えてきやすいし、痒いところに手が届いている印象を抱きました。 この曲では他の人と配置に差がつきにくいのではないかなと感じていましたが、それでもかなり配置は洗練されているように思います。 スクロール等も非常に適切でした。もう一段階挑戦的な発想があってもよかったかもしれません。【空木アメリ】 |
3 | Dependence Intension | 9chi8 | 9 9 8 8 | 8.50 | サビの作りが良くできていると思います。ボーカルを意識しつつ違和感のないようにフィーリングで密度を上げ盛り上がりを演出できています。 惜しむらくは最初のAメロパートで32分を登場させていますが、ここは2回目のAメロとの差別化を図る目的で導入しないほうが良かったかもしれません。 低速地帯に関しては視覚的に(実際も)密度がラストを超えてしまっているので、やるんだったらもう少し抑えても良いかなと。 1回目と差を付けたかったのでしょうけどそれなら低速にするということ自体でもうそれは達成されていますし。【子子子子】 |
4 | 恋夏 | bubutack | 9 9 8 7 7 | 8.00 | オーソドックスな譜面ではありますが、ある意味この曲の解答例としての一つであるような感じでした。 特徴的な部分があると同時に押さえるべき点はしっかりと押さえてあるなあという印象です。 終盤の盛り上がりをもう一段回うまく表現して欲しかったという個人的な意見があります。【空木アメリ】 |
5 | Dependence Intension | マジあり | 10 8 8 6 6 | 7.60 | 前半にスクロール変化を持ってきて、後半はあえて等速で、という構成はなかなか面白いと思いますが、 いきなり加速する感じはいかがかなという感じがしました。 音符の配置などは非常に適切な印象を受けました。【空木アメリ】 |
6 | 恋夏 | Pepechiyo | 9 9 8 6 | 8.00 | 裏拍から入る配置が多く、特徴が出ていますね。他の譜面に比べて配置や音取が特徴的な印象があります。 個人的にはもう少し素直に配置してあげてもいいかなという風にも感じました。 サビの盛り上がりなどは良いと思います。【空木アメリ】 |
7 | DEEP BLUE TOWNへようこそ | くるむ | 10 9 8 7 7 6 | 7.83 | 前半は無理をしない譜面で丁寧に作られている譜面だなと思います。 サビなども盛り上げ方を考えながら特徴づけられていると感じました。 24分に関してはやややりすぎかなあという印象もありましたが、 自分なりにどのように緩急をつけようか考えてある点が良いですね。【空木アメリ】 |
8 | Dependence Intension | かねかい | 9 8 7 7 | 7.75 | 独特な配置が多かったですが、流石に12小節にあるカツの32分2連と頭抜きの絡んだ配置は違和感があったので、そこは普通にしたほうがいいでしょう。 そこ以外はまあアリかもしれません。あと、サビの配置はもっとボーカルのリズムを意識した配置にしてほしかったです。 X000X000X0XX0X,X00X00X0XXXXX0,などのXの部分をまず埋めてそこ以外を付け足していく感覚でやるといいと思います。【子子子子】 |
9 | 恋夏 | ふるとり | 10 9 8 7 6 | 8.00 | とりあえず、小節の頭がない部分はあまり多用しないほうがいいですね。 特に26~33小節の頭の空白は曲のキックが目立つ上にそこにボーカルも乗っているので ボーカルのリズムと譜面のリズムがずれて違和感が出てしまう原因となっている気がします。 それ以外はよく出来ていたので、そういった部分に気を付けつつ個性を出せると良いと思います。【子子子子】 |
10 | Dependence Intension | ふわふわ | 8 8 7 7 6 | 7.20 | 曲の特徴をよくとらえていると思います。この曲は平坦になりがちですが、 この譜面はある程度前半などで音抜きを駆使して緩急をつけようとしている努力が見られます。 終盤の配置になるにつれてだんだんと密度が高くなり、その特徴の良さが捉えづらくはなっていますが、 頑張って配置している印象はあります。78小節はやや無理しすぎでしょうか。【空木アメリ】 |
11 | 恋夏 | axL | 10 8 7 7 6 | 7.60 | 音取が結構独特ですが、曲の特徴をよくとらえていると思います。個人的にはもう少し忠実な感じの配置でもいいかなと思いましたが。 頭抜きなどが多用されていて多少くどい感じもしますが、自分らしさを出そうという努力の一つとしても受け取れます。【空木アメリ】 |
12 | 恋夏 | ゑんどろす | 8 7 7 7 | 7.25 | 非常にシンプルですっきりした譜面ですね。配置もありきたりではありますが安定感があって良かったと思います。 唯一気になった点は最後の方で16分3連を3回連続で使用していた部分がありましたが、 あそこだけ配置として特殊度が強く調和が崩れているように思えました。 密度を上げるならもう少し別のアプローチをすると良いでしょう。そこ以外は特に言うことなしでした。【子子子子】 |
