カタカケフウチョウ

Last-modified: 2019-05-16 (木) 08:15:36
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名称:カタカケフウチョウ(肩掛風鳥)/オオカタカケフウチョウ(大肩掛風鳥)、Superb Bird of Paradise
学名:Lophorina superba
保全状況評価:LC 低危険種 (IUCN, 06 August 2018)

 
鳥綱
スズメ目
フウチョウ科
フウチョウ属
 

カタカケフウチョウはニューギニアの山地に生息するフウチョウの仲間で、雄は特異な飾り羽を胸と背中と前頭部に持っている。
褐色で下面に横縞のある方が雌で、雄に比べると形も色彩も地味である。
雄の求愛行動が最高に高まると、背中の肩かけ羽を腹の方までいっぱいに開いて、黒い円形の中に目があるような形になる。

 

これまでカタカケフウチョウは、43種のフウチョウ科のなかで1種しかいないと考えられていた。
しかし、鳥類学者のエドウィン・スコールズ氏と写真家のティム・レイマン氏は、「フォーゲルコップカタカケフウチョウ」を新種とする論文を科学誌『PeerJ』に発表した。[2]
野外調査と博物館の標本の分析から、フォーゲルコップカタカケフウチョウが、これまで知られていたカタカケフウチョウ(今はオオカタカケフウチョウと呼ばれる)とは遺伝的に異なるという結論が導き出された。[2]

 
  • 生態

卵の地はうすいクリーム色をおびた淡黄褐色。赤褐色の小さい点とにぶい褐色の太い筋模様があり、殻下層のうす紫色の斑も見える。形は楕円形で殻の表面はなめらかだが、つやけしになっている。[1]
営巣は木の高いところで行い、それは椀型の粗雑なつくりである。しなやかで黒ずんだ細根や繊維を網に目のようにし、小数の大きな葉やシダの葉、蔓が上に 組み込んで作る。[1]

 
  • 出典

[1]山岸哲監修、世界「鳥の卵」図鑑、P240
[2]https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/042000180/