メインストーリー/セーバルぶらり旅/1章 研究所のセーバル/2話「おてつだい」バトル1

Last-modified: 2021-09-26 (日) 21:33:18

 ~カコ博士のメモ~
 
 セルリアンの女王が起こした
 一連の騒動――通称「女王事件」
 
 私の輝きを奪って生まれた女王が
 パーク中の輝きを奪い
 
 究極のセルハーモニーでセルリアンに
 桁外れの変化をもたらそうとした事件
 
 そのとき女王が操っていたのが
 セーバルだった
 
<研究所>
 
トムソンガゼル
 わー、ここが「けんきゅうじょ」かー!
 
トムソンガゼル
 変なニオイするー!
 フシギなものがいっぱーい!
 
セーバル
 フシギなくすりもいっぱいある
 すきなだけ、のんでいくといい
 
トムソンガゼル
 やったー!
 おなかいっぱいになるまで飲むね!
 
カラカル
 こらこら、とんでもないこと
 すすめないの
 
カラカル
 薬は勝手に飲んじゃダメよ
 危ないモノだってあるんだから
 
カコ
 机に置いていた薬のビンをセーバルが
 飲みほしてしまったときは、肝を冷やしたわ
 
カコ
 中身がプラセボじゃなかったら
 どうなっていたことか
 
セーバル
 セーバルはつよい
 くすりなんかにまけない
 
カラカル
 勝ち負けの問題かしら!?
 
トムソンガゼル
 あ、あたしも負けないもん!
 
カラカル
 どうして張り合うの!?
 
カコ
 トムソンガゼルは
 薬を飲むために来たわけじゃないでしょう
 
トムソンガゼル
 あれ? なにしに来たんだっけ?
 
セーバル
 オトマリカイ?
 
トムソンガゼル
 そうだった!
 
カラカル
 違うわよ!
 研究のお手伝いに来たんでしょ!
 
トムソンガゼル
 そうそう、それだよ!
 日が暮れるまでセーバルを走らせるんだよね
 
カコ
 走るのもいいけど
 今日は他にお願いしたいことがあるわ
 
トムソンガゼル
 なんでもやるよ!
 あたし、なにしたらいーい?
 
カコ
 とりあえず
 外の運動場に移動しましょうか
 
カコ
 簡単に説明しておくわね
 
カコ
 バリアーとは、何体ものセルリアンが
 共鳴して生み出す壁みたいなものなの
 
トムソンガゼル
 きょーめー?
 
カコ
 ええと…わかりやすく言うと
 連携する、みたいな感じかしら
 
トムソンガゼル
 セルリアンって連携するんだ!?
 
カコ
 あまり頻繁に観測される例ではないけど
 
カコ
 女王事件のときは連携に近い
 反応を示していたみたいね
 
カコ
 あのとき私は動けなかったから
 あとでデータを分析したのだけれど
 
カコ
 …恐ろしい力よね
 二度と、あのようなことは…
 
カラカル
 カコ…?
 
カコ
 いえ、なんでもないわ
 
カコ
 女王事件でセルリアンが連携のように
 行動できていたのは
 
カコ
 女王と、その使者であるセーバルに
 統率されていたからでしょうね
 
カコ
 今は女王はいないし、セーバルは
 協力関係になっているから、心強いわ
 
セーバル
 えっへん
 セーバルはじょおうのつぎにえらかった
 
セーバル
 でもいまは、えらくない…
 
トムソンガゼル
 も、戻りたいとか、思ったりするの…?
 
セーバル
 ぜんぜん
 セーバルはここがすき
 
セーバル
 サーバルがいて、カラカルがいて、
 トムソンガゼルがいて、みんながいる
 
セーバル
 セルリアンはあそんでくれないけど
 みんなはあそんでくれる
 
トムソンガゼル
 よかった~
 
カラカル
 (セルリアンの仲間たちの中で
 自分だけ心があるというのは)
 
カラカル
 (どういう気持ちだったのかしら)
 
カラカル
 (きっと…さみしいわよね)
 
カコ
 ちからくらべのときは、セルリアンの
 代わりに複数のラッキービーストが
 
カコ
 共鳴反応を擬似的に再現して
 バリアーを生成しているの
 
トムソンガゼル
 うんうん
 
セーバル
 ウンウン
 
カラカル
 (ふたりとも
 わかっているフリをしている…!)
 
カラカル
 (だったらあたしも!!)
 
カラカル
 ふんふん…なるほどね
 
カコ
 (なんて良い子たちなのかしら…
 みんなわかってるフリをしてくれてる…)
 
カコ
 (やる気のないヒトの生徒を前に
 講義するより、楽しいかもしれないわね)
 
カコ
 この現象、セーバルは共鳴しなくても
 起こせることがわかってきたの
 
トムソンガゼル
 ひとりで…ってこと?
 
カコ
 共鳴現象をひとりで起こすなんて
 そもそもの前提を壊すようなイレギュラー
 
セーバル
 それがセーバル