メインイベント/チーターとプロングホーンの約束/5話「最速の約束」バトル3

Last-modified: 2022-02-09 (水) 10:56:36

 
ナナ
 あの日からかな
 チーターがいつものエリアに戻ってきたのは

ナナ
 それから、ときどきプロングホーンと一緒に
 はやさくらべをするようになって──

チーター
 ちょっとナナ! なんで来ないのよ
 ゴールで待ちくたびれちゃったわよ!

ナナ
 へっ!? えっ!?

チーター
 しかも、なに? もしかして
 私の記録をとってなかったの?

ナナ
 ご、ごめん!
 ちょっとお話に夢中になっちゃって

G・ロードランナー
 わたしがナナに頼んだんだよ
 ごめんねっ!

チーター
 まったく…
 仕方ないわねー

ナナ
 ごめんね、チーター
 それじゃあ改めて、もう1回計らせて

チーター
 それは構わないけど、休ませてちょうだい…
 疲れちゃって、すぐには走れないわ…

ナナ
 えー、そんなー

チーター
 私の方が、そんなー、よ…
 いつもより速く走れたと思ったのに…

プロングホーン
 疲れたなら、一緒に食べないか
 ジャパまんスタミナ味

チーター
 そうね、ひとつもらおうかしら

チーター
 はむっ…もぐもぐ…

チーター
 それで? そんなに夢中になるほど
 なんの話をしていたの?

G・ロードランナー
 あのね、チーターとプロングホーンのお話を
 聞いていたんだよっ!

チーター
 んぐっ!?

G・ロードランナー
 そうだ! ねぇ、チーター
 休んでいる間、もっと話を聞かせてよ!

G・ロードランナー
 ふたりはちゃんと逃げられたの?
 それとも、セルリアンと戦ったの?

G・ロードランナー
 あと、洞窟を出た後はやさくらべを
 したんだよね? どっちが速かったの?

チーター
 ナナ…もしかして、あの時のことを
 ペラペラしゃべっちゃったの…!?

ナナ
 え、えっと…

チーター
 それに、なんで洞窟のことまで知ってるの?
 あれは私とプロングホーンだけの──

プロングホーン
 チーターは私を抱えたまま
 洞窟の外まで走ってくれたよ

プロングホーン
 でも、途中で疲れてしまったみたいで──

チーター
 って、あんたがナナに教えたのね!

プロングホーン
 ああ、私にとって大事な思い出だからね
 忘れないようにときどき話してるんだ

チーター
 ダメ! もう誰にも話しちゃダメ!

G・ロードランナー
 なんでだよー! チーターのけちー!

G・ロードランナー
 ねぇ、プロングホーン
 教えてよー お願いっ!

プロングホーン
 じゃあ、ここだとチーターに怒られるから
 向こうで話そうか

G・ロードランナー
 わーい!

チーター
 どこで話しても
 ダメにキマってるでしょ!

ナナ
 あはは
 みんな元気だねー

チーター
 こらー 待ちなさーい!

ナナ
 うん…!
 あのとき、カコさんが言った通りだ──
 
 
 
ナナ
 そのエリアからチーターがいなくなった…
 それって、なんだか今回と似ていますね

カコ
 そうね…でも──

カコ
 元動物と同じ歴史を
 彼女たちが辿るとは思わないわ

カコ
 たしかにアニマルガールたちには
 元動物の影響が確認されている

カコ
 性格や特徴だけじゃなくて、ある種に対して
 本能で苦手意識のある子もいる

カコ
 でも、彼女たちはまだまだ計り知れない
 想像を覆してくることだってあるでしょ?

ナナ
 はい!
 あの子たちには驚かされてばかりです!

カコ
 だから、きっと大丈夫よ

カコ
 あの子たちはきっと、彼女たちだけの歴史を
 刻んでいくに違いないわ