メインイベント/桜舞うわいるど学校体験記/5話「離れてても一緒だよ」バトル1

Last-modified: 2021-11-22 (月) 11:50:30

 
 保健室
 
ナナ
 …………

ホワイトタイガー
 ナナさん、どうなんだ?
 サーバルは大丈夫か!?

サーバル
 …………

ナナ
 うん、大丈夫
 大きな問題はないみたい

ナナ
 急にたくさん動いたから
 体がビックリしちゃったのかもね

サーバル
 ナナさん、ありがとう~
 う~、みんなも心配かけてごめんね…

ヒメアリクイ
 いえ
 サーバルさんが無事で、ホッとしました…

ホワイトタイガー
 …………

ミライ
 そうですね…
 大事にならなかったのは良かったですが…

ミライ
 やはりサーバルさんはまだ
 拠点で安静にしていたほうが良さそうです

サーバル
 ミライさん!?
 私なら大丈夫だよ!

ミライ
 いいえ 無理はいけません
 大変なことが起きてからでは遅いんです

サーバル
 うぅ…わかったよ~…
 残念だなぁ

ホワイトタイガー
 …………

ホワイトタイガー
 それならば、やはり我は学校をやめよう

ホワイトタイガー
 サーバルが元気になるまで
 我がそばにいて看病する

サーバル&ヒメアリクイ
 えぇーっ!?

サーバル
 学校をやめることなんてないよ
 そんなのもったいないよー

サーバル
 少しだけしか授業(ジュギョー)をやれなかったけど
 とっても楽しかったよ!

サーバル
 それだけじゃなくて、一緒に戦ったり、
 おやつを食べたり、遊んだり!

サーバル
 学校って、みんながトモダチになれる、
 いいところなんだね!

サーバル
 ホワイトタイガーだって
 学校が嫌いなわけじゃないんでしょ?

サーバル
 授業を受けているホワイトタイガー、
 とっても楽しそうだったもん

サーバル
 だから、学校をやめることはないよ
 私は大丈夫だから

ホワイトタイガー
 …………

ホワイトタイガー
 イヤだ

ホワイトタイガー
 サーバルが輝きを奪われたと聞いたとき
 我はとても苦しくなった

ホワイトタイガー
 なぜ我がそこにいなかったのかと悔いた

ホワイトタイガー
 我は大切なトモダチを失いたくはない

ホワイトタイガー
 我はサーバルを
 すぐそばで守っていたい!

ホワイトタイガー
 トモダチだから
 サーバルのそばにいてやりたいのだ!


 
サーバル
 むむむ… 友達だから、かぁ…
 そう言われると照れちゃうね

サーバル
 でも…やっぱりずっとだなんて、
 ホワイトタイガーに悪いよ

サーバル
 気持ちはとっても嬉しいけど
 カラカルとか他の子も来てくれるし、大丈夫

ホワイトタイガー
 だが、サーバルは我にとって
 かけがえのないトモダチなのだ

ホワイトタイガー
 一緒に戦ったり、おやつを食べたり
 ゲームをやったり、遊んだり──

ホワイトタイガー
 それがトモダチではないか

ホワイトタイガー
 トモダチなのだから、一緒にいなければ!

ヒメアリクイ
 え? えっと…そうでしょうか…?

ヒメアリクイ
 ヒメ、なんか違うと思います!

ホワイトタイガー
 違う、だと…?
 それは、どういうことだ?

ヒメアリクイ
 トモダチでも、
 いつも一緒にいるわけではないと思うんです

ヒメアリクイ
 えっと…ヒメ、ミナミコアリクイちゃんとは
 すっごくすっごくトモダチですっ

ヒメアリクイ
 前は、オオアリクイさんと3人で
 よくいろんなところに行ってましたっ

ヒメアリクイ
 でもこの頃、ミナミコアリクイちゃんは
 ひとりで遊びに行くことが多くなって──

ヒメアリクイ
 あまり一緒じゃいられなくなったけど、
 それでもトモダチだと思ってます

ヒメアリクイ
 一緒にいられなくても
 トモダチなんですっ

サーバル
 私もヒメアリクイに賛成だな

サーバル
 一緒にいるとか離れているとか
 そんなのぜんぜん関係ないよ

サーバル
 私たちはみーんな
 いつでもどこでもトモダチだもんね!

サーバル
 だから、学校やめなくてもだいじょうぶだよ

サーバル
 私ね、ホワイトタイガーの学校の話
 いつもワクワクしながら聞いてたんだ!

サーバル
 その話が聞けなくなっちゃうのは
 なんだかさみしいよ~

ヒメアリクイ
 私も、その気持ちわかります

ヒメアリクイ
 ミナミコアリクイちゃんと会うときは
 どんなことしてたか、たくさん話すんです

ヒメアリクイ
 いつも一緒じゃないから、
 一緒にいられたときはとっても嬉しいし──

ヒメアリクイ
 いろんなお話がたくさんできるんです!

サーバル
 それにさ、ホワイトタイガーのトモダチは
 もう私だけじゃないでしょ?

ショウジョウトキ
 ちょっと、私にも見せてほしいんですけど!
 
 ガタッ

ショウジョウトキ
 あっ…

ヒメアリクイ
 みなさん…!

タヌキ
 ご、ごめんなさい
 のぞくつもりはなくて、その──

タイリクオオカミ
 私たち、サーバルのことが気になってね
 様子を見に来たのよ

イッカク
 なあ、ホワイトタイガー
 本当に学校やめるつもりなのか?

バンドウイルカ
 えー、そんなのイヤだよー

チンチラ
 うん、もっと一緒に授業(ジュギョー)しようよ!

ホワイトタイガー
 みんな…

ホワイトタイガー
 そうか

ホワイトタイガー
 一緒に戦ったり、おやつを食べたり
 ゲームをやったり、遊んだり──

ホワイトタイガー 
 それがトモダチだったな

ホワイトタイガー
 ならば今の我には
 たしかに多くのトモダチがいる

ホワイトタイガー
 みんな我にとって
 かけがえのないトモダチだ!

ホワイトタイガー
 どうやら、我は
 気を急いていたのかもしれない

ホワイトタイガー
 みんな、感謝する
 そしてサーバルよ、すまない

ホワイトタイガー
 我はもう少し学校を続けることにする