693 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 19:05:34 ID:nQjTJwNl 互いに足りない部分を補いあえるいいコンビだ というか、なんだ 苗木くらいの器がないと霧切さんを受け止め切るのは難しいと思うのだよ スレタイは「霧切響子は俺の嫁」だが、俺にはそう……モノクママスクの暴徒Aくらいが分相応だ
路地裏の袋小路に苗木君を追い詰める俺。
手の中で鉄パイプを弄びながら、ゆっくりと苗木君へと近づいていく。
対する苗木君をじりじりと後退するが、その目はまだ何も諦めてはいない。
そんな苗木君をマスクの中で嘲笑いつつ、俺が鉄パイプを振り上げたその時。
「苗木君!」
俺の背後に霧切さんが颯爽と現れる。
苗木君をうち捨て霧切さんへと殺到すると、俺は力任せに鉄パイプを振り下ろす。
が、霧切さんは俺の動きを読みきっていたかのように軽やかに身を翻し、鉄パイプは銀色の髪を掠めて空を切る。
そしてそのまま流れるような動きでソバット気味の上段蹴りを放つ霧切さん。
見えた。
今日は白か――嗚呼、俺にはこれだけで充分だ。
次の瞬間、ブーツの踵が俺の顎を正確に撃ち抜く。
脳を揺さぶられ、地面に崩れる俺。
急激に遠のいていく意識の中、ぼやける視界の端に苗木君へと駆け寄る霧切さんの姿が映る。
「苗木君、怪我はない?」
「うん……ありがとう、霧切さん」
いつも通りのポーカーフェイス。
しかし、その声音には僅かに、ほんの僅かに安堵の色が覗いている。
へへっ、見せつけやがってこいつら……。
幸せに……なれ……よ……。
俺の意識はそこで途絶えた。
~fin~