grub2からISO起動

Last-modified: 2010-03-27 (土) 00:44:14

http://blog.livedoor.jp/vine_user/archives/51561790.html
から転載

GRUBメニューを表示させるには…
Ubuntu 9.10では、デフォルトでGRUBメニューが非表示になっていますので、まずはこれを表示させる設定変更を行います。

/etc/default/grubというファイルの4行目と5行目にある以下の行をコメントアウト(先頭に#を追加する)すればOKです。

#GRUB_HIDDEN_TIMEOUT

#GRUB_HIDDEN_TIMEOUT_QUIET

カスタムエントリーの追加
今回は新たにエントリーを追加するため、/etc/grub.d/40_customというファイルの末尾に次の内容を書き加えて保存します。

ーーここからーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
menuentry "Lucid Lynx daily build 2010-0325" {
loopback loop (hd0,1)/home/vineuser/lucid-desktop-i386.iso
linux (loop)/casper/vmlinuz boot=casper iso-scan/filename=/home/vineuser/lucid-desktop-i386.iso noprompt noeject quiet splash
initrd (loop)/casper/initrd.lz
}
ーーここまでーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

青字の部分は、GRUBメニューに表示させる文字列を記述します。また、赤字の部分は、ISOイメージをフルパスで指定します。

なお、カーネル(vmlinuz)やinitrdの設定部分はUbuntuのLiveCD特有の指定になっているので、他のディストリの場合は、変更が必要です。

設定変更の反映
最後に、以下のコマンドを実行して、変更した部分を/boot/grub/grub.cfgに反映させます。

$ sudo update-grub

以上で終了です。再起動して、追加したエントリーを選択して起動させてみましょう。

この方法を使えば、ISOイメージをCDに焼いたりUSBにインストールしたり仮想化環境を利用したりしなくても、開発版のISOイメージを試すことができます。また、CD起動の場合よりも起動時間も速く、より実用的な体感速度で使えそうです。