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Last-modified: 2015-01-20 (火) 00:28:48

「ねぇ霧切さん、質問してもいいかな?」
「どうでもいいこと以外なら答えてあげるわ」
「うっ…」
「どうでもいいことなのね」
「そ、それは違うよ! 仲間として信頼を深め合うのに大切なことだよ!」
「…まあいいわ。一応聞いてあげる【仲間】だものね」
「(なんで仲間を強調するのかな)霧切さんって…探偵小説や漫画…好きかな」
「そうね…好き…ううん、好きだった、かしら」
「どういうこと?」
「子供の頃は好きだった。明智小五郎やシャーロックホームズ、金田一耕介にその孫、名探偵コナン…みんなが憧れだった」
「うん」
「でも、成長して自分で探偵をするようになって…どうしても穿った目で見てしまうようになったのよ。…私自身、死神が見えるなんてオカルト体質だって言うのにね」
「霧切さん…」
「でも…それでも、やっぱり今でも彼らは憧れよ。昔みたいに素直には見られないから…やっぱり【好きだった】が正しいとは思うけど」
「そっか…」
「話すぎたわ。…何をへらへらしているのよ」
「霧切さんが自分のことを話してくれたのが嬉しかったんだ。…後、笑ったお詫びってわけじゃないけど…これ」
「蝶ネクタイ?」
「型の変声機だよ。…やっぱり、こんなおもちゃみたいなのいらないかな」
「…いいえ、とても嬉しいわ。ありがとう苗木くん」
「どういたしまして」
「…今度は、あなたの恥ずかしい昔話も聞かせなさい。それでおあいこにしてあげるから」
「…そうだね。「実は僕は小学六年までおねしょをしてたんだ! とかね」…ええっ!?」
「…これ、玩具みたいな見た目の割に、ちゃんと苗木くんの声が出たわね」
「き、霧切さんっ!(意外と当たってるのが怖い…)」