13 | DEEP BLUE TOWNへようこそ | VOLVOX | 8 7 7 7 7 6 | 7.00 | ノリよく叩ける譜面でしたが、若干緩急がついていなかったのが惜しいです。 21~28小節の密度をさげる・大音符地帯の16分を控えるなど工夫すると良いでしょう。 あと音符間隔が微妙になる声合わせは叩きやすさや聴き心地などの観点から控えるのが無難だと思います。【子子子子】 |
14 | 恋夏 | 夜桜ヨッシー | 9 8 7 6 6 | 7.20 | 全体的に良くまとまっていたと思います。展開や緩急の構成を感じ取れる作りになっていたのが好印象でした。 細かいことを言うと、22小節頭のドン3連、211の16分3連は比較的打音が良くないので控えたほうがいいかなと思いました。 これはキックの音が前のドンによって前倒しに聴こえるせいだと思います。 別に完全にキックをドンで取る必要はないですが、キック音を取っているという印象を残すためにも聴き心地は大切です。【子子子子】 |
15 | 恋夏 | もっぺ | 8 7 7 6 5 | 6.60 | 太鼓音と曲の親和性は高いですが、どうも221と122が多いような気がします。というか奇数だ自体多いです。 このせいで全体的に似たり寄ったりな配置が多いという印象に繋がってしまっているため、 もう少し別の3連を混ぜたり偶数をもう少し使ってみるなどすると良いかもしれません。【子子子子】 |
16 | 恋夏 | BATTERY DRAINER | 7 6 6 5 5 | 5.80 | ノリの良い曲なのでそれっぽい配置でも悪くないように感じるのですが、 やはり中途半端にドラム合わせで短調だったりボーカルに合わせてあったりとまとまりがない印象があります。 曲をしっかりと聞いていないというわけではなさそうですが、 配置に関してはもう少し曲と譜面そのものの流れを汲んでやるべきだと思います。【空木アメリ】 |
17 | Dependence Intension | 7mm | 7 6 5 5 5 | 5.60 | ところどころ速く飛んでくる風船の意図がつかみにくいのと単純にプレイ面で優しくないので普通にしても良かったと思います。 あと、前半の音符の配置はもう少しボーカルの個性的なリズムを意識してほしかったです。こういったリズム難なボーカル曲では 特に気を付けないと叩きにくさの原因になったりします。【子子子子】 |
18 | 恋夏 | タヌキ | 6 5 4 4 2 | 4.20 | まず正しく作譜することを心がけましょう。 50小節目から12分を16分や謎の音符間隔で取ったり、よくわからない拍子にしたり、その結果小節線がずれてきていたりしてます。 その後59~66小節のTrap音ガン合わせは単純に叩いて楽しいか微妙ですし、曲調と難易度が乖離してしまっているのでうまく間引きましょう。 配色もカツばっかりで不安定です。そして、全体的に密度が高すぎるます。抑えるところを作りましょう。【子子子子】 |
優秀譜面講評
・恋夏 / てけ
はっきり言ってこの譜面だけは他とは明らかに一線を画しているクオリティだ。
ぱっと見で目に付くのはやはりスクロール変化なのだが、それはこの譜面の特徴の一つであって、魅力のコアとなる部分だとは私は思わない。
勿論表現の結果ではあるのだが、むしろスクロール変化に関しては多少蛇足なイメージを抱く人もいるのではないだろうか。
この譜面の魅力は、配置や構成に関して「こうするべきである」「こうしてほしい」という鑑賞者の期待や願望に対して、かなりのレベルまで答えることが出来ていることだと私は考える。
58小節目までの前半、はっきり言って一切文句がない。譜面そのものが完璧であるがゆえにスクロールが邪魔に見えてしまうぐらいだ。
この譜面の構成を司るといっても過言ではない62~78小節は"無難"と"挑戦"をとても良い塩梅で操り、全体これまでの流れの味わいをより深める譜面となっている。
そして終盤のサビで余すところなく盛り上がり、適度に抑えてアウトロへと導入していく。ハナマルだ。
101小節の連打の配置、103小節や107小節の24分など細かい点で気になりはするが、終盤の締め方をよく理解している。
以上のように、このようなオーソドックスなボーカル曲としては、感覚的にも理論的にも、非常に優秀な譜面だと言えるだろう。
作者のmonth.tjaでの今後の活躍に一層の期待がかかる。
総評
今回は久しぶりの開催&子子子子さんによる選曲でしたね、沢山の人に集まって頂いて非常に嬉しかったです。
普段のmonth.tjaでは中々なかったオーソドックスな3曲でしたが皆さんとしてはどうでしたか。
作りやすかったのもあるのか、全体的に譜面のクオリティはかなりのもので、
今までの基準だと4、5譜面くらい講評譜面が選ばれてもおかしくなかったように感じます。
特に1位の譜面のクオリティが高く、皆さんにとって非常に勉強になった月だったと思います。
では、次回も頑張ってください。お疲れさまでした。