文章水増しのコツ

Last-modified: 2014-04-23 (水) 16:10:19

文章を増やしてみよう

人間一人一人個性がある様に、ロールにも個性が出ます。
長文であったり中文であったり、濃かったり薄かったりですが、比較的好まれるロールがあります
情景が伝わりやすいロールです。短文以上をかいたことがない、或はなりきり自体が初めて、と言う方は最初中々短文、中文から抜け出せないと思います
長文が必ずしもいいという訳ではありません。
筆者自体クソみたいな長文を書くのが趣味のゴミ屑なのでかなり良い反面教師となります
ここで短文と長文のメリットデメリットを述べてみます

  • 短文
    • 手軽に参加できる
    • 勢いに任せてロール出来る
    • 表現を纏める力が強い証拠(玄人)
    • 相手に伝わりにくい
       
  • 長文
    • 長文になるまで時間がかかる
    • 勢いが落ちる
    • 表現の量が膨大になる
    • 相手に伝わりやすい

ここはなりきりロールスレです。ロールで重要なのは相手、CPUを相手に戦うゲームではなく意思を持った人間を相手にしています
大切なのは伝わりやすさ、です。するとどうでしょう
相手に伝わりやすくしようとすると文章が増えるわかめです
短文と長文を比べてみましょう

  • 短文
    【黒髪長髪で黒い制服を着た何某それがしは暗い路地裏で煙草を吸う不良をなぎ倒そうとしていた】
    【相手の胸ぐらを掴む。煙草を口の中にねじ込もうとそれを毟り取り唇に根性焼きをしようとした】
    【これを見て周りはどう思うだろうか】
  • 長文
     

    【時刻は陽が落ちようとしている頃、空は夕の橙色に染まる。暖色の天が孕むのは暑いとも寒いとも取れぬ微妙な風】
    【燈明に照らされる世界とは相反し、路地裏、建物に囲まれたこの世界ではただひたすら肌寒い闇が支配する】
    【路地裏の入り口、又は出口とでははっきりと黒と橙で分かれており、その一歩先が日常と非日常で区別されているのが分かる】
    【その非日常の世界、踏み入れ黒色に染まるのは一人の少女。黒く長い髪、瞳、制服は闇に溶け込むおぼろげな存在】
    【一際目立つのはその双眸に宿す深淵――黒く、深い、玲瓏とまで思える純粋な漆黒】
    【手に持っていた数個の空き缶でジャグリングをしながら鼻歌と大道芸染みた行動は非日常に反する脳味噌内がお花畑な様子だった】
    【黒く光るその深淵の中に路地裏の景色を落とす。正面にあるのはいかにも、と言った不良と形容するに相応しいリーゼントの男】
    【口から煙草の煙を吐き出してそれがしに対して威圧を与える。上目遣い、と言えば稚拙だろうか、それがしより視線を下に持ってくることによってねめつけるかの様に見せた】
    【それがしは空き缶をそこらに捨てて、腰を下ろした。切り傷の痕で覆われた男の顔を覗く。恰も子供と視線を合わせる教師の様に】

     

    高校生がタバコ吸ったらいけないんですよー?ほら、あーん

     

    【それがしは男が口に咥えている煙草を奪い取ろうと不良の顔面に右手を突き出す】
    【勿論不良は反射的に構えた右手でそれがしの手を払う。正面から物体が来れば人間はまず反射が起こる】
    【その反射の先、男は結果的に人間が一番動かしやすい部分である、利き手を失ったことに気付く】
    【その頃には既に対応を行う事に難が生じていた。猫だまし的なそれがしの攻撃は不良の脳内に疑問を生み出させ、2秒。たった2秒の遅れをもたらした】
    【それがしの心の中の自慢。自分は両利きであるという事。利き手というのは機動力を高め、応用力を高める人類史上最大の武器だ】
    【それが二つもあるのだ。それがしは流れる様に払われた右手を意にも介さずに、左手で男の顔面へと向けて再度近づける】
    【次に起こった男の反射は顔を防御するためにその躯体を正面に丸める、という事だ】

     

    煙草、落ちちゃいますよ

     

    【人は驚いたとき、口を開けてしまう。文字で表現すれば唖然、ぽかーんよりかはうわっ、などと言った表情で、だ】
    【煙草が空中に舞い、それがしはそれを見逃さずに左手の掌を用いてその着地点よりも遥か上空に人差し指と中指の第一関節を添える】
    【煙草は予測された着地点に咥える部分を向けて着地、否、それがしがそれを指と指で挟む】
    【そのままの勢いで手を不良の顔面、口の辺りに思いっきりにぶつける。不良はありもしない声を出して後方に吹き飛んだ】
    【擬似的に顔面を掴まれて投げ飛ばす、という形式を作り上げられたのだ、不良は腰を強打し、立とうに立てなくなってしまった】
    【恐怖もある、口の中に感じるのは異常に熱く不快な匂い、目の前にいる脅威から逃げ出せない絶望――すべてがないまぜになる】
    【不良の最後の反射……慟哭、涙を滲ませて天を衝く泣き声とも取れぬ叫び声】
    【路地裏に限らずそこらあたり一帯に響く男の声は、何を惹きつけるのだろうか】


はい長文と短文をさっと書いちゃいました
書いてあることはほぼ同じです、ただちょっと修飾が無駄に多いだけですね
ここで修飾、文章を水増しする方法の種類を幾つか挙げてみましょう

 
  • 背景描写(景色はどんな感じか)
  • 容姿について簡単な説明と細かい、主張したい描写
  • 秘儀NPC召喚。無慈悲にも意思のないキャラクターを無意味にいたぶる
  • 攻撃手段についての簡単な説明と詳細な説明
  • その攻撃手段の説明によって起こった結果、戦闘ロールならば相手が当たればどうなるか、避けられれば自分はどうなるかなどの説明
  • セリフの多用
  • ソロールなら最後に人間が絡みやすくするための文章を添える
     
    とこんなかんじです。最低でも15行は超えると思います
    自分は詰めて書きたい人なので詰めちゃいますが、見た目的に分量が多くなるのは【】と【】の間に空白を加えたりなど、最初は自分もそれで誤魔化してました
    ただこのようにただひたすらに長い文章では伝わりにくいでしょう
    自分の文才がないから、というのもありますがその多くの原因は固有の表現にあります
    固有の表現とはつまり自己完結してしまった満足、です。詩的な表現とも言えるでしょう
    ……長くなってしまいましたがこんな感じです
    まとめてみましょう
     
    ①描写にこだわってみる
    ②だけどこだわりすぎない
    ③語彙力大事!
     
    以上です。付け加えたりなど自由ですわ

